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【2026年度】山口県のリフォーム補助金と外壁塗装の助成金
県からは出ません。出るのは市町です自宅のリフォームに助成があるのは、19市町のうち4市だけ
- 山口県から出るか
- 出ません。県の住宅課のページは、リフォーム補助について国や県内市町の一覧へ案内するだけで、県独自の制度はありません
- 自宅なら4市
- 宇部市・長門市・山陽小野田市・美祢市。ほかの市町のリフォーム助成は「空き家を買った人」向けです
- いちばん明確なのは
- 宇部市。市がQ&Aで「遮熱塗料・断熱塗料使用の塗装であれば対象になります」と答えています(5分の1・上限15万円)
- いちばん大きいのは
- 長門市。20%で10万円に、市内産木材・子育て・断熱改修の加算が各10万円で最大40万円
- 耐震は全19市町
- 診断は18市町で無料(山口市だけ6万円まで費用補助)。改修は工事費の5分の4で上限100万〜115万円
- 実質の定員
- 耐震改修の募集戸数は1戸〜6戸。周南市6戸、宇部市5戸、下関市と光市4戸。多くの市町は1戸です
- 締切が早い
- 平生町は6月30日、山陽小野田市の改修は7月31日で締切。動き出しが遅いと枠がありません
「山口県 リフォーム 補助金」や「外壁塗装 助成金 山口県」で調べてこのページに来た方へ。——県を調べても答えは出ません。山口県の住宅課は、リフォームの補助について自分の制度を持っていないからです。——出るのは市町のほうです。ただしいま住んでいる自宅のリフォームに助成があるのは、19市町のうち4市だけでした。残りは空き家を買った人向けか、耐震に限られます。このページでは、県が公開している19市町の一覧と、当サイトが個別に調べた市のページをもとに、どこに何があるのかを一枚にまとめます。
補助が出ても出なくても、次に気になるのは総額です。——30坪だといくらか/業者を自分で調べる4つの方法
このページの内容全17項目
- 先に結論——県には無く、自宅なら6市だけです
- 県の住宅課は、自分のリフォーム制度を持っていません
- 自宅のリフォームに助成があるのは、この6市だけ
- 「遮熱・断熱塗料なら対象」——市がQ&Aで明言している例
- 長門市——交付例に「外壁…塗装」。令和8年分は終了
- 山陽小野田市——「修繕、補修および模様替え」で工種を絞っていません
- 美祢市——工事金額の10%。ただし外構は除きます
- ほかの市町は「空き家を買った人」向けです
- 耐震は県が19市町の一覧を1枚にまとめています
- 募集戸数は1戸から6戸。ここが実質の定員です
- 上限115万円が15市町、100万円が4市町
- 受領委任払いが使えるのは10市町。簡易補強は4市町だけ
- 県の道具——ハウスポ!やまぐち
- どこにも当てはまらないとき
- 国の補助金なら使えますか
- よくある質問
- 参考にした情報
先に結論——県には無く、自宅なら6市だけです
山口県で外壁の塗り替えにお金が届く道は、この3つです。
①市の一般リフォーム助成——山口市・宇部市・防府市・長門市・山陽小野田市・美祢市の6市だけ
②市の耐震改修補助——19市町すべてにあり、工事費の5分の4で上限100万〜115万円
③空き家を買った人向けの改修補助——萩市・防府市・周南市・山口市・柳井市など。周南市は対象工事の区分に「塗装工事:屋根・外壁塗替え」と明記しています
ここに県の制度は出てきません。山口県は、住宅リフォームに自分の補助金を持っていないからです。
そして①の6市以外にお住まいなら、いま住んでいる家の塗り替えに使える枠はありません。②の耐震は「柱や壁の補強」が対象なので、塗り替えそのものには届かないのが普通です。
当サイトでは山口県内の市を個別に調べています。宇部市・防府市・岩国市・下関市・周南市・下松市・柳井市・山口市・長門市。市ごとのページには、要綱やQ&Aまで開いて確かめた中身を書いています。
県の住宅課は、自分のリフォーム制度を持っていません
山口県の住宅課には「住宅のリフォームについて」というページがあります。そこに何が書かれているかを見ると、県の立ち位置が分かります。
「(2)住宅リフォームの補助制度について 県内の補助制度をとりまとめたハウスポ!やまぐちをご覧ください。」
