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【2026年度】つくば市の外壁塗装に使える補助金
制度はあります。ただし枠が極端に小さい外壁塗装は対象。上限10万円だが、今年度はもう埋まりました
- 制度名
- つくば市安心住宅リフォーム支援補助金。要綱に「外壁の張替え、塗装又は防水に係る改修」と明記
- 金額
- 工事費(税込)の10分の1・上限10万円。税込50万円以上の工事が条件
- 枠
- 先着50件×2期。令和8年度の第2期は受付初日の8月3日に50件で終了
- 耐震
- 木造住宅耐震改修費補助は「先着2件」。診断士派遣10件、ブロック塀7件
- 条件
- 市内に所有し、そこに住んでいること+住民登録。空き家は使えません
つくば市で「リフォーム補助金」を探してこのページに来た方へ。——外壁塗装は対象です。市の交付要綱の第3条に、リフォームの定義として「外壁の張替え、塗装又は防水に係る改修」と書かれています。ただし、枠がとても小さい。令和8年度のリフォーム補助は第2期の50件が受付初日に埋まり、耐震改修にいたっては年間「先着2件」です。この記事は、今年度に間に合わなかった方が、来年度に確実に取るための準備として書きます。
茨城県内の18市を、1件ずつ市の公式情報で調べています。——つくば市で出なくても、隣の市では条件が違うことがあります。全体像は茨城県の助成金まとめにあります。
水戸市/日立市/ひたちなか市/土浦市/古河市/筑西市/取手市/龍ケ崎市/守谷市/鉾田市/神栖市/笠間市/稲敷市/かすみがうら市/高萩市/牛久市/石岡市
補助が出ても出なくても、次に気になるのは総額です。——30坪だといくらか
このページの内容全16項目
先に結論——対象だが、枠が小さい
つくば市の交付要綱は、リフォームをこう定義しています。
「この要綱において『リフォーム』とは建築物の安全性、耐久性又は居住性を向上させるために行う住宅の改修で次の各号のいずれかに該当するものをいう。
(1) 屋根等のふき替え、塗装又は防水に係る改修
(2) 外壁の張替え、塗装又は防水に係る改修
(3) 床、壁、窓等の断熱性を向上させる改修…」
(つくば市安心住宅リフォーム支援補助金交付要綱 第3条)
要綱の本文に「塗装」が入っている。——ここは疑う余地がありません。問題は、もらえるかどうかではなく、枠に入れるかどうかです。
①外壁塗装・屋根塗装は対象。工事費の10分の1・上限10万円
②工事費は税込50万円以上(水戸市は税抜なので注意)
③リフォーム補助は先着50件×2期。令和8年度の第2期は受付初日の8月3日に埋まりました
④木造住宅耐震改修費補助は「先着2件」
⑤市内に所有し、そこに住んでいることが条件。空き家は使えません
| 制度 | 内容 | 令和8年度の募集 |
|---|---|---|
| 安心住宅リフォーム支援補助金 | 10分の1・上限10万円 | 各期50件・先着。第2期は8月3日に終了 |
| 木造住宅耐震改修費補助 | 工事費の5分の4・上限115万円 | 先着2件(8月31日で終了) |
| 木造住宅耐震診断士派遣 | 診断士を派遣(一般診断法・外観目視) | 先着10件(同上) |
| 危険ブロック塀等撤去費補助 | 3分の2・上限10万円 | 先着7件(または予算内) |
「先着2件」——耐震改修の募集件数
数字を見たとき、桁を間違えたかと思いました。市のページから引きます。
「受付期間 令和8年5月13日(水曜日)~8月31日(月曜日)(土日祝日を除く) ※先着2件」(木造住宅耐震改修費補助制度)
「※先着10件」(木造住宅耐震診断士派遣事業)
「※先着7件(または予算内)」(危険ブロック塀等撤去費補助制度)
つくば市は人口25万人を超える市です。——そこで耐震改修の補助が年に2件。とても小さい枠です(郡山市は1件程度、青森市・八戸市は1戸)。岡崎市の「10件程度」でも少ないと書きましたが、それを大きく下回ります。
金額そのものは手厚いのです。——耐震改修工事に要した費用の5分の4(上限115万円)。補助率5分の4は全国でも上位です。「1件あたりを厚くして、件数を絞る」という設計だと読めます。
