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【2026年度】石川県の外壁塗装に助成金は出る?——県からは出ませんが、19市町の表を全部読むと「外壁」が5か所に出てきます

県からは出ません。市町に5か所あります七尾市=屋根・外壁の塗替えが名指しで2分の1・50万円/輪島市=外壁だけで3分の2・100万円

県が19市町の制度を1枚の表にしています
「県・市町の補助制度一覧表(2026年度版)」(エクセル・令和8年7月1日時点)。300行を超えます
その全文で「外壁」「塗装」が出てくるのは5行だけ
七尾市・輪島市(2つ)・金沢市・能美市。ほかの15市町の行には出てきません
名指しで「塗替え」と書いているのは七尾市
空き家バンクの改修補助=「キッチンや浴室の交換、屋根・外壁の塗替え、壁紙・床の張替え等の改修」工事費の2分の1・上限50万円(費用の合計が10万円超)
いちばん大きいのは輪島市の景観重点地区
輪島景観重点地区の修景=外壁だけで補助率3分の2・限度額100万円。屋根・外部建具もそれぞれ100万円
県が個人に直接出す制度は3本だけ
いしかわの森で作る住宅推進事業(県産木材5立方メートル以上)・ゼロエネ住宅(新築と購入のみ)・感震ブレーカー。塗り替えには届きません
急ぐのは応急修理です
能登半島地震の住宅の応急修理=申請は令和8年9月30日まで屋根や床、壁、窓が対象で、半壊以上は706,000円・準半壊は343,000円
その応急修理は、先に工事を始めていても間に合います
県「既に修理に取りかかっていても、施工者への支払いをしていない場合は、制度の対象とすることができます。」——ほかの補助と真逆です
耐震の補助率が10分の10の市があります
金沢市280万円・小松市280万円・白山市210万円・輪島市210万円。当サイトが調べた市区のなかでも上位です

「石川県 外壁塗装 助成金」で調べてこられた方へ。この県は、調べ方がはっきりしています。——石川県は県内19市町の住宅補助を1枚の表にまとめたエクセルを公開していて、行数は300を超えます。そこで「外壁」と「塗装」を全文検索しました。——出てきたのは、5行だけでした。うち1つは「屋根・外壁の塗替え」と名指しで書かれています。もうひとつ、先に書いておきたいことがあります。能登半島地震の住宅の応急修理は、申請が令和8年9月30日で締め切られます。屋根と壁が対象で、費用は市町が業者に直接払う制度です。

石川県内の市を、1件ずつ市の公式情報で調べています。——3市とも答えがちがいました。県が出している19市町の一覧表は、このページで全部読んでいます。

金沢市白山市小松市七尾市

雪と潮風の両方が来る土地です。制度の前に総額を知りたい方は——30坪だといくらか業者を自分で調べる4つの方法

このページの内容全13項目

先に結論——県からは出ません。市町に5か所あります

石川県は、調べ方がはっきりしている県です。県が19市町ぶんの住宅補助を、1枚の表にまとめて公開しているからです。

名前は「県・市町の補助制度一覧表(2026年度版)」。エクセルのファイルで、令和8年7月1日時点。行数は300を超えます。

その全文で「外壁」と「塗装」を検索しました。——出てきたのは5行だけでした。

図1 石川県で外壁塗装にお金が届く道は、市町の側にあります

石川県で外壁塗装に補助が届くかどうかの分かれ道 石川県が個人に直接交付する住宅の補助は、いしかわの森で作る住宅推進事業と、ゼロエネ住宅の補助と、感震ブレーカーの補助の3本で、いずれも外壁の塗り替えには届かず県からは0円である。七尾市の空き家バンク改修費補助は対象工事にキッチンや浴室の交換、屋根・外壁の塗替え、壁紙・床の張替え等の改修と書かれており、工事費の2分の1で上限50万円、費用の合計が10万円を超えることが条件である。輪島市の輪島景観重点地区修景事業は対象経費に外壁が独立した行として立っており、補助率3分の2で限度額100万円となっている。 石川県で、外壁の塗り替えにお金が届くか 2026年9月13日に県と市町の公式情報で確認 ふつうに塗り替える 県の3制度は 県産木材・ゼロエネ・ 感震ブレーカー。 どれも届きません 県からは0円 空き家バンクの家を直す 七尾市の対象工事に 「屋根・外壁の 塗替え」が名指し 10万円超が条件 2分の1・上限50万円 景観重点地区で修景する 輪島市の別表に 「外壁」が独立した 行として立って います(6地区) 3分の2・上限100万円
出典:石川県「県・市町の補助制度一覧表(2026年度版)」(令和8年7月1日時点・2026年9月13日確認)

