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【2026年度】前橋市の外壁塗装に使える補助金
出ます住宅リフォーム補助金=3分の1・上限10万円(令和8年度の申込みは終了)
- 対象工事
- 「外装部の改修、塗装、防水、交換など」。外装部とは「屋根、壁、雨樋、ベランダ、テラスなど建物の外側」——外壁塗装ど真ん中です
- 足場も
- 「対象工事に伴う足場の設置費用」も対象工事一覧に入っています
- 選ばれ方
- 先着でも抽選でもなく「建築年の古い順から600件」。この決め方は、当サイトの市区ページ(2026年9月11日時点)ではほかに見当たりません
- 条件
- 築20年以上(平成18年以前)・市内業者・工事費20万円以上(税抜)
- 耐震
- 耐震診断は無料。第2回の受付が令和8年9月10日から28日まであります
前橋市で「外壁塗装 助成金」を調べてこのページに来た方へ。——前橋市の住宅リフォーム補助金は、外壁塗装に出ます。市の対象工事一覧に「外装部の改修、塗装、防水、交換など」と書かれていて、外装部の定義まで「屋根、壁、雨樋、ベランダ、テラスなど建物の外側」と明記されています。足場代も対象です。——ただし、この制度には他の市では見たことのない仕組みがあります。申し込んだ人のうち、誰が該当になるかを「建築年の古い順」で決めるのです。先着でも抽選でもありません。順番に説明します。
群馬県内の7市を、1件ずつ市の公式情報で調べています。——前橋市で出ても出なくても、隣の市では条件が違うことがあります。全体像は群馬県の助成金まとめにあります。
補助が出ても出なくても、次に気になるのは総額です。——30坪だといくらか/業者を自分で調べる4つの方法
このページの内容全17項目
- 先に結論——出ます。外壁塗装は対象工事です
- 対象工事一覧に「外装部の改修、塗装」。足場代も入ります
- 先着でも抽選でもない——「建築年の古い順に600件」
- 3分の1・上限10万円。工事費20万円以上・市内業者
- 対象外がはっきりしています——塀・擁壁・カーポートは出ません
- 「同色の外壁塗装」——市が写真の注記で名指ししています
- 5月に申し込んで、2月に終わらせる
- 耐震診断は無料。第2回の受付が9月10日から始まります
- 耐震改修は5分の4・上限115万円。ただし先着2戸
- 空き家を買って直すなら、最大100万円
- 隣の高崎市と、どちらが得か
- 出ないものを、先に
- 動く順番を、月で区切ると
- 対象外だった方へ——前橋の家で見るところ
- 国の補助金なら使えますか
- よくある質問
- 参考にした情報
先に結論——出ます。外壁塗装は対象工事です
前橋市の住宅向け補助を並べると、こうなります。2026年9月3日に市の公式ページ・パンフレット・交付要項を直接開いて確認しました。
| 制度 | 補助額 | 外壁塗装は |
|---|---|---|
| 住宅リフォーム補助金 | 3分の1・上限10万円 | 対象 |
| 木造住宅耐震診断者派遣事業 | 個人負担なし | 対象外(診断のみ) |
| 木造住宅耐震改修費補助事業 | 5分の4・上限115万円 | 対象外 |
| 空き家活用リフォーム補助 | 3分の1・上限50万円+加算50万円 | 対象になりうる |
| 家庭用ゼロカーボン推進補助事業 | 給湯機などの設備 | 対象外 |
1行目が本命です。——前橋市は「外壁塗装のための補助」とは名乗っていませんが、対象工事の一覧を開くと、いちばん上に外装部が来ます。「リフォーム補助金」という名前で探さないと見つからないため、「外壁塗装 助成金」だけで調べて「前橋には無い」と結論する方が多いはずです。
ただし令和8年度の申込みは、6月10日で終わっています。この記事は、来年度に向けて何を準備しておけばいいかを書きます。
対象工事一覧に「外装部の改修、塗装」。足場代も入ります
根拠を出します。市が配っているパンフレットの4ページ、「対象」となる主な工事の表です。
