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日本ペイントと関西ペイント、どっちがいいのか

見積書に書かれた塗料のメーカー名を検索して、ここに来た方が多いと思います。ところが調べても、出てくるのは「どちらも大手」「どちらも高性能」「用途に合わせて選びましょう」ばかりで、判断の材料になりません。それもそのはずで、性能を横に並べて優劣をつけられるだけの数字が、そもそも公開されていないからです。ここでは順位をつけません。かわりに、両社の公式ページを実際に読み比べて、何がどこに公開されているかを並べます。ここに、施主にとって唯一はっきりした差がありました。

このページの内容全11項目

先に答え——会社名では決まりません

結論から書きます。塗料は、メーカー名で選ぶものではありません。製品名で選ぶものです。

理由は単純で、同じメーカーの中の差のほうが、メーカー間の差よりずっと大きいからです。日本ペイントの製品だけを並べても、外壁用の公表価格は水性のパーフェクトトップSiが1平方メートルあたり4,350円、フッ素のファインDFセラミックが同じ製品名のまま4,580円から8,120円まで開きます(塗料の平米単価)。1社の中で1.8倍動くものを、会社名で比べても意味がありません。

ですから「日本ペイントだから安心」「関西ペイントだから不安」という考え方は、いったん置いてください。見るべきは、見積書に書かれた製品名と、それを何工程で塗るかです。

そのうえで——この記事を書くために両社の公式ページを実際に読み比べたところ、施主にとって実務的に効いてくる差が、1つだけはっきりありました。性能ではありません。

「塗料メーカーランキング」を探して来た方へ——順位は付けられませんが、並べる物差しはあります

この語で調べている方が本当に知りたいのは、たいてい2つのどちらかです。——「提案された塗料のメーカーは、大丈夫な会社なのか」か、「どこを選べば損をしないのか」。先にこの記事の答え方を書きます。

当サイトは塗料メーカーに順位を付けません。理由は2つです。

1つ目。「ランキング」に公的な定義がありません。業界団体が順位を公表しているわけではないので、記事によって並びが変わります。検索すると塗料会社の売上高ランキング(投資家向けの情報)も混ざって出てきますが、これは施主が塗料を選ぶための順位ではありません。

2つ目。上で書いたとおり、1社の中の差のほうが会社間の差より大きいからです。同じ日本ペイントの外壁用でも、公表価格は1平方メートルあたり4,350円から8,120円まで開きます。会社を1位から順に並べても、その並びは見積書の判断に使えません。

そのかわり、順位ではなく物差しなら出せます。——「その会社が、施主が確かめられる資料を公開しているか」です。当サイトが各社の公式サイト・カタログ・製品説明書を実際に読んで確かめた物差しは、次の3つです。

  • 1 価格の資料を公開しているか——公開されていれば、見積書の材料費が妥当な帯かを自分で照らせます
  • 2 期待耐用年数を、どこに書いているか——製品ページか、カタログの図の中か、パンフレットの中だけか。置き場所が違うので、製品ページに無いだけで「公開していない」と判断すると間違えます
  • 3 その年数が何を測った数字なのか、定義を出しているか——「保証年数ではありません」と書いてあるか、何を基準に決めた年数か

この3つで6社を並べたのが、下の「6社が価格と年数をどこに書いているか」の節です。順位は付いていませんが、提案された塗料のメーカーがどの列にいるかは分かります。

ただし1つだけ、はっきり違うことがあります

それは「公式が何を公開しているか」です。塗料メーカー3社の公式ページで、施主が知りたい4つの項目がどう扱われているかを並べます。

公式で公開されているか日本ペイント関西ペイントエスケー化研
材料と施工を含む平米単価◯️公開(材工価格)◯️公開(設計価格表・PDF)◯️公開(設計価格)
期待耐用年数製品により記載なし◯️公開(塗装仕様選定ガイドの「塗り替え年数の目安」13〜16年など)◯️公開(12〜15年など)
価格と年数が載っている場所製品ページ製品ページではなく、設計価格表(PDF)と塗装仕様選定ガイド製品ページと設計価格表
工程・所要量・希釈率・乾燥時間◯️公開◯️公開(かなり細かい)◯️公開
製品と適用部位の対応表◯️公開(上塗り塗料対比表)◯️公開(製品×外壁・軒裏・鉄部・屋根)◯️公開

読み取れることは1つです。3社とも価格は出していて、違うのは置き場所です。日本ペイントとエスケー化研は製品ページで読めます。関西ペイントは製品ページには書かず、設計価格表(PDF)と塗装仕様選定ガイドに載せています。年数は、日本ペイントが製品によって書いていません。

