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パーフェクトトップとアレスダイナミックTOP——同じ「ラジカル制御」でも、つやの選べる数が違います

見積書に「アレスダイナミックTOP」と書いてあって、調べたらパーフェクトトップと同じような説明が並んでいた——という方へ。その感覚は正しいです。どちらも水性のラジカル制御形で、各社の売れ筋。カタログの言葉づかいもよく似ています。ただし公式が公開している仕様を並べると、はっきり違う点が3つあります。つやの選べる数・強化剤という仕組み・そして価格が公開されているかどうかです。どれも好みではなく、施主にとっての使い勝手が変わるところです。

このページの内容

先に結論——違うのは3つだけです

樹脂のグレードも、水性であることも、ラジカル制御という考え方も同じです。各社が自社の売れ筋として推している、同じ位置の製品どうしです。公式の記載で違うのは、次の3点でした。

パーフェクトトップ
日本ペイント
アレスダイナミックTOP
関西ペイント
つやの段階5段階(つや消しを含む)特長欄は4段階(艶あり・7分・5分・3分)。ただし塗装仕様の注記には「艶消し」が出てきます
特別な仕組み強化剤(湿潤面・高湿度でも施工可)
価格の公開材工価格を公表(コンクリート・モルタル3工程で4,240円/㎡ 等)公式サイトで確認した範囲では見つかりませんでした

この3つ以外は、ほぼ横並びです。だから「どちらが良い塗料か」という比べ方は、あまり意味がありません。あなたの家と工事の条件で、どちらが都合がいいか——そういう選び方になります。

つやの段階——公式の中で記載が揃っていません

いちばん実際的な違いがここです。

選べるつや
パーフェクトトップ5段階(つや消しを含む)
アレスダイナミックTOP艶あり/7分艶/5分艶/3分艶の4段階(関西ペイント公式)

関西ペイントの公式ページの「主な特長」には、「艶の選択が可能(艶あり、7分艶、5分艶、3分艶)」と書かれています。ここだけ読むと、いちばん艶を落としても「3分艶」までです。

🔑ところが、同じページの「標準塗装仕様」の注記には、こう書かれています。
「※艶消しは、希釈率0〜10%としてください。」(標準塗装仕様・通常仕様の注記)
「※艶消しに強化剤を使用すると、つやムラを生じますのでご使用出来ません。」(湿潤面・高湿度環境仕様の注記)

特長欄には3分艶までしか並んでいないのに、塗装仕様の注記では「艶消し」を前提にした指示が出ています。つまり公式サイトの中で、記載が揃っていません。当サイトは製品を仕入れていないので、どちらが現在の正なのかを断定できません

ですから、ここは「無い」ではなく「確かめてください」と書きます。つや消しにしたいという希望がはっきりある方は、見積もりの段階で「この製品でつや消しは出せますか。メーカーに確認していただけますか」と聞いてください。塗装会社は販売店を通じてメーカーに確認できます。色とつやは、製品と数量が決まったあとでは変えられません——だから聞くのは契約前です

一方、パーフェクトトップ(日本ペイント)は5段階で、つや消しが並んでいます。つや消しが最優先の条件なら、記載が揃っているほうを選ぶという判断はあります。

⚠️つやは低いほど汚れやすくなる傾向があります。つや消しが選べることと、つや消しにすべきかは別の話です。艶の考え方はつやあり・つやなしのページにまとめています。

公式の塗装仕様を、そのまま並べます

関西ペイントが公式サイトで公開している標準塗装仕様(通常仕様)です。適用下地はコンクリート・モルタル・窯業系サイディングボード・ALC・各種旧塗膜。

工程材料標準所要量
kg/㎡/回
希釈率塗り重ね乾燥時間
23℃
下塗アレスダイナミックフィラー(主材16kg)
中毛ローラー
0.30〜0.50上水5〜10%8時間以上7日以内
下塗同・砂骨ローラー0.80〜1.50上水1〜5%同上
上塗1回目アレスダイナミックTOP(主材15kg)
ハケ・ローラー
0.12〜0.14上水3〜5%2時間以上7日以内
上塗2回目0.12〜0.14上水3〜5%

