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【2026年度】北斗市の外壁工事に助成金は出ます。ただし世帯か空き家かの条件があります
条件に当てはまれば、出ます外壁が対象工事に書かれている制度が2つあります
- 制度1
- 高齢者世帯等住宅改修費助成——「ひび割れによる外壁の一部補修、サイディングの一部張り替え」が対象
- その額
- 補助基準額50万円×世帯区分の補助率(10分の7〜10分の5)
- その条件
- 65歳以上のみの世帯など。世帯所得500万円以上は対象外
- 制度2
- 空き家バンク利活用——改修工事費に「基礎、土台、柱、外壁、屋根」と明記
- その額
- 2分の1・上限50万円(賃借は30万円)。北斗市民も転入者も対象
- 共通
- どちらも市内の業者に頼むことが条件。制度1は登録店に限られます
北斗市で「外壁塗装 助成金」と調べてこのページに来た方へ。北斗市には、外壁の工事に使える制度が2つあります。ひとつは高齢者世帯等住宅改修費助成事業。市が並べている対象工事に、はっきりこう書かれています——「ひび割れによる外壁の一部補修、サイディングの一部張り替え」。もうひとつは空き家バンク利活用事業補助金で、こちらは改修工事費の中に「基礎、土台、柱、外壁、屋根」が入っています。どちらも北斗市独自の制度です。ただし、それぞれに条件があります。順に見ていきます。
このページの内容全14項目
北海道内の4市区町村を、1件ずつ市の公式情報で調べています。——北斗市で出なくても、隣の市では条件が違うことがあります。全体像は北海道の助成金まとめにあります。
函館市/札幌市/網走市/旭川市/美唄市/千歳市/伊達市/江別市/恵庭市/富良野市/石狩市/北広島市/北見市/釧路市/室蘭市/根室市/登別市/帯広市/小樽市/滝川市/苫小牧市
補助が出ても出なくても、次に気になるのは総額です。——30坪だといくらか/業者を自分で調べる4つの方法
先に結論。2つの入口があります
ひとことで言うと、こうです。
①高齢者世帯等住宅改修費助成の対象工事に「ひび割れによる外壁の一部補修、サイディングの一部張り替え」。
②空き家バンク利活用事業補助金の改修工事費に「基礎、土台、柱、外壁、屋根」。
③どちらも市内業者に頼むことが条件。①は登録店に限られます。
「外壁塗装 助成金」で調べると、たいていの市は「ありません」で終わります。北斗市は違います。市が独自に作った制度が2つあり、どちらの対象工事にも外壁が書かれています。ただし誰でも使えるわけではないので、自分が当てはまるかを先に確認してください。
制度1:対象工事に「外壁の一部補修」と書かれています
北斗市高齢者世帯等住宅改修費助成事業です。市の説明から引きます。
「高齢者の方々など、皆さんの快適な住環境の確保と自立した日常生活を支援するため、住宅改修に必要な費用の一部を助成します。」
対象になる住宅改修の種類が、市のページに並んでいます。そのまま載せます。
| 対象となる住宅改修 |
|---|
| 手すりの取付け |
| 段差の解消 |
| 滑り防止・移動の円滑化等のための床又は通路面の材料の変更 |
| 引き戸等への扉の取替え |
| 洋式便器等への便器の取替え |
| 雨漏り又は落雪、雪庇防止のための屋根改修 |
| ひび割れによる外壁の一部補修、サイディングの一部張り替え |
| 腐食による土台、柱、筋交い等構造部材の補強 |
| 断熱によるサッシの取替え |
| 居室における断熱、階段の勾配変更、床のフローリング化等 |
| 台所・洗面所の高さ変更 |
| 住宅改修に付帯して必要な住宅改修、その他設計及び積算費用 |
手すりや段差といったバリアフリーの工事に混じって、屋根と外壁が入っています。これは北海道らしい作りです。「落雪、雪庇防止」という言葉が制度に書かれている市は、本州にはほとんどありません。
ただし注意が要ります。書かれているのは「外壁の一部補修」です。全面の塗り替えがそのまま通るかどうかは、市の判断になります。見積書を持って、担当課に「これは対象になりますか」と確認してください。そのときは「ひび割れの補修」と「塗装」が項目として分かれている見積書のほうが話が早いです(見積もりの取り方/見積書のチェック項目)。
対象にならないものも、市が挙げています。
「ア. 新築及び新築に関わる修繕等」
「イ. 居住する建物と一体化していない部分の修繕等」
