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【2026年度】諫早市の外壁塗装に使える助成金
出ます市のパンフレットに「屋根、外壁の塗装」と書いてあります
- 諫早市住宅性能向上リフレッシュ事業
- 対象工事の例に「屋根、外壁の塗装」。対象工事費が50万円以上で一律10万円。仮設足場も対象工事費に入ります
- ただし塗料に条件があります
- 断熱・遮熱効果のある塗装材に限られます。市は「効果が表示されていない塗料での塗り替え」を対象外と書いています
- 市が塗料の缶の数を数えます
- 手引きに「現場搬入時に塗料の必要缶数と塗布後の空き缶数の確認」。標準使用量に満たない工事は対象外です
- 「50万円以上」は工事全体ではありません
- 遮熱塗装など対象工事だけで50万円以上。市はNG例を3つ挙げています
- 市内の業者に限られます
- 市内に本店を有する法人、または市内に住所を有する個人事業者。支店や営業所では通りません
- 受付は12月18日まで
- 予算に達し次第終了。交付決定の前に契約すると出ません。実績報告は令和9年3月31日まで
「諫早市 外壁塗装 助成金」で調べてこられた方へ。諫早市には、外壁の塗り替えに使える補助があります。——住宅性能向上リフレッシュ事業。市のパンフレットの「対象工事の例」に「屋根、外壁の塗装」とはっきり書かれています。対象工事費50万円以上で一律10万円、足場も対象です。ただし条件がひとつ。断熱・遮熱効果のある塗料でなければ出ません。そして市は、塗料の缶の数まで数えます。順に見ていきます。
長崎県内の5市を、1件ずつ市の公式情報で調べています。——諫早市で出ても、隣の市では条件が違うことがあります。
補助が出ても出なくても、次に気になるのは総額です。——30坪だといくらか/業者を自分で調べる4つの方法
このページの内容全13項目
- 市のパンフレットに「屋根、外壁の塗装」と書いてあります
- 条件は「遮熱・断熱効果のある塗料」。ふつうのシリコンでは出ません
- 市が空き缶の数を数えます——塗った量を確かめる検査です
- 「50万円以上」は工事全体ではありません
- 4つの制度、どれを選ぶか。10万円から150万円まで
- 耐震は最大60万円。令和8年度から「2000年5月まで」に広がりました
- 大草・伊木力・本野なら最大150万円。リフォーム費も対象です
- 申請の順番。契約する前に、市に行ってください
- 諫早で塗るなら、いつか——6月と7月で年の3分の1が降ります
- 新生活支援補助金——指定地域に住む新婚世帯なら最大120万円
- 国の補助金なら使えますか
- よくある質問
- 参考にした情報
市のパンフレットに「屋根、外壁の塗装」と書いてあります
諫早市には住宅性能向上リフレッシュ事業という補助があります。市が配っているパンフレットの裏面に「対象工事の例」という表が載っていて、そこにこう書かれています。
「屋根、外壁の塗装 屋根、外壁を遮熱性のある塗装材での塗装工事」
パンフレットの表面にも、バリアフリー化と並ぶ「安全対策」の4つの絵のひとつとして「遮熱塗装」が描かれています。複層ガラス、断熱材、防災瓦、そして遮熱塗装。外壁の塗り替えが、市の補助の絵の中に入っています。
図1 諫早市で外壁の塗り替えに使える補助
金額の考え方はとても単純です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助金額 | 対象工事費が50万円以上で一律10万円 |
| 対象者 | 市内に住宅を所有し、現にその住宅に住んでいる方(住民登録)。市税等の滞納がないこと |
| 対象住宅 | 一戸建て、または共同住宅の専有部分。平成25年度以降にこの補助を受けていないもの |
| 施工業者 | 市内に本店を有する法人、または市内に住所を有する個人事業者 |
| 受付期間 | 4月1日〜12月18日(予算に達し次第終了) |
| 実績報告 | 令和9年3月31日まで(厳守) |
| 窓口 | 諫早市役所 建築住宅課(別館4階)8時30分〜17時(12時〜13時を除く) |
| 加算 | 汲取便所を水洗にして下水道接続3万円/浄化槽を廃止して接続2万円/宅配ボックス設置1万円 |
ここまでは他の市にもある形です。諫早市が独特なのは、この先の「手引き」の中身です。市はWordファイルで31ページの手引きを公開していて、塗装工事について何がよくて何がだめかを、かなり細かく書いています。順に見ていきます。
条件は「遮熱・断熱効果のある塗料」。ふつうのシリコンでは出ません
