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【2026年度】上越市の外壁塗装に使える補助金

出ます一般枠は締切済み。ただし子育て枠と連たん枠は受付中

対象工事の筆頭が外装
市の一覧の1行目が「外装工事(屋根の葺替・塗装、外壁の張替、塗装など)」
一般枠
補助率20%・上限10万円(税込10万円以上)。令和8年度は4月23日で締切・抽選済み
◯子育て・若者夫婦世帯枠
いまも受付中。必須工事50%・40万円+一般部分20%・10万円(外壁塗装はここ)
◯連たん家屋防火対策枠
外壁の防火工事に50%・上限100万円。予算に達するまで受付中
郵送できません
市役所木田第1庁舎3階の建築住宅課のみ。開庁日の9時〜16時
写真3枚が必須
施工前・施工中・施工後。撮り忘れがあると交付決定を取り消されることがあります

上越市で「外壁塗装 補助金」を調べてこのページに来た方へ。——答えは「出ます」です。市の補助対象工事の一覧は、1行目が「外装工事(屋根の葺替・塗装、外壁の張替、塗装など)」。ただし枠が3つに分かれていて、いちばん使いやすい一般枠は令和8年度がもう締め切られています。いま動ける枠が2つあるので、そこを中心に書きます。

新潟県内の8市区町村を、1件ずつ市の公式情報で調べています。——上越市で出なくても、隣の市では条件が違うことがあります。全体像は新潟県の助成金まとめにあります。

新潟市長岡市三条市柏崎市燕市村上市佐渡市新発田市

補助が出ても出なくても、次に気になるのは総額です。——30坪だといくらか新潟県の外壁塗装 悪質業者リスト

このページの内容全26項目

先に結論——出ます。ただし枠が3つに分かれています

上越市の答えを4行で。
①外壁の塗り替えははっきり補助対象。市の一覧の1行目です。
一般枠(20%・10万円)は令和8年度が締切済み。次は来年3月です。
子育て世帯・39歳以下の夫婦なら、いま受付中の枠で外壁も申請できます。
④隣家と50センチ未満なら連たん家屋防火対策枠で外壁に100万円

制度の名前は上越市住宅リフォーム促進事業。市の説明を引きます。

「市内経済の活性化と市民の居住環境の向上を支援する『一般枠』、子育て世帯や若者夫婦世帯の住環境の向上を支援する『子育て・若者夫婦世帯支援枠』、木造住宅の連たん家屋における防火対策を支援する『連たん家屋防火対策枠』の3つの補助事業を実施しています。」

——3つとも同じ「住宅リフォーム促進事業」という名前ですが、中身も締切も別物です。担当は建築住宅課。ここを混同すると、締め切った枠に問い合わせて終わります(業者の選び方)。

主な補助対象工事の筆頭が「外装工事」です

一般枠の補助対象工事を、市が並べています。その1行目がこれです。

一般枠の主な補助対象工事
外装工事(屋根の葺替・塗装、外壁の張替、塗装など)
内装工事(床壁天井の改修、間取りの変更、建具の改修など)
外装・内装工事共通(住宅用附属家の改修、増築など)
設備工事(照明設備の交換、システムキッチンの交換など)
外構工事(玄関乗り入れ口の舗装の新設、改修など)
(注)対象外工事=カーテン、家具、エアコンの設置など

——「屋根の葺替・塗装、外壁の張替、塗装」。4つとも書かれています。外壁塗装の見積書がそのまま補助対象になる書き方です。

もうひとつ注目したいのが外構工事が入っていること。当サイトが調べてきた市の多くは外構を対象外にしていますが、上越市の一般枠は「玄関乗り入れ口の舗装の新設、改修など」を挙げています。雪国では、玄関前の舗装は生活に直結します。

対象になる人も広く取られています。「上越市内に住民票を置き、居住している人」に加えて、「定住のために空き住宅をリフォームする人(市外在住者を含む)」——市外の人でも、空き家を買って住むなら使えます。