「住宅リフォームの補助制度については、地方公共団体における住宅リフォームに関する支援制度をご覧ください。(一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会)」
すべて案内です。県が自分でお金を出す制度は、このページに出てきません。融資は住宅金融支援機構、減税は国土交通省、補助は市町——という整理になっています。
いっぽう耐震については、県がはっきり関与しています。
「山口県では、建築物の耐震化を推進するため、県内市町と協力して支援制度を実施しています。」
「県内市町と協力して」——お金を出すのは市町ですが、制度の枠組みは県が作っている、という形です。だから耐震だけは、県が19市町の一覧を1枚にまとめて公開しています。後半で詳しく見ます。
自宅のリフォームに助成があるのは、この6市だけ
県が案内している「ハウスポ!やまぐち」で19市町を確認したところ、いま住んでいる自宅のリフォームに使える助成があるのは4市でした。——ただしその後、山口市にもあることが分かりました。山口市の「安心快適住まいる助成事業」は商工部局の制度で、窓口が市役所ではなく商工会議所・商工会のため、住宅部局がまとめる一覧には載っていません。合わせて5市です。
そのあと防府市でも同じことが起きていました。防府市エコライフ住宅推進事業も窓口が防府商工会議所で、住宅部局の一覧には出てきません。断熱改修の対象工事に「遮熱性塗料(高反射率塗料)・断熱塗料施工」という行があり、工事費(税抜)の10%・上限10万円が市内共通商品券で交付されます。これで6市です。——県の一覧は探す道具であって、答えそのものではない、ということがここでも出ました。
| 市 | 助成率・上限 | 下限 | 業者の条件 |
|---|---|---|---|
| 山口市 | 10%・上限5万円(紙商品券)/10万円(デジタル商品券) ※現金ではなく商品券で交付 | 税抜10万円 | 市内に本社又は本店。商品券の取扱店は不可 |
| 宇部市 | 5分の1・上限15万円 (空き家購入なら10分の3・30万円) | 税抜5万円 | 市内に本店・支店・営業所 |
| 防府市 | 10%・上限10万円(市内共通商品券) ※遮熱・断熱塗料の施工が対象工事 | 税抜10万円 | 市内に本社又は本店。支社・支店のみは不可 |
| 長門市 | 20%・上限10万円分(商品券) +加算3種で最大40万円分 ※令和8年分は7月23日に受付終了 | 税抜10万円 | 市内に本店所在地 |
| 山陽小野田市 | 10%・上限7万円 | —— | 市内に主たる事務所 |
| 美祢市 | 10%・上限10万円 (バリアフリーは20%) | 30万円 (バリアフリーは10万円) | 市内施工業者 |
6市とも「市内の業者を使うこと」が条件です。ここは山口県内で共通しています。市外の会社に頼むと、それだけで対象から外れます。
そして金額の大きさと、条件のはっきりさは別物です。上限だけ見れば長門市の40万円が最大ですが、「外壁塗装が対象になるか」がいちばんはっきりしているのは宇部市です。次の章から1市ずつ見ます。
「遮熱・断熱塗料なら対象」——市がQ&Aで明言している例
当サイトが調べたなかで、外壁塗装の扱いをここまで書いている市はほとんどありません。宇部市は「よくある質問と回答」で、外壁塗装について3問続けて答えています。
「外壁の塗装を行う場合、健康・省エネ住宅に資する改修工事の対象になるか。→遮熱塗料・断熱塗料使用の塗装であれば対象になります。断熱性能等がわかるカタログ等を添付してください。」
続く2問で、対象の範囲も切り分けています。足場・高圧洗浄・シーリングは「外壁塗装工事に必要な仮設工事、工種」として対象。いっぽうベランダ手摺・雨戸・樋の塗装は「断熱化施工に該当しない」として対象外。——見積書のどの行が対象になるかが、これで判断できます。
金額は5分の1・上限15万円で、工事費75万円で上限に届きます。ただし令和8年8月31日時点で予算執行率88.77%、残額353万7千円と、市自身が「残りわずか」と告知している状況です。詳しくは宇部市のページにまとめました。
長門市——交付例に「外壁…塗装」。令和8年分は終了
