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大分県の外壁塗装に助成金は出る?——県の3つの枠は、対象工事に外壁が1つも入っていません
県の枠では出ません。市で分かれます県=子育て50〜70万円/三世代75〜95万円/高齢者30万円(対象工事に外壁なし)
- 県の事業は3タイプあります
- 子育て支援型=対象工事費の20%・最大50万円(こどもが3人以上なら70万円)/三世代同居支援型=50%・最大75万円(同95万円)/高齢者バリアフリー型=20%・最大30万円
- その対象工事に、外壁も塗装もありません
- 県のページの例示は「こども部屋・浴室・トイレ・こどもの遊び場等」「玄関・浴室・トイレ・キッチン等」「寝室・浴室・トイレ・手すり等」。令和8年度版リーフレットの対象工事の欄にも、外壁・屋根・塗装は1つも出てきません(2026年9月13日に県のページとリーフレットの両方で確認)
- ただし、決めるのは市町村です
- 県が「補助制度の内容(補助額、対象要件、手続き、対象業者等)は市町村により異なります」と明記。最終確認は市町村の窓口へ
- 申請窓口が、市町村でばらばらです
- 18市町村の表で住宅課・子育て支援課・高齢者福祉課・介護長寿課・建築住宅課・こども福祉課・都市デザイン課・まちづくり課・建設課・地域活力創造課・都市建設課・健康子育て支援課・観光地域振興課・地域共生支援課・建設水道課・福祉課・高齢者支援課と分かれています
- 宇佐市だけ、3つのうち2つしかありません
- 県の窓口表で宇佐市の高齢者バリアフリー型の欄だけが「——」になっています(令和8年5月1日現在)
- 耐震は全体改修が150万円の定額
- 令和7年度から拡充され全体改修=最高150万円(定額)/段階的改修=60万円(3分の2)/耐震シェルター=30万円(3分の2)。耐震診断も耐震アドバイザー派遣も無料
- 年度内に工事が終わらないと出ません
- リーフレットの注意事項=「年度内の工事完了が必須となります」「募集件数に達し次第、受付を終了します」
「大分県 外壁塗装 助成金」で調べてこられた方へ。先に線を引きます。大分県には、県と市町村が組んだ子育て・高齢者世帯リフォーム支援事業があり、三世代同居なら最大95万円まで出ます。——けれどその対象工事に、外壁も塗装も1つも入っていません。県のページの例示にも、令和8年度版のリーフレットにも出てこない。大分で外壁塗装のお金を探すなら、県ではなく市町村を見ることになります。そして、その市町村の窓口が、想像よりずっとばらばらです。
大分県内の市を、1件ずつ市の公式情報で調べています。——いまのところ4市とも、通常の塗り替えに使える一般のリフォーム助成はありませんでした。全体像は助成金ガイドにあります。
補助が届いても届かなくても、最後に残るのは総額です。——30坪だといくらか/業者の選び方
このページの内容全13項目
県の枠は3つ。でも対象工事に外壁がありません
大分県には、県と市町村が組んだリフォームの補助があります。名前は子育て・高齢者世帯リフォーム支援事業。県はこう書いています。
「子育て世帯の住環境の向上や高齢者の安全・安心な暮らしを支えるため、県と市町村が連携し、住宅の改修工事にかかる費用の一部を補助します!」
金額だけ見ると、かなり大きい制度です。
図1 県の枠には外壁が入っていません
| タイプ | 補助率 | 上限(通常) | 上限(こどもが3人以上) | 主な要件 |
|---|---|---|---|---|
| 子育て支援型 | 対象工事費の20% | 50万円 | 70万円 | 18歳未満のこどものいる世帯(出産予定を含む)/世帯員全員の年間所得総額が600万円未満 |
| 三世代同居支援型 | 50% | 75万円 | 95万円 | 18歳未満のこどものいる3世代が暮らす世帯(出産予定を含む) |
| 高齢者バリアフリー型 | 20% | 30万円 | —— | 65歳以上の高齢者のいる世帯/世帯員全員の年間所得総額が350万円未満 |
図2 大分県の住まいの補助(上限額・万円)
——三世代同居支援型の50%は、当サイトが調べてきた市町村のリフォーム助成のなかでは高いほうの率です。5%や10%の市が多いなかで、工事費の半分。
ところが、対象工事を見ると話が変わります。県のページの例示と、令和8年度版のリーフレットに書かれている対象工事を、そのまま並べます。
