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大和ハウス(ダイワハウス)の外壁塗装——公式のサイクル表では、最初の塗り替えは「30年目」です

ダイワハウスの家の塗り替えを調べると、10年という数字と30年という数字の両方に行き当たります。どちらも大和ハウスの公式サイトに載っている数字です。そして、どちらが自分の家に当てはまるかは、商品名と契約時期で決まります。このページでは、大和ハウス工業が公開しているメンテナンスサイクル表と保証の条件、同社のサイトに載っている費用の目安を、原文を引きながら整理しました。会社の評判については扱いません。扱うのは、公表されている条件と数字だけです。

このページの内容全14項目

「何年で塗り替えるのか」——公式サイトに10年と30年の両方が載っています

先に結論を書きます。大和ハウスの公式サイトには、外壁の塗り替え時期として10年と30年の両方が載っています。どちらかが間違っているのではありません。書いている部署も、想定している読者も違います。

どこに書いてあるか書かれている年数誰に向けた文章か
大和ハウスグループ Livness のコラム「外壁・屋根のリフォームは、建築後10年がおよその目安」中古住宅を買う人。他社が建てた家も含めた一般論
大和ハウス工業「住まいの手引き」
AQサポート メンテナンスサイクル
xevoΣ系は30年目と45年目。xevo03などは15年目・30年目・40年目・50年目ダイワハウスで建てた人。商品ごとに表が分かれている

Livnessのコラムはこう書いています——「最も一般的な外壁や屋根の塗り替えの目安は、先ほどもご紹介したように建築後およそ10年です」。文脈は中古の戸建てを買うときのチェックで、ダイワハウスの家に限った話ではありません。

一方、自分の家の話をしているのは後者です。大和ハウス工業は、商品ごと・契約時期ごとにメンテナンスサイクル表をPDFで公開しています。そこに外壁塗装の行があり、何年目のところに「塗装」と書かれているかで、公式が想定している周期が読めます。

この2つが混ざると、話が噛み合わなくなります

「10年で塗り替えですよね」と言われて相談に行き、「うちは30年です」と返される。逆に「30年もつと聞いていた」と思っていたら、15年目の点検で塗装をすすめられる。どちらも、見ていた資料が違っただけということが起こります。まず自宅がどちらの表かを確かめてください。次の章で分けます。

あなたの家はどちらの表か——商品名と契約時期で分かれます

大和ハウス工業の「住まいの手引き」には、ダイワハウスの保証・点検プログラム AQサポート メンテナンスサイクルという表が、契約時期と商品ごとに分けて置かれています。当サイトで実際に開いて、外壁塗装の行がどの年に置かれているかを読みました。

表の区分初期保証外壁塗装が置かれている年
xevo03、xevoB、xevoE、xevoK、xevoBK、xevoS
2023年3月以前に契約/2018年4月1日新規契約分以降
構造20年・防水15年15年・30年・40年・50年
xevoΣ PREMIUM、xevoΣ、xevoΣ es、xevoADVANCE(防水初期保証30年仕様)
xevoΣ PREMIUM・xevoは2019年1月1日新規提案分以降/xevoADVANCEは2020年4月1日新規契約分以降
構造30年・防水30年30年・45年
2023年10月以降新規契約構造30年・防水30年(RC造部は10年)30年・45年

当サイトが公開PDFの表を座標で読み取って確認しました(2026年9月9日)。同じ年の列には外壁目地の打替も並んでいます。xevoM3(2025年1月以降の契約)は別の表になっており、まだ塗り替えの時期を迎える建物がないため、ここでは扱いません。

同じ「2023年3月以前の契約」でも、xevoΣ系かそうでないかで15年目と30年目に分かれます。ここが、この表のいちばん大事なところです。築年数だけでは決まりません。

表に付いている3つの注記

年数だけを取り出すと誤解します。同じPDFの下部に、次の3つが書かれています。

  • ※1 寒冷地、塩害地域等の気象条件及び立地条件により外装材の塗装など必要な場合があります。」——表より早く塗る必要が出る場合を、メーカー自身が認めています
  • 表内のメンテナンス時期はあくまでも目安としてのタイミングを示しており、保証内容を表すものではありません。実際のお客さまのお住まいの立地条件・周辺環境や機器の使用環境・利用条件・日常のお手入れ等によって異なります」
  • 各々のメンテナンスは有料です(保証範囲内の補修を除く)