県内でいちばん上限が大きくなるのが長門市です。「長門市住まい快適リフォーム助成」は本体が工事金額の20%・上限10万円分で、そこに断熱改修・市産木材・子育て世帯の加算が各最大10万円分。全部積めば最大40万円分になります。交付は市内で使える商品券です。
塗装は名指しで入っています。市が挙げている交付例の3番目が「屋根、外壁、軒天の改修または塗装・コーキング」。ただし令和8年分は、11月25日の締切を待たずに7月23日で受付が終わりました。業者の条件も「市内に本店所在地」と、宇部市(本店・支店・営業所)より狭くなっています。
断熱加算に断熱塗料・遮熱塗料が届かないこと、商品券がその工事の支払いに使えないこと、締め日カレンダーの読み方まで——長門市の助成金ページにまとめました。
山陽小野田市——「修繕、補修および模様替え」で工種を絞っていません
山陽小野田市住宅リフォーム資金助成事業は、金額は控えめですが、対象工事の書き方が広いのが特徴です。
「老朽化、災害等による住宅の修繕、補修、設備改修および模様替えの工事」
「修繕、補修」「模様替え」——工種を限定していません。外壁の塗り替えは、素直に読めば「修繕」に入ります。
金額は工事金額(税抜)の10%かつ7万円。目的も市が明記していて、「市内事業者の経済振興、市民生活の向上、住宅改善の促進」です。市内業者を使わせることが制度の目的そのものになっているので、業者の条件(市内に主たる事務所)は動かせません。
募集は令和8年4月1日から令和9年1月29日まで(予算の範囲内)と、県内では期間が長いほうです。
美祢市——工事金額の10%。ただし外構は除きます
美祢市住宅リフォーム助成事業は、担当課が変わっているのが目印です。建設課ではなく観光商工部商工労働課(0837-52-5224)が窓口になっています。住宅政策というより地域経済の施策として設計されている、ということです。
金額は工事金額の10%かつ10万円(バリアフリーは20%かつ10万円)。下限が高めで、対象経費が30万円以上必要です(バリアフリーは10万円以上)。
そしてこの下限の数え方に、注意すべき除外があります。
「対象事業に要する経費(廃材処分、外構及び消費税の額を除く。)が30万円以上であること。」
廃材処分と外構は、金額から引かれます。外壁塗装なら、塀や門扉の塗装を混ぜても30万円のカウントには入りません。
そのほか、建築後5年以上を経過した住宅であること/過去にこの制度による助成を受けたことがない/所有者本人か配偶者・1親等以内の親族。募集は令和8年5月18日から予算の範囲内です。
ほかの市町は「空き家を買った人」向けです
残りの市町にもリフォームの助成はあります。ただし入口が「空き家バンクの物件を買った・借りた」に限られます。
| 市町 | 制度 | 入口 |
|---|---|---|
| 山口市 | 空き家バンク改修事業補助金 | 空き家バンクで成約した物件。45歳未満または15歳未満の子がいる世帯は3分の2・上限60万円、それ以外は2分の1・30万円 |
| 防府市 | 空き家利活用改修費補助金 | 全国版空き家バンクに登録された市内の空き家を購入、または所有する空き家を賃貸に |
| 周南市 | 空き家リフォーム事業補助金 | 若年・子育て世帯が定住目的で購入した空き家。購入後1年以内の工事に限る |
| 萩市 | 空き家情報バンクの改修費助成 | 登録物件を購入または賃借したUJIターン世帯 |
| 柳井市 | 空き家改修費補助事業 | 空き家バンク制度を利用した移住 |
いずれも「いま自分が住んでいる家」は対象になりません。山口市の3分の2・上限60万円は金額として大きいのですが、成約物件を改修したあと5年以上、居住または賃貸を継続する見込みという縛りが付きます。
この形は山口県に限りません。全国の助成金ガイドで調べていますが、「自宅の塗り替えには出ないが、空き家を買うなら出る」という市が全国で増えています。
耐震は県が19市町の一覧を1枚にまとめています
リフォームは市町ごとにバラバラですが、耐震だけは県が全体像を出しています。「各市町における住宅耐震補助の概要(令和8年4月)」というPDFです。
まず共通の枠組みを押さえます。
「対象は昭和56年5月以前に着工された『一戸建ての木造住宅』及び『共同住宅』です。」
