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【2026年度】久喜市の外壁塗装に使える助成金
屋根なら出ます屋根用高遮熱塗装に1平方メートル400円・最大2万円
- 出るもの
- 屋根用高遮熱塗装。久喜市ゼロカーボン推進補助金の対象機器の9番目に入っています
- いくら
- 1平方メートルあたり400円、最大20,000円。塗装面積50平方メートルで上限に届きます
- 出ないもの
- 外壁の塗装は対象外です。この枠は屋根だけ。外壁を塗り替えたいという理由では使えません
- 塗料の条件
- JIS K5675適合品、または市が表で定めた日射反射率を満たす塗料
- 締切と決め方
- 令和8年12月25日まで。先着ではありません。申請額の合計が予算1,972万円を上回れば、令和9年1月下旬に抽選
- 窓口
- 菖蒲行政センター内の環境課だけです。本庁舎・栗橋・鷲宮の行政センターでは受け付けていません
- 耐震なら
- 補強工事が23%・上限50万円。対象が平成12年5月31日以前と20年ぶん広い
- 空き家の解体
- 5分の4または延べ床面積×27,000円の低いほうで上限30万円
「久喜市 外壁塗装 助成金」で調べてこられた方へ。先に、いちばん大事なことを書きます。久喜市には塗装そのものに出る補助がありますが、対象は屋根だけです。外壁の塗り替えは入りません。——それでも読む価値はあります。屋根用高遮熱塗装に1平方メートルあたり400円、最大2万円が出るからです。外壁と屋根をまとめて塗り替える方なら、屋根の分だけ申請できます。しかも先着順ではなく、12月に締めてからの抽選なので、慌てて動く必要はありません。ただし塗料の条件と、申請できる窓口が1か所だけという落とし穴があります。順に見ていきます。
埼玉県内の26市を、1件ずつ市の公式情報で調べています。——久喜市で出ても出なくても、隣の市では条件が違うことがあります。全体像は埼玉県の助成金まとめにあります。
さいたま市/川口市/川越市/所沢市/越谷市/草加市/春日部市/熊谷市/朝霞市/入間市/坂戸市/狭山市/新座市/深谷市/本庄市/三郷市/鴻巣市/加須市/戸田市/富士見市/ふじみ野市/行田市/上尾市/飯能市/八潮市
補助が出ても出なくても、次に気になるのは総額です。——30坪だといくらか/業者を自分で調べる4つの方法
このページの内容全17項目
- 先に結論——外壁は対象外。屋根の遮熱塗装なら出ます
- 1平方メートル400円・最大2万円。50平方メートルで上限です
- どの塗料なら通るのか——JIS K5675と日射反射率の表
- 足す書類は2つだけです
- 先着ではありません。12月25日で締めて抽選です
- もうひとつの補助金とは、併用できません
- 耐震は補強工事が23%・上限50万円。対象が平成12年まで広い
- 耐震診断は「登録建築士」14事務所から選びます
- その前に、市職員が無料で簡易診断をします
- 空き家の解体は5分の4・上限30万円。100点のセルフチェックから
- いえかつKUKI——市が不動産事業者を実名で紹介します
- ブロック塀に補助はありません
- 動く順番を、月で区切ると
- 補助が無い前提で——久喜の家で見るところ
- 国の補助金なら使えますか
- よくある質問
- 参考にした情報
先に結論——外壁は対象外。屋根の遮熱塗装なら出ます
久喜市の住宅向けの補助は、この4本です。
①ゼロカーボン推進補助金——この中に屋根用高遮熱塗装が1平方メートル400円・最大2万円で入っています
②重点対策加速化事業補助金——太陽光と蓄電池。①とは併用できません
③既存建築物耐震補強等助成金——診断5万円/設計5万円/補強工事23%・50万円/建替え23%・50万円
④空家等除却(解体)補助金——5分の4または延べ床面積×27,000円の低いほうで上限30万円
塗装に関わるのは①です。市の対象機器の一覧には、太陽光発電・エコキュート・蓄電池などと並んで、9番目に「屋根用高遮熱塗装」が入っています。