一般枠は20%・10万円。令和8年度は締切済み

金額はシンプルです。補助率20%、上限10万円。ただし補助対象工事費が10万円(税込)以上の工事が対象です。

工事費(税込)20%補助額
10万円(下限)2万円2万円
30万円6万円6万円
50万円10万円10万円(上限)
100万円20万円10万円(上限で頭打ち)

※上の表は市が公表している補助率と上限額から当サイトが計算したものです。

——50万円で上限に届きます。外壁塗装は通常それを超えるので、実際には10万円がそのまま出ます。

問題は日程です。令和8年度の受付期間は3月11日(水)から4月23日(木)まで。市は「令和8年度の募集は、4月23日(木曜日)で締め切りました」としていて、5月25日に交付決定通知書または却下通知書を郵送済みです。

次のチャンスは来年3月。——年度が始まる前に受付が始まるので、「4月になってから考える」では遅い、ということです。

一般枠は先着順ではなく抽選です

上越市の一般枠は、他市とは受付の考え方が違います。市の説明によれば、申請受付は1回のみの予定で、先着順ではありません。抽選で交付対象者を決めます。

そして「補欠当選」という仕組みがあります。市の定義はこうです。

「抽選により交付対象者を決定した後、交付決定後の工事取り止め等により生じた予算残額から追加で補助金の交付を受けることができること」

——当選した人が工事を取りやめると、その分が補欠に回ります。1か月半の受付期間があって、その間に出せば全員が同じ立場。初日に窓口へ並ぶ意味はありません。書類を整えてから出せば足ります。

実績報告には「事前着手届」という仕組みもあります。市の説明では、事前着手届を提出した方は「補助事業が完了した日、または補助金交付決定日のうち、いずれか遅い日から1か月以内」(最終提出期限:令和8年12月25日)、提出しない方は「補助事業が完了した日から1か月以内、または令和8年12月25日までのうち、いずれか早いほうの期限まで」に実績報告を出します。

子育て・若者夫婦世帯枠は、いまも受付中です

ここが今年いちばん実用的な情報です。市のページ(2026年6月9日更新)にこうあります。

「(注)当初の受付期間で予算額に達しなかったため、引き続き先着順で申請を受け付けています。」

——予算が余っています。予算額は2,000万円。一般枠のような抽選ではなく、先着順で今も受け付けている状態です。

該当する方は、今年のうちに動く価値があります。
——子育て世帯か若者夫婦世帯で、外壁の塗り替えを考えている。それなら必須工事とあわせて外壁も申請できます。実績報告の最終期限は令和9年2月26日(金)。雪が本格化する前に工事を終えられるなら、まだ間に合います。

この枠は「必須工事+一般部分」の2階建てです

子育て・若者夫婦世帯支援枠は、2つの部分に分かれています。

区分補助率・上限下限
子育て・若者夫婦世帯支援部分(必須)50%・上限40万円4万円以上(税込)
一般部分20%・上限10万円10万円以上(税込)

必須工事として市が挙げているのは、子ども部屋の新設または拡張に係る増築工事、子ども部屋の居住環境または住宅機能の維持・向上を図る工事、子どもが使用する居住環境における事故防止・被害軽減を目的とする工事、子どもの様子が把握しやすい間取りにする工事、家事の負担の軽減のための設備を設置する工事の5つです。

そして市は「必須工事にあわせて一般部分の工事も実施可能」と書いています。——一般部分は一般枠と同じ工事一覧なので、外装工事(屋根・外壁の塗装)がここに入ります。

つまり、子ども部屋の内装を直すついでに外壁も塗るという組み方なら、必須部分で最大40万円、一般部分で最大10万円、合わせて50万円まで届きます。

※1,000円未満の端数があるときは、端数を切り捨てた額になります。

子育て世帯・若者夫婦世帯の定義

自分が当てはまるかどうか、市の定義で確かめてください。

「子育て世帯とは、『令和8年4月1日時点において、18歳未満の子で扶養を受けているものが一人以上いる世帯または妊婦を含む世帯』をいいます。若者夫婦世帯とは、『令和8年4月1日時点において、本人またはその配偶者のいずれかが39歳以下である世帯』をいいます。」

——「または」でつながっています。子どもがいなくても、夫婦のどちらかが39歳以下なら若者夫婦世帯。逆に年齢が上でも、18歳未満の子がいれば子育て世帯。妊婦を含む世帯も入ります。