手引きの中で、外壁・屋根の塗装は「外壁・屋根の断熱・遮熱塗装工事」という独立した区分になっています。基準はこの一行です。
「○ 断熱・遮熱効果のある塗装材での塗り替え工事。」
【付帯工事】「○ 工事に必要な仮設足場等。」
足場が対象に入っているのは、ありがたい話です。外壁塗装の見積書で足場は総額の2割前後を占めます。それも対象工事費に数えてよい、と市が書いています。
一方で、「該当しない工事」も4つ並んでいます。ここが実務では効きます。
| 対象外 | 意味 |
|---|---|
| 「断熱」「遮熱」効果が表示されていない塗料での塗り替え | ふつうのシリコンやフッ素では出ません。カタログに遮熱・断熱の表示が要ります |
| カタログ等に表示される塗料の標準必要使用量に満たない工事 | 薄めすぎ・塗る量が足りない工事は対象外。後述しますが、市は缶の数を数えます |
| 屋根面以外の破風板、軒下など木部等の塗り替え工事 | 付帯部だけを塗っても数に入りません |
| 部分的な塗装工事 | 傷んだ面だけの補修は対象外です |
いちばん引っかかりやすいのは1つめです。遮熱塗料は、同じメーカーの同じグレードでも「遮熱あり」と「なし」で製品が分かれています。シリコンでもフッ素でも無機でも、遮熱をうたった製品はあります。逆に、業者がふだん使っている定番品が遮熱でないことも普通にあります。
見積もりを頼むときに「諫早市のリフレッシュ事業を使いたい」と最初に伝えてください。塗料の選定が変わります。あとから「その塗料では出ません」となると、10万円が消えるだけでなく、塗り直しもできません。
もうひとつ、屋根を塗る場合の細かい条件があります。
「屋根の塗装において、バルコニーの下が居住空間になっている場合は、バルコニーも断熱・遮熱効果のある塗装材にて施工すること。」
バルコニーの床は防水層なので、屋根や外壁とは別の材料を使うのがふつうです。下が部屋になっているバルコニーは、そこも遮熱仕様にしてくださいという指定です。見積もりの段階で伝わっていないと、実績報告で止まります。
どの塗料を選ぶかは、業者任せにせず一度は自分で見ておくといいです。外壁用ならスーパーシャネツサーモSiとFの違い、屋根用ならサーモアイSiとクールタイトSiで、メーカーが公表している数字を比べています。カタログに遮熱の表示があるか、標準塗付量はいくつか。諫早市の補助では、その2つがそのまま審査の材料になります。
市が空き缶の数を数えます——塗った量を確かめる検査です
ここが、諫早市のいちばん変わっているところです。手引きの「写真/図面/カタログ等の要件」に、こう書かれています。
「・カタログに示される標準使用量を塗布したことが確認できる写真を添付すること。
※現場搬入時に塗料の必要缶数と塗布後の空き缶数の確認。
※納付書との数量が一致すること。」
外壁塗装でいちばん多い手抜きは、塗料を規定より薄めて、缶数を減らすことです。塗った直後の見た目では、まず分かりません。数年たって色あせや変色が早く出て、はじめて気づきます。
諫早市は、その一点を書類で確認すると宣言しています。塗料メーカーはカタログに「標準塗付量」を出しています。たとえば1平方メートルあたり0.15kgを2回、といった数字です。外壁の面積が分かれば、必要な缶数が計算できます。市はその計算どおりの缶が現場に入り、その空き缶が出たかを見る、と言っています。
| 項目 | 例 |
|---|---|
| 塗る面積 | 外壁120㎡ |
| カタログの標準塗付量 | 1回あたり0.15kg/㎡(2回塗り) |
| 必要な量 | 120㎡×0.15kg×2回=36kg |
| 15kg缶なら | 36kg÷15kg=2.4缶。3缶入って、空き缶が3つ出るのが自然です |
| 見積書に「1缶」だったら | 計算が合いません。面積か塗り回数か、どこかが違います |
この計算は、補助を使わない人にも役立ちます。見積書に塗料名と缶数が書かれていない業者は、この検算ができません。諫早市の補助を使うなら書かざるを得ないので、結果として見積書が読みやすくなります。補助金10万円より、この検算のほうが価値が大きいかもしれません。見積書の読み方は見積書のチェック項目にまとめました。
写真についても、市の書き方は厳しめです。
「リフォーム工事の『着工前、施工中、完成後の写真』が不足し、工事内容が確認できないもの」は対象外。
「※『写っていない。』『撮っていない。』『データが消えた。』は理由になりませんので、内容が確認できるように、写真の管理はこまめに整理し、管理してください。」
