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【2026年度】廿日市市の外壁塗装に使える補助金

宮島なら、桁が変わります外観の修景に8割。伝統的建造物なら9割・1,000万円

宮島の保存地区なら
建物の外観の修理・修景が対象。手厚い部類です
伝統的建造物
外観などの修理に10分の9・上限1,000万円。塀や門も9割・200万円
それ以外の建物
ふつうの建物でも、外観の修景に10分の8・上限600万円
設計費も
令和7年度から設計費の補助が新設(修理9割・100万円/修景8割・60万円)
空き家なら
市街化区域外で空き家バンク登録なら、改修に最大60万円
それ以外の地域は
通常の塗り替えに出る助成はありません

廿日市市で「外壁塗装 助成金」「リフォーム補助金」を調べてこのページに来た方へ。廿日市市の答えは、住んでいる場所で大きく変わります。とくに宮島にお住まいの方——ここは金額の桁が違います。宮島は国が選定した重要伝統的建造物群保存地区で、市は建物の外観を整える工事に手厚い補助を出しています。手厚い部類の補助です(伝統的建造物では、豊田市の足助地区が最大5,000万円)。

広島県内の6市を、1件ずつ市の公式情報で調べています。——廿日市市で出ても出なくても、隣の市では条件が違うことがあります。全体像は広島県の助成金まとめにあります。

広島市福山市呉市尾道市東広島市三原市

補助が出ても出なくても、次に気になるのは総額です。——30坪だといくらか広島の外壁塗装 悪質業者リスト

このページの内容全12項目

先に結論。宮島かどうかで変わります

ひとことで言うと、こうです。
宮島の保存地区なら、建物の外観に8割から9割。上限は600万円〜1,000万円。
市街化区域外の空き家なら、改修に最大60万円。
③それ以外の地域で、ふつうに塗り替えるだけなら、助成はありません。

①の数字は、当サイトがこれまで調べてきた中でも上位に入ります。参考までに、同じような制度を持つ市と並べてみます。

ふつうの建物の外観に
廿日市市(宮島)10分の8・上限600万円
福山市(鞆の浦)8割・上限800万円
大津市(坂本・堅田)3分の2・上限150万円

いずれも歴史的な町並みを守るための制度です。金額が大きいかわりに、外観をどう仕上げるかに基準があります。順に見ていきます。

宮島の保存地区。伝統的建造物なら9割・1,000万円

制度の名前は廿日市市伝統的建造物群保存地区保存事業補助金。市の説明を引用します。

「宮島の伝統的な町並みを保存し、次代に継承していくため、重要伝統的建造物群保存地区内の伝統的建造物の外観を建築当初の姿に戻す修理工事や、伝統的建造物以外の建築物や工作物を歴史的な町並みと調和を図るための修景工事の経費の一部を補助します。」

要綱の別表から、伝統的建造物の分を書き出します。

対象補助対象経費補助率限度額
建築物
(主屋、土蔵、付属屋等)
外観および構造耐力上主要な部分の修理(構造耐力上主要な部分の補修、耐震補強、工事監理を含む)10分の9以内1,000万円
上記修理の設計(痕跡調査等を含む)10分の9以内100万円
防災施設等の工事10分の9以内300万円
白蟻駆除(床下点検口等の設置を含む)10分の9以内100万円
工作物(塀、門等)修理基準に基づく修理(構造補強・工事監理を含む)10分の9以内200万円
上記修理の設計10分の9以内20万円
環境物件(樹木等)復旧および治療10分の8以内100万円

10分の9。1,000万円の工事なら900万円が出る計算です。白蟻駆除にまで9割が付くのは、木造の伝統建築を守るという目的がはっきりしているからでしょう。

ふつうの建物でも8割・600万円

ここが多くの方に関係する部分です。古い建物として指定されていなくても、対象になります。

対象補助対象経費補助率限度額
建築物(主屋、付属屋等)新築、増築等 外観の修景基準に基づく修景(工事監理を含む)10分の8以内600万円
上記修景の設計10分の8以内60万円
工作物(塀、門等)修景基準に基づく修景(工事監理を含む)10分の8以内150万円
上記修景の設計10分の8以内15万円

市は2つの事業を、こう区別しています。

「修理事業:伝統的建造物の外観を建築当初の姿に戻す工事」
「修景事業:伝統的建造物以外の建造物を歴史的な風致と調和を図るための工事」

この2つの違いが、そのまま補助率の差になっています。
修理=もとの姿に戻す。だから9割。
修景=町並みに合わせる。だから8割。
——古い建物を復元するのか、新しい建物を馴染ませるのか。目的が違うので、求められる工事も基準も変わります。外壁の色や仕上げを町並みに合わせる工事は、後者に当たります。

