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中央区の外壁塗装に助成金は出る?——外壁は出ません。屋根なら20パーセント・上限10万円

外壁は出ません。屋上・屋根なら出ます導入費用(税抜)の20%・上限10万円/中央エコアクトの特典を受けた家庭は35%・上限12万円

制度
住宅・共同住宅用 自然エネルギー・省エネルギー機器等導入費助成の「高反射率塗料等」
条件
屋上・屋根用の高反射率塗料/国内の第三者機関の測定値で日射反射率(近赤外領域)50%以上工事の2週間程度前までに申請
注意
賃貸共同住宅のオーナー・分譲マンションの管理組合は上限35万円。予算残額が20%になると窓口申請のみになります
受付
令和8年4月1日〜予算がなくなり次第終了(7月31日時点で残額49.4%)

中央区では、外壁の塗装に助成は出ません。——対象になるのは「屋上・屋根用高反射率塗料」で、区の一覧にも屋上と屋根しか書かれていません。出るのは導入費用の20パーセント、上限10万円です。——ただし中央区には、ほかの22区にない仕組みがあります。「中央エコアクト」という区の取り組みに参加していると、助成率が35パーセントに上がるのです。同じ工事でも、参加しているかどうかで戻る額が変わります。

このページの内容全11項目

先に結論——屋上・屋根だけ。エコアクトで率が変わります

①外壁は対象外——対象は「屋上・屋根用高反射率塗料」
②住宅なら導入費用(税抜)の20パーセント・上限10万円
③中央エコアクトの特典を受けた家庭は35パーセント・上限12万円
④賃貸共同住宅のオーナーと分譲マンションの管理組合は上限35万円
⑤工事の2週間程度前までに申請——決定通知が届いてから着工します

中央区の制度で、いちばん特徴的なのは助成率が2段階あることです。——同じ工事、同じ塗料でも、「中央エコアクト」に参加していれば率が上がります。ほかの区にはない仕組みです。

対象者助成率限度額
住宅(一般)導入費用の20パーセント100,000円
住宅(中央エコアクトの特典を受けた家庭)導入費用の35パーセント120,000円
共同住宅(賃貸のオーナー・分譲の管理組合)導入費用の20パーセント350,000円

上限10万円に届くのは、導入費用が税抜50万円からです。——35パーセントなら約34万円で上限12万円に届きます。率が上がると、届く工事費も下がる、という関係になります。

「導入費用」には工事費も入ります。——区は「省エネルギー機器等の場合、機器本体の他に導入に係る工事費も導入費用に含まれます」としています。塗料代だけを見る港区とは逆で、塗装工事の代金そのものが基準です。

ただし除かれるものがあります。——「諸経費や交通費、振込手数料等の機器の導入に直接関係ない経費は含まれません」。見積書の「諸経費」という項目は、計算から外れる可能性があります(費用の内訳と足場代)。

中央エコアクトに参加していると35パーセントになります

助成率が20パーセントから35パーセントに上がる条件が、これです。

「中央エコアクト(中央区版二酸化炭素排出抑制システム)家庭用の特典を受けた者に対する優遇
中央エコアクト家庭用の特典を受けた家庭は、助成金額が増額されます。」(中央区)

中央エコアクトは、区が別に運営している取り組みです。——家庭の二酸化炭素の排出を抑える行動に対して特典を出す仕組みで、その特典を受けている家庭は、この助成でも優遇されるという組み立てになっています。

一般エコアクトの特典を受けた家庭
助成率20パーセント35パーセント1.75倍
限度額100,000円120,000円2万円
50万円の工事なら10万円12万円2万円
30万円の工事なら6万円10万5千円4万5千円

差が大きく出るのは、工事費が小さいときです。——30万円の工事なら4万5千円の差。上限に届いてしまう大きな工事では、差は2万円にとどまります。

当サイトが調べた23区のなかで、「別の取り組みに参加していると率が上がる」制度は中央区だけです。——ほかの区にある優遇は、高齢者世帯・障害者世帯・区内業者を使った場合といったものでした。豊島区区内事業者なら耐震改修に50万円上乗せ墨田区高齢者等が居住していれば耐震の限度額が上がる形です。

中央区は「区の環境の取り組みに参加しているか」で差を付けています。——塗り替えを考えている中央区の方は、先に中央エコアクトのページを見ておくと、条件が変わるかもしれません。