写真を撮るのは工事をする業者です。市の補助を使い慣れた市内業者なら、言わなくても撮ります。逆に、この点を伝えても曖昧な返事しか返ってこない業者は、避けたほうが無難です。
図2 諫早市リフレッシュ事業の順番と、写真を撮る場所
ひとつ補足しておきます。この「遮熱・断熱塗料なら対象」という形は、長崎県では諫早市だけではありません。当サイトで調べた範囲では、長崎市がチラシに「屋根や外壁の遮熱・断熱塗装」(20%・上限10万円)、佐世保市が要綱の別表に「断熱・遮熱塗料の施工」、五島市が要綱に「屋根、外壁」と書いています。長崎県は、県内の主要な市が横並びで遮熱塗装を補助の対象にしている県です。夏の暑さと日射の強い土地柄が背景にあるのでしょう。諫早市で見積もりを取る業者は、この形の申請に慣れているはずです。「遮熱でお願いします」と言って話が通じない業者は、県内では少数派だと思ってください。
「50万円以上」は工事全体ではありません
ここで多くの人がつまずきます。市は手引きに、対象にならない例を3つ並べています。
| 例 | 工事の中身 | 結果 |
|---|---|---|
| 例1 | 改修工事費100万円のうち、性能向上の対象工事は40万円 | 40万円<50万円でNG。すべて対象外 |
| 例2 | 改修110万円のうち対象工事40万円、下水道接続60万円、一般リフォーム10万円 | NG。下水道接続分の加算も出ません |
| 例3 | 改修55万円のうち対象工事40万円、宅配ボックス設置を含む | NG。すべて対象外 |
つまり、50万円は「遮熱塗装などの性能向上工事だけで」数えます。外壁塗装で言えば、遮熱塗料での塗り替えと、その足場。ここだけで50万円を超えている必要があります。
逆に言えば、外壁塗装はもともと50万円を超えやすい工事です。30坪の家で外壁と屋根をまとめて塗れば、足場を入れて80万〜120万円が目安です。遮熱塗料を選びさえすれば、金額の条件は自然に満たします。金額の相場は外壁塗装の費用相場にまとめています。
注意が要るのは、破風板や軒天などの付帯部が「屋根面以外の木部」として対象外になる点です。見積書で外壁・屋根の塗装と、付帯部の塗装が一行にまとまっていると、市が対象工事費を切り分けられません。行を分けて出してもらってください。
他の補助と組み合わせたいときのルールも書かれています。
「他のリフォーム補助金を併用する場合は、単純な金額での区分だけでなく、対象工事を明確に区分できるものであること。」
「他のリフォーム補助金の対象工事額を引いた残りの工事費が、性能向上対象工事50万円以上となる場合に本事業の対象となる。」
同じ工事に二重で補助は出ませんが、工事を明確に分けられるなら、他の補助と一緒に使えます。見積書の作り方次第、ということです。
4つの制度、どれを選ぶか。10万円から150万円まで
諫早市の住宅補助は、建築住宅課に3本、移住定住推進課に1本あります。金額の幅が大きいので、自分がどれに当てはまるかを先に確かめてください。
| 制度 | 上限 | 条件 | 外壁塗装は |
|---|---|---|---|
| 住宅性能向上リフレッシュ事業 | 10万円(一律) | 対象工事費50万円以上/市内業者/今住んでいる家 | 対象。ただし遮熱・断熱塗料に限る |
| 3世代同居・近居促進事業 | 40万円 | 対象経費の5分の1以内/新たに同居または近居する世帯 | 別表の断熱改修に「屋根(天井)、外壁、床の断熱改修」 |
| 安全・安心住まいづくり支援事業 | 60万円(改修工事) | 平成12年5月31日以前の木造/耐震改修 | 耐震補強のみ。塗装の記載なし |
| 新生活支援補助金 | 150万円(子育て世帯) | 大草・伊木力・本野小学校区へ転入/5年以上定住 | 対象経費にリフォーム費(修繕)が入っています |
| 老朽危険空家等除却助成事業 | 50万円 | 不良度判定100点以上/募集10件程度 | 解体のみ |
金額だけ見れば新生活支援が飛び抜けていますが、対象は3つの小学校区に転入する世帯だけです。いま住んでいる家を塗り替える方の本命は、やはりリフレッシュ事業の10万円になります。
耐震は最大60万円。令和8年度から「2000年5月まで」に広がりました
諫早市の耐震補助は安全・安心住まいづくり支援事業という名前です。今年度、対象が大きく広がりました。市のページにこう出ています。
「※令和8年度から補助対象住宅が拡大されました。
令和7年度まで:昭和56年5月31日以前に着工した戸建木造住宅。
令和8年度から:平成12年5月31日以前に着工した戸建木造住宅。」
平成12年5月31日=2000年5月31日。19年分、対象が後ろに伸びました。「うちは昭和の家じゃないから関係ない」と思っていた方が、今年から対象になっています。
