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【2026年度】伊丹市の外壁塗装に使える補助金

塗装には出ませんが、いま受付中の枠があります屋根軽量化に最大60万円。二期募集は12月11日まで

伊丹郷町
酒蔵の町並みの地区。外壁は「白や低彩度」、屋根は「黒を中心とした低明度」と色が決まっています。都市景観形成助成金もありますが金額は非公表(都市計画課 072-744-2262)。「古民家再生タイプ」という別枠あり
◯受付中
令和8年9月1日〜12月11日(二期募集)。兵庫県内では珍しく、いま申し込めます
屋根なら
屋根軽量化工事費補助=最大60万円。総額50万円以上の工事が対象
メニュー
8つ——建替115万/除却60万/耐震改修115万/簡易耐震改修60万/屋根軽量化60万/シェルター60万(高齢者のみなら85万)/防災ベッド定額10万/計画策定400万
9年度の変更
所有者が高齢者なら、2親等以内の親族でも申請できるようになりました
契約
交付決定前の契約は「仮契約を含む」対象外。県の登録業者であることも必要

伊丹市で「リフォーム補助金」を探してこのページに来た方へ。——外壁塗装そのものに出る助成は、伊丹市にはありません。けれども、このページを今日読んでいるなら、意味があります。——伊丹市の住宅耐震化促進事業は、令和8年9月1日から12月11日まで「二期募集」を受け付けています。兵庫県内では宝塚市が8月3日で終了、多くの市が春で締め切っているなかで、いま動ける数少ない市です。そして屋根の葺き替えなら最大60万円が出ます。

兵庫県内の9市区町村を、1件ずつ市の公式情報で調べています。——伊丹市で出なくても、隣の市では条件が違うことがあります。全体像は兵庫県の助成金まとめにあります。

加古川市姫路市宝塚市尼崎市川西市明石市神戸市西宮市たつの市

補助が出ても出なくても、次に気になるのは総額です。——30坪だといくらか兵庫県の外壁塗装 悪質業者リスト

このページの内容全17項目

先に結論——塗装には出ないが、いま受付中

伊丹市の住宅補助は、耐震化に集約されています。——外壁塗装そのものに出るメニューはありません。市の説明はこうです。

「この事業は、耐震診断の結果、安全性が低いとされた住宅の所有者等に対して、市が建替工事費補助のほか、耐震改修工事費補助、除却工事費補助、防災ベッド等設置助成等を行っています。」

けれども、この記事を今日読んでいるなら、意味があります。——受付が開いているからです。

「受付期間 令和8年(2026年)9月1日(火曜日)から令和8年(2026年)12月11日(金曜日)まで」

「※受付期間に関わらず、予定数に達し次第終了する場合がありますので、申請される方はあらかじめ市建築指導課(072-784-8065)へお電話ください。」

当サイトが兵庫県内で調べた市を見ると、宝塚市は令和8年8月3日で受付終了、西宮市明石市は抽選で春に締め切り。秋に動ける市は多くありません。

ただし、期限は思ったより近いです。——申請が12月11日、工事完了と実績報告が令和9年2月26日。その間は2か月半しかありません。今日から見積もりを取り始めても、ぎりぎりという日程です(見積もりの取り方)。

①外壁塗装そのものへの助成はありません
②屋根の葺き替えなら「屋根軽量化工事費補助」で最大60万円
③補助メニューは8つ。県内でも多いほうです
④令和8年度から補助額が増額されました
⑤二期募集は12月11日まで。ただし予定数に達し次第終了

補助の種別名補助対象の内容補助額
建替工事費補助建替えによって安全性を確保する工事最大115万円
除却工事費補助安全性の低い住宅を除却する工事最大60万円
耐震改修工事費補助筋違い等を設置し安全性を確保する工事最大115万円(戸建)/最大1000万円(戸建以外)
簡易耐震改修工事費補助耐震診断・改修計画の策定+筋違い等の設置最大60万円
屋根軽量化工事費補助屋根を軽量化する工事最大60万円
シェルター型工事費補助居室内の安全性を確保する工事最大60万円/高齢者のみ居住なら最大85万円
防災ベッド等設置助成安全な空間を確保する防災ベッド等の設置定額10万円
耐震改修計画策定費補助耐震診断・耐震改修計画の策定最大400万円