この記事で押さえることは3つです。

  • 名指しで「塗替え」と書いているのは七尾市の1つだけ。空き家バンクの物件で、工事費の2分の1・上限50万円
  • いちばん大きいのは輪島市の景観重点地区で、外壁だけで3分の2・100万円。ただし6地区に限られます
  • 県が個人に直接出す制度は3本で、どれも塗り替えには届きません。それより急ぐのが応急修理の締切です

いま動くべきは応急修理——申請は9月30日まで

お金の話より先に、期限が決まっているものを書きます。

令和6年(2024年)能登半島地震の「住宅の応急修理」は、申請が令和8年9月30日で締め切られます。県のページの冒頭に、こう出ています。

「※利用申し込みは令和8年9月30日までです!!」——石川県土木部建築住宅課

制度の中身は、こうです。

図3 住宅の応急修理の順番(能登半島地震)

石川県の住宅の応急修理制度の手続きの流れ 石川県の住宅の応急修理制度は、まず罹災証明書で準半壊以上の判定を受けていることが前提となる。次に自分で施工者を選定し、修理の箇所や内容を調整したうえで市町に申し込む。申請期限は令和8年9月30日である。市町が選定された施工者に修理を依頼し、修理費用は市町から業者へ直接支払われる。限度額を超える部分だけが自己負担となる。限度額は全壊・大規模半壊・中規模半壊・半壊が1世帯当たり706,000円、準半壊が343,000円である。 罹災証明書 準半壊以上 施工者を選ぶ 自分で決めます 市町に申し込む 9月30日まで 市町が依頼 市町から業者へ 市町が直接支払う 自己負担は限度額超だけ 令和8年9月30日で締め切られます
出典:石川県「住宅の応急修理について(災害救助法:令和6年(2024年)能登半島地震)」(2026年9月13日確認)
項目中身
対象の市町金沢市・七尾市・小松市・輪島市・珠洲市・加賀市・羽咋市・かほく市・白山市・能美市・津幡町・内灘町・志賀町・宝達志水町・中能登町・穴水町・能登町の17市町
対象の被害罹災証明書で「大規模半壊」「中規模半壊」「半壊」「準半壊」/「全壊」でも修理により引き続き居住が可能となる場合は対象
直せるところ屋根、床、壁、窓、台所、トイレ、風呂など「日常生活に最低限必要な部分」
限度額全壊・大規模半壊・中規模半壊・半壊=706,000円/準半壊=343,000円(1世帯当たり)
支払い市町から修理業者に直接。限度額を超える部分は自己負担
期限申請=令和8年9月30日/完了=「当面、設定しない」

この制度には、ほかの補助金と真逆の書き方が2か所あります。

「本制度の対象となる住家については、既に修理に取りかかっていても、施工者への支払いをしていない場合は、制度の対象とすることができます。」
「現在は施工者の選定前でも住宅の応急修理申込書兼申込みに関する申出書を申請期限(令和8年9月30日)までに提出すれば、見積書等の添付書類の提出は後日(申請後)でも可能です。」

ふつうの補助金は、交付決定の前に工事を始めたらその時点で対象外です。当サイトが調べてきた市区でも、北杜市は「申請前に実施したものは対象外」と2回書き、甲府市は「交付決定されるまで、工事契約をしないでください!!」と感嘆符つきで書いています。応急修理は、そこが違います。