基準日は令和8年4月1日。今40歳の方でも、4月1日時点で39歳だったなら対象です。誕生日の位置で変わるので、確認する価値があります。

対象者にはもう1つ道があります。「定住を目的に空き住宅をリフォ-ムする個人(市外の方も含む)で、補助事業実績報告書の提出期限までにリフォームを完了した空き住宅に住民票を移すことができる人」——市外の子育て世帯が上越市の空き家を買って直す場合も対象です。

下水道につながっているかを聞かれます

子育て枠には、他ではあまり見ない条件があります。

「公共下水道等が供用開始されている区域にある住宅については、申請時において次のア~ウのいずれかに該当していること。ア 公共下水道または農業集落排水に接続済みであること。イ 当事業の補助対象工事で接続すること。ウ 『排水設備等計画確認申請書』を市ガス水道局管路課へ提出済みであること。」

——下水道が来ているのに繋いでいない家は、そのままでは申請できません。ただし「イ」があるので、この補助でつなぐ工事を一緒にやれば通ります。

市が住宅の補助を、下水道への接続を進める手段としても使っている、ということです。心当たりのある方は、外壁塗装と接続工事をまとめて計画してください。接続工事にかかる設計費は、例外的に補助対象になります(他の設計費は対象外)。

連たん家屋防火対策枠は外壁に50%・100万円

3つ目の枠が、この市らしい制度です。補助率50%・上限100万円(補助対象工事費4万円以上)。対象工事を全部並べます。

連たん家屋防火対策枠の主な補助対象工事
外壁の屋外側を防火構造に準じた仕上げとする工事
外壁の屋内側を防火構造に準じた仕上げとする工事
隣接家屋と一体となっている小屋裏に防火性能を有するもので区画する工事
窓または玄関の戸を防火設備にする工事
車庫若しくは台所の壁または天井の仕上げを準不燃材料とする工事
感震ブレーカーを設置する工事

——1番目と2番目が外壁です。ただし「塗装」ではなく「防火構造に準じた仕上げ」。窯業系サイディングや防火仕上げのモルタルなど、燃えにくい材料で外壁を作り直す工事が対象です。塗り替えだけでは、この枠には入りません。

それでも金額は大きい。200万円の外壁張り替えで100万円。——一般枠の10万円とは桁が違います。外壁が傷んでいて「塗るか、張り替えるか」で迷っている家なら、この枠が使えるかどうかで答えが変わります(重ね張り・カバー工法)。

「境界から50センチ未満」が条件です

この枠が使えるかどうかは、家の位置で決まります。市の条件を引きます。

「上越市都市計画に定める準防火地域(注1)の区域内に存する木造の住宅であって、住宅の敷地境界(道路と接する境界を除く)から50センチメートル未満の距離にある住宅(附属家を除く。)が対象。」

——条件は2つです。
上越市都市計画に定める準防火地域の中にあること(市がPDFで区域図を公開)
隣地境界から50センチ未満(道路側は数えません)
「連たん家屋」とは、要するに隣の家とほとんど隙間なく建っている家。上越市の高田や直江津には、雁木通りに沿って町家が連なる区域があります。1軒が燃えると隣に移る。だから市が外壁の防火化に100万円を出しています。

対象になる住宅は、補助対象者または2親等内の親族が所有し、かつ居住している市内の住宅等。定住を目的に再生する空き住宅も対象です。店舗、事務所、または賃貸住宅等の併用住宅については店舗等部分も対象——これは他の枠にはない広さです。マンション等の集合住宅は、補助対象者が専有する部分が対象になります。

予算額が公開されています

上越市は、枠ごとの予算額を数字で出しています。

予算額上限額単純計算での件数
子育て・若者夫婦世帯支援枠2,000万円最大50万円40件程度〜
連たん家屋防火対策枠500万円100万円5件程度

※件数は当サイトが予算額と上限額から単純に割ったものです。実際の交付件数は工事費によって変わります。

——連たん枠は500万円しかありません。上限まで使う人が5人いれば終わります。逆に工事費が小さければもっと多くの人に行き渡ります。該当する地域にお住まいなら、早く動くほど確実です。