市は、選び方のフローも用意しています。——チラシに「『住宅の耐震化に向けた補助』の検討フロー」という図があり、「今の住宅に住み続けたい方」と「今の住宅を建て替えたい、除却したい方」で最初に分かれます。前者はさらに「家全体をしっかり改修したい」「部分的な改修をしたい」「命だけは守りたい」の3つに分かれる作りです。

この分け方は、塗り替えの判断にも使えます。——「命だけは守りたい」に当たる方(防災ベッド・シェルター)は、外壁を触る工事をしません。だから塗り替えは塗り替えとして、別に考えられます。

逆に「家全体をしっかり改修」なら、外壁を開ける工事になります。塗ったばかりの壁を壊すことになりかねないので、順番を先に決めてください(塗り替えを待てる限界)。

屋根軽量化に最大60万円——評点で対象が決まります

塗装には出ませんが、屋根を軽くする葺き替えには出ます。市の書き方は「屋根軽量化工事費補助:補助の対象となる経費又は60万円のいずれか低い額」。総額が50万円以上の工事が条件です。

対象になるかどうかは、改修前後の屋根の重さと耐震診断の評点で決まります。

改修前改修後必要な上部構造評点
非常に重い屋根軽い屋根0.4以上1.0未満
重い屋根軽い屋根0.5以上1.0未満
非常に重い屋根重い屋根0.5以上1.0未満

下限が決まっているのがポイントです。——評点が0.4を下回る家は、この枠から外れます。

「危ない家ほど出る」わけではありません。——屋根を軽くすれば1.0に近づく見込みがある家に出る制度です。それより弱い家は、耐震改修工事費補助(最大115万円)簡易耐震改修工事費補助のほうへ回ります。

「非常に重い」「重い」「軽い」は耐震診断で使う区分です。——土葺きの日本瓦、引掛け桟瓦葺き、金属屋根やスレート、という並びに対応するのが一般的な整理ですが、自分の家がどれかは診断を受けないと確定しません(屋根の種類と見分け方)。

この制度が示しているのは、「重い屋根を軽くすると家が強くなる」という考え方です。——だから同じ屋根工事でも、塗り替えは対象になりません。塗っても重さは変わらないからです(瓦屋根の塗装)。逆に、葺き替えを検討していて評点が条件に合うなら、工事の性格が「修繕」から「耐震」に変わります(屋根の葺き替え費用)。

令和8年度に増額されました

市は理由まで書いています。

「昨今の人件費高騰や物価上昇等の社会的要因を勘案し、令和8年度から一部の補助メニューについて、補助額を増額しました。」

これは、工事費が上がっていることを行政が認めた文です。——塗装工事も同じ流れの中にあります。足場、塗料、人件費——数年前の相場観のまま見積もりを見ると、高く感じることになります(平米単価の見方)。

だから「昔はもっと安かった」を基準にしないでください。——比べるべきは過去の相場ではなく、いま同じ条件で出てくる他社の見積書です。同じ時期・同じ壁に対して各社がいくらと言うか。そこにしか、判断の手がかりはありません(相見積もりの取り方)。

所有者が高齢者なら、2親等以内の親族でも申請できます

令和8年度からの変更で、いちばん実務的なのがこれです。

「令和8年度より、住宅の所有者等が高齢者の場合、当該所有者等の2親等以内の親族でも補助申請が可能になりました。(詳細条件有り)」

親の家の耐震や葺き替えを、子が進められるということです。——当サイトが調べた市の多くは「申請者は所有者であること」で止まっています。水戸市は「住宅の所有者(父親)が抽選申込みを行ってください」、つくば市は「所有者のみ申請することができます」でした。