| 区分 | 補助額 | 補足 |
|---|---|---|
| 耐震診断 | 費用136,000円のうち113,000円を補助 | 自己負担は23,000円。長崎県建築士事務所協会から診断士が来ます |
| 耐震改修計画の作成 | 3分の1以内(上限35,000円) | 建築士が作成するものに限ります |
| 耐震改修工事 | 2分の1以内(上限60万円) | 市内に本店、支店、営業所等を有する事業所または市内在住の個人 |
| 対象の工法 | 在来軸組工法、伝統的工法、枠組壁工法 | ツーバイフォーも対象です(対象外にしている市が多い) |
| 階数 | 3階以下 | — |
| 受付 | 4月7日〜12月18日 | 予算に達し次第終了 |
| 実績報告 | 令和9年2月26日まで(厳守) | 耐震診断は実績報告不要 |
診断士は市が協会へ派遣を依頼します。申請者が自分で診断士を探す必要はありません。ここは手間が省ける仕組みです。
もうひとつ細かい違いがあります。耐震改修は「市内に本店、支店、営業所等」でよいのに、リフレッシュ事業は「市内に本店」だけです。支店や営業所では通りません。同じ市役所の同じ課の制度でも、業者の条件が違います。頼もうとしている会社の本店がどこかを、先に確かめてください。
大草・伊木力・本野なら最大150万円。リフォーム費も対象です
移住定住推進課の諫早市新生活支援補助金は、金額が桁違いです。ただし場所が限られます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象地域 | 大草(多良見町東園・西園・野副)/伊木力(多良見町元釜・野川内・山川内・舟津・佐瀬)/本野(本野町・富川町・湯野尾町・上大渡野町・下大渡野町・本明町の一部) |
| 対象世帯 | 夫婦の合計年齢80歳以下の夫婦世帯/小学生以下の子がいる子育て世帯。転入前1年以上、指定地域外に住んでいたこと |
| 上限(夫婦世帯) | 100万円(市内から転入なら50万円) |
| 上限(子育て世帯) | 150万円(市内から転入なら75万円) |
| 対象経費 | 住宅取得費/賃貸費/リフォーム費(改修費、増築費)/引越費用 |
| リフォーム費の定義 | 「住宅の機能の維持又は向上を図るために行う修繕、増築、改築、設備更新等の工事」 |
| 除かれるもの | 倉庫・車庫の工事/門、フェンス、植栽等の外構 |
| 条件 | 指定地域へ5年以上の継続した居住/市内業者に依頼すること/自分や家族でのDIYは対象外 |
| 申請期限 | 令和9年3月31日まで。申請前に事前相談が必要 |
| 窓口 | 諫早市 移住定住推進課 |
要領の定義を読むかぎり、外壁の塗り替えは「住宅の機能の維持を図るための修繕」に当たり得ます。除外されているのは倉庫・車庫と外構だけです。しかもリフレッシュ事業と違って「遮熱塗料でなければならない」という条件がありません。
ただし、この制度の対象経費に外壁塗装が入るかどうかを、市は明文では書いていません。判断するのは市です。該当しそうな方は、移住定住推進課に事前相談してください。市も「必ず事前相談をお願いします」と書いています。
もうひとつ注意書きがあります。「本野小学校区域については令和9年度から対象外となる可能性があります」——本野で考えている方は、今年度が最後になるかもしれません。
申請の順番。契約する前に、市に行ってください
3つの制度に共通するのは、交付決定より前に契約や着工をすると、一切出ないということです。リフレッシュ事業の手引きには、対象にならないものとしてこう並んでいます。
| 対象外 |
|---|
| 賃貸用住宅 |
| 施工中または終了したリフォーム工事 |
| 交付決定通知が発行される前に、リフォーム工事に着手したもの |
| 交付決定後に仕様を変更する場合、事前の変更申請をしていないもの(変更申請なしの仕様変更は事前着工とみなす) |
| 住宅以外の建物を住宅用途にするリフォーム工事 |
| 着工前・施工中・完成後の写真が不足し、工事内容が確認できないもの |
| 市外に本店を有する法人、または市外に住所を有する個人事業者が行う工事 |
| 申請は1住宅につき1回限り。平成25年度以降に受けていないこと |
4行目に注目してください。「変更申請を行わない仕様変更は、事前着工とみなします」。塗装工事では、下地を開けてみたら傷みがひどくて材料や工程を変える、ということが起こります。その場合も、変えるより先に市へ変更申請が要ります。現場で判断して進めてしまうと、補助が消えます。
