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文京区の外壁塗装に助成金は出る?——外壁は出ません。屋根なら1平方メートル2,000円
外壁は出ません。屋根・屋上なら出ます高日射反射率塗料=床面積1平方メートルあたり2,000円・上限40万円(管理組合等は100万円)
- 制度
- 新エネルギー・省エネルギー設備設置費助成事業の「高日射反射率塗料」
- 条件
- 屋根・屋上の全面に施工(両方ある建物は片方だけでは対象外)/JIS K5675適合品または近赤外線50%以上/太陽光発電と同時施工は対象外
- 注意
- 区が「外壁は助成対象外です」と明記。庇・ベランダ・立ち上がり・天窓は面積に入りません(笠木は入ります)
- 受付
- 工事の完了後に申請。設置した月ごとに申請期間が決まっています(予算に達した時点で終了)
文京区では、外壁の塗装に助成は出ません。——区がパンフレットの備考欄に「外壁は助成対象外です」とはっきり書いています。出るのは屋根と屋上です。「高日射反射率塗料」の助成で、床面積1平方メートルあたり2,000円、上限40万円。——ただし、この制度にはほかの区で見ない条件が2つあります。屋根と屋上が両方ある建物は、片方だけ塗っても対象になりません。そして太陽光発電の設置と同時に施工した場合も対象外です。この記事では、区のパンフレット(PDF)まで開いて確かめた内容をお伝えします。
このページの内容全14項目
- 先に結論——外壁は出ない。屋根・屋上なら出る
- 区が「外壁は助成対象外です」と書いています
- 助成額の決まり方——塗った面積ではなく、床面積で決まります
- 屋根と屋上が両方ある建物は、片方だけでは対象外
- 太陽光と同時に施工すると対象外になります
- 面積に入るもの、入らないもの——笠木は入り、立ち上がりは入りません
- 塗料の条件——JIS K5675か、近赤外線50パーセント以上
- 申請の期間は、工事が終わった月で決まります
- 出荷証明書か、使う前と使ったあとの塗料缶
- 高齢者のいる世帯の助成は、塗り替えには使えません
- 耐震改修は最大400万円。当サイトで見たなかで最高額
- 23区で比べると——文京区の位置
- よくある質問
- 参考にした情報
先に結論——外壁は出ない。屋根・屋上なら出る
①外壁の塗装は対象外——区が「外壁は助成対象外です」と明記しています
②屋根・屋上なら床面積1平方メートルあたり2,000円(上限40万円/管理組合等は100万円)
③屋根と屋上が両方ある建物は、片方だけでは対象外
④太陽光発電と同時に施工すると対象外
⑤庇・ベランダ・立ち上がり・天窓は面積に入りません(笠木は入ります)
文京区の制度は、金額の決まり方がほかの区とまったく違います。——多くの区は「工事費の10パーセント」のように工事費で決まりますが、文京区は面積で決まります。しかも塗った面積そのものではありません。そこを順に説明します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 制度名 | 新エネルギー・省エネルギー設備設置費助成事業の「高日射反射率塗料」(環境政策課) |
| 助成額 | 面積 × 2,000円/平方メートル |
| 上限額 | 個人・中小企業者 40万円/管理組合等 100万円 |
| 対象の場所 | 屋根・屋上および階下に居住空間がある屋根機能を有する部分の全面。外壁は対象外 |
| 塗料の条件 | JIS K5675(屋根用高日射反射率塗料)適合品または日射反射率(近赤外線領域)50パーセント以上 |
| 耐用年数 | 10年(区が定めた年数。この期間の経過後は更新が対象になります) |
| 申請 | 工事の完了後。設置した月ごとに申請期間が決まっています |
区が「外壁は助成対象外です」と書いています
外壁塗装を考えてこのページに来られた方には、先にお伝えします。——区のパンフレットの備考欄に、2行だけこう書かれています。
