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【2026年度】北海道の外壁塗装に使える助成金

住む市町村によります道からは直接出ません。ただし網走市は「塗装工事」を名指ししています

道からは
北海道の「住まいのゼロカーボン化推進事業」は、道が市町村に対して支援する事業です。道は「道民や事業者の方は直接申請できませんのでご注意ください」と明記しています
ただし市町村には
道がこの事業を使っている市町村の一覧を公開しています(令和8年8月28日時点)。当サイトで数えたところ、省エネ改修の補助を持つのは49市町村
主要市は
札幌・旭川・函館は道の一覧に入っていませんが、3市とも独自制度を持っています。とくに旭川市は対象工事に「屋根、外壁の改修(塗装、張替等)」と明記・一律5万円(令和8年度は受付終了)
網走市
補助対象に「外壁、屋根等の外部仕上げ等の改修工事、雪止め設置工事」。さらに提出書類の注記で「塗装工事・屋根改修工事等…工事中の写真も添付してください」塗装を名指し
2つの型があります
省エネ改修型(小樽・札幌・函館)は「窓の断熱とセット」が必須で、塗り替えだけでは出ません。維持保全・リフォーム型(網走・旭川・北斗)なら塗装そのものが対象になり得ます
いくら
網走市は10%・上限10万円(子育て世帯20万円/空き家改修は20万〜30万円)
下限が低い
10万円(税込)以上の工事から。北海道では帯広市が下限10万円、滝川市が5万円。網走市も低いほうです
順番が違う
網走市は「工事完了後でもご提出いただくことができます」。ただし着工前と完成後の写真が必須

「外壁塗装 助成金 北海道」で調べてこられた方へ。道に電話しても、塗装の補助は出てきません。北海道の制度は市町村を支援する仕組みで、道民が直接申請することはできないからです。——ただし、道はその事業を使っている市町村の一覧を公開しています。そこから49市町村を確認し、塗装にとって意味が正反対の2つの型があることが分かりました。片方は「塗り替えのみ」を名指しで除外し、もう片方は「塗装工事」を名指しで対象にしています。順に見ていきます。

補助が出ても出なくても、次に気になるのは総額です。——30坪だといくらか

このページの内容全13項目

先に結論——道民は、道に直接申請できません

北海道の住宅支援の中心は「住まいのゼロカーボン化推進事業」です。——ただし、その仕組みが独特です。

「住まいのゼロカーボン化推進事業は、北方型住宅ZEROの新築住宅の取得や省エネ改修・太陽光パネル蓄電池等の設備を導入する際に補助事業を実施する市町村に対し、北海道が支援する事業になります」

「(注意)こちらの事業は市町村が申請する事業になります。道民や事業者の方は直接申請できませんのでご注意ください」

北海道 建設部住宅局建築指導課「住まいのゼロカーボン化推進事業」2026年9月4日更新。

つまり、こういう二段構えです。

  • ①北海道が、市町村に補助金を出す——財源は北海道地球温暖化防止対策基金(ゼロカーボン北海道推進基金)
  • ②市町村が、自分の制度として住民に出す——制度名も金額も市町村ごとに違います
  • ③住民は、市町村に申請する——道に問い合わせても手続きはできません

だから「北海道の助成金」を探しても、答えは出てきません。——探すべきは、住んでいる市町村の制度です。そして道は、そのための一覧を用意しています。

道が実績を公開しています——3年で5,449件

北海道は、この事業の年度別補助実績をPDFで公開しています。——数字を見ると、この制度が実際には何の制度なのかが分かります。

補助対象令和5年度令和6年度令和7年度3年合計
新築(北方型住宅ZERO)0件4件12件16件
改修(住宅・省エネ)521件1,975件2,278件4,774件
改修(住宅・再エネ)41件317件287件645件
合計562件2,302件2,585件5,449件
参加した市町村21566671

北海道「住まいのゼロカーボン化推進事業 年度別補助実績(令和7年度末時点)」より。補助額は3年合計で2億8,346万8千円。

名前は「ゼロカーボン化」ですが、中身は既存住宅の省エネ改修です。——新築は3年で16件しかないのに、省エネ改修は4,774件。300倍近い差です。

そして、参加する市町村が21→56→66と増えています。——使える地域が年々広がっているということでもあります。お住まいの市町村が去年まで無かったとしても、今年始まっている可能性があります。