保存団体の育成にも補助があります。町並み保存の活動事業に対して10分の10以内(予算で定める額)。10割です。地域ぐるみで守る仕組みになっています。

なお8割が出るとはいえ、残り2割は自己負担です。600万円の工事なら120万円。そもそもの工事費が下がれば、自己負担も下がります。基準に沿った工事ができる業者を、複数あたってみてください(見積もりの取り方)。

「修理基準」と「修景基準」があります

この補助を使うには、決められた基準に沿う必要があります。市はこう書いています。

「伝統的建造物は『修理基準』、伝統的建造物以外の建造物は『修景基準』に準ずる設計・工事が補助対象となります。」

好きな色、好きな仕上げにはできません。そのかわり8割から9割が出る、という設計です。

市が念を押しています。
「※予定している事業が補助対象となるかどうかは必ず市にお問い合わせください。」
——工事の内容を決めてから相談するのではなく、相談してから内容を決める順番になります。窓口は宮島企画調整課です。

申請には、修理・修景の前後を示した設計図書が必要です。建築物については建築士が作成したものに限るとされています。設計費にも補助が付くのは、この要件があるからです。

設計費にも補助が付きました

市は「令和7年度からは設計費用に対する補助事業を新設しました」と書いています。

設計の種類補助率限度額
伝統的建造物の修理の設計(痕跡調査等を含む)10分の9以内100万円
伝統的建造物の工作物の修理の設計10分の9以内20万円
伝統的建造物以外の修景の設計10分の8以内60万円
伝統的建造物以外の工作物の修景の設計10分の8以内15万円

要綱は補助の仕組みを、こう定めています。

「種別、補助対象、補助対象経費及び補助率は、別表に定めるとおりとする。ただし、市長が特に必要と認めた場合は、この限りでない。」

設計費の新設は、実務的に大きい改正です。建築士に設計図を描いてもらう費用は、それ自体が数十万円かかります。その入口の負担が8割から9割減ったことで、相談しやすくなりました。

「痕跡調査」とは、建物に残る古い部材や仕上げの跡から、建築当初の姿を調べることです。伝統的建造物の修理では、この調査が設計の前提になります。

市街化区域外の空き家なら、改修に最大60万円

宮島以外にも制度があります。空き家活用支援補助金です。市の目的はこうです。

「子育て世代を中心とした世帯の定住を促進し、空き家化の予防、まちづくりに資する空き家の活用を図ることを目的としています。」
区分対象事業限度額
手続きなど相続整理または表題登記に関する経費(5万円以上)10万円
家財整理家財道具の搬出処分、清掃、除草または木伐採(5万円以上)20万円
改修対象物件の機能の維持向上を図るための改修工事(30万円以上)40万円
若年または子育て+20万円
自己改修の材料費自らが改修を行う場合の材料費(5万円以上)※工具・機材は除く10万円

補助率は2分の1以内。改修工事は最大60万円になります。

「対象物件の機能の維持向上を図るための改修工事」に外壁塗装が含まれるかどうかは、市のページからは読み取れませんでした。住宅政策課へ確認してください。雨漏りを防ぐための塗装なら「機能の維持」に当たると考えられますが、当サイトが断定すべきところではありません。

空き家補助の条件は、場所で決まります

この補助でいちばん大きな条件は、空き家がどこにあるかです。

市の条件を、そのまま引用します。

「廿日市市の市街化区域外にあり、空き家バンクに登録した空き家で、市または市が認める民間団体などを介して売買または賃貸借される物件」
対象になる空き家
廿日市市の市街化区域外にあり、空き家バンクに登録して、市または市が認める民間団体などを介して売買・賃貸借される物件
市街化区域外にあり、地域支援員などのマッチングにより活用が決まった物件
地域自治組織により、高齢者サロンなど公益的に利用されることが決まった物件(市域全域が対象

「市街化区域外」というのが鍵です。廿日市市は海沿いの市街地から、佐伯・吉和といった山あいの地域まで広がる市です。市街化区域の内か外かは、都市計画で線が引かれています。自分の物件がどちらかは、市に聞けば分かります。