「ウ. 火災保険や地震保険等、保険の適用となる修繕等」
「エ. 補償期間内の修繕等で建築業者の責任で行うべきもの」
「オ. グレードアップを目的とした修繕等」
ウとオが実務的に効きます。雪や風で壊れた部分は、まず火災保険を確認してください。保険が使えるなら、この助成は使えません。そして「グレードアップ目的」も外れるので、傷んでいない壁を高い塗料で塗り直す、という使い方はできません。
どの世帯が対象か
市内に住所があり、現に居住している方で、次のいずれかに当てはまる世帯です。
| 世帯 | |
|---|---|
| 1 | 65歳以上の高齢者のみの世帯 |
| 2 | 1の世帯に、一定の要件に当てはまる方のみが同居している世帯(その世帯に扶養されている満18歳未満の方を含む) |
| 3 | 介護保険法の要介護者または要支援者が居住している世帯 |
| 4 | 下肢、体幹などの運動機能障害がある障害程度等級3級以上の身体障がい者または身体障がい児がいる世帯 |
逆に、対象にならない方も明記されています。
「借家等に居住する世帯で、住宅の所有者・管理者から住宅改修についての承諾が得られない方」
「所得税課税世帯で、世帯の所得の合計が500万円以上の世帯」
所得500万円という線があります。世帯の合計なので、共働きなら超えることがあります。
3と4に当てはまる世帯(要介護・要支援、身体障がい)の場合、対象になる工事の範囲が狭くなります。市は別に一覧を示していて、そちらは手すり、段差解消、床材の変更、扉の取替え、便器の取替え、付帯工事だけです。外壁と屋根が入るのは、1と2の世帯です。
補助率は世帯区分で3段階
市の書き方です。
「対象経費の実支出額と補助基準額(50万円)とを比較して少ない方の額に、世帯区分に応じた補助率を乗じて得た額とし、千円未満の端数が生じた場合は切り捨てます。」
| 世帯区分 | 補助率 | 50万円の工事なら |
|---|---|---|
| 市民税非課税世帯 | 10分の7 | 35万円 |
| 市民税課税・所得税非課税世帯 | 10分の6 | 30万円 |
| 所得税課税世帯 | 10分の5 | 25万円 |
基準額は50万円で頭打ちです。100万円の工事をしても、計算に使われるのは50万円まで。所得税課税世帯なら25万円が上限になります。
そして1世帯につき1回限りです。屋根と外壁を別の年に分けてやると、2回目は使えません。まとめてやるほうが得です。
登録店に頼まないと対象外です
この制度でいちばん見落とされやすいのが、業者の条件です。市はページの中で[ご注意]として書いています。
「北斗市高齢者世帯等住宅改修登録店に改修工事を請け負わせるもの以外は、助成の対象となりません。」
登録店とは何か。市は別のページで制度を説明しています。
「この制度は『北斗市高齢者世帯等住宅改修費助成事業』について、改修工事を請け負うことができる方を登録するものです。」
登録できない方の条件から、逆に登録店の性格が分かります。
「(1) 北斗市内に本店を有しない法人又は住所を有しない自営の個人(建設業許可の有無、経営組織、従業員数は問わない。)」
「(3) 法令の定めにより必要となる許可、免許又は登録を受けていない方」
市内に本店か住所がある事業者だけです。建設業許可の有無は問われないので、小さな工務店や個人事業者も登録できます。
見積もりを取るときは、「北斗市の高齢者世帯等住宅改修登録店ですか」と最初に聞いてください。登録していない業者に頼むと、どんなに条件を満たしていても助成は受けられません。市は登録店が増えたことも公表しているので、担当課で最新の一覧をもらうのが確実です。
制度2:空き家バンクなら「外壁」が対象
北斗市空き家バンク利活用事業補助金です。こちらは対象経費の書き方が具体的です。
「北斗市内に事業所を有する法人又は個人の施工業者に発注した登録空き家の改修工事費(基礎、土台、柱、外壁、屋根、内壁、天井、床等建物本体に係る修繕工事費又は補強工事とし、次に掲げるものは除きます。)」
「建物本体に係る修繕工事」の中に外壁と屋根が並んでいます。除かれるものも明記されています。
「(1)庭園、造園、修景施設等の外構工事又は車庫、物置、別棟建物等の設置並びに改修工事」
「(2)家具類設置又は改修工事」
「(3)他の補助制度の補助対象となる設備の設置又は改修工事」
| 区分 | 補助率 | 上限 |
|---|---|---|