外装部の改修、塗装、防水、交換など / 備考:外装部とは屋根、壁、雨樋、ベランダ、テラスなど建物の外側
「塗装」という言葉が、そのまま入っています。しかも備考欄で外装部の範囲を定義しているので、雨樋の塗装やベランダの防水も同じ枠で申請できます。
そして、外壁塗装で金額が大きくなりやすい足場代も、対象工事一覧の付帯工事の欄にあります。
- 「対象工事に伴う足場の設置費用」
- 対象工事箇所の解体・処理費用
- 対象工事に伴う配線工事及び宅内外配管工事
足場は外壁塗装の見積もりの2割前後を占めることがあります。これが対象に入っているかどうかは、10万円の上限に届くかどうかを左右します。前橋市は入っています。
ちなみに市は、判断に迷う工事についてこう書いています——「【基本的な考え方】居住する建物本体にかかる改修が対象になる」。迷ったら、この一行に当てはめてください。
先着でも抽選でもない——「建築年の古い順に600件」
ここが前橋市でいちばん珍しい部分です。
当サイトはこれまで100を超える市区町村を調べてきましたが、補助の該当者を決める方法は、ほとんどが「先着順」か「抽選」のどちらかでした。前橋市は違います。
市の説明。
「該当の可否につきましては、申込期間に受付をした住宅を建築年の古い順から600件を対象に決定します。」
築年数の古い順です。——つまり、こういうことになります。
- 申込みの早さは関係ありません。期間の初日に出しても最終日に出しても、扱いは同じです
- 運も関係ありません。抽選ではないので、当たり外れという概念がありません
- 決まるのは、家の建築年だけです。築45年の家は、築21年の家より先に該当します
条件は「築20年以上経過した自己居住用の住宅(平成18年以前に建築したもの)」。ただし築20年ちょうどの家が600件の枠に入れるかどうかは、その年に申し込んだ人の顔ぶれ次第です。
この仕組みが分かると、動き方が変わります。——築20年台の方は「該当しないかもしれない前提」で塗装の計画を立てるべきですし、築40年を超えている方は「かなりの確率で通る」と考えて申込期間に合わせて動く価値があります。
建築年の確認方法まで、市は指定しています。「固定資産税納税通知書に同封されている「課税明細書」により確認してくだい。」(原文ママ)——パンフレットには課税明細書の見本が載っていて、どの欄を見ればいいかまで矢印で示されています。
ここでひとつ、先に言っておきたいことがあります。上限10万円の補助を待つあいだに、見積もりで10万円以上損をすることがあります。該当するかどうかに関わらず、金額の基準は先に持っておいてください(見積もりの取り方/外壁塗装の相場)。
3分の1・上限10万円。工事費20万円以上・市内業者
補助率は市の言葉で「対象となる工事費用(消費税を除く)の3分の1を上限とし、10万円以内とします。」(1,000円未満切り捨て)。
| 対象工事費(税抜) | 補助額 |
|---|---|
| 20万円(下限) | 6万6千円 |
| 30万円 | 10万円(上限に到達) |
| 100万円 | 10万円 |
税抜30万円で上限に届きます。外壁塗装なら、ほとんどの場合そこを超えます。つまり前橋市の補助は、実質「該当すれば10万円」の制度だと考えて差し支えありません。
業者の条件は「市内の住所表記で見積書・領収書が発行できる業者に限ります。」——前橋市に本店があるかどうかではなく、見積書と領収書の住所表記で判断される点に注意してください。
そして意外に自由なのが、業者の数です。市のQ&Aは「施工する業者が複数であってもご利用できます。ただし、対象になるのは前橋市内の住所表記で見積書、領収書が発行できる業者に限ります。」と答えています。外壁は市内業者、別の工事は市外業者、という組み方も成立します(市外業者分は補助の対象外になります)。
対象外がはっきりしています——塀・擁壁・カーポートは出ません
前橋市のパンフレットは、対象外の工事も一覧にしています。塗装まわりで引っかかりやすいものを挙げます。