ここで気をつけてほしいのが、「屋根用」と書かれていることです。市の説明はこうです。
「(9)屋根用高遮熱塗装 太陽光を反射させ屋根温度の上昇を防ぎ、室内の温度上昇を抑える塗料。」
外壁は入っていません。——「外壁塗装 助成金」でこのページに来た方には、まずここをお伝えしておきます。外壁だけを塗り替える工事に、久喜市の補助は出ません。
ただし、外壁と屋根をまとめて塗り替える方は多いはずです。その場合、屋根の分だけを切り出して申請できます。次の章で金額を見ます。
埼玉県の助成金で市ごとに調べていますが、塗装そのものにお金が出る市は多くありません。その意味で久喜市は珍しいほうです。
1平方メートル400円・最大2万円。50平方メートルで上限です
金額の決め方は、面積かける単価です。市の書き方をそのまま引きます。
「9 屋根用高遮熱塗装 1平方メートルあたり400円(最大20,000円)」
「※1 1,000円未満の申請額は切り捨てです。(例:塗装面積40.2平方メートル×400円=16,080円→申請額16,000円)」
市が例まで出しているので、計算に迷うところはありません。40.2平方メートルなら16,080円ではなく16,000円。千円未満は切り捨てです。
| 屋根の塗装面積 | 計算 | もらえる額 |
|---|---|---|
| 30平方メートル | 30×400=12,000円 | 12,000円 |
| 40.2平方メートル | 16,080円→切り捨て | 16,000円(市の計算例) |
| 50平方メートル | 20,000円 | 20,000円(ここで上限) |
| 80平方メートル | 32,000円 | 20,000円 |
50平方メートルで上限に届きます。一般的な戸建ての屋根は、平屋でなければこれを超えることがほとんどなので、実際には2万円で頭打ちと考えてよいでしょう。
2万円という金額をどう見るか。塗装工事の総額から見れば大きくはありません。ただ「もらえるのに申請していない」だけの2万円でもあります。屋根を遮熱塗料で塗るつもりなら、書類は2枚足すだけです(屋根の遮熱塗装とは)。
どの塗料なら通るのか——JIS K5675と日射反射率の表
ここが、この補助のいちばん技術的なところです。市はこう定めています。
「※JIS K5675適合品または、日射反射率が別表のとおりである塗料を用いた工事が対象となります。」
道が2つあると読んでください。ひとつはJIS K5675(屋根用高日射反射率塗料)に適合している製品を使うこと。もうひとつが、市の表の数字を満たすことです。その表がこれです。
| 明度L*値 | 必要な日射反射率 |
|---|---|
| 40.0以下 | 40.0%以上 |
| 40.0超80.0未満 | 明度L*値の値以上 |
| 80.0以上 | 80.0%以上 |
真ん中の行が独特です。「明度L*値の値以上」——たとえばL*値が60の色なら、日射反射率も60%以上が要る、という意味になります。
読み替えると、こうです。濃い色(L*値が低い)ほど、求められる反射率のハードルが下がります。L*値40以下なら反射率40%で足ります。逆に白っぽい色を選ぶほど、高い反射率が要求されます。——色が明るいのに反射率が低い塗料、つまり「見た目だけ涼しそうな塗料」を弾く作りになっています。
塗料を決める前に、施工店にこう聞いてください。
「この塗料はJIS K5675に適合していますか。していなければ、明度L*値と日射反射率が書かれた資料をください」
——どちらもメーカーの技術資料に載っている数字です。答えられない会社は、遮熱塗料の扱いに慣れていない可能性があります。色を決めてから塗料を探すと、条件を外すことがあります(色の選び方)。
足す書類は2つだけです
申請そのものは重くありません。共通の書類(交付申請書・契約書の写し・カタログの写し)に加えて、屋根用高遮熱塗装で足すのは2つだけです。
