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【2026年度】水戸市の外壁塗装に使える補助金
出ます外壁塗装が対象工事に「○」で載っています
- 制度名
- 水戸市安心住宅リフォーム支援補助金。工事費の10分の1・上限10万円
- 一次情報
- 市の一覧に「外壁塗装 ○」「屋根の塗装 ○」「屋根のふき替え ○」「雨樋 ○」/足場代も対象
- 抽選
- 先着ではなく抽選。後期は72件+補欠20名。同年度に申し込めるのは1回だけ
- 業者
- 市内に「本店」がある業者。支店・営業所では対象外
- 落とし穴
- 値引きで工事費が50万円を割ると、交付決定の取り消し事由になります
水戸市で「リフォーム補助金」を探してこのページに来た方へ。——水戸市は、外壁塗装に補助金が出ます。推測ではありません。市が公開している「補助対象リフォーム工事一覧」に、五十音順で項目が並んでいて、「か 外壁塗装 ○」とそのまま書かれています。「や 屋根の塗装 ○」も同じです。ただし、もらうまでの道のりに落とし穴が3つあります。抽選であること、市内に「本店」がある業者しか使えないこと、そして値引きで50万円を割ると全部が消えること。
茨城県内の18市を、1件ずつ市の公式情報で調べています。——水戸市で出なくても、隣の市では条件が違うことがあります。全体像は茨城県の助成金まとめにあります。
日立市/ひたちなか市/土浦市/つくば市/古河市/筑西市/取手市/龍ケ崎市/守谷市/鉾田市/神栖市/笠間市/稲敷市/かすみがうら市/高萩市/牛久市/石岡市
補助が出ても出なくても、次に気になるのは総額です。——30坪だといくらか
このページの内容全16項目
- 先に結論——市の一覧に「外壁塗装 ○」と書いてあります
- 何が○で何が×か——一覧をそのまま読む
- 足場代も対象になります
- 先着ではなく抽選。年に1回しか申し込めません
- 値引きで50万円を割ると、全部消えます
- 「本店」が市内にあること——支店では通りません
- 対象になる家、ならない家
- 当選してもすぐには着工できません
- リフォームアドバイザー——派遣費の半分が戻ります
- 古い家は耐震へ。一体で実施すると115万円
- ブロック塀は別枠。1メートル14,000円の3分の2
- 動く順番を、月で区切ると
- 落選した方へ——塗装は比べることで下げる
- 結婚新生活支援事業——新婚なら最大60万円
- よくある質問
- 参考にした情報
先に結論——市の一覧に「外壁塗装 ○」と書いてあります
水戸市は「補助対象リフォーム工事一覧」というPDFを公開しています。五十音順に工事名が並び、それぞれに○(対象)・×(対象外)・△(条件による)が振られている表です。そこにこう書かれています。
「か 外壁塗装 ○」
「や 屋根の塗装 ○」「屋根のふき替え ○」「屋根の防水 ○」
「雨樋 ○」「瓦の交換 ○」
(水戸市「補助対象リフォーム工事一覧」令和8年8月1日作成)
「リフォーム全般」といった書き方ではなく、工事名で○が付いている。——当サイトが100を超える市区町村を調べたなかで、ここまではっきり書いている市は数えるほどです。窓口で「塗装は対象ですか」と聞く必要がありません。
①外壁塗装・屋根塗装が対象工事に「○」で載っています
②補助額は工事費の10分の1・上限10万円
③ただし先着ではなく抽選(後期72件+補欠20名)
④市内に「本店」がある業者への発注が必須——支店では通りません
⑤工事費50万円以上(税抜)。値引きで割ると交付決定が取り消されます
| 制度 | 内容 | 塗装は |
|---|---|---|
| 安心住宅リフォーム支援補助金 | 10分の1・上限10万円(抽選制) | ◯️対象(一覧に「外壁塗装 ○」) |
| ⤷リフォームアドバイザー派遣 | 派遣費用の2分の1(上の10万円に含む) | 助言の話 |
| 木造住宅耐震診断士の派遣 | 自己負担5千円 | — |
| 木造住宅の耐震改修 | 設計2分の1(10万円)/工事23%(50万円)/一体なら5分の4・115万円 | 耐震の工事費のみ |
| 危険ブロック塀等の撤去 | 3分の2・上限20万円(1メートル14,000円が基準) | 塀の話(撤去のみ) |
何が○で何が×か——一覧をそのまま読む
塗り替えのときに一緒にやりたくなる工事を、一覧から抜き出します。
| 工事 | 判定 | 市の備考 |
|---|---|---|
| 外壁塗装 | ◯️ | — |
| 屋根の塗装/ふき替え/防水 | ◯️ | — |
| 雨樋 | ◯️ | — |