子育て枠の2,000万円は、必須工事だけで40万円としても50件分。当初期間で埋まらなかったということは、まだかなり残っている可能性があります。

外構工事の扱いが枠で違います

ここは混乱しやすいので、整理します。

外構工事
一般枠対象(主な補助対象工事に「外構工事(玄関乗り入れ口の舗装の新設、改修など)」)
子育て枠の一般部分原則対象外。ただし塀・門の造り替え、玄関乗入れ口の舗装の新設・改修工事、玄関乗り入れ口のスロープ・手すり設置工事は除く(=これらは対象)

——同じ「一般部分」でも、枠によって外構の扱いが違います。子育て枠のほうは名指しされた3つだけ。それ以外の外構(駐車場、フェンス、造園など)は入りません。

ほかに子育て枠の一般部分で対象外になるのは、設計に要する費用(下水道接続工事にかかる設計費は例外的に対象)、家電製品及び家具等の購入費用(設置に工事を伴わないもの、エアコンの購入設置など軽微な工事で設置できるもの)です。

市内に本社。ただし例外があります

施工業者の条件は、3つの枠で共通です。

「市内に本社を有する法人、または住所を有する個人事業者。市外に本社を有する法人、または個人事業者により建築された住宅等をリフォームする場合は、その建築した事業者も可。(その場合、建築証明書、または建築当時の確認申請書の写しの提出が必要)」

——2番目が抜け道です。市外の会社でも、その家を建てた会社なら使えます。ハウスメーカーで建てた家を、そのメーカーのリフォーム部門に頼む場合などが該当します。ただし建築証明書または建築当時の確認申請書の写しが必要なので、書類が残っているか先に確認してください。

それ以外の市外業者は使えません。一括見積もりで紹介された会社が市内に本社を持っているとは限らないので、この補助を使うつもりなら最初に確認してください。

自分が施工する工事は対象外です

細かいですが、はっきり書かれています。

「(注)補助対象者自身が個人事業主として、施工する工事は対象外となります。」

——塗装業や工務店を営んでいる方が、自分で自宅を塗るのはだめ。市内事業者への発注を増やすための制度なので、自分から自分への発注は目的に合いません。長岡市にも同じ趣旨の条件がありました。

写真は施工前・施工中・施工後の3枚

上越市でいちばん注意が要るのが写真です。市の警告を引きます。

「施工前・施工中・施工後の写真を忘れずに撮影し、申請時に施工前の写真、実績報告時に施工中、施工後の写真を提出してください。(注)撮り忘れや不足があった場合、補助金の交付決定を取り消すことがあります。」

——「交付決定を取り消すことがあります」。決定が出たあとでも、写真がなければ取り消される。
塗装工事では施工中の写真が抜けやすい。下塗り・中塗り・上塗りの各工程、高圧洗浄、シーリングの撤去と打ち込み。契約の段階で「上越市の補助金を使うので工程写真をお願いします」と伝えてください。まともな業者なら標準で撮っています。

子育て枠にはもう1つ、「仕様等を確認するため、製品等のカタログを添付してください」という条件もあります。使う塗料のカタログを業者からもらっておく必要があります。

連たん枠は「家屋の正面写真」も要ります

連たん家屋防火対策枠には、写真の追加指定があります。

「連たん家屋が確認できる写真 ・家屋の正面写真。・隣地境界と家屋が接していない場合はその距離を明示すること。」

——「50センチ未満」を写真で証明するということです。メジャーを当てて撮る、あるいは距離を書き込む。市の職員が現地に行かなくても判断できるようにするためです。

市は「事業完了後、工事内容によっては現場を確認させていただく場合があります」ともしています。

郵送できません。窓口は1か所・9時から16時

手続きで見落としやすいのがこれです。市が繰り返し書いています。

「申請書に必要事項を記載し、必要書類を添付のうえ、市役所木田第1庁舎3階建築住宅課に提出してください。(注)郵送での申請は受付しません。
項目内容
受付場所上越市役所 建築住宅課(木田第1庁舎3階)
受付しない場所南出張所、北出張所、総合事務所(子育て枠・連たん枠)
受付時間市役所開庁日の午前9時から午後4時まで(左記時間以外は受付しません)
郵送不可