49市町村の一覧。ただし全体像ではありません

道は「活用市町村一覧」をPDFで公開しています。——令和8年8月28日時点のもので、振興局・市町村・補助事業名・担当部署・電話番号・メールアドレス・掲載HPまで載っています。当サイトで開いて数えたところ、省エネ改修の補助を持つのは49市町村でした。

市町村制度名(道の一覧より)
網走市網走市住環境改善資金補助制度——後述
小樽市小樽市住宅エコリフォーム助成事業
北見市北見市ゼロカーボン推進事業補助金——設備の導入のみ。断熱改修も入りません
苫小牧市苫小牧市ゼロカーボンハウス促進補助金
千歳市ちとせ住まいのゼロカーボン化推進補助金
紋別市紋別市住環境ゼロカーボン化推進事業
深川市まちなか居住推進助成事業
北斗市北斗市住宅用高効率給湯器等設置補助金
汎用の「住宅リフォーム助成」を持つ町村——塗装が入り得るのはこの型です
奈井江町奈井江町住宅リフォーム助成金交付事業
長沼町長沼町住宅リフォーム総合支援助成金
美幌町美幌町住宅リフォーム促進補助事業
安平町安平町住宅リフォーム助成金
新冠町新冠町住宅リフォーム助成金交付事業
中札内村中札内村住宅リフォーム支援事業助成金
上富良野町上富良野町住宅改修費補助制度
中頓別町中頓別町住宅改築促進事業
枝幸町枝幸町住まいの省エネ等リフォーム支援事業
厚岸町厚岸町住宅エコリフォーム補助金
下川町・雄武町快適住まいづくり促進事業

北海道「住まいのゼロカーボン化推進事業活用市町村一覧(令和8年度)令和8年8月28日時点」より抜粋。ほかにニセコ町・松前町・知内町・せたな町・新十津川町・秩父別町・鷹栖町・東神楽町・東川町・美瑛町・中富良野町・南富良野町・初山別村・遠別町・礼文町・訓子府町・置戸町・滝上町・厚真町・むかわ町・平取町・音更町・士幌町・鹿追町・芽室町・幕別町・釧路町・羅臼町・岩見沢市などが掲載されています。

この一覧で分かることと、分からないこと

先に、この記事の限界を書いておきます。——道の一覧は「ゼロカーボン事業を使っている市町村」のリストであって、北海道の住宅補助の全体像ではありません。

北海道の市町村179
ゼロカーボン事業に参加(令和7年度)66
うち省エネ改修の補助を確認49
当サイトが本体ページまで確認22市(札幌・旭川・函館・北斗・小樽・江別・北見・釧路・石狩・帯広・北広島・千歳・苫小牧・恵庭・伊達・滝川・登別・室蘭・根室・網走・富良野・美唄)

だから「載っていない=制度が無い」ではありません。——道の事業を使わず、自前で住宅リフォーム補助を持っている市町村は、この一覧に出てきません。見落としは確実にあります。

そして札幌市・旭川市・函館市は、この一覧に入っていません。道内人口の多くを占める3市が、この事業を使っていないということです。

そして、制度名から中身は分かりません。——釧路市の「住宅エコリフォーム補助制度」は中身がバリアフリー改修北見市の「ゼロカーボン推進事業補助金」は設備の導入だけでした。北広島市にいたっては、市の住宅施策が2つしかなく、耐震補助の予定件数は「年に各1件」です。逆に千歳市は塗装の補助が無いのに、耐震改修の対象費用に「外装…の復旧工事及び更新工事費」と明記していました。そして苫小牧市は「屋根・外壁…の修繕」を名指ししているのに、それは補助金ではなく「利子補給」(借りた人の利子を市が負担する制度)でした。お金がもらえるのか、利子が減るだけなのか——ここも制度名からは分かりません。そして恵庭市は「耐震改修の費用とその他のリフォーム工事等の費用を明確に分離させた内訳書を」と要綱に書いています——「工事一式」の見積書は、行政の審査を通りません。(滝川市も解体補助で「一式見積もりは不可」と明記しています。)さらに伊達市は「買う」と「壊す」にしか補助が無く、取得費補助の条件が「市内に居住用住宅を所有していない世帯」でした——制度が「いま住んでいる人」でなく「これから来る人」に向いている市もあります。そして登別市は「市外の事業者なら2分の1、市内の事業者ならさらに4分の1を加算」という珍しい形でした——市内限定でも業者不問でもなく、市内を選んだ人に上乗せする設計です。隣の室蘭市も同じ形で、「市内業者で全てのリフォーム工事を行うと20万円加算」。西胆振の2市が揃ってこの設計です。また根室市は住宅相談窓口のページで「悪質リフォーム問題への対応」に触れ、国民生活センターの「見守り新鮮情報」を案内していました——市が悪質商法に触れる例は、ほかにも釧路市尼崎市豊川市などがあります。名前で判断せず、対象工事の一覧を見てください。