2親等以内とは、親・子・祖父母・孫・兄弟姉妹までです。

実務では、こういう場面で効きます。——親が高齢で書類のやりとりが難しい。離れて住んでいる子が業者との打ち合わせをしている。費用を出すのは子。そのどれかに当てはまるなら、「詳細条件」を建築指導課(072-784-8065)に確認する価値があります。

塗り替えの相談でも、同じ構図はよく起こります。——見積書の宛名を誰にするか、契約者を誰にするか。補助を使うなら、そこが要件に直結します契約書で確かめること)。

防災ベッドに定額10万円。床の補強費も入ります

「命だけは守りたい」に当たる枠です。市の説明を引きます。

「下記の対象者が、対象住宅に実施する防災ベッド等の設置(総額が10万円以上の工事に限る。)に対して、補助を行います。」

対象経費は「防災ベッド等の設置に係る経費(防災ベッド等の設置に際して必要となる床の補強に係る経費を含む。)」、補助金額は「1件当たり定額10万円」です。

「床の補強に係る経費を含む」という但し書きが親切です。——古い家に重いものを置くと、床が持たないことがあります。その補強費まで対象に入れているのは、実際の工事を分かっている書き方です。

他のメニューが「50万円以上」を下限にしているなかで、防災ベッドだけ「10万円以上」です。——いちばん入口が広い枠ということになります。

対象住宅の条件は、賃貸も含みます。——市は「賃貸住宅及び店舗等併用住宅(店舗部分の面積が延べ面積の2分の1未満のものに限る)を含む。」としています。対象者も「伊丹市内の対象住宅の居住者」——所有者でなくてもよいという書き方です。

シェルター型は高齢者のみ居住で85万円

シェルター型工事費補助は、金額が2段になっています。

条件補助額
通常補助の対象となる経費又は60万円のいずれか低い額
高齢者のみが居住する場合補助の対象となる経費又は85万円のいずれか低い額

25万円の差がつきます。——当サイトが調べたなかで、シェルターに85万円まで出す市はほかにありませんでした。宝塚市は上限60万円、平塚市は一般世帯25万円・非課税世帯37万5千円です。

下限は総額50万円以上です。——防災ベッド(10万円以上・定額10万円)とのあいだに、10万〜50万円の谷があることになります。「シェルターを入れたいが50万円に届かない」場合は、防災ベッドのほうを検討することになる——市がフローで2つを分けているのは、そのためだと読めます。

「仮契約を含む」——契約は交付決定のあとで

ここは、伊丹市の書き方が特にはっきりしています。

「(※1)交付決定前に対象工事のご契約(仮契約を含む)をされた場合は、補助対象外となります。ご注意ください。」

市のページ側でも「補助金の交付決定前の工事のご契約は補助対象になりませんのでご注意ください」と繰り返しています。

「仮契約を含む」と明記している市は、多くありません。——訪問営業でよくある「とりあえず仮の申し込みだけ」「キャンセル無料の予約」といった書面が、ここに引っかかる可能性があります。

補助を使うつもりなら、業者にこう伝えてください。——「市の交付決定が出るまで、仮契約も含めて書面は交わしません。」

まともな業者なら、これで話が止まることはありません。むしろ「先に判子だけ」を急がせる会社は、そこで見分けがつきます(業者の見分け方断り方)。

もうひとつ、変更にも手続きが要ります。——「(※2)交付決定通知後に事業内容の変更があった場合は、別途手続き等が必要となる場合があります。」工事の途中で範囲を変えるときは、先に市へということです。

兵庫県の登録業者でないと使えません

これは兵庫県内で共通する条件です。市のチラシから引きます。

「☆耐震改修工事、簡易耐震改修工事、屋根軽量化工事の補助を受ける場合は、工事業者が、兵庫県(住宅政策課)の兵庫県住宅改修業者登録制度又は兵庫県(建築指導課)の事業者グループの登録をしていることが必要です。」