「防水工事に対する助成ではありません。」
「外壁は助成対象外です。」(文京区 令和8年度 新エネルギー・省エネルギー設備設置費助成事業パンフレット)
要件のなかでも、もう一度念を押されています。——「助成対象面積は、平面図上で確認できる部分(笠木を含む)のみを指し、天窓、立ち上がり部分及び外壁は除く」。2か所で外壁を外しているので、読み違いの余地はありません。
屋根だけが対象という区は、ほかにもあります。
| 区 | 屋根 | 外壁 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 文京区 | ◯ | × | 床面積×2,000円/平方メートル・上限40万円 |
| 台東区 | ◯ | × | 施工費の20パーセント・上限15万円(ベランダも対象) |
| 江東区 | ◯ | × | 施工面積1平方メートルあたり1,000円・上限20万円 |
| 世田谷区 | ◯ | 令和8年度から× | 1棟につき7万円 |
面積で助成額が決まる区は、ほかに2つあります。——江東区は1平方メートルあたり1,000円、新宿区は文京区と同じ2,000円。ただし新宿区は「実際に塗った面積」で計算し、立ち上がりも面積に入れます(上限は20万円)。文京区は床面積で頭打ちになり、立ち上がりは入りません。単価が同じでも、数え方が逆向きです。
助成額の決まり方——塗った面積ではなく、床面積で決まります
ここが文京区でいちばん分かりにくいところです。——区の書き方は、こうです。
「次の⑴と⑵のいずれか小さい面積×2千円/㎡
⑴ 建物登記事項証明書において一番広い階の床面積
⑵ 実際に塗布した面積」
2つの面積を比べて、小さいほうを使います。——「実際に塗った面積」だけでは決まりません。登記簿に書かれた「一番広い階の床面積」が上限として働きます。
| 一番広い階の床面積 | 実際に塗った面積 | 助成額 |
|---|---|---|
| 60平方メートル | 70平方メートル | 12万円(60×2,000円) |
| 60平方メートル | 50平方メートル | 10万円(50×2,000円) |
| 80平方メートル | 90平方メートル | 16万円(80×2,000円) |
| 200平方メートル以上 | 200平方メートル以上 | 40万円(上限に到達) |
上限の40万円に届くには、200平方メートルが要ります。——一般的な戸建て住宅では、まず届きません。1階の床面積が60平方メートルなら12万円、80平方メートルなら16万円。そのくらいが現実的な金額です。
「一番広い階の床面積」という決め方には、理にかなったところがあります。——屋根の面積は、傾きがあるぶん床面積より広くなります。だから塗った面積をそのまま認めると、屋根の勾配がきつい家ほど助成が増えることになります。
床面積を上限にすれば、そこが揃います。——大田区が標準工事費という考え方で上限を作っていたのと、同じ発想です。行政が「工事の内容にかかわらず、この建物ならこの額」という物差しを持っているという点で共通しています。
自分の家がいくらになるかは、登記事項証明書を見れば計算できます。——各階の床面積が書かれているので、いちばん広い階の数字に2,000円を掛けるだけです。申請には発行から3か月以内の建物登記事項証明書が要るので、どのみち取ることになります。
屋根と屋上が両方ある建物は、片方だけでは対象外
要件のなかに、当サイトがほかの区で見なかった一文があります。
「既存の戸建住宅、集合住宅又は事業所の屋根・屋上及び階下に居住空間がある屋根機能を有する部分の全面について施工すること。
※屋根・屋上が両方ある場合は、屋上部分のみ又は屋根部分のみの施工は対象外」
傾いた屋根と、平らな屋上。その両方がある建物は、両方を塗らないと助成が受けられません。——3階建てで一部が陸屋根になっている家や、母屋は瓦屋根で増築部分が平屋根という家が当てはまります。