見積もりを取ること自体は、いつでも自由です。契約書に判を押す前に市へ行く。これさえ守れば順番は崩れません。秋のうちに2〜3社から見積もりを取り、決定通知が来てから契約する——これが諫早市での正しい進め方です。相見積もりの取り方は相見積もりは失礼かにまとめました。
申請と工事の段取りが決まったら、次に出てくるのは「工事が始まってからのこと」です。——ご近所への挨拶はどこまで/臭いはいつまで続くか/洗濯物・窓・車・ペット/足場があるあいだの戸締まり。
諫早で塗るなら、いつか——6月と7月で年の3分の1が降ります
諫早市には気象庁のアメダスがあります。市内の実測値がそのまま使えるので、話が早いです。
図3 諫早の月別降水量——6月と7月に集中します
諫早の年間降水量は2,130.2mm。全国のならしより3割ほど多い土地です。そして降り方が極端に偏っています。
| 項目 | 数値 | 塗装への影響 |
|---|---|---|
| 年降水量(アメダス諫早) | 2,130.2mm | 全国平均より3割多い土地です |
| 6月・7月の降水量 | 374.6mm・380.1mm | 2か月で年間の35%。ここは完全に外します |
| 最も少ない月 | 1月67.2mm・12月79.0mm | 雨は少ないが、朝の気温が足りません |
| 秋の降水量 | 10月103.1mm・11月105.5mm | 雨が少なく気温も足りる、狙い目の2か月 |
| 6月・7月の平均湿度(長崎) | 80% | 塗料が乾く条件(湿度85%未満)の際どいところです |
| 10月・11月の平均湿度(長崎) | 67%・68% | 年間でいちばん乾きます |
| 1月の日最低気温(大村) | 2.9℃(日最高10.5℃) | 朝は施工条件の5℃を割ります |
| 8月の日最高気温(大村) | 32.6℃ | 塗料が乾きすぎ、職人も止まります |
| 年平均風速(大村) | 4.1m/s(1月・12月は4.5) | 風が強い土地。飛散養生の手間が増えます |
数字の意味を1つずつ。6月と7月で754.7mm——これは年間2,130.2mmの35%です。1年の3分の1の雨が、2か月に集まっています。この時期に工期を置くと、足場を組んだまま何日も止まります。足場は日数で費用が動くわけではありませんが、生活は不便になり、職人の段取りも崩れます。
逆に10月と11月は100mm前後で、湿度も67〜68%。気温は大村の平年値で20.0℃と14.4℃です。諫早でいちばん塗りやすいのは、この2か月です。
冬は雨がいちばん少ないのに、勧めにくい季節です。1月の日最低気温は大村で2.9℃。塗料の一般的な施工条件は気温5℃以上なので、朝いちばんは塗り始められません。作業できる時間が短くなり、工期が延びます。
そして風です。年平均風速4.1m/s、冬は4.5m/s。諫早は大村湾と有明海にはさまれた地形で、風が抜けます。風が強い日はスプレー塗装ができず、養生シートも増やす必要があります。「風で1日流れました」が起きやすい土地だと思っておいてください。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 春(4〜5月) | 各制度の受付開始。リフレッシュは4月1日、耐震と3世代は4月7日から |
| 初夏(5月) | 見積もりを2〜3社から。塗料が遮熱かどうかをカタログで確認 |
| 梅雨(6〜7月) | 工事は置かない。年間の35%の雨がここに降ります |
| 夏(8〜9月) | 交付申請 → 交付決定通知。着工前の写真を撮っておく |
| 秋(10〜11月) | 工事。諫早でいちばん条件がそろう2か月 |
| 冬(12月) | 12月18日が受付の締切。間に合わないなら来年度へ |
| 年明け(〜3月) | 実績報告。耐震は2月26日、リフレッシュは3月31日まで |
受付が12月18日で終わり、工事の実績報告が3月31日まで。つまり、諫早市の補助は「秋までに動き出す人」のための制度です。そしてそれは、気候の面でもいちばん正しい進め方になっています。
新生活支援補助金——指定地域に住む新婚世帯なら最大120万円
諫早市の新婚世帯向けの補助は、市内全域ではなく指定地域(大草・伊木力・本野の小学校区)に新たに住む世帯向けの「新生活支援補助金」です。住宅のページを探しても出てきません。窓口も住宅の部署ではなく移住定住推進課です。
| 対象地域 | 大草小学校区(多良見町東園・西園・野副)/伊木力小学校区(多良見町元釜・野川内・山川内・舟津・佐瀬)/本野小学校区(本野町・富川町・湯野尾町・上大渡野町・下大渡野町・本明町の一部)。本野は令和9年度から対象外になる可能性があります |
