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外壁塗装中の洗濯物と暮らし——できないことは「日数」ではなく「工程」で決まる
工事が始まると、洗濯物は干せるのか、窓は開けられるのか、車はどうするのか——気になることが一気に増えます。ただ、それらが決まるのは工事が何日続くかではなく、いま何の工程をやっているかです。洗っている日と、塗り終えて乾くのを待っている日とでは、できることがまるで違います。だから予定を立てるのに要るのは日数の目安ではなく、工程表。この記事は、そこを起点に困りごと別で整理します。
このページの内容全12項目
なぜ業者によって「窓は開けられない」の説明が違うのか
「工事中はいつ窓を開けられますか」と検索すると、答えが割れます。「養生をしているあいだは開けられません」と書く会社と、「塗っていない時間なら開けても問題ありません」と書く会社が同じ検索結果に並んでいて、読んだ側はどちらが本当か分からなくなります。
車と駐車場については、別にまとめました。——動かす必要があるのは足場を組む日・高圧洗浄の日・足場をばらす日の3日が中心です。塗料が付いてしまった場合に誰が直すのかも書いています(工事中の車はどうする)。
種明かしをすると、どちらも本当です。ただし、それぞれが違う工程の話をしています。洗っている最中と塗っている最中は当然だめ。一方、養生が済んで塗料が乾くのを待っている時間帯や、天候で作業が止まっている日は、業者に言えば開けられることがあります。前者だけを見て書けば「開けられません」になり、後者を含めて書けば「開けられます」になる——それだけの違いです。だから、工程ごとに分けて見るとすっきりします。
| 工程 | この工程のあいだ、暮らしはこうなる |
|---|---|
| 足場と養生 | 家がメッシュシートで覆われ、部屋は少し暗くなります。どの窓が覆われるかがここで決まるので、開けたい窓があるならこの前に伝えるのがいちばん効きます |
| 高圧洗浄 | 水が壁全面に当たります。窓は閉めきり、外に洗濯物は出せません。音もこの工程で大きくなります |
| 下地処理・シーリング | ひび割れの補修や目地の打ち替え。作業している面の窓以外は、開けられることが多い工程です |
| 下塗り〜上塗り | 塗っている面の窓は閉めます。塗っていない面まで一律に閉めるかは、業者の考え方と養生のしかた次第。ここが説明の割れる中心です |
| 乾燥待ち・天候による休工 | 職人が家にいない時間帯です。「今日は開けても大丈夫ですか」と聞けば、開けられることがあるのはこのタイミングです |
| 片付け・足場の解体 | 養生が外れ、窓がふつうに使えるようになります。足場を外す日はまた音が出ます |
つまり、聞くべきことは「何日だめですか」ではありません。日数で聞くと、業者は安全側に寄せた答えを返すしかなく、結果として実際より不便な想定になります。かわりに、こう聞いてください。
- 工程表着工前に工程表をください。どの日に何の作業をしますか?予定表さえあれば、洗濯も外出も自分で組めます。工程表のもらい方は工事の流れのページにまとめています
- その日の可否この日は、この窓を開けられますか?工程と場所を特定して聞くと、答えが具体的になります
洗濯物はどうする
外干しが難しいのは、水・ホコリ・塗料の粉じんのどれかが外にある工程です。とくに高圧洗浄と、塗っている工程のあいだは、素直にあきらめたほうが楽です。乾いた洗濯物に細かい粉が付けば、洗い直しになります。
現実的なのは、工事期間をまるごと部屋干し・乾燥機体制に切り替えてしまうことです。毎日「今日は干せるか」を判断するのは、思っている以上に負担になります。そのうえで、まとまった量が出たときだけコインランドリーの乾燥機を使う、という組み合わせが落ち着きどころ。浴室乾燥がある家なら、期間中だけそちらに寄せるのも手です。
ただし、ずっと干せないと決めつける必要もありません。作業が休みの日、乾燥待ちの日、足場が組まれる前と外れたあと——干せる日は工程の中に点在します。迷ったらその日の朝に現場の職人へひとこと聞くのが確実で、嫌がられる質問ではありません。なお、ベランダや物干し台そのものが養生の対象になることもあるので、使いたいなら養生の前に伝えてください。
窓と換気——養生は自分で切らない
窓の養生は、シートで窓まわりを覆う作業です。ここで、はっきりお伝えしたいことがあります。