市はほかに佐伯地域及び吉和地域定住促進補助金、老朽危険空き家除却支援事業補助金も用意しています。

動く順番。まず市に聞くことから

順番やること
1自分がどの区分か確認する。宮島の保存地区内か、市街化区域外の空き家か、それ以外か
2宮島なら宮島企画調整課へ。空き家なら住宅政策課へ電話
3工事の内容を決める前に相談する。市が「必ずお問い合わせください」と書いています
4宮島は建築士による設計図書が必要。設計費にも補助があります
5交付決定を待つ。補助事業の期間は原則その年度内
6工事 → 実績報告 → 補助金額の確定 → 通知の翌日から30日以内に請求書を提出

保存団体に対する事業については、市は概算払いができるとしています。団体の活動には、先にお金を出せる仕組みがあるということです。

申請と工事の段取りが決まったら、次に出てくるのは「工事が始まってからのこと」です。——ご近所への挨拶はどこまで臭いはいつまで続くか洗濯物・窓・車・ペット足場があるあいだの戸締まり

それ以外の地域は自費です——廿日市の家で見るところ

宮島でも市街化区域外の空き家でもない場合、外壁塗装の費用は自分で払うことになります。廿日市の家で、見ておきたいところを3つ挙げます。

ひとつめは、海に向いている面です。廿日市市は瀬戸内海に面し、大野や宮島口では家の向こうにすぐ海が見えるような立地もあります。海の方角に開いた面は、眺めがいい代わりに、塩を含んだ風を正面から受けます。そこだけ塗膜が白っぽく粉を吹いていたり、サッシのビスがさびていたりしたら、それが答えです。——業者に見てもらうときは、「海側の面はどうですか」と方角を指して聞いてください。その一言で、家全体を同じ扱いにしている見積書かどうかが分かります。

ふたつめは、山あいの湿気です。佐伯や吉和は標高が高く、冬は雪も降ります。海沿いとはまったく条件が違う。朝晩の冷え込みで結露が出やすく、日の当たらない面には苔や藻が付きます。同じ市内でも、業者が「どちらの環境の家を多く手がけてきたか」で見立てが変わります。施工例を見せてもらうときは、自分の家と似た立地のものを頼んでください。

みっつめは、宮島との距離感です。宮島の町並みには厳しい基準がありますが、対岸の宮島口や大野のあたりも、観光客の目に触れる土地です。市は景観審議会を持ち、景観づくりに取り組んでいます。——だからといって色が制限されるわけではありませんが、周りが落ち着いた色でまとまっている通りで、自分の家だけ主張の強い色にすると浮きます。塗料を決める前に、自分の家の前に立って、通りを見渡してみてください。そのうえで色見本を選ぶなら、必ずA4以上の大きさのものを、屋外の日光の下で。小さな紙で見た色は、壁一面に塗ると想像より明るく、鮮やかに出ます。

見積書の読み方は見積書のチェック項目、業者の選び方は業者の選び方、塗り替えの時期は塗り替えは何年ごとかにまとめています。

国の補助金なら使えますか

市の制度に条件が付くと分かると、次に出てくるのがこの質問です。先に答えを書きます。外壁塗装そのものに出る国の補助金は、ありません。

よく名前が挙がるみらいエコ住宅2026事業も、対象は窓などの開口部の断熱改修、躯体の断熱改修、給湯器といった設備です。塗り替えは対象工事に入っていません。

まぎらわしいのが「躯体の断熱改修」です。これは壁・天井・床に断熱材を入れる工事のことで、断熱塗料や遮熱塗料を塗ることではありません。「外壁が対象」という説明だけを見て、塗り替えも入ると思ってしまう方がいます。

窓の断熱や給湯器の交換を同時にやるなら、その部分は対象になり得ます。ただし申請には「住宅省エネ支援事業者」に登録した業者が工事を請け負う必要があり、予算の上限に達した時点で受付が終わります。くわしくは国の制度と外壁塗装の関係にまとめました。

よくある質問

廿日市市で外壁塗装に補助は使えますか?

住んでいる場所によります。宮島の重要伝統的建造物群保存地区内なら、建物の外観の修理・修景として対象になります。また市街化区域外で空き家バンクに登録した物件なら、改修工事の補助が使えます。それ以外の地域で通常の塗り替えをする場合の助成はありません。

宮島の補助はいくらですか?

伝統的建造物の建築物は、外観および構造耐力上主要な部分の修理に10分の9以内・限度額1,000万円です。伝統的建造物以外の建造物は、外観の修景基準に基づく修景に10分の8以内・限度額600万円になります。

伝統的な建物でなくても使えますか?