| 瓦の交換 | ◯️ | — |
| 雨戸 | ◯️ | 電動雨戸も対象 |
| 既存ベランダの防水・修繕 | ◯️ | — |
| 既存バルコニーの塗装・修繕 | △ | 構造上、住宅と一体化している場合等は○ |
| ウッドデッキの修繕、塗装 | △ | 構造上、住宅と一体化している場合等はご相談下さい |
| 網戸の交換 | △ | 破損による交換は×。窓の改修工事と一体の場合は○ |
| シロアリ等害虫予防 | △ | 蝙蝠等の侵入防止工事は対象 |
| ブロック塀 | × | — |
| 門扉/植栽/ガレージ/物置 | × | — |
| 太陽光パネルの設置/蓄電池 | × | — |
| 増築/改築/新築/減築 | × | 「改築」=現在の住宅を取壊し、新築する場合 |
細かいところに、実務が出ています。
①バルコニーとベランダで判定が違います。——「既存ベランダの防水・修繕 ○」ははっきり○ですが、「既存バルコニーの塗装・修繕」は△で「構造上、住宅と一体化している場合等は○」。後付けのバルコニーは外構寄りに見られるということです(ベランダ防水の考え方)。
②「蝙蝠等の侵入防止工事は対象」。——コウモリの侵入を止める工事が、シロアリ予防の欄の備考に入っています。外壁の隙間を塞ぐ工事なので、塗り替えと同じ足場でできます(コウモリの侵入と外壁)。
いっぽうで、塀と外構は一貫して外れます。——市の質問回答も「住宅のリフォームは対象となりますが、塀などの外構工事は対象外です。」と書いています。外壁と塀を「一式」でまとめた見積書だと、区分けができません。見積もりの段階で建物本体と外構を行で分けてもらってください(見積書の見方)。
足場代も対象になります
外壁塗装で見逃せないのが、ここです。市の質問回答から引きます。
「Q. 足場の設置・解体の費用も補助の対象となりますか。」
「A. 補助対象工事に必要な場合は対象となります。」
足場は、外壁塗装の見積書で大きな割合を占める項目です。——一戸建てで15万〜25万円前後になることが多く、工事費の2割前後を占めることもあります(足場代の内訳)。それが補助対象経費に入るのは、10分の1という補助率を考えると効いてきます。
逆に言うと、見積書の書き方が金額を左右します。——足場が「一式」で外に置かれていると、補助対象経費に含めてもらえるか判断がつきません。「仮設足場 ◯平方メートル × 単価」と数量で書かれた見積書を出してもらってください。
同じことは「養生」「高圧洗浄」「廃材処分」にも言えます。——塗装工事に必要な工程なので対象になるはずですが、明細が無いと説明できません(見積書のチェック項目)。
先着ではなく抽選。年に1回しか申し込めません
ここが、多くの市と違うところです。市の質問回答を引きます。
「Q. 先着順ですか。」
「A. 先着順ではありません。抽選申込期間に定員を超えての抽選申込みがあった場合は抽選となり、当選した方のみが補助金を申請できます。」
「Q. 抽選に落選した場合、また抽選申込みできますか。」
「A. 抽選に参加できるのは同年度内に1度のみです。今年度の前期の抽選に申込みをされた方は後期の抽選には申込むことはできません。」
| 後期のスケジュール | 日付 |
|---|---|
| 抽選受付 | 令和8年8月17日〜9月10日 |
| 抽選日 | 令和8年9月16日 午前10時〜(市役所4階 中会議室4・公開抽選) |
| 当選結果 市ホームページ掲載 | 令和8年9月17日 |
| 当選結果 通知発送 | 令和8年9月28日頃まで |
| 交付申請期間 | 令和8年9月24日〜10月30日 |
| 実績報告の期限 | 令和9年3月31日 |
| 募集件数 | 72件+補欠20名 |
補欠のしくみも書かれています。——「当選者の他に補欠当選者を20名選出いたします。補欠当選者には順位を設定させていただき、辞退等で募集枠に空きが出るごとに順番にご連絡いたします。」
抽選は、公開で行われます。——ただし市は「市側で抽選を行いますので、当日参加しなくても構いません。また、参加の有無は当選確率には影響しません。」としています。行っても行かなくても同じということです。
そして、申込者が定員に届かなければ抽選はありません。——「抽選申込数が募集件数を上回らなかった場合は、抽選は行いません。また、抽選を行わない場合は、9月11日に市ホームページで告知します。」
当たるかどうかは運です。だから、先に見積もりのほうを固めておいてください。——抽選に申し込むには、税抜50万円以上の工事だと示せる見積書が要ります。その見積書が1社ぶんしかないと、金額が妥当かを確かめる物差しがありません(見積もりの取り方)。