これは品質の話ではありません。公開のしかたが違うだけです。ただし施主の立場からすると、「製品ページだけ見て『無い』と思い込むかどうか」がここで分かれます。当サイトも一度、そう書いていました(下の関西ペイントの節)。

日本ペイントが公開しているもの

日本ペイントは、主要な建築用塗料の製品ページに材工価格——材料と施工を含んだ1平方メートルあたりの価格——を載せています。たとえば戸建ての塗り替えでいちばんよく見る製品では、こうなっています。

製品公表されている材工価格
パーフェクトトップSi(水性系)4,350円/平方メートル(窯業系サイディング・3工程)
ファインパーフェクトトップSi(弱溶剤系)4,880円/平方メートル(窯業系サイディング・3工程)
ファインDFセラミック(フッ素)5,930円/平方メートル(3工程・平滑仕上げ)
ファインパーフェクトベスト(屋根用)5,420円/平方メートル(3工程)

この数字をそのまま自分の家に当てはめないでください。公式に「原則として300㎡以上を基準といたします」と注記があります。30坪前後の戸建ての外壁は、ふつう100平方メートル台です。基準にまったく届きません。面積が小さいほど平米単価は上がるので、見積書の単価がこれより高くても、それだけで高すぎるとは言えません。詳しくは塗料の平米単価のページにまとめました。

それでも、この数字が公開されている意味は大きいです。製品名と工程数が分かれば、見積書の単価が「公式の何倍か」を自分で計算できるからです。3倍なら理由を聞く。1.2倍なら面積の話で説明がつく。桁の感覚を持てるかどうかが、手元でできる検算になります。

製品そのものの中身は、パーフェクトトップのページとフッ素塗料の値段のページに個別にまとめてあります。

関西ペイントが公開しているもの

次に関西ペイントです。戸建ての塗り替えでよく提案されるアレスダイナミックTOP(アレスダイナミックシリーズ)の公式ページを読みました。

公開されているのは、こういう項目です。

  • 製品仕様が工程ごとに細かく出ています——素地調整の手順、工程、塗料名、荷姿、塗装方法、標準所要量、希釈率、塗り重ね乾燥時間(23℃)、適用下地。現場が手を動かすのに必要な情報は、むしろ丁寧です。
  • 製品と部位の対応表があります——外壁・軒裏・鉄部・屋根の4列に、製品ごとに使えるかどうかが並んでいます。タイプ(水性か弱溶剤か)と樹脂系(シリコンか無機か)も同じ表に載っています。これはかなり親切な一覧で、日本ペイントの「上塗り塗料対比表」と同じ役割です。
  • 艶を4段階から選べると明記されています——艶あり、7分艶、5分艶、3分艶。艶の選び方は仕上がりの印象を大きく変えるところなので、艶のページもあわせてどうぞ。
  • 技術の説明は詳しく書かれています——「ラジカル」とは何か、それをどう抑えるか。公式の説明では、劣化の原因物質であるラジカルの発生を抑える技術として、高性能シリコンレジン・UVトラップ・ラジカルバリヤコート・HALSラジカルキャッチャーの4つが挙げられています。

そして、製品ページとシリーズのページには、価格と期待耐用年数が書かれていません。——ただし、別の資料に両方あります。

知りたいこと載っている資料アレスダイナミックTOPの場合
平米単価設計価格表(カタログNo.265・2026年7月現在)。製品検索ページからPDFで開く3工程で3,700〜4,850円/平方メートル(下塗材と仕上げで変わる)
塗り替えの年数塗装仕様選定ガイドの「塗り替え年数の目安」外壁の塗り替え仕様で13〜16年

設計価格表の注記は「材工共設計価格です。施工規模300㎡以上(屋根は100㎡以上)を基準と致します。これより少ない面積の場合は割高となります。」。塗装仕様選定ガイドの年数には「※1:一般環境における次回塗り替えまでの目安になります。環境条件により増減します。」と添えられています。このページは2026年8月23日の公開時、関西ペイントは価格と年数を「出していない」と書いていました。製品ページとシリーズのページだけを見た結果です。9月11日に同社の設計価格表と塗装仕様選定ガイドで確かめ、直しています。

設計価格表も仕様ガイドも、もともとは設計者や塗装店に向けた資料です。関西ペイントは、製品ページには施工の情報を、数字は専門家向けの資料に、という置き方をしている——日本ペイントやエスケー化研との違いはそこです。