パーフェクトトップの使用量は0.11〜0.17kg/㎡/回(日本ペイント公式)。ほぼ同じ帯です。塗る量で差がつく製品ではない、ということが数字で分かります。

ここで見ていただきたいのは、むしろ「下塗が指定されている」ことです。アレスダイナミックTOPの仕様にはアレスダイナミックフィラーという専用の下塗が組み込まれています。上塗だけを他社製品に替える、という使い方は仕様から外れます。見積書に上塗の名前しか書いていない場合は、「下塗は何を使いますか」と聞いてください。

下塗りは、9種類の中から選ばれています

前の章の仕様表で、下塗に「アレスダイナミックフィラー」が指定されていました。ただし公式には、その表の下にこう注記されています

※下塗には、アレスダイナミック防水フィラー、アレスダイナミックプラサフ、アレスダイナミックシーラーアクア、アレスダイナミックシラーマイルド、アレス水性エポレジン、浸透形Mシーラー、エコカチオンシーラー、アレス弾性ホルダー防水形、アレスゴムタイルニューラフなども使用可能です。(関西ペイント公式・標準塗装仕様の注記)

標準の1つに加えて、9種類の選択肢が並んでいます。これは、下塗りが「上塗りのおまけ」ではなく、下地に合わせて選ぶ工程だということの、メーカー側からの裏づけです。

名前を全部覚える必要はありません。見ていただきたいのは、性格の違いだけです。

名前に入っている言葉だいたいの役割
フィラーとろみがあり、細かい凹凸やひびを埋めながら面をつくる
防水フィラー・弾性伸びる膜をつくる。ひび割れが動く下地向け
シーラーさらさらで、下地に染み込んで固める。吸い込みが強い壁向け
プラサフ密着と面づくりを兼ねる
マイルド弱溶剤タイプ。旧塗膜の種類を選ばないときに使う

だから、見積書に下塗りの名前が書いてあるかどうかが効いてきます。書いてある会社は、10通りの中から1つを選んだということです。書いていない会社が手を抜いているとは限りませんが、「下塗は何を使いますか。なぜそれですか」と聞くと、下地をどう見たかがそのまま返ってきます。長く塗っていない壁で下塗りが変わる理由は20年塗っていない外壁のページに書いています。

アレスだけにある「ダイナミック強化剤」——濡れている面にも塗れます

アレスダイナミックTOPには、パーフェクトトップにはない仕組みがあります。「ダイナミック強化剤」という添加剤です。公式の製品仕様では「仕上材・下(中)塗・湿潤面用強化剤」と分類されています。

速乾剤のように乾きを早めるものではありません。関西ペイントの説明はこうです。

独自の緻密・強靭塗膜形成技術により高い付着力を発揮します。下・中塗材「アレスダイナミックフィラー」さらに「ダイナミック強化剤」と組み合わせることで、従来は塗装できなかった湿潤面への塗装も可能になります。(関西ペイント公式)

つまり「くっつく力を上げて、濡れている面にも塗れるようにする」ための添加剤です。公式は「梅雨時期への対応だけでなく、高湿度になりやすい場所(北面、水回り付近、日陰)にも有効」としています。付着試験の基準としてJIS基準値 0.7N/mm²、JIS温冷繰り返し10回試験後の結果も公表されています。

工期は「延びる」のか「縮む」のか——両方です

ここは誤解しやすいので、分けて書きます。

工程通常仕様の
塗り重ね乾燥時間
強化剤仕様の
塗り重ね乾燥時間
下塗(フィラー)8時間以上7日以内16時間以上7日以内
上塗1回目2時間以上7日以内8時間以上7日以内

1回あたりの待ち時間は、確かに延びます(下塗で2倍、上塗で4倍)。公式も「乾燥時間は乾燥面に比べ2〜3倍程度乾燥が遅くなります」と注記しています。

ですがメーカーが売りにしているのは、その逆の効果です。

工期遅延が少なくなり、近隣への心配もなくなります。計画通り足場を撤去できるため、安全性や洗濯など日常生活への影響も少なくなります。(関西ペイント公式)

理屈はこうです。通常なら雨上がりで外壁が濡れていれば、乾くまで塗れません。梅雨や、日の当たらない北面では、その待機日が積み重なって工期が延びます。強化剤を使えば濡れていても塗れるので、その待機日が消えます1回の乾燥時間は延びるが、雨待ちの日数が減るので、全体では計画どおりに終わる——という主張です。

