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【2026年度】豊田市に外壁塗装の補助金はありません——市がそう書いています

豊田市には、「豊田市の助成制度で『外壁塗装』に対する補助金はありません」という題名のページがあります。市が専用のページを作って否定しているのは、他市ではあまり見ない対応です。

ただし、そこで終わりではありません。市の書き方をよく読むと、線が引かれているのは「仕上げか、性能か」です。塗装は仕上げなので出ない。けれど耐震や断熱といった性能側の工事には、上限115万円や70万円の制度があります。(2026年8月30日確認)

まず、市の原文を読みます

豊田市の助成制度で「外壁塗装」に対する補助金はありません
電話等での問い合わせの多い「外壁塗装」の補助金の案内を掲載しています。
豊田市の助成制度で屋根や外壁塗装のような、住宅の仕上げに対する補助金はありません。

🔑「住宅の仕上げに対する」という言い方に注目してください。屋根塗装も外壁塗装も、市は「仕上げ」の工事として扱っています。そして仕上げには出さない。

裏を返すと、性能を上げる工事なら制度があるということです。実際、豊田市には耐震と省エネの補助が並んでいます。「塗るだけ」なら出ない。「性能が変わる工事」の中に塗装が含まれるなら、話は別になります。

問い合わせが多いからページを作った、と市が書いているのも示唆的です。それだけ「補助金があるはず」と思って電話する人が多いということ。訪問業者が「補助金が使えます」と言ってくる場面も、おそらく背景にあります。

使える制度を、金額の大きい順に並べます

制度補助額対象の目安窓口
一般耐震改修工事耐震補強工事及び附帯工事の費用の5分の4上限115万円診断結果1.0未満建築相談課
住宅省エネ改修補助対象経費の5分の4最大70万円ZEH水準への改修/窓・ドア2か所以上が必須環境政策課
段階的耐震改修工事費用の5分の4(上限60万円)診断結果0.4以下建築相談課
解体工事費補助費用の23%(上限52万円)診断結果1.0未満、または調査票で倒壊の危険性建築相談課
耐震シェルター等整備工事上限30万円診断結果0.4以下 かつ 高齢者または障がい者の居住建築相談課
耐震補強設計費用の3分の2(上限20万円)診断結果1.0未満建築相談課
無料耐震診断無料昭和56年5月31日以前着工/階数が2以下/一般的な木造住宅建築相談課

豊田市は制度を「しらべる」「なおす」「こわす」「まもる」という4つの言葉で整理しています。診断で調べ、補強で直し、解体で壊し、シェルターで守る。どれか一つを選ぶのではなく、診断の結果によって進む道が変わる設計です。

🔑 一般耐震改修の「附帯工事」に注目してください

ここが、外壁塗装を考えている方にとっていちばん重要なところです。市は補助額をこう定めています。

一般耐震改修工事=耐震補強工事及び附帯工事に要する費用の合計額に5分の4を乗じた額(上限115万円)

「附帯工事」が補助対象の中に入っています。他市の多くは「耐震補強と同時に行うリフォーム」を別枠にして上限20万円などと切っていますが、豊田市は補強工事と附帯工事をまとめて5分の4です。上限115万円という金額も、この合算があってのものです。

⚠️ただし「附帯工事に外壁塗装が含まれるか」は、市の案内に書かれていません。当サイトでは断定しません。附帯工事の範囲は要綱と個別審査で決まります。見積書を持って建築相談課(0565-34-6649)に確認してください。

聞くときは、工事を分けて示すのが早いです。「壁を壊して筋交いを入れる工事に伴って、外壁を復旧する部分」と、「傷んでいるから全体を塗り替える部分」——この2つは性格が違います。前者は補強工事に付随しますが、後者は仕上げの話です。見積書で行を分けて出してもらえば、市の判断も早くなります。「外壁塗装一式」とまとめられていると、どこまでが附帯なのか誰にも分かりません。

省エネの補助は「外壁」と書いてある。でも塗装だけでは使えません

豊田市の住宅省エネ改修補助制度の説明には、「窓や外壁、天井などの断熱改修工事」という言葉が出てきます。「外壁」と書いてあるので期待したくなりますが、条件を読むと塗装だけでは届きません。

(備考)2か所以上の開口部(窓・ドア)の断熱改修が必須です。

窓かドアを2か所以上、断熱改修することが入口の条件です。外壁だけ、屋根だけ、では申請そのものができません。遮熱塗料を塗る工事も同じで、開口部の改修と組み合わせなければ対象になりません。