ただし「応急的な修理」です。傷んでいない外壁を予防のために塗り替える工事は入りません。被害を受けた壁を直す工事と、ふつうの塗り替えを、見積書のうえで分けてもらってください。同じ足場で両方やるなら、なおさらです。

県が19市町の300行を1枚の表にしています

ここからが、この県のいちばん使えるところです。

石川県の「住宅関連支援制度ポータルサイト」(土木部建築住宅課 076-225-1777)から、2つのファイルが開けます。

ファイル形式時点
県・市町の補助制度一覧表(2026年度版)エクセル 241KB令和8年7月1日時点
住まいづくり補助制度のご案内(2026年度版)PDF 604KB令和8年4月1日時点

同じ内容に見えて、時点が3か月ちがいます。印刷して持ち歩くならPDFですが、金額と条件を確かめるならエクセルのほうです。

エクセルの列は、県・市町名/制度・事業名/リンク/対象/内容/担当課。「対象」の列に「新築」「増改築」「購入」「設置」「改修」「除却」「賃貸」の区分が入っているので、「改修」が付く行だけを抜けば、直す工事に関係する制度がそろいます。数えたら116行ありました。

当サイトでは山梨県でも同じ型の表(27市町村・PDF)を読んでいます。県がこういう表を持っているかどうかで、調べる手間が10倍ちがいます。ただし県の一覧は探すための道具で、答えそのものではありません。金額と期限は、必ず市町の本体ページで取り直してください。

「外壁」が出てくる5つの制度を、全部並べます

300行を超えるエクセルの全文で、「外壁」または「塗装」という語が出てくるのは5行でした。順に見ます。

図2 県の一覧表で「外壁」が出てくる5つの制度の上限額(万円)

石川県の一覧表で外壁が出てくる制度の上限額 石川県が公開している県・市町の補助制度一覧表を全文検索すると、外壁または塗装という語が出てくるのは5行だけである。上限額は輪島市の輪島景観重点地区修景事業の外壁が100万円で最も大きく、金沢市の屋根・外壁等の修景が50万円、七尾市の空き家バンク改修費補助が50万円、能美市の空き家バンク改修補助が50万円、輪島市の耐震の安全対策工事が50万円となっている。 100 輪島市 景観(外壁) 50 金沢市 屋根・外壁等の修景 50 七尾市 空き家(塗替え名指し) 50 能美市 空き家(漏水の屋根外壁) 50 輪島市 耐震の安全対策 上限額(万円)/残る15市町の行には「外壁」も「塗装」も出てきません
出典:石川県「県・市町の補助制度一覧表(2026年度版)」(2026年9月13日確認)
制度表に書かれている中身
七尾市空き家バンクの改修補助「キッチンや浴室の交換、屋根・外壁の塗替え、壁紙・床の張替え等の改修」/費用の合計が10万円超2分の1・上限50万円
輪島市輪島景観重点地区の修景対象経費に「外壁」が独立した行(屋根・外部建具も各100万円/外構・工作物等は50万円)。6地区=馬場崎・駅前/鳳至上町/總持寺周辺/まんなか/長山/本町周辺3分の2・限度額100万円
輪島市耐震の安全対策工事「屋根等は外壁の飛散・落下防止対策」/木造住宅(昭和56年以前)または能登半島地震で一部損壊以上10分の10・限度額50万円
金沢市景観の補助(景観政策課)「屋根・外壁等の修景」。同じ行に生け垣70%・土塀の修復70%(200万円)・板塀・竹垣なども並びます50%・限度額50万円
能美市空き家バンクの改修補助「雨水による漏水に伴う屋根、外壁又は内装の改修に要する経費」/「市外業者を利用する場合は半額」2分の1以内・1戸50万円

読み方を3つ書いておきます。

1つめ。名指しで「塗替え」と書いているのは七尾市だけです。——ほかの4つは「修景」「改修」「飛散・落下防止対策」で、塗り替えそのものを指しているとは限りません。とくに能美市は「雨水による漏水に伴う」が頭に付いているので、雨漏りが起きていることが前提です。予防で塗り替える工事とは条件が違います。