だから、つくば市で耐震を考えるなら「4月の情報公開を待って、受付初日に動く」しかありません。——令和8年度は5月13日受付開始でした。その日までに耐震診断を終えて、見積もりを揃えておく必要があります。
リフォーム補助のほうも、実際の埋まり方が公開されています。——市のページのお知らせ欄です。「申請件数速報(8月3日9時現在)第2期申請件数50/50件 受付終了しました」。第2期の受付開始は8月3日——初日の午前9時の時点で、50件が埋まっていたということです。
令和8年度は、もう全部終わっています
この記事を読んでいる時点で今年度に申し込むことはできません。市の告知を並べます。
| 制度 | 市の告知 |
|---|---|
| 安心住宅リフォーム支援補助金 | ページの見出し自体が「(第2期受付終了しました)」 |
| 木造住宅耐震改修費補助制度 | 「令和8年度の募集は終了いたしました」 |
| 木造住宅耐震診断士派遣事業 | 「令和8年度の募集は終了いたしました。」 |
| 危険ブロック塀等撤去費補助制度 | 「令和8年度の募集は終了いたしました」 |
ここで、判断が分かれます。——来年度の枠を狙って、塗り替えを1年待つべきか。
当サイトの考えは「外壁の状態しだい」です。——上限10万円のために1年待って、その間に下地が傷めば、増える補修費のほうが大きくなります。塗膜が割れて雨が入るところまで進むと、塗装だけでは済まなくなります(塗り替えを待てる限界)。
逆に、まだ数年もつなら待つ価値はあります。——判断の基準はチョーキング(触ると白い粉がつく)、シーリングの切れ、塗膜の膨れあたりです(塗膜の剥がれとチョーキング/シーリングの寿命)。
令和9年度の日程は、今年度と同じ形なら読めます。——リフォーム補助は第1期が5月上旬、第2期が8月上旬。耐震関係は5月中旬から8月末。どちらも受付初日が勝負です。
そして「受付初日が勝負」ということは、その日までに見積書が要るということです。——申請には工事費が税込50万円以上だと分かる見積書を添えます。4月に業者を探し始めると間に合いません。冬のうちに複数社から取っておいてください(見積もりの取り方)。
対象になる工事、ならない工事
市が「対象工事一覧」というPDFを出しています。塗り替えに関係するところを抜きます。
| ◯️対象となる工事の例 | ×対象とならない工事の例 |
|---|---|
| 屋根のふき替え、塗装または防水工事 | 増築、減築 |
| 外壁の張替え、塗装または防水工事 | 植栽、門扉、ブロック塀等の外構工事 |
| 雨樋の修繕 | 車庫、物置の設置 |
| ベランダの防水工事 | バルコニー、ベランダの設置 |
| 床、壁、窓等の断熱改修工事 | 太陽光発電設備の修繕、設置 |
| 窓ガラスの二重ガラスへの交換 | 高効率給湯器(エコキュート等)の設置 |
| 壁、床等の防音工事/換気設備の設置 | シロアリ等害虫予防工事 |
| 建具の修繕、新設/給排水管の修繕 | アンテナ設置/防犯ライト、カメラの設置 |
「ベランダの防水工事」は○で、「バルコニー、ベランダの設置」は×。——もとからあるものを直すのは対象、新しく作るのは対象外という線です。塗装工事の見積書にベランダの防水が入っているなら、それも補助対象経費に数えられます(ベランダ防水の考え方)。
「雨樋の修繕」も明記されています。——塗装の見積書では付帯部にまとめられがちな項目です。行が分かれていれば説明しやすくなります(雨樋の役割)。
塀と外構は、はっきり外れます。——「植栽、門扉、ブロック塀等の外構工事」。外壁の塗装と塀の補修を1行にまとめられると、市の審査で切り分けられません。見積もりを頼むときに「建物と外構は行を分けてください」と最初に伝えてください。
水戸市と、条件が逆になっているところ
茨城県には同じ名前の制度が2つあります。——水戸市/土浦市も「安心住宅リフォーム支援補助金」で、上限10万円・工事費の10分の1・市内本店の業者、と骨格はそっくりです。ところが細部が逆になっています。
| つくば市 | 水戸市 | |
|---|---|---|