屋根軽量化も対象に入っています。——葺き替えを頼む会社が登録していなければ、60万円は出ません。市は兵庫県のホームページへのリンクも張っていて、登録業者と協力事業者グループの2つの一覧から探せます。

いちばん確実なのは、業者に直接聞くことです。——「兵庫県の住宅改修業者登録制度に登録していますか」。登録していない会社に頼むと、工事の中身が同じでも補助は出ません(業者の資格と許可)。

塗装だけを頼むなら、この条件は関係ありません。——ただし登録しているかどうかは、それ自体が業者を見る手がかりにもなります。登録には県への手続きが要るので、「補助を使う客を受けてきた実績があるか」がだいたい分かります。

そして、代理受領が使えます。——市は「伊丹市住宅耐震化促進事業の申請者(住宅所有者等)と契約し、耐震改修工事等を実施した工事等業者が、申請者に代わって伊丹市からの補助金を受領できます」としています。手元に用意するのは差額だけで済むので、見積もりの段階で「代理受領は使えますか」と聞いておいてください(支払いのタイミング)。

対象になる家、ならない家

条件内容
建築時期昭和56年(1981年)5月31日以前に建築に係る工事に着工されたもの
診断耐震診断の結果、安全性が低いと診断されたもの
増改築平成17年(2005年)6月1日以降に増築又は改築された住宅は原則対象外(一部対象となる場合あり)
所得1,200万円(給与収入のみの場合は給与収入1,395万円)以下
居住地兵庫県民(個人)であること

「平成17年6月1日以降に増築又は改築された住宅は原則対象外」——この線を引いている市は多くありません。古い家に後から手を入れていると、そこで外れる可能性があります。ただし市は「一部対象となる場合がありますので、ご相談ください」としているので、自己判断で諦めないでください。

所得の書き方も親切です。——「所得が1,200万円(給与収入のみの場合は、給与収入が1,395万円)以下の方」。給与収入に換算した数字まで書いてあるので、源泉徴収票の額面で判断できます。

宝塚市は「所得が1,200万円以下」とだけ書いていました。同じ県の同じ枠組みでも、案内の丁寧さには差が出ます。

診断のほうも、いま受付中です。——簡易耐震診断事業も二期募集で令和8年9月1日から12月11日まで。個人負担金は木造戸建て住宅で3,150円(その他、構造・規模等による)。必要書類は申込書・建築年度と所有者がわかる書類・地図の3点です。

塗装・ブロック塀——出ないものを先に

①外壁塗装そのものへの助成は、伊丹市にはありません。——市の住宅補助は耐震化促進事業に集約されていて、経年劣化の塗り替えを対象にするメニューは用意されていません。

②ブロック塀の撤去費用の補助は、確認できませんでした。——市には「ブロック塀の倒壊防止のための点検を!」というページがあり、補強コンクリートブロック造の塀が満たすべき基準が示されていますが、撤去費用の補助についての記載は見つかりませんでした。撤去を考えている方は建築指導課(072-784-8065)に直接確認してください。

「無い」と言い切るのは慎重にしています。——当サイトは、市が公開している住宅補助の一覧と耐震化のページを開いて確かめた範囲でそう書いています。所管が違う課に別の制度がある可能性は、常にあります(助成金ガイド)。

塗装に補助が出ないのは、兵庫県内では珍しくありません。——神戸市姫路市も出しておらず、宝塚市にいたっては「インターネット上で補助金があるかのように期待させる広告などにはご注意ください」と注意喚起しています。出るのは西宮市(最高15万円)と明石市(上限10万円)で、どちらも抽選です(兵庫県の助成金まとめ)。