| タイプ | リーフレットの「対象工事」欄(原文) |
|---|---|
| 子育て支援型 | 「子ども部屋の増築」「トイレ・浴室改修」「テレワークスペース改修」「対面キッチン改修」「安全対策(階段手すりの設置等)」「リビングの改修」「こどもが遊べるテラスやウッドデッキの設置・改修」 |
| 三世代同居支援型 | 「玄関、トイレ、浴室、キッチンのいずれか1部位以上の改修・増設」 |
| 高齢者バリアフリー型 | 「寝室・トイレ・浴室・洗面所(寝室等)の増築」「寝室等の間取り変更」「床の段差解消」「スロープ設置」「手すり設置」「トイレ・浴室改修」「車いす対応型キッチン設置」 |
——外壁も、屋根も、塗装も、1つも出てきません。県のページ側の例示(「こども部屋・浴室・トイレ・こどもの遊び場等」「玄関・浴室・トイレ・キッチン等」「寝室・浴室・トイレ・手すり等」)も同じです。2つの資料のどちらにも無い。
ただし、そこで終わりにはできません。県自身が、リーフレットの注意事項の1行目にこう書いています——「補助制度の内容(補助額、対象要件、手続き、対象業者等)は市町村により異なります。」そしてリーフレットの最後の行が「そのほかの要件や対象工事については各市町村窓口にてお問い合わせください」。対象工事を最終的に決めるのは、県ではなく市町村です。
当サイトでは、これを「県の一覧は探す道具」と呼んでいます。栃木県では県の一覧の日付が1年ずれていましたし、秋田県では県の制度に市町村の制度を重ねられました。県のページで当たりを付けて、金額と対象工事は市町村の本体で取り直す。これが確実です。
注意事項はあと2つあります。——「年度内の工事完了が必須となります」「募集件数に達し次第、受付を終了します」。件数で締め切る制度なので、年度の後半は枠が残っていないことがあります。
窓口が18市町村でばらばらです
この制度でいちばん実務的に困るのが、ここだと思います。県の窓口表(令和8年5月1日現在)を、そのまま引きます。
| 市町村 | 電話 | 子育て支援型 | 三世代同居支援型 | 高齢者バリアフリー型 |
|---|---|---|---|---|
| 大分市 | 097-585-5072 | 住宅課 | 住宅課 | 住宅課 |
| 別府市 | 0977-21-1111(代表) | 子育て支援課 | 子育て支援課 | 高齢者福祉課 |
| 中津市 | 0979-22-1111(代表) | 子育て支援課 | 子育て支援課 | 介護長寿課 |
| 日田市 | 0973-22-8226 | 建築住宅課 | 建築住宅課 | 建築住宅課 |
| 佐伯市 | 0972-22-3111(代表) | こども福祉課 | 建築住宅課 | 高齢者福祉課 |
| 臼杵市 | 0972-72-1061 | 都市デザイン課 | 都市デザイン課 | 都市デザイン課 |
| 津久見市 | 0570-01-2934(ナビダイヤル) | まちづくり課 | まちづくり課 | まちづくり課 |
| 竹田市 | 0974-63-1111(代表) | 建設課 | 建設課 | 高齢者福祉課 |
| 豊後高田市 | 0978-25-6392 | 地域活力創造課 | 地域活力創造課 | 地域活力創造課 |
| 杵築市 | 0978-62-1811 | 建設課 | 建設課 | 建設課 |
| 宇佐市 | 0978-27-8143 | 子育て支援課 | 子育て支援課 | —— |
| 豊後大野市 | 0974-22-1001(代表) | 子育て支援課(0974-22-1047) | 子育て支援課(0974-22-1047) | 高齢者福祉課(0974-22-1048) |
| 由布市 | 097-582-1111(代表) | 子育て支援課(097-582-1262) | 子育て支援課(097-582-1262) | 高齢者支援課(097-529-7349) |
| 国東市 | 0978-72-1111(代表) | 子育て支援課(0978-72-5114) | 子育て支援課(0978-72-5114) | 福祉課(0978-72-5164) |
| 姫島村 | 0978-87-2283 | 建設課 | 建設課 | 建設課 |
| 日出町 | 0977-73-3172 | 都市建設課 | 都市建設課 | 都市建設課 |
