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神戸市の外壁塗装に助成金は出る?——市が「補助は行っていません」と書いています

神戸市は、公式のよくある質問で「外壁塗装や屋根の改修などの一般的なリフォームの補助は行っていません」と答えています。そのうえで「自治体に確認してください、といった記載も見受けられますが、神戸市では補助は行っていません」と、ネット上の書かれ方にまで触れています。ここまで書く市は多くありません。では神戸市で使えるものは何か——2026年10月に対象が広がる制度まで含めて、市の公式情報で確かめました。

このページの内容

先に結論——神戸市に外壁塗装の補助はありません

①神戸市には、外壁塗装に使える補助制度がありません——市の公式サイトのよくある質問が明記しています
②屋根の改修も同じく対象外です
③使えるとすれば耐震改修——工事費補助が2026年4月から115万円に増えました(それまで100万円)
④2026年10月1日から、対象が大きく広がります——2000年5月31日以前に着工した木造住宅まで。事前協議は2026年9月1日から始まっています
⑤ただし所得制限があります——1,200万円(給与収入のみなら1,395万円)以下

市が「自治体に確認してください」という書かれ方に反論しています

神戸市のよくある質問は、めずらしい書き方をしています。原文を引きます。

Q:外壁塗装や屋根の改修工事の補助はありますか。
A:外壁塗装や屋根の改修などの一般的なリフォームの補助は行っていません。
※ホームページ等で「自治体によっては外壁塗装や屋根の改修工事の補助がありますので、自治体に確認してください」といった記載があるものも見受けられますが、神戸市では補助は行っていません。
(神戸市 よくある質問と回答 No.2035)

後半の「※」に注目してください。——市が、ネット上でよく見る「自治体に確認してください」という書き方そのものに触れて、否定しています。ここまで書くということは、そういう記事を読んで問い合わせてくる人が、それだけ多いということです。

この一文は、そのまま使えます。——業者から「神戸市は補助が出るかもしれないので確認してみてください」と言われたら、市が名指しで「行っていません」と書いていると分かります。確認する時間を、別のことに使えます。

問い合わせ先も公開されています。神戸市すまいの安心支援センター(すまいるネット)078-647-9933(10時〜17時/水曜・日曜・祝日は定休)。神戸市の住宅支援は、市役所ではなくここが窓口になります。

使えるのは耐震改修——2026年4月に115万円へ増えました

神戸市で住宅の工事に出る補助のうち、金額が大きいのは耐震改修です。そして2026年4月1日に要綱が改正され、上限が上がりました。

補助戸建住宅内容
計画策定費補助対象費用の10分の9(上限27万円耐震改修計画の策定費用。耐震診断費と工事費の見積り作成費を含みます
工事費補助対象費用の5分の4(上限115万円耐震改修工事の費用(工事監理費を含む)。2026年4月から100万円→115万円

これは「大地震に耐える耐震改修」——木造住宅なら上部構造評点1.0以上になる工事の場合です。計画策定と工事をセットで申請できる「計画策定・工事費一体補助」もあります(戸建住宅のみ)。

外壁塗装は、この対象費用に入りません。公式にこう書かれています——「耐震改修以外のリフォームの設計費・工事費は対象費用に含めません」耐震改修と同時に外壁を塗っても、塗装の分は補助されません。

それでも、知っておく意味はあります。——耐震改修でも足場を組むことがあります。壁の補強で外側から手を入れる場合はとくにそうです。足場が立つなら、そのときに外壁も塗るほうが安く済みます足場代の考え方)。塗装に補助は出ませんが、足場を1回にまとめる分は確実に効きます。

2026年10月から、対象が「2000年5月31日以前」まで広がります

ここが、いま神戸市でいちばん大きい変化です。市の公式ページに、こう書かれています。

「2026年10月から 対象拡大 1981(昭和56)年6月1日から2000(平成12)年5月31日までに着工された木造住宅(在来軸組構法かつ2階建て以下)を補助の対象に加えます。(事前協議は2026年9月1日から開始します。受付・交付決定は10月1日以降になります。)」

何が変わるのかを、表にします。

時期対象になる住宅
2026年9月30日まで1981年(昭和56年)5月31日以前に着工された住宅
2026年10月1日から上記に加えて、2000年(平成12年)5月31日以前に着工された木造住宅(在来軸組構法・2階建て以下)

つまり、1981年6月から2000年5月までに建った木造住宅が、新しく対象に入ります。——築25年から45年くらいの家です。「うちは昭和56年より後だから対象外」と思って諦めていた方は、もう一度確かめる価値があります。

