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【2026年度】南相馬市の外壁塗装に助成金は出るのか——空き家なら「内外装」が対象工事です。ただし県の250万円とは、どちらか一方です
空き家なら出ます。ただし県の制度と選べません市=基礎100万円(補助率6分の1)+加算最大100万円/県=上限250万円(自己負担30万円)。併用不可
- 対象工事に「内外装」が入っています
- 空き家利活用推進事業補助金の対象事業=「内外装や台所、トイレ、浴室、洗面所等の水廻りを対象とした一般的な改修、リフォーム等」(増築、改築又は外構工事等の居住と関わらない工事を除く)
- 市が自分で、県の制度を案内しています
- 同じページに「福島県12市町村空き家改修等補助金の対象となる場合がありますので、下記へお問合せ下さい」——そして「南相馬市空き家利活用推進事業補助金との併用はできません」
- 金額は、県のほうが大きくなります
- 市=基礎最大100万円(補助率6分の1)+加算4種(各25万円)+家財処分20万円/県=自己負担30万円を引いて上限250万円
- いま住んでいる家の塗り替えには出ません
- 空き家バンクに登録された空き家が前提。所有者または3親等以内の親族が住む家は対象外
- 耐震と一緒でも、塗装は出ません
- 市が明記=「耐震改修工事に関連しない工事費用は補助の対象外となりますので、同時に行う場合は見積書の金額を分けて作成してください。」
- 屋根は「瓦の全面葺き替え」だけです
- 屋根耐風改修事業補助金=23%・上限69万円+加算1,000円/平方メートル(上限10万円)。塗装は対象になりません
- 枠がとても小さい市です
- 耐震改修5件/耐震診断6戸/ブロック塀7件。耐震改修とブロック塀は、枠に達しなかったため受付を延長中
- まず電話するのはここ
- 空き家・定住=都市計画課 住宅政策室/耐震・屋根・塀=都市計画課 建築営繕係(都市計画課 直通 0244-24-5251)
「南相馬市 外壁塗装 助成金」で調べてこられた方へ。先に、いちばん大事な分かれ道を書きます。空き家を直すのか、いま住んでいる家を塗り替えるのか。——いま住んでいる家なら、南相馬市から出るお金はありません。市の制度をひととおり読みましたが、塗り替えを対象にしたものは見つかりませんでした。——空き家なら、話が変わります。空き家利活用推進事業補助金の対象事業に「内外装」と書いてあります。そしてこの場合、もうひとつ選択肢があります。市が自分のページで福島県12市町村空き家改修等補助金(上限250万円)を案内し、「併用はできません」と書いているのです。
制度に当たっても当たらなくても、次に気になるのは総額です。——30坪だといくらか/業者を自分で調べる4つの方法
このページの内容全14項目
先に結論——空き家かどうかで、答えが変わります
南相馬市の「支援・給付金」から住宅の制度をひととおり読みました。並んでいるのは6つです。
- 空き家利活用推進事業補助金
- 住宅購入等世帯定住促進事業奨励金
- 自分でできる住まいの耐震性チェック
- 福島県多世代同居・近居推進事業
- 南相馬市木造住宅耐震改修支援事業補助金
- ブロック塀等安全対策促進事業補助金
このなかに、いま住んでいる家の塗り替えを対象にしたものはありませんでした。——ただし1つだけ、対象工事に「内外装」と書いてあるものがあります。
図1 南相馬市で外壁塗装にお金が届く道は2本です
この記事で押さえることは3つです。
- 空き家なら「内外装」が対象工事。市の空き家利活用推進事業補助金です
- ただし県の制度と、どちらか一方。市が自分のページで県の250万円を案内し、「併用はできません」と書いています
- 耐震と一緒でも塗装は出ません。市が「見積書の金額を分けて作成してください」と書いているとおりです
市の100万円か、県の250万円か——先に決める分かれ道
南相馬市の空き家補助のページを開くと、対象者の説明の途中に、こういう注意書きが入っています。