| 補助額 | どちらも工事費の10分の1・上限10万円 | |
| 工事費の下限 | 税込50万円以上 | 税抜50万円以上 |
| 選び方 | 先着(各期50件) | 抽選(後期72件+補欠20名) |
| 居住要件 | 所有し、居住していること+住民登録 | 空き家・非居住でも可 |
| 申請の時期 | 着手の14日前までに申請 | 当選後、交付申請→交付決定後に着工 |
| 郵送 | 不可(窓口持参のみ) | 可(必着) |
| 業者 | どちらも市内に本店。丸投げは不可 | |
| 耐震改修 | 5分の4・115万円/先着2件 | 一体実施で5分の4・115万円/先着 |
いちばん引っかかりやすいのは「税込か税抜か」です。——税込50万円ちょうどの工事は、水戸市では対象外(税抜約45万5千円)ですが、つくば市では対象になります。逆に税抜50万円の工事は、両市とも対象です。
そして「居住しているか」。——つくば市は空き家に使えません。親から相続した家を直して貸す・売る、という使い方はできない設計です。
同じ県内の隣り合った制度でも、ここまで違います。——「茨城のリフォーム助成」とひとまとめに書いてある記事を見たら、自分の市の要綱を開いてください(茨城県の助成金まとめ)。
「所有し、居住している」——空き家は使えません
要綱の第4条を、そのまま読みます。
「補助金の交付対象者は、次の各号のいずれにも該当する者とする。
(1) 次条第1号に規定する住宅を所有し、当該住宅に居住する者
(2) つくば市の住民基本台帳法(昭和42年法律第81号)の規定に基づく住民基本台帳に記録されている者
(3) 市税の滞納がない者
(4) 補助金の交付を受けたことがない者」
4つとも満たす必要があります。——所有しているだけでは足りず、住んでいて、住民登録もつくば市にあること。
| ケース | 使えるか |
|---|---|
| つくば市に住んでいる持ち家 | ◯️ |
| 分譲マンションの専有部分 | ◯️(共用部分は対象外) |
| 店舗併用住宅 | 住宅部分のみ◯️ |
| 相続した空き家 | ×(居住していない) |
| 賃貸に出している家 | × |
| 単身赴任で住民票が市外 | ×(住民基本台帳の要件) |
| 親名義の家を子が直す | 所有者(親)が申請。市は「所有者のみ申請することができます」 |
親子2世帯住宅についても、答えが出ています。——「親子2世帯住宅をリフォームする場合、世帯ごとに申請できますか。」→「所有者のみ申請することができます。」世帯が2つでも、申請は1件です。
「補助金の交付を受けたことがない者」という条件も効きます。——人にも住宅にもかかります。要綱は住宅の要件のほうにも「補助金の交付の決定を受けてリフォームを行ったことがない住宅であること」と書いています。
中古で買った家は、前の持ち主が使っていると対象外になる可能性があります。つくば市は中古住宅の流通が多い市なので、購入して塗り替えを考えている方は先に確認してください(中古住宅の塗り替え)。
税込50万円以上。ここも水戸と違います
要綱の第5条第3号を引きます。
「リフォームに要する費用(居住部分のリフォームに要する費用(国、県、市その他公共的団体等の補助金、交付金等の対象となるものを除く。)のうち工事に係るものに限る。)の額(消費税額及び地方消費税額を含む。)が50万円以上であること。」
3つの限定が入っています。
| 限定 | 意味 |
|---|---|
| 「居住部分の」 | 店舗併用なら住宅部分だけを数える |
| 「補助金、交付金等の対象となるものを除く」 | 国や県の補助を受ける工事は差し引く |
| 「工事に係るものに限る」 | 設計料・調査費などは数えない |
| 「消費税額及び地方消費税額を含む」 | 税込で50万円以上 |
国の補助と組み合わせるときは、順番に注意してください。——たとえば窓の断熱改修を国の補助で行い、外壁塗装をつくば市の補助で行う場合。窓の工事費は50万円の計算から外れます。外壁側だけで税込50万円に届く必要があります。
