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【2026年度】福岡市の外壁塗装に使える補助金
2地区だけ例外あり耐震80%・150万円/修景は2分の1・300万円
- 市の軸
- 福岡市木造戸建住宅耐震改修工事費補助事業=耐震改修工事に要する経費の80%・150万円を上限
- 対象
- 昭和56年5月31日以前に建築確認を得て着工した(旧耐震基準)2階建て以下の木造戸建住宅で、上部構造評点1.0未満と診断されたもの
- 診断
- 自己負担3,000円から受けられます。改修工事の補助を申請するなら6,000円のコース(耐震補強計画を含む)が必要
- 順番
- 「補助金申請や市の補助金交付決定通知の前に、工事契約をした場合や工事を開始、完了した場合は、補助事業の対象とならない」と市が明記
- もう1本
- 御供所地区・筥崎宮地区なら「色彩等修景費」に2分の1・上限300万円(都市景観室)。ただし出るのは「歴史的な外観にするための上乗せ分」だけで、普通に塗る費用は自己負担です
福岡市で「リフォーム補助金」を探してこのページに来た方へ。——市に「外壁塗装の助成金」という名前の制度はありません。ただし、耐震改修には工事費の80%・上限150万円という大きな枠があります。そして市は、いちばん間違えやすいところを、はっきり書いています。——「補助金申請や市の補助金交付決定通知の前に、工事契約をした場合や工事を開始、完了した場合は、補助事業の対象とならないため、ご注意ください」。公式情報から順に整理しました。
補助が出ても出なくても、次に気になるのは総額です。——30坪だといくらか
このページの内容全16項目
- 先に結論——塗装単体では出ません
- 耐震改修は80%・上限150万円
- 耐震診断は3,000円から。ただしコース選びに注意
- 順番を間違えると、金額に関係なくゼロになります
- いつまでに動けばいいか——市が期日を書いています
- 耐震シェルターは40%・25万円。工事とは別枠です
- リ・バース60を使うと、補助額が減ります
- 診断はどこに頼むか——3つの窓口の使い分け
- 代理受領——立て替えなくて済む仕組み
- ブロック塀と窓の断熱にも制度があります
- 博多の御供所・筥崎宮なら、外観の塗り替えに2分の1・300万円
- 他の政令市と並べると、福岡市の位置が見えます
- 塗装そのものは、比べることで下げる
- 国の補助金なら使えますか
- よくある質問
- 参考にした情報
先に結論——塗装単体では出ません
①外壁塗装そのものへの補助はありません
②軸は耐震改修=工事費の80%・上限150万円——政令市のなかでも大きい枠です
③耐震診断は自己負担3,000円から。ただし改修の補助を使うなら6,000円のコース
④順番を間違えるとゼロ——市が「交付決定通知の前に契約したら対象外」と明記
⑤代理受領が使えます——全額を立て替えなくて済みます
先にお伝えします。福岡市の答えは「地区の中か、外か」で変わります。博多の御供所地区と筥崎宮地区だけは、外観の塗り替えに2分の1・上限300万円が出ます。それ以外の地域は、この先で説明する耐震改修(8割・150万円)が中心になります。→御供所・筥崎宮の話へ
福岡市の住宅向け補助は、耐震を軸に組み立てられています。——市のページの位置も「くらし・手続き > 住まい・引越し > 住まいを建て替える・補修する > 耐震工事」です。塗り替えのための制度ではない、ということが構造から分かります。
| 制度 | 内容 | 塗装は |
|---|---|---|
| 木造戸建住宅耐震改修工事費補助 | 工事費の80%・上限150万円 | 耐震改修の工事費が対象 |
| 建築物の耐震診断費補助 | 診断費用の一部 | 対象外 |
| 耐震建替費補助 | 建て替えへの支援 | 対象外 |
| ブロック塀等の除却補助 | 塀の撤去 | 塀の話 |
| 住宅窓の断熱改修 | 窓 | 対象外 |
耐震改修は80%・上限150万円
金額の条件を、市の表記のまま引きます。
「耐震改修工事に要する経費の80%の範囲内の額とし、150万円を上限とする。」(福岡市 木造戸建住宅の耐震化に向けた支援について)
80%という補助率は、政令市のなかでも高いほうです。——工事費が187万5千円なら150万円。それ以上かかっても150万円で頭打ちという読み方になります。