|---|---|
| 対象世帯 | 夫婦世帯=夫婦の合計年齢が80歳以下/子育て世帯=小学生以下の子がいる世帯。いずれも夫婦(父母)の一方が転入前に1年以上指定地域の外に住んでいて、令和8年1月1日以降に指定地域で生活を始める世帯 |
| 補助上限 | 夫婦世帯100万円(市内から転入なら50万円)/子育て世帯150万円(同75万円)/婚姻日にお二人とも29歳以下で世帯所得500万円未満の新婚夫婦世帯は120万円(同60万円)/夫婦の双方がもともと指定地域内に住んでいる新婚世帯は50万円 |
| 対象になる費用 | 住宅取得費用/住宅賃貸費用(家賃・敷金・礼金・共益費・仲介手数料)/リフォーム費(改修費、増築費)/引越費用。令和8年4月1日以降に支払いが完了したもの |
| 条件 | 指定地域に5年以上続けて住むこと。国や県の補助金をすでに申し込んでいると対象外になる可能性があります |
| 申請期限 | 令和9年3月31日(水)まで。必ず事前相談 |
| 窓口 | 諫早市 移住定住推進課 0957-22-1500 |
市はリフォーム費(改修費、増築費)を対象に挙げていますが、どの工事が入るかの一覧は公表していません(「対象費用の詳細については、お問い合わせください」)。外壁の塗り替えが入るかは、事前相談で確認してください。
国の結婚新生活支援(こども家庭庁の地域少子化対策重点推進交付金)とは、年齢や地域の条件の決め方が違う市の制度です。年度が変われば金額も条件も変わるので、申請の前に必ず市の最新のページを見てください。
国の補助金なら使えますか
市の制度が使えると分かったあと、次に気になるのが国の制度だと思います。先に答えを書きます。外壁塗装そのものに出る国の補助金は、ありません。
よく名前が挙がるみらいエコ住宅2026事業も、対象は窓などの開口部の断熱改修、躯体の断熱改修、給湯器といった設備です。塗り替えは対象工事に入っていません。
まぎらわしいのが「躯体の断熱改修」です。これは壁・天井・床に断熱材を入れる工事のことで、断熱塗料や遮熱塗料を塗ることではありません。「外壁が対象」という説明だけを見て、塗り替えも入ると思ってしまう方がいます。
窓の断熱や給湯器の交換を同時にやるなら、その部分は対象になり得ます。ただし申請には「住宅省エネ支援事業者」に登録した業者が工事を請け負う必要があり、予算の上限に達した時点で受付が終わります。くわしくは国の制度と外壁塗装の関係にまとめました。
よくある質問
諫早市で、外壁塗装に助成金は出ますか。
出ます。諫早市住宅性能向上リフレッシュ事業のパンフレットに、対象工事の例として「屋根、外壁の塗装/屋根、外壁を遮熱性のある塗装材での塗装工事」と書かれています。対象工事費が50万円以上なら一律10万円。工事に必要な仮設足場も対象工事費に含められます。ただし塗料に条件があります。
どんな塗料でもいいのですか。
いいえ。市の手引きは基準を「断熱・遮熱効果のある塗装材での塗り替え工事」とし、対象外として「『断熱』・『遮熱』効果が表示されていない塗料での塗り替え」を挙げています。使う塗料に断熱・遮熱の効果が確認できるカタログの添付が必要です。シリコンでもフッ素でも、遮熱をうたっていない定番品では出ません。見積もりを頼む時点で伝えてください。
足場代も補助の対象になりますか。
なります。手引きの塗装工事の欄に、付帯工事として「工事に必要な仮設足場等」と書かれています。外壁塗装の見積書で足場は総額の2割前後を占めるので、これが対象工事費に入るかどうかで「50万円以上」の判定が変わります。
「50万円以上」は工事全体の金額ですか。
違います。遮熱塗装などの対象工事だけで50万円以上である必要があります。市は手引きに3つのNG例を出していて、たとえば「改修工事費100万円のうち対象工事費が40万円」の場合はすべて対象外。下水道接続や宅配ボックスの加算も、本体が50万円に届かなければ出ません。見積書は対象工事と対象外工事の行を分けてもらってください。
市は本当に塗料の量まで確認するのですか。
手引きにそう書かれています。「カタログに示される標準使用量を塗布したことが確認できる写真を添付すること」「※現場搬入時に塗料の必要缶数と塗布後の空き缶数の確認」「※納付書との数量が一致すること」。対象外の工事にも「カタログ等に表示される塗料の標準必要使用量に満たない工事」が挙げられています。塗料を薄めて缶数を減らす手抜きを、市が書類で確認する仕組みです。
破風板や軒天の塗装も対象になりますか。