「使用する塗料の日射反射率が明記された書類」
「塗装面積が明記された書類(契約書の写しに明記されていない場合)」
どちらも、見積もりの段階で頼んでおけば済みます。逆に工事が終わってから「塗装面積の書類をください」と言うと、手間になります。
そのあとの流れはこうです。
| いつ | 何を |
|---|---|
| 令和8年5月18日〜12月25日 | 交付申請書を提出(必着) |
| 令和9年1月下旬 | 予算を超えていれば抽選。結果は全員に送付 |
| 令和9年3月10日 | 実績報告書の提出期限(必着) |
| 令和9年3月31日 | 交付請求書の提出期限 |
| そのあと | 「1か月から1か月半程度で振り込まれます」 |
実績報告には領収書の写しと、引渡しを受けたもののカラー写真が要ります。工事の写真は施工店が撮っているはずなので、契約のときに「補助金に使うので完了写真をください」と伝えておくとスムーズです。
対象になる工事の期間も決まっています。令和8年3月9日から令和9年3月8日までに引渡しが完了するものです。
先着ではありません。12月25日で締めて抽選です
補助金は「早い者勝ち」の市が多いのですが、久喜市は違います。
「※受付期間終了後、申請額の総計が予算額を上回っていた場合、抽選を行います(先着順ではありません)。」
「※申請総額が予算額を下回った場合は抽選は行わず、全ての申請者への交付決定を行います。」
予算額は1,972万円。抽選は令和9年1月下旬の予定で、結果は申請者全員に送られ、市のホームページにも載ります。
この仕組みには、いいところと悪いところがあります。いいところは、4月に慌てて動かなくてよいこと。12月25日までに出せば、5月に出した人と同じ扱いです。悪いところは、工事が終わっても交付が決まらないこと。1月まで結果が分かりません。
いちばんの落とし穴は、窓口です。
「※久喜市役所本庁舎、栗橋および鷲宮行政センターでは申請を受け付けておりませんのでご注意ください。」
——受け付けているのは菖蒲行政センター内の環境課ゼロカーボン推進係だけ。郵送も可(期限内必着)です。
本庁舎に行っても受け取ってもらえません。市がわざわざ注意書きを入れているということは、間違えて本庁舎に行く人が実際にいるということでしょう。
ほかの条件も押さえておきます。法人は対象外。実績報告書の提出時点で久喜市に住民票がある方。前年度までの市税を滞納していない方(申請者と生計を一にしている方を含む)。過去に同じ機器の補助を受けていない方。中古品・リース物件は対象外です。
もうひとつの補助金とは、併用できません
久喜市には、脱炭素の補助金がもう1本あります。重点対策加速化事業補助金です。国の交付金を使った、太陽光発電と蓄電池に絞ったものです。
「ゼロカーボン推進補助金とは併用不可となります。」
金額は太陽光が1kWあたり7万円(上限7kW)、蓄電池が価格の3分の1(容量上限7kWh)と、ゼロカーボン推進補助金の太陽光6万円・蓄電池6万5千円より大きくなっています。
つまり太陽光や蓄電池を入れる予定がある方は、そちらを選ぶほうが得になる可能性が高い。ただしその場合、屋根の遮熱塗装の2万円は諦めることになります。
こちらは先着順で、市が執行状況を公開しています。令和8年9月1日時点で、市民向けの太陽光・蓄電池は予算8,697万円に対し残額7,299万9千円、執行率16.1%。まだ十分に残っています。
もうひとつ、ZEHを申請する方は1から9の機器と併用できません。ZEHは20万円と単価が大きいので、新築や大規模改修を考えている方は、そちらとの比較になります。
耐震は補強工事が23%・上限50万円。対象が平成12年まで広い
塗装から離れますが、外壁を触る工事にお金が届く道として、耐震も見ておきます。久喜市の助成額は要綱でこう決まっています。
| 種類 | 助成額 | 対象になる住宅 |
|---|---|---|
| 耐震診断 | 費用の2分の1・上限5万円 | 平成12年5月31日以前の建築確認 |