動く順番を、日で区切ると

時期やること
まず今日建築指導課(072-784-8065)に電話。市が「あらかじめお電話ください」と求めています
同時に建築確認の時期を確かめる(昭和56年5月31日以前か)/平成17年6月以降の増改築の有無
診断がまだなら簡易耐震診断を申し込む(3,150円・こちらも12月11日まで)
診断結果が出たら評点と屋根の区分を確認。屋根軽量化が使えるかが決まる
見積もりの段階県の登録業者かを確認/代理受領が使えるかを確認
交付決定が出るまで仮契約も含めて、契約しない
12月11日二期募集の受付期限(予定数に達し次第終了)
令和9年2月26日工事完了+実績報告書の提出期限

期限が2つあることに注意してください。——申請の12月11日と、工事完了・実績報告の2月26日そのあいだは2か月半しかありません。

屋根の葺き替えは、天候に左右される工事です。——1月から2月は雨や雪で止まる日が出ます。12月ぎりぎりに申請して交付決定を待っていると、工期が組めなくなるおそれがあります。10月中に動くのが安全です(工事時期の考え方)。

申請と工事の段取りが決まったら、次に出てくるのは「工事が始まってからのこと」です。——ご近所への挨拶はどこまで臭いはいつまで続くか洗濯物・窓・車・ペット足場があるあいだの戸締まり

伊丹郷町なら、外壁は「白か低彩度」・屋根は「黒を中心とした低明度」

伊丹市には、酒蔵の町並みを守るための景観の枠組みがあります。——伊丹郷町地区(都市活力部 都市整備室 都市計画課 都市景観グループ 072-744-2262)。この地区で塗り替えるなら、色が決まっています。

部位市のまちなみ基準(原文)
外壁「伊丹郷町の特徴を継承する白や低彩度の色彩を基調としたものとし、町家や酒蔵と調和した一体感のある景観を形成する。それ以外の色を基調とする場合でも、落ち着いた低彩度色を用いる」
屋根「落ち着いた低彩度色を基調とすることに加え、伊丹郷町の特徴を継承する黒を中心とした低明度色を基調とし、壁面の色彩との調和に配慮する」
材料「経年変化に耐えうる材料を選択するよう配慮する」

外壁は「白か、落ち着いた低彩度」。屋根は「黒を中心とした低明度」。——白壁と黒瓦という、酒蔵の町並みそのものです。明るいベージュの屋根や、はっきりした色の外壁は想定されていません。

区域は「北本町1、2丁目・宮ノ前1~3丁目・中央2、3、6丁目・伊丹1~7丁目・南本町1丁目の全部又は一部」。「全部又は一部」なので、同じ町名でも入る場所と入らない場所があります。自分の家が入るかどうかは都市計画課で確認してください。

「経年変化に耐えうる材料」という基準の読み方
塗料でいえば、色あせや汚れが早く出るものは想定されていないということです。同じ白でも、グレードによって10年後の見え方が変わります(平米単価表)。この地区で塗るなら、単価だけで選ばないほうがいい理由がここにあります。

助成もあります。ただし金額は公表されていません

伊丹市には都市景観形成助成金があり、市は申請書一式を公開しています。ただし補助率や限度額はページに書かれていません。当サイトは金額を推測で書きません。

市が書いているのは、進め方についてのこの一文です。

「書類審査に時間を要することがあるため、助成金の交付を希望される場合は出来るだけ早い段階で協議に来てください。」

そしてもう1つ、聞き逃せない区分があります。——「古民家再生タイプに係る物件については、都市計画課までご相談ください。」。古民家向けの枠が別にあるということです。伊丹郷町で古い家をお持ちなら、ここは必ず聞いてください。