介護保険のリフォームも同じです。——市は「介護保険によるリフォームを同時に行う場合、対象になりますか。」→「対象となります。ただし、介護保険によるリフォーム経費は対象経費から除きます。」としています。
外壁塗装の総額は、一戸建てでおおむね60万〜150万円の範囲に入ることが多い工事です(平米単価の見方)。税込50万円は、たいていの塗り替えで超えます。足場を組んで外壁と屋根を塗れば、まず届く水準です。
市内に「本店」がある業者。丸投げは対象外
要綱の第5条第2号は、業者の条件をこう書いています。
「次のいずれかの者に請け負わせて行うリフォームであること。ただし、請け負った者が一括して他の者に請け負わせるものを除く。
ア 建設業法…第3条第1項の規定により国土交通大臣又は都道府県知事の許可を受けた法人で本店が市内に所在する者
イ 市内に住所を有し、リフォームの施工に係る10年以上の実務経験がある者…」
「ただし、請け負った者が一括して他の者に請け負わせるものを除く」——丸投げの禁止が、要綱の本文に書かれています。市の質問回答も「大手ハウスメーカーにリフォームを依頼したいが、つくば市に支店しかない場合でも対象になりますか。」→「対象外です。つくば市内に本店を有する建設事業者への工事依頼が必要です。」と念を押しています。
つくば市は、市外資本の会社が営業所を置きやすい土地です。——研究学園都市として発展した経緯があり、県外に本社があって、つくばに拠点を持つ会社が少なくありません。チラシやウェブサイトに「つくば店」と書いてあっても、契約書に載る本店が市外なら対象外になります。
契約前に、契約書に印字される会社名と住所を確認してください。——補助金を抜きにしても、工事のあとで不具合が出たときに誰に言えばいいかがはっきりします(契約書で確かめること/保証は誰が出すのか)。
個人の職人に頼む道も開かれています。——「市内に住所を有し、リフォームの施工に係る10年以上の実務経験がある者」。学歴によって年数が短くなる規定もあり、高等学校等で専門学科を卒業なら5年、大学・高専なら3年。市は経歴書の参考様式も配布しています。
分けて発注することもできます。——「複数の業者と契約工事を行う場合は対象になりますか。」→「対象となります。その場合、複数事業者の見積書を基に工事費を合算して申請することとなります。」外壁を1社、屋根を別の1社、という組み方も可能です(相見積もりの取り方)。
着手の14日前までに申請。郵送はできません
手続きの決まりが、水戸市よりきつめです。市の注意点を引きます。
「補助金を受けるには、リフォーム着手の14日前までに申請し、交付決定を受ける必要があります。」
「交付決定前に着手または完了した工事は、補助の対象になりませんのでご注意ください。」
「(注意)申請から交付決定まで2週間程度かかります。」
「申請は、つくば市役所3階の住宅政策課窓口へ必要書類を持参してください(郵送による提出は不可)。」
「申請書類に不備がある場合は受け付けできません。書類がそろった時点で正式な受付となります。」
「書類がそろった時点で正式な受付」というのが、先着制と組み合わさると重い意味を持ちます。——不備があると、その場では受け付けてもらえません。直して持ち直すあいだに、枠が埋まる可能性があります。
持っていくものを、先に揃えておいてください。
①住宅の所有者と建築年月日が分かる書類——登記済証の写し、または登記事項証明書(法務局)
②建築確認を受けた日が分かる書類——建築確認済証。昭和56年6月1日以後かどうかを確かめる書類です
③見積書——税込50万円以上であることが読み取れるもの
④市税の滞納がないことの確認
建築確認済証は、家の権利証と一緒に保管されていることが多い書類です。——探すのに時間がかかることがあるので、冬のうちに見つけておいてください。
そして、工事の期限もあります。——「リフォームが申請年度の末日までに終了する見込みであること」。年度末までに終わる工程で組む必要があります。茨城の冬は北西風が強く、風の強い日は塗装ができません。2月・3月に工事を入れる計画は、余裕を見ておいてください(工事時期の考え方)。
耐震は5分の4・上限115万円。ただし2件