| 耐震補強設計 | 費用の2分の1・上限5万円 | |
| 耐震補強工事 | 費用の23%・上限50万円 | |
| 建替え工事 | 費用の23%・上限50万円 | 昭和56年5月31日以前の建築確認 |
診断・設計・補強工事の対象が「平成12年5月31日以前」——ここが久喜市の特徴です。多くの市は昭和56年5月31日以前で線を引きます。久喜市はそこから19年ぶん新しい家まで見てくれることになります。平成12年6月に、木造住宅の基準がもう一段変わったためです。
「うちは昭和56年より新しいから関係ない」と思っていた方は、建築確認の年を確かめてみてください。ただし建替え工事だけは昭和56年5月31日以前と、線が戻ります。
いずれも1棟につき1回限り。要綱は各条に「助成対象住宅1棟につき1回限りとする」と書いています。そして契約前の申請が必要です。市は「助成金の申請手続き等は、耐震診断や工事等の契約前に行っていただく必要がありますので、事前にご相談ください」と書いています。
耐震診断は「登録建築士」14事務所から選びます
久喜市の耐震助成には、他の市であまり見ない縛りがあります。
「助成の対象となる耐震診断、耐震補強設計の業務は、原則として「久喜市既存住宅耐震診断・設計資格者名簿」に登録された登録建築士が行うこととなっています。」
その名簿が公開されています。令和8年7月3日現在で14の建築士事務所。事務所名・登録種別(1級/2級)・所在地・電話番号が載っています。折原建設、坂居一級建築士設計事務所、佐渡工務店一級建築士事務所、設計工房佐久間、高柳建築設計事務所——といった具合に、久喜市内の事務所が並びます。
名簿の末尾に、市の注意書きが3つ付いています。そのうち2つが実務的です。
「久喜市既存建築物耐震診断等助成金交付要綱に基づいて耐震診断、耐震補強設計を行う場合、名簿に登載されている建築士事務所に依頼していただく必要があります。」
「耐震診断、耐震補強設計は、申請者(建物所有者)と建築士事務所で直接契約をすることとなります。特に見積り金額や実施期間等は、契約前に十分確認し、納得した上で契約してください。契約後のトラブルは、契約当事者間で解決していただくことになります。」
市は名簿を出すところまでで、そこから先は当事者どうしだということです。14事務所しかないので、2〜3か所に見積もりを取って比べるのが現実的でしょう。
その前に、市職員が無料で簡易診断をします
いきなり建築士に頼むのではありません。久喜市には前段があります。
「昭和56年5月31日以前に建築確認を受け建築された建物を除き、市が行う無料簡易耐震診断を受けてください。簡易診断は、市職員が住宅の図面等をもとに行います。」
読み方に注意してください。「昭和56年5月31日以前の建物を除き」——つまり昭和56年より新しい(平成12年5月31日以前の)家は、まず市の無料簡易診断を受ける必要があるという意味です。古い家はこの段階を飛ばせます。
市職員が図面をもとに行うので、費用はかからず、業者も呼びません。「うちは診断まで必要な家なのか」を、お金をかけずに確かめられる入口になっています。
空き家の解体は5分の4・上限30万円。100点のセルフチェックから
久喜市の空家等除却(解体)補助金は、金額の決め方が2本立てです。
「次のいずれか低い方の額で上限30万円 工事費用の4/5に相当する額 補助対象空家等の延べ床面積に27,000円を乗じた額」
延べ床面積×27,000円という数え方があるので、面積の小さい家は工事費が高くてもそこで頭を打ちます。11.1平方メートルで30万円に届く計算なので、実際にはほとんどの家が上限の30万円になるでしょう。
面白いのは入口です。市はセルフチェックシートを配っていて、自分で点数を付けられます。
「外観目視による不良度判定基準の例を参考に、セルフチェックシートの評点が100点以上となりましたら、交通住宅課へ事前診断依頼書をご提出ください。」