そして凡例には「保証延長必須項目」「部分的な補修・交換」「全体の交換・補修」の3区分があり、表のセルが色分けされています。つまりこの表は、単なる目安表ではなく保証を延ばすための工程表でもあるということです。

だから「30年目」という数字は、「30年間なにもしなくていい」という意味ではありません。点検を受け続けて、指摘された補修をして、その延長線上に30年目の塗装があるという読み方が正しいです。海の近く、寒冷地、日当たりや雨のかかり方が厳しい面は、表より早く出番が来ます。

屋根とバルコニーは、外壁とは別の行です

同じサイクル表には、屋根とバルコニー防水の行もあります。ここを見ておくと、屋根の提案が来たときに「公式の想定とずれていないか」が分かります。xevoΣ系の表から、屋根まわりだけを取り出します。

部位15年目30年目45年目
陶器製瓦水切等塗装もしくは交換水切等塗装もしくは交換
厚物軽量瓦(ROOGAシリーズ等)水切を含み塗装もしくは交換水切を含み塗装もしくは交換
FRC製瓦(エアルーフシリーズ等)水切を含み塗装もしくは交換水切を含み塗装もしくは交換
金属製瓦(ウッドピースタフロン30)塗装塗装
彩色スレート点検・補修 ※1再施工又は化粧鋼板重ね葺き点検・補修 ※1
シート防水再施工点検・補修
無落雪屋根点検・勘合部増締め・補修再施工・再塗装再施工・再塗装

xevoΣ系(構造30年・防水30年)の表より。「—」の年に何も書かれていない行は、そこまでの区間に「点検により補修が必要になる場合があります ※1」が横帯で掛かっています。※1は「寒冷地、塩害地域等の気象条件及び立地条件により外装材の塗装など必要な場合があります」。

注目してほしいのは彩色スレートの行です。30年目に書かれているのは塗装ではなく「再施工又は化粧鋼板重ね葺き」——つまり葺き替えか、上から金属の屋根材をかぶせる工事です。公式のサイクル表は、この屋根を塗って延ばす想定になっていません。

屋根の種類によって、公式が置いている工事そのものが違うということです。瓦なら「水切等の塗装もしくは交換」、金属製瓦なら「塗装」、彩色スレートなら「再施工または重ね葺き」。屋根の提案を受けたら、まず自宅の屋根材の名前を確認してください。スレート屋根の塗装と葺き替えの考え方はスレート屋根カバー工法に、屋根だけ塗る場合の金額は屋根塗装の費用にまとめています。

バルコニーのシート防水は30年目に「再施工」です。防水は塗装とは別の工事で、別の職人が入ることもあります。同じ足場を使えるかどうかで段取りが変わるので、外壁の相談をするときに一緒に見てもらってください(ベランダ防水)。

30年目まで塗装が置かれていない理由——外壁材と塗装の中身

「30年目が最初の塗り替え」という表を見ると、本当かと思うはずです。その根拠として大和ハウスが挙げているものが、公式のテクノロジー解説に書かれています。xevoΣのページから、外壁に関係する部分だけを取り出します。

何が使われているか公式の説明
ベルサイクス・DXウォール
(外壁材)
「高温・高圧の窯で硬化と化学反応を一気に促進させるオートクレーブ養生により、熱や乾燥による寸法変化を抑えます」
KIRARI+(きらりプラス)
(外壁の塗装)
「紫外線から着色層を守り、色あせを長期間防ぐ」「光や水の力を活用する光触媒により、紫外線が当たると汚れを分解し雨水とともに汚れを落としやすくします」
高意匠高耐久シーリング
(目地)
促進熱劣化試験・促進耐候性試験・15,000回におよぶ疲労試験により「30年相当の高い耐久性能があることを確認
二重防水構造「外壁表面での一次防水に加え、外壁の内部にも防水を施す」「二次ガスケット」「透湿防水シート」「通気層」から排水
カチオン電着塗装
(構造体の防錆)
品確法において「75年以上とされる耐用年数を実現」(日本住宅性能表示基準の最高等級の説明を注記)

防水30年保証の根拠として名前が挙がっているのは、外壁の塗装ではなく目地のシーリングです。公式は「長期にわたる防水性能の維持により、業界屈指の防水30年保証を実現」と書き、その直前で30年相当を確認したシーリングの試験を説明しています。シーリング(コーキング)が家の防水を担っているという当サイトの説明と、方向は同じです。