「【山口市以外の18市町】耐震診断員の無料派遣制度を実施 【山口市】耐震診断費用補助(6万円まで全額補助)」
診断は18市町で無料。山口市だけが「6万円まで全額補助」という別の形をとっています。県のPDFにも注記があって、「山口市については、耐震診断員の派遣は行っておりませんが、耐震診断費用に対する補助(6万円まで全額補助)を行っております」。
改修のほうは工事費の5分の4、上限は市町によって100万円から115万円です。対象外になる工法も決まっています。
「階数が3階以下であり、かつ、在来軸組工法、枠組壁工法又は伝統工法によるもの(丸太組構法、旧38条認定及び型式適合認定によるプレハブ住宅は対象外)」
そして19市町の一覧が、これです。
| 市町 | 診断の募集 | 改修の募集 | 上限(万円) | 簡易補強 | 受領委任 | 改修の受付(予定) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 下関市 | 20戸 | 4戸 | 115 | — | ○ | 5/18〜10/30 |
| 宇部市 | 30戸 | 5戸 | 115 | — | ○ | 5/11〜11/30 |
| 山口市 | 5戸※ | 3戸 | 115 | — | — | 6/10〜10/30 |
| 萩市 | 10戸 | 1戸 | 115 | ○ | — | 4/1〜10/30 |
| 防府市 | 30戸 | 3戸 | 115 | — | ○ | 5/7〜9/30 |
| 下松市 | 8戸 | 3戸 | 100 | — | ○ | 5/7〜11/30 |
| 岩国市 | 30戸 | 2戸 | 115 | — | — | 5/15〜11/30 |
| 光市 | 7戸 | 4戸 | 115 | — | — | 6/1〜11/6 |
| 長門市 | 3戸 | 1戸 | 100 | — | ○ | 6/1〜10/31 |
| 柳井市 | 6戸 | 1戸 | 115 | — | ○ | 6/17〜9/16 |
| 美祢市 | 5戸 | 1戸 | 115 | — | — | 7/1〜10/31 |
| 周南市 | 25戸 | 6戸 | 115 | — | — | 5/18〜10/31 |
| 山陽小野田市 | 10戸 | 3戸 | 115 | ○ | — | 5/7〜7/31 |
| 周防大島町 | 8戸 | 1戸 | 115 | ○ | — | 4/15〜10/30 |
| 和木町 | 5戸 | 1戸 | 115 | — | ○ | 6/1〜10/30 |
| 上関町 | 3戸 | 1戸 | 100 | ○ | ○ | 7/1〜11/28 |
| 田布施町 | 3戸 | 1戸 | 115 | — | ○ | 6/1〜11/30 |
| 平生町 | 10戸 | 1戸 | 115 | — | — | 7/1〜6/30 |
| 阿武町 | 3戸 | 1戸 | 100 | — | ○ | 7/1〜12/18 |
山口県「各市町における一戸建ての木造住宅耐震補助の概要(令和8年4月現在)」より作成。※山口市の診断は無料派遣ではなく費用補助(6万円まで全額)。受付期間は各市町の年度当初予定で、県も「実際の申請受付期間は各申請窓口までお問い合わせください」としています。
募集戸数は1戸から6戸。ここが実質の定員です
この表でいちばん見てほしいのが「改修の募集」の列です。
耐震改修の枠は、想像よりずっと小さいです。
いちばん多い周南市で6戸。宇部市5戸、下関市と光市が4戸。
そして19市町のうち10市町が「1戸」——萩市、長門市、柳井市、美祢市、周防大島町、和木町、上関町、田布施町、平生町、阿武町。
県も「申請受付期間内であっても募集戸数の上限に達した場合は受付終了となる場合があります」としています。
「1戸」という数字の意味を、はっきり書いておきます。その市町で、その年に耐震改修の補助を受けられるのは1軒だけ、ということです。上限115万円という金額の大きさに目が行きますが、先に埋まれば終わりです。
いっぽう診断の枠は広めです。宇部市・防府市・岩国市が30戸、周南市25戸、下関市20戸。診断だけなら受けやすいということでもあります。無料ですし、評点という客観的な数字が手に入ります。