なりません。手引きは対象外として「屋根面以外の破風板、軒下など木部等の塗り替え工事」と「部分的な塗装工事」を挙げています。付帯部を塗ること自体は問題ありませんが、その分は対象工事費に数えられません。見積書で行を分けておかないと、市が切り分けられずに手続きが止まります。
どこの業者でも頼めますか。
市内の業者に限られます。リフレッシュ事業は「市内に本店を有する法人」または「市内に住所を有する個人事業者」。支店や営業所では通りません。一方、耐震の安全・安心住まいづくり支援事業は「市内に本店、支店、営業所等を有する事業所」でよく、条件がゆるくなっています。同じ課の制度でも違うので、頼む会社の本店がどこかを先に確かめてください。
先に契約してもいいですか。
だめです。市は対象にならないものとして「交付決定通知が発行される前に、リフォーム工事に着手したもの」を挙げています。さらに「変更申請を行わない仕様変更は、事前着工とみなします」とも書かれています。下地を開けて仕様を変えるときも、変える前に市へ変更申請が必要です。見積もりを取るのは自由なので、複数社そろえてから決定通知を待ってください。
写真は誰が撮るのですか。
ふつうは工事をする業者です。着工前の写真は交付申請時、工事中と完了後の写真は完了実績報告時に提出します。市は「『写っていない。』『撮っていない。』『データが消えた。』は理由になりません」とまで書いています。写真が足りないと補助が出ないので、契約前に「市の補助に使う写真を撮ってもらえますか」と確認しておいてください。
耐震の補助はいくらですか。うちは平成生まれの家です。
今年度から対象かもしれません。安全・安心住まいづくり支援事業は令和8年度に対象が広がり、昭和56年5月31日以前から平成12年(2000年)5月31日以前までになりました。耐震診断は費用136,000円のうち113,000円が補助で自己負担23,000円、耐震改修工事は2分の1以内・上限60万円。枠組壁工法(ツーバイフォー)も対象です。
10万円と40万円と150万円、どれを使えばいいですか。
いま住んでいる家を塗り替えるだけならリフレッシュ事業(10万円)です。新たに3世代で同居または近居するなら3世代同居・近居促進事業(上限40万円)、大草・伊木力・本野の小学校区へ転入するなら新生活支援補助金(子育て世帯で上限150万円)が視野に入ります。同じ工事に二重には出ませんが、市は「対象工事を明確に区分できる」なら併用可としています。どれに当てはまるかは、契約前に窓口で確かめてください。
諫早市で外壁を塗るなら、いつがいいですか。
10月と11月です。アメダス諫早の平年値では10月103.1mm・11月105.5mmと雨が少なく、長崎の平均湿度も67〜68%で年間いちばん乾きます。避けたいのは梅雨で、6月374.6mm・7月380.1mmの2か月で年間2,130.2mmの35%が降ります。冬は雨こそ少ないものの、大村の1月の日最低気温が2.9℃で、朝は施工条件の5℃を割ります。
塗り替えで固定資産税は上がりません。下がりもしません。上がるのはどんな工事なのかを、外壁塗装と固定資産税で条文から確かめています。
参考にした情報
諫早市の公式ページと、市が公開しているパンフレット・手引き・交付要領を2026年9月8日に直接開いて確認しました。補助は予算の範囲内で行われ、年度によって条件が変わります。申請前に必ず担当課へ確認してください。
- 諫早市「諫早市新生活支援補助金」(更新日2026年4月1日/指定地域=大草・伊木力・本野小学校区(本野は令和9年度から対象外の可能性)/夫婦世帯=夫婦の合計年齢80歳以下、補助上限100万円(市内から転入50万円)、子育て世帯150万円(75万円)、双方が指定地域内の新婚世帯50万円、婚姻日に夫婦双方29歳以下かつ世帯所得500万円未満の新婚夫婦世帯120万円(市内から60万円)/対象経費=住宅取得・住宅賃貸・リフォーム費(改修費、増築費)・引越費用、令和8年4月1日以降に支払い完了/5年以上の継続居住/申請期限 令和9年3月31日/移住定住推進課 0957-22-1500)
- 諫早市 建築住宅課「令和8年度諫早市住宅性能向上リフレッシュ事業」(2026年4月1日更新)——対象工事費50万円以上で一律10万円、加算(下水道接続3万円・浄化槽廃止2万円・宅配ボックス1万円)、「諫早市内に本店を有する法人または市内に住所を有する個人事業者が施工する工事であること」、平成25年度以降にこの補助を受けていないこと、受付4月1日〜12月18日、窓口は別館4階(8時30分〜17時、12〜13時を除く)