また、一覧に載っていても制度の中身はさまざまです。「高効率給湯器」「エアコン購入支援」のように設備の設置に限られるものも多く、塗装が対象になるのは「住宅リフォーム助成」型のものだけです。美唄市は「60歳以上の方がお住い」の世帯に限り、バリアフリー・断熱・換気の3分野だけ——年齢で線を引く市もあります。

確実なのは、市町村役場に直接聞くことです。——聞き方は「住宅リフォームの補助はありますか。外壁の塗り替えは対象になりますか」。担当が住宅の部署とは限りません(商工系・企画系のことがあります)ので、たらい回しになったら「ゼロカーボン化推進事業を使っている担当課はどこですか」と聞くと早く着きます。

北海道の制度は2つの型に分かれます——ここが分かれ目です

49市町村の制度を見ていくと、塗装にとって意味が正反対の2つの型があることが分かります。——この違いを知らないまま問い合わせると、話が噛み合いません。

①省エネ改修型②維持保全・リフォーム型
ねらい住宅の断熱性能を上げる住宅を長持ちさせる/地域経済
塗装だけで出ません◯出ることがあります
条件窓の断熱改修とセットが必須。外壁は「断熱改修」として扱われる外壁・屋根の仕上げの改修そのものが対象
小樽市・札幌市・函館市・北広島市(設備のみ)・千歳市(耐震のみ)滝川市市の計算例が「外壁4面の塗装工事と屋根の塗装工事」・30%上限30万円)・石狩市(「塗装・コーキング含む」)・室蘭市(「外壁の張替、塗替え」=ただし空き家の取得者限定)・帯広市(「塗装工事(施工範囲が一面全て以上のもの)」)・網走市(「外壁、屋根等の外部仕上げ等の改修工事、雪止め設置工事」)・富良野市(「屋根、外壁、軒天の塗装 ○」「コーキング工事 ○」)・旭川市・北斗市・江別市(商工会議所)

「北海道は寒いから断熱の補助が手厚い」——それは事実ですが、塗装を考えている人にとっては裏目に出ます。省エネ改修型は断熱性能が上がらない工事を対象にしないので、塗り替えは真っ先に外れるからです。

省エネ改修型の実例——「塗り替えのみ」を名指しで除外する市

小樽市住宅エコリフォーム助成制度の「対象とならない工事」に、こう書かれています。

「外装材の張り替え、塗り替えのみの改修工事」——対象外

さらに注意点として、「外壁や屋根などの断熱改修工事又は省エネ型設備機器等の設置工事は、単独では助成対象となりません。1箇所以上の窓等の断熱改修工事と併せて行うことで、助成対象となります」

小樽市「住宅エコリフォーム助成制度(令和8年度受付中)」2026年6月24日更新。金額(省エネ基準4/10・40万円、ZEH水準8/10・70万円、子育て・若者夫婦世帯は+15万円)と条件は小樽市のページに詳しくまとめました。

つまり、窓を触らないと1円も出ません。——外壁を断熱改修しても、それ単独では対象外です。しかも断熱改修は仕様基準(省エネ基準またはZEH水準)に適合することが条件で、市は「既存グラスウールを密度24K厚さ100mmのグラスウールに交換」を、基準に適合しない例として挙げています。

小樽市はほかに、施工業者を「資格登録者」に限定(令和8年6月23日現在の名簿を公開)、先着順、同一住宅1回限り、耐震性を有する住宅(昭和56年6月1日以降着工など)、完了届は令和9年1月末日まで、という条件です。窓口は建設部建築住宅課建築係。

◯維持保全・リフォーム型なら、塗装そのものが対象になり得ます

こちらは「断熱」ではなく「長持ちさせること」が目的なので、外壁の仕上げの改修が正面から入ります。——次章にまとめた6市が典型で、旭川市も対象工事に「屋根、外壁の改修(塗装、張替等)」と書いています。