——上越市は広い市です。13の区が合併してできた市で、総合事務所が各地にあります。それでもこの補助だけは木田の本庁舎まで行く必要があります。安塚や大島から通うとなると、それだけで半日仕事です。書類の不備で出直しにならないよう、事前に電話で確認してから行ってください。

市も注意しています。「事前に申請書類や要件をしっかりと確認してから申請してください。申請内容に不備がある場合は、申請書を受理することができません。」

※一般枠の実績報告は、上越市役所建築住宅課または各総合事務所へ提出(こちらも郵送不可)。連たん枠・子育て枠の申請は建築住宅課のみです。

併用のルールが枠ごとに違います

ここが上越市でいちばんややこしいところです。表で整理します。

国・県・市の他制度上越市の他の枠
子育て・若者夫婦世帯支援枠同一工事での併用不可一般枠・空き家定住促進利活用補助金・定住促進生家等利活用補助金とは、工事内容が異なっても併用不可
連たん家屋防火対策枠対象工事部分を除けば併用可能一般枠・子育て枠との併用は可能。令和7年度に一般枠・子育て枠の交付を受けた住宅も申請可

——連たん枠だけが緩い。市が防火対策を特に進めたい、という意思が読めます。ただし連たん枠にも制限があって、「工事内容が異なる場合であっても、空き家定住促進利活用補助金、定住促進生家等利活用補助金または令和7年度の住宅リフォーム促進事業(連たん家屋防火対策枠)の交付を受けた人若しくは受けようとする人は申請できません」。

整理すると、連たん枠+子育て枠の組み合わせが最も金額が大きくなります。外壁を防火仕上げにして100万円、子ども部屋を直して40万円、内装や設備で10万円——合計150万円まで届く計算です。

同じ家で使えるのは1回だけです

3つの枠すべてに、この条件が付いています。

「同一の住宅等につき、補助金交付は1回限りです。」

そして子育て枠には「令和7年度に上越市住宅リフォーム促進事業の補助金の交付を受けた住宅等については申請できません」という条件もあります。

——「住宅」に付いている条件です。中古住宅を買った方は、その家が過去に使っていないか確認したほうが安全です。前の持ち主が使っていたら、買った人は使えません。

ただし連たん枠は例外で、令和7年度に一般枠・子育て枠の交付を受けた住宅も申請可能と明記されています。枠が違えば別、という扱いです。

実家に戻るなら「生家等利活用補助金」——対象工事に「外壁の張替や塗装」

ここまで3つの枠を見てきましたが、上越市にはもう1つ、外壁塗装がはっきり対象に入る制度があります。定住促進生家等利活用補助金です。市の説明を引きます。

「市では、自分の生家等または親の生家等に市外から移住または市内転居する際に行うリフォーム費用の一部を補助します。」

対象経費として市が挙げている工事例の中に、そのまま書かれています。

対象工事の例
住宅の一部の改築または増築工事/手すりやスロープの設置/トイレの入替や洋式化
LED照明器具の設置/天井や壁、ふすまの張替/給湯器やシステムキッチンの入替
塀や門、既存乗入口の舗装/公共下水道等への接続
外壁の張替や塗装 など

——「外壁の張替や塗装」。一般枠と同じ表現が、この制度にも入っています。基本額はリフォーム工事に係る費用(20万円以上)の3分の1で、上限50万円。一般枠の10万円とは桁が違います。

「生家等」の定義が、この制度のいちばん大事なところです。

市の定義は、次のいずれかに該当する建築物。
①本人または配偶者の2親等内の直系親族が居住していたが、現在使用されていないもの
②本人または配偶者の2親等内の直系親族で、75歳以上の人のみが居住しているもの(自立した生活を送ることが困難である人が居住している場合も可)
——②が効きます。空き家でなくてもいい。75歳以上の親が1人で住んでいる実家に、子が戻ってくる。そのときのリフォームが対象になります。