| 九重町 | 0973-76-2111(代表) | 健康・子育て支援課 | 観光・地域振興課 | 地域共生支援課 |
| 玖珠町 | 0973-72-7163 | 建設水道課 | 建設水道課 | 建設水道課 |
——課の名前が17通りあります。住宅課、子育て支援課、高齢者福祉課、介護長寿課、建築住宅課、こども福祉課、都市デザイン課、まちづくり課、建設課、地域活力創造課、都市建設課、健康・子育て支援課、観光・地域振興課、地域共生支援課、建設水道課、福祉課、高齢者支援課。
ここが実務で効きます。市役所に電話して「住宅の補助金について」と言うと、住宅の部署につながります。ところが大分では、同じ制度の窓口が子育て支援課だったり、観光・地域振興課だったりします。「住宅の部署に無いと言われた」で終わらせないでください。当サイトでは茨城県で「外壁塗装の窓口が商工観光課だった」、戸田市(埼玉)で「所管が経済戦略室だった」という例に当たっています。
九重町だけ、3タイプとも課が違います。子育て支援型が健康・子育て支援課、三世代同居支援型が観光・地域振興課、高齢者バリアフリー型が地域共生支援課。1つの町で3つの課に分かれているのは、この表では九重町だけでした(18市町村を数えて/2026年9月13日時点)。三世代同居を観光の課が持っているのは、移住・定住の施策として運用しているからだと考えられます。
宇佐市だけ、3つのうち2つしかありません
同じ表を、縦ではなく横に見てください。18市町村のうち、欄が空いているのは1つだけです。
「宇佐市 0978-27-8143 子育て支援型:子育て支援課 三世代同居支援型:子育て支援課 高齢者バリアフリー型:——」
——宇佐市には、高齢者バリアフリー型の窓口がありません。つまり、この市では3タイプのうち2つしか動いていない、という意味になります(令和8年5月1日現在)。
理由は県の資料に書かれていません。県の事業は「県と市町村が連携」する形なので、市町村が乗らなければその型は動きません。宇佐市で65歳以上の世帯のバリアフリー改修を考えている方は、宇佐市子育て支援課(0978-27-8143)ではなく、市の高齢者福祉の窓口で「県の高齢者バリアフリー型は使えますか」と聞いてください。
宇佐市には、別の道があります。——宇佐市の空き家改修支援事業は、補助対象経費を「空き家の改修及び増築に要する費用」とだけ定め、除外を9項目で並べています。その9項目に外壁も塗装も入っていません。3分の2以内で、県外移住者100万円・市外移住者50万円。ただし移住者と所有者等に限られます。
調べた4市は、どこも同じ答えでした
当サイトでは、大分県内の市を1件ずつ市の公式情報で調べています。2026年9月13日時点で4市。結論から言うと、通常の塗り替えに使える一般のリフォーム助成は、4市のどこにもありませんでした。
| 市 | 判定 | その市の芯 |
|---|---|---|
| 大分市 | 条件つき | 塗装だけは対象外。遮熱・断熱塗料を本体工事と同時なら対象になる場合あり |
| 中津市 | 条件つき | 市が専用ページで「一般的な外壁塗装・屋根改修の補助金はありません」と明記 |
| 別府市 | 限定的 | いま住んでいる家に使える一般のリフォーム補助は無し。本題は景観の届出のほう |
| 宇佐市 | 条件つき | 移住して空き家を直すなら3分の2以内・県外移住者100万円/市外移住者50万円 |
この4市に共通しているのは、「持ち家をただ塗り替える」が入り口になっていないことです。大分市は塗料の種類で、宇佐市は移住と空き家で、別府市は景観で、それぞれ別の入り口を持っています。「リフォーム補助金」で探して見つからなくても、ほかの言葉で探すと出てくることがある——大分はその典型です。
残りの市町村は、これから調べます。日田市・佐伯市・臼杵市・津久見市・竹田市・豊後高田市・杵築市・豊後大野市・由布市・国東市・姫島村・日出町・九重町・玖珠町。県の窓口表に載っている課名が、そのまま調べる入口になります。
耐震は150万円の定額。診断もアドバイザーも無料
大分県で、金額がいちばん大きいのは耐震です。しかも令和7年度に拡充されています。
| メニュー | 対象 | 補助額 | 窓口 |
|---|---|---|---|
| 耐震アドバイザー派遣 | 平成12年5月31日以前に着工された2階以下の木造住宅・2階建て以下の木造アパート | 無料(同一の申込者は1回限り) | (一社)大分県建築士事務所協会 097-537-7600 |