問い合わせるときは、この言い方が早いです。——「断熱の補助ではなく、住宅リフォームや維持保全の補助はありますか。外壁の塗り替えは対象になりますか」

塗装が対象と明記されている6市——実際の条文で確かめました

当サイトは北海道の22市を個別に調べました。——そのうち市の公式な条文や対象工事一覧に「塗装」が書かれていたのは、次の6市です。

市が書いている言葉金額
滝川市計算例が「既存住宅の外壁4面の塗装工事と屋根の塗装工事(合計95万円)」30%・上限30万円
富良野市「屋根、外壁、軒天の塗装 ○」「コーキング工事 ○」1/10・上限20万円(多世代同居50万円
網走市「外壁、屋根等の外部仕上げ等の改修工事、雪止め設置工事」10%・上限10万円(子育て世帯20万円
石狩市「屋根、外壁、軒天の改修(塗装・コーキング含む)」10%・上限15万円
帯広市「塗装工事(施工範囲が一面全て以上のもの)」一律5万円(下限10万円)
江別市商工会議所が実施。「○○工事一式」表記は不可10%・上限10万円

このほか室蘭市も「外壁の張替、塗替え」を対象工事基準に挙げていますが、使えるのは空き家を取得した方に限られます。苫小牧市は「屋根・外壁…の修繕」を名指ししていますが、補助金ではなく利子補給(借りた人の利子を市が負担する制度)です。

以下は、そのうち網走市の条文を詳しく見たものです。——網走市住環境改善資金補助制度の補助対象工事に、こう書かれています。

長寿命化
 外壁、屋根等の外部仕上げ等の改修工事、雪止め設置工事
 耐震化工事
 キッチン、レンジフード、洗面台、浴室、トイレ等の改修工事
 内装仕上げ等の改修工事
 土砂災害警戒区域内での土留め擁壁等の設置工事

網走市「網走市住環境改善資金補助制度について」2026年3月26日更新。ほかに省エネ化(窓サッシ・ガラス・基礎換気口・玄関ドア・玄関フード等の断熱改修、床・壁・天井等の断熱改修、省エネ給湯器)、子育て環境改善、バリアフリー化の区分があります。

そして、決定的な一文が提出書類の注記にあります。

「(1)工事着手前及び完了後の写真(工事着手前の写真がない場合はご相談ください)
 (注)塗装工事・屋根改修工事等、写真による工事前後の比較が困難な工事は、工事中(足場設置の状況・作業の状況等)の写真も添付してください」

市が「塗装工事」という言葉をそのまま使っています。——しかも「足場設置の状況」の写真を求めている。外壁塗装の申請が実際にあることを前提にした運用です。

補助額一般改修工事(一般世帯)=10%・上限10万円子育て世帯=上限20万円/空き家改修=一般20万円・子育て30万円(千円未満切捨て)
下限10万円(税込)以上の補助対象工事。北海道では帯広市が下限10万円、滝川市が5万円。網走市も低いほうです
業者網走市内業者と工事契約を行う方に限ります
順番「本補助のお申込み・交付申請は、工事完了後でもご提出いただくことができます」——ただし工事着手前と完成後の写真が必須
受付令和8年4月1日〜令和9年3月31日。予算額に達した場合、受付期間内でも締め切り
回数各分類につき同一年度・同一申請者・同一住戸につき1回限り
合算補助対象工事が複数ある場合は、合算して申請できます

「工事完了後でも申請できる」は、珍しい設計です。——多くの自治体は「交付決定前に着工したら対象外」で、これを知らずに工事を始めて使えなくなる人が後を絶ちません。網走市はその落とし穴がありません。ただし着工前の写真だけは、必ず撮っておいてください。

「雪止め設置工事」が対象に入っているのも北海道らしいところです。——屋根の雪が落ちる位置を変える工事で、本州の制度ではまず見ません。

主要4市は、それぞれ自前の制度を持っています

ここは誤解されやすいところです。——札幌市・旭川市・函館市は道のゼロカーボン事業の一覧に入っていませんが、制度が無いという意味ではありません。この3市はいずれも自前の制度を持っており、当サイトで個別に確認しています。

北斗市は少し事情が違います。道の一覧には入っていますが、そこに載っているのは「北斗市住宅用高効率給湯器等設置補助金」で、塗装とは関係のない設備の制度です。外壁が対象になるのは、一覧に出てこない別の2制度のほうです。道の一覧に載っている制度名だけを見ると、その市の本当の姿を取り違えます。4市を並べます。