「カッターで切り込みを入れて換気すればいい」は、やめてください
ネット上の相談への回答として、実際に見かける助言です。しかし養生は塗料の飛散と、雨の吹き込みの両方を止めています。切れば、そこから水が入ることもあれば、塗料が入ることもある。しかも切った部分は貼り直しになり、職人の手が余分にかかります。切りたくなったら、切る前に業者へ言う。それだけで、開閉できるように養生をやり直してもらえたり、その時間だけ外してもらえたりします。「我慢するか、自分で切るか」の二択で考えないでください。
あわせて、多くの記事が抜かしている論点があります。24時間換気です。給気口や換気扇の排気口も、外壁にある以上は養生の対象になり得ます。塞ぐのか、動かしたまま養生を工夫するのかは家の設備と工程によって変わるため、一律の正解はありません。大事なのは、施主が自分の判断で止めたり、養生を外したりしないこと。着工前に、次のことを聞いておいてください。
- 窓の可否この窓は、工事のあいだ開けられますか。開けられない場合、どの工程のあいだですか?場所を指して聞くと、養生の計画に反映してもらいやすくなります
- 24時間換気24時間換気は、どう扱いますか。止めますか、動かしたままですか?給気口・排気口の養生のしかたで変わります。自分で判断せず、扱いを決めてもらってください
- 連絡先開けたい日があるとき、誰に言えばいいですか?現場の職人か、担当営業か。窓口が決まっているだけで、頼みごとの心理的なハードルが下がります
いちばん危ないのは、給湯器の養生です
洗濯物や車の話より先に、これを読んでください。——命に関わるのは、ここだけです。
給湯器メーカーのノーリツは、工事事業者向けに「建物外壁塗装工事の際のご注意について」というページを出しています。外壁塗装のために、わざわざ用意されたページです。そこに書かれているのが、これです。
★お願い
工事の際、建物の給排気設備、給湯機器等をビニール等で養生する場合
建物外壁塗装工事の際はお客さまへガス・石油機器を使用しないようにお知らせください
★ご注意
作業終了後は必ずビニール等の養生は取り除いてください。※特に給排気筒(煙突)にはご注意ください。
給排気設備、給湯機器等をビニール等で養生しそのままの状態でガス・石油機器を使用された場合、着火不良を起こすと共に異常着火が発生し大変危険です。一酸化炭素中毒事故の発生につながる場合もあります。
「一酸化炭素中毒」と書かれています。——塗料の臭いとは、話の重さが違います。
メーカーが名指ししている「危険な箇所」は5つです
同じページに、養生したままガス・石油機器を使用すると危険な箇所が挙げられています。
| ノーリツが挙げている箇所 | ご自宅でいうと |
|---|---|
| FEまたはFFの排気(給排気)トップ | 壁から出ている給湯器の排気の口。外壁に丸い口や四角い口が付いていれば、それです |
| BF釜の排気トップ | 古いタイプの風呂釜の排気口 |
| 給湯機器本体 | 屋外に置いてある給湯器そのもの |
| 玄関ドアの通気口やふろ釜の通気口 | ここが盲点です。玄関ドアの下や横に細い隙間・ガラリがある家があります |
| 換気扇の排気口 | キッチンや浴室の換気扇が、外壁で終わっている口 |
後ろの2つは、施主も業者も見落としがちです。「給湯器は避けてありますよ」と言われても、玄関ドアの通気口や換気扇の口まで見ているとは限りません。
では、どうすればいいのか
やることは3つだけです。難しくありません。
- 養生が始まった日に、自分の目で見る。給湯器・その排気口・換気扇の口・玄関まわりの通気口。ビニールで塞がれていないかを確認します
- 塞がれていたら、その場で言う。「ここは塞がないでください」で通じます。職人さんも分かっている話なので、揉めません
- 塞がれたまま気づいたら、ガス機器を使わない。ノーリツが「お客さまへガス・石油機器を使用しないようにお知らせください」と業者に求めているのは、この状態のことです
そして、工事が終わった日にもう一度見てください。メーカーが「作業終了後は必ずビニール等の養生は取り除いてください」と念を押しているのは、取り忘れが起こり得るからです。足場が解体された日に、給湯器まわりをひと目見る。それだけで済みます。
ついでに覚えておくと得な話。ノーリツは屋外設置形の給湯器について「排気口の周りが黒くなっている」場合は「不完全燃焼をしている可能性があり、一酸化炭素中毒の恐れがあります」としています。足場があるうちは、普段見えない高さも見えます。——せっかくなので、給湯器まわりも見ておいてください。