対象になる住宅の条件は3つです。
| 条件 | 市の表記 |
|---|---|
| 年代・構造 | 「昭和56年5月31日以前に建築確認を得て着工した(旧耐震基準)2階建て以下の木造戸建住宅であること」 |
| 診断の結果 | 「耐震診断をした結果、建防協基準で上部構造評点が1.0未満のもの」 |
| 改修後 | 「上部構造評点について、建物全体が1.0以上又は1階部分が1.0以上になる耐震改修工事を行うもの」 |
3つ目に注目してください。——「建物全体が1.0以上 又は 1階部分が1.0以上」と書かれています。家全体を直さなくても、1階だけで条件を満たせる場合があるということです。
費用を抑えたいときの現実的な選択肢になります。2階建ての家で1階だけ補強する、という組み立てが制度上ありうる、と市が書いているわけです。
なお、この80%は「耐震改修の工事費」に対する率です。——同じ足場で外壁を塗っても、塗装の分は補助の対象になりません。塗装の金額が妥当かどうかは、別に何社かで比べる必要があります。
耐震シェルターや防災ベッドも対象です。——ただし「高齢者等が居住している世帯」という条件が付きます。設置できる商品は市が一覧(別紙1)で公開しています。
耐震診断は3,000円から。ただしコース選びに注意
福岡市の耐震診断は、県の制度と市の協議会の両方から選べます。——自己負担が明記されているのが親切なところです。
| 窓口 | 自己負担 | 内容 |
|---|---|---|
| 福岡県耐震診断アドバイザー派遣制度 (一財)福岡県建築住宅センター | 3,000円 | 耐震診断のみ |
| 6,000円 | 耐震診断+小屋裏・床下進入調査+耐震補強計画+工事概算見積 | |
| (一社)福岡市耐震推進協議会 | 3,000円 | 耐震診断+小屋裏・床下進入調査+補強提案+工事費見積 |
| (一社)福岡県住宅リフォーム協会 | 3,000円 | 耐震診断のみ |
| 6,000円 | 診断+進入調査+補強計画+工事概算見積 |
ここで間違えると、あとで困ります。
「本市の耐震改修工事費補助を申請する場合は、6,000円(耐震補強計画を含む)のコースが必要です。耐震建替費補助の場合は、3,000円(耐震診断のみ)のコースで申請可能です。」
改修の補助を使いたいなら6,000円のコース。3,000円の診断だけでは、改修の補助申請に必要な書類がそろいません。3,000円の差で、150万円の補助を取り逃すことになります。
いっぽう、福岡市耐震推進協議会は3,000円で補強提案と工事費見積まで含んでいます。——診断から工事まで一連で頼むことを考えている方向け、と市は案内しています。診断だけ受けて工事は知り合いの工務店に、という方は県の制度という住み分けです。
順番を間違えると、金額に関係なくゼロになります
これが福岡市のページでいちばん強く書かれていることです。
「※ 補助金申請や市の補助金交付決定通知の前に、工事契約をした場合や工事を開始、完了した場合は、補助事業の対象とならないため、ご注意ください。」
耐震診断についても同じ注意があります。——「契約は、福岡市からの補助金交付決定通知後に行ってください。通知前に契約した場合や耐震診断を開始、完了した場合は、補助の対象とならないため、ご注意ください。」
2か所で繰り返しているということは、実際に間違える人が多いということだと思います。
| 正しい順番 | やること |
|---|---|
| 1 | 建築物安全推進課に事前相談(市は「事前相談や申請手続きが必要」としています) |
| 2 | 耐震診断(改修の補助を使うなら6,000円のコース) |
| 3 | 補助金の申請 |
| 4 | 交付決定通知を受け取る |
| 5 | ここで初めて工事契約 |
業者に急かされたときの断り方は、これで足ります。——「市の交付決定通知が来てからでないと契約できません」。
市が公式に書いていることなので、断る理由として十分です。「今月中に契約すれば安くなります」と言われても、補助が消えるほうが損です(急がせる営業への対処)。
申請と工事の段取りが決まったら、次に出てくるのは「工事が始まってからのこと」です。——ご近所への挨拶はどこまで/臭いはいつまで続くか/洗濯物・窓・車・ペット/足場があるあいだの戸締まり。