KIRARI+については、公式にこう書かれています——「アクリルシリコン塗装と比べて塗膜が劣化しにくいのが特長」「そのため、塗替えのサイクルが長くなり、メンテナンスコストの低減に貢献します」。サイクル表の30年目は、この説明と地続きです。

同じページに、効かない条件も書いてあります

KIRARI+の説明には注記が2つ付いています。

  • ※軒先や床下などの光が当たりにくい部分では、効果が発揮されにくくなります。
  • ※無機物質や生物汚染については、効果が発揮されません。

光触媒は光が当たって働く仕組みなので、日の当たらない面では汚れが落ちにくい。そしてコケやカビのような生き物による汚れ、砂ぼこりのような無機の汚れには効かない。「北面だけ汚れている」「軒下だけ黒い」という見え方は、この注記から説明がつきます。家の性能が落ちたのではなく、もともとそういう仕様だということです。

光触媒の外壁は、塗り替えのときに何が変わるのか

ここが、ダイワハウスの家を他社で塗るときにいちばん効いてくる話です。

光触媒やフッ素で仕上げられた外壁は、新しい塗料が付きにくいことがあります。汚れが付きにくい面は、塗料にとっても付きにくい面だからです。塗装業界ではこうした外壁材を難付着サイディングと呼び、専用の下塗り材(プライマー・シーラー)を使うのが定石になっています。

つまり「他社では塗れない」ではありません。「下塗りの選定を間違えると、数年で剥がれる」というのが正確な言い方です。塗膜の剥がれは、たいてい上塗りではなく下地と下塗りの問題です。

自宅の外壁が何なのかを調べる3つの方法

①引き渡し時の書類を見る——仕様書・設計図書に外壁材の商品名と塗装の仕様が書かれています。②点検の記録を見る——定期点検で外壁の指摘があれば、そこに記載があることがあります。③大和ハウスに聞く——「うちの外壁材の商品名と、塗装の仕様を教えてください」。この一文で足ります。ダイワハウスサポートデスクは全国一律のフリーダイヤルで24時間365日受付と案内されています。

他社に相談するときは、この情報をそのまま伝えてください。「光触媒の外壁ですが、下塗りは何を使いますか」——この質問に製品名で答えられるかどうかが、そのまま会社の見分けになります。同じ論点は光セラ積水ハウスの外壁でも出てきます。

費用——大和ハウスのサイトに載っている金額

大和ハウスに頼んだ場合の金額は、公表されていません。大和ハウスリフォームのサイトには「費用の目安」というページがありましたが、2026年9月9日に開いたところ、内装・外装とも「404 NOT FOUND お探しのページは見つかりません」と表示されました。外壁・屋根の事例ギャラリーには17件の事例が並んでいますが、いずれにも工事費の表示はありません。

そのうえで、大和ハウス工業のコラムには、金額の表が載っています。出典は住宅産業協議会「住まいのメンテナンススケジュール」で、ダイワハウス専用の数字ではなく一般的な目安です。ここは間違えないでください。それでも、ハウスメーカーが自社サイトに載せている金額という意味で、読む価値があります。

部位仕様費用
外壁塗装仕上げ:表面塗装(1回目)60〜80万円
塗装仕上げ:表面塗装/増貼り(2回目)60〜250万円
塗装仕上げ:表面塗装(3回目)60〜100万円
外壁サイディング・ALC:目地打替え/塗装2〜200万円
外壁タイル仕上げ:タイル洗浄/目地打替え5〜70万円
屋根スレート瓦・鋼板屋根:表面塗装60〜80万円
スレート瓦・鋼板屋根:増貼り・葺き替え140〜180万円

出典:住宅産業協議会「住まいのメンテナンススケジュール」(大和ハウス工業のコラムに掲載)。同コラムの注記——「屋根は勾配屋根120m2を基準に算出」「屋外面積は170m2を基準に算出」「足場代(20〜40万円)が別途かかります」「上記費用は延べ面積145m2の2階建て住宅を基準に算出」「使用状況・立地条件・建物条件(仕様)・周辺環境により、上記と異なる場合があります」。掲載情報は2023年12月現在。

同じコラムは、この表から生涯の金額も出しています——「外壁の表面塗装をした場合、50年間に3回のメンテナンスを行ったとして、最低金額では180万円(60万円+60万円+60万円)、最高金額だと430万円(80万円+250万円+100万円)となります。この費用に加え、足場代が20〜40万円かかります」。