金額だけ見れば、つくば市の耐震補助は手厚いほうです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助額 | 耐震改修工事に要した費用の5分の4(上限115万円) |
| 募集 | 先着2件(令和8年度は5月13日〜8月31日) |
| 対象住宅 | 昭和56年5月31日以前に建築された2階建て以下の戸建て木造住宅/在来軸組構法又は伝統的構法/延べ面積30平方メートル以上 |
| 評点 | 耐震診断の結果、上部構造評点が1未満で、改修後に1以上となるもの |
| 対象者 | 市の住民記録台帳に記録/改修後も居住する意思がある者/市税の滞納がない |
| 期限 | 工事は令和9年2月末までに完了、完了日から20日以内に実績報告 |
診断のほうは「派遣」の形です。——「茨城県知事が認定した『茨城県木造住宅耐震診断士』を派遣します。」「一般診断法を用いて、原則として、外観目視により診断を行います。」市は目的も限定しています。「耐震補強の必要性の有無について判定することを目的としています。(災害による被災住宅の補修・再建を判断するものではありません。)」
「原則として、外観目視により診断」という書き方に注目してください。——天井裏や床下に入らない診断ということです。壁の中の筋交いや金物は、目視では分かりません。そのぶん、診断は「必要かどうかの一次判定」と考えるのが正確です。
外壁を触る工事とは相性がいいです。——塗装で足場を組んだときは、外から建物を隅々まで見られる数少ない機会です。診断士に見てもらう時期を、塗り替えと合わせるのは合理的です(現地調査で見られるところ)。
ブロック塀は3分の2・上限10万円
塀の撤去には別の制度があります。計算のしかたは水戸市と似ていますが、上限が半分です。
「危険ブロック塀等の撤去に要した費用(撤去部分の延長1メートル当たり1万4千円まで)の3分の2(上限10万円)」
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 場所 | 通学路や避難路を通行する者に危険を及ぼすおそれがあるもの |
| 高さ | 道路面から80センチメートルを超えるもの |
| 構造 | 組積造または補強コンクリートブロック造 |
| 除外 | 「建築基準法第42条第2項道路のセットバック範囲内に危険ブロック塀等が築造されていないこと」 |
| その他 | 土地の販売を目的としていない/法令に違反していない/過去に交付を受けていない |
| 期限 | 工事は令和8年12月末まで、完了日から20日以内に実績報告 |
「セットバック範囲内にないこと」という条件は、見落とされやすいところです。——2項道路(幅4メートル未満の道)に面していると、道路の中心から2メートルの線まで下がる(セットバックする)義務があります。その範囲に塀が建っていると、そもそも建ててはいけない場所に建っている状態なので、補助の対象から外れます。
古い住宅地では、これに当たる家が実際にあります。——撤去そのものは必要ですが、補助は使えないという結論になります(ブロック塀の塗装と撤去)。
来年度に向けて、いま何をしておくか
| 時期 | やること |
|---|---|
| 冬(12月〜2月) | 建築確認済証を探す。昭和56年6月1日以後かを確認 |
| 同じ時期 | 複数社に現地調査を頼み、見積書をもらう(塗装業界の閑散期なので対応が早い) |
| 同じ時期 | 契約する会社の本店が市内かを確認。建設業許可も見る |
| 3月〜4月 | 市のページで令和9年度の日程が出るのを待つ(令和8年度は5月8日開始) |
| 受付初日 | 市役所3階の住宅政策課へ持参。郵送不可・不備があると受付されません |
| 交付決定まで | 2週間程度。着工しない |
| 着工の前 | 施工前の写真。足場を組む前に撮る |
| 年度末まで | 工事を完了させる |
冬に見積もりを取ることには、補助金と別の利点もあります。——塗装業者は春と秋が繁忙期です。閑散期のほうが現地調査に時間をかけてもらいやすく、比較もしやすい。そして見積書には有効期限があるのがふつうなので、4月に更新してもらえるかを聞いておいてください(見積書の有効期限)。