100点が入口です。まず自分で見て、届きそうなら市に事前診断を頼む。役所に行く前に見込みが立つ作りになっています。
工事の条件は4つ。交付決定通知を受けてから開始すること/市内に本店または営業所を有する事業者が施工すること/建物や塀などをすべて解体して更地にすること/令和8年12月31日頃までに終了すること。申請の締切は令和8年11月30日です。
市は解体費用の相場を調べる道具も用意しています。連携協定を結んでいる株式会社クラッソーネの解体費用シミュレーターが、市のページから無料で使えます。
いえかつKUKI——市が不動産事業者を実名で紹介します
空き家の相談窓口も、久喜市は具体的です。「いえかつKUKI」という通称の制度で、市と協定を結んだ専門事業者(不動産事業者・弁護士・司法書士・行政書士)に相談できます。
協定事業者の一覧が、会社名・住所・電話番号つきでPDF公開されています。ハウスパートナー、クロスコーポレーション、都市開発、ベルアール、シンコーハウス、尾崎不動産、山中不動産——といった具合に、久喜市内の不動産会社が並びます。
市が想定している相談の例も書かれていて、そのひとつが「久喜市の不動産事業者が分からないので、紹介してほしい。」です。市が業者紹介をはっきり引き受けているのは、めずらしいほうです。
なお市は「※市に相談せず、専門事業者に直接相談することもできます。」とも添えています。窓口を通すかどうかは自由です。
ブロック塀に補助はありません
塗装と一緒に塀を考える方が多いので、はっきり書いておきます。久喜市に、ブロック塀の撤去や建て替えへの補助はありません。
市のページは「ブロック塀等の安全点検のお願い」というタイトルで、内容は呼びかけです。
「安全点検の結果、危険性が確認された場合には、付近通行者への速やかな注意表示及び補修、撤去等をお願いします。」
案内されているのは国土交通省の「ブロック塀の点検チェックポイント」と、日本防災協会の啓発チラシです。——隣の新座市には撤去1メートル5,000円・築造1メートル15,000円の助成があるので、同じ埼玉でも市によって扱いが分かれます。
ただし空き家の解体では話が別です。除却補助の条件に「建物や塀などをすべて解体し、その土地を更地にする工事」とあり、塀も解体の対象に含まれます。
動く順番を、月で区切ると
久喜市は締切と抽選の日程がはっきりしているので、逆算しやすい市です。
| 時期 | やること | 気をつけること |
|---|---|---|
| 春〜夏 | 屋根の塗装を検討。塗料の候補を決める | JIS K5675適合か、日射反射率の資料があるか |
| 見積もり時 | 塗装面積と日射反射率を見積書に書いてもらう | あとから頼むと手間になります |
| 〜12月25日 | 菖蒲行政センターの環境課へ申請(必着) | 本庁舎では受け付けません |
| 令和9年1月下旬 | 抽選(予算を超えた場合) | 結果は全員に送付されます |
| 〜令和9年3月10日 | 実績報告書(領収書の写し・カラー写真) | 完了写真は施工店に頼んでおく |
| 〜令和9年3月31日 | 交付請求書 | そのあと1〜1.5か月で振込 |
耐震のほうは別の流れです。①市の無料簡易診断(昭和56年より新しい家は必須)→②登録建築士14事務所から選ぶ→③契約前に申請→④交付決定→⑤契約。こちらは予算上限に達し次第締め切りなので、早めに動いたほうが安全です。
申請と工事の段取りが決まったら、次に出てくるのは「工事が始まってからのこと」です。——ご近所への挨拶はどこまで/臭いはいつまで続くか/洗濯物・窓・車・ペット/足場があるあいだの戸締まり。
補助が無い前提で——久喜の家で見るところ
外壁の塗り替えに、久喜市の公費は入りません。屋根の2万円を取っても、工事費の大半は自腹です。見るところを3つ挙げます。
- ①屋根と外壁の面積を、別々に出してもらう——久喜市の補助が屋根の面積で決まる以上、分かれていないと申請できません。補助を使わない方にとっても、面積が分かれた見積書は比べやすくなります(塗装面積の出し方)。