塗装は詳しくは
旭川市◯維持保全型対象工事に「屋根、外壁の改修(塗装、張替等)」。維持保全型は一律5万円(100万円以上の工事から)。省エネルギー型は10分の1・10万円(30万円以上から)。令和8年度の受付は終了。新築後15年以上経過した住宅が対象旭川市の助成金
北斗市◯維持保全型対象工事に「外壁の一部補修」と書かれた制度が2つ。補助率は世帯区分で3段階。登録店に頼まないと対象外。空き家バンク経由の枠でも「外壁」が対象北斗市の助成金
函館市省エネ型市がパンフレットで「外壁や屋根を塗替える場合、対象となりますか?」に答えています。——壁の断熱改修なら対象。基準額は㎡あたり16.8万円か25.2万円、補助率20%・上限20万円(耐震と合わせて60万円)函館市の助成金
札幌市省エネ型塗装には出ません。エコリフォーム補助制度で外壁は「断熱改修」なら24万円。札幌だけ「交付決定前に工事に着手できます」。頼む会社に建設業許可が要ります札幌市の助成金

塗装そのものを狙うなら、旭川市と北斗市が明確です。——旭川市は「塗装」という語が対象工事に入っており、しかも維持保全型は一律5万円で工事内容の判定が単純です。ただし令和8年度の受付は既に終了しているので、次年度の案内を待つことになります。

札幌市と函館市は、断熱改修としてしか出ません。——ただし札幌市だけ「交付決定前に着手できる」という例外があり、函館市は予算残高を公開しています(8月31日時点で332万円)。制度の運用は市ごとにここまで違います。

「北海道の悪質業者リスト」を探して来た方へ

補助が出ないと分かった方が、次に調べるのがこれです。——「北海道の悪質業者リスト」という名前の一覧は存在しません。ただし道が処分した建設業者の記録なら、道自身が公開しています。

北海道は監督処分を公開しています

北海道「建設業を営む者に対する監督処分について」(2026年9月6日に開いて確認)

全国横断で調べるなら国土交通省「ネガティブ情報等検索サイト」で、「処分を行った者」に北海道を指定します。会社名を入れないのがコツです。掲載は最近5年分。

当サイトで47都道府県ぶん数えました。——北海道は5年で64件です(2026年9月1日時点/全国合計2,083件・大阪府567件・東京都109件)。

ただし、この64件を「北海道の悪質業者リスト」として読まないでください。——建設業者が全部入っており(土木も電気も管工事も)、塗装だけを抜き出せません。そして処分の理由は施主とのトラブルとは限りません。全国5年ぶんの内訳では、最多が労働安全衛生法違反394件(工事現場の事故)、次が許可要件の欠落372件。だました・ごまかしたに近い「刑法違反」は139件で、全体の6%です。

つまり、一覧を上から下まで読んでも、その6%は見分けられません。——そして載っていない=安全でもありません。行政処分に至るのは、相当なところまで行った案件だけだからです。

調べ方の全体と、4つの公的サイトの使い方はこちらにまとめました。——外壁塗装の悪質業者リストは存在しない|公的な処分を調べる方法。会社名と都道府県を入れると手順が組み上がるツールも置いています(業者の公的記録チェック)。

北海道は、塗れる期間が半年しかありません

これは制度より大きな制約です。——塗料は、気温5℃以下または湿度85%以上では基本的に施工できません。メーカーが仕様書でそう定めているからで、守らないと硬化不良や結露による剥離が起きます。

北海道でこの条件を満たすのは、地域差はありますが、おおむね5月から10月です。——本州が3月から12月まで動けるのに対し、半分しかありません(季節と工期)。

だから、順番が本州と逆になります

  1. 冬(11〜3月)に見積もりを取る——業者の手が空いている時期です
  2. 春の枠を押さえる——5月からの工程は、早い者順で埋まります
  3. 夏に施工——盆前後は職人が動きにくいので、そこも織り込む

春になってから3社に見積もりを頼むと、「今年はもう空きがない」と言われることがあります。——半年に工事が集中するためです。

「冬でも塗れます」と言う業者がいたら、根拠を聞いてください。——低温対応の塗料は実在しますが、使える下限温度は製品ごとに違い、それでも0℃を下回れば施工できません。「うちは特殊な塗料だから大丈夫」ではなく、製品名と仕様書の下限温度を示してもらうのが確実です。