締切にも差があります。平生町は6月30日、山陽小野田市の改修は7月31日、柳井市は9月16日、防府市は9月30日——秋を待っていると間に合わない市町があります。逆に阿武町は12月18日まで、宇部市・下松市・岩国市・田布施町は11月30日までです。
上限115万円が15市町、100万円が4市町
改修の上限額は2種類に分かれます。
| 上限 | 市町 |
|---|---|
| 115万円 | 下関市/宇部市/山口市/萩市/防府市/岩国市/光市/柳井市/美祢市/周南市/山陽小野田市/周防大島町/和木町/田布施町/平生町(15市町) |
| 100万円 | 下松市/長門市/上関町/阿武町(4市町) |
115万円が県内の標準で、4市町だけが100万円です。差は15万円。——住んでいる場所で額が変わるのは、耐震ではよくあることですが、県内でここまで揃っているのは、県が枠組みを作っているからだと読めます。
ちなみに補助率は全市町共通で工事費の5分の4です。144万円の工事で115万円に届く計算になります。
受領委任払いが使えるのは10市町。簡易補強は4市町だけ
表の右のほうにある2つの列が、実務では効いてきます。
受領委任払い——これは、補助金を施工業者が直接受け取る仕組みです。施主は工事費から補助金を差し引いた額だけを用意すれば済みます。115万円の補助が出る工事で、先に全額を用意できるかどうかは大きな差です。
「補助申請者が、木造住宅耐震改修工事または木造住宅除却工事を施工する事業者に補助金の受領を委任することで、事業者が直接補助金を受領することができる制度です。」(宇部市の説明)
使えるのは下関市・宇部市・防府市・下松市・長門市・柳井市・和木町・上関町・田布施町・阿武町の10市町。山口市・萩市・岩国市・光市・美祢市・周南市・山陽小野田市・周防大島町・平生町では使えません(令和8年4月時点)。
もうひとつが簡易補強です。県の注記はこうです。
「上部構造評点を0.7以上1.0未満とする工事のことです(改修前より上部構造評点が向上するものに限ります)。」
普通の耐震改修は「1.0以上にすること」が条件です。ところが古い家では、1.0まで持ち上げるのに大工事が要ることがあります。簡易補強なら、0.7以上に上げるだけで補助が出ます。
これが使えるのは萩市・山陽小野田市・周防大島町・上関町の4市町だけ。「1.0まで届かないから諦めた」という家に、道が残っている市町です。
県の道具——ハウスポ!やまぐち
山口県が案内している「ハウスポ!やまぐち」は、県内の補助制度を1か所に集めたサイトです。作りは2階建てになっています。
| 階層 | 中身 |
|---|---|
| 県関連 | 住宅課/ぶちうまやまぐち推進課/環境政策課/こども家庭課/建築指導課審査班/中山間・地域振興課 |
| 市町村別 | 地図から19市町を選ぶ。西部(下関・宇部・山陽小野田)/北部(長門・美祢・萩・阿武)/中部(山口・防府・周南・下松)/東部(岩国・和木・光・柳井・田布施・平生・周防大島・上関) |
各市町のページには、制度名・事業概要・要件・補助限度額・募集件数・募集期間・担当課・電話番号・メールアドレスまで並びます。「担当課がどこか」が分かるのは、実は大きいです。美祢市のリフォーム助成は建設課ではなく観光商工部商工労働課が窓口でした。役所に電話するとき、これを知っているかどうかで手間が変わります。
ただし、まとめサイトは「探す道具」です。
当サイトが全国の市を調べていて何度も見たのが、一覧の金額や期限が現行と違っていることでした。年度が変わると条件が動くのに、一覧の更新が追いつかないためです。
ハウスポで見つけたら、必ずその市町の公式ページで金額と締切を取り直してください。
どこにも当てはまらないとき
宇部市・長門市・山陽小野田市・美祢市のどれでもない。空き家を買ったわけでもない。耐震改修まではやらない。——山口県の人口の大半は、この側にいます。
その場合、塗り替えの費用に公費は入りません。動かせるのは見積書の中身だけです。3つ挙げます。
- ①遮熱・断熱塗料かどうかを、先に決める——宇部市が「遮熱塗料・断熱塗料使用の塗装であれば対象」と線を引き、長門市が断熱改修に加算を付けているように、行政が価値を認めているのは断熱性能のある塗料です。助成が無くても、その塗料が自分の家に合うかは別途考える価値があります(遮熱塗料とは)。