| 耐震診断 | 平成12年5月31日以前に着工された2階以下の木造の一戸建て住宅 | 無料(形が複雑・築年数が極端に古い場合は別途費用も) | 市町村の担当課 |
| 耐震改修A 全体改修 | 昭和56年5月31日以前に着工/診断の評点1.0未満 | 最高150万円(定額)【令和7年度から】 | 市町村の担当課 |
| 耐震改修B 段階的改修 | 昭和56年5月31日以前/評点0.7未満を0.7以上1.0未満にする工事 | 最高60万円(補助率3分の2) | 市町村の担当課 |
| 耐震改修C 耐震シェルター | 昭和56年5月31日以前/1階部分の評点0.7未満/1階の1室に4.0㎡以上の強固な室 | 最高30万円(補助率3分の2) | 市町村の担当課 |
基準日が2つあるところに注意してください。——アドバイザー派遣と診断は「平成12年5月31日以前」、改修の補助は「昭和56年5月31日以前」です。つまり昭和56年6月から平成12年5月までに建った家は、診断とアドバイザーは使えても、改修の補助には届きません。診断を受けてから知ると、気持ちの落ち方が大きいところです。
BとCには但し書きがあります。——「一部の市町村では本制度がない場合がありますので、お住まいの市町村窓口へお問い合わせください。」全体改修の150万円は県内で共通でも、段階的改修とシェルターは市町村によって無いことがある、ということです。
塗装そのものは、耐震の補助には入りません。県が対象としているのは「地震に対して住宅の補強など安全性を高める工事」で、補強設計費と工事監理費が含まれます。塗り替えの費用はここに乗りません。ただし同時にやる意味は、県自身が書いています。
「見積りを契約前に見てもらう」が、相談例に入っています
ここは、外壁塗装を考えている方に、いちばん使ってほしいところです。耐震アドバイザー派遣の「相談できる内容」に、県はこう書いています。
「(相談例)
・耐震診断・改修に興味があるが、わが家の場合の概ねの改修規模を知りたい。
・耐震改修工事の見積りを取ったが、契約前に適切な工事であるか専門家の意見が聞きたい。
・建具の開閉に問題が生じてきたが、住宅の耐震性に問題があるのか専門家に相談したい。」
——「契約前に、見積りを専門家に見てもらう」。これが無料で、建築士が家まで来てくれます。
もちろん、塗装の見積書そのものを見てもらう制度ではありません。アドバイザーは耐震の専門家で、県も「1時間半〜2時間程度の現地調査でお答えできる範囲に限ります」と断っています。——それでも「建築士が家を1回見てくれる」のは、塗装を頼む側にとって小さくない情報です。外壁のひび割れが構造の話なのか、表面だけの話なのか。その線引きは、塗装会社だけに聞いていると分かりません。
申し込み先が県庁でないところに注意してください。——「大分県は、本制度の事務を(一社)大分県建築士事務所協会へ委託しています」。電話は097-537-7600。市役所に電話しても、この派遣は申し込めません。
当サイトでは似た仕組みを何度か見ています。ふじみ野市(埼玉)は市の無料相談会と県の住まい相談プラザ、大館市(秋田)は「耐震改修講習会受講修了者名簿の閲覧」ができる相談窓口。お金が出ない地域ほど、こういう無料の窓口が効きます(業者を自分で調べる4つの方法)。
リフォームと耐震を同時に、と県が書いています
リーフレットの左下に、耐震の囲みがあります。そこに、こう書かれています。
「大分県および各市町村では、木造戸建て住宅やアパートを対象に、耐震診断や耐震改修の費用を補助しています。
リフォームと耐震改修を同時に行うことで、別々に工事するよりも、工期や費用面で大きなメリットが期待できます。
平成12年5月以前に着工された住宅については、建築士が無料で訪問し、簡易診断や相談に応じる『耐震アドバイザー派遣制度』も実施していますので、まずはこちらの電話番号までお申し込みください。」
——行政が「同時にやったほうが安い」と書くのは、わりと珍しいことです。そして外壁塗装は、この話にそのまま乗ります。
| 同時にやると効くもの | なぜ効くか |
|---|---|
| 足場 | 外壁塗装で組む足場は、屋根の工事にも耐震の外部補強にも使えます。足場は塗装工事の総額の2割前後を占めます |
| 養生・近隣あいさつ | 同じ工事期間にまとめれば1回で済みます |