事業所向けの制度では、さらに細かく分かれています。——ブロンズ・シルバー・ゴールドの3段階で助成の単価と限度額が変わる作りです。住宅用は「特典を受けたかどうか」の2段階になっています。

賃貸のオーナーと管理組合は上限35万円

中央区の助成は、対象になる方が4種類あります。

対象者高反射率塗料等の限度額
1. 区内に住所を有している方(区民)10万円(エコアクトの特典を受けていれば12万円)
2. 区内に賃貸共同住宅を所有している方(区民)35万円
3. 区内に賃貸共同住宅を所有している中小事業者等
4. 区内の分譲共同住宅の管理組合

賃貸のオーナーが対象に入っている点は、区によって分かれるところです。——品川区賃貸住宅の個人オーナーに上限100万円港区管理組合は対象だが賃貸物件は不可大田区賃貸用アパートの改修は対象外でした。

中央区は、賃貸も分譲も同じ35万円の枠で扱っています。——住宅の大半が共同住宅という区の事情が、ここに出ていると読めます。

使う場所にも条件があります。——「住宅用は、居住する住戸で使用されるものであること」「共同住宅用は、共用部で使用されるものであること」。

マンションの屋上は共用部なので、個人が申請するのではなく管理組合が申請する形になります。そして「対象機器を導入し、かつ、導入に係る費用を負担する方に限ります」という条件も付いています。

塗料の条件——第三者機関の測定で近赤外線50パーセント以上

使える塗料の条件は、1つだけです。

「屋上・屋根用高反射率塗料
国内の第三者機関における測定値が日射反射率(近赤外領域)50%以上であること。」(中央区 対象機器要件一覧表)

50パーセントという水準は、23区でいちばん多い基準です。——東京都・杉並区・世田谷区・足立区・品川区・墨田区・江東区・文京区・新宿区がこの数字。台東区が40パーセント、港区が60パーセント、葛飾区が70パーセントです。

ただし「国内の第三者機関における測定値」と指定されています。——申請の書類にも「国内の第三者機関が発行する製品の試験結果報告書の写し」が挙げられていて、メーカーのカタログだけでは足りない読み方になります。港区「塗料メーカーが発行しているものは不可」としていました。

見積もりを頼む段階で、確かめておいてください。——「中央区の助成を使うので、第三者機関の試験結果報告書が出せる塗料でお願いします」。製品を決めてから報告書が無いと分かると、選び直しになります(塗料の選び方)。

なお、同じ「高反射率塗料等」の枠に窓用日射調整フィルム・コーティング材も入っています。——こちらは「遮蔽係数0.7未満、可視光線透過」という別の条件です。屋根を塗るついでに窓の日射対策も考えている方は、同じ制度で申請できます。

塗布面積の「計算過程」を出します

申請のときに出す書類のなかに、面積に関する指定があります。

「屋上・屋根用高反射率塗料を導入する場合
・導入場所・塗布面積が明記された平面図・立面図(塗布面積の計算過程がわかるもの)
・国内の第三者機関が発行する製品の試験結果報告書の写し
・実施計画書(様式2)※オンライン申請の場合はフォームの入力でも可」

「塗布面積の計算過程がわかるもの」。——面積の数字だけでなく、どう計算したかを示すということです。新宿区「施工面積の算出計算式及び計算式に使用した数値」を求めていました。

屋根の面積は、施主が自分で確かめにくい数字です。——地上からは見えませんし、勾配があるぶん床面積より広くなります。計算過程が書かれた図面が手に入るなら、それは見積もりを読む材料になります。

複数の会社から見積もりを取っている場合、面積の数字を並べてみてください。——同じ家なのに面積が違うなら、どちらかの数え方が違います。その理由を聞けるのが、計算過程のある図面の値打ちです(塗装面積の出し方同じ条件で複数社に出してもらう)。

写真に縦幅と横幅を書き込みます

工事が終わったあとの写真にも、細かい指定があります。

「高反射率塗料等または、窓用日射フィルムを導入した場合
全ての施工箇所が確認できる写真
(フィルムを張り付けた窓・塗料を塗った面の全ての写真に、縦幅・横幅を記入し、導入面積が確認できるようにしてください。)」