見積もりのときに、ひとこと聞いておくと確実です。「給湯器と換気扇の口は、どう養生されますか」。答え方で、この話を知っている会社かどうかが分かります。「塞ぎません」「使えるようにしておきます」と即答するなら、経験がある証拠です。何社かに同じことを聞いてみると、差がはっきり出ます。
在宅ワークのある家は、工程を先に聞いてください
いまはこれが、いちばん多い相談かもしれません。——家で仕事をしていると、工事の音がそのまま業務に響きます。
大事なのは「うるさい日」と「静かな日」がはっきり分かれることです。塗装工事は、ずっと同じ音がしているわけではありません。
| 工程 | 音 | オンライン会議は |
|---|---|---|
| 足場の組立・解体 | 金属を組む音。いちばん響きます | 避けてください。各半日〜1日 |
| 高圧洗浄 | エンジンの音と水の音が続きます | 避けたほうが無難です(高圧洗浄のページ) |
| 養生 | テープと脚立の音。断続的 | やや気になる程度 |
| 下地補修・ケレン | 削る音が出ることがあります | 箇所と工法によります |
| 塗装(下塗り〜上塗り) | 比較的静かです(吹き付けは機械音あり) | 問題になりにくい |
だから、頼み方はこうなります。「静かにしてください」ではなく——「足場と高圧洗浄の日だけ、先に教えてください」。
これは業者にとっても答えやすいお願いです。工程表の中で日付が決まっている作業だからです。その2日に大事な会議を入れなければ、あとは何とかなります。
ただし、天候で日程は動きます。国の仕様書でも「外部の塗装は、降雨のおそれのある場合又は強風時は、原則として、行わない」とされているとおりで、予報の段階で止まります(天候と工期のページ)。「前日に確認の連絡をもらえますか」まで頼んでおくと確実です。
来客の予定も、同じように考えてください。足場があると玄関までの通り道が変わります。ベビーカーや車椅子で通りにくくなることもあります。大事な来客がある日は、先に伝えておくと配慮してもらえます。
車と駐車場
足場は建物の外側に出るので、そのぶん敷地が狭くなります。ふだんぎりぎりで停めている駐車場だと、工事のあいだは出し入れができなくなることがあります。図にするとこういう順番です。
- 足場が出る幅を確認する現地調査の段階で「足場は外壁からどれくらい出ますか」と聞いておきます。停められるかどうかは、ここでほぼ決まります。
- 停められないなら、早めに置き場所を決める近所の月極や親族の家など。着工が近づいてから探すと選択肢がありません。
- 停められる場合も、洗浄と塗装の工程は動かす前提で水しぶきや塗料の細かい飛散は、養生していても完全にはなくせません。工程表を見て、その日だけ外へ出す段取りにします。
見落としやすいのが近隣の車です。塀ぎわに隣家の駐車場がある、道路に路上駐車が多い——そうした条件は住んでいる側にしか分かりません。現地調査のときに自分から伝えておくと、養生の範囲に入れてもらえます。自転車・バイク・鉢植えなども同じで、動かせるものは動かし、動かせないものは覆ってもらう。着工前に家のまわりを一緒に歩いて決めておくのが確実です。
車まわりの心配——カバーの運用、飛散への備え、万一塗料が付いたときの手順——は養生と飛散のページに独立させました。隣の工事で自分の車に付けられた場合の話も、そちらにあります。
ペットと小さな子ども
音とにおいに敏感な家族がいる場合、事前に手を打てることがあります。
- 音が大きい工程を聞いておく——高圧洗浄、足場の設置と解体は、とくに音が出ます。その日は外出の予定を入れる、日中だけ預ける、といった選択ができます
- 過ごす場所を、工事している面と逆側に移す——ケージや子どもの遊び場を、作業中の壁から遠い部屋へ一時的に移すだけでも違います。工程表があれば「今日はどちらの面か」が分かります
- 逃げ道をつくらない——職人の出入りで戸が開くことがあります。猫や小型犬がいる家庭では、玄関まわりの動線を工事側に伝えておくと安心です
体調面について、ここで断定的なことは書きません。においや音がどう影響するかはその子の状態によって違い、判断できるのは獣医師や医師だけだからです。持病がある、体調に不安がある——そうであれば、工事を決める前にかかりつけへ相談してください。