いつまでに動けばいいか——市が期日を書いています
「契約前に申請」とだけ言われても、実際にいつ動けばいいのかが分かりません。——福岡市は、そこも数字で書いています。
申請期日=「耐震改修工事の契約や工事着工の概ね1か月前まで」
審査期間=「補助申請から補助金交付決定まで、書類審査等のため、1か月ほど時間がかかります」
完了報告=「工事の完了報告は申請年度の1月末までに行ってください」
予算=「予算には限りがあります。工程を決定する前に必ずご相談ください」
この4つを並べると、逆算ができます。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 工事の3〜4か月前 | 建築物安全推進課に事前相談。耐震診断の手配 |
| 工事の2か月前 | 診断結果が出たら補助金を申請 |
| 工事の1か月前 | 交付決定通知(審査に1か月かかる前提) |
| 通知後 | ここで工事契約 |
| 申請年度の1月末 | 完了報告の期限。逆算すると12月には工事を終えたい |
塗り替えと同時にやるなら、ここが効いてきます。——外壁塗装は春と秋に集中します。秋にやろうと思って夏に動き始めると、交付決定を待つあいだに繁忙期に入り、業者が押さえられないということが起こります。
耐震改修と塗装を一緒にやるなら、動き出しは半年前です。——「予算には限りがあります」とも書かれているので、年度の早い時期のほうが確実です(工事時期の考え方)。
耐震シェルターは40%・25万円。工事とは別枠です
家全体を直すのが難しいときの選択肢として、市は耐震シェルターと防災ベッドを用意しています。
「(C)耐震シェルター等の購入及び設置=耐震シェルター等(国等から一定の評価を受けたもの)の購入及び設置に要する経費の40%の範囲内の額とし、25万円を上限とする。」
| 耐震改修工事 | 耐震シェルター等 | |
|---|---|---|
| 補助率 | 80% | 40% |
| 上限 | 150万円 | 25万円 |
| 条件 | 評点1.0未満→改修後1.0以上(1階のみでも可) | 高齢者等が居住している世帯 |
| 製品 | — | 国等から一定の評価を受けたもの(市が別紙1で一覧を公開) |
シェルターは補助率も上限も低いのですが、そもそも工事の規模が違います。——家を直すのではなく、寝室など一部屋だけを安全にするという考え方です。費用が出せない、工事中に住み続けたい、という場合の現実的な選択肢になります。
実物を見られる場所もあります。——市は福岡県のモデル住宅「生涯あんしん住宅」に「耐震展示コーナー」があり、防災ベッドの展示もされていると案内しています(春日市原町3-1-7 クローバープラザ敷地内)。カタログだけで決めずに、見てから選べるということです。
リ・バース60を使うと、補助額が減ります
福岡市は、高齢者向け住宅ローン「リ・バース60」の利子補給制度も用意しています。——ただし耐震改修の補助と併用すると、補助額が減ります。
「(B)耐震改修工事 ※利子補給制度を利用する場合=(A)で算出した額から耐震改修工事に要する経費の40%を減じた範囲内の額。ただし、減ずる額は57.5万円を上限とする。」
読み替えると、こうなります。——通常は工事費の80%(上限150万円)。利子補給を使うと、そこから工事費の40%が引かれます(引かれる額は57.5万円まで)。
どちらが得かは、借入額と期間で変わります。——補助が減る分と、利子補給で浮く分を並べて比べるしかありません。この計算は建築物安全推進課に相談するのが確実です。当サイトでは、どちらが得かを断定しません(リフォームローンの考え方)。
診断はどこに頼むか——3つの窓口の使い分け
耐震診断の窓口が3つあって、市はそれぞれの向き先を書き分けています。——ここを読み違えると、あとで診断をやり直すことになります。
| こういう方は | 窓口 | 市の書き方 |
|---|---|---|
| 診断だけ受けて、工事は知り合いの工務店に頼みたい | 福岡県耐震診断アドバイザー派遣制度 (一財)福岡県建築住宅センター | 「耐震診断のみ依頼し、工事はお知り合いの工務店等をご検討中の方向け」 |
| 診断から工事まで一連で任せたい | (一社)福岡市耐震推進協議会 (一社)福岡県住宅リフォーム協会 | 「耐震診断から補強工事までを一連で依頼することをご検討中の方向け」 |