1人1件、1住宅1件という制限もあります。——「抽選は1人何件まで申し込めますか。」→「1人1件のみです。」「同一の住宅に対し複数の抽選申込みがあった場合は、1件の申込書だけが抽選対象となります。」夫婦や親子で別々に出しても、増えません。
後期の抽選受付は、市のスケジュールでは令和8年9月10日まででした。——抽選は9月16日、当選結果は9月17日に市のホームページに載り、交付申請は9月24日〜10月30日です。これから申し込む方は、次の募集(来年度)を待つことになります。
値引きで50万円を割ると、全部消えます
この記事でいちばん伝えたいのは、ここです。市の質問回答を、そのまま2つ並べます。
「Q. 申請の際の見積もりでは50万円以上だったが、完了後の支払が50万円に満たなかった場合でも補助金は交付されますか。」
「A. 交付されません。補助要件から外れるため交付決定の取り消し事由となります。」
「Q. 当初の見積額より実際の費用が値引き等により減額した場合でも、交付決定額は交付されますか。」
「A. 実際に掛かった費用が補助対象経費となりますので、交付決定額は減額されます。」
何が起きるか、数字で見ます。
| 見積(税抜) | 実際の支払 | 補助額 |
|---|---|---|
| 52万円 | 52万円 | 5万2千円 |
| 52万円 | 50万円(2万円値引き) | 5万円 |
| 52万円 | 49万円(3万円値引き) | 0円(交付決定の取り消し) |
つまり「3万円まけてもらったら、5万円の補助が消えた」が起こります。——差し引き2万円の損です。
危ないのは、工事の途中で範囲を減らしたときです。——「思ったより下地が良かったので下塗りを1回減らします」「この面は次回でいいでしょう」。善意の減額でも、50万円を割れば同じ結果になります。
50万円ぎりぎりの見積もりで申請しないでください。——余裕を持たせるか、業者に「50万円を下回らせない」と最初に伝えておくことです(値引きの見方)。
逆に、工事が増える方向は手続きで対応できます。——「最終的に当初の見積額より費用が多く掛かった場合、補助金もその分多く交付されますか。」→「変更等承認申請書を提出し、追加工事等が補助対象経費として認められる、かつ、当初の交付決定額が10万円未満の場合は、当初より多く交付されます。」ただし変更工事の前に申請書を出す必要があります。
国の補助との重複にも線が引かれています。——「『みらいエコ住宅2026事業』や『先進的窓リノベ2026事業』など、原則として補助対象が重複する他の補助金との併用はできないため、重複する工事は補助対象外とし、重複しない工事のみを補助対象とします。」窓を国の補助でやり、外壁を市の補助でやる、という分け方はできます。
「本店」が市内にあること——支店では通りません
業者の条件は、他市より厳しめです。市の要件を引きます。
法人の場合——「本店が市内に所在し、建設業法第3条第1項の規定により国土交通大臣若しくは都道府県知事の許可を受けていること。」
個人の場合——「リフォームの施工に係る10年(次のア、イにあげる者にあっては、それぞれに定める年数)以上の実務経験を有する者で市内に住所を有するもの。ア 高等学校等でリフォームの施工に係る専門の学科を卒業した者 5年 イ 大学若しくは高等専門学校でリフォームの施工に係る学科を修了した者 3年」
「本店」という書き方が効きます。——質問回答も念を押しています。「大手ハウスメーカーにリフォームを依頼したいが、水戸市に支店しかない場合でも対象になりますか。」→「対象外です。水戸市内に本店を有する建設事業者への工事依頼が必須です。」
| ケース | 使えるか |
|---|---|
| 水戸市に本店がある塗装店(建設業許可あり) | ◯️ |
| 水戸市に住所がある個人事業主(実務10年以上) | ◯️ |
| 県外に本社があり、水戸に支店・営業所がある会社 | × |
| 市内業者が元請、市外業者が下請 | ◯️(ただし一括して請け負わせる場合は×) |
| 市内業者と市外業者の両方に発注 | 市内業者の分だけ対象。その合計が50万円以上必要 |
| 自分でリフォームする | ×(「市内の建設業者等へ工事を発注する必要があります」) |
「丸投げ」が名指しで外されています。——「工事を一括して別の業者に請け負わせる場合は対象外となります。」
これは補助金の話を抜きにしても、意味のある線引きです。——元請が現場を見ていない工事は、責任の所在があいまいになります(契約書で確かめること/保証は誰が出すのか)。