| 改修工事費(購入した場合) | 2分の1 | 50万円 |
| 改修工事費(賃借の場合) | 2分の1 | 30万円 |
| 解体工事費(解体後に住宅を新築した場合に限る) | — | — |
| 0円空き家の所有権移転登記の司法書士報酬 | — | 10万円 |
「0円空き家」というのは、無償で譲り受ける物件のことです。登記手続きの司法書士報酬まで補助されるのは珍しい設計です(登録免許税は除かれます)。
市民も転入者も使えます
ここが他の市と大きく違うところです。市の書き方です。
「北斗市空き家バンクに登録された物件を購入、賃借、無償で譲り受けた方で、次のいずれにも該当する方。(北斗市民、転入者どちらも対象です。)」
空き家の改修補助は、「県外から移住する人」に限る市が少なくありません。いま住んでいる市民が空き家を買っても使えない、という制度です。北斗市はそこを開いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 空き家バンク登録物件を購入・賃借・無償譲受した方 |
| 居住 | 原則3年間居住(3年以内に転出すると全部または一部を返還) |
| 申請期限 | 売買契約または賃貸借契約が成立した日から6か月以内 |
| 業者 | 北斗市内に事業所を有する法人または個人の施工業者 |
| 回数 | 対象者および同一世帯員全員が過去にこの補助金を受けていないこと |
| 窓口 | 市役所企画課 |
この補助の対象者は、物件を購入する際に【フラット35】地域連携型が利用できます。市がそう案内しています。金利の引き下げを受けられる場合があるので、住宅ローンを組むなら確認してください。
2つの制度を並べます
| 高齢者世帯等住宅改修費助成 | 空き家バンク利活用事業補助金 | |
|---|---|---|
| どんな家 | いま住んでいる家 | 空き家バンクの登録物件 |
| 誰が | 65歳以上のみの世帯など | 市民・転入者どちらも |
| 外壁の書かれ方 | 「ひび割れによる外壁の一部補修、サイディングの一部張り替え」 | 「基礎、土台、柱、外壁、屋根…建物本体に係る修繕工事費」 |
| 金額 | 基準額50万円×10分の7〜5 | 2分の1・上限50万円 |
| 業者 | 登録店に限る | 市内に事業所を有する業者 |
| 所得制限 | あり(世帯所得500万円以上は対象外) | 記載なし |
| 窓口 | 福祉の担当課 | 企画課 |
いま住んでいる家を直したいなら制度1、空き家を買って直すなら制度2です。どちらにも当てはまらない世帯——たとえば65歳未満で、いまの持ち家を塗り替えたい場合は、市からのお金はありません。
動く順番
- 自分がどちらに当てはまるか確認する。世帯の年齢と所得、または空き家バンクの利用。
- 登録店を確認する。制度1を使うなら、登録店でないと対象外です。担当課で一覧をもらってください。
- 見積書をもらう。「ひび割れの補修」と「塗装」を分けて書いてもらいます(見積もりの取り方)。
- 工事前の写真を撮る。制度1の申請書類に「改修工事前の写真」が入っています。
- 申請してから着工する。順番を逆にすると対象外になります。
制度1の申請には、交付申請書、工事の見積書、工事の図面、工事契約書の写し、改修工事前の写真、世帯員の前年分の所得税の課税状況を証明する書類が要ります。図面まで必要なので、業者に早めに伝えておいてください。
申請と工事の段取りが決まったら、次に出てくるのは「工事が始まってからのこと」です。——ご近所への挨拶はどこまで/臭いはいつまで続くか/洗濯物・窓・車・ペット/足場があるあいだの戸締まり。
北海道の外壁は「凍害」との勝負です
ここからは、制度に当てはまらない場合も含めた実務の話です。
なぜ制度に「一部補修」と書かれているのか
北斗市の制度に「ひび割れによる外壁の一部補修、サイディングの一部張り替え」と書かれているのには理由があります。北海道では、外壁がひび割れて一部だけ壊れる、ということが実際に起きるからです。
原因は凍害です。窯業系サイディング(セメントと繊維で作られた板)は、細かい穴が開いた素材です。塗膜が傷むと、そこから水を吸います。吸った水が凍ると体積が増え、内側から板を押し広げる。溶けて、また凍る。これを繰り返すと、板の表面がぼろぼろと剥がれ落ちます。