この表の読み方で、いちばん大事なところ

2回目だけ幅が「60〜250万円」と極端に広くなっています。これは2回目の欄が「表面塗装/増貼り」と書かれているからです。塗るだけなら安く、板を張り増すなら高い。同じ「2回目のメンテナンス」という言葉の中に、塗装と張り替えという別の工事が入っています。見積もりを比べるときも同じで、金額の差の多くは「何をするか」の差です。平米単価見積書の内訳で、行ごとに見てください。

もうひとつ、同じコラムには点検と取り替えの目安の表もあります(出典は住宅金融支援機構「マイホーム維持管理の目安」)。サイディング壁(窯業系)は点検3〜4年ごと、15〜20年位で全面補修を検討。タイル貼り壁は点検2〜3年ごと、15〜20年位で全面補修を検討。屋根用化粧スレート葺きは点検4〜6年ごと、15〜30年位で全面葺き替えを検討、とされています。

金額の考え方そのものは30坪の相場この金額は妥当?にまとめてあります。実額を知る方法は見積もりを取ることだけなので、範囲を決めたら一括見積もりサービスの比較から、同じ条件で複数社に出してもらってください。ハウスメーカー全般の構造はハウスメーカーの外壁塗装をどうぞ。

「高い」と言われる理由を、公表されている情報だけで説明します

検索の候補に「大和ハウス 外壁塗装 高い」が出てきます。理由を憶測で書くことはしません。公表されている情報から言えることだけを3つ挙げます。

1. 30年目に、足場の要る工事がまとまって並びます

xevoΣ系のサイクル表で30年の列を横に見ると、次が同じ年に並んでいます。

  • 外壁塗装/外壁目地の打替/タイル張り外壁の点検・補修/塗壁の塗替
  • 外装部材(窯業系)の塗装/その他外装部材の点検・補修
  • 屋根(陶器製瓦なら水切等の塗装もしくは交換、彩色スレートなら再施工または化粧鋼板重ね葺き)
  • 基礎の樹脂塗装

1回の見積書に載る工事が多ければ、総額は当然大きくなります。「外壁塗装が高い」のではなく「外壁塗装を含む工事一式が来ている」ということが起こります。だから最初にやることは値切りではなく、見積書の範囲を分けて読むことです。

工事の範囲を切り分けたら、そこからは1行ずつです。——ハウスメーカーの見積書は項目が多いぶん、見る場所を先に決めておくと最後まで読み切れます外壁塗装の見積書の見方)。

そしてこれは悪い話ばかりではありません。足場は工事の中身に関係なくかかる固定費です。まとめれば足場代は1回で済みます。ばらばらに頼めば、そのたびに足場が要ります。

2. 窓口と施工が分かれます

ハウスメーカー経由の工事は、窓口の会社と実際に施工する会社が分かれるのが一般的です。間に入る分の費用は乗りますが、履歴の把握、仕様の統一、窓口の一本化という価値もあります。高い=損、という単純な話ではありません。この構造は大和ハウスに限らず各社に共通です。

3. 保証の延長が、有料工事とセットになっています

保証延長プログラムの図には「※1:有料メンテナンス工事を実施」という注記が付いています。メンテナンスプログラムの説明にも「外壁塗装・目地や屋根葺材などの外装材は点検の結果、補修工事やリフレッシュ工事(有償)が必要となります」と書かれています。

つまり、支払っているのは工事代だけではなく「その先の保証を続ける権利」も含んでいるという見方ができます。ここを金額に含めて考えるか、外して考えるかで、他社との比較の意味が変わります。比べるときは、この差額が保証に見合うかどうかを自分で決める——それが判断の形です。

保証はどうなるのか——聞き方を2つに分けます

「他社で塗ったら保証が切れる」と言われた、という相談は多いです。当サイトは、切れるとも切れないとも書きません。契約時期と保証書の内容で変わるからです。代わりに、公表されている条件と、確実な聞き方を置きます。