市は業者を紹介していません。——「リフォーム業者を紹介してもらえませんか。」→「市では紹介はしていません。茨城すまいづくり協議会でリフォームに関する総合的な相談を受け付けていますので、御相談ください。電話番号は029-305-7771です。」
対象になる家、ならない家
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 建築年 | 建築確認日が昭和56年6月1日以降。それ以前は耐震性の証明書類が必要 |
| 種類 | 一戸建て・分譲マンション(専有部分のみ)/店舗兼用は住宅部分のみ |
| 空き家 | ◯️対象 |
| 自分が住んでいない持ち家 | ◯️対象(不動産賃貸業を営む場合を除く) |
| 賃貸住宅 | ×対象外 |
| 回数 | 過去に交付決定を受けていないこと(住宅・人ともに) |
昭和56年6月1日という線に注意してください。——耐震改修の補助とは逆です。あちらは「昭和56年5月31日以前」の古い家が対象。このリフォーム補助は「新耐震基準以降の家」向けで、古い家は耐震性の証明が要ります。市は「証明書類が無い場合は補助の対象とはなりません」と明記しています。
証明の方法は2つ書かれています。——「木造住宅耐震診断結果報告書などにより耐震性が確保されていることが証明できる住宅の場合は対象となります。」そして増築の場合は「増築をした際に、建築確認を受け、検査済証の発行を受けた住宅であれば対象となります。」
建築確認済証が見当たらない方へ。——市は「通常、自宅に保管されています。見当たらない場合はご相談ください。」としています。未登記の家も、家屋の評価額証明書(備考欄に建築年月を記載したもの)で通ります。
相続がからむ場合も、答えが用意されています。——「所有者が死亡し、相続人が確定しているが、登記の名義を変更していない住宅は対象になりますか。」→「申請者が対象住宅の固定資産税を納付している場合に限り対象となります。…また、相続関係説明図と法定相続人全員の同意書が必要となります。」親の家を継いだまま登記していない、という方は確認してください。
当選してもすぐには着工できません
市が注意事項の冒頭に書いていることです。
「当選してもすぐには着工できません。補助金の交付を受けるには、当選した後、所定の期間内かつ着工前に交付申請し、交付決定を受ける必要があります。」
「交付決定の前に着工した場合、補助の対象となりません。」
そして、審査にかかる時間が書類の選び方で変わります。——市の質問回答から引きます。
「※審査には、交付申請書類に不備がない場合で1週間程度(市税の完納証明書を提出の場合)〜3週間程度(市税の納付状況調査確認同意書を提出の場合)かかります。」
2週間の差です。——「同意書」は書けばいいので楽ですが、市が納税状況を調べるぶん時間がかかる。「完納証明書」は自分で取りに行く手間があるかわりに、審査が早い。
塗装の予約が取れている方は、完納証明書を取りに行くほうが確実です。秋は塗装業者がいちばん混む時期なので、2週間ずれると工事が年をまたぎます(工事時期の考え方)。
書き方の指定もあります。——「書類の作成には鉛筆、消せるボールペン、修正液、修正テープ等は使用できません。訂正をする際は訂正印が必要となります。」そして「郵送の場合は受付期間内必着で提出してください(消印有効ではありません)。」
写真も要ります。——申請時に「住宅全体の写真」と「施工箇所の施工前の写真」。市は「施工前と施工後の写真を比較し確認しますので、できるだけ同じ場所から撮影するようご協力ください。」としています。足場を組む前に撮ることになります。
申請と工事の段取りが決まったら、次に出てくるのは「工事が始まってからのこと」です。——ご近所への挨拶はどこまで/臭いはいつまで続くか/洗濯物・窓・車・ペット/足場があるあいだの戸締まり。
リフォームアドバイザー——派遣費の半分が戻ります
この補助金には、工事とは別にもう1つの枠があります。——リフォームアドバイザーの派遣費用の2分の1です。
「リフォームアドバイザーとはなんですか。」
「茨城県が創設した資格制度で、木造住宅耐震診断士を対象に、リフォームに関する専門的な講習を受けた方です。」
「リフォームアドバイザーの派遣は有料ですか。」
「有料ですが、費用の半分が補助されます。ただし、工事代金と合わせて10万円が上限となります。」
工事をする業者とは別の、中立の建築士に見てもらう仕組みです。——申し込み先は一般社団法人 茨城県建築士事務所協会。市ではなく協会に直接申し込みます。