| 対象外 | 市の備考 |
|---|---|
| 住居部分以外の改修、増築、新築工事 | 「店舗、事務所、工場、賃貸住宅、車庫、カーポート、物置、納屋、プレハブ小屋、玄関ポーチなど」 |
| 外構工事 | 門、塀、フェンス、擁壁、舗装など |
| 造園工事 | 植樹、植栽、芝張り、花壇など |
| 市外業者による工事 | 見積書、領収書の住所表記が前橋市外の業者 |
| 太陽光発電、太陽熱高度利用設備 | 設置・改修工事 |
| 機器単体の設置・交換 | 給湯器、コンロ、レンジフードなど |
「玄関ポーチ」まで名指しで除かれているのは、他市ではあまり見ません。外壁塗装と一緒に門扉や塀を塗ろうと考えている方は、見積書を分けてもらってください。——同じ1枚に混ぜると、対象部分の切り分けで手間が増えます。
市も「申請書類で対象部分を確認します。上記以外や判断が難しいものは、お問い合わせください。」と書いています。迷う工事は、契約前に建築住宅課へ聞くのがいちばん早いです。
「同色の外壁塗装」——市が写真の注記で名指ししています
実務で効く細かい話をひとつ。前橋市は、申請に使う写真添付用紙に、こんな注記を付けています。
工事中の写真は、工事前後で変化がわかりにくい場合に添付してください。例:同色の外壁塗装、コーティング等
市の側が「同色の外壁塗装」を想定しているということです。——外壁を今と同じ色で塗り替えると、施工前と施工後の写真がほとんど同じに見えます。その場合は工事中の写真(下塗りの段階など)を撮っておく必要があります。
業者に先に伝えておいてください。——足場を解体してから「工事中の写真がない」と気づいても、撮り直せません。補助を使うことを、契約の段階で業者に言っておく。これだけで防げます。同じ色で塗り替える方は特にです。
5月に申し込んで、2月に終わらせる
令和8年度の日程を並べると、この制度の1年が見えます。
| 時期 | できごと |
|---|---|
| 5月11日〜6月10日 | 申込み(専用フォームから) |
| 6月15日 | 申込み状況を市ホームページで公表 |
| 6月16日 | 結果通知を全員に発送(該当・非該当とも) |
| 12月18日 | 交付申請書兼誓約書の提出期限(必着) |
| 交付決定後 | ここから着工 |
| 令和9年2月26日 | 実績報告書・補助金請求書の提出期限(必着) |
| その約1か月後 | 補助金の振込み |
該当しなかった人にも連絡が来ます。市のQ&Aは「該当の可否につきましては、申し込んだ方すべてにお知らせします。」としています。待ち続ける必要はありません。
気をつけたいのは着工のタイミングです。「交付決定通知書が届いてから工事を着工してください」——申込みが通っただけでは着工できません。交付申請書を出し、交付決定が下りてからです。春に申し込んで、実際に塗るのは秋以降という流れになります。
そして2月26日の実績報告期限。外壁塗装は天候で日程が動きます。12月から1月に工事を組むと、雨や低温で延びたときに間に合わなくなるおそれがあります。秋のうちに終わらせる計画にしてください。
申請と工事の段取りが決まったら、次に出てくるのは「工事が始まってからのこと」です。——ご近所への挨拶はどこまで/臭いはいつまで続くか/洗濯物・窓・車・ペット/足場があるあいだの戸締まり。
耐震診断は無料。第2回の受付が9月10日から始まります
前橋市木造住宅耐震診断者派遣事業は、市が耐震診断士を派遣する制度です。市の言葉で「耐震診断費の個人負担はありません。」——無料です。
対象は「昭和56年5月31日以前に在来軸組構法で建築された自己の居住の用に供する木造の一戸建て住宅又は併用住宅で過去に前橋市が実施した耐震診断者の派遣を受けていないもの。」——在来軸組構法に限られる点に注意してください。