「全面について施工すること」も条件です。——南面だけ、傷んでいるところだけ、という塗り方では対象になりません。品川区は「遮熱性塗装は一部だけ使用し、他の箇所は通常の塗料でもよいか」→「問題ありません」と答えていたので、区によって考え方が正反対です。
見積もりを頼むときに、先に伝えておくことがあります。——「文京区の高日射反射率塗料の助成を使うので、屋根と屋上の全面に施工してください」。そして塗る範囲を平面図と立面図で示してもらってください。申請には「塗布した面積・箇所の分かる平面図及び立面図」が必要です。
区は平面図の作成例もPDFで公開しています。——どこをどう描けばよいかが分かるので、業者に渡しておくと話が早くなります(塗装面積の出し方)。
太陽光と同時に施工すると対象外になります
もうひとつ、当サイト初の条件があります。
「太陽光発電システム設置工事と併せた施工でないこと。」(高日射反射率塗料の要件)
屋根に太陽光パネルを載せる工事と一緒に塗ると、塗装の助成は受けられません。——同じ助成事業のなかに太陽光発電システムの助成もあるので、両方をまとめて申請することはできないという整理だと読めます。
これは、順番の問題として考えると分かりやすくなります。——太陽光を載せる前に屋根を塗るのは、当サイトが繰り返しお伝えしていることです。パネルを載せてしまうと、その下の屋根は塗れなくなります。東京都も太陽光発電の設置事業者に対して「屋根の塗装や葺き替えなどメンテナンスの時期等、施主に丁寧な説明を行っていただくよう」求めています(東京都の制度)。
文京区で両方を考えている方への読み方です。——屋根を塗る年と、太陽光を載せる年を分ける。そうすれば塗装の助成も、太陽光の助成も、それぞれ受けられる可能性があります。ただし助成は年度ごとの予算なので、区に確かめてから決めてください。
そして順番は、屋根が先です。——塗ってから載せる。逆にすると、次に屋根を塗るときにパネルを外す費用がかかります(塗り替えの時期の見きわめ方)。
面積に入るもの、入らないもの——笠木は入り、立ち上がりは入りません
助成の対象になる面積は、細かく決められています。
「助成対象面積は、平面図上で確認できる部分(笠木を含む)のみを指し、天窓、立ち上がり部分及び外壁は除く。」
「庇・ベランダは対象外」
| 部分 | 面積に入るか |
|---|---|
| 屋根・屋上の平らな部分 | 入る |
| 笠木(手すり壁の上に載っている仕上げ材) | 入る |
| 階下に居住空間がある、屋根の機能を持つ部分 | 施工の対象(面積は平面図上で確認できる部分) |
| 立ち上がり部分 | 入らない |
| 天窓 | 入らない |
| 庇・ベランダ | 対象外 |
| 外壁 | 対象外 |
「平面図上で確認できる部分」という言い方が、この決め方の要点です。——真上から見て面積が出る部分だけという意味になります。立ち上がりは垂直に立っているので、真上から見ても面積になりません。だから外れます。
ここは区によって、はっきり分かれるところです。
| 区 | 立ち上がり | ベランダ |
|---|---|---|
| 台東区 | 「立ち上がりの全てが対象」 | 「最上階以外も含む」対象 |
| 墨田区 | 笠木・立上りを含めて施工が条件 | 階下に居住空間があるものを含む |
| 文京区 | 面積に入らない | 対象外 |
| 江東区 | 「立ち上がりは対象外」 | ルーフバルコニーは面積区分にあり |
ただし、これは「助成の計算に入らない」という話であって、「塗ってはいけない」という意味ではありません。——立ち上がりやベランダの防水も、建物を守るためには大事な部分です(笠木とは/屋上防水)。
助成の額と、やるべき工事は別に考えてください。——助成に入らないから省く、という判断は、あとで雨漏りにつながることがあります。
塗料の条件——JIS K5675か、近赤外線50パーセント以上
使える塗料には、2つの道があります。