公表されている条件

項目公式の記載
点検の範囲「1ヶ月目から30年目までの無料点検」(2023年10月1日以降の戸建て住宅の契約が対象)。xevoM3は「1ヶ月目から20年目までの無料点検」(2025年1月6日以降の契約)
点検のやり方「年数に応じた所定のチェックシートを用いて、建物部位ごとに点検マニュアルに沿って、目視または治具を用いて行い、点検結果をもとに、メンテナンスを必要とする箇所を提案」
外装材の扱い「外壁塗装・目地や屋根葺材などの外装材は点検の結果、補修工事やリフレッシュ工事(有償)が必要となります」
保証の延長図の注記に「※1:有料メンテナンス工事を実施」
60年より先「60年以降は、お客さまのご要望により、耐久性能調査(試験)を行い、耐久性能診断書を作成します。また、部位ごとに必要な有料メンテナンス工事の項目と保証年限を提示します。耐久性能調査(試験)費用は別途お見積りとなります」
2019年4月1日以前の契約「※2019年4月1日以前に契約されたお客さまは、お手元の保証書をご参照ください」
住宅設備指定した設備機器7品目(システムキッチン/システムバス/洗面化粧台/便器・便座/インターホン/エアコン/給湯器)の自然故障を10年間無料で修理。2018年4月1日以降の戸建て住宅の契約が対象

聞き方を2つに分けます

電話やメールで確認するときは、次のように2つに分けて聞いてください。まとめて聞くと「対象外になります」という一言で終わってしまい、何が対象外なのか分からないまま話が終わります。

  • ①「他社で外壁を塗った場合、今後の定期点検は受けられますか」
  • ②「他社で外壁を塗った場合、保証の延長はどうなりますか。対象外になるのは構造ですか、防水ですか、外壁材ですか」

点検と保証は別の制度です。そして保証も、構造・防水・外壁材で扱いが分かれます。分けて聞くと、答えも分かれて返ってきます。返ってきた答えは、日付とあわせてメモしてください。

順番として、①建てた会社に条件を聞く ②答えを聞いてから決める——これを守ってください。確認せずに他社で工事をするのが、いちばん避けたい進め方です。保証全般の考え方はメーカー保証塗装の保証にまとめています。

大和ハウス自身が書いている「業者選びの基準」

ここは、当サイトが読んでいていちばん驚いた部分です。大和ハウスグループのコラムに、依頼先を選ぶときの基準がはっきり書かれています。ハウスメーカーが書いた文章ですが、内容は塗装工事全般に当てはまります。原文を引きます。

Livness(大和ハウスグループ)のコラムより

「先ず依頼先の検討段階では『現地調査を行わない』『見積書に記載された施工面積(塗装面積)が他社に比べて少ない』『工期が他社に比べて短い』『使用する塗料名や塗料メーカーの期待耐用年数を明記していない』などの対応が見られる業者には注意が必要です」

「見積書に細かい項目分けがなく『○○一式』と簡略化されていたり、材料費と労務費を分けて記載していなかったりする会社は、あらかじめ依頼先候補から外したほうがよいかもしれません

「悪質なケースでは材料費を抑えるために塗料メーカーが推奨する基準以上に薄めたり、といったケースも報告されています」

4つの基準は、そのまま使えます。順に見ます。

基準なぜ効くのか
現地調査を行わない見ずに出した金額は、根拠のない金額です。屋根に上がったか、外壁の何面を見たかまで聞けます(現地調査
施工面積が他社より少ない面積は総額に直結します。同じ家に各社が違う㎡数を書いてきたら、必ず理由を聞いてください(外壁面積の出し方
工期が他社より短い塗料には乾燥時間があります。短い工期は、工程を飛ばした結果であることがあります(工程
塗料名と期待耐用年数を書かない製品名が書いていなければ、何を塗ったか後から検算できません(平米単価

「一式」と書かれた見積書は候補から外していい——これをハウスメーカーが自社サイトに書いている、という事実は覚えておく価値があります。訪問販売への対処や、点検商法との見分け方は悪質業者の見分け方見積書の読み方にまとめています。

色を変えたいときに、先に確かめること

塗り替えなので、色を変えること自体はできます。ただしダイワハウスの外壁は、サイクル表の中で「外壁塗装」「タイル張り外壁」「塗壁」「外装部材(窯業系)」が別々の行として扱われています。見た目が同じ壁に見えても、面によって仕上げが違うことがあるということです。

先に確かめるのは3つです。

  • どの面が塗装で、どの面がタイルか——タイルの面は塗るのではなく、洗浄と目地の打替が基本の扱いです
  • 塗装面の仕上げは何か——光触媒(KIRARI+)なら下塗りの選定が変わります
  • 付帯部をどうするか——雨樋、シャッター雨戸、玄関ドア、基礎。サイクル表では別々の行で、周期も違います

色の決め方そのものは色選び、失敗しやすい色は避けたほうがいい色、実際の見え方はカラーシミュレーションにまとめています。濃い色は塗料の価格が上がることがあり、面によって色の出方も変わります。2色使いにするならツートンもどうぞ。