施主として知っておくべきことは2つです。

  • 「強化剤を使います」と言われたら、条件が悪いと判断されたということ。梅雨時期、北面が多い、日陰が多い——そういう現場です。手を抜くための材料ではありません。
  • 塗り重ねの間隔が長くなるのは正常です。「今日は1回塗っただけで帰った」と感じても、仕様どおりの可能性があります。気になれば「強化剤仕様だと乾燥に何時間必要ですか」と聞いてください。

⚠️「梅雨でも普通に塗れる」という意味ではありません

ここは誤解されやすいので、はっきり分けます。雨の時期に塗れない理由は2つあります。

塗れない理由中身強化剤で解決するか
下地が濡れている雨上がりで外壁に水分が残っている。塗ってもくっつかないこれが強化剤の役目です
空気が乾かない湿度が高くて塗った塗料が乾かない解決しません

公共建築工事標準仕様書は「気温が5℃以下、湿度が85%以上、結露等で塗料の乾燥に不適当な場合は、塗装を行わない」と定めています。これは強化剤を使っても変わりません。関西ペイント自身も「乾燥時間は乾燥面に比べ2〜3倍程度乾燥が遅くなります」と注記しているとおりです。

つまり「雨上がりの濡れた壁に塗れる」のであって、「雨の日でも湿度が高くても塗れる」わけではありません。季節と条件の考え方そのものは塗装をやめた方がいい時期はある?にまとめています。

⚠️公式は「艶消しに強化剤を使用すると、つやムラを生じますのでご使用出来ません」とも注記しています。つまり「つや消し」と「強化剤」は同時に使えません。湿気の多い条件で強化剤を使う現場では、つやの選択肢がそのぶん狭くなるということです。また湿潤面に塗るときは水分の巻き込みを考慮して、希釈を1〜3%程度少なく調整するとも指定されています。

湿潤面仕様のとき、現場が実際にやっていること

「濡れていても塗れる」と聞くと、そのまま塗り始めるように思えますが、公式の仕様書はもっと細かく指示しています。3つとも、施主が見て分かることです。

公式の指示意味
「水滴はウエス、雑巾などで拭き取るか、エアーブローまたは新品の中毛ローラーにて除去する」水滴は取ります。濡れていても塗れるのは「湿っている状態」までで、水が溜まっているところにそのまま塗るわけではありません
「上塗2回目は乾燥した状態で塗装ください」最後の1回は、乾いてから。強化剤仕様でも、仕上げの回だけは条件が戻ります
「手工具で簡単に剥がれたり、下地から浮いた旧塗膜に対しては、適切なケレンと下地処理を行ってから塗装してください」強化剤は、下地処理の代わりにはなりません。浮いている古い塗膜は、先に落とします

3つ目がいちばん大事です。「付着力が高い」という説明は、剥がれかけの塗膜の上から塗ってもくっつく、という意味ではありません。メーカー自身がそう書いています。下地処理を省いた工事は、どの製品を使っても結果は同じです。下地処理で何が行われるかは手抜き工事のページにまとめました。

もう1つ、材料の数え方も公開されています。湿潤面仕様では、下塗りが「主材16kg+強化剤0.08kg×1」、上塗りが1回ごとに「主材15kg+強化剤0.08kg×2」です。上塗りのほうが、缶あたりの強化剤が倍入ります。見積書に「強化剤」の行が立っているなら、それは材料が実際に足されているということです。

価格が公開されているのは、片方だけです

ここが、比べるときにいちばん効いてきます。

メーカー価格の公開施主にできること
日本ペイント
パーフェクトトップ
材工価格を公表
コンクリート・モルタル3工程で4,240円/㎡ 等
見積書の単価と突き合わせられる
関西ペイント
アレスダイナミックTOP
公式サイトで確認した範囲では見つかりませんでした
製品一覧・アレス特設ページで確認
比べる相手がないので他社の見積もりと並べるしかない

ついでに、主要メーカーの状況を並べておきます。公開しているほうが少数派です。

メーカー価格の公開
エスケー化研🔑設計価格表2026年度版を公式サイトで公開(誰でも閲覧可)
日本ペイント材工価格を公表(公共建築工事の仕様書対応資料)
関西ペイント確認した範囲では見つからず
アステックペイント確認した範囲では見つからず