宅配・郵便・インターホン——玄関まわりが変わります
意外と困るのが、ここです。足場とメッシュシートで家の外観が変わるため、配達の人が迷います。
| 起きること | やっておくこと |
|---|---|
| インターホンが養生される | 押せなくなる、または音が鳴らないことがあります。「インターホンは使えるようにしてください」と最初に伝えてください。ここは塞がないのが普通ですが、確認しておくと確実です |
| 表札が見えなくなる | シートで隠れると配達員が家を特定できません。養生の上から紙に名字を書いて貼るだけで解決します |
| 宅配ボックスが使えない | 位置によっては足場の内側になります。工事中は置き配を止めるか、受け取り場所を変えるのが安全です |
| 郵便受けが塞がれる | ポストの投入口が養生に隠れることがあります。「ポストは開けておいてください」と伝えます |
| 置き配は、工事中は避ける | 足場があると人の出入りが日常になります。荷物が玄関前にあることが分かりにくくなり、雨や塗料の飛散にも触れます(工事中の防犯) |
いちばん簡単な対策は、紙とテープです。「外壁塗装工事中です。◯◯(名字)です。インターホンは押せます」——これを目に付くところに貼っておくだけで、配達も来客もほぼ解決します。
布団とゴミ出し——小さいけれど毎日のこと
洗濯物の話は前に書いたとおりですが、忘れられがちなのが布団です。
布団は、洗濯物より条件が悪くなります。——ベランダの手すりに掛ける干し方は、養生で使えなくなることが多いからです。手すりごとビニールで包まれるためです。
- 工事の前に、まとめて干しておく——これがいちばん現実的です
- 室内干し用のスタンドを用意する——2週間なら、それで足ります
- 布団乾燥機を使う——持っているなら出番です
- 「1日だけ外に干したい」は、業者に相談すれば調整できることがあります——ただし塗ったばかりの面のそばは避けてください
ゴミ出しも、動線が変わります。足場の脚が勝手口の前や、ゴミ置き場までの通り道にかかることがあるためです。
これは、足場が組まれた日に一度歩いてみると分かります。——いつもの道が通れるか。通りにくければ、その場で「ここは通ります」と伝えれば、脚の位置や板の高さを調整してもらえることがあります。組んだあとでも、多少は動かせます。こうした細かい相談にどう応じるかは、会社によってかなり違います。見積もりの段階で2〜3社と話しておくと、「言いやすい相手かどうか」まで含めて選べます。
ここまで読んで気づかれたと思いますが、共通しているのは1つです。——「先に言えば、たいてい何とかなる」。工事が始まってから困るのは、言っていないからであることが多いです。そして「先に言えるかどうか」は、見積もりのときに話しやすい相手を選べたかで決まります(現地調査で見るところ)。
留守と防犯
足場について、正直に書いておきます。足場が組まれているあいだ、上の階に上がりやすい状態になるのは事実です。これは煽りではなく単純な構造の話で、過剰に不安になる必要もありません。やることは決まっています。
- 上の階も含めて、窓の施錠を習慣にする——ふだん鍵をかけない小窓や浴室の窓が弱点になります。工事期間だけの習慣として徹底すれば十分です
- 足場期間の防犯対策を聞く——センサーやシートの扱いなど、会社によって備えが違います。一度聞いておくといいでしょう
- 長く家を空ける日は、業者に伝えておく——現場に人がいること自体が抑止力です。不在を知らせておけば、気にかけてもらえます
この3つで足りるのですが、「どの日がいちばん危ないのか」まで知っておくと、対策の密度が変わります。警察庁が公表している侵入手口・侵入口のデータと、工程表から読み取れる「職人が来ない日」を突き合わせた話は工事中の空き巣対策のページにまとめました。費用をかけずにできることから並べてあります。
隣の家が工事中で困っているとき
逆の立場でこのページに来る方もいます。隣の家が塗装工事をしていて、洗濯物が干せない、窓を開けられない。でも自分は施主ではないから言いにくい。先に結論を書くと、言っていいことです。
工事をする側は、もともと近隣への配慮を前提に段取りを組んでいます。だから、こちらから声をかけるのはクレームではなく段取りの相談にあたります。そして実利もあります。どの日に洗浄をするのか、塗装はいつごろの工程になるのかを教えてもらえれば、洗濯や外出の予定を自分で組めるからです。