写真に縦幅と横幅を書き込む。——当サイトが読んできた助成の資料のなかで、この指定は中央区だけです。写真そのものに寸法を記入して、面積が確認できる形にするということになります。

申請のときに「計算過程がわかる図面」を出し、完了後に「寸法を書き込んだ写真」を出す。——面積を二重に確かめる作りです。助成額が面積ではなく工事費で決まる制度なのに、面積をここまで見ているのは、「本当にその範囲を塗ったか」を確認するためだと読めます。

実務としては、業者に先に伝えておくのが確実です。——「完了報告で、塗った面の写真に縦幅・横幅を書き込む必要があります」。足場を外してからでは、屋根の全体を撮り直せません(塗装の工程)。

予算が減ると、申請方法が窓口だけになります

中央区には、当サイトで初めて見る仕組みがもうひとつあります。——予算の残りによって、申請できる方法が変わります。

申請方法受け付けている期間
窓口常時受付
オンラインフォーム予算残額が20パーセントに達した日の23時59分まで
郵送予算残額が20パーセントに達するまで(当日の消印は有効)

予算が残り20パーセントになると、窓口に行くしかなくなります。——先着順の制度で、最後の枠を郵送やオンラインで取り合うと不公平になるという考え方だと読めます。

令和8年度からオンライン申請が始まりました。——区は「令和8年度より、オンライン申請を開始いたしました」としています。窓口と郵送だけだった制度に、オンラインが加わった年ということになります。

予算の残りは、区が公表しています。

令和8年度の予算と申請状況(令和8年7月31日時点)
令和8年度予算43,000,000円
申請受付累計21,746,000円
予算残額割合49.4パーセント

区は「毎月初旬に更新を予定しています」としています。秋以降に工事を考えている方は、申請の前にこの数字を見てください。20パーセントを切っていれば、窓口に行く必要があります。

工事の2週間前までに申請。決定通知が届いてから着工

中央区は着工前の申請です。——しかも「2週間程度前まで」という目安が示されています。

順番やること
1設置工事を行う2週間程度前までに、必要書類を区に提出
2区が審査し、助成金交付決定通知書を郵送
3交付決定通知を受領後に工事を開始
4令和9年3月15日までに導入工事を終える
5令和9年3月31日までに導入完了報告の書類を提出
6助成金交付額確定通知を受領後、助成金請求書と支払金口座振替依頼書を提出
7区が請求書を受領後、指定の口座に振り込み

工事内容が変わる場合の手続きも決まっています。——「工事内容に変更がある場合は、変更申請書(第4号様式)を提出し、承認後に着工してください」承認を待ってから、というところが大事です。

中止する場合も届け出が要ります。——「工事を中止する場合は、取消申請書(第5号様式)を提出してください」。

国や東京都の制度との関係にも、注意書きがあります。——「国・東京都の助成金を併用する場合、区の助成金が減額となる場合があります」「併用が禁止されている助成金もありますので、必ず併用先にご確認ください」。併用できるかどうかは、相手の制度の側で決まるということです(東京都の制度)。

23区で比べると——中央区の位置

当サイトが区の公式情報で確認した22区のなかで、中央区は「屋根だけ出る区」に入ります。

何を基準にするか住宅の上限
中央区導入費用の20パーセント(エコアクトの特典で35パーセント)10万円(特典時12万円)
台東区施工費の20パーセント15万円
新宿区施工面積×2,000円20万円
文京区床面積×2,000円40万円
港区材料費の全額と面積×2,000円の低いほう30万円
江東区施工面積×1,000円20万円
世田谷区1棟につき定額7万円

金額だけを見れば、中央区は下のほうです。——ただしエコアクトの特典を受けていれば35パーセントという率は、23区でいちばん高い部類になります(豊島区の30パーセント、足立区の3分の1と並びます)。

中央区で屋根を塗る方は、この順番で考えてください。——まず中央エコアクトの特典を受けているかを確かめる。受けていれば率が1.75倍になります。次に第三者機関の試験結果報告書が出せる塗料を選び、工事の2週間前までに申請する。

外壁だけを塗るなら、中央区の助成は関係ありません。——探す時間をここで終わりにして、見積もりを比べることに使ってください。上限10万円は、見積もりの差で簡単に動く額です東京都と23区の制度をまとめて見る)。

中央区は、住宅のほとんどが共同住宅という区です。——戸建てにお住まいの方は、区のなかではかなり少数にあたります。そのぶん、共同住宅の共用部に35万円という枠が用意されているのは、実情に合った設計だと思います。マンションの屋上防水や塗り替えを検討している管理組合には、確かめる値打ちがあります屋上防水)。

よくある質問

中央区で、外壁塗装に助成金は出ますか?