「評判」を調べている方へ

検索の候補には、評判やクレームに関する語も出てきます。当サイトは、会社の良し悪しを採点しません。施工を行わない立場で、特定の会社をすすめることも、下げることもしないと決めています。

そのうえで、評判の話としてまとめて語られているものは、たいてい次の3つに分かれます。3つに分けると、それぞれ自分で確かめられます。

語られていること実際に確かめられること
金額が高い見積書の工事範囲を分けて読む。同じ範囲で他社の金額も出してもらう(この金額は妥当?
施工するのは別の会社らしいハウスメーカー経由では一般的な構造。誰が来るかより、製品名・工程数・面積が書面にあるかを見る
保証が切れると言われた点検と保証延長を分けて質問する。答えを日付つきでメモする(上の保証の章

口コミは、書いた人の工事範囲・築年数・地域が分かりません。同じ会社でも、担当者と現場によって結果は変わります。だから当サイトは、口コミを読む時間を、自宅の商品名と外壁材を調べる時間に使うことをすすめています。そのほうが、受け取る提案の中身が変わります。

自分で確かめる手順

ここまでの内容を、順番にしておきます。上から順にやれば、判断に必要な材料がそろいます。

順番やることどこを見るか
1自宅の商品名と契約時期を確認する契約書、引き渡し書類、保証書
2該当するメンテナンスサイクル表を見る大和ハウス「住まいの手引き」の該当PDF
3外壁材の商品名と塗装の仕様を確認する仕様書、点検記録、またはサポートデスクに電話
4点検と保証延長の条件を、2つに分けて聞く建てた会社。答えは日付つきでメモ
5工事の範囲を決めてから見積もりを取る外壁だけか、屋根・目地・付帯部まで含めるか
6同じ範囲で複数社に出してもらう製品名・工程数・面積が書いてあるか(比較のしかた

3を飛ばさないでください。外壁材の商品名が分かっているかどうかで、他社の提案の質がはっきり変わります。分からないまま相談すると、どの会社も一般論しか言えません。

よくある質問

大和ハウスの外壁塗装の費用はいくらですか?

大和ハウスに頼んだ場合の金額は公表されていません。大和ハウスリフォームのサイトには「費用の目安」のページが用意されていましたが、2026年9月9日現在は開くと「404 NOT FOUND」と表示され、外壁・屋根の事例ギャラリーにも工事費は載っていません。一方で、大和ハウス工業のコラムには一般的な目安として、外壁の表面塗装が1回目60〜80万円、2回目60〜250万円、3回目60〜100万円、足場代が別途20〜40万円という表が掲載されています(延べ面積145㎡の2階建て・屋外面積170㎡が基準)。これは大和ハウスの見積書ではなく、住宅産業協議会の資料からの引用です。実額は見積もりを取るまで分かりません。

大和ハウスの外壁塗装は何年くらい持ちますか?

公式のメンテナンスサイクル表では、xevoΣ PREMIUM・xevoΣ・xevoΣ es・xevoADVANCE(防水初期保証30年仕様)は、外壁塗装が30年目と45年目に置かれています。xevo03・xevoB・xevoE・xevoK・xevoBK・xevoS(2023年3月以前の契約)は、15年目・30年目・40年目・50年目です。ただし同じ表に「表内のメンテナンス時期はあくまでも目安としてのタイミングを示しており、保証内容を表すものではありません」という注記と、「寒冷地、塩害地域等の気象条件及び立地条件により外装材の塗装など必要な場合があります」という注記が付いています。年数は目安で、実際は点検の結果で決まります。

大和ハウスのサイトに10年と書いてあるのを見ました。どちらが正しいのですか?

どちらも正しく、対象が違います。「建築後10年がおよその目安」と書いているのは大和ハウスグループのLivness(リブネス)のコラムで、中古住宅を買うときの一般的な話です。30年目・45年目と書いているのは、大和ハウス工業が自社の商品ごとに出しているAQサポートのメンテナンスサイクル表です。自分の家の話をしているのは後者です。まず商品名を確認してください。

2019年より前に建てました。どの表を見ればいいですか?

保証・点検プログラムのページに「※2019年4月1日以前に契約されたお客さまは、お手元の保証書をご参照ください」と書かれています。ウェブに出ている表は、2018年4月1日以降や2019年1月1日以降といった契約時期の条件が付いたものです。それより前の契約は、手元の保証書が答えになります。

外壁塗装を大和ハウス以外に頼むと、保証は切れますか?