必要な図書は「確認通知書及び添付書類又は壁の位置が明示された平面図が必要です」。ここで注記があります——「(注意)図面作成費用が別途必要になることがあります。(図面がない場合や図面が現状とかけ離れている場合など)」。診断そのものは無料でも、図面がないと費用が出る可能性があります。
募集は年3回。市は「6月、9月、12月『広報まえばし』で集中的に募集」としています。令和8年度の第2回受付期間は、9月10日から9月28日まで。——「応募件数が定員に達した場合、早めに受付を締め切る可能性があります。」とも書かれています。申込みの前に、建築指導課(027-898-6752)へ相談してください。
診断のあとには耐震改修訪問相談が付きます。耐震性が不足していた場合、診断者が調査結果をもとに訪問して相談に乗るという設計です。診断して終わりにしない構えは、評価できる部分です。
耐震改修は5分の4・上限115万円。ただし先着2戸
診断で耐震性が足りなかった場合、前橋市木造住宅耐震改修費補助事業が使えます。3つのメニューがあります。
| メニュー | 補助率・上限 | 募集戸数 |
|---|---|---|
| 耐震改修工事 | 5分の4・上限115万円 | 先着2戸 |
| 耐震シェルター等設置 | 3分の2・上限30万円 | 先着1戸 |
| 除却工事(令和8年度より新設) | 上限97万8千円 | 先着1戸 |
耐震改修工事の対象は「改修後の構造評点が1.0以上となる耐震性の向上を図る工事に係る費用(設計費、工事費、工事監理費)」——設計費と工事監理費まで含まれます。
除却工事の計算は少し変わっていて、実際の除却費用の23パーセントか、「耐震改修費相当額=対象の木造住宅の延床面積×39,900円」の23パーセントの、低いほうです。
ただし令和8年度は、すでに止まっています。市は「令和8年度の改修工事補助については申し込みが上限予定枠に達したため、現在募集を一時停止しており、申請の受付をしておりません。」と掲示しています。先着2戸ですから、当然です。
受付開始は令和8年6月10日、「朝9時より受付を開始します」。改修工事は10月9日まで、シェルターと除却は11月6日までが募集期間でした。来年度を狙うなら、6月10日の朝を空けておくことになります。
空き家を買って直すなら、最大100万円
前橋市の空き家対策補助金には、空き家活用リフォーム補助があります。金額の作りが良いので、該当する方は見る価値があります。
| 区分 | 金額 |
|---|---|
| 基本 | 工事費(税抜)の3分の1以内・上限50万円 |
| 居住誘導区域加算 | 30万円 |
| 転入加算 | 市外からの転入者1人につき10万円 |
| 子育て世帯支援加算 | 中学校修了前の子がいる場合10万円 |
加算は最大50万円で、合計100万円まで届きます。ただし「基本額と合わせ、工事費(消費税を除く)の3分の1を超えて受けることはできません。」——100万円をもらうには、300万円規模の工事が必要という計算です。
対象は「居住していた人がいなくなってからおおむね1年以上経過した戸建ての住宅」で、昭和56年6月1日以後に建築された住宅、または耐震改修工事を行う住宅。旧耐震の建物の場合は、耐震診断を行い、耐震性がない場合は耐震改修が必要です。
こちらも令和8年度は予算上限に達して新規の事前相談受付を終了しています。窓口は建築住宅課ではなく空家利活用センターです。
隣の高崎市と、どちらが得か
前橋市を調べていて、いちばん面白かったのがここです。隣の高崎市も外壁塗装に助成を出していますが、条件の付け方がまったく違います。
| 前橋市 | 高崎市 | |
|---|---|---|
| 外壁塗装 | 対象(3分の1・上限10万円) | 対象(30%・上限20万円) |
| 屋根塗装 | 対象 | 対象(住環境改善助成のほう。屋根改修工事補助では対象外) |
| 所得の条件 | なし | 世帯に前年の合計所得400万円超の人がいないこと |
| 耐震改修 | 5分の4・115万円 | 80パーセント・140万円 |
| 塀 | 対象外(外構工事) | 除却2万円+築造50パーセント |