- ②外壁と付帯部を分けて出してもらう——宇部市が「ベランダ手摺、雨戸、樋などの塗装は対象外」と切っている以上、見積書もそこで分かれている必要があります。補助を使わない方にも、分かれた見積書は比べやすいです(付帯部の塗装)。
- ③無料の耐震診断だけは受けておく——18市町で無料です。評点という数字を持って塗装店と話せば、「ついでに補強も」という提案の当否を自分で判断できます。診断の枠は改修より広く、宇部市・防府市・岩国市は30戸あります。
市ごとの詳しい中身は、個別のページにまとめています。——宇部市/岩国市/下関市(一括見積もりサービス/業者の選び方)。
国の補助金なら使えますか
市町村の制度を調べたあとに、次に気になるのが国の制度だと思います。先に答えを書きます。外壁塗装そのものに出る国の補助金は、ありません。
よく名前が挙がるみらいエコ住宅2026事業も、対象は窓などの開口部の断熱改修、躯体の断熱改修、給湯器といった設備です。塗り替えは対象工事に入っていません。
まぎらわしいのが「躯体の断熱改修」です。これは壁・天井・床に断熱材を入れる工事のことで、断熱塗料や遮熱塗料を塗ることではありません。「外壁が対象」という説明だけを見て、塗り替えも入ると思ってしまう方がいます。
窓の断熱や給湯器の交換を同時にやるなら、その部分は対象になり得ます。ただし申請には「住宅省エネ支援事業者」に登録した業者が工事を請け負う必要があり、予算の上限に達した時点で受付が終わります。くわしくは国の制度と外壁塗装の関係にまとめました。
よくある質問
山口県から、外壁塗装の助成金は出ますか?
出ません。——山口県の住宅課のページは、リフォームの補助について「県内の補助制度をとりまとめたハウスポ!やまぐちをご覧ください」と案内するだけで、県独自の補助制度はありません。出るのは市町です。
いま住んでいる家のリフォームに助成があるのは、どの市ですか?
山口市・宇部市・防府市・長門市・山陽小野田市・美祢市の6市です。——ほかの市町にもリフォーム助成はありますが、入口が「空き家バンクの物件を買った・借りた」に限られます。6市はいずれも市内の施工業者を使うことが条件です。山口市と防府市は窓口が商工会議所で、住宅部局の一覧には出てきません。
外壁塗装が対象になるとはっきり書いている市はありますか?
宇部市です。——市のQ&Aが「外壁の塗装を行う場合…対象になるか」という質問に「遮熱塗料・断熱塗料使用の塗装であれば対象になります」と答えています。さらに「足場や高圧洗浄、シーリングなども…助成対象になります」とも。詳しくは宇部市のページにまとめました。
いちばん金額が大きいのはどこですか?
長門市です。——本体が工事金額の20%かつ10万円分で、そこに市内産木材利用・子育て世帯・断熱改修工事の加算が各10万円。合計で最大40万円になります。断熱改修の加算が断熱塗料の塗り替えに使えるかは、建築住宅課住宅班(0837-23-1186)に確かめてください。
耐震の補助は、どの市町にもありますか?
19市町すべてにあります。——診断は18市町で無料の診断員派遣、山口市だけが費用補助(6万円まで全額)。改修は工事費の5分の4で、上限は100万〜115万円です。県が19市町の一覧をPDFで公開しています。
耐震改修の枠は、どのくらいありますか?
1戸から6戸です。——いちばん多い周南市で6戸、宇部市5戸、下関市と光市が4戸。19市町のうち10市町が「1戸」です。県も「募集戸数の上限に達した場合は受付終了となる場合があります」としています。金額より枠のほうが先に尽きます。
上限が100万円の市町はどこですか?
下松市・長門市・上関町・阿武町の4市町です。——残りの15市町は115万円です。補助率はどこも工事費の5分の4で共通なので、144万円の工事で115万円に届きます。
補助金は、いったん全額立て替えますか?
10市町では立て替えが要りません。——受領委任払いが使えるのは下関市・宇部市・防府市・下松市・長門市・柳井市・和木町・上関町・田布施町・阿武町。この制度を使うと、施主は工事費から補助金を差し引いた額だけを用意すれば済みます。
評点1.0まで上げられない家は、どうすればいいですか?