ただし、単独では使えません。——「リフォームアドバイザーの派遣のみの申請は可能ですか。」→「アドバイザー派遣のみでは対象外です。リフォーム工事を行うことが必要となります。」
そして上限は合算で10万円です。——工事費が100万円あれば、その10分の1で上限に届いてしまうので、アドバイザーの補助は実質的に上乗せになりません。効いてくるのは工事費が小さいときです。
それでも、使い道はあります。——塗装は、仕上がってしまうと下地の状態が見えなくなる工事です。「この壁は何を下塗りすべきか」「シーリングは打ち替えか増し打ちか」を、工事を取らない立場の建築士に聞けるのは、判断材料として大きい(シーリングの寿命/現地調査で見られるところ)。
古い家は耐震へ。一体で実施すると115万円
昭和56年5月31日以前に着工した家は、リフォーム補助ではなく耐震のほうが本線です。水戸市の耐震補助は、組み方で金額が倍以上変わります。
| 区分 | 補助額 |
|---|---|
| 耐震診断士の派遣 | 自己負担5千円 |
| 耐震改修設計 | 設計費の2分の1(上限10万円) |
| 耐震改修工事 | 工事費の23%(上限50万円) |
| 設計と工事を一体的に実施 | 工事費の5分の4(上限115万円) |
「23%で50万円」と「5分の4で115万円」。——同じ工事でも、設計と工事を一体で申請するかどうかで、上限が65万円変わります。
市はこう注記しています。——「ただし、1.の補助金を受けた場合は、その補助額を差し引いた額が上限となります。」先に設計だけ補助を受けると、あとから一体の枠には乗れません。最初にどちらで行くかを決める必要があります。
診断の自己負担が5千円というのも、動きやすい設計です。——対象は昭和56年5月31日以前に新築工事が適法に着手された一戸建て木造住宅で、地上階数が2以下、延べ床面積が30平方メートル以上。「過去に市が行った耐震診断事業の適用を受けていないもの」という条件もあります。
耐震のほうは、業者の条件がゆるいです。——「建設業法第2条第3項に規定する建設業者(市内に本店、支店または営業所を有するもの等)」。リフォーム補助は「本店」だけでしたが、耐震は支店・営業所でも通ります。同じ市でも制度ごとに違うので、混同しないでください。
募集期間は令和8年6月から9月、実施は10月から12月の予定で、先着順です。リフォーム補助(抽選)と耐震(先着)で、勝ち方が逆になります。
ブロック塀は別枠。1メートル14,000円の3分の2
塀は安心住宅リフォーム支援補助金では「×」ですが、撤去には別の制度があります。計算式が3つ並ぶ形で、市が例まで出しています。
「次のア〜ウに掲げる金額のうち、最も低い金額」
「ア:補助対象経費(補助事業に要する額)の3分の2」
「イ:撤去する危険ブロック塀等の延長×14,000円/m × 3分の2」
「ウ:200,000円(上限額)」
【市の計算例】長さ10メートルのブロック塀等の撤去工事の場合
「ア:150,000円(見積金額)×3分の2=100,000円 イ:10m(延長)×14,000円/m ×3分の2=93,000円 ウ:200,000円(上限額) ↠補助金額は、イの93,000円となります。」
対象になる塀は、かなり絞られています。——「通学路(水戸市立小中学校及び義務教育学校の通学路)及び水戸市地域防災計画に定める災害時主要道路を通行する者に危険を及ぼすおそれがあると市長が認める」もの。ただの道路沿いでは足りません。
高さは「道路面からの高さが80センチメートルを超えるもの」。そして「補助金を受けるにあたっては、建築指導課と事前相談が必要となります」——市の職員が現地に来て、対象かどうかを判定します。
順番を間違えると、そこで終わります。——「撤去・改修等済みのブロック塀等への補助金交付は出来かねます。」そして「補助事業に係る施工業者…との契約の締結は、水戸市から補助金の交付決定通知書を受けてからとしてください。」市自身が「事前相談及び申請受付後の審査には期間を要しますので、余裕を持った計画を立ててください。」と書いています(ブロック塀の塗装と撤去)。
動く順番を、月で区切ると
| 時期 | やること |
|---|---|
| 抽選申込の前 | 見積もりを取る(税抜50万円以上を確認)。市内に本店がある業者かを先に確かめる |
| 同時に | 建築確認済証を探す。昭和56年6月1日以降かを確認 |
| 8月17日〜9月10日 | 後期の抽選申込(窓口または郵送・必着)。受付番号入りの写しは捨てない |
| 9月16日 | 公開抽選(参加しなくてよい) |
| 9月17日 | 当選結果が市ホームページに掲載 |