「見つかりませんでした」は公開されている場所を確認できなかったという意味で、存在しないと断定するものではありません。ただ施主が普通にたどれる場所にはなかった、というのが確かめられた事実です。

これは品質とは無関係です。価格を公開するかはメーカーの経営判断で、公開しないほうが普通です。ただし施主にできることは変わります——エスケー化研や日本ペイントの製品なら公式の数字と見積書を突き合わせて検算できる、そうでなければ複数社の見積もりを並べるしかない。それだけの話です。アレスダイナミックTOPで見積もりが出ている方は、同じ工事をもう1社に出してもらうのが、公開されていない価格の代わりになります。

見積書にこの製品名があったら、確かめる3行

ここまでの内容を、見積書を見るときの3行にまとめます。製品名が書いてあるだけでは、まだ何も決まっていません。

見る行そこで分かること
下塗りの製品名10通りの中から選んだかどうか。書いていなければ「何を使いますか」
強化剤の有無あるなら条件の悪い現場だと判断されたということ。理由を聞けば、北面・日陰・時期の話が返ってきます
つやの指定「艶あり」なのか「3分艶」なのか。書いていない見積書は、後で揉めます

そして、この3行を2社に書かせると、いちばん差が出ます。同じ家に対して、片方は下塗りにフィラー、もう片方はシーラーを選んでいる——そういうことが起きます。どちらが正しいかではなく、なぜそう選んだかを両方に聞けるのが、2枚目の見積書の価値です。一括見積もりサービスを使えば、同じ条件で複数社に出してもらう手間が1回で済みます。

そもそも「ラジカル制御」とは何なのか

両方のカタログに出てくる言葉なので、ここで整理します。

ラジカルは、塗料に入っている白い顔料(酸化チタン)に紫外線が当たったときに出る物質です。これが塗膜そのものを内側から壊していきます。チョーキング(外壁を触ると白い粉がつく現象)の正体もこれです。

「ラジカル制御」は、樹脂のグレードの名前ではありません。シリコンやフッ素は樹脂の種類ですが、ラジカル制御は劣化を抑える仕組みの名前です。ここが混同されやすいところで、「ラジカル制御だからフッ素より上」ということではありません

関西ペイントは公式で、高性能シリコン樹脂・UVトラップ・ラジカルバリヤーコート・HALSラジカルキャッチャーという4つの技術でラジカルの発生を抑えると説明しています。日本ペイントも同じくラジカル制御形として、高耐候性・低汚染性を挙げています。やろうとしていることは同じです。

グレードの考え方そのものは塗料のグレードのページに、フッ素・無機と迷っている場合はフッ素塗料のページにまとめています。

では、どちらを選べばいいのか

結論から言うと、施主が指名して選ぶ場面はあまりありません。塗装会社は仕入れルートと使い慣れで製品を決めていることが多く、「パーフェクトトップでお願いします」と言っても、扱っていない会社には無理だからです。

そのうえで、判断材料になるのは次の3つです。

あなたの状況向いているほう理由
つや消しにしたいパーフェクトトップ5段階でつや消しが明記されている。アレス側は特長欄が3分艶までで、仕様の注記とずれている(要確認)
見積書の単価を自分で検算したいパーフェクトトップ日本ペイントは材工価格を公表している
湿気の多い立地・条件の悪い時期アレスダイナミックTOPダイナミック強化剤で湿潤面にも塗れる(雨待ちの日が減る)

それ以外の条件では、ほぼ差がつきません。塗る量も同じ帯、どちらも水性のラジカル制御形、どちらも各社の主力です。製品名で迷うより、その会社が「なぜうちの家にこれを選んだか」を説明できるかどうかのほうが、よほど大事です。

よくある質問

アレスダイナミックTOPとパーフェクトトップ、どちらが長持ちしますか?

どちらも「何年もつ」という年数をメーカーが公表していません。両社とも促進耐候性試験の結果は示していますが、それは実際の年数の保証ではありません。同じ水性のラジカル制御形で、塗る量もほぼ同じ帯(0.12〜0.14と0.11〜0.17kg/㎡/回)なので、製品名の差より、下地の状態と施工の丁寧さのほうが結果に効きます

つや消しにしたいのですが、アレスダイナミックTOPでもできますか?