ひとつ、注意があります。——来年度に同じ制度があるとは限りません。つくば市のリフォーム補助は「快適で安全な居住環境の維持向上及び地域経済の活性化を図るため」の制度で、予算の範囲内で毎年判断されるものです。制度の有無は、3月末から4月にかけて市のページで確認してください。
申請と工事の段取りが決まったら、次に出てくるのは「工事が始まってからのこと」です。——ご近所への挨拶はどこまで/臭いはいつまで続くか/洗濯物・窓・車・ペット/足場があるあいだの戸締まり。
枠から外れた方へ——塗装は比べることで下げる
先着で外れた、空き家で使えない、住民票が市外にある。——そのどれかに当たると、つくば市から塗装に出るお金はありません。ただ、枠が2件や50件しかない制度を待って塗り替えを先送りするのは、割に合わないことが多いと考えています。10万円のために1年待つあいだに下地が進めば、増える補修費のほうが上回ります。
そこで、視点を変えてみてください。——つくば市が申請時に求めているものは、そのまま「読める見積書」の条件です。
①税込50万円以上だと読み取れる明細——工事ごとに金額が分かれていること
②居住部分と、それ以外(塀・門扉)が分かれていること
③国や介護保険の補助を受ける工事が、行として区別できること
この3つが満たされた見積書は、補助を使わない人にとっても比べやすい見積書です。逆に「外壁塗装工事一式」で1行しかない見積書は、市の審査も通らないし、他社とも比べられません(見積書の見方)。
| 比べるときに効く項目 | 見かた |
|---|---|
| 塗料の製品名 | グレード名だけだと検算できません(塗料メーカーの見分け方) |
| 塗る回数 | 「2回塗り」と書いてあれば理由を聞く(2回塗りと3回塗り) |
| 1平方メートルあたりの単価 | 総額でなく単価で並べる(平米単価表) |
| 下地補修 | ひび割れの補修が数量で入っているか(外壁のひび割れの見方) |
つくば市の住宅事情には、特徴があります。——研究学園都市として計画的に開発された地区が多く、同じ年代の家がまとまって建っています。近所で塗り替えが始まると、同じ時期に順番が回ってくることになる。
それは業者選びに効きます。——近所で工事をした会社の評判は、いちばん確かめやすい情報です。ただし「近所でやっているから安くなる」という営業には注意してください。足場は家ごとに組むので、隣で工事をしていても費用は下がりません(業者の見分け方/値引きの見方)。
工事中のことも、一言だけ。——茨城の冬は乾いた北西風が吹きます。風の強い日は塗料が飛ぶので作業を止めます。近隣の車への飛散にも注意が要る季節です(車への飛散を防ぐ/養生の範囲)。春か秋に組めるなら、そのほうが工程は安定します。
最後に。——つくば市の補助は「市内に本店」という条件で候補が絞られ、さらに先着で枠が決まります。2つの絞り込みを通ったあとに残った1社が、たまたま割高だったとしても、比べる相手がいなければ気づけません。市内で2〜3社、必要なら市外も1社——市外の1社は補助に使えなくても、金額の物差しとして働きます(どこに頼めばいいか)。
国の補助金なら使えますか
市の制度に条件が付くと分かると、次に出てくるのがこの質問です。先に答えを書きます。外壁塗装そのものに出る国の補助金は、ありません。
よく名前が挙がるみらいエコ住宅2026事業も、対象は窓などの開口部の断熱改修、躯体の断熱改修、給湯器といった設備です。塗り替えは対象工事に入っていません。
まぎらわしいのが「躯体の断熱改修」です。これは壁・天井・床に断熱材を入れる工事のことで、断熱塗料や遮熱塗料を塗ることではありません。「外壁が対象」という説明だけを見て、塗り替えも入ると思ってしまう方がいます。
窓の断熱や給湯器の交換を同時にやるなら、その部分は対象になり得ます。ただし申請には「住宅省エネ支援事業者」に登録した業者が工事を請け負う必要があり、予算の上限に達した時点で受付が終わります。くわしくは国の制度と外壁塗装の関係にまとめました。
よくある質問
つくば市で外壁塗装に助成金は出ますか?