施主の側にできることは、ほかの2社と変わりません。関西ペイントの製品を提案されても、見積書の単価が設計価格の何倍かを自分で計算できます。ただし基準は300㎡以上なので、戸建ての単価が上回るのは普通です。価格表の読み方はアレスダイナミックTOPのページに書きました。

価格と年数を製品ページで読めるのは、エスケー化研です

製品ページの1枚で、設計価格と期待耐用年数の両方が読めるのはエスケー化研です。

製品(エスケー化研)設計価格期待耐用年数
水性セラミシリコン2,710円/平方メートル12〜15年
エスケープレミアムシリコン2,920円/平方メートル14〜16年
水性弾性セラミシリコン2,930円/平方メートル12〜15年

ここで面白いことが起きています。2,920円(14〜16年)より、2,930円(12〜15年)のほうが高いのです。年数が短いほうが高い。後者はひび割れへの追従を買う製品だからで、金額は年数だけで決まっていないことが、メーカー自身の数字で分かります。

そしてエスケー化研の設計価格にも、「設計価格は、300㎡以上を基準とする材工共の価格であり、下地調整費は含んでおりません」という注記が付いています。公表価格は、どの会社のものでもマンションや工場を前提にした数字です。

エスケー化研は製品ページだけでなく全製品の設計価格表そのものも公開しています。値段の階段ごと読む方法はエスケー化研の塗料のページにまとめました。個別の製品はエスケープレミアムシリコン、水性セラミシリコン、エスケープレミアム無機のページにまとめています。

6社が価格と年数をどこに書いているか

上の3社と同じ物差しを、あと3社に当てます。ここまで見てきた日本ペイント・関西ペイント・エスケー化研に、ロックペイント・プレマテックス・アステックペイントを加えた6社です。

メーカー価格の資料期待耐用年数の書き方と置き場所
日本ペイント製品ページに材工価格製品によって記載なし。ただし上位のグランセラトップは「外壁期待耐用年数20年」を特設ページの図の中に公開
関西ペイント設計価格表(PDF)図の中とガイドに。アレスダイナミックTOPは特設ページとカタログの図で15年、塗装仕様選定ガイドでは13〜16年(MUKIは17〜20年)
エスケー化研製品ページと設計価格表。設計価格表には300㎡以上のほかに「100㎡の場合」の列がある製品ページに記載(12〜15年など)
ロックペイント製品説明書と商品一覧に材工価格(300㎡以上)書くのは上位グレードだけ。ハイパーユメロック12〜15年/サンフロンUV15〜20年。下のグレードは「-」
プレマテックス各種資料のなかに材工設計参考価格製品によって載っている場所が違う。T2は製品ページに35年、グランデ無機は「30年超え」、タテイルαはパンフレット12ページの図の中だけに約18〜20年
アステックペイント当サイトが製品一覧117件を数えた範囲では、価格の表記は0件79件に記載あり=年数は書くが価格は書かない

各社の公式サイト・カタログ・製品説明書で2026年9月に確認したものです。この表は順位ではありません。また全メーカーを網羅したものでもありません——ここに挙げた6社以外にも価格や年数を公開しているメーカーはあります。

表を作って分かることが3つあります。

1つ目。「公開していない」と言えるメーカーは、実はほとんどありません。置き場所が製品ページ・カタログの図・パンフレットの中と分かれているだけです。製品ページだけ見て「無い」と判断すると間違えます(当サイトも一度そう書きました)。

2つ目。ロックペイントとアステックペイントは、公開の型がはっきり違います。ロックは上位グレードにだけ年数を書き、下は「-」。アステックは年数は79件書くのに、価格は117件のどれにも書いていません。どちらも方針であって、良し悪しではありません(アステックは直販という売り方の結果です)。

3つ目。価格表がある会社の塗料なら、見積書の材料費を自分で照らせます。ただし条件があります——設計価格表はたいてい「300㎡以上」を基準にしているので、戸建て(外壁100㎡前後)はその単価になりません。エスケー化研の設計価格表には「100㎡の場合」の列があるので、戸建てが設計価格より高くなること自体はメーカーの資料で確かめられます(塗料の平米単価)。

そして年数の読み方です。年数を公開しているメーカーは、そろって但し書きを付けています。プレマテックスは期待耐用年数を「塗膜の下地保護機能が著しく低下し塗り替えが必要とされる時期の目安」と定義し、「保証年数ではありません」「経過しても直ちに塗り替えが必要とは限りません」と書いています(塗り替え推奨期は光沢保持率40%未満)。ロックペイントは「塗装する地域、立地条件、塗装面の方角によって異なります」。どの社も、年数を約束として出していません。