- ②遮熱塗料の値段を、普通の塗料と並べて聞く——2万円の補助が出ても、塗料代の差がそれを超えるなら意味がありません。差額と補助額を並べてから決めてください(塗料の平米単価)。
- ③日射反射率の資料を出せるか試す——これは力量を測る質問になります。メーカーの技術資料を持っている会社と、色見本しか持っていない会社が分かれます(塗料の種類)。
久喜市は耐震の登録建築士14事務所と、いえかつKUKIの協定事業者を実名で公開している市です。塗装の業者一覧はありませんが、地元で名前が出ている会社を1社、比較に入れてみるのは手です(一括見積もりサービス/業者の選び方)。
国の補助金なら使えますか
市の制度が使えると分かったあと、次に気になるのが国の制度だと思います。先に答えを書きます。外壁塗装そのものに出る国の補助金は、ありません。
よく名前が挙がるみらいエコ住宅2026事業も、対象は窓などの開口部の断熱改修、躯体の断熱改修、給湯器といった設備です。塗り替えは対象工事に入っていません。
まぎらわしいのが「躯体の断熱改修」です。これは壁・天井・床に断熱材を入れる工事のことで、断熱塗料や遮熱塗料を塗ることではありません。「外壁が対象」という説明だけを見て、塗り替えも入ると思ってしまう方がいます。
窓の断熱や給湯器の交換を同時にやるなら、その部分は対象になり得ます。ただし申請には「住宅省エネ支援事業者」に登録した業者が工事を請け負う必要があり、予算の上限に達した時点で受付が終わります。くわしくは国の制度と外壁塗装の関係にまとめました。
よくある質問
久喜市に、外壁塗装の補助金はありますか?
外壁は対象外です。屋根なら出ます。——久喜市ゼロカーボン推進補助金の対象機器の9番目に「屋根用高遮熱塗装」が入っていて、1平方メートルあたり400円・最大20,000円。ただし市の説明は「屋根温度の上昇を防ぎ、室内の温度上昇を抑える塗料」で、外壁の塗り替えは含まれません。
いくらもらえますか?
塗装面積50平方メートルで上限の2万円に届きます。——1平方メートル400円で、千円未満は切り捨て。市は「塗装面積40.2平方メートル×400円=16,080円→申請額16,000円」という計算例まで出しています。一般的な戸建ての屋根なら、実質2万円で頭打ちと考えてよいでしょう。
どんな塗料でもいいですか?
2つのうちどちらかを満たす必要があります。——①JIS K5675適合品であること、②市の表の日射反射率を満たすこと。表は「明度L*値40.0以下→日射反射率40.0%以上/40.0超80.0未満→明度L*値の値以上/80.0以上→80.0%以上」。白っぽい色ほど高い反射率が要ります。
申請に何が要りますか?
共通書類のほかに2つだけです。——「使用する塗料の日射反射率が明記された書類」と「塗装面積が明記された書類(契約書の写しに明記されていない場合)」。どちらも見積もりの段階で頼んでおけば済みます。
先着順ですか?
違います。抽選です。——市は「受付期間終了後、申請額の総計が予算額を上回っていた場合、抽選を行います(先着順ではありません)」としています。抽選は令和9年1月下旬の予定。申請総額が予算を下回れば抽選なしで全員に交付されます。
どこに出せばいいですか?
菖蒲行政センター内の環境課ゼロカーボン推進係だけです。——市は「久喜市役所本庁舎、栗橋および鷲宮行政センターでは申請を受け付けておりません」とはっきり書いています。郵送も可能ですが期限内必着です。
太陽光も付けたいのですが、両方もらえますか?
重点対策加速化事業補助金とは併用できません。——太陽光や蓄電池を入れるなら、そちらのほうが単価が大きい(太陽光1kWあたり7万円・上限7kW)ので有利です。ただしその場合、屋根の遮熱塗装の2万円は諦めることになります。ZEHを申請する場合も、1から9の機器とは併用できません。
耐震の補助はいくらですか?