| 9月24日〜10月30日 | 交付申請。完納証明書を付ければ審査1週間、同意書なら3週間 |
| 交付決定通知が届くまで | 着工しない |
| 着工の前 | 施工前の写真。足場を組むと外壁は撮れません |
| 令和9年3月31日 | 実績報告の期限 |
塗装の時期と、かみ合いにくい日程です。——交付決定が10月下旬〜11月になると、着工は11月以降。水戸の冬は、朝の気温が5度を下回る日が出てきます。塗料はメーカーの仕様書で気温5度未満・湿度85%以上では塗らないのが原則なので、12月以降は工程が読めません。
だから、前期(春)の抽選に申し込むほうが工事はやりやすいと考えています。後期に当たった場合は、業者と「年度内に終わるか」を最初に確認してください。実績報告は令和9年3月31日が締め切りです。
落選した方へ——塗装は比べることで下げる
抽選なので、外れることがあります。——そしてその年度はもう申し込めません。けれども、もともと上限は10万円です。塗装の総額に対して、動かせる幅はそこではありません。
| 見積書で見るところ | なぜ |
|---|---|
| 足場の数量 | 「一式」でなく平方メートル×単価か。補助を使うときも必要になります(足場代の内訳) |
| 塗料の製品名 | グレード名だけでは単価を検算できません(平米単価表) |
| 数量(平方メートル) | 外壁・屋根それぞれに数量が入っているか(面積の出し方) |
| 下地補修の範囲 | ひび割れ・シーリングが別勘定か込みか(シーリングの寿命) |
| 建物本体と外構の区分け | 塀・門扉は対象外。行を分けておくと、来年度も使えます |
水戸で塗り替えるときに、土地の条件として効くこと。——茨城は冬に「筑波おろし」と呼ばれる乾いた北西風が吹きます。風が強い日は塗料が飛ぶので工事ができません。近所への飛散も起きやすい(車への飛散を防ぐ)。
そして冬は乾燥します。——塗膜が乾くには湿度も要るので、気温だけでなく「風」と「乾き方」で工程がずれるのが冬の工事です。春か秋に組めるなら、そのほうが仕上がりは安定します。
もうひとつ、来年度に向けての話をしておきます。——市は「本事業の来年度以降の実施については未定です。」としています。毎年あるとは限らない制度です。外壁がもう限界に近いなら、補助を待つより先に塗る判断もあります(塗り替えを待てる限界)。
最後に、業者選びの話を1つ。——この補助は「市内に本店がある業者」に絞られるので、選べる会社の数が減ります。減ったなかから選ぶときこそ、同じ条件で並べる意味が大きくなります(どこに頼めばいいか/業者の見分け方)。10万円は、1社に絞る理由にはなりません。
北関東のほかの市も調べています。——高崎市は塗装に補助を出さないかわりに、屋根の葺き替えに50%・上限100万円を出しています。水戸市が「外壁塗装 ○」と工事一覧に書いているのとは、力の入れどころが逆です。一方、同じ群馬の前橋市は水戸市と同じく外壁塗装が対象で、該当者を「建築年の古い順に600件」で決めます。
結婚新生活支援事業——新婚なら最大60万円
水戸市には、外壁塗装に使える可能性のある制度がもう1本あります。住宅のページを探しても出てきません。結婚・子育てのカテゴリにあり、窓口も住宅の部署ではないからです。
| 補助上限 | お二人とも29歳以下 60万円/それ以外 30万円 |
|---|---|
| 対象になる費用 | 住宅取得費用・住宅のリフォーム費用・住宅賃借費用・引越費用。婚姻日等の1年以上前に実施したリフォームは対象外 |
| 対象外 | 勤務先から支給されている住宅手当分は控除されます |
| 所得 | お二人の合計所得が500万円未満 |
| 年齢 | 婚姻日時点でお二人とも39歳以下 |
| 申請期間 | 令和9年2月28日まで(窓口での申請は令和9年2月26日まで)。オンライン申請あり |
| 窓口 | 水戸市こども政策課(いばらきパートナーシップ宣誓制度の宣誓者同士も対象。昨年度からの継続申請の枠もあります) |
水戸市は外壁塗装を名指ししていませんが、対象外の一覧にも入っていません。ただし、リフォーム費用がどこまでの工事を指すのか、市は定義を公表していませんでした。ここから外壁の塗り替えが対象だと読み取ることは、当サイトではしていません。窓口で確認してから動いてください。
この制度はこども家庭庁の地域少子化対策重点推進交付金を使った単年度の事業です。年度が変われば金額も条件も変わります。予算の上限に達すると期間内でも受付を終えることがあるので、申請の前に必ず市の最新のページを見てください。
よくある質問
水戸市で外壁塗装に助成金は出ますか?