もう1つ、屋根の話を足します。ロックペイントの公表値では屋根用のほうが外壁用より年数が短く、平米単価は高い(ハイパーユメロック 外壁12〜15年/屋根用8〜10年、サンフロンUV 15〜20年/屋根用10〜15年)。外壁と屋根を同時に塗っても、次の塗り替え時期はそろいません。この前提を知らずに「次は◯年後」と言われると、片方が先に来ます。

では、提案されたらどうするか

ここが実務です。メーカーによって確かめ方を変える必要はありません。どちらを提案されても、聞くことは同じ3つです。

  • 製品名を、シリーズ名まで書いてもらう「シリコン塗料」では、上の表のどれなのか分かりません。「アレスダイナミックTOP」「パーフェクトトップSi」まで書かれていれば、公式ページで仕様を自分で読めます。書けない理由は、基本的にありません。
  • 何工程で塗るかを書いてもらうここまで見てきた公表価格は、どれも下塗り1回と上塗り2回を足した3工程で計算されています。製品名が同じでも、この回数が違えば別の金額になります。だから工程数の書かれていない見積書は、そもそも公式の数字と突き合わせられません。
  • 塗る面積が何平方メートルかを書いてもらう単価×面積が金額です。面積の出し方は会社によって違うので、同じ家に各社が何平方メートルと書くかを並べると、それだけで差が見えます。

この3つがそろえば、どのメーカーの製品でも、比較は成立します。公式の数字は300㎡以上が基準で戸建てにはそのまま当てはまらないぶん、比べる相手をもう1社つくることが、そのまま物差しになるからです。自分で探す手間をかけずに複数社に見てもらうなら、一括見積もりサービスを使う手があります。やり方はこうです。

公式の単価より確かな物差し
A社が関西ペイントのアレスダイナミックTOPで3工程120平方メートル、B社が日本ペイントのパーフェクトトップSiで3工程120平方メートル——この形にそろえば、金額の差はそのまま比べられます。公式の単価は、あくまで「桁が合っているか」を見るための物差しであって、本当の物差しは、同じ条件で出てきたもう1枚の見積書です。

見積書のどこを見るかは見積もりの内訳のページに、同じ条件で頼む言い方は見積もりの取り方にまとめました。金額そのものが妥当かどうかは100万円は妥当かのページへ。

ネットに出ている「耐用年数」を鵜呑みにしない

最後に、この記事を書きながらいちばん気になったことを書いておきます。

関西ペイントの製品について検索すると、「耐用年数は何年」と具体的な数字を書いているページがたくさん出てきます。製品ページには書かれていませんが、メーカー自身の数字は別の資料にあります。

関西ペイントの資料書かれている年数
塗装仕様選定ガイド(外壁の塗り替え仕様)アレスダイナミックTOP 13〜16年/アレスダイナミックMUKI 17〜20年
カタログNo.774の図「塗り替えサイクルコスト」アレスダイナミックTOP 15年

ネットの数字は、この表と照らしてください。アレスダイナミックTOPで「20年もちます」と書いてあったら、メーカー自身の資料より長い数字です。どこから来た数字かを聞く価値があります。

そのうえで、塗料の耐用年数という数字そのものの読み方も知っておいてください。メーカーが年数を公表している場合でも、「次の塗り替え時期の目安。地域、立地条件、方角等により異なるので参考値として」といった注記が添えられているのがふつうです。関西ペイントも、仕様ガイドの年数を「環境により増減する可能性があり保証の値ではありません」と説明しています(同社「よくあるご質問」)。試験室で出した数字であって、あなたの家の南面が何年もつかを約束したものではありません。この話は塗料の種類のページで詳しく書いています。

そして、塗料の年数より先に効いてくるのが下地の状態と、下塗りをきちんとやるかどうかです。上塗りの銘柄で悩む前に、いまの壁がどうなっているかを見たほうが、判断は早くなります。

よくある質問

結局、どちらのメーカーがいいのですか?

順位はつけません。どちらも戸建ての塗り替えで日常的に使われているメーカーで、公式が公開している技術資料の水準も高いです。選ぶ単位はメーカーではなく製品で、しかも同じメーカーの中の価格差のほうが、メーカー間の差より大きいというのがこのページの答えです。強いて実務的な差を挙げるなら、公式の数字の置き場所です。日本ペイントは製品ページに材工価格を、関西ペイントは設計価格表と塗装仕様選定ガイドに価格と年数を載せています。

塗装店が「うちは◯◯ペイントを使っています」と言うのは、判断材料になりますか?