そして「事前協議は2026年9月1日から」という一文が効きます。——受付・交付決定は10月1日以降ですが、相談だけは9月から始められるということです。10月に一斉に申し込みが来ることを見込んだ運用に見えます。対象に入りそうな方は、早めにすまいるネットへ連絡しておくほうが有利です。

ただし、対象に入っただけでは補助は出ません。共通の条件があります。
①耐震診断の結果、耐震基準を満たさないこと(木造なら上部構造評点1.0未満等)
②違反建築物に対する措置が命じられていないこと
③店舗併用住宅なら、住宅用途の部分が延べ面積の半分を超えていること
——そしてプレハブ・丸太組み工法の住宅は対象外です。

評点0.7以上の「簡易耐震改修」なら最大80万円

神戸市には、もう一段ゆるい枠があります。「大地震に対し、すぐに倒壊に至らない程度の耐震改修」——木造なら上部構造評点0.7以上になる工事です。

補助金額対象費用に含まれるもの
簡易耐震改修工事費補助
(戸建住宅のみ)
設計工事費用の5分の4または最大80万円耐震改修工事の費用に加えて、耐震診断費・計画策定費・工事監理費を含みます

1.0まで上げるのは費用がかかりすぎる、という家に用意された枠です。——金額は115万円より小さくなりますが、診断費や計画策定費まで一本で見てもらえるぶん、手続きは簡単になります。「1.0は無理でも0.7なら届く」かどうかは、診断してみないと分かりません。

所得制限があります——1,200万円以下

見落とされやすい条件です。公式にこう書かれています。

補助対象者
計画策定費補助神戸市内に対象住宅を所有する方(個人・法人
工事費補助/簡易耐震改修工事費補助/計画策定・工事費一体補助神戸市内に対象となる住宅を所有する方(個人)で、所得1,200万円(給与収入のみの場合1,395万円)以下の県民

計画策定費補助(上限27万円)には所得制限がありません。——ですが本体の工事費補助115万円には付きます。ここで分かれるので、確認してください。

「県民」と書かれている点も、そのままです。神戸市内に住宅を所有していても、要件は県の制度と接続しています。

兵庫県に登録された業者でないと契約できません

これは神戸市の特徴で、業者選びに直接効きます。公式の一文です。

「補助を受けて工事を行う場合、兵庫県の登録を受けた改修施工業者との契約が必要です」(兵庫県住宅改修業者登録制度)

つまり、どの会社でもいいわけではありません。——気に入った会社が登録していなければ、その会社に頼むか、補助を取るかの二択になります。

相見積もりを取るときは、先にこれを聞いてください。——「兵庫県の住宅改修業者登録を受けていますか」。1社ずつ電話で確かめるより、複数社に一度に問い合わせるほうが早いです見積もりの取り方)。登録の有無で候補が絞られるので、早い段階で確かめるほど無駄がありません。

締切は2027年1月15日・完了報告は2月15日

日付が2段構えになっています。公式の記載をそのまま並べます。

項目2026年度
受付期間2026年4月2日(木)〜2027年1月15日(金)
完了実績報告の提出期限2027年2月15日(月)

市は「期限に間に合わない場合は、原則補助を受けられません」と書いています。——受付が1月15日まででも、そこから工事をして2月15日までに報告を出し終える必要があります。年明けに申し込んで間に合うかは、かなり微妙です。

そして、契約・工事の前に申請が必要です。——公式に「契約・工事の前に申請が必要です」と明記されています。先に工事を始めてしまうと対象外になります申請の順番)。ここを間違える人が、いちばん多いところです。

補助が無い前提で、費用を下げる

外壁塗装そのものには、神戸市の補助は出ません。——市がはっきり書いているので、探す時間は要りません。そのぶんを、別のところに使ってください。

やること効き方
同じ条件で2〜3社に出してもらうここがいちばん動きます。面積の見方も、付帯部をどこまで入れるかも会社ごとに違うので、金額の差はそのまま「何を含めたか」の差です。見積もりを並べるこの金額は妥当か
屋根と外壁を分けない足場は塗る面積が小さくてもほぼ同じだけかかります。分けると2回払うことになります(屋根塗装の相場
耐震改修を考えているなら、順番を合わせる耐震で足場が立つなら、そこに塗装を乗せるのがいちばん無駄がありません
塗料のグレードを1段だけ落とす/上げるメーカーの公表価格で見ると、1段の差は㎡300〜900円。迷ったら、上げた場合と下げた場合の両方を出してもらってください値段の階段

神戸市が特別に冷たいわけではありません。——当サイトは東海3県の43市町を市の公式情報で1つずつ確認しましたが、いま住んでいる家の塗り替えだけで補助が使えたのは、43のうち2市だけでした(43市町を調べた結果)。ほかの市の状況は大阪市にもまとめています塗装単独を支援する制度は、そもそも全国的に少数派です。

よくある質問

神戸市の外壁塗装助成金は終了したのですか?