出ます。水戸市安心住宅リフォーム支援補助金の対象で、市が公開している「補助対象リフォーム工事一覧」に「外壁塗装 ○」と明記されています。補助額は対象経費の10分の1で、上限10万円です。
屋根の塗装も対象ですか?
対象です。一覧には「屋根の塗装 ○」「屋根のふき替え ○」「屋根の防水 ○」「瓦の交換 ○」がいずれも○で載っています。「雨樋 ○」もあります。
足場代は対象になりますか?
なります。市の質問回答は「足場の設置・解体の費用も補助の対象となりますか。」に対して「補助対象工事に必要な場合は対象となります。」としています。
先着順ですか?
違います。市は「先着順ではありません。抽選申込期間に定員を超えての抽選申込みがあった場合は抽選となり、当選した方のみが補助金を申請できます。」としています。後期の募集件数は72件で、補欠当選者を20名選出します。
落選したら、もう一度申し込めますか?
できません。市は「抽選に参加できるのは同年度内に1度のみです。今年度の前期の抽選に申込みをされた方は後期の抽選には申込むことはできません。」としています。
工事費はいくら以上必要ですか?
消費税を除いて50万円以上です。そして重要な注意があります——市は「申請の際の見積もりでは50万円以上だったが、完了後の支払が50万円に満たなかった場合でも補助金は交付されますか。」に対して「交付されません。補助要件から外れるため交付決定の取り消し事由となります。」と答えています。
値引きしてもらうと、どうなりますか?
補助額が減ります。市は「当初の見積額より実際の費用が値引き等により減額した場合でも、交付決定額は交付されますか。」に対して「実際に掛かった費用が補助対象経費となりますので、交付決定額は減額されます。」としています。50万円を割れば、交付そのものが取り消されます。
大手ハウスメーカーに頼めますか?
水戸市内に本店がなければ対象外です。市は「大手ハウスメーカーにリフォームを依頼したいが、水戸市に支店しかない場合でも対象になりますか。」に対して「対象外です。水戸市内に本店を有する建設事業者への工事依頼が必須です。」と答えています。
市外の業者が下請けに入る場合は?
元請が市内なら対象です。ただし市は「工事を一括して別の業者に請け負わせる場合は対象外となります」としています。丸投げは認められません。
複数の業者に分けて頼めますか?
できます。市は「対象となります。その場合、複数事業者の見積書を基に工事費を合算して申請することとなります。」としています。ただし市内業者の工事費の合計が50万円以上である必要があります。
対象になる家の条件は?
市内にある住宅で、建築確認日が昭和56年6月1日以降であること。それ以前の家は、耐震性が確保されていると証明できる書類(木造住宅耐震診断結果報告書など)が必要で、市は「証明書類が無い場合は補助の対象とはなりません」としています。
空き家や、自分が住んでいない家でも使えますか?
使えます。市の質問回答は「空き家は対象になりますか。」→「対象となります。」、「自らは住んでいない水戸市内に所有する住宅をリフォームする場合は、対象になりますか。」→「対象となります。ただし、不動産賃貸業を営んでいる場合などは対象外です。」としています。賃貸住宅は対象外です。
塀も一緒に直したいのですが。
塀は対象外です。市は「住宅のリフォームは対象となりますが、塀などの外構工事は対象外です。」としています。一覧でも「ブロック塀 ×」「門扉 ×」「植栽 ×」です。ただし危険なブロック塀の撤去には別の補助制度があります。
古い家で耐震もしたい場合は?