| 擁壁 | 対象外(外構工事) | 50パーセント・100万円 |
| 決まり方 | 建築年の古い順に600件 | 事前申請7月1日〜8月31日(予算に達すると締切) |
塗装の助成そのものは、上限だけ見れば高崎市(20万円)のほうが大きい。ただし高崎には世帯の所得400万円という線引きがあり、ここで外れる方が相当います。前橋市は所得を問わないかわりに、上限10万円で、しかも「建築年の古い順に600件」という選抜がある。——所得が条件に当たるなら高崎、当たらないなら前橋のほうが通りやすい、という読み方になります。加えて高崎は塀・擁壁・屋根の葺き替えに別枠があり、家の傷み方によっては合計額が大きく変わります。
詳しくは高崎市の助成金のページにまとめています。
出ないものを、先に
時間を無駄にしないために、前橋市で通らないものを書いておきます。
- 築20年未満の家——平成19年以降に建った家は対象外です
- 市外業者による工事——見積書・領収書の住所表記で判断されます
- 塀・門・フェンス・擁壁・舗装——外構工事として除かれます
- カーポート・物置・玄関ポーチ——住居部分以外として除かれます
- 賃貸住宅——住居部分以外に含まれます
- 交付決定前に着工した工事——市が明確に除いています
- 過去に住宅リフォーム補助を受けた住宅——1回限りです
- 国や市の他の補助を受けている工事——重ねられません
- ブロック塀の撤去・改修への補助——前橋市には制度がありません(市は点検の呼びかけのみ)
最後の1行は補足が要ります。前橋市は「ブロック塀を点検しましょう」というページで建築基準法施行令の条文まで載せて注意を促していますが、撤去や作り替えに補助を出す制度は見当たりません(2026年9月3日時点)。隣の高崎市には除却2万円と築造50パーセントの補助があるので、市境をまたぐと扱いが変わります。
動く順番を、月で区切ると
来年度に前橋市の補助を使いたい方の動き方です。
| 時期 | やること |
|---|---|
| いま(秋) | 課税明細書で建築年を確認する。築20年以上かどうか、そして「どのくらい古いか」 |
| 秋〜冬 | 外壁塗装の見積もりを取る。市内業者を1社以上含める |
| 9月10日〜28日 | 昭和56年5月以前の木造なら、耐震診断の第2回募集に申し込む(無料) |
| 翌年5月中旬 | 住宅リフォーム補助金の申込み(専用フォーム)。期間内なら早さは関係ありません |
| 翌年6月中旬 | 結果通知。該当したら交付申請書を提出 |
| 交付決定後〜秋 | 着工。2月26日の報告期限に余裕を持って終わらせる |
築20年台の方へ。——建築年の古い順で決まる以上、該当しない可能性を前提に計画してください。外壁が傷んでいるのに1年待って、外れて、もう1年待つ。その2年で劣化が進めば、10万円では取り返せません。
対象外だった方へ——前橋の家で見るところ
築20年に届かない方、該当しなかった方へ。前橋の家で、見積書のどこを見るかの話をします。
ひとつめは、夏の暑さです。前橋市は全国でも夏の気温が上がりやすい土地として知られています。強い日射を受け続ける南面と西面は、他の面より塗膜の傷みが早く出ます。——ここで効いてくるのが、業者が面ごとに劣化を見て書いているかどうかです。全面を同じ一言で片付けた見積書は、現地をよく見ていない可能性があります。
ふたつめは、築20年という区切りそのものです。前橋市が補助の条件を築20年以上に置いているのには理由があります。外壁の目地に打ったシーリングは、20年経てばまず寿命を過ぎています。塗り替えのときに、そのシーリングを「打ち増し」で済ませるか「打ち替え」でやり直すか——ここで見積もりは十万円単位で動きます。安いほうを選ぶと、塗料が新しくても目地から水が入ります。
みっつめは、市内業者という条件の裏側です。補助を使うために市内業者に絞ると、比較できる相手が減ります。——これは補助制度がある市に共通する落とし穴です。条件を外した見積もりを1本だけ取っておくと、市内業者の金額が高いのか妥当なのかが分かります。10万円の補助を取りに行って、20万円高い契約をしてしまっては本末転倒です。