ある程度はなります。ただし「どのメーカーか」より「なぜその製品を、あなたの家に選んだか」を説明できるかのほうが、はるかに大きな判断材料です。下地の種類、日当たり、前回の塗膜の状態——理由が家の話になっているかどうかを聞いてみてください。理由がメーカーの宣伝文句のままなら、そこは深掘りする価値があります(業者選びガイド)。

関西ペイントの価格や年数は、どこで見られますか?

製品ページではなく、別の資料にあります。価格は設計価格表(カタログNo.265)で、同社の製品検索ページからPDFを開きます。アレスダイナミックTOPは3工程で1平方メートルあたり3,700〜4,850円(施工規模300㎡以上が基準・足場や下地調整は別)。年数は塗装仕様選定ガイドの「塗り替え年数の目安」で、外壁の塗り替えならアレスダイナミックTOPが13〜16年です。どちらも専門家向けの資料なので、戸建ての見積書と比べるときは基準の違いを頭に置いてください。

同じ「ラジカル制御」なら、どちらを選んでも同じですか?

同じとは言えません。ラジカル制御というのは樹脂のグレードではなく、劣化を抑えるための機能の呼び名で、その中身は製品ごとに違います。ただし、その違いを施主が横に並べて判定するのは、現実には無理です。だから判断は「どちらの技術が上か」ではなく、「同じ条件で出てきた2枚の見積書のどちらが納得できるか」に置き換えてください。ラジカルという言葉の意味は塗料の種類のページに整理しています。

見積書に製品名が書かれていません。どう頼めばいいですか?

「使う塗料の商品名と、塗り回数、塗る面積を書いていただけますか」で足ります。言いにくい依頼ではありません。この3つは、まっとうな会社なら見積もりを作る時点で決まっているものです。見積もりの取り方のページに、複数社に同じ条件で頼むときの言い方をまとめています。

塗料メーカーのランキングはありますか?

当サイトは順位を付けません。「ランキング」に公的な定義はなく、業界団体が順位を公表しているわけでもないので、記事によって並びが変わります。検索結果には塗料会社の売上高ランキング(投資家向けの情報)も混ざりますが、それは施主が塗料を選ぶための順位ではありません。そして1社の中の価格差のほうが会社間の差より大きいので(同じ日本ペイントの外壁用で1平方メートルあたり4,350〜8,120円)、会社を並べても見積書の判断には使えません。代わりに使える物差しは「価格の資料を公開しているか」「年数をどこに書いているか」「その年数の定義を出しているか」の3つで、6社を並べた表をこの節に置いています。

どのメーカーの塗料がいちばん良いのですか?

製品名が決まらないと答えが出ません。樹脂のグレード(シリコン・フッ素・無機など)、下地が何か、何回塗るか、どの面に塗るかで結果が変わります。メーカーを選ぶより先に決まるのは、見積書に書かれた製品名と工程です。そのうえで会社ごとの癖はあります——ロックペイントは上位グレードにだけ年数を書き、アステックペイントは年数を79件書くのに価格は117件のどれにも書いていません。プレマテックスは製品によって年数の載っている場所が違い、タテイルαはパンフレット12ページの図の中だけに約18〜20年と書かれています。「良いメーカー」ではなく「確かめられる資料があるか」で見てください。

参考にした情報

最終確認日:2026年9月11日(関西ペイントの価格と年数)/2026年8月23日(その他)。出典:関西ペイント 公式サイト「アレスダイナミックTOP」製品ページおよび「アレスダイナミックシリーズ」ラインアップページ(特長、艶の段階、ラジカル制御に関する4つの技術、製品仕様=工程・荷姿・塗装方法・標準所要量・希釈率・塗り重ね乾燥時間・適用下地、製品と適用部位の対応表。これらのページには平米単価と期待耐用年数の記載なし)/関西ペイント「設計価格表」カタログNo.265(2026年7月現在・アレスダイナミックシリーズの行と注記)/同社「塗装仕様選定ガイド」推奨塗装仕様[塗替](塗り替え年数の目安と注記※1)/同社カタログNo.774(図「塗り替えサイクルコスト」)/同社「よくあるご質問」(塗り替え年数の説明)/日本ペイント 公式サイト 各製品ページ(材工価格および「原則として300㎡以上を基準といたします」の注記)/エスケー化研 公式サイト 各製品ページ(設計価格・期待耐用年数および「設計価格は、300㎡以上を基準とする材工共の価格であり、下地調整費は含んでおりません」の注記)。価格・仕様は改定されることがあります。契約前に必ず各社の最新の公表内容をご確認ください。

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