2つめ。輪島市の100万円は、区域で決まります。——景観重点地区は6つ。その外では出ません。これは金沢市も白山市も同じで、石川県の景観の補助は、ほぼ全部が区域限定です。

3つめ。能美市の「市外業者を利用する場合は半額」は、県の表のいちばん端に書かれています。——市内業者かどうかで、受け取る額が2倍ちがう。見積もりを取る前に知っておかないと、あとから戻せません。

石川県のリフォーム補助金——県が持っている制度を、全部並べます

「石川県 リフォーム 補助金」で探すと、市町のページと業者のページが混ざって出てきます。県が自分で出しているものだけを並べます。一覧表の最初の3行がそれです。

県の制度所管対象外壁の塗り替えとの関係
いしかわの森で作る住宅推進事業森林管理課 076-225-1643新築・増改築・購入・設置県産木材を5立方メートル以上使うことが条件。塗装では届きません。能登半島地震・奥能登豪雨で全壊・半壊した場合の特例は3立方メートル以上
ゼロエネ住宅の補助カーボンニュートラル推進課 076-225-1527新築・購入のみZEH等で断熱等性能等級6以上。県が認定するゼロエネ住宅アドバイザーの監修が要件。改修は対象外
感震ブレーカー消防保安課 076-225-1481新築・改築・購入・設置購入・設置費の2分の1令和7年7月1日以降に購入したものに限る

3本とも、外壁の塗り替えには届きません。——「増改築」が対象に入っているのはいしかわの森だけですが、県産木材を5立方メートル以上使うことが条件なので、塗装工事では条件を満たせません。

いしかわの森には、外構部の枠もあります。木塀・木柵に5千円/平方メートル、下限5万円・上限15万円。塗り替えと一緒に木の塀を新しくするなら、ここは当たり得ます。窓口が建築住宅課ではなく森林管理課なので、住宅の部署に聞くと出てきません。

ゼロエネ住宅の補助額はZEH等が30万円、長期優良住宅が10万円(ZEHなら20万円)、ZEHが10万円で、子育て世帯(18歳未満の子がいる)と若年夫婦世帯(夫婦いずれかが39歳以下)には10万円または5万円の加算があります。ただし新築と購入だけです。

耐震の補助率が10分の10。当サイトが調べたなかでも上位です

石川県で目を引くのは、耐震改修の補助率です。

補助率限度額備考
金沢市10分の10280万円区域の外でも使えます
小松市10分の10280万円戸建て210万円+加算工事70万円(令和7年7月から)。加算工事に「重い屋根を軽い屋根に葺き替える工事」/代理受領制度あり
輪島市10分の10210万円能登半島地震で一部損壊以上の住宅も対象/安全対策工事50万円・除却50万円・建替210万円
白山市10分の10210万円簡易耐震診断は無料

補助率10分の10というのは、限度額までは全額が出るという意味です。——山梨県も27市町村すべてが10分の10(143万7,500円)でしたが、石川は限度額のほうが大きい。

外壁塗装を考えている家の多くは、築30年を超えています。昭和56年5月以前に建てられた家なら、まず耐震診断を受けてください。足場を組む前に建物全体の状態が分かると、塗るか直すかの判断そのものが変わります。

輪島市の制度は、対象の書き方が違います。——「木造住宅(昭和56年以前の建築に限る)又は令和6年能登半島地震に被災した住宅(一部損壊以上)」。新しい家でも、地震で一部損壊以上なら入る。ほかの市の耐震補助は築年数で切っているので、ここは読み落とさないでください。

市の答え——県内3市を1件ずつ調べました

県の表と、市の実際のページは、手ざわりがだいぶ違います。3市とも答えがちがいました。

金沢市——出ます。ただし住所で決まります

景観に関する助成が10本。当サイトが調べたどの市より多い数です。こまちなみ保存区域なら、指定を受けていない建築物でも外観修景70パーセント・200万円。川筋修景事業には「外壁修景 50パーセント・50万円」という項目そのものがあります。ただしすべて区域が指定されていて、市域全体で使える制度ではありません。