簡易補強が使える市町なら道があります。——県の注記は「上部構造評点を0.7以上1.0未満とする工事のことです(改修前より上部構造評点が向上するものに限ります)」。使えるのは萩市・山陽小野田市・周防大島町・上関町の4市町だけです。
締切はいつですか?
市町によってかなり違います。——早いのは平生町の6月30日、次いで山陽小野田市の改修が7月31日、柳井市9月16日、防府市9月30日。遅いのは阿武町の12月18日、宇部市・下松市・岩国市・田布施町が11月30日です。いずれも年度当初の予定なので、窓口で確かめてください。
空き家を買った場合はどうなりますか?
多くの市町に枠があります。——山口市の空き家バンク改修事業補助金は45歳未満または15歳未満の子がいる世帯なら3分の2・上限60万円(それ以外は2分の1・30万円)。防府市・周南市・萩市・柳井市にも同様の制度があります。ただし成約後5年以上の居住継続などの縛りが付きます。
県内の補助を自分で調べたいときは?
「ハウスポ!やまぐち」を使ってください。——山口県の住宅課が案内しているサイトで、県の関連課ごと・19市町ごとに補助制度が並んでいます。ただし金額と締切は必ず市町の公式ページで取り直してください。まとめサイトは探す道具であって、答えそのものではありません。
塗り替えで固定資産税は上がりません。下がりもしません。上がるのはどんな工事なのかを、外壁塗装と固定資産税で条文から確かめています。
参考にした情報
山口県と県内市町の公式ページ、および県が公開しているPDFを2026年9月6日に直接開いて確認しました。補助は予算の範囲内で、年度によって条件が変わることがあります。申請の前に、各市町の担当課へ確認してください。
- 山口県「住宅のリフォームについて」(ページ番号0024264/2025年8月6日更新/土木建築部 住宅課)
- 山口県「耐震診断・耐震改修に関する補助制度について」(ページ番号0024284/2025年4月18日更新/各市町申請窓口一覧)
- 山口県「各市町における一戸建ての木造住宅耐震補助の概要(令和8年4月現在)」(PDF/19市町の募集戸数・上限額・簡易補強・受領委任・受付期間)
- ハウスポ!やまぐち「補助・助成制度のご案内」(山口県住宅課が案内する県内補助制度の一覧/各市町ページ)
- 宇部市「健康・省エネ住宅リフォーム助成」「よくある質問と回答」(2026年9月3日更新)
- 防府市「防府市エコライフ住宅推進事業」(2026年4月8日更新/商工振興課 商工振興係)。断熱改修の対象工事に「遮熱性塗料(高反射率塗料)・断熱塗料施工」。同「よくあるご質問について」(PDF)に「遮熱性塗料・断熱塗料の性能に基準はありますか→ありません。カタログ等で遮熱・断熱効果がある旨明記されていれば対象になります。」(2026年9月9日確認)
- 長門市「長門市住まい快適リフォーム助成」(建築住宅課住宅班)/山陽小野田市「住宅リフォーム資金助成事業」(建築住宅課)/美祢市「住宅リフォーム助成事業」(観光商工部商工労働課)
- 山口県「住宅のリフォームについて」を開く——土木建築部住宅課のページ。県内の補助制度と相談窓口はここから。金額と受付状況は年度で変わります。申請の前に、必ずここで最新の内容を確かめてください
問い合わせ先
県全体の耐震制度=山口県 土木建築部 住宅課 民間住宅支援班 083-933-3883
宇部市=住宅政策課 0836-34-8252/建築指導課 0836-34-8434
長門市=建築住宅課住宅班 0837-23-1186
山陽小野田市=建築住宅課 0836-82-1167
美祢市=観光商工部商工労働課 0837-52-5224(リフォーム助成)/建設課 0837-52-1116(耐震)
防府市=商工振興課 商工振興係 0835-25-2147(エコライフ住宅推進事業)/建築課 建築指導室 0835-25-2449(耐震・ブロック塀)
山口県内の市を個別に調べています。——宇部市/防府市/山口市/周南市/岩国市/下関市/長門市。同じ山口でも、市が変われば答えが変わります(全国の助成金ガイド)。
中国地方のほかの県も調べています。——広島県/岡山県/松江市(島根)/鳥取市。県が変われば、答えが変わります(助成金ガイド/地域から探す)。