| 建築士事務所などに個別に頼みたい | 上記以外の事業者 | 診断費の補助対象になる。ただし契約は交付決定通知後 |
塗り替えも一緒に考えている方は、1つ目が向いています。——診断だけ先に受けて、工事は塗装も含めて何社かに見積もりを出してもらうという進め方ができるからです。
2つ目(一連で依頼)は手間が少ないぶん、比べる機会が減ります。——診断した会社がそのまま工事もする形なので、金額が妥当かどうかを確かめにくい。どちらが良い悪いではなく、比べたいかどうかで選んでください(相見積もりの取り方)。
もう1つ、市が明記している技術的な条件があります。
「福岡市の耐震改修への補助制度を活用する場合は、(一財)日本建築防災協会が発行する『木造住宅の耐震診断と補強方法』の一般診断法又は精密診断法の基準に基づき、耐震診断を実施する必要があります」
診断の方法まで指定されているということです。——簡易な自己診断では、改修の補助は使えません。ただし建て替えの補助なら「容易な耐震診断」でも申請できる場合があると市は書いています。直すのか建て替えるのかで、必要な診断が変わります。
代理受領——立て替えなくて済む仕組み
福岡市は代理受領制度を実施しています。——市の説明は次のとおりです。
「代理受領制度とは、補助対象となる耐震診断や耐震設計、耐震改修工事を行った事業者が申請者の委任を受け、補助金を代わりに受け取ることができる制度です」
これは資金繰りの話として大きいです。——通常、補助金は工事が終わってから振り込まれるので、いったん全額を自分で払う必要があります。150万円の補助でも、先に全額用意しなければならない。
代理受領を使えば、補助金の分を差し引いた額だけを支払えば済みます。——手元の現金が足りない場合に、選択肢が変わる仕組みです。使えるかどうかは業者にも関わるので、見積もりの段階で「代理受領に対応できますか」と聞いてください。
ブロック塀と窓の断熱にも制度があります
市は耐震のページのなかで、2つの別制度を案内しています。
| 制度 | 市の案内 |
|---|---|
| ブロック塀等の除却 | 「福岡市ではブロック塀等の除却に対する補助も実施しています。あわせて活用をご検討ください」 |
| 住宅窓の断熱改修 | 耐震支援の「⑤その他」で案内 |
| 共同住宅(マンション)の耐震化 | 戸建てとは別のページで案内 |
| 昭和56年6月〜平成12年5月の木造住宅 | 新耐震基準の木造住宅の耐震性能検証法として別途案内 |
4つ目に気づいてください。——昭和56年6月から平成12年5月までに建った家にも、市は別の案内を用意しています。「旧耐震ではないから関係ない」と諦める前に、ここを見る値打ちがあります(外壁のひび割れの見方)。
ブロック塀は、塗るより撤去のほうが合理的なことがあります。——傾いている、鉄筋が錆びて膨らんでいる塀は、塗装では安全になりません(ブロック塀の塗装)。
博多の御供所・筥崎宮なら、外観の塗り替えに2分の1・300万円
ここまでは建築物安全推進課の話でした。窓口を変えると、福岡市にはもう1本あります。——住宅都市みどり局 地域まちづくり推進部 都市景観室(092-711-4589)の「都市景観形成建築物等保全整備補助金」です。市はこう説明しています。
「民間建築物等修景助成事業とは、歴史資源と調和した街並み形成を促進することを目的とした民間建築物等の修景に対する助成事業です」
対象は都市景観形成地区に指定された2つの地区だけです。御供所地区(博多の寺町。承天寺・東長寺のあたり)と筥崎宮地区。令和6年9月から筥崎宮地区が加わりました。
| 区分 | 補助対象 | 補助率 | 限度額 |
|---|---|---|---|
| 修理 | 都市景観形成建築物等の修理 ※御供所地区のみ | 2分の1以内 | 450万円 |
| 修景 | 上記以外の建築物等の修景 | 2分の1以内 | 300万円 |
| 設計費等 | 測量、調査及び設計・監理に要する費用 | 2分の1以内 | 75万円 |
| 広告物の適正化 | 既存不適格広告物の除去、改善に関する費用 | 2分の1以内 | 100万円 |
| 規模加算 | 敷地面積300平方メートル以上かつ4階以上の建築物等 | 2分の1以内 | 200万円 |
塗り替えに直接あたるのは「修景」の中の4つ目です。市は補助対象費用をイ〜ニに分けていて、そのニがこれです。