伊丹市は、都市景観条例に基づいて「都市景観形成建築物」を15件、「景観重要建造物」を2件指定しています。指定を受けた建物は、また別の扱いになります。

伊丹郷町の外にお住まいなら、色の制限はありません。——答えはこのページの上半分のとおりです。

対象外だった方へ——伊丹の家で見るところ

昭和56年6月以降の家で、耐震も葺き替えも必要ない。——その場合、伊丹市から塗装に出るお金はありません。

それでも、このページを読んだ意味はあります。——伊丹市が補助の条件として並べているものは、そのまま「良い工事の条件」だからです。

①契約は書面の内容を確かめてから(市は仮契約すら交付決定前を認めません)
②工事業者が県に登録しているか(第三者が事業者を確認している仕組み)
③工期の期限を先に決める(市は2月26日という日付で切っています)
④支払いの組み方を先に決める(代理受領=差額だけ用意する形)

この4つを塗装工事にそのまま当てはめると、トラブルの入口がだいぶ塞がります(よくあるトラブル)。

塗装の見積もりで確かめること見かた
工期いつ始めていつ終わるか。雨で延びたときの扱いも書いてあるか
支払いの時期と回数着手金・中間金・完了金の割合(支払いのタイミング
塗料の製品名と工程数グレード名だけでは検算できません(平米単価表
屋根をどうするか塗る・カバー・葺き替えのどれか(カバー工法の判断

伊丹には、家づくりに効く土地の条件があります。——大阪国際空港(伊丹空港)が市域にかかっていて、周辺には航空機の騒音対策で防音工事をした家があります。

防音サッシや二重窓が入っている家は、外壁を触るときに注意が要ります。——窓まわりのシーリングを打ち替えるときに、防音の性能に関わる部分を触ることがあるからです。「防音工事をした家です」と業者に先に伝えてください(サッシまわりの雨漏り)。

そして、市街地の住宅密集地では足場の組み方が変わります。——隣家との距離が近いと、足場を通常どおり組めない。その場合は片側だけ狭い足場にする、隣地の使用許可をもらうといった調整が必要になり、見積書の金額にも工期にも影響します足場代の内訳足場なしの工事は成り立つか)。

最後に。——伊丹は阪神間にあって、大阪からも神戸からも業者が来ます。選べる数が多いのは利点ですが、裏返すと「遠くから来る会社」が混じるということでもあります。工事のあとで不具合が出たときに、すぐ来られる距離かどうか——これは金額表に出てこない条件です(どこに頼めばいいか保証は誰が出すのか)。

国の補助金なら使えますか

市の制度に条件が付くと分かると、次に出てくるのがこの質問です。先に答えを書きます。外壁塗装そのものに出る国の補助金は、ありません。

よく名前が挙がるみらいエコ住宅2026事業も、対象は窓などの開口部の断熱改修、躯体の断熱改修、給湯器といった設備です。塗り替えは対象工事に入っていません。

まぎらわしいのが「躯体の断熱改修」です。これは壁・天井・床に断熱材を入れる工事のことで、断熱塗料や遮熱塗料を塗ることではありません。「外壁が対象」という説明だけを見て、塗り替えも入ると思ってしまう方がいます。

窓の断熱や給湯器の交換を同時にやるなら、その部分は対象になり得ます。ただし申請には「住宅省エネ支援事業者」に登録した業者が工事を請け負う必要があり、予算の上限に達した時点で受付が終わります。くわしくは国の制度と外壁塗装の関係にまとめました。

よくある質問

伊丹市で外壁塗装に助成金は出ますか?

外壁塗装そのものに出る助成はありません。伊丹市の住宅関連の補助は住宅耐震化促進事業に集約されていて、対象は耐震改修・屋根軽量化・除却・建替えなどです。

今からでも申し込めますか?

令和8年度は二期募集を受け付けています。受付期間は令和8年9月1日から12月11日まで。ただし市は「受付期間に関わらず、予定数に達し次第終了する場合がありますので、申請される方はあらかじめ市建築指導課(072-784-8065)へお電話ください」としています。

屋根の工事に出る補助はありますか?

屋根軽量化工事費補助があります。最大60万円で、市の案内は「補助の対象となる経費又は60万円のいずれか低い額」としています。総額が50万円以上の工事に限られます。

屋根軽量化の対象になる葺き替えは?