外壁は出ません。対象機器は「高反射率塗料等(屋上・屋根用高反射率塗料、窓用日射調整フィルム・コーティング材)」で、屋上と屋根の塗料が対象です。

屋根の塗装ならいくら出ますか?

住宅の場合、導入費用の20パーセント・限度額10万円です。中央エコアクト家庭用の特典を受けた家庭は35パーセント・限度額12万円に上がります。

中央エコアクトとは何ですか?

中央区版の二酸化炭素排出抑制システムです。区は「中央エコアクト家庭用の特典を受けた家庭は、助成金額が増額されます」としています。詳しくは区の中央エコアクトのページで確認してください。

賃貸マンションのオーナーでも使えますか?

使えます。対象者に「区内に賃貸共同住宅を所有している方(区民)」と「区内に賃貸共同住宅を所有している中小事業者等」が挙げられており、共同住宅の高反射率塗料等は導入費用の20パーセント・限度額35万円です。

分譲マンションの管理組合でも使えますか?

使えます。対象者に「区内の分譲共同住宅の管理組合」が挙げられています。共同住宅用は共用部で使用されるものが対象です。

塗料の条件は何ですか?

国内の第三者機関における測定値が、日射反射率(近赤外領域)50パーセント以上であることです。申請のときに、国内の第三者機関が発行する製品の試験結果報告書の写しを提出します。

工事費も助成の対象になりますか?

なります。区は「省エネルギー機器等の場合、機器本体の他に導入に係る工事費も導入費用に含まれます」としています。ただし諸経費や交通費、振込手数料など、機器の導入に直接関係ない経費は含まれません。対象となる導入費用は税抜きです。

申請はいつすればいいですか?

機器等の設置工事を行う2週間程度前までです。区が書類を審査して助成金交付決定通知書を郵送し、その通知を受け取ってから工事を開始します。

申請の方法は選べますか?

窓口・オンライン申請フォーム・郵送の3つがあります。ただし予算残額によって変わり、予算残額が20パーセントになった時点で窓口からの申請のみになります。オンラインは予算残額が20パーセントに達した日の23時59分まで、郵送は20パーセントに達するまでです。

予算はまだ残っていますか?

区は令和8年7月31日時点で、予算43,000,000円に対して申請受付累計21,746,000円、予算残額割合49.4パーセントと公表しています。毎月初旬に更新される予定とされています。

いつまでに工事を終える必要がありますか?

導入完了期限は令和9年3月15日、完了報告期限は令和9年3月31日です。

申請のときに図面は必要ですか?

必要です。「導入場所・塗布面積が明記された平面図・立面図(塗布面積の計算過程がわかるもの)」と、実施計画書(様式2)を提出します。オンライン申請の場合、実施計画書はフォームの入力でも構いません。

完了報告の写真に決まりはありますか?

あります。区は「塗料を塗った面の全ての写真に、縦幅・横幅を記入し、導入面積が確認できるようにしてください」としています。

国や東京都の助成と併用できますか?

区は「国・東京都の助成金を併用する場合、区の助成金が減額となる場合があります」「併用が禁止されている助成金もありますので、必ず併用先にご確認ください」としています。

参考にした情報

  • 中央区「令和8年度住宅・共同住宅用自然エネルギー・省エネルギー機器等導入費助成」(環境土木部 環境課)
  • 中央区「助成金パンフレット」(PDF)/「対象機器要件一覧表」(PDF)
  • 中央区「自然エネルギー機器・省エネルギー機器等の導入に関する助成金」
  • 中央区「中央エコアクト(中央区版二酸化炭素排出抑制システム)」

この記事は2026年9月2日時点で、中央区の公式ウェブサイトおよび区が公開しているパンフレット(PDF)から確認できた内容をまとめたものです。助成は予算がなくなり次第、受付が終了します。また予算残額によって申請できる方法が変わります。申請の前に、必ず区の最新のページで予算残額と受付方法をご確認ください。