詳しい見方は見積書のチェック項目と業者の選び方にまとめています。シーリングの打ち替えと打ち増しの違いはシーリング(コーキング)の基本を見てください。
国の補助金なら使えますか
市の制度が使えると分かったあと、次に気になるのが国の制度だと思います。先に答えを書きます。外壁塗装そのものに出る国の補助金は、ありません。
よく名前が挙がるみらいエコ住宅2026事業も、対象は窓などの開口部の断熱改修、躯体の断熱改修、給湯器といった設備です。塗り替えは対象工事に入っていません。
まぎらわしいのが「躯体の断熱改修」です。これは壁・天井・床に断熱材を入れる工事のことで、断熱塗料や遮熱塗料を塗ることではありません。「外壁が対象」という説明だけを見て、塗り替えも入ると思ってしまう方がいます。
窓の断熱や給湯器の交換を同時にやるなら、その部分は対象になり得ます。ただし申請には「住宅省エネ支援事業者」に登録した業者が工事を請け負う必要があり、予算の上限に達した時点で受付が終わります。くわしくは国の制度と外壁塗装の関係にまとめました。
よくある質問
前橋市で外壁塗装に助成金は出ますか?
出ます。前橋市住宅リフォーム補助金の対象工事一覧に「外装部の改修、塗装、防水、交換など」とあり、備考欄で外装部を「屋根、壁、雨樋、ベランダ、テラスなど建物の外側」と定義しています。外壁塗装は正面から対象です。
補助金はいくらもらえますか?
市の言葉で「対象となる工事費用(消費税を除く)の3分の1を上限とし、10万円以内とします。」です。1,000円未満は切り捨て。工事費が30万円なら10万円に届きます。
どんな家が対象ですか?
「築20年以上経過した自己居住用の住宅(平成18年以前に建築したもの)」で、過去に住宅リフォーム補助を受けていない住宅です。店舗等併用住宅は住宅部分のみ、マンションなどの共同住宅は個人専有部分のみが対象になります。
築年数はどこで確認すればいいですか?
市は「固定資産税納税通知書に同封されている「課税明細書」により確認してくだい。」(原文ママ)と案内し、パンフレットに課税明細書の見本まで載せています。建築年の欄を見てください。
申し込めば必ず通りますか?
通りません。市は「申込期間に受付をした住宅を建築年の古い順から600件を対象に決定します。」としています。先着でも抽選でもなく、築年数の古い順です。築20年ちょうどの家より、築45年の家のほうが該当しやすい仕組みです。
市外の業者に頼んでも使えますか?
使えません。「市内の住所表記で見積書・領収書が発行できる業者に限ります。」と条件が付いています。ただし市のQ&Aには「施工する業者が複数であってもご利用できます。ただし、対象になるのは前橋市内の住所表記で見積書、領収書が発行できる業者に限ります。」ともあり、複数社に分けて頼むことは可能です。
工事費はいくらから対象ですか?
対象工事費が税抜20万円以上です。外壁塗装は一般に数十万円以上かかるため、この下限で外れることはほとんどありません。
足場代も補助の対象になりますか?
なります。対象工事一覧の付帯工事の欄に「対象工事に伴う足場の設置費用」が挙げられています。対象工事箇所の解体・処理費用や、対象工事に伴う配線・配管工事も同じ欄に入っています。
塀やカーポートの塗装は対象ですか?
対象外です。対象外一覧に「外構工事」として「門、塀、フェンス、擁壁、舗装など」が挙げられ、住居部分以外として「店舗、事務所、工場、賃貸住宅、車庫、カーポート、物置、納屋、プレハブ小屋、玄関ポーチなど」も除かれています。
同居していない子どもが、親のために申請できますか?
できません。市のQ&Aは「申請者にはなれません。改修する住宅に住んでいる方(住民登録している方)に限ります。」と答えています。ただし申込みの手続き自体は代理でもでき、家族や業者に相談してよいと書かれています。
市役所は業者を紹介してくれますか?