言う相手は、隣のお宅ではなく工事をしている会社にするのが穏当です。現場の掲示や、挨拶に来たときの書面に連絡先があります。分からなければ、現場の職人に責任者の連絡先を聞けば足ります。
角が立たない伝え方の例
「お世話になります。お隣の〇〇です。工事のご予定を少し教えていただけますか。洗濯物を干す日を決めたいので、水を使う日と塗装をされる日だけ分かるとありがたいです。」
ポイントは、止めてほしいと頼むのではなく、予定を教えてほしいと頼むこと。相手にとって断る理由がなく、こちらの目的も達せられます。
臭いについては、いつまで続くのか・室内に入ってくる分にどう対処するかを臭いのページにまとめました。アパートやマンションで、自分が住んでいる建物の工事という場合の考え方はアパートの外壁塗装のページ(オーナー向けですが、告知の中身が分かります)も参考になります。もうひとつ、工事が始まると必ず気になるのが差し入れやお茶出しです。結論から言えばしなくて構いませんが、渡すと決めた場合に何が喜ばれるかは、もらう側に聞いた話を差し入れ・お茶出しのページにまとめました。
工事中の暮らしがどうなるかは、工程表があれば着工前に分かります。見積もりの段階で「工程表はもらえますか」と聞いてください。何社かに同じことを聞くと、出てくる工程表の細かさに差が出ます。洗濯物、窓、駐車場、ペット——気になることは先に伝えて構いません。対応できるかどうかより、聞いたときの答え方に会社の姿勢が出ます。
よくある質問
工事中、給湯器やお風呂は使えますか?
養生のされ方によります。給湯器メーカーのノーリツは工事事業者向けに「建物外壁塗装工事の際はお客さまへガス・石油機器を使用しないようにお知らせください」と案内しており、給排気設備や給湯機器をビニールで養生したまま使用すると「着火不良を起こすと共に異常着火が発生し大変危険です。一酸化炭素中毒事故の発生につながる場合もあります」としています。危険な箇所として挙げられているのは、FEまたはFFの排気(給排気)トップ、BF釜の排気トップ、給湯機器本体、玄関ドアの通気口やふろ釜の通気口、換気扇の排気口の5つです。養生が始まった日にこれらが塞がれていないかを自分の目で確認し、塞がれていたらその場で伝えてください。そして工事が終わった日にも、もう一度見てください。メーカーが「作業終了後は必ずビニール等の養生は取り除いてください」と念を押しているのは、取り忘れが起こり得るからです。
在宅ワークをしています。オンライン会議はできますか?
日によります。音が大きいのは足場の組立と解体、そして高圧洗浄です。この3つは日付が決まっている作業なので、「足場と高圧洗浄の日だけ、先に教えてください」と頼んでおけば、その日に大事な会議を入れずに済みます。塗装そのものの工程は比較的静かです。ただし天候で日程は動きます。国の仕様書でも「外部の塗装は、降雨のおそれのある場合又は強風時は、原則として、行わない」とされていて、予報の段階で止まります。「前日に確認の連絡をもらえますか」まで頼んでおくと確実です。
工事中、ずっと家にいる必要がありますか?
必要ありません。外の工事なので、日中留守でも進みます。在宅が要るのは、色の最終確認や足場を外す前の仕上がり確認など、施主の判断が要る場面だけです。それがどの工程にあたるかは工程表で分かるので、その日だけ予定を空けておけば足ります。
窓の養生はいつ外れますか?
その面の塗りが終わっているかどうかで決まります。だから家じゅうの窓が同時に開くわけではなく、先に終わった面から順に外れていくのがふつうです。特定の窓を早く使いたいなら、その面を先に塗ってもらえないか相談する手もあります。
エアコンは使えますか?
室外機の養生のしかたによります。動かせる状態で覆う場合は使えますが、外壁との取り合いを塗る工程では止めることがあります。これも工程で決まる話なので、暑い時期・寒い時期の工事なら、契約前に「エアコンは使えますか」と確認を。使えない工程があるなら、それをいつにするかを相談できます。室外機の養生と運転の関係、配管カバー(エアコンカバー)の扱いは工事中のエアコンのページに分けて詳しく書きました。
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最終確認日:2026年8月19日。工程の進み方や養生のしかたは、建物の状態・天候・工事内容によって変わります。実際の予定は工程表と現場の担当者にご確認ください。