対象者の条件は、市外からの移住者または市内転居者であること、当市へ10年以上定住する意思があること、本人・配偶者または2親等内の直系親族が生家等を所有(見込みを含む)していること、市税に未納がないこと。Uターン者の場合は、当市から転出し3年以上経過していることが必要です。

加算を積むと160万円まで届きます

この制度は加算の作りが独特です。市が挙げている加算を順に並べます。

区分金額
基本額リフォーム工事に係る費用(20万円以上)の3分の1(上限50万円
子育て世帯(妊婦含む)10万円
県外からの移住者10万円
市が定める誘導重点区域内への移住者10万円
誘導重点区域内への移住者が公共下水道接続工事を行う場合接続費用の3分の1(上限30万円)
居住誘導区域で改修を行う子育て世帯または県外からの移住者基本額及び加算額を合計した額をさらに加算

——最後の行が桁違いです。居住誘導区域で改修する子育て世帯(または県外からの移住者)なら、それまでの合計と同じ額がもう一度乗ります。実質2倍。

試算してみます。県外から子育て世帯が誘導重点区域の実家に移住し、240万円のリフォーム(外壁を含む)をした場合。基本額50万円+子育て10万円+県外10万円+誘導重点10万円=80万円。これが居住誘導区域なら、同額を加算して160万円という計算になります。

※上の試算は市が公表している基本額と加算から当サイトが組み立てたものです。市は「工事費用や他補助金との併用状況により、加算額が満額にならない場合があります」と注記しています。実際の額は市の審査で決まります。

条件も確認しておきます。「リフォーム工事を行う生家等の設置義務がある箇所に、住宅用火災警報器を設置していること」、公共下水道等が供用開始されている区域では接続済みか補助対象工事で接続すること、住宅の適正な維持管理に努めること。そして昭和56年5月31日以前に着工された木造一戸建て(延床面積の半分以上が居住用、2階以下、木造軸組工法など一定の条件に該当するもの)は耐震診断を実施することが求められます。

対象外の費用は、設計に要する費用、外構工事に要する費用、家電製品・家具等の購入費用。そして「補助金の交付を受けるためには、施工業者との契約・工事前に申請をしてください。申請前に契約・着手すると補助対象外となります」——ここも他の枠と同じです。交付申請の受付は年度ごとの予算額に達し次第終了します。

動く順番を、月で区切ると

時期やること
いま(該当する方)子育て・若者夫婦世帯枠は受付中。連たん枠も予算に達するまで受付中
まず確認①4月1日時点で18歳未満の子がいるか/夫婦のどちらかが39歳以下か ②隣地境界から50センチ未満か ③その家が過去に使っていないか
業者選び市内に本社があるか。無ければその家を建てた会社か(建築証明書が要ります)
契約の前交付決定を受けてから契約し着工。着工前の写真を撮る
工事中施工中の写真を業者に依頼。塗装は工程ごとに
令和9年2月26日まで子育て枠・連たん枠の実績報告(完了日から1か月以内が原則)
来年3月11日ごろ一般枠の受付開始。1か月半あり、先着ではなく抽選です

申請と工事の段取りが決まったら、次に出てくるのは「工事が始まってからのこと」です。——ご近所への挨拶はどこまで臭いはいつまで続くか洗濯物・窓・車・ペット足場があるあいだの戸締まり

10万円より大きい差が、見積書にあります

一般枠の上限は10万円です。同じ家、同じ工程でも会社によって数十万円ひらくのが塗装工事なので、補助よりそちらのほうが影響は大きい(外壁塗装の費用相場)。

上越市は日本海に面し、内陸は豪雪地帯という土地です。海沿いは塩分を含んだ風、内陸は雪。——そして塗装に使える季節が限られます。12月から3月は現実的でなく、5〜6月か9〜11月に絞られます。子育て枠の実績報告が2月26日までであることを考えると、秋のうちに終わらせる計画が要ります。

見積書と現場で、この3つを確かめてください。
工程写真を撮る業者か。上越市は施工中写真がないと交付決定を取り消すことがあります。
雪の影響を見たか。雪止め、軒先、下屋の取り合い——雪の重みで傷む場所は、塗る前に直すところです(棟板金の浮き)。
③塗る面積が平方メートルで書いてあるか。「一式」では他社と比べられません。