白山市——区域によります

景観まちづくり事業補助金の別表に「伝統的な塗布仕上げによる建築物(外壁、格子、ひさし等)の外観の修景」という区分があり、外壁の修景は2分の1・上限200万円。対象は8つのまちなみ重点地区だけです。要綱が再申請の間隔を塗装だけ7年、ほかは15年としていて、塗り替えの周期を市が制度に入れています。

小松市——塗装には出ません

市に外壁の塗装を対象にした補助はありません。ただし防火改修工事の対象に「延焼の恐れのある部分の外壁・軒裏等を防火工事とする工事」——2分の1・限度額50万円。塗装ではなく防火構造にする工事です。耐震は10分の10で最大280万円、代理受領制度で立て替えが要りません。

外壁塗装と固定資産税

塗り替えだけでは上がりません。耐震改修で減額される仕組みと、増改築等工事証明書のことも

3市の共通点は「区域」です。——金沢のこまちなみ、白山のまちなみ重点地区、輪島の景観重点地区。石川県で外壁にお金が届くかどうかは、住所でほぼ決まります。だから最初にやることは、自分の家がその区域に入っているかを市の担当課に聞くことです。

景観の制度が、この県はとくに厚い

当サイトでは400を超える市区町村を1件ずつ調べてきました。そのなかで石川県は、景観の補助が突出して多い県です(当サイトの市区ページ・2026年9月13日時点)。

  • 金沢市=景観の助成が10本。こまちなみ保存区域の外観修景70パーセント・200万円/長町は最大700万円、にし茶屋の建築物修景は最大1,000万円
  • 輪島市=景観重点地区が6つ。外壁・屋根・外部建具がそれぞれ3分の2・100万円
  • 白山市=まちなみ重点地区が8つ。「伝統的な塗布仕上げ」という、塗装そのものを指す区分があります

ただし、全部が区域限定です。——「石川県に住んでいるから使える」制度ではありません。そして景観の補助には、ふつうの補助金にない条件が付きます。

金沢市の場合、事前協議が必須で審査に1か月かかり、15年間は勝手に処分できなくなります。白山市は再申請の間隔が塗装だけ7年、ほかは15年。お金が出るかわりに、家の扱いに長い縛りが付くということです。

区域に入っていると、届出の義務も付いてきます。白山市の重点地区では塗る面積が10平方メートルを超えたら届出で、届出から30日間は着手できません。——北杜市の山岳高原景観形成地域や富士吉田市の山並み景観形成地域と同じ型です。補助を使わない場合でも、区域内なら届出は要ります。色を決める前に確かめてください。

どこにも当てはまらないとき

ここまで読んで、区域の外だし、空き家バンクの物件でもないし、被災もしていない——という方がいちばん多いはずです。

そのときに手元に残るのは、見積書だけです。そして見積書は、50万円の補助金より大きい額を動かすことがあります。外壁塗装は会社によって総額が数十万円ちがうのがふつうで、補助金を探している時間で見積書を2枚増やしたほうが差が出るということが起こります。

石川で塗るなら、見積書の前に聞いてほしいことがあります。——この県は冬に雪が積もり、日本海から潮風が来ます。どちらも塗膜の傷み方が違うので、「うちの面だと、どこから傷みますか」と聞いてみてください。北面の藻やカビの話をする会社と、海側の鉄部の錆の話をする会社では、見ているものが違います。地区の名前を出して答えが返ってくるなら、その土地で実際に塗っています。

一括見積もりサービスを使うと、こちらから電話をかけ直さずに複数社の見積書がそろいます。そのうえで、見積書に4つの数字が書かれているかを見てください。①外壁の面積(平方メートル)②屋根の面積(平方メートル)③使う塗料の商品名と、その缶数④足場の面積(平方メートル)と単価。この4つがそろっていれば、2〜3社を横に並べたときに、どこで金額が変わったのかが分かります。