使えます。要綱の別表に「伝統的建造物以外の建造物」という区分があり、建築物の外観の修景に10分の8以内・限度額600万円、工作物(塀・門等)の修景に10分の8以内・限度額150万円と定められています。

塀や門も対象になりますか?

なります。伝統的建造物の工作物(塀、門等)は修理基準に基づく修理に10分の9以内・限度額200万円、伝統的建造物以外の工作物は修景に10分の8以内・限度額150万円です。

設計費も出ますか?

出ます。市は令和7年度から設計費用に対する補助事業を新設しました。伝統的建造物の修理の設計は10分の9以内・限度額100万円(痕跡調査等の経費を含む)、伝統的建造物以外の修景の設計は10分の8以内・限度額60万円です。

シロアリの駆除も対象ですか?

伝統的建造物であれば対象です。白蟻駆除に係る経費に10分の9以内・限度額100万円(実施に必要な床下点検口等の設置に係る経費を含む)と定められています。

防災の工事にも補助はありますか?

あります。伝統的建造物の防災施設等の工事に係る経費に、10分の9以内・限度額300万円です。

好きな色に塗れますか?

基準があります。伝統的建造物は「修理基準」、伝統的建造物以外の建造物は「修景基準」に準ずる設計・工事が補助対象です。市は「予定している事業が補助対象となるかどうかは必ず市にお問い合わせください」としています。

申請に何が必要ですか?

修理または修景の申請では、修理または修景の前後を示した設計図書(建築物については建築士が作成したものに限る)と、補助対象建造物の所有権が確認できるものが必要です。

空き家活用支援補助金とは何ですか?

空き家バンク登録時の手続きや家財整理、改修、自己改修にかかった費用の一部を補助する制度です。子育て世代を中心とした世帯の定住を促進し、空き家化の予防やまちづくりに資する空き家の活用を図ることを目的としています。

空き家の改修はいくらですか?

対象物件の機能の維持向上を図るための改修工事(30万円以上)に対し、限度額40万円です。若年または子育ての場合はさらに20万円が加算され、最大60万円になります。

自分で改修する場合も補助はありますか?

あります。自らが改修を行う場合にかかる材料費(5万円以上)に限度額10万円です。ただし工具や機材にかかる費用は含まれません。

空き家補助の対象になる空き家は?

廿日市市の市街化区域外にあり、空き家バンクに登録して市または市が認める民間団体などを介して売買・賃貸借される物件です。地域支援員などのマッチングで活用が決まった物件、地域自治組織により高齢者サロンなど公益的に利用されることが決まった物件(市域全域が対象)も含まれます。

家財の片づけにも補助はありますか?

あります。家財道具の搬出処分、清掃、除草または木伐採(5万円以上)に限度額20万円です。相続整理または表題登記に関する経費(5万円以上)にも2分の1以内・限度額10万円が用意されています。

宮島でも空き家でもない場合はどうなりますか?

外壁塗装に使える市の助成はありません。費用は自己負担になります。ただし制度は年度によって変わるため、住宅政策課へ確認することをおすすめします。

塗り替えで固定資産税は上がりません。下がりもしません。上がるのはどんな工事なのかを、外壁塗装と固定資産税で条文から確かめています。

参考にした情報

廿日市市の公式ページと交付要綱を2026年9月4日に直接開いて確認しました。補助は予算の範囲内で、年度によって条件が変わります。申請の前に、担当課へ確認してください。

  • 廿日市市「廿日市市伝統的建造物群保存地区保存事業補助金」(宮島企画調整課)および同交付要綱・別表(令和7年4月1日施行)
  • 廿日市市「空き家活用支援補助金」(住宅政策課/掲載日2026年4月1日更新/令和6年7月1日に交付要綱を一部改正)
  • 廿日市市「廿日市市佐伯地域及び吉和地域定住促進補助金」「老朽危険空き家除却支援事業補助金」
  • 廿日市市「宮島の町並み紹介」「景観づくり」「廿日市市景観審議会」
  • 廿日市の公式ページを開く——金額と受付状況は年度で変わります。申請の前に、必ずここで最新の内容を確かめてください

問い合わせ先
宮島の伝統的建造物群保存地区の補助=廿日市市 宮島企画調整課
空き家活用支援・定住促進=住宅政策課
※工事が補助対象になるかは、内容を決める前に必ず問い合わせてください

広島県内のほかの市も調べています。広島市福山市東広島市同じ広島県でも、市が変われば答えが変わります助成金ガイド)。