「JIS K5675(屋根用高日射反射率塗料)適合品又は日射反射率(近赤外線領域)50%以上を有するものを使用すること。」
JIS K5675は、屋根用の高日射反射率塗料の規格です。——この規格に適合していれば、反射率の数値を別に証明しなくてよいという読み方ができます。江東区も同じ2ルートで、「K5675ならカタログで確認、それ以外は第三者機関の証明書」という整理でした。
もう一方の道が、近赤外線領域で50パーセント以上です。——東京都・杉並区・世田谷区・足立区・品川区・墨田区・江東区と同じ数字で、台東区の40パーセントより厳しく、葛飾区の70パーセントよりゆるい水準です。
申請のときに出す資料も決まっています。——「製造者名、製品名、塗料の色、近赤外線領域日射反射率等が確認できるパンフレット等」。
「塗料の色」が入っているのがポイントです。——反射率は色で変わります。同じ製品でも濃い色は反射率が下がるので、区は製品名だけでなく色まで確かめています。色を決めるときは、その色で条件を満たすかを業者に確認してもらってください(外壁・屋根塗装の色の選び方)。
申請の期間は、工事が終わった月で決まります
文京区の申請は、工事が終わってからです。——そしていつ申請できるかが、設置した月ごとに決められています。当サイトが見てきたなかで、この形は文京区だけです。
| 設備を設置した日 | 申請できる期間 |
|---|---|
| 令和8年2月1日〜4月30日 | 令和8年5月1日〜6月30日 |
| 令和8年5月1日〜5月31日 | 令和8年5月1日〜7月31日 |
| 令和8年6月1日〜6月30日 | 令和8年6月1日〜8月31日 |
| 令和8年7月1日〜7月31日 | 令和8年7月1日〜9月30日 |
| 令和8年8月1日〜8月31日 | 令和8年8月3日〜11月2日 |
| 令和8年9月1日〜9月30日 | 令和8年9月1日〜11月30日 |
| 令和8年10月1日〜10月31日 | 令和8年10月1日〜令和9年1月4日 |
おおむね「工事が終わった月から2〜3か月のあいだ」に申請する形です。——塗り終わってから忘れていると、期間が過ぎてしまいます。北区も工事完了後90日以内という締切を設けていました。
予算に達したら、期間内でも終わります。——区は「申請額が令和8年度予算に達した又は達する見込みとなった場合、申請期間内であっても、その時点で受付を終了します」としています。
消化の状況は公開されています。——令和8年8月28日時点で、高日射反射塗料を含む区分の申請額は予算の33パーセント。まだ余裕がありますが、事後申請なので「工事はしたが予算が尽きていた」という事態が起こりえます。
申請できるのは、条件を満たす方に限られます。——区は「申請者=住宅の所有又は居住者=設置工事等の契約者等=領収書の名義人=助成金振込先口座名義人」という並びを示しています。契約から振込まで、全部同じ名義でそろえるということです。
設置した期間も決まっています。——令和8年2月1日から令和9年1月31日までの間に購入し、設置等していること。そして申請日において、助成対象経費を全額支払っていること(クレジットカード払いは口座引き落とし後)が条件です。
出荷証明書か、使う前と使ったあとの塗料缶
工事のあとに出す書類のなかに、塗料そのものを確かめるものがあります。
「出荷証明書又は使用前後の塗料缶の写真(カラーで商品名が読取れ、撮影日が記載されたもの)」
どちらか一方でよい形です。——ただし缶の写真を選ぶ場合は「使用前後」の両方が要ります。
| 区 | 求めているもの |
|---|---|
| 台東区 | 使用前および使用後の塗料缶の写真(必須) |
| 墨田区 | 出荷証明書とすべての使用済み塗料缶の写真(両方必須) |
| 文京区 | 出荷証明書、または使用前後の塗料缶の写真(どちらか) |
| 葛飾区 | 空き缶の写真または出荷証明書(どちらか) |