石川県では、そこにもう1行足してください。——被災による修理と、ふつうの塗り替えを分けて書いてあるか。応急修理の対象になる部分とならない部分が1行にまとまっていると、市町の側も判断できません。

国の補助金なら使えますか

市の制度に条件が付くと分かると、次に出てくるのがこの質問です。先に答えを書きます。外壁塗装そのものに出る国の補助金は、ありません。

よく名前が挙がるみらいエコ住宅2026事業も、対象は窓などの開口部の断熱改修、躯体の断熱改修、給湯器といった設備です。塗り替えは対象工事に入っていません。

まぎらわしいのが「躯体の断熱改修」です。これは壁・天井・床に断熱材を入れる工事のことで、断熱塗料や遮熱塗料を塗ることではありません。「外壁が対象」という説明だけを見て、塗り替えも入ると思ってしまう方がいます。

窓の断熱や給湯器の交換を同時にやるなら、その部分は対象になり得ます。ただし申請には「住宅省エネ支援事業者」に登録した業者が工事を請け負う必要があり、予算の上限に達した時点で受付が終わります。くわしくは国の制度と外壁塗装の関係にまとめました。

よくある質問

石川県から外壁塗装の助成金は出ますか。

県が個人に直接出す制度で、外壁の塗り替えに使えるものはありません。県の一覧表に載っている石川県自身の制度は3本で、いしかわの森で作る住宅推進事業(県産木材を5立方メートル以上使う新築・増改築・購入)、ゼロエネ住宅の補助(新築と購入のみ)、感震ブレーカーの購入費補助です。探す先は住んでいる市町になります。

県が市町の制度を一覧にしていると聞きました。

石川県の「住宅関連支援制度ポータルサイト」から「県・市町の補助制度一覧表(2026年度版)」というエクセルで開けます。令和8年7月1日時点の情報で、県内19市町ぶんの制度が300行を超えて並んでいます。印刷用に「住まいづくり補助制度のご案内(2026年度版)」というPDFもありますが、こちらは令和8年4月1日時点なので、エクセルのほうが3か月新しいです。

その表で「外壁」が出てくるのはどこですか。

全文を検索したところ5行でした。七尾市の空き家バンク改修費補助(屋根・外壁の塗替えが名指し・2分の1・50万円)、輪島市の輪島景観重点地区修景事業(外壁が独立した行で3分の2・100万円)、輪島市の耐震の安全対策工事(10分の10・50万円・外壁の飛散落下防止)、金沢市の景観の補助(屋根・外壁等の修景・50パーセント・50万円)、能美市の空き家バンク改修補助(雨水による漏水に伴う屋根、外壁又は内装の改修・2分の1・50万円)です。

七尾市の制度は、本当に塗り替えが対象ですか。

県の一覧表には対象工事として「キッチンや浴室の交換、屋根・外壁の塗替え、壁紙・床の張替え等の改修」と書かれています。塗替えが名指しです。助成額は工事費の2分の1で上限50万円、費用の合計が10万円を超えるものが対象で、空き家バンクを利用して売買または賃貸借した物件が前提です。窓口は七尾市の都市建築課(0767-53-8429)です。金額と条件は市の本体ページで取り直してください。

能美市の制度はどうですか。

空き家バンクに登録された物件の改修が対象で、補助対象経費に「雨水による漏水に伴う屋根、外壁又は内装の改修に要する経費」と書かれています。雨漏りが前提なので、予防のための塗り替えとは条件が違います。対象経費の2分の1以内で1戸あたり限度額50万円、ただし「市外業者を利用する場合は半額」と注記されています。

能登半島地震の応急修理は、まだ間に合いますか。

申請期限は令和8年9月30日です。対象は災害救助法が適用された17市町(金沢市、七尾市、小松市、輪島市、珠洲市、加賀市、羽咋市、かほく市、白山市、能美市、津幡町、内灘町、志賀町、宝達志水町、中能登町、穴水町、能登町)で、罹災証明書で準半壊以上の判定を受けていることが条件です。完了期限は「当面、設定しない」とされています。