公式の記載が揃っていないので、確認が要ります。関西ペイントの「主な特長」欄は「艶あり・7分艶・5分艶・3分艶」の4段階ですが、同じページの標準塗装仕様の注記には「※艶消しは、希釈率0〜10%としてください」と書かれています。当サイトはどちらが正かを断定できないので、「この製品でつや消しは出せますか。メーカーに確認してください」と塗装会社に聞いてください。なおつや消しと強化剤は併用できません(公式注記)。つや消しが最優先なら、記載の揃っているパーフェクトトップ(5段階)という選び方もあります。いずれにしても、聞くのは契約前です。

「強化剤を入れます」と言われました。追加料金ですか?

料金の扱いは会社によるので、見積書で確認してください。中身は「ダイナミック強化剤」という添加剤で、付着力を上げて、濡れている面にも塗れるようにするものです。速乾剤ではありません。塗り重ねの乾燥時間は延びます(下塗8時間→16時間、上塗2時間→8時間・公式仕様)が、メーカーは逆に「工期遅延が少なくなる/計画通り足場を撤去できる」と説明しています——雨上がりでも塗れるぶん、待機日が減るからです。「なぜ必要なのですか」と聞けば、現場の状態(梅雨・北面・日陰など)の説明が返ってくるはずです。

アレスダイナミックTOPの値段が調べても出てきません

関西ペイントは公式サイトで価格を公開していません(製品一覧・アレス特設ページで確認した範囲)。これは珍しいことではなく、公開しているメーカーのほうが少数派です。エスケー化研は設計価格表を、日本ペイントは材工価格を公表していますが、関西ペイントとアステックペイントは見つかりませんでした単価が妥当かどうかは、複数社の見積もりを並べて判断してください。

上塗だけアレスダイナミックTOPに変えてもらえますか?

仕様から外れます。公式の標準塗装仕様では、下塗にアレスダイナミックフィラーという専用品が組み込まれています。上塗だけ差し替えると、メーカーが示した組み合わせではなくなります。見積書に上塗の名前しか書かれていない場合は、「下塗は何を使いますか」と確認してください。

見積書に「アレスダイナミックTOP 3回塗り」とあります。これで十分ですか?

下塗りが何かを確認してください。公式の標準塗装仕様は「下塗(アレスダイナミックフィラー)+上塗2回」で、上塗を3回塗る仕様ではありません。「3回塗り」と書かれている場合、下塗1回+上塗2回を合わせて3回と数えていることがほとんどです。その下塗りが何なのかは、公式に9種類の選択肢が挙がっています。「下塗は何を使いますか」と聞けば、下地をどう見たかが分かります。

強化剤を使うと、下地処理は簡単で済みますか?

済みません。関西ペイントの公式注記に「手工具で簡単に剥がれたり、下地から浮いた旧塗膜に対しては、適切なケレンと下地処理を行ってから塗装してください」と明記されています。強化剤は、濡れている面に塗るための材料であって、下地処理の代わりではありません。また湿潤面仕様でも「上塗2回目は乾燥した状態で」と指定されていて、最後の1回は条件が戻ります

どちらを使っているかで、業者の良し悪しは分かりますか?

分かりません。塗装会社は仕入れルートと使い慣れで製品を選んでいることが多く、製品名は会社の質を示しません。判断材料になるのは「なぜうちの家にこれを選んだのか」を説明できるかどうかです。下地の状態・立地・希望のつや——そこに触れた説明が返ってくるかを見てください。

最終確認日:2026年8月29日。参考:関西ペイント株式会社「アレスダイナミックTOP」製品ページ(主な特長・製品仕様・標準塗装仕様〈通常仕様〉・標準塗装仕様〈湿潤面・高湿度環境仕様〉および各注記)/日本ペイント株式会社の製品情報および公共建築工事標準仕様書対応の製品塗装仕様書。塗装仕様と所要量はメーカーが示す標準値で、実際の使用量は下地の状態で変わります。価格の公開状況は上記日付時点で公式サイトを確認した結果です。

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