写真は、設置の前と後の両方が必要です。——区は「設置等をする前の状況が確認できる写真(カラーで屋上又は屋根の全景が写っており撮影日が記載されたもの)」と「設置等の後の状況が確認できる写真」の2つを挙げています。足場が組まれる前に、屋根の全景を撮っておいてください。
出荷証明書のほうが、施主にとっては楽です。——業者がメーカーや販売店から取り寄せる書類なので、頼んでおけば済みます。缶の写真は、工事の最中でないと撮れません。
ただし、缶の写真には別の値打ちがあります。——指定した塗料が実際に現場へ来たかを、自分の目で確かめられるからです。助成の書類としてはどちらでもよいので、「出荷証明書をもらいつつ、缶の写真も送ってもらう」という頼み方が、いちばん確かです(塗装業者の選び方)。
高齢者のいる世帯の助成は、塗り替えには使えません
文京区には「高齢者等住宅修築資金助成」という制度もあります。——税抜工事費の10パーセント・上限20万円で、金額としては高日射反射率塗料と同じくらいです。ただし外壁や屋根の塗り替えには使えません。
対象になる工事は3つです。
(1)住宅におけるバリアフリー化のために新たに行う修繕工事(手すりの取付け、段差の解消、滑り防止のための床材変更、車椅子対応洗面台への取替え、引き戸等への扉の取替え、和式から洋式への便器の取替えなど)
(2)浸水による被害の軽減を図るために防水板を設置する浸水対策工事
(3)災害により、り災した住宅の修復工事(建替え工事を除く。り災後60日以内のり災証明書が必要)
そして注記に、こうあります。——「(注)老朽化、故障、新設、移設及び大規模な増改築工事等には利用できません。」
塗り替えは「老朽化」に対する工事です。——だからここに引っかかります。板橋区の「既設の設備を劣化等により交換する工事は助成対象外」、荒川区の「老朽化に伴う改修の場合は対象とはなりません」と同じ考え方です。
ただし(3)は、覚えておく値打ちがあります。——台風などで屋根や外壁が壊れた場合の修復工事は対象です。り災証明書が要り、り災後60日以内という期限があります。
災害で壊れたときは、まず区役所で「り災証明書」を取る。——これは火災保険の請求でも使う書類です。訪ねてきた業者に急かされる前に、公的な手続きから始めてください(火災保険と外壁塗装)。
この制度は、65歳以上の方または心身障害者がいる世帯が対象です。——ほかにも過去10年間にこの助成を受けていないこと、工事着工の3週間前まで(年末年始や大型連休を含む場合は4週間前まで)に申請することなどの条件があります。
耐震改修は最大400万円。当サイトで見たなかで最高額
文京区で住宅に出るお金として、いちばん大きいのは耐震です。——令和8年4月から限度額が拡充されました。
| 助成の種類 | 助成率 | 上限 |
|---|---|---|
| 木造住宅 耐震化助成(一般) | 設計費・工事費の2分の1以内 | 200万円(すでに耐震設計助成を受けている場合は180万円) |
| 木造住宅 耐震化助成(高齢者等居住) | 4分の3以内 | 400万円(同 360万円) |
| 木造住宅 除却助成 | 解体工事費の3分の2以内 | 150万円 |
| 木造住宅 耐震シェルター等助成 | 2分の1以内(高齢者等は4分の3以内) | 40万円(高齢者等60万円) |
| 非木造住宅 耐震改修工事助成 | 2分の1以内 | 450万円 |
木造住宅の400万円は、当サイトがこれまで調べたなかで最も高い額です。——豊島区が250万円、墨田区が370万円、荒川区が360万円でした。
ただし、耐震化助成の対象地区は「準防火地域内」です。——除却助成や耐震シェルター等助成は区内全域ですが、耐震化助成(改修工事)は地区が限られます。自分の家がどこに当たるかは、区に確かめてください。
対象になる建物は2つの型があります。——昭和56年5月31日以前に建築された旧耐震基準の木造住宅と、昭和56年6月1日から平成12年5月31日までに建築された、平屋または2階建てかつ在来軸組工法の木造住宅です。