改修前後の屋根の重さと、耐震診断の上部構造評点の組み合わせで決まります。「非常に重い屋根→軽い屋根」は評点0.4以上、「重い屋根→軽い屋根」は0.5以上、「非常に重い屋根→重い屋根」は0.5以上で、いずれも1.0未満であることが条件です。

補助メニューはいくつありますか?

8つです。建替工事費補助(最大115万円)、除却工事費補助(最大60万円)、耐震改修工事費補助(戸建最大115万円・戸建以外最大1000万円)、簡易耐震改修工事費補助(最大60万円)、屋根軽量化工事費補助(最大60万円)、シェルター型工事費補助(最大60万円・高齢者のみ居住なら最大85万円)、防災ベッド等設置助成(定額10万円)、耐震改修計画策定費補助(最大400万円)です。

補助額は変わりましたか?

増えました。市は「昨今の人件費高騰や物価上昇等の社会的要因を勘案し、令和8年度から一部の補助メニューについて、補助額を増額しました」としています。

親の家を子が申請できますか?

令和8年度からできるようになりました。市の案内チラシに「令和8年度より、住宅の所有者等が高齢者の場合、当該所有者等の2親等以内の親族でも補助申請が可能になりました。(詳細条件有り)」とあります。

防災ベッドの助成とは何ですか?

安全な空間を確保する防災ベッド等の設置に、1件あたり定額10万円が出る制度です。総額が10万円以上の工事に限られ、対象経費には「防災ベッド等の設置に際して必要となる床の補強に係る経費を含む」とされています。

シェルター型はいくらですか?

最大60万円ですが、高齢者のみが居住する場合は最大85万円に増額されます。市は「補助の対象となる経費又は85万円のいずれか低い額」としています。

契約はいつすればいいですか?

交付決定のあとです。市は「交付決定前に対象工事のご契約(仮契約を含む)をされた場合は、補助対象外となります。ご注意ください。」としており、仮契約も含まれます。

どの業者に頼んでもいいですか?

いけません。市は「耐震改修工事、簡易耐震改修工事、屋根軽量化工事の補助を受ける場合は、工事業者が、兵庫県(住宅政策課)の兵庫県住宅改修業者登録制度又は兵庫県(建築指導課)の事業者グループの登録をしていることが必要です」としています。

所得の条件はありますか?

あります。「所得が1,200万円(給与収入のみの場合は、給与収入が1,395万円)以下の方」で、「兵庫県民(個人)であること」が条件です。

対象になる家は?

昭和56年(1981年)5月31日以前に建築に係る工事に着工された住宅で、耐震診断の結果、安全性が低いと診断されたものです。ただし「平成17年(2005年)6月1日以降に増築又は改築された住宅は原則対象外ですが、一部対象となる場合がありますので、ご相談ください」とされています。

耐震診断はいくらかかりますか?

簡易耐震診断事業を使うと、木造戸建て住宅で個人負担金3,150円です(その他、構造・規模等による)。こちらも二期募集で、受付は令和8年9月1日から12月11日までです。

工事はいつまでに終わらせればいいですか?

令和9年(2027年)2月26日までに工事を完了し、実績報告書を提出する必要があります。

伊丹市で外壁を塗り替えるとき、色の制限はありますか?

伊丹郷町地区だけあります。市のまちなみ基準では、外壁は「伊丹郷町の特徴を継承する白や低彩度の色彩を基調としたものとし、町家や酒蔵と調和した一体感のある景観を形成する。それ以外の色を基調とする場合でも、落ち着いた低彩度色を用いる」、屋根は「落ち着いた低彩度色を基調とすることに加え、伊丹郷町の特徴を継承する黒を中心とした低明度色を基調とし、壁面の色彩との調和に配慮する」とされています。材料についても「経年変化に耐えうる材料を選択するよう配慮する」とあります。区域は北本町1、2丁目・宮ノ前1~3丁目・中央2、3、6丁目・伊丹1~7丁目・南本町1丁目の全部又は一部です。

伊丹市の都市景観形成助成金は、いくら出ますか?