| 外壁をはがす工事 | 耐震補強で外壁側から金物を入れる場合、はがした外壁を戻すときに塗装まで一気にできます |
| 工期 | 別々にやると、そのたびに足場の設置・解体で数日ずつ延びます |
図3 大分で補助を使うときの順番
ただし、補助の対象は分けて書いてもらってください。耐震の補助が出るのは「耐震補強に関する内容」だけです。塗装と耐震が「一式」で1行にまとまった見積書だと、どこまでが補助の対象か計算できません。行を分けてもらうだけで済む話です(見積書のチェック項目)。
どこにも当てはまらないとき
ここまで読んで、「うちはどれにも当たらない」という方が、大分ではおそらく多数派です。18歳未満のこどもがいない、三世代でもない、65歳未満、旧耐震でもない、移住者でもない。——その場合、戻る額は0円です。
では、そこで何ができるか。残っているのは「総額を下げる」ことだけです。そして総額は、補助金より大きく動きます。
| できること | 効き方 |
|---|---|
| 同じ条件で2〜3社に見積もりを出してもらう | いちばん効きます。条件をそろえないと比べられないので、塗る面積・塗料の製品名・回数・足場・付帯部を先に決めて渡します |
| 耐震アドバイザーを呼ぶ(無料) | 平成12年5月31日以前の家なら。建築士が家を1回見てくれます |
| 屋根と外壁をまとめる | 足場が1回で済みます。屋根だけ後から直すと、足場代をもう1回払います |
| 市町村の窓口で、別の言葉で聞く | 「リフォーム補助金」で無くても、移住・空き家・景観・省エネで出てくることがあります(大分市は塗料の種類、宇佐市は空き家、別府市は景観) |
大分で塗り替えるなら、見積書のここを見る
大分県は瀬戸内側・豊予海峡側・九州山地側がひとつの県に入っています。海に近い家は鉄部(雨戸・手すり・霧除け)のさびが早く、山あいの家は湿気で北面に藻が出やすい。——見積もりのときに「うちの立地だと、どこから傷みますか」と聞いてみてください。立地で答えを変えられる会社は、建物をちゃんと見ています。
見積書で見るのは3つです。
- 外壁◯㎡・屋根◯㎡・付帯部◯mと数量が入っているか——「一式」では比べられません
- 塗料のメーカー名と製品名、そして何回塗るか——「シリコン」という呼び名だけでは単価を説明できません
- 足場が独立した行になっているか——耐震や屋根と同時にやるなら、ここが共通費になります
この3つがそろえば、2〜3社を横に並べたときに差額の正体が見えます。一括見積もりサービスを使えば、同じ条件で出してもらえます。30坪の家の相場は30坪の外壁塗装はいくらかにまとめています。
国の補助金なら使えますか
市の制度に条件が付くと分かると、次に出てくるのがこの質問です。先に答えを書きます。外壁塗装そのものに出る国の補助金は、ありません。
よく名前が挙がるみらいエコ住宅2026事業も、対象は窓などの開口部の断熱改修、躯体の断熱改修、給湯器といった設備です。塗り替えは対象工事に入っていません。
まぎらわしいのが「躯体の断熱改修」です。これは壁・天井・床に断熱材を入れる工事のことで、断熱塗料や遮熱塗料を塗ることではありません。「外壁が対象」という説明だけを見て、塗り替えも入ると思ってしまう方がいます。
窓の断熱や給湯器の交換を同時にやるなら、その部分は対象になり得ます。ただし申請には「住宅省エネ支援事業者」に登録した業者が工事を請け負う必要があり、予算の上限に達した時点で受付が終わります。くわしくは国の制度と外壁塗装の関係にまとめました。
よくある質問
大分県で、外壁塗装に助成金は出ますか。
県の枠では出ません。大分県の子育て・高齢者世帯リフォーム支援事業は3タイプありますが、県のページの対象工事の例示にも、令和8年度版リーフレットの対象工事の欄にも、外壁・屋根・塗装は1つも出てきません。ただし県は「補助制度の内容は市町村により異なります」としているので、最終確認はお住まいの市町村の窓口でしてください。
県の3つのタイプは、それぞれいくらですか。
子育て支援型が対象工事費の20%・最大50万円(こどもが3人以上の世帯は70万円)、三世代同居支援型が50%・最大75万円(同95万円)、高齢者バリアフリー型が20%・最大30万円です。三世代同居支援型の50%は、当サイトが調べてきた市町村のリフォーム助成のなかでは高いほうの率です。