してくれません。市のQ&Aに「市役所では業者の斡旋、紹介はしていません。」とあります。市内業者という条件があるので、自分で複数社から見積もりを取って比べることになります。
耐震診断は受けられますか?
受けられます。前橋市木造住宅耐震診断者派遣事業で「耐震診断費の個人負担はありません。」と明記されています。年3回の募集があり、令和8年度の第2回受付期間は9月10日から9月28日までです。ただし「(注意)図面作成費用が別途必要になることがあります。(図面がない場合や図面が現状とかけ離れている場合など)」という注記があります。
耐震改修の補助はいくらですか?
耐震改修工事は工事費用の5分の4・上限115万円です。ほかに耐震シェルター等設置が3分の2・上限30万円、除却工事が上限97万8千円。ただし令和8年度の改修工事は「申し込みが上限予定枠に達したため、現在募集を一時停止しており、申請の受付をしておりません。」という状態です。
空き家を買って直す場合は使えますか?
別の制度があります。空き家活用リフォーム補助が3分の1以内・上限50万円で、居住誘導区域30万円、転入者1人につき10万円、子育て世帯10万円の加算が付き、最大で100万円になります。ただし令和8年度は予算上限に達して新規の事前相談受付を終了しています。
補助が使えない年は、外壁塗装をどう進めればいいですか?
見積もりを2社以上から取ることです。前橋市の補助は上限10万円ですが、業者による見積もりの差はそれより大きく出ることがあります。市内業者という条件があると選択肢が狭まるので、条件を外した見積もりも1本取って、金額の基準を持っておくと判断しやすくなります。
塗り替えで固定資産税は上がりません。下がりもしません。上がるのはどんな工事なのかを、外壁塗装と固定資産税で条文から確かめています。
参考にした情報
前橋市の公式ページ・パンフレット・交付要項を2026年9月3日に直接開いて確認しました。住宅リフォーム補助金は令和8年度の申込みが6月10日で終了しています。耐震改修費補助と空き家対策補助も、予算上限に達して受付を停止中です。次年度の条件・金額・件数は変わる可能性があります。申請の前に、建築住宅課・建築指導課へ確認してください。
- 前橋市「【受付終了】令和8年度住宅リフォーム補助金」(2026年6月17日更新・都市計画部 建築住宅課 住宅政策係)
- 前橋市「令和8年度前橋市住宅リフォーム補助金パンフレット」(対象工事一覧・Q&A・課税明細書の見本を含む)/同「交付要項」/同「写真添付用紙」
- 前橋市「木造住宅耐震診断者派遣・木造住宅耐震改修訪問相談事業」(2026年8月20日更新・都市計画部 建築指導課 指導係)
- 前橋市「木造住宅耐震改修関連事業」(2026年6月10日更新)
- 前橋市「令和8年度空き家対策補助金」(都市計画部 建築住宅課・空家利活用センター)
- 前橋市「ブロック塀を点検しましょう」(都市計画部 建築指導課 審査監察係)
- 前橋市「【受付中】令和8年度前橋市家庭用ゼロカーボン推進補助事業」(2026年9月2日更新)
- 前橋市「令和8年度住宅リフォーム補助金」を開く——金額と受付状況は年度で変わります。申請の前に、必ずここで最新の内容を確かめてください
問い合わせ先
住宅リフォーム補助金=建築住宅課 住宅政策係(市役所8階・電話027-898-6833)
耐震診断・耐震改修=建築指導課 指導係(電話027-898-6752)
空き家活用リフォーム補助=空家利活用センター
群馬・北関東のほかの市も調べています。——高崎市(住環境改善助成で外壁塗装が対象・30%・上限20万円。耐震・屋根・塀・擁壁の制度も手厚い)/伊勢崎市(外壁の塗装が助成の対象工事。30%・10万円)/水戸市(工事一覧に「外壁塗装 ○」)/栃木県。市が変われば、塗装の扱いが変わります(助成金ガイド)。