これが凍害です。本州では塗り替えは「見た目」と「防水」の問題ですが、北海道では「壁そのものが壊れるかどうか」の問題になります。
だから、順番が違います
| 状態 | やること |
|---|---|
| 塗膜の色あせ・チョーキング | 塗り替えの時期。この段階で塗るのがいちばん安い |
| 細かいひび割れ | 補修してから塗る。放置すると凍害に進みます |
| 表面がぼろぼろ剥がれている | 塗っても直りません。張り替えが必要 |
凍害がここまで進むと、塗装では戻せません。制度が「一部張り替え」を対象にしているのは、そういう家が実際にあるからです。
塗料の選び方
| 塗料 | 本州の目安 | 道南での目安 | 費用(30坪) |
|---|---|---|---|
| ウレタン | 7〜10年 | 6〜8年 | 60〜80万円 |
| シリコン | 10〜13年 | 8〜11年 | 70〜100万円 |
| ラジカル制御型 | 12〜15年 | 10〜13年 | 80〜110万円 |
| フッ素 | 15〜20年 | 13〜17年 | 100〜140万円 |
寒冷地では、塗料そのものより「下地をどう処理したか」で寿命が変わります。ひび割れを埋めずに上から塗ると、水は入り続けます。見積書に下地補修(シーリング打ち替え、クラック処理)が項目として立っているかを確認してください(塗料の選び方/外壁塗装の費用相場)。
塗れる時期
気温5度以下では塗装できません。北斗市で作業できるのはおおむね5月から10月です。この間に業者の予定が集中するので、冬のうちに見積もりを取って、春の予約を押さえるのが現実的です。ちょうど、その時期に制度の相談もできます。
3つめの入口があります——耐震なら、40万円未満の工事は全額
ここまで2つの制度を見てきました。北斗市には、外壁塗装から少し離れたところにもうひとつ、北斗市木造住宅耐震改修等補助金があります。窓口は同じ市役所本庁舎2階13番、建設部都市住宅課建築住宅係です。
この制度の金額の決め方が、他の市とはっきり違います。補助率を掛けるのではなく、工事費の帯ごとに金額が決まっている階段になっています。
| 耐震改修工事の対象経費 | 補助額 |
|---|---|
| 40万円未満 | 全額 |
| 40万円以上200万円未満 | 40万円 |
| 200万円以上250万円未満 | 50万円 |
| 250万円以上300万円未満 | 対象経費の20%(50万〜60万円) |
| 300万円以上 | 70万円 |
耐震診断のほうは別枠で、対象経費の3分の2・8万6千円までです(千円未満は切り捨て)。
いちばん上の行を見てください。40万円未満なら自己負担ゼロです。耐震補強を全部やると数百万円かかりますが、1階の一部だけ、壁を数か所だけ、という部分的な補強なら40万円を切ることがあります。その範囲なら市が全部出す、という設計です。
この記事で紹介してきた高齢者世帯等住宅改修費助成は、所得税課税世帯なら上限25万円、市民税非課税世帯でも35万円でした。耐震のほうは最大70万円なので、上限だけを比べると2倍から3倍近くあります。
境界からの距離という条件があります
対象になる家の条件を並べます。
- 昭和56年5月31日以前に着工された木造住宅
- 戸建て住宅、長屋建て住宅または併用住宅(店舗等の部分が延べ床面積の2分の1未満のもの)
- 地上3階建以下の在来軸組構法
- 過去にこの補助金を受けたことがないこと
- 建築基準法その他関係法令に法令違反がないこと
- 改修の補助は、耐震診断の結果、上部構造評点が1.0未満と診断されたもの
ここに、北斗市らしい一行が入ります。
「外壁の中心線から隣地境界又は道路境界までのいずれかの水平距離が、地上2階建以上で7m、平屋建で4m以内であること。」
倒れたときに隣家や道路に届く家を先に直す、という考え方です。外壁の中心線から測るので、足場を組む面のどこかが境界から近ければ条件を満たします。市街地の家ならまず当てはまりますが、広い敷地の真ん中に建っている家は外れる可能性があります。
頼める業者が限られます
診断と工事で、条件が別々に決まっています。
| 条件 | |
|---|---|
| 耐震診断員 | 建築士の資格を持ち、北海道内に事業所・支店・営業所を置く建築士事務所に所属していること/北海道の技術者名簿に木造耐震診断の区分で登録していること |