対象工事には、何が挙がっていますか。
子育て支援型が「子ども部屋の増築」「トイレ・浴室改修」「テレワークスペース改修」「対面キッチン改修」「安全対策(階段手すりの設置等)」「リビングの改修」「こどもが遊べるテラスやウッドデッキの設置・改修」。三世代同居支援型が「玄関、トイレ、浴室、キッチンのいずれか1部位以上の改修・増設」。高齢者バリアフリー型が「寝室・トイレ・浴室・洗面所(寝室等)の増築」「寝室等の間取り変更」「床の段差解消」「スロープ設置」「手すり設置」「トイレ・浴室改修」「車いす対応型キッチン設置」です。
所得の条件はありますか。
タイプによって違います。子育て支援型は「世帯員全員の年間所得総額が600万円未満」(三世代同居世帯の場合は子育て世帯員のみ)、高齢者バリアフリー型は「350万円未満」(高齢者と高齢者以外からなる世帯の場合は公的年金を除く)。三世代同居支援型には所得の要件が書かれていません。
古い家だと、追加の条件がありますか。
あります。子育て支援型と高齢者バリアフリー型は「昭和56年5月以前に建てられた木造住宅は耐震アドバイザー派遣制度を利用」すること。三世代同居支援型は、県のページが「昭和56年5月以前に建てられた耐震性の無い木造住宅の場合は、リフォーム工事とあわせて耐震改修工事を行うこと」、リーフレットが「昭和56年5月以前に建てられた木造住宅はリフォーム完了前までに耐震を有する工事を行う」と書いています。書き方が少し違うので、市町村の窓口で確かめてください。
申請の窓口はどこですか。
市町村によって課が違います。県の窓口表(令和8年5月1日現在)では、大分市が3タイプとも住宅課、別府市が子育て支援課と高齢者福祉課、中津市が子育て支援課と介護長寿課、臼杵市が3タイプとも都市デザイン課、津久見市がまちづくり課、豊後高田市が地域活力創造課、九重町が健康・子育て支援課と観光・地域振興課と地域共生支援課です。住宅の部署に聞いても分からないことがあるので、この表で先に課名を確かめてください。
宇佐市だけ欄が空いているのはなぜですか。
県の窓口表で、宇佐市の高齢者バリアフリー型の欄だけが「——」になっています(令和8年5月1日現在)。つまり宇佐市では3タイプのうち子育て支援型と三世代同居支援型の2つだけ、という意味です。理由は県の資料には書かれていないので、宇佐市子育て支援課(0978-27-8143)で確かめてください。
大分県の耐震補助はいくらですか。
耐震改修の全体改修が最高150万円で、令和7年度から定額に拡充されました。段階的改修が最高60万円(補助率3分の2)、耐震シェルター改修が最高30万円(補助率3分の2)です。ただし県は「一部の市町村では本制度がない場合がありますので、お住まいの市町村窓口へお問い合わせください」と添えています。
耐震診断はお金がかかりますか。
かかりません。県は耐震診断の負担額を「無料」としています。ただし「家の形が複雑、築年数が極端に古いなどの場合、これとは別に費用がかかる場合もあります」という但し書きがついています。
耐震アドバイザー派遣とは何ですか。
建築士が家に来て簡単な診断を行い、耐震に関する相談に応じる制度です。派遣費用は無料で、申し込みは大分県ではなく(一社)大分県建築士事務所協会(097-537-7600)へ電話します。対象は平成12年5月31日以前に着工された2階以下の木造住宅および2階建て以下の木造アパートで、同一の申込者からの受付は1回限りです。
耐震アドバイザーに、見積書を見てもらえますか。
県が相談例として挙げています。「耐震改修工事の見積りを取ったが、契約前に適切な工事であるか専門家の意見が聞きたい」という例が、県のページに書かれています。現地調査1時間半から2時間程度で答えられる範囲に限られますが、契約前に第三者の目が入るのは大きい。外壁塗装と耐震改修を一緒に考えている方は、使わない手はありません。
耐震の基準日が2つあるのはなぜですか。
制度によって違うからです。耐震アドバイザー派遣と耐震診断は「平成12年5月31日以前に着工」、耐震改修の補助は「昭和56年5月31日以前に着工」が対象です。つまり昭和56年6月から平成12年5月までに建った家は、診断とアドバイザーは使えても、改修の補助には届きません。
リフォームと耐震は、別々にやったほうがいいですか。