当サイトは切れるとも切れないとも書きません。公表されているのは、保証の延長に「有料メンテナンス工事を実施」という条件が付くこと、そして「外壁塗装・目地や屋根葺材などの外装材は点検の結果、補修工事やリフレッシュ工事(有償)が必要となります」という記載までです。他社で施工した場合の扱いは、契約時期と保証書の内容で変わります。聞くときは「点検は今後も受けられますか」と「保証の延長はどうなりますか」を分けて質問してください。分けると答えが具体的になります。

見積もりを取るだけでも、保証に影響しますか?

見積もりを取ることは工事ではありません。金額を知り、工事の範囲を確かめるための行為です。順番として、建てた会社に条件を確認してから、他社の金額も並べて見る——これが安全です。確認しないまま工事を発注するのが、いちばん避けたい進め方です。

ジーヴォ(xevoΣ)の外壁は特殊だから、他社では塗れないと言われました

外壁材の名前を聞いてください。xevoΣの外壁材は「ベルサイクス・DXウォール」、塗装は光触媒を使った「KIRARI+(きらりプラス)」だと公式に説明されています。光触媒の塗装がされた外壁は、塗料が付きにくい面になっていることがあり、塗り替えでは下塗り材の選定が要になります。これは「塗れない」ではなく「専用の下塗りが要る」という話です。他社に相談するときは、外壁材の商品名と塗装の仕様を伝えて、施工経験を聞いてください。

塗り替えたあとも、光触媒の効果は続きますか?

当サイトは断定しません。KIRARI+について公式が説明しているのは、新築時の性能(紫外線から着色層を守る、光触媒で汚れを分解し雨水とともに落としやすくする)と、その注記(軒先や床下など光が当たりにくい部分では効果が発揮されにくい、無機物質や生物汚染には効果が発揮されない)までです。塗り替え後にどうなるかは、どの塗料で塗るかによって変わります。提案を受けたら「塗ったあと、この機能はどうなりますか」と聞いて、答えを書面でもらってください。

30年目に大きな費用がまとまると聞きました

サイクル表を見ると、そう読めます。xevoΣ系の30年目の列には、外壁塗装・外壁目地の打替・タイル張り外壁の点検補修・塗壁の塗替・外装部材の塗装・基礎の樹脂塗装・屋根の水切等塗装もしくは交換が並んでいます。足場が要る工事がここに集まるので、1回の金額は大きくなります。逆に言えば、足場を1回で済ませられるという意味でもあります。

「保証延長必須項目」とは何ですか?

メンテナンスサイクル表の凡例にある区分です。凡例は「保証延長必須項目」「部分的な補修・交換」「全体の交換・補修」の3つで、表のセルが色分けされています。同じ表に「各々のメンテナンスは有料です(保証範囲内の補修を除く)」とも書かれています。どのセルがどの区分かは、お手元の表とご自宅の商品で確認してください。

定期点検は有料ですか?

2023年10月1日以降の戸建て住宅の契約については「1ヶ月目から30年目までの無料点検」と公表されています。xevoM3(2025年1月6日以降の契約)は「1ヶ月目から20年目までの無料点検」です。無料なのは点検で、点検の結果で必要になる工事は有償です。公式にも「外壁塗装・目地や屋根葺材などの外装材は点検の結果、補修工事やリフレッシュ工事(有償)が必要となります」と書かれています。

60年より先はどうなりますか?

「60年以降は、お客さまのご要望により、耐久性能調査(試験)を行い、耐久性能診断書を作成します。また、部位ごとに必要な有料メンテナンス工事の項目と保証年限を提示します。耐久性能調査(試験)費用は別途お見積りとなります」と注記されています。自動で延びるのではなく、調査を受けて、その結果で次が決まるという形です。

大和ハウスの外壁の色を変えられますか?

塗り替えなので、色を変えること自体はできます。ただしダイワハウスの外壁は、同じ形の板でも仕上げの種類がいくつもあります。光触媒の塗装がされている面か、タイル張りか、塗壁か——サイクル表でも別の行として扱われています。どの面をどう塗るかで、色の出方も費用も変わります。まず自宅の仕様を確認してから色を選んでください。

下請けの会社が工事に来ると聞きました

ハウスメーカー経由の工事では、窓口の会社と実際に施工する会社が分かれるのが一般的です。これは大和ハウスに限った話ではありません。気にするべきなのは「誰が来るか」よりも「何をどう塗るか」が書面に残っているかです。塗料の製品名、工程数、塗る面積、下塗り材——これが書いてあれば、誰が施工しても検算できます。

大和ハウスの外壁塗装は高いのでしょうか?