| 工事施工者 | 建設業法の許可を受けていること/北海道の技術者名簿に木造耐震改修の区分で登録している者が所属していること/北斗市内に事業所・支店・営業所を置く法人であること |
診断は北海道内ならどこの事務所でも構いませんが、工事は北斗市内の法人に限られます。この記事で紹介した高齢者世帯等住宅改修の「登録店」とは別の名簿なので、同じ業者が両方に入っているとは限りません。工事を頼む前に、市の窓口で確認してください。
令和8年度の受付期間は、まだ掲載されていません
市のページに載っている申請受付期間は「令和7年度申請受付期間/令和7年4月1日(火曜日)から令和7年10月31日(金曜日)」で、ページの更新日は2025年4月1日のままです。この記事を書いている2026年9月8日の時点で、令和8年度の受付期間は市のページに出ていません。制度が続いているのか、今年度はいつまでなのかは、都市住宅課建築住宅係に電話で確かめてください。
去年と同じ日程なら10月末までですが、そう決めつけないでください。前年度の日付が残っているページは、単に更新が遅れているだけのこともあれば、その年度で終わっていることもあります。
補助金とは別に、所得税も戻ります
市の交付要綱には、補助金と並べてもうひとつ書かれています。
「耐震改修に対する耐震改修助成額は、次に掲げる額の合計額とする。(1)前条第2項に定める補助金の額(2)租税特別措置法第41条の19の2に規定する所得税額の特別控除の額」
耐震改修をすると、補助金とは別に所得税の控除が受けられる、ということです。ただし要綱には「耐震改修助成額の交付に当たっては、あらかじめ前項第二号の額を差し引いて、同項第一号の額を交付する」とも書かれています。市の窓口から振り込まれるのは補助金のぶんだけで、所得税の控除は確定申告で自分が取りに行く必要があります。ここを勘違いすると、受け取れるはずのお金が1つ抜けます。
塗り替えと耐震補強は、どちらも足場が要ります。昭和56年5月以前に着工した家なら、塗る前に診断を受けて、補強が要るかどうかを先に確かめるのが順番です。補強で壁を触ることになれば、塗ったところをまた壊すことになります。
国の補助金なら使えますか
市の制度に条件が付くと分かると、次に出てくるのがこの質問です。先に答えを書きます。外壁塗装そのものに出る国の補助金は、ありません。
よく名前が挙がるみらいエコ住宅2026事業も、対象は窓などの開口部の断熱改修、躯体の断熱改修、給湯器といった設備です。塗り替えは対象工事に入っていません。
まぎらわしいのが「躯体の断熱改修」です。これは壁・天井・床に断熱材を入れる工事のことで、断熱塗料や遮熱塗料を塗ることではありません。「外壁が対象」という説明だけを見て、塗り替えも入ると思ってしまう方がいます。
窓の断熱や給湯器の交換を同時にやるなら、その部分は対象になり得ます。ただし申請には「住宅省エネ支援事業者」に登録した業者が工事を請け負う必要があり、予算の上限に達した時点で受付が終わります。くわしくは国の制度と外壁塗装の関係にまとめました。
よくある質問
北斗市に外壁塗装の助成金はありますか?
外壁塗装そのものを名指しにした制度はありませんが、高齢者世帯等住宅改修費助成事業の対象工事に「ひび割れによる外壁の一部補修、サイディングの一部張り替え」が入っています。空き家バンク利活用事業補助金にも改修工事費として「外壁」が挙げられています。
全面の塗り替えでも対象になりますか?
高齢者世帯等の制度は「外壁の一部補修」という書き方なので、全面の塗り替えがそのまま通るかは市の判断になります。見積書を持って、担当課に確認してください。
高齢者世帯等住宅改修費助成の対象は誰ですか?
市内に住所があり現に居住している方で、65歳以上の高齢者のみの世帯、要介護者・要支援者が居住している世帯、身体障害者手帳3級以上の方がいる世帯などです。
所得の制限はありますか?
あります。所得税課税世帯で、世帯の所得の合計が500万円以上の世帯は対象になりません。
高齢者世帯等の助成はいくらですか?
対象経費の実支出額と補助基準額50万円を比べて少ないほうの額に、世帯区分の補助率を掛けた額です。市民税非課税世帯は10分の7、市民税課税・所得税非課税世帯は10分の6、所得税課税世帯は10分の5です。
最大でいくらもらえますか?
市民税非課税世帯なら50万円の10分の7で35万円です。所得税課税世帯なら25万円になります。
何回でも使えますか?
使えません。1世帯につき1回が限度です。
どの業者でもいいですか?