県は同時を勧めています。リーフレットに「リフォームと耐震改修を同時に行うことで、別々に工事するよりも、工期や費用面で大きなメリットが期待できます」と書かれています。外壁塗装も、足場を組む工事なので同じ考え方が当てはまります。足場は一度組めば複数の工事で使えます。
いつまでに申し込めばいいですか。
年度内に工事が終わる時期までです。リーフレットの注意事項に「年度内の工事完了が必須となります」「募集件数に達し次第、受付を終了します」とあります。外壁塗装は足場の期間を含めて2週間前後、雨で延びることもあるので、年度末ぎりぎりの申請は危険です。
大分県内の市は、どこも同じ答えですか。
いまのところ4市を調べて、通常の塗り替えに使える一般のリフォーム助成はどこにもありませんでした。大分市は塗装だけは対象外で遮熱・断熱塗料を本体工事と同時なら対象になる場合あり、中津市は「一般的な外壁塗装・屋根改修の補助金はありません」と専用ページで明記、別府市は一般のリフォーム補助が無く本題は景観の届出、宇佐市は移住して空き家を直すなら3分の2・最大100万円です。
参考にした情報
大分県の公式ページと令和8年度版リーフレットを2026年9月13日に直接開いて確認しました。補助は予算・件数の範囲内で、年度の途中でも条件が変わります。申請の前に、お住まいの市町村の窓口へ確認してください。
- 大分県「子育て・高齢者世帯リフォーム支援事業」(土木建築部 建築住宅課 企画調査班 097-506-4677/ページ番号0001065241/更新日2026年5月20日/2026年9月13日確認)——「子育て世帯の住環境の向上や高齢者の安全・安心な暮らしを支えるため、県と市町村が連携し、住宅の改修工事にかかる費用の一部を補助します!」/「1 子育て支援型 子育てのための改修工事(こども部屋・浴室・トイレ・こどもの遊び場等)に対して補助を行います。対象工事費の20%・最大50万円補助 ※こどもが3人以上の世帯は最大70万円補助」/要件=「18歳未満のこどものいる世帯(出産予定を含む)」「世帯の所得合計が600万円未満」「昭和56年5月以前に建てられた木造住宅の場合は、耐震リフォームアドバイザー派遣制度の利用すること」/「2 三世代同居支援型 三世代が同居するための改修工事(玄関・浴室・トイレ・キッチン等)に対して補助を行います。対象工事費の50%・最大75万円補助 ※こどもが3人以上の世帯は最大95万円補助」/「昭和56年5月以前に建てられた耐震性の無い木造住宅の場合は、リフォーム工事とあわせて耐震改修工事を行うこと」/「3 高齢者バリアフリー型 高齢者ためのバリアフリー改修工事(寝室・浴室・トイレ・手すり等)に対して補助を行います。対象工事費の20%・最大30万円補助」/「65歳以上の高齢者のいる世帯」「世帯の所得合計が350万円未満」/「各事業タイプごとに補助要件、補助金額、補助対象工事等が異なります。補助制度の内容(手続き、補助金額、補助対象となる要件、工事業者等)については、各市町村にお問い合わせください。」/各市町村の申請窓口の表に18市町村(大分市・別府市・中津市・日田市・佐伯市・臼杵市・津久見市・竹田市・豊後高田市・杵築市・宇佐市・豊後大野市・由布市・国東市・姫島村・日出町・九重町・玖珠町)が並び、宇佐市の高齢者バリアフリー型の欄だけが「-」
- 大分県「リフォーム支援事業リーフレット(R8年度版)」(2268805.pdf/3.74MB/2ページ/2026年9月13日取得・画像PDFのため本文はOCRとページ画像の両方で確認)——注意事項=「補助制度の内容(補助額、対象要件、手続き、対象業者等)は市町村により異なります。」「年度内の工事完了が必須となります。」「募集件数に達し次第、受付を終了します。」/窓口表は「令和8年5月1日現在」/子育て支援型の対象工事=「子ども部屋の増築」「トイレ・浴室改修」「テレワークスペース改修」「対面キッチン改修」「安全対策(階段手すりの設置等)」「リビングの改修」「こどもが遊べるテラスやウッドデッキの設置・改修」/三世代同居支援型の対象工事=「玄関、トイレ、浴室、キッチンのいずれか1部位以上の改修・増設」/高齢者バリアフリー型の対象工事=「寝室・トイレ・浴室・洗面所(寝室等)の増築」「寝室等の間取り変更」「床の段差解消」「スロープ設置」「手すり設置」「トイレ・浴室改修」「車いす対応型キッチン設置」/3タイプとも要件に「工事施工者に関する要件あり」/所得の注記=「世帯員全員の年間所得総額が600万円未満※ ※三世代同居世帯の場合は子育て世帯員のみ」「世帯員全員の年間所得総額が350万円未満※ ※高齢者と高齢者以外からなる世帯の場合は公的年金を除く」/三世代同居支援型の要件=「昭和56年5月以前に建てられた木造住宅はリフォーム完了前までに耐震を有する工事を行う」/耐震の囲み=「大分県および各市町村では、木造戸建て住宅やアパートを対象に、耐震診断や耐震改修の費用を補助しています。