金額は公表されていません。市は申請書一式を公開していますが、補助率や限度額はページに記載がありません。市は「書類審査に時間を要することがあるため、助成金の交付を希望される場合は出来るだけ早い段階で協議に来てください。」としています。また「古民家再生タイプに係る物件については、都市計画課までご相談ください。」という別枠の案内もあります。窓口は都市活力部都市整備室都市計画課 都市景観グループ、電話072-744-2262です。

塗り替えで固定資産税は上がりません。下がりもしません。上がるのはどんな工事なのかを、外壁塗装と固定資産税で条文から確かめています。

参考にした情報

2026年9月3日時点で、伊丹市の公式ページと案内チラシを直接開いて確認した内容です。二期募集は受付中ですが、予定数に達し次第終了します。申請の前に、必ず建築指導課へ電話してください。

  • 伊丹市「伊丹郷町地区」(都市活力部都市整備室都市計画課 電話072-744-2262/区域=「北本町1、2丁目・宮ノ前1~3丁目・中央2、3、6丁目・伊丹1~7丁目・南本町1丁目の全部又は一部」/まちなみ基準の外壁=「伊丹郷町の特徴を継承する白や低彩度の色彩を基調としたものとし、町家や酒蔵と調和した一体感のある景観を形成する。それ以外の色を基調とする場合でも、落ち着いた低彩度色を用いる」/屋根=「落ち着いた低彩度色を基調とすることに加え、伊丹郷町の特徴を継承する黒を中心とした低明度色を基調とし、壁面の色彩との調和に配慮する」/材料=「経年変化に耐えうる材料を選択するよう配慮する」)
  • 伊丹市「都市景観形成助成金交付申請書」(更新日2022年11月28日/受付窓口=市役所4階 都市計画課/郵送による受付は否/「書類審査に時間を要することがあるため、助成金の交付を希望される場合は出来るだけ早い段階で協議に来てください。」/「古民家再生タイプに係る物件については、都市計画課までご相談ください。」/補助率・限度額の記載なし)
  • 伊丹市「景観重要建造物・都市景観形成建築物」(景観重要建造物2件/都市景観形成建築物は「現在15件指定しています」)
  • 伊丹市「住宅耐震化工事費補助【受付中】」(2026年5月29日更新・都市活力部 都市整備室 建築指導課)
  • 伊丹市「令和8年度伊丹市住宅耐震化促進事業(二期募集)のご案内チラシ」(2026年度第二期版)
  • 伊丹市「簡易耐震診断事業【受付中】」(2026年5月29日更新)
  • 伊丹市「令和8年度伊丹市簡易耐震診断事業(二期募集)のご案内チラシ」
  • 伊丹市「代理受領が使えます!」
  • 伊丹市「住宅耐震化の補助制度」「建築物の耐震化」
  • 伊丹市「伊丹郷町地区」を開く——金額と受付状況は年度で変わります。申請の前に、必ずここで最新の内容を確かめてください

問い合わせ先
耐震診断・耐震改修・屋根軽量化・防災ベッド=都市活力部 都市整備室 建築指導課(市役所4階)072-784-8065
受付時間=9時00分〜17時00分(土・日曜、休日を除く)
県の登録業者の確認=兵庫県 住宅政策課(住宅改修業者登録制度)/兵庫県 建築指導課(事業者グループ)

阪神間で比べると、性格の違いがはっきりします。——西宮市は塗装に最高15万円(抽選・下限40万円)、宝塚市は塗装に出さず注意喚起まで載せている。伊丹市はその中間で、「塗装には出さないが、耐震のメニューを8つ用意して秋まで受け付ける」という構えです(兵庫県の助成金まとめ神戸市姫路市明石市加古川市)。