凍害——北海道の外壁で、いちばん怖いもの

本州の記事に、この話はあまり出てきません。——凍害(とうがい)は、外壁材に染み込んだ水が凍って膨らみ、内側から壁を壊す現象です。北海道と東北の日本海側で起きます。

  • 症状——外壁の表面がポロポロ剥がれる、ひび割れから欠ける、モルタルが浮く
  • 塗装で直るものではありません。——凍害が進んだ壁は下地そのものが傷んでいるので、上から塗っても数年で同じことが起きます
  • だから、塗る前に「水が入る道」を止める必要があります——シーリングの割れ、笠木の隙間、サッシまわり(シーリングの打ち替え雨漏りの原因

見積もりを取るときに、こう聞いてください。——「凍害は出ていますか。出ているなら、塗る前に何をしますか」。この質問に具体的に答えられるかどうかで、北海道の現場を分かっている業者かが判別できます。

屋根の雪も同じです。——網走市が補助対象に「雪止め設置工事」を入れているとおり、雪が落ちる位置は、隣家との関係で問題になります。塗り替えの足場があるときは、雪止めの状態も一緒に見てもらう機会です。

どこにも当てはまらないとき

北海道では、それが多数派です。——道の事業を使う市町村は66(令和7年度)で、179市町村の3分の1。しかも札幌・旭川・函館は入っていません。

補助が使えないとき、外壁にかかる金額を動かせるのは見積もりだけです。——そして北海道の場合、施工できる期間が半分しかないぶん、早く動いた人ほど選べるという構造になっています。

見るところは4つだけで足ります。——①数量と単位の列(㎡・m・箇所)が入っているか、②外壁塗装の数量(㎡)が他社と揃うか、③備考欄に塗料のメーカー名と商品名があるか、④保証年数が外壁と屋根で分かれていないか(見積書のチェック項目)。

業者の選び方は業者の選び方、費用の考え方は費用の基礎にまとめています。

国の補助金なら使えますか

市町村の制度を調べたあとに、次に気になるのが国の制度だと思います。先に答えを書きます。外壁塗装そのものに出る国の補助金は、ありません。

よく名前が挙がるみらいエコ住宅2026事業も、対象は窓などの開口部の断熱改修、躯体の断熱改修、給湯器といった設備です。塗り替えは対象工事に入っていません。

まぎらわしいのが「躯体の断熱改修」です。これは壁・天井・床に断熱材を入れる工事のことで、断熱塗料や遮熱塗料を塗ることではありません。「外壁が対象」という説明だけを見て、塗り替えも入ると思ってしまう方がいます。

窓の断熱や給湯器の交換を同時にやるなら、その部分は対象になり得ます。ただし申請には「住宅省エネ支援事業者」に登録した業者が工事を請け負う必要があり、予算の上限に達した時点で受付が終わります。くわしくは国の制度と外壁塗装の関係にまとめました。

よくある質問

北海道から外壁塗装の補助は出ますか?

道民が直接申請できる制度はありません。北海道の「住まいのゼロカーボン化推進事業」は市町村に対して道が支援する事業で、道は「道民や事業者の方は直接申請できませんのでご注意ください」と明記しています。申請先は、住んでいる市町村です。道はこの事業を使っている市町村の一覧をPDFで公開しており、当サイトで数えたところ省エネ改修の補助を持つのは49市町村でした。

道内でいちばん大きい市に住んでいます。使える制度はありますか?

札幌市は、道のゼロカーボン事業の活用市町村一覧に入っていません。旭川市・函館市も同様です。道内人口の多くを占める3市が使っていないため、「北海道には助成金がある」と読んで期待すると、多くの方は外れます。市の独自制度については札幌市のページにまとめています。

北海道で、外壁塗装に補助が出る市町村はどこですか?