「令和8年4月1日以降に、東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う避難指示等の対象となった12市町村(田村市、南相馬市、川俣町、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、飯舘村)へ転入した方は、福島県12市町村空き家改修等補助金の対象となる場合がありますので、下記へお問合せ下さい。」
——そして、そのすぐ下に
「(注意)南相馬市空き家利活用推進事業補助金との併用はできません。」
市が、自分の制度より大きい県の制度を案内している。——読者にとっては親切ですが、裏を返せば「どちらを選ぶか、自分で決めてください」ということでもあります。数字を並べます。
| 項目 | 南相馬市 空き家利活用推進事業 | 福島県 12市町村空き家改修等補助金 |
|---|---|---|
| 補助のしかた | 補助率6分の1(基礎額) | 対象経費から自己負担額30万円を引いた額 |
| 上限 | 基礎100万円+加算4種(各25万円)+家財処分20万円 | 250万円(片付けのみなら自己負担5万円を引いて50万円) |
| 200万円の改修だと | 約33万円(200万円の6分の1) | 170万円(200万円-30万円) |
| 入口の条件 | 空き家バンクに登録された空き家/地域自治会に加入/所有者や3親等以内の親族が住む家は対象外 | 令和8年4月1日以降に12市町村へ転入/直前に連続3年以上12市町村外に居住/平成23年3月11日時点で12市町村外に居住 |
| 施工する会社 | 市内業者を利用すること | 原則、福島県内に事業所があること+工事内容に応じた建設業許可 |
| 期限 | 改修は令和9年3月31日までに完了 | 県のページで確認 |
金額だけを見れば、県のほうが大きくなります。市の6分の1という補助率は、当サイトが調べた市区のなかでも低いほうです。——ただし県は「3年以上12市町村の外に住んでいた人」が前提なので、もともと南相馬市に住んでいる方や、近くの市町村から移ってきた方は、県の枠に入れません。その場合は市の6分の1が、唯一の道になります。
迷ったら、両方に同じ工事内容で聞いてください。県=ふくしま12市町村移住支援補助金コンタクトセンター 050-2018-6498(平日8時30分〜17時)/市=都市計画課 住宅政策室。「私の場合、どちらが対象になりますか」ではなく「この工事で、いくら戻りますか」と聞くと、比べられる答えが返ってきます。
空き家利活用推進事業補助金——対象工事に「内外装」と書いてあります
市の書き方を、そのまま引きます。
「内外装や台所、トイレ、浴室、洗面所等の水廻りを対象とした一般的な改修、リフォーム等であること(増築、改築又は外構工事等の居住と関わらない工事を除く)」
「内外装」——外装が名指しで入っています。外壁の塗り替えは、この「外装」に含まれ得ます。いっぽう除かれているのは「増築、改築又は外構工事等の居住と関わらない工事」。塀や門扉の塗装は、この外構にあたります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基礎額 | 最大100万円(補助率6分の1)。30万円以上の改修工事であること |
| 加算金 | 特定区域加算 最大25万円/多子加算 最大25万円/新婚加算 最大25万円/就農加算 最大25万円(いずれも補助率12分の1) |
| 家財処分費 | 最大20万円(実費5万円以上が対象) |
| 入口 | 南相馬市空き家・空き地バンクに登録されていること |
| 住む人の条件 | 改修した空き家に定住/地域自治会(隣組)に加入し、又は加入する見込み/所有者又は所有者の3親等以内の親族に該当しないこと |
| 設備の条件 | 「居室のほか、生活に必要な玄関、トイレ、台所、風呂等を備えていること」(改修費の補助を受ける場合) |
| 施工 | 改修及び家財処分については市内業者を利用すること |
| 申請の時期 | 空き家の改修工事着手前(契約日前)まで——契約より前です |