出ます。つくば市安心住宅リフォーム支援補助金の対象で、交付要綱の第3条に「外壁の張替え、塗装又は防水に係る改修」と定義されています。対象工事一覧にも「外壁の張替え、塗装または防水工事」「屋根のふき替え、塗装または防水工事」「雨樋の修繕」が載っています。
いくらもらえますか?
対象となるリフォームに要した経費の10%で、上限10万円です。市は「補助金額に1,000円未満の端数がある場合は切捨てとします」としています。
工事費はいくら以上必要ですか?
税込50万円以上です。要綱は「リフォームに要する費用…の額(消費税額及び地方消費税額を含む。)が50万円以上であること」としています。水戸市が税抜50万円以上なので、そこが違います。
今年度はまだ申し込めますか?
令和8年度は終了しています。リフォーム補助は第2期の50件が8月3日9時時点で埋まり受付終了、耐震改修・耐震診断士派遣・ブロック塀撤去はいずれも「令和8年度の募集は終了いたしました」と告知されています。
募集は何件ですか?
リフォーム補助は各期50件(第1期・第2期で計100件)。耐震関係はさらに少なく、木造住宅耐震改修費補助が先着2件、木造住宅耐震診断士派遣が先着10件、危険ブロック塀等撤去費補助が先着7件(または予算内)です。
空き家でも使えますか?
使えません。要綱は交付対象者を「住宅を所有し、当該住宅に居住する者」「つくば市の住民基本台帳…に記録されている者」としています。水戸市は空き家も対象なので、ここは違います。
賃貸住宅や店舗は対象ですか?
対象外です。市の質問回答は「賃貸住宅は対象になりますか。」→「対象外です。」、「店舗や事務所は対象になりますか。」→「対象外です。ただし、店舗併用住宅の場合は、住宅部分のみ対象となります。」としています。分譲マンションは専有部分のみ対象です。
どの業者に頼めばいいですか?
市内に本店がある建設業許可を持つ法人か、市内に住所があり実務経験10年以上の個人事業者です。市は「大手ハウスメーカーにリフォームを依頼したいが、つくば市に支店しかない場合でも対象になりますか。」に「対象外です。つくば市内に本店を有する建設事業者への工事依頼が必要です。」と答えています。
市外の業者に下請けに入ってもらえますか?
元請が市内なら問題ありませんが、丸投げは駄目です。要綱は請負の条件に「ただし、請け負った者が一括して他の者に請け負わせるものを除く」と付けています。
複数の業者に分けて頼めますか?
できます。市は「複数の業者と契約工事を行う場合は対象になりますか。」→「対象となります。その場合、複数事業者の見積書を基に工事費を合算して申請することとなります。」としています。
申請はいつまでにすればいいですか?
工事に着手する日の14日前までです。市は「補助金を受けるには、リフォーム着手の14日前までに申請し、交付決定を受ける必要があります」「交付決定前に着手または完了した工事は、補助の対象になりません」としており、申請から交付決定まで2週間程度かかります。
郵送で申請できますか?
できません。「申請は、つくば市役所3階の住宅政策課窓口へ必要書類を持参してください(郵送による提出は不可)」と明記されています。また「申請書類に不備がある場合は受け付けできません。書類がそろった時点で正式な受付となります」ともあります。
古い家でも使えますか?