終了ではなく、もともとありません。——市のよくある質問に「外壁塗装や屋根の改修などの一般的なリフォームの補助は行っていません」と書かれています。「今年度は終わった」という性質のものではないので、来年度を待つ意味もありません。

ネットで「神戸市の助成金」を紹介している記事を見ました

その多くは、耐震改修や省エネなど別の制度を指しています。——市はこの点を見越して、よくある質問に「自治体に確認してください、といった記載も見受けられますが、神戸市では補助は行っていません」と書いています。制度の名前が書いていない記事は、まず疑ってください。

うちは1990年築です。耐震の補助は使えますか?

2026年9月30日までは対象外、10月1日からは対象になり得ます。——10月から2000年5月31日以前に着工された木造住宅(在来軸組・2階建て以下)が加わるからです。事前協議は9月1日から始まっていますので、早めにすまいるネットへ相談してください。

区によって違いますか?

変わりません。——ここで扱っている制度は神戸市全域が対象で、窓口もすまいるネットに一本化されています。区役所ごとに条件が違うことはありません。

所得が1,200万円を超えています。何も使えませんか?

計画策定費補助(上限27万円)には所得制限がありません。——所得制限が付くのは工事費補助・簡易耐震改修工事費補助・一体補助です。診断と計画づくりの部分だけ使う、という組み立ては検討できます。実際にどう扱われるかは、すまいるネットで確認してください。

いま頼もうとしている会社が、県の登録業者ではありません

その会社と契約すると、補助は受けられません。——公式に「兵庫県の登録を受けた改修施工業者との契約が必要」と書かれています。補助を優先するか、会社を優先するかを決める必要があります。外壁塗装だけなら補助は関係ないので、耐震改修をやるかどうかで判断が変わります。

耐震改修と外壁塗装を同時にやれば、塗装も補助されますか?

されません。——「耐震改修以外のリフォームの設計費・工事費は対象費用に含めません」と明記されています。ただし足場は共通で使えるので、同時にやること自体には意味があります。

無料の耐震診断はありますか?

あります。神戸市は「すまいの無料耐震診断」を用意しています。まず自分の家の評点を知るところから始めるのが順番です。——評点が1.0未満でなければ、そもそも耐震改修の補助の話になりません。

市に電話して確かめたほうがいいですか?

すまいるネット(078-647-9933)に聞くのが確実です。——市役所ではなくこちらが窓口です。10時から17時まで、水曜・日曜・祝日は休みなので、電話する日を間違えないでください。業者から「補助が出る」と言われている場合は、制度の名前を聞いてから電話してください。

助成金が無いなら、どこを削ればいいですか?

工程は削らないでください。下塗りを省く、3回塗りを2回にする——これは数年後に必ず出てきます(手抜き工事の見抜き方)。削るなら範囲と塗料のグレードです。今回は外壁だけにする、付帯部は次回にまとめる。これは正当な調整です。

参考にした情報

  • 神戸市 よくある質問と回答 No.2035「外壁塗装や屋根の改修工事の補助はありますか。」(公開日時 2024/10/31/原文=「外壁塗装や屋根の改修などの一般的なリフォームの補助は行っていません」および「※ホームページ等で『自治体によっては外壁塗装や屋根の改修工事の補助がありますので、自治体に確認してください』といった記載があるものも見受けられますが、神戸市では補助は行っていません」)
  • 神戸市「住宅の耐震化の補助制度」(戸建て住宅等・マンションの区分)
  • 神戸市「耐震改修設計・工事の補助」(2026年4月1日改正の内容=工事費補助上限を100万円から115万円へ増額/2026年10月からの対象拡大と事前協議の開始日/受付期間 2026年4月2日〜2027年1月15日/完了実績報告の提出期限 2027年2月15日/補助金額の表=計画策定費補助 10分の9・上限27万円、工事費補助 5分の4・上限115万円、簡易耐震改修工事費補助 5分の4または最大80万円/対象費用の範囲と「耐震改修以外のリフォームの設計費・工事費は対象費用に含めません」の注記/「兵庫県の登録を受けた改修施工業者との契約が必要です」の注記/対象者と所得1,200万円(給与収入のみの場合1,395万円)以下の要件/プレハブ・丸太組み工法は対象外)
  • 神戸市すまいの安心支援センター(すまいるネット)電話078-647-9933・10時〜17時・水曜・日曜・祝日定休
  • 最終確認日:2026年9月1日。制度は年度で変わり、神戸市は2026年10月に対象が変わります。申し込む前に、必ず市の公式ページとすまいるネットで最新の内容をご確認ください。