応急修理は、いくらまで出ますか。

1世帯当たりで、全壊・大規模半壊・中規模半壊・半壊が706,000円、準半壊が343,000円です。費用は市町から修理業者に直接支払われ、限度額を超える部分が自己負担になります。

もう工事を始めてしまいました。

応急修理については、県が「本制度の対象となる住家については、既に修理に取りかかっていても、施工者への支払いをしていない場合は、制度の対象とすることができます」と書いています。ほかの補助金は交付決定前の着工を認めないものがほとんどなので、ここは例外です。支払いを済ませる前に市町の窓口へ相談してください。

見積書がまだ用意できません。

県は「施工者の選定前でも住宅の応急修理申込書兼申込みに関する申出書を申請期限(令和8年9月30日)までに提出すれば、見積書等の添付書類の提出は後日(申請後)でも可能です」と書いています。ただし修理は見積書等の提出後に市町が依頼することになります。

応急修理は、外壁の塗り替えにも使えますか。

そのままでは使えません。対象は「日常生活に必要不可欠な最小限度の部分の応急的な修理」で、県が挙げているのは屋根、床、壁、窓、台所、トイレ、風呂などです。被害を受けた壁を直す工事は入り得ますが、傷んでいない外壁を予防で塗り替える工事は「応急的な修理」に当たりません。修理の箇所と内容は市町の窓口で調整してください。

石川県の耐震改修の補助は、ほかの県と比べてどうですか。

補助率が高い市があります。当サイトが調べた範囲では、金沢市と小松市が耐震改修の補助率10分の10で最大280万円、白山市と輪島市が10分の10で210万円でした。補助率10分の10というのは、限度額までは全額が補助されるという意味です。ただし市によって条件も加算工事の中身も違うので、各市のページで確かめてください。

石川県は景観の補助が多いのですか。

金沢市には景観に関する助成が10本あり、当サイトが調べたどの市よりも多い数でした。こまちなみ保存区域では指定を受けていない建築物でも外観修景に70パーセント・200万円、川筋修景事業には「外壁修景 50パーセント・50万円」という項目があります。輪島市にも6地区の景観重点地区があり、外壁だけで3分の2・100万円です。白山市は8つのまちなみ重点地区で「伝統的な塗布仕上げによる建築物の外観の修景」という区分を持っています。

市町に電話するとき、何を聞けばいいですか。

3つです。1つめ「外壁の塗装だけの工事は、この補助の対象工事に入りますか」。2つめ「対象工事の一覧が載った書類はありますか。あれば見たいです」。3つめ「申請は工事の前ですか、後ですか」。石川県の場合はもう1つ、「市内の業者でないと減額されますか」を足してください。能美市のように市外業者だと半額になる制度があります。

参考にした情報

下に挙げたページとファイルは、2026年9月13日にすべて直接開いて中身を読んでいます。一覧表のエクセルは300行を超えますが、全文をテキストで検索できる形でした。補助は予算の範囲内で、年度の途中でも条件が変わります。数字を使う前に、必ず市町の担当課へ電話で確かめてください。