昭和56年6月1日以後に建築確認を受けた住宅が原則です。それより前の住宅は、木造住宅耐震診断などにより耐震性が確保されていることが証明できれば対象になります。
耐震改修はいくら出ますか?
耐震改修工事に要した費用の5分の4で、上限115万円です。対象は昭和56年5月31日以前に建築された2階建て以下の戸建て木造住宅で、耐震診断の結果、上部構造評点が1未満であり改修後に1以上となるもの。ただし募集は先着2件です。
ブロック塀の撤去にはいくら出ますか?
撤去に要した費用(撤去部分の延長1メートル当たり1万4千円まで)の3分の2で、上限10万円です。道路面からの高さが80センチメートルを超えるもので、通学路や避難路を通行する者に危険を及ぼすおそれがあるものが対象。「建築基準法第42条第2項道路のセットバック範囲内に危険ブロック塀等が築造されていないこと」という条件もあります。
ホームセンター(カインズなど)で外壁塗装をしたら、補助金はもらえますか?
店の名前ではなく、請け負う会社の本店がつくば市内かで決まります。——安心住宅リフォーム支援補助金は、本店が市内にある建設業許可の法人か、市内に住所があり実務経験10年以上の個人に請け負わせた工事が対象で、市は「つくば市に支店しかない場合」は「対象外です」と答えています。受けた会社が工事を一括して別の会社に回す丸投げも対象外です。ホームセンターの窓口で申し込むなら、契約書に載る会社の本店所在地を確かめてください。
お金がなくて外壁塗装ができないとき、つくば市で使える手はありますか?
令和8年度の補助は、リフォーム・耐震・ブロック塀とも募集が終わっています。——次に狙うなら来年度の安心住宅リフォーム支援補助金で、工事費(税込50万円以上)の10分の1・上限10万円、各期50件の先着です。今年度の第2期は受付初日に埋まったので、3月末から4月に市のページを確認し、見積書を先にそろえておくのが近道です。借りる・減らすといった道は外壁塗装のお金がないときにまとめました。
塗り替えで固定資産税は上がりません。下がりもしません。上がるのはどんな工事なのかを、外壁塗装と固定資産税で条文から確かめています。
参考にした情報
つくば市の公式ページと交付要綱・対象工事一覧・質問回答を、2026年9月3日に直接開いて確認しました。この時点で、令和8年度はリフォーム・耐震・ブロック塀のいずれも募集が終わっています。令和9年度に同じ制度があるかどうかも含めて、3月末から4月にかけて市のページを見てください。
- つくば市「つくば市安心住宅リフォーム支援補助金(第2期受付終了しました)」(ページ番号6157・2026年5月8日更新・住宅政策課)
- つくば市「つくば市安心住宅リフォーム支援補助金交付要綱」
- つくば市「対象工事一覧」
- つくば市「よくある質問」(安心住宅リフォーム支援補助金)
- つくば市「木造住宅耐震改修費補助制度」(ページ番号14225・2026年5月1日更新・建築指導課)
- つくば市「木造住宅耐震診断士派遣事業」(ページ番号14209)
- つくば市「危険ブロック塀等撤去費補助制度」(ページ番号14221)
- つくば市「安心住宅リフォーム支援補助金」を開く——金額と受付状況は年度で変わります。申請の前に、必ずここで最新の内容を確かめてください
問い合わせ先
安心住宅リフォーム支援補助金=建設部 住宅政策課(市役所3階)029-883-1111(代表)
耐震・ブロック塀=都市計画部 建築指導課 029-883-1111(代表)
リフォーム相談=茨城すまいづくり協議会 029-305-7771
県内の状況は、県のまとめページに書きました。——茨城県の助成金では、県が公開している一覧を1件ずつ読んで、一般向けのリフォーム助成がある市町村を数え直しています。隣の水戸市とは、税込か税抜か、先着か抽選か、空き家に使えるか——同じ制度名でここまで違います。同じつくばエクスプレス沿線の守谷市には、そもそも塗装やリフォームの助成がありません。