当サイトは22市を個別に調べ、6市で「塗装」が条文に書かれていることを確認しました。——滝川市(30%・上限30万円。市の計算例が「外壁4面の塗装工事と屋根の塗装工事」)/富良野市(「屋根、外壁、軒天の塗装 ○」)/石狩市帯広市江別市、そして網走市です。このうちいちばん手厚いのは滝川市。網走市は補助対象に「外壁、屋根等の外部仕上げ等の改修工事、雪止め設置工事」があり、提出書類の注記では「塗装工事・屋根改修工事等…工事中(足場設置の状況・作業の状況等)の写真も添付してください」と塗装を名指ししています。ほかに汎用の「住宅リフォーム助成」型を持つ町村(奈井江町・長沼町・美幌町・安平町・新冠町・中札内村など)でも塗装が入り得ますが、対象工事は市町村ごとに違うので、必ず本体ページで確認してください。

「外壁、屋根等の外部仕上げ」を対象にしている市の補助は、いくらですか?

網走市は、一般改修工事(一般世帯)で工事費の10%・上限10万円です。子育て世帯は上限20万円、空き家改修は一般20万円・子育て30万円(いずれも千円未満切捨て)。下限が10万円(税込)と低いのが特徴で、北海道では帯広市が下限10万円、滝川市が5万円で、網走市も低いほうです。網走市内業者と契約することが条件です。

工事を始めてしまいました。もう申請できませんか?

網走市なら、まだ可能性があります。市は「本補助のお申込み・交付申請は、工事完了後でもご提出いただくことができます」としています。これは珍しい設計で、多くの自治体は「交付決定前に着工したら対象外」です。ただし工事着手前と完成後の写真が必要なので、着工前の写真だけは必ず撮っておいてください(無い場合は市に相談、とされています)。

北海道はいつ塗るのがいいですか?

おおむね5月から10月です。塗料は気温5℃以下または湿度85%以上では基本的に施工できません。本州が3月から12月まで動けるのに対し、期間が半分しかありません。だから順番が逆になります——冬(11〜3月)に見積もりを取り、春の枠を押さえる。春になってから探し始めると「今年はもう空きがない」と言われることがあります。

凍害と言われました。塗れば直りますか?

直りません。凍害は外壁材に染み込んだ水が凍って膨らみ、内側から壁を壊す現象です。下地そのものが傷んでいるので、上から塗っても数年で同じことが起きます。先に「水が入る道」を止める必要があります——シーリングの割れ、笠木の隙間、サッシまわり。見積もりのときに「凍害は出ていますか。出ているなら、塗る前に何をしますか」と聞いてください。具体的に答えられるかどうかで、北海道の現場を分かっている業者かが判別できます。

塗り替えで固定資産税は上がりません。下がりもしません。上がるのはどんな工事なのかを、外壁塗装と固定資産税で条文から確かめています。

参考にした情報

北海道と網走市の公式ページ・PDFを2026年9月7日に直接開いて確認しました。補助は予算の範囲内で、年度によって条件が変わります。申請の前に、必ず担当課へ確認してください。

  • 北海道 建設部住宅局建築指導課「住まいのゼロカーボン化推進事業」(2026年9月4日更新市町村に対し道が支援する事業であること「道民や事業者の方は直接申請できません」・財源はゼロカーボン北海道推進基金・問合せ先)
  • 北海道「住まいのゼロカーボン化推進事業活用市町村一覧(令和8年度)」(PDF 1.33MB/令和8年8月28日時点/振興局・市町村・補助事業名・担当部署・電話番号・E-mail・掲載HPを収録。当サイトで省エネ改修の49市町村を集計)
  • 北海道「住まいのゼロカーボン化推進事業 年度別補助実績」(PDF/令和7年度末時点/新築16件に対し省エネ改修4,774件・3年合計5,449件・2億8,346万8千円・参加市町村71)
  • 網走市「網走市住環境改善資金補助制度について」(2026年3月26日更新補助対象工事に「外壁、屋根等の外部仕上げ等の改修工事、雪止め設置工事」提出書類の注記で「塗装工事」を名指し・補助額と世帯区分・下限10万円(税込)・市内業者要件・「工事完了後でもご提出いただくことができます」・合算申請)
  • 北海道「住まいのゼロカーボン化推進事業」を開く——活用市町村一覧のPDFはここからダウンロードできます。年度で入れ替わるので、最新版で確認してください
  • 網走市の公式ページを開く

道内の市は個別に調べています。——札幌市旭川市函館市北斗市小樽市江別市北見市釧路市石狩市帯広市北広島市千歳市苫小牧市恵庭市伊達市滝川市登別市室蘭市根室市網走市富良野市美唄市東北も調べています——青森市(青森)北上市(岩手)秋田県。市町村が変われば、答えが変わります(助成金ガイド地域から探す業者の選び方)。