  • 石川県「住宅関連支援制度ポータルサイト」(土木部建築住宅課 076-225-1777/2026年9月13日確認)——「県・市町の補助制度一覧表(2026年度版)」(エクセル:241KB/令和8年7月1日時点)「住まいづくり補助制度のご案内(2026年度版)」(PDF:604KB/令和8年4月1日時点)/そのほかバリアフリーアドバイザーゼロエネ住宅アドバイザー
  • 石川県「県・市町の補助制度一覧表(2026年度版)」(エクセル 241KB)令和8年7月1日時点・2026年9月13日確認)——列は県・市町名/制度・事業名/リンク/対象/内容/担当課。「対象」の区分は新築・増改築・購入・設置・改修・除却・賃貸県内19市町ぶんで300行超「改修」を含む行は116行全文で「外壁」「塗装」が出てくるのは5行七尾市(空き家バンク・「キッチンや浴室の交換、屋根・外壁の塗替え、壁紙・床の張替え等の改修」・工事費の1/2・上限50万円・費用の合計が10万円超・都市建築課 0767-53-8429)/輪島市(輪島景観重点地区の修景・外壁 補助率2/3 限度額100万円・屋根100万円・外部建具100万円・外構等50万円・6地区)/輪島市(耐震の安全対策工事:補助率10/10、限度額50万円 屋根等は外壁の飛散・落下防止対策)/金沢市屋根・外壁等の修景:補助率50%(限度額50万円)・景観政策課 076-220-2364)/能美市(空き家バンク・「雨水による漏水に伴う屋根、外壁又は内装の改修に要する経費」・1/2以内・1戸50万円・「市外業者を利用する場合は半額」)/県自身の3制度=いしかわの森で作る住宅推進事業(県産木材5立方メートル以上/被災の特例は3立方メートル以上/木塀・木柵は5千円per平方メートル・下限5万円上限15万円・森林管理課 076-225-1643)、ゼロエネ住宅(新築・購入のみ/ZEH30万円・長期優良10万円(ZEHなら20万円)・ZEH10万円/子育て世帯10万円・若年夫婦世帯5万円の加算/カーボンニュートラル推進課 076-225-1527)、感震ブレーカー(2分の1/令和7年7月1日以降の購入に限る/消防保安課 076-225-1481)
  • 石川県「住宅の応急修理について(災害救助法:令和6年(2024年)能登半島地震)」(土木部建築住宅課/2026年9月13日確認)——「※利用申し込みは令和8年9月30日までです!!」/対象市町は金沢市、七尾市、小松市、輪島市、珠洲市、加賀市、羽咋市、かほく市、白山市、能美市、津幡町、内灘町、志賀町、宝達志水町、中能登町、穴水町、能登町の17市町/対象は罹災証明書で「大規模半壊」「中規模半壊」「半壊」「準半壊」「全壊」でも修理により引き続き居住が可能となる場合は対象「屋根や床、壁、窓、台所・トイレなど日常生活に必要不可欠な最小限度の部分の応急的な修理」/限度額は全壊・大規模半壊・中規模半壊・半壊が706,000円、準半壊が343,000円(1世帯当たり)「費用は市町から修理業者に直接支払います」「限度額を超える部分は、自己負担となります」/完了期限は「当面、設定しない」「本制度の対象となる住家については、既に修理に取りかかっていても、施工者への支払いをしていない場合は、制度の対象とすることができます。」「施工者の選定前でも住宅の応急修理申込書兼申込みに関する申出書を申請期限(令和8年9月30日)までに提出すれば、見積書等の添付書類の提出は後日(申請後)でも可能です。」
  • 石川県「住まいに関する支援について【令和6年(2024年)能登半島地震】」2024年5月24日更新・2026年9月13日確認)——災害救助法が適用されたのは野々市市と川北町を除く17市町/支援は1.応急修理制度 2.応急仮設住宅(建設型) 3.賃貸型応急住宅(みなし仮設) 4.公営住宅の提供の4本/「り災証明書の交付前でも、各制度の対象となる方は、住宅の修理の実施や仮設住宅等への入居は可能です。」
  • 各市の一次情報は、それぞれのページにまとめています——金沢市白山市小松市
  • 石川県 土木部建築住宅課の公式ページを開く——一覧表も、応急修理も、復興公営住宅も、すべてここが出しています。申請の前に、必ずここと市町の窓口で最新の内容を確かめてください

最終確認日:2026年9月13日。受付状況や金額は年度の途中でも変わります。申請の前に必ず最新の公式ページと窓口でご確認ください。

問い合わせ先
石川県 土木部 建築住宅課/〒920-8580 金沢市鞍月1丁目1番地
一覧表・応急修理=076-225-1777(Fax 076-225-1779)
県産木材=森林管理課 076-225-1643/ゼロエネ住宅=カーボンニュートラル推進課 076-225-1527/感震ブレーカー=消防保安課 076-225-1481

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