だめです。市は「北斗市高齢者世帯等住宅改修登録店に改修工事を請け負わせるもの以外は、助成の対象となりません」と明記しています。登録店は市内に本店または住所がある事業者に限られます。
屋根の工事も対象ですか?
対象です。「雨漏り又は落雪、雪庇防止のための屋根改修」が対象工事に含まれています。
対象にならない工事はありますか?
あります。新築および新築に関わる修繕、居住する建物と一体化していない部分の修繕、火災保険や地震保険が適用となる修繕、補償期間内で建築業者の責任で行うべきもの、グレードアップを目的とした修繕などです。
空き家バンクの補助はいくらですか?
市内に事業所を有する施工業者に発注した改修工事費の2分の1で、上限50万円です。賃借の場合は上限30万円になります。
空き家バンクの補助は転入者でないと使えませんか?
いいえ。市は「北斗市民、転入者どちらも対象です」と明記しています。北斗市に住んでいる方が空き家バンクの物件を買って直す場合も使えます。
空き家バンクの補助で対象にならない工事は?
庭園、造園、修景施設等の外構工事、車庫、物置、別棟建物等の設置や改修工事、家具類の設置や改修工事、他の補助制度の対象となる設備の設置や改修工事です。
空き家バンクの補助を受けたら何年住む必要がありますか?
原則3年間です。交付決定後3年以内に転出した場合、補助金の全部または一部を返還することになります。申請は売買契約または賃貸借契約が成立した日から6か月以内です。
北海道の外壁塗装で気をつけることは?
凍害です。外壁のひび割れや塗膜の傷んだところから水が入り、それが凍って膨らむことで、サイディングそのものが割れたり表面が剥がれたりします。塗り替えの前に、ひび割れの補修をどこまでやるかが持ちを分けます。
塗り替えで固定資産税は上がりません。下がりもしません。上がるのはどんな工事なのかを、外壁塗装と固定資産税で条文から確かめています。
参考にした情報
- 北斗市「高齢者世帯等住宅改修費助成事業【北斗市独自制度】」
- 北斗市「高齢者世帯等住宅改修登録店の登録制度について【北斗市独自制度】」
- 北斗市「北斗市空き家バンク利活用事業補助金【北斗市独自制度】」
- 北斗市「【フラット35】地域連携型の利用について」
- 北斗市「木造住宅耐震改修等補助金について」(ページ更新日2025年4月1日/耐震診断=「対象経費の2/3かつ8万6千円以下(千円未満の端数は切り捨て)」/耐震改修=「40万円未満/全額」「40万円以上200万円未満/40万円」「200万円以上250万円未満/50万円」「250万円以上300万円未満/対象経費の20%の額」「300万円以上/70万円」/対象住宅=昭和56年5月31日以前に着工・地上3階建以下の在来軸組構法・「外壁の中心線から隣地境界又は道路境界までのいずれかの水平距離が、地上2階建以上で7m、平屋建で4m以内であること」・過去に本事業による補助金交付を受けたことがないもの/工事施工者=「北斗市内に事業所、支店又は営業所を置く法人であること」/耐震診断員=「北海道内に事業所、支店又は営業所を置く建築士事務所に所属していること」/掲載されている申請受付期間は「令和7年度申請受付期間/令和7年4月1日(火曜日)から令和7年10月31日(金曜日)」で、2026年9月8日時点で令和8年度の期間は未掲載/申請窓口=市役所本庁舎2階13番窓口 建設部都市住宅課建築住宅係)
- 北斗市「木造住宅耐震改修等補助金要綱」(PDF/第4条第2項の補助額区分/第5条「耐震改修に対する耐震改修助成額は、次に掲げる額の合計額とする。(1)前条第2項に定める補助金の額(2)租税特別措置法第41条の19の2に規定する所得税額の特別控除の額」「耐震改修助成額の交付に当たっては、あらかじめ前項第二号の額を差し引いて、同項第一号の額を交付するものとする」)
- 北斗市の公式ページを開く——金額と受付状況は年度で変わります。申請の前に、必ずここで最新の内容を確かめてください
隣接する函館市も調べました。市のパンフレットが「外壁や屋根を塗替える場合」に直接答えている市です(助成金ガイド)。
この記事は2026年9月時点の情報です。制度は年度ごとに変わり、予算にも限りがあります。また外壁の工事が対象になるかどうかは市が個別に判断します。申請の前に、必ず市の窓口でご確認ください。