補強工事は23%・上限50万円です。——診断と補強設計はそれぞれ2分の1・上限5万円、建替え工事は23%・上限50万円。いずれも1棟につき1回限りで、契約前に申請が要ります。
昭和56年より新しい家ですが、耐震の対象になりますか?
なる可能性があります。——久喜市は診断・補強設計・補強工事の対象を「平成12年5月31日以前の建築確認」としています。多くの市より19年ぶん広い線です。ただし建替え工事だけは昭和56年5月31日以前に戻ります。
耐震診断はどこに頼めばいいですか?
市の名簿に載っている登録建築士に頼む必要があります。——「久喜市既存住宅耐震診断・設計資格者名簿」に令和8年7月3日現在で14事務所。事務所名・1級/2級の別・所在地・電話番号が公開されています。市は「契約後のトラブルは、契約当事者間で解決していただくことになります」とも書いているので、見積もりは複数から取ってください。
空き家を解体したいのですが、補助はありますか?
あります。上限30万円です。——「工事費用の4/5に相当する額」と「補助対象空家等の延べ床面積に27,000円を乗じた額」の低いほう。おおむね1年以上使われていない木造住宅で、不良空家等に該当することが条件です。市内に本店または営業所を有する事業者が施工し、更地にする工事であること。申請は令和8年11月30日までです。
ブロック塀の撤去に補助はありますか?
ありません。——久喜市のブロック塀のページは「安全点検のお願い」で、所有者に点検と補修・撤去を呼びかける内容です。補助金や助成金の記載はありません。国土交通省の「ブロック塀の点検チェックポイント」が案内されています。
塗り替えで固定資産税は上がりません。下がりもしません。上がるのはどんな工事なのかを、外壁塗装と固定資産税で条文から確かめています。
参考にした情報
久喜市の公式ページと交付要綱・名簿PDFを2026年9月6日に直接開いて確認しました。補助は予算の範囲内で、年度によって条件が変わることがあります。申請の前に、担当課へ確認してください。
- 久喜市「令和8年度久喜市ゼロカーボン推進補助金」(ページ番号1012797/2026年8月28日更新/環境課ゼロカーボン推進係/対象機器と補助額・日射反射率の基準・申請方法・抽選)
- 久喜市「令和8年度重点対策加速化事業補助金」(ページ番号1012803/2026年9月3日更新/執行状況は令和8年9月1日時点)
- 久喜市「木造住宅の耐震診断や耐震補強工事等に対し助成を行っています」(ページ番号1005233/2026年7月3日更新/まちづくり推進部 建築審査課 企画指導係)
- 久喜市「久喜市既存建築物耐震補強等助成金交付要綱」(令和8年4月1日/第7条・第18条・第29条・第41条)
- 久喜市「久喜市既存住宅耐震診断・設計資格者名簿」(令和8年7月3日現在・14事務所)
- 久喜市「久喜市空家等除却(解体)補助金」(ページ番号1003481/2026年7月1日更新/交通住宅課住宅係)
- 久喜市「久喜市空き家の活用サポート窓口(通称:いえかつKUKI)」(ページ番号1003479/2026年6月10日更新/協定事業者一覧)
- 久喜市「ブロック塀等の安全点検のお願い」(ページ番号1005222/2025年2月21日更新)
- 久喜市の公式ページを開く——金額と受付状況は年度で変わります。申請の前に、必ずここで最新の内容を確かめてください
問い合わせ先
屋根用高遮熱塗装・ゼロカーボン推進補助金・重点対策加速化事業=環境課 ゼロカーボン推進係(菖蒲行政センター内・久喜市菖蒲町新堀38番地)
耐震診断・耐震補強・建替え=まちづくり推進部 建築審査課 企画指導係 0480-22-1111(久喜市北青柳1404番地7)
空家等除却補助金・いえかつKUKI=交通住宅課 住宅係(久喜市役所本庁舎3階・久喜市下早見85番地の3)
埼玉県内のほかの市も調べています。——埼玉県の助成金/新座市/春日部市/越谷市/熊谷市。同じ埼玉でも、市が変われば答えが変わります(助成金ガイド)。