図3 南相馬市の空き家の補助を使うときの順番
「所有者又は所有者の3親等以内の親族に該当しないこと」——ここで外れる方が多いはずです。実家を継いで直す、親の家に移り住んで直す、といった形は対象になりません。あくまで「他人の空き家を買って(借りて)住む人」への制度です。
申請は「契約日前」です。市の書き方は「交付申請…空き家の改修工事着手前(契約日前)まで」。着工前ではなく、契約より前。見積もりをもらって「じゃあお願いします」と言う前に、市に出しておく必要があります。そして「申請期間中に予算の上限に達した場合には、申請期間の途中でも募集を終了する場合があります」とも書かれています。
耐震は「関連しない工事は対象外」。市が見積書を分けろと書いています
福島県の木造住宅等耐震化支援事業には、耐震の枠とは別に「リフォーム工事」の枠があります。県のQ&Aには、その対象例として「外壁材や屋根材の塗替え等の塗装工事」が挙げられています(福島県のまとめ)。
では南相馬市はどうか。市の耐震改修のページには、こう書かれていました。
「(注意)耐震改修工事に関連しない工事費用は補助の対象外となりますので、同時に行う場合は見積書の金額を分けて作成してください。」
県に枠があっても、市が使っていなければ出ません。——県自身が「耐震改修及びリフォーム工事の補助の有無や上限額等は市町村により異なります」と断っているとおりです。南相馬市では、耐震と一緒にやっても塗装は自己負担と考えてください。
| 工事 | 補助額 |
|---|---|
| 一般耐震改修工事(評点1.0以上に) | 工事費の5分の4以内かつ115万円以内 |
| 簡易耐震改修工事(0.7未満を0.7以上1.0未満に) | 5分の4以内かつ69万円以内 |
| 部分耐震改修工事(寝室など部分的な居室) | 5分の4以内かつ69万円以内 |
| 現地建替え工事 | 5分の4以内かつ115万円以内 |
| 加算金 | 耐震改修工事・現地建替え工事に工事費用の10分の1(上限20万円) |
| 【リバース60】を使う場合 | 交付額は上記の2分の1になります |
【リバース60】を使うと補助が半分になる、というのは見落としやすい一行です。【リバース60】は住宅金融支援機構と提携する民間金融機関が提供する、高齢者向けの住宅ローン。利子補給と補助金の両取りはできない、という設計です。受付戸数5件のうち、利子補給制度の利用枠は1件だけと決まっています。
対象の工法に「枠組壁(ツーバイフォー)工法」が入っています。当サイトでは、2×4と丸太組を耐震補助の対象から外している市も見てきました(今治市など)。南相馬市は在来軸組・伝統的工法に加えて2×4も対象です。ただし昭和56年6月1日以降に増築していない住宅という条件が診断のほうに付いています。
瓦屋根なら69万円+加算10万円。ただし塗装は入りません
福島県は、県のページで「相馬市、南相馬市及び新地町では、屋根耐風改修事業として、瓦屋根の葺き替え工事(瓦屋根を新たな瓦屋根に替える工事)に補助制度があります」と書いています。南相馬市の側で中身を確かめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 瓦屋根の全面葺き替え。塗装は入りません |
| 本体の補助額 | 改修に要する費用の23%(上限69万円) |
| 費用の見方に上限あり | 「改修に要する費用は、屋根面積に1平方メートル当たり3万円を乗じた額又は300万円のいずれか低い額を限度とする」 |
| 加算金 | 1,000円/平方メートル×屋根面積(上限10万円) |
| 要件 | 耐風診断の結果、瓦の緊結方法等を定める国の告示基準に適合していないと診断されたもの/改修後、屋根全体が告示基準に適合すること |
| 写真 | 「瓦に葺き替えた場合、軒・けらば・むね・平部の緊結箇所を撮影してください」 |
「1平方メートル当たり3万円」の上限は、実務では効きます。——屋根が60平方メートルなら、計算上の限度は180万円。その23%で41万4千円が本体の補助額になり、上限の69万円には届きません。69万円を満額もらうには、屋根が100平方メートル(=300万円)必要という計算です。「上限69万円」だけを見て話を進めないでください。