申請の順番に、はっきりした注意書きがあります。——区は「耐震改修工事の契約は、助成の交付決定日の翌日以降に行ってください。交付決定日以前の契約の場合は、助成金を支払うことができませんので、ご注意ください」としています。着工前ではなく、契約前です。
令和8年度の申請受付期限は、令和8年12月4日です。——申請から交付決定まで約1か月かかるとされているので、秋のうちに動く必要があります。区は「助成金の申請にあたっては、事前に下記お問い合わせ先までご相談ください」「来庁される際は、事前に電話での予約をお願いします」とも書いています。
塗り替えと耐震は、同じ時期に考える値打ちがあります。——外壁を塗ると、次に外壁を触るのは10年以上先です。1981年6月から2000年5月に建った家は、いま築26〜45年。ちょうど塗り替えの2回目・3回目にあたります。壁の中を見る機会は、そう多くありません(外壁のひび割れの見方)。
23区で比べると——文京区の位置
当サイトが区の公式情報で確認した18区のなかで、文京区は「屋根だけ出る区」に入ります。
| タイプ | 区 |
|---|---|
| 外壁も屋根も出る(塗料の条件なし) | 北区/大田区/目黒区 |
| 外壁も屋根も出る(遮熱塗料の条件つき) | 杉並区/品川区/墨田区/足立区/葛飾区 |
| 所得の条件で出る | 豊島区 |
| 屋根だけ出る | 文京区/台東区/江東区/世田谷区 |
| 塗装への助成なし | 板橋区/中野区/練馬区/江戸川区/荒川区 |
屋根だけの4区のなかで比べると、文京区の位置が見えてきます。
| 区 | 金額の決め方 | 60平方メートルの屋根なら |
|---|---|---|
| 文京区 | 床面積×2,000円/平方メートル・上限40万円 | 12万円 |
| 江東区 | 施工面積×1,000円/平方メートル・上限20万円 | 6万円 |
| 台東区 | 施工費の20パーセント・上限15万円 | 工事費60万円なら12万円 |
| 世田谷区 | 1棟につき7万円(定額) | 7万円 |
面積で決まる2区を比べると、単価は文京区が2倍です。——ただし文京区は床面積が上限として働き、江東区は実際の施工面積で計算します。屋根の勾配がきつい家では、江東区のほうが有利になることもあります。
文京区で塗り替えを考えている方への、当サイトの整理です。
①外壁だけなら、助成はありません。探す時間をここで終わりにして、見積もりの比較に使ってください。
②屋根も塗るなら、登記事項証明書を見て金額を計算してみる。一番広い階の床面積×2,000円です。
③屋根と屋上が両方あるなら、両方を塗る必要があります。片方だけでは出ません。
④太陽光を載せる予定があるなら、年を分ける。同時施工は対象外です。
⑤工事が終わったら、2〜3か月以内に申請する。設置した月ごとに期間が決まっています。
同じ条件で複数社に出してもらって比べてください(東京都と23区の制度をまとめて見る)。
文京区は、坂と斜面の多い区です。——隣家との高低差があると、足場の組み方が変わります。道路が狭い場所では、資材の搬入にも手間がかかります。見積書の足場代が社によって大きく違うときは、その理由を聞いてください(足場なしと言われたら)。安いほうが正しいとは限りません。
よくある質問
文京区で、外壁塗装に助成金は出ますか?
外壁は出ません。区は高日射反射率塗料の備考欄に「外壁は助成対象外です」と明記しています。屋根・屋上の塗装であれば助成の対象になります。
屋根の塗装ならいくら出ますか?
床面積1平方メートルあたり2,000円です。上限は個人・中小企業者が40万円、管理組合等が100万円になります。
助成額はどうやって決まりますか?
「建物登記事項証明書において一番広い階の床面積」と「実際に塗布した面積」を比べて、小さいほうの面積に2,000円を掛けた額です。塗った面積が広くても、登記上の一番広い階の床面積を超える分は計算に入りません。
上限40万円に届きますか?