- 諫早市「令和8年度 諫早市住宅性能向上リフレッシュ事業(パンフレット)」(PDF)——対象工事の例に「屋根、外壁の塗装/屋根、外壁を遮熱性のある塗装材での塗装工事」、安全対策の図に「遮熱塗装」、実績報告は令和9年3月31日(厳守)、注意事項(交付決定前の着工は不可・他の補助との重複不可)
- 諫早市「R8年度補助制度のご案内(事業の手引き)」(Word・31ページ)——「外壁・屋根の断熱・遮熱塗装工事」の区分、基準「断熱・遮熱効果のある塗装材での塗り替え工事」、付帯工事「工事に必要な仮設足場等」、該当しない工事4つ(効果が表示されていない塗料/標準必要使用量に満たない工事/屋根面以外の破風板・軒下など木部等/部分的な塗装)、「カタログに示される標準使用量を塗布したことが確認できる写真」「現場搬入時に塗料の必要缶数と塗布後の空き缶数の確認」「納付書との数量が一致すること」、バルコニー下が居住空間ならバルコニーも遮熱塗装、対象にならない例3つ、併用の条件、「『写っていない。』『撮っていない。』『データが消えた。』は理由になりません」、「変更申請を行わない仕様変更は、事前着工とみなします」
- 諫早市 建築住宅課「令和8年度諫早市安全・安心住まいづくり支援事業」(2026年4月7日更新)——令和8年度から対象を昭和56年5月31日以前→平成12年5月31日以前に拡大、耐震診断136,000円のうち113,000円補助(自己負担23,000円)、耐震改修計画3分の1以内(上限35,000円)、耐震改修工事2分の1以内(上限60万円)、在来軸組・伝統的工法・枠組壁工法、階数3以下、施工は市内に本店・支店・営業所等、受付4月7日〜12月18日、実績報告令和9年2月26日
- 諫早市 建築住宅課「令和8年度諫早市3世代同居・近居促進事業」(2026年4月7日更新)および別表第1(PDF)——補助対象経費の5分の1以内・上限40万円、同居=同一住宅/近居=親世代の住宅からおおむね半径2km以内、対象改修に「屋根(天井)、外壁、床の断熱改修」、改修は市内業者に限る、土砂災害特別警戒区域内は対象外、実績報告は令和9年2月26日
- 諫早市 移住定住推進課「諫早市新生活支援補助金」(2026年4月1日更新)および令和8年度交付要領(PDF)——対象地域は大草・伊木力・本野の各小学校区、上限は夫婦世帯100万円・子育て世帯150万円(市内からの転入は半額)、対象経費にリフォーム費=「住宅の機能の維持又は向上を図るために行う修繕、増築、改築、設備更新等の工事」(倉庫・車庫、門・フェンス・植栽等の外構を除く)、市内業者に限りDIYは対象外、5年以上の継続居住、申請前に事前相談、「本野小学校区域については令和9年度から対象外となる可能性があります」
- 諫早市 建築住宅課「令和8年度 諫早市老朽危険空家等除却助成事業」(2026年6月19日更新)——助成件数10件程度、募集は令和8年6月30日まで(終了済み)、解体費の10分の8の2分の1で上限50万円、不良度判定100点以上、標準除却費は木造36,000円/㎡・鉄骨造51,000円/㎡
- 諫早市 建築住宅課「令和8年熊本地震による被災者への住宅支援」(2026年8月4日更新)——市営住宅の一時提供(入居後1年まで・家賃と敷金は免除/罹災証明書が必要)
- 気象庁「過去の気象データ検索」アメダス諫早の平年値(1991〜2020年)——月別降水量(年2,130.2mm、6月374.6mm・7月380.1mm、1月67.2mm)/アメダス大村の平年値——気温と風速(1月の日最低2.9℃、8月の日最高32.6℃、年平均風速4.1m/s)/長崎地方気象台の平年値——相対湿度(6月・7月80%、10月67%・11月68%)
- 諫早市「諫早市新生活支援補助金」を開く——金額と受付状況は年度で変わります。申請の前に、必ずここで最新の内容を確かめてください
問い合わせ先
住宅性能向上リフレッシュ事業/安全・安心住まいづくり支援事業/3世代同居・近居促進事業/老朽危険空家等除却助成事業:諫早市役所 建設部 建築住宅課(本庁・別館4階) 電話 0957-22-1500(ファクス 0957-22-9146)
新生活支援補助金:諫早市 移住定住推進課(申請前に事前相談が必要です)
諫早市役所代表:0957-22-1500(〒854-8601 長崎県諫早市東小路町7-1)
窓口の受付は8時30分〜17時(12時〜13時を除く)
交付決定通知の前に契約・着工すると、補助は受けられません。見積もりを取るのは自由です。
長崎県内のほかの市も調べています。——長崎市/佐世保市/五島市。同じ県でも、市が変わればここまで違います(助成金ガイド/業者の選び方/外壁塗装の費用相場)。