項目内容
補助額補助対象経費の5分の4、またはモデル工事費の5分の4のいずれか少ない方最大70万円
受付期間令和8年6月1日から令和9年2月15日まで
対象者市内に住宅を所有する個人(自ら居住)または共同住宅の管理組合/市税の滞納がない/暴力団関係でない
対象経費省エネ設計費(調査・設計・計画、BELS等の評価認証費用)/開口部や躯体等の断熱化に係る工事費用/設備の効率化/全体改修と併せて行う構造補強工事費用
注意⚠️設備の効率化に計上できる額は、開口部・躯体等の断熱化の工事費が上限/国・県・市の他の補助を受ける部分は除く

🔴そして順番が厳しいです。市は「必ず交付決定通知後に工事の契約を行ってください。契約済みの工事は、補助対象外です」と書いています。工事契約の前と後で2回、手続きがあります。2回目の完了実績報告は工事完了日から2か月以内、ただし令和9年2月15日より後には提出できません。

つまり2月15日から逆算して、契約・交付決定・工事・報告が全部収まる必要があります。年明けに動き出すと間に合いません。窓の断熱改修と外壁を一緒に考えているなら、両方を1枚で出せる会社に見積もりを頼んでください。サッシ屋と塗装屋が別々だと、書類も工程も二重になります。

解体は「診断なし」で申請できるようになりました

豊田市の解体工事費補助は費用の23%・上限52万円。三重県内の各市(30万円〜40万円)より枠が大きいのが特徴です。

そして令和6年度から、耐震診断を受けずに申請できるようになりました。

これまでは耐震診断を受けていることが条件でしたが、令和6年度から所有者自身で作成できる「旧耐震基準の木造住宅の除却における容易な耐震診断調査票」を提出することで、耐震診断を受けずに補助金申請ができるようになりました。

対象は延べ面積30平方メートル以上の木造住宅を1棟すべて解体・運搬・処分する工事です。判定は耐震診断の判定値が1.0未満、または調査票により倒壊の危険性があると判断できるもの。

🔑「塗るか、壊すか」で迷っている家には、この差が効きます。診断を待つ数か月がなくなるからです。外壁の状態を何社かに見てもらって、そもそも直す価値のある家かを先に確かめてください。塗ってから解体を決めるのが、いちばんもったいない順番です。

「まもる」——家を直さずに、寝る場所だけ守る

豊田市の4つの言葉のうち、「まもる」は他市より条件が厳しく設定されています。

項目内容
補助額上限30万円
対象要件診断結果0.4以下高齢者または障がい者の居住
設備の例市の図では耐震シェルター(部屋型)防災ベッドが挙げられています

⚠️「0.4以下」と「高齢者または障がい者の居住」の両方が要ります。三重県内の市はシェルターの補助に居住者の要件を付けていないところもありますが、豊田市は付いています。診断結果が0.4以下という数字も、かなり厳しい部類です。

逆に言えば、0.4以下は「倒壊する可能性が高い」よりさらに深刻な状態です。そこまで来ている家に外壁塗装をするかどうかは、そもそも別の判断になります。塗ってきれいにするより、住み方を変えるほうが先という場面があります。

迷っているなら、訪問して相談に乗ってもらえます

豊田市の案内には、こういう一文があります。

いつでも相談を受け付けています。電話相談が難しい場合には訪問してお話を伺うことも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
電話:0565-34-6649(建築相談課 直通)/メール:[email protected]

🔑市の側から訪問して相談に乗る、と書いてあります。これは覚えておく価値があります。「補助金の相談で伺いました」と言って訪ねてくる業者と、市の建築相談課は別ものです。制度のことで来てもらいたいなら、自分から市に電話すれば済みます。

外壁塗装の訪問販売で「補助金が使えますよ」と言われたら、豊田市の公式ページが「住宅の仕上げに対する補助金はありません」と明記していることを思い出してください。使えるとしたら耐震か省エネの側で、どちらも事前の申請と交付決定が要ります。その場で契約を求める話とは、時間の流れが合いません(悪質な訪問業者への対処)。

解体を選ぶときの、細かい条件

解体の補助を使う場合、市が挙げている必要書類はこうです。

  • 補助申請様式
  • 建築年及び所有者が確認できる書類(課税明細書等)
  • 住宅の位置を示す案内図、配置図、各階平面図
  • 耐震診断結果報告書の写し、または耐震診断調査票
  • 見積書
  • 通帳等の写し

調査票はWord形式の様式のほか、記入例解説のPDFが市のページに置かれています。所有者自身で作れるようにという配慮です。

なお空き家の解体については別の制度があり、市は「豊田市空家解体促進費補助金」のページを案内しています。今住んでいる家を壊すのか、空き家を壊すのかで入口が変わります。