同じ工事範囲で比べないと判断できません。ハウスメーカー経由の見積もりは、外壁だけでなく屋根・目地・防水・付帯部までまとめて組まれていることがよくあります。まず範囲を確認し、そのうえで同じ範囲で他社にも出してもらってください。範囲を揃えずに総額だけを比べると、必ず判断を誤ります。

大和ハウスの外壁塗装の評判はどうですか?

当サイトは会社の評判を採点しません。施工を行わない立場で、特定の会社をすすめることも下げることもしないと決めているためです。評判としてまとめて語られていることは、金額の話・窓口と施工が分かれる話・保証の条件の話の3つに分かれます。3つに分ければ、どれも自分で確かめられます。

屋根も一緒に塗ったほうがいいですか?

屋根材によって、公式が置いている工事が違います。xevoΣ系のサイクル表では、陶器製瓦は30年目に「水切等塗装もしくは交換」、金属製瓦は「塗装」ですが、彩色スレートは「再施工又は化粧鋼板重ね葺き」です。つまり彩色スレートは、塗って延ばす想定になっていません。まず自宅の屋根材の名前を確認してください。そのうえで、足場を1回で済ませられるかどうかが判断材料になります。

参考にした情報

このページの数字と引用は、すべて次の公表資料で確認しました(確認日は2026年9月9日)。

  • 大和ハウス工業「住まいの手引き」>ご入居にあたって>住まいのメンテナンスサイクルについて(daiwahouse.co.jp/jutaku/tebiki/occupancy/maintenance.html)——契約時期・商品別のAQサポート メンテナンスサイクル表。当サイトが読んだのはxevo03・xevoB・xevoE・xevoK・xevoBK・xevoS用(構造20年・防水15年)xevoΣ系用(構造30年・防水30年)、および2023年10月以降新規契約用の3点。外壁塗装の年は、表の年号の位置と各セルの座標を突き合わせて確認しました
  • 同「住まいの手引き」>保証・点検プログラム保証とアフターサービス——「※2019年4月1日以前に契約されたお客さまは、お手元の保証書をご参照ください」の記載
  • 大和ハウス工業「大和ハウスの特長」>人生に寄り添うサポート>長期保証・アフターサポート(daiwahouse.co.jp/jutaku/feature/indexsupp/support/service.html)——無料点検の範囲、外装材が有償である旨、保証延長の注記、60年以降の耐久性能調査、住宅設備10年保証の対象7品目
  • 大和ハウス工業「商品」>xevoΣ>テクノロジー>高耐久(daiwahouse.co.jp/jutaku/shohin/xevoSIGMA/technology2.html)——ベルサイクス・DXウォール、KIRARI+と2つの注記、高意匠高耐久シーリングの30年相当、二重防水構造、カチオン電着塗装
  • 大和ハウス「My House Palette」>快適に暮らす>住宅メンテナンスの費用とは?(daiwahouse.co.jp/tryie/column/life/home_maintenance/index.html)——費用の表(出典は住宅産業協議会「住まいのメンテナンススケジュール」、点検周期の表は住宅金融支援機構「マイホーム維持管理の目安」)。掲載情報は2023年12月現在、執筆はFPplants株式会社の山田健介氏
  • Livness(大和ハウスグループ)くらし情報コラム<リノベーション>中古住宅購入の際の外壁・屋根リフォームはここがポイント(daiwahouse.co.jp/stock/column/renovation/vol06/)——「建築後10年がおよその目安」、依頼先選びの4つの注意点、「一式」表記についての記述。掲載情報は2023年2月現在
  • 大和ハウスリフォーム株式会社——「費用の目安」の各ページは2026年9月9日時点で「404 NOT FOUND」の表示。「事例を探す>部位別写真ギャラリー>外壁・屋根」に並ぶ事例に工事費の記載なし

保証の内容・条件は、商品・契約時期・個別の契約によって異なります。本ページは公表資料の記載を整理したものであり、個別の保証の可否を判断するものではありません。必ずご自身の保証書・契約書と、建てた会社への確認をお願いします。金額は工事範囲・立地・建物の状態で変わります。当サイトは施工を行わず、特定の会社をすすめる立場にありません。

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塗料の平米単価

メーカーが公表している価格の一覧