そして最後に。上越市の補助対象工事は、1行目が「外装工事(屋根の葺替・塗装、外壁の張替、塗装など)」です。枠さえ合えば確実に出ます。自分がどの枠に当てはまるかを先に決めてください。

上越市で塗り替えるとき、最後に金額を決めるのは工事の中身です。同じ範囲・同じ工程で2〜3社に出してもらうと、金額の幅がそのまま見えます。1社だけでは、その幅が見えません(一括見積もりサービスの比較)。

国の補助金なら使えますか

市の制度が使えると分かったあと、次に気になるのが国の制度だと思います。先に答えを書きます。外壁塗装そのものに出る国の補助金は、ありません。

よく名前が挙がるみらいエコ住宅2026事業も、対象は窓などの開口部の断熱改修、躯体の断熱改修、給湯器といった設備です。塗り替えは対象工事に入っていません。

まぎらわしいのが「躯体の断熱改修」です。これは壁・天井・床に断熱材を入れる工事のことで、断熱塗料や遮熱塗料を塗ることではありません。「外壁が対象」という説明だけを見て、塗り替えも入ると思ってしまう方がいます。

窓の断熱や給湯器の交換を同時にやるなら、その部分は対象になり得ます。ただし申請には「住宅省エネ支援事業者」に登録した業者が工事を請け負う必要があり、予算の上限に達した時点で受付が終わります。くわしくは国の制度と外壁塗装の関係にまとめました。

よくある質問

上越市で外壁塗装に補助金は出ますか?

出ます。上越市住宅リフォーム促進事業の主な補助対象工事の筆頭が「外装工事(屋根の葺替・塗装、外壁の張替、塗装など)」です。一般枠は補助率20%・上限10万円(補助対象工事費が税込10万円以上の工事が対象)。

今から申し込めますか?

枠によります。一般枠は令和8年3月11日から4月23日までで締め切られ、5月25日に交付決定通知または却下通知が郵送されました。いっぽう子育て・若者夫婦世帯支援枠は「当初の受付期間で予算額に達しなかったため、引き続き先着順で申請を受け付けています」。連たん家屋防火対策枠も4月1日から予算に達するまで受付中です。

子育て・若者夫婦世帯枠でも外壁塗装はできますか?

できます。この枠は「子育て・若者夫婦世帯支援部分(必須)」と「一般部分」の2階建てで、一般部分は一般枠と同じ対象工事(外装工事を含む)です。必須工事が50%・上限40万円、一般部分が20%・上限10万円。必須工事とあわせてなら外壁塗装も申請できます。

子育て世帯・若者夫婦世帯の定義は?

市の定義は、子育て世帯が「令和8年4月1日時点において、18歳未満の子で扶養を受けているものが一人以上いる世帯または妊婦を含む世帯」、若者夫婦世帯が「令和8年4月1日時点において、本人またはその配偶者のいずれかが39歳以下である世帯」です。

連たん家屋防火対策枠とは何ですか?

隣家と近接した木造住宅の防火対策を支援する制度です。補助率50%・上限100万円(補助対象工事費4万円以上)。対象工事に「外壁の屋外側を防火構造に準じた仕上げとする工事」「外壁の屋内側を防火構造に準じた仕上げとする工事」が入っています。予算額は500万円です。

連たん家屋の条件は何ですか?

上越市都市計画に定める準防火地域の区域内にある木造の住宅で、住宅の敷地境界(道路と接する境界を除く)から50センチメートル未満の距離にある住宅(附属家を除く)が対象です。準防火地域はPDFで公開されています。

外構工事は対象になりますか?

一般枠では対象です。主な補助対象工事に「外構工事(玄関乗り入れ口の舗装の新設、改修など)」が挙げられています。ただし子育て枠の一般部分では外構工事は原則対象外で、補助対象工事となっている塀・門の造り替え、玄関乗入れ口の舗装の新設・改修工事、玄関乗り入れ口のスロープ・手すり設置工事だけが除外の例外です。

どの業者に頼めばいいですか?