「ニ)色彩等修景費 周辺地域と著しく不調和な色彩の建築物等の外観における色彩等の変更に係る工事費」
ほかにイ)建築物等修景費(外観を歴史・伝統ゾーンの基準より歴史的な景観形成に資するものにする工事費)、ロ)建築設備等修景費(「屋外に露出し景観を阻害している給排水設備、空調設備、電気設備等の除却、隠蔽又は改善」)、ハ)外構修景費(門、塀、さく、街灯等)があります。エアコンの室外機を隠す工事にお金が出るのは、他の市ではあまり見ません。
この制度のいちばん大事な仕組み——出るのは「差額」だけです
市は修景費をこう定義しています。
「道路、公園等の公共空間から通常見える建築物等の外観(構造体は含まない)を修景した場合の工事費から通常要する工事費を差し引いた費用」
普通に塗り替える費用は自分で払い、歴史的な外観にするための上乗せ分だけが対象、という考え方です。
だから申請の事前相談では「建築物等を修景した場合の工事費から通常要する工事費を差し引いた費用等が分かる明細書」を持参するよう求められます。見積書を「普通に直す分」と「町並みに合わせる分」に割ってもらう必要があります。これは業者にとっても慣れない書き方なので、早めに伝えてください。
裏側は対象外。時期にも枠があります
対象になるのは「道路、公園等の公共空間から見える建築物等の部分」です。裏面は入りません。
| 市の書き方 | |
|---|---|
| 募集期間 | 令和8年4月1日から4月30日まで。「上記期間を過ぎてからは先着順です」(相談は随時) |
| 工事の期限 | 「原則として、補助金交付決定以降に契約し、令和9年3月までに完了する工事を対象とします」 |
| 予算 | 「応募が複数あり、予算の範囲を超える場合は、按分により減額することがあります」「応募者多数により、補助を受けられないことがあります」 |
| 順番 | 「申請前に契約または着手している工事は補助金の対象になりません」 |
4月の公募を過ぎたあとは先着順です。つまり年度の途中でも枠が残っていれば入れるということ。ただし按分で減ることも、受けられないこともある、と市が先に書いています。まず都市景観室に事前相談してください——市も「都市景観室に事前相談してください」と手順の最初に書いています。
この2地区の外にお住まいなら、この制度は使えません。その場合の答えは、このページの上半分——耐震改修のほうです。
他の政令市と並べると、福岡市の位置が見えます
当サイトは西日本の主要市を、それぞれ公式情報で確かめています。——並べると、福岡市の枠がどのくらいの大きさかが分かります。
| 市 | 塗装単体 | 耐震まわりの枠 |
|---|---|---|
| 福岡市 | 出ない | 耐震改修 80%・上限150万円/シェルター40%・25万円 |
| 北九州市 | 出ない | 省エネ改修とセットなら140万6千円(単独では利用不可と明記) |
| 広島市 | 出ない | 耐震中心 |
| 岡山市 | 出ない | 耐震 5分の4・115万円 |
| 鹿児島市 | 条件つきで出る | 最大60%・60万円 |
読み取れることが2つあります。
①西日本の政令市は、そろって「塗装単体では出さない」。——鹿児島市だけが例外で、条件つきながら塗装に届く枠を持っています。「政令市だから制度が手厚い」わけではありません。
②そのなかで福岡市の150万円は大きいほうです。——岡山市115万円、北九州市140万6千円(セット条件つき)と比べても上。ただし耐震改修に限る、という点は共通です。
同じ九州の宮崎市、鹿児島市も調べています。——台風の多い地域は、屋根や雨戸の扱いに違いが出ます。福岡市も例外ではなく、屋根の状態しだいで塗装より葺き替えが妥当になることがあります(屋根の葺き替え費用/スレート屋根の塗装)。
県全体の状況を知りたい方へ。——福岡県内の制度は市町村ごとに大きく違います。当サイトでは助成金・補助金ガイドに、100を超える市区町村を一次情報で確かめた結果をまとめています。お住まいが福岡市以外なら、そちらから探してください(市区町村を選んで診断)。
同じ九州の政令市も調べています。——熊本市は耐震の対象を「平成12年5月31日以前」まで広げていて、補助率は旧耐震・高齢者等なら10分の9以内(上限157.5万円)、新耐震〜平成12年5月なら60分の53以内(上限132.5万円)。熊本地震で新耐震の家にも被害が出たことが反映された設計です。福岡市の「工事費の80%・上限150万円」と比べると、額は近いが、対象になる家の範囲がかなり違います。