昭和56年6月以降の家にも、確かめる方法があります

ここは他市の案内にはあまり無い情報です。豊田市の無料耐震診断は昭和56年5月31日以前の着工が対象で、それ以降の家は受けられません。ところが市は、その先の話まで載せています。

2016(平成28)年熊本地震における建築物の被害を踏まえ、一般財団法人日本建築防災協会において、1981(昭和56)年6月から2000(平成12)年5月までに建築された木造住宅の耐震性を検証する方法として、「新耐震基準の木造住宅の耐震性能検証法」が取りまとめられています。
項目に沿って住宅の状態をチェックすることで所有者等が自分で耐震性を検証できる「所有者等による検証」が、リーフレット「木造住宅の耐震性能チェック(所有者等による検証)」に掲載されています。

1981年6月から2000年5月までに建った木造住宅は、新耐震基準ではあるものの、熊本地震で被害が出た層です。豊田市の無料診断の対象外なので、自分でチェックするか、専門家に相談するかの二択になります。市もそう案内しています。

築25年から45年の家は、ちょうど2回目や3回目の塗り替えを考える時期と重なります。足場を組んで外まわりを見てもらう機会に、建物の状態も一緒に聞いておく価値があります。塗装会社は耐震の判定はできませんが、基礎のひび割れや土台の傷みは、外から見て気づける範囲です。

業者は「あいち耐震改修ポータルサイト」で探せます

豊田市は、あいち耐震改修推進事業者(設計者・施工者)は「あいち耐震改修ポータルサイト」から検索できると案内しています。県が公開している事業者のリストです。

🔑耐震の補助を使うなら、ここに載っている会社かどうかが一つの目安になります。塗装だけを頼むなら関係ありませんが、耐震と外壁をまとめて動かすなら、両方できる相手を探すことになります。

ただしリストに載っていることと、塗装の腕がいいことは別です。耐震の登録は設計・施工の資格や実績によるもので、下地処理の丁寧さを保証するものではありません。耐震の相手はポータルサイトから、塗装の相手は見積もりを並べて——と分けて選ぶのが確実です。同じ会社に両方やってもらう場合も、見積書は分けてもらってください。

申請は電子申請が推奨されています

豊田市は「あいち電子申請システム」からの申込を推奨しています。無料耐震診断も、耐震補強設計も、解体工事費補助も、申込フォームから出せます。もちろん郵送・窓口でも受け付けています(西庁舎4階 建築相談課)。

省エネ改修だけは窓口が別で、環境政策課の補助金受付窓口へ持参または郵送です。郵送の場合は事前連絡が必要と書かれています。

⚠️全体に共通する期限もあります。耐震関係は「申請年度の2月末日までに実績報告書が提出できるものが補助条件」。省エネは令和9年2月15日どちらも年度末ぎりぎりではなく、2月中旬から末で締まります。

2月中旬の締切から、逆算します

  • ①着工がいつかを調べる——課税明細書や登記で分かります。昭和56年5月31日以前なら無料診断へ。それより後で2000年5月までなら、自分で検証するか専門家に相談する道になります
  • ②無料耐震診断を申し込む——あいち電子申請システムが推奨。階数が2以下であることも条件です
  • ③外壁の状態は、診断を待たずに見てもらう——直す価値のある家かを先に知るためです
  • ④診断結果で道が分かれる——1.0未満なら設計(20万円)→一般耐震改修(115万円)/0.4以下なら段階的改修(60万円)やシェルター(30万円)も/直さないなら解体(52万円)
  • ⑤附帯工事の範囲を建築相談課に確認——外壁の復旧がどこまで入るか。見積書は行を分けて
  • ⑥窓の断熱も考えるなら、省エネ改修(70万円)を並行検討——ただし交付決定の前に契約しない
  • ⑦2月中旬までに実績報告——耐震は2月末日、省エネは2月15日

①②④⑤⑥⑦は、市の受付や審査の日程に縛られます。自分の裁量で今日動かせるのは③だけです。そして③で外壁の状態が分かれば、耐震の結論を待てる家なのかどうかが決まります。何社かに現地を見てもらってください。質問は「今すぐ直さないといけない場所はありますか」だけで足ります。全社が「急ぐ場所は無い」と答えるなら、②〜⑦の日程に外壁を合わせられます。一社でも具体的な場所が挙がったら、そこは耐震を待たずに手を付ける判断になります。

出典(豊田市公式)

最終確認日:2026年8月30日。予算の状況により交付を受けられない場合があると市が明記しています。契約前に必ず豊田市建築相談課(0565-34-6649)または環境政策課へご確認ください。

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