市内に本社を有する法人または住所を有する個人事業者です。ただし市外の事業者でも、その事業者が建てた住宅をリフォームする場合は対象になります(建築証明書または建築当時の確認申請書の写しが必要)。なお「補助対象者自身が個人事業主として、施工する工事は対象外となります」。

写真は何枚必要ですか?

施工前・施工中・施工後の3種類です。市は「施工前・施工中・施工後の写真を忘れずに撮影し、申請時に施工前の写真、実績報告時に施工中、施工後の写真を提出してください」としたうえで、「撮り忘れや不足があった場合、補助金の交付決定を取り消すことがあります」と警告しています。

申請は郵送できますか?

できません。市は「郵送での申請は受付しません」と明記しています。提出先は市役所木田第1庁舎3階の建築住宅課で、受付時間は市役所開庁日の午前9時から午後4時まで。子育て枠と連たん枠は南出張所・北出張所・総合事務所では受付しません。

ほかの補助と併用できますか?

枠によって違います。子育て・若者夫婦世帯支援枠は「国や都道府県、市の他の補助制度との同一工事での併用利用はできません」で、工事内容が異なっても一般枠・空き家定住促進利活用補助金・定住促進生家等利活用補助金とは併用できません。いっぽう連たん家屋防火対策枠は、対象工事部分を除けば国・県・市の他制度と併用可能で、一般枠・子育て枠との併用もできます。

下水道の条件があると聞きました。

子育て・若者夫婦世帯支援枠にあります。公共下水道等が供用開始されている区域にある住宅は、申請時に「公共下水道または農業集落排水に接続済み」「当事業の補助対象工事で接続する」「『排水設備等計画確認申請書』を市ガス水道局管路課へ提出済み」のいずれかに該当している必要があります。

塗り替えで固定資産税は上がりません。下がりもしません。上がるのはどんな工事なのかを、外壁塗装と固定資産税で条文から確かめています。

参考にした情報

上越市の公式ページを2026年9月5日に直接開いて確認しました。補助は予算の範囲内で、年度によって条件が変わります。申請の前に、担当課へ確認してください。

  • 上越市「令和8年度上越市住宅リフォーム促進事業」(3つの枠の説明、各枠の受付状況、対象者・補助対象工事・補助率と補助額の一覧表/2026年4月23日更新・建築住宅課)
  • 上越市「令和8年度上越市住宅リフォーム促進事業(一般枠)」(募集の締切と交付決定通知の発送、実績報告の提出期限(事前着手届の有無による違い)、変更・中止の手続き/2026年5月25日更新)
  • 上越市「令和8年度上越市住宅リフォーム促進事業(子育て・若者夫婦世帯支援枠)」(引き続き先着順で受付中である旨、申請方法と受付場所・受付時間、補助対象者等、子育て世帯・若者夫婦世帯の定義、下水道接続の要件、補助対象工事と対象外費用、施工業者の条件、補助額、予算額2,000万円、注意事項(併用・写真・カタログ・1回限り)/2026年6月9日更新)
  • 上越市「令和8年度上越市住宅リフォーム促進事業(連たん家屋防火対策枠)」(申請受付期間と方法、補助対象者等、補助対象住宅(準防火地域・境界から50センチメートル未満)、補助対象工事、施工業者の条件、補助額50%・100万円、予算額500万円、注意事項(併用・写真・連たん家屋が確認できる写真・1回限り)/2026年6月9日更新)
  • 上越市の公式ページを開く——金額と受付状況は年度で変わります。申請の前に、必ずここで最新の内容を確かめてください

問い合わせ先
住宅リフォーム促進事業(3枠とも)=上越市役所 建築住宅課(木田第1庁舎3階)
申請の受付は建築住宅課の窓口のみ・市役所開庁日の午前9時〜午後4時郵送不可
下水道の接続確認=市ガス水道局 管路課

新潟県のほかの市も調べています。長岡市(対象工事例に「屋根、外壁の張替え・塗装」)/新潟市燕市村上市。雪の降る福井市も調べました(市がFAQで「空き家バンクの物件なら外壁塗装等も対象」と明記)。市が変われば、外壁塗装の扱いも変わります(助成金ガイド)。