塗装そのものは、比べることで下げる
結局のところ、外壁塗装の費用を動かすのは制度ではなく見積もりです。——福岡市に塗装単体の補助が無い以上、比べる作業がそのまま節約になります。
| 見積書で見るところ | なぜ |
|---|---|
| 数量(㎡) | 外壁◯㎡・屋根◯㎡・足場◯㎡。入っていないと単価を検算できません(面積の出し方) |
| 塗料の製品名 | 「シリコン」だけでは分かりません。同じシリコンでも単価が倍違います(平米単価表) |
| 下地補修の範囲 | ひび割れ・シーリングの打ち替えが別勘定か込みか |
| 付帯部 | 軒天・破風・雨樋・雨戸が入っているか(付帯部の塗装) |
この4つが書かれた見積書を2〜3社ぶん並べると、金額の理由が読めるようになります。——高いか安いかではなく、「なぜその金額なのか」が分かる状態を作るのが目的です。
福岡県内の13市を、1件ずつ市の公式情報で調べています。——福岡市で出なくても、隣の市では条件が違うことがあります。全体像は福岡県の助成金まとめにあります。
国の補助金なら使えますか
市の制度に条件が付くと分かると、次に出てくるのがこの質問です。先に答えを書きます。外壁塗装そのものに出る国の補助金は、ありません。
よく名前が挙がるみらいエコ住宅2026事業も、対象は窓などの開口部の断熱改修、躯体の断熱改修、給湯器といった設備です。塗り替えは対象工事に入っていません。
まぎらわしいのが「躯体の断熱改修」です。これは壁・天井・床に断熱材を入れる工事のことで、断熱塗料や遮熱塗料を塗ることではありません。「外壁が対象」という説明だけを見て、塗り替えも入ると思ってしまう方がいます。
窓の断熱や給湯器の交換を同時にやるなら、その部分は対象になり得ます。ただし申請には「住宅省エネ支援事業者」に登録した業者が工事を請け負う必要があり、予算の上限に達した時点で受付が終わります。くわしくは国の制度と外壁塗装の関係にまとめました。
よくある質問
福岡市で外壁塗装に助成金は出ますか?
塗装単体で出る制度はありません。使える可能性があるのは木造戸建住宅の耐震改修で、工事費の80%・上限150万円です。
耐震改修はいくら出ますか?
福岡市木造戸建住宅耐震改修工事費補助事業で、耐震改修工事に要する経費の80%の範囲内、150万円を上限とする額です。
対象になる家は?
昭和56年5月31日以前に建築確認を得て着工した(旧耐震基準)2階建て以下の木造戸建住宅で、耐震診断の結果、建防協基準で上部構造評点が1.0未満のものです。
改修後はどこまで上げる必要がありますか?
市は「上部構造評点について、建物全体が1.0以上又は1階部分が1.0以上になる耐震改修工事を行うもの」としています。1階だけでも条件を満たせる場合があります。
耐震診断はいくらかかりますか?
福岡県耐震診断アドバイザー派遣制度なら自己負担3,000円(診断のみ)、6,000円(診断+小屋裏・床下進入調査+耐震補強計画+工事概算見積)です。
診断のコースはどちらを選べばいいですか?
改修工事の補助を申請するなら6,000円のコースが必要です。市は「本市の耐震改修工事費補助を申請する場合は、6,000円(耐震補強計画を含む)のコースが必要です」と明記しています。
契約はいつすればいいですか?
市の補助金交付決定通知を受けたあとです。市は「補助金申請や市の補助金交付決定通知の前に、工事契約をした場合や工事を開始、完了した場合は、補助事業の対象とならない」と明記しています。
耐震シェルターや防災ベッドも対象ですか?
対象です。ただし高齢者等が居住している世帯という条件があります。設置できる商品は市が一覧を公開しています。
リ・バース60の利子補給と併用できますか?
できますが、補助額が減ります。利子補給制度を利用する場合、通常の算出額から耐震改修工事に要する経費の40%を減じた額になります(減ずる額は57.5万円が上限)。
代理受領は使えますか?
市は代理受領制度を実施しています。工事を行った事業者が申請者の委任を受けて補助金を代わりに受け取る仕組みで、施主が全額を立て替えずに済みます。
ブロック塀の撤去にも補助はありますか?