建築指導課の制度になります。耐震診断士の派遣は自己負担5千円、耐震改修は設計費の2分の1(上限10万円)/工事費の23%(上限50万円)ですが、設計と工事を一体的に実施すると工事費の5分の4・上限115万円まで上がります。
来年度もありますか?
未定です。市は「本事業の来年度以降の実施については未定です。実施の有無を含めて、来年度以降の事業について決まり次第、本市ホームページ等でお知らせいたします。」としています。
ホームセンター(カインズなど)で外壁塗装をしたら、補助金はもらえますか?
水戸市の補助は、水戸市内に「本店」がある建設事業者への発注が必須です。——市の質問回答は「水戸市内に本店を有する建設事業者への工事依頼が必須です」としていて、支店・営業所しかない会社は対象外です。ホームセンターの窓口で申し込んでも、実際に工事を請け負う会社の本店が水戸市内にあり、建設業の許可を受けているかを確かめてください。工事を一括して別の業者に請け負わせる場合も対象外です。
お金がなくて外壁塗装ができないとき、水戸市で使える手はありますか?
外壁塗装に10分の1・上限10万円の補助が出る市ですが、抽選です。——令和8年度後期の抽選受付は9月10日まででした。昭和56年5月31日以前に着工した木造住宅なら、耐震の設計と工事を一体で申請すると工事費の5分の4・上限115万円になるので、同じ足場でできる工事を先に確かめてください。借りる・減らすといった道は外壁塗装のお金がないときにまとめました。
塗り替えで固定資産税は上がりません。下がりもしません。上がるのはどんな工事なのかを、外壁塗装と固定資産税で条文から確かめています。
参考にした情報
2026年9月3日時点で、水戸市の公式ページとPDF(工事一覧・質問回答)を直接開いて確認した内容です。抽選の日程と募集件数は年度ごとに変わります。申し込みの前に、必ず担当課で最新の内容を確かめてください。
- 水戸市「令和8年度水戸市結婚新生活支援補助金(こども政策課)」(対象となる費用=住宅取得費用、住宅のリフォーム費用(婚姻日等の1年以上前に実施したリフォームは対象外)、住宅賃借費用(賃料、共益費、敷金、礼金、仲介手数料)、引越費用/勤務先から支給されている住宅手当分は除く/補助上限額=夫婦等ともに29歳以下の世帯60万円、上記以外の世帯30万円/対象=令和8年1月1日から令和9年2月28日までに婚姻またはいばらきパートナーシップ宣誓制度に規定するパートナーシップの宣誓をしていること・婚姻日等の時点で夫婦等の年齢がともに39歳以下・令和7年中の所得合計/申請期間=令和9年2月28日まで(窓口は令和9年2月26日まで)/昨年度からの継続申請の枠とオンライン申請があります)
- 水戸市「水戸市安心住宅リフォーム支援補助金」(ページ番号0003548・2026年7月13日更新・住宅政策課)
- 水戸市「補助対象リフォーム工事一覧」(令和8年8月1日作成)
- 水戸市「安心住宅リフォーム支援補助金 Q&A」(令和8年8月作成・全12ページ)
- 水戸市「抽選前自己チェックリスト」「交付申請提出書類チェックリスト」
- 水戸市「木造住宅の耐震改修費用を補助します」(ページ番号0047264)
- 水戸市「木造住宅の耐震診断士を派遣します」(ページ番号0047267)
- 水戸市「危険なブロック塀等の撤去費用を補助します」(ページ番号0047266)
- 水戸市の公式ページを開く——安心住宅リフォーム支援補助金のページ。対象工事の表と抽選の時期はここで。申請の前に、必ずここで最新の内容を確かめてください
問い合わせ先
安心住宅リフォーム支援補助金=住宅政策課
耐震診断・耐震改修・ブロック塀=建築指導課 指導第2係 029-232-9210
リフォーム相談=茨城すまいづくり協議会 029-305-7771
リフォームアドバイザー派遣=一般社団法人 茨城県建築士事務所協会
茨城県内のほかの市町村も調べています。——茨城県の助成金まとめ(44市町村のうち24市町村に一般向けのリフォーム助成がありました)。ひたちなか市は、その24に入っていません(塗装向けの助成そのものが無い市です)。同じ県内でも、下限額も上限額も担当課も違います。