受付の状況が読み取りにくいページでした。本文には「本年度の受付は終了しました」とあり、更新日は2025年11月28日。いっぽう対象要件には「令和8年12月25日(金曜日)までに工事が完了するもの」と書かれていて、年度の表示が食い違って見えます。申し込めるかどうかは、都市計画課 建築営繕係に電話で確かめてください(都市計画課 直通 0244-24-5251)。
瓦がずれているなら、塗装の話ではありません。申請の添付書類に「現況写真(瓦が破損していること、瓦がずれていること等が分かるもの)」とあります。塗装業者に見てもらうときも、まずずれと割れがあるかどうかを聞いてください。あれば、補助が付く葺き替えのほうが筋のいい選択になります。
受付枠がとても小さい市です
南相馬市の住宅の補助には、件数の枠が公表されています。
| 制度 | 受付件数 | 受付期間 |
|---|---|---|
| 木造住宅耐震改修支援事業 | 5件(うち利子補給制度利用1件) | 令和8年6月1日〜6月30日。枠に達しなかったため延長中 |
| 木造住宅耐震診断者派遣事業 | 6戸 | 「今年度の受付は終了しました」(2025年4月1日更新) |
| ブロック塀等安全対策促進事業 | 7件 | 令和8年6月1日〜6月30日。枠に達しなかったため延長中 |
「6月の1か月だけ」が原則の市です。耐震改修もブロック塀も、本来の受付は令和8年6月1日から6月30日まで。いまはどちらも「受付戸数に達しなかったため延長」となっていますが、市は「受付戸数に達した時点で受付を終了します」とも書いています。1件でも埋まれば5分の1が消える枠なので、考えているなら先に電話です。
工事の完了期限にも注意してください。耐震改修・現地建替え・ブロック塀の3つとも「令和9年1月末までに」完了が条件です。年度末(3月末)ではありません。冬の工事になるので、外の工事を予定しているなら逆算がきつくなります。
ブロック塀は2分の1・17.5万円。県の表とは数字が違います
ブロック塀の補助は、県の枠組み(福島県木造住宅等耐震化支援事業)の上に乗っています。ところが数字が違いました。
| 出どころ | 補助率 | 上限 |
|---|---|---|
| 福島県のページ(県内共通の目安) | 工事費の3分の2 | 12.5万円/件 |
| 南相馬市のページ | 2分の1 | 17.5万円 |
これは矛盾ではありません。県が「補助の内容等については、市町村によって取り扱いが異なります」と書いているとおり、率と上限は市町村が決めています。——南相馬市で使うなら、市の数字(2分の1・17.5万円)が正です。
分かれ目は工事費25万円あたりです。——工事費が25万円までなら県の目安(3分の2)のほうが大きく、それを超えると南相馬市の形(2分の1・上限17.5万円)のほうが大きくなります。塀の撤去だけで20万〜40万円になることは珍しくないので、南相馬市の設計は大きい工事に厚いということです。
門扉と門柱は対象外です。対象はコンクリートブロック塀、レンガ塀、石塀、その他の組積造の塀で、道路面からの高さが1メートル以上、公衆用道路等(建築基準法第42条に定める道路)に面していることが条件。取り壊した廃棄物の運搬及び処分の経費も対象に入っています。
家を買うなら100万円。塗り替えには使えません
住宅購入等世帯定住促進事業奨励金は、南相馬市でいちばん名前が出やすい制度です。ただし対象は住宅の取得で、塗り替えには使えません。誤解を避けるために中身を書いておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基礎額 | 新築住宅100万円/中古住宅100万円 |
| 加算金 | 特定区域加算25万円(旧避難指示区域で住宅取得した場合)/移住定住加算25万円 |
| 対象世帯 | 多世代同居世帯(3世代以上が同じ住宅)/近居世帯(最短直線距離が約1,000メートル