あります。市は木造戸建住宅の耐震化の案内のなかで「福岡市ではブロック塀等の除却に対する補助も実施しています」と案内しています。
窓の断熱は対象になりますか?
市は「住宅窓の断熱改修について」を別に案内しています。ただし外壁塗装とは別の制度です。
昭和56年6月以降の家はどうなりますか?
市は「昭和56年6月以降、平成12年5月までに建築された木造住宅」について別途案内しています。新耐震基準の木造住宅の耐震性能検証法という項目です。
マンションでも使えますか?
この制度は木造戸建住宅が対象です。共同住宅(マンション)の耐震化については市が別に支援を案内しています。
相談はどこにすればいいですか?
建築物安全推進課です。市は補助事業について事前相談や申請手続きが必要としています。
御供所や筥崎宮の修景助成は、普通の家でも使えますか?
地区の中なら、指定された建築物でなくても対象になります。市は交付対象者を「都市景観形成建築物等以外の建築物等の新築、増築、改築、大規模な修繕、大規模な模様え又は色彩の変更等を行う者に、当該建築物等を歴史的な外観とする工事」としています。ただし出るのは修景した場合の工事費から通常要する工事費を差し引いた分だけで、普通に塗り替える費用は自己負担です。窓口は都市景観室、電話092-711-4589です。
修景助成の申し込みは、いつまでですか?
令和8年度の公募は4月30日で締め切られていますが、市は「上記期間を過ぎてからは先着順です」としています。相談は随時受け付けています。ただし「応募が複数あり、予算の範囲を超える場合は、按分により減額することがあります」「応募者多数により、補助を受けられないことがあります」とも書かれています。工事は補助金交付決定以降に契約し、令和9年3月までに完了するものが対象です。
市の制度とは別に、福岡県のリフォーム補助金もあります——こどもリノベ補助金は対象工事の定義に「外壁」が4か所あり、補助率3分の1・上限50万円(移住なら2分の1・75万円)。北九州市/久留米市/宗像市も調べています(助成金ガイド)。
同じ福岡県内の宗像市には、契約先で上限が変わる仕組みがあります(深谷市・大府市なども同じ考え方)。耐震改修の上限が市内業者なら80万円、市外業者なら60万円——契約先で20万円変わります。ただし外壁塗装への助成は宗像市にもありません。
塗り替えで固定資産税は上がりません。下がりもしません。上がるのはどんな工事なのかを、外壁塗装と固定資産税で条文から確かめています。
参考にした情報
- 福岡市「木造戸建住宅の耐震化に向けた支援について」(住宅都市みどり局 建築物安全推進課/耐震改修工事に要する経費の80%・上限150万円/対象=昭和56年5月31日以前に建築確認を得て着工した2階建て以下の木造戸建住宅で上部構造評点1.0未満/「上部構造評点について、建物全体が1.0以上又は1階部分が1.0以上になる耐震改修工事を行うもの」/「補助金申請や市の補助金交付決定通知の前に、工事契約をした場合や工事を開始、完了した場合は、補助事業の対象とならない」/耐震シェルター40%・25万円/リ・バース60利用時の減額/代理受領制度/ブロック塀等の除却補助・住宅窓の断熱改修の案内)
- 福岡市「都市景観形成建築物等保全整備補助金について」(更新日2026年4月1日/住宅都市みどり局 地域まちづくり推進部 都市景観室 電話092-711-4589/御供所地区・筥崎宮地区/修理2分の1・450万円、修景2分の1・300万円、設計費等75万円、広告物の適正化100万円、規模加算200万円/補助対象費用イ〜ニ=建築物等修景費・建築設備等修景費・外構修景費・「ニ)色彩等修景費 周辺地域と著しく不調和な色彩の建築物等の外観における色彩等の変更に係る工事費」/「修景した場合の工事費から通常要する工事費を差し引いた費用」/募集期間 令和8年4月1日〜4月30日、以降は先着順/「申請前に契約または着手している工事は補助金の対象になりません」/按分減額の可能性)
- 最終確認日:2026年9月4日。制度は年度で変わり、締切も補助の種類ごとに違います。申し込む前に、必ず市の公式ページと担当課で最新の内容をご確認ください。
- 福岡市「木造戸建住宅の耐震化に向けた支援について」を開く——金額と受付状況は年度で変わります。申請の前に、必ずここで最新の内容を確かめてください