面積で200平方メートルが必要になるため、一般的な戸建て住宅では届きにくい金額です。たとえば一番広い階の床面積が60平方メートルなら12万円、80平方メートルなら16万円という計算になります。
屋根と屋上が両方ある家の場合はどうなりますか?
両方を施工する必要があります。区は「屋根・屋上が両方ある場合は、屋上部分のみ又は屋根部分のみの施工は対象外」としています。
ベランダは対象になりますか?
なりません。区は要件に「庇・ベランダは対象外」と書いています。ただし「階下に居住空間がある屋根機能を有する部分」は施工の対象に含まれます。
立ち上がりや天窓は面積に入りますか?
入りません。区は「助成対象面積は、平面図上で確認できる部分(笠木を含む)のみを指し、天窓、立ち上がり部分及び外壁は除く」としています。笠木は入ります。
太陽光発電と一緒に工事してもいいですか?
同時に施工すると対象外になります。区は要件に「太陽光発電システム設置工事と併せた施工でないこと」と書いています。
どんな塗料を使えばいいですか?
JIS K5675(屋根用高日射反射率塗料)の適合品か、日射反射率(近赤外線領域)50パーセント以上を有するものです。申請のときに、製造者名・製品名・塗料の色・近赤外線領域日射反射率が確認できるパンフレット等を提出します。
防水工事は対象になりますか?
なりません。区は備考欄に「防水工事に対する助成ではありません」と書いています。
いつ申請すればいいですか?
工事が終わってからの申請です。設備を設置した月ごとに申請期間が決まっていて、たとえば令和8年8月に設置した場合は令和8年8月3日から11月2日までが申請期間です。区のページで最新の表を確認してください。
予算はまだ残っていますか?
区は令和8年8月28日時点で、太陽光発電システムや高日射反射塗料などの区分について、予算に対する申請額の割合を33パーセントと公表しています。ただし予算に達した時点で受付は終了します。
工事のあとに出す書類は何ですか?
申請書、対象経費内訳書、建物登記事項証明書、領収書の写し、工事請負契約書等の写し、設置前と設置後の写真(カラーで屋上または屋根の全景・撮影日入り)、塗料のパンフレット、施工完了届、塗布した面積・箇所の分かる平面図と立面図、見積書、そして出荷証明書または使用前後の塗料缶の写真です。
高齢者等住宅修築資金助成は外壁塗装に使えますか?
使えません。対象はバリアフリー化のための修繕工事、浸水対策の防水板設置、災害でり災した住宅の修復工事です。区は「老朽化、故障、新設、移設及び大規模な増改築工事等には利用できません」としています。
文京区の耐震改修の助成はいくらですか?
木造住宅の耐震化助成で、一般は設計費・工事費の2分の1以内・上限200万円、高齢者等が居住している場合は4分の3以内・上限400万円です。対象地区は準防火地域内で、令和8年度の申請受付期限は令和8年12月4日です。
参考にした情報
- 文京区「新エネルギー・省エネルギー設備設置費の助成について」(環境政策課 脱炭素担当 03-5803-1276/環境調整係 03-5803-1259)
- 文京区「令和8年度文京区新エネルギー・省エネルギー設備設置費助成事業パンフレット」(PDF)
- 文京区「高日射反射率塗料平面図作成例」(PDF)
- 文京区「耐震改修工事助成」「耐震診断助成」/「文京区耐震化促進事業パンフレット」(PDF)
- 文京区「高齢者等住宅修築資金助成」(住環境課)
この記事は2026年9月2日時点で、文京区の公式ウェブサイトおよび区が配布しているパンフレット(PDF)から確認できた内容をまとめたものです。助成は予算の範囲内で受け付けられ、申請額が予算に達した時点で受付が終了します。また申請できる期間は設備を設置した月によって変わります。申請の前に、必ず区の最新のページとパンフレットをご確認ください。