リフォームと耐震改修を同時に行うことで、別々に工事するよりも、工期や費用面で大きなメリットが期待できます。平成12年5月以前に着工された住宅については、建築士が無料で訪問し、簡易診断や相談に応じる『耐震アドバイザー派遣制度』も実施していますので、まずはこちらの電話番号までお申し込みください。」/末尾=「そのほかの要件や対象工事については各市町村窓口にてお問い合わせください」/「※補助金の一部は物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用しています。」/対象工事の欄に「外壁」「屋根」「塗装」は1つも出てきません
- 大分県「『木造住宅の耐震化』補助制度について」(土木建築部 建築住宅課 指導審査班 097-506-4679/ページ番号0002172487/2026年9月13日確認)——「大分県では、平成12年5月以前に着工された木造住宅等の耐震化を進めるため、以下の補助メニューを実施しています。」/耐震アドバイザー派遣=「建築士がお宅に訪問し、簡単な診断を行い、皆さんの耐震に関する相談などに応じて、必要な情報提供や助言を行う制度です。」「対象となる住宅 平成12年5月31日以前に着工された『2階以下の木造住宅』及び『2階建て以下の木造アパート』です。」「※ただし、同一の申込者からの受付は1回限りです。」「派遣費用 無料」「(一社)大分県建築士事務所協会(Tel 097-537-7600)へお電話下さい。」「※大分県は、本制度の事務を(一社)大分県建築士事務所協会へ委託しています。」/相談例=「耐震診断・改修に興味があるが、わが家の場合の概ねの改修規模を知りたい。」「耐震改修工事の見積りを取ったが、契約前に適切な工事であるか専門家の意見が聞きたい。」「建具の開閉に問題が生じてきたが、住宅の耐震性に問題があるのか専門家に相談したい。」/「※ただし、1時間半〜2時間程度の現地調査でお答えできる範囲に限ります。」/耐震診断=「負担額 無料 ただし、家の形が複雑、築年数が極端に古いなどの場合、これとは別に費用がかかる場合もあります。」/耐震改修=「※補助内容を令和7年度より拡充」「A 全体改修 ☆補助金額:最高150万円(定額)【令和7年度~】」「B 段階的改修 ☆補助金額:最高60万円(補助率3分の2)」「C 耐震シェルター改修 ☆補助金額:最高30万円(補助率3分の2)」/「※一部の市町村では本制度がない場合がありますので、お住まいの市町村窓口へお問い合わせください。」/耐震改修の対象は「昭和56年5月31日以前に着工された2階以下の木造の一戸建て住宅…耐震診断の結果、評点が1.0未満のもの」
- 大分県の公式ページを開く——「子育て・高齢者世帯リフォーム支援事業」のページ。18市町村の申請窓口の表と、令和8年度版リーフレット(PDF)はここにあります。対象工事に入るかどうかを決めるのは市町村なので、必ずお住まいの市町村の窓口で確かめてください
最終確認日:2026年9月13日。県の窓口表は令和8年5月1日現在のものです。受付状況や金額は年度の途中でも変わります。申請の前に必ず最新の公式ページと窓口でご確認ください。
問い合わせ先
大分県 土木建築部 建築住宅課 企画調査班(子育て・高齢者世帯リフォーム支援事業)/電話 097-506-4677
大分県 土木建築部 建築住宅課 指導審査班(木造住宅の耐震化)/電話 097-506-4679
(一社)大分県建築士事務所協会(耐震アドバイザー派遣の申し込み)/電話 097-537-7600
補助の可否と金額は、お住まいの市町村の窓口でご確認ください(18市町村の窓口一覧)
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全国の市を1件ずつ調べています。——助成金ガイドから、大分市/別府市/中津市/宇佐市も見られます。同じ大分県でも、市が変われば入り口が変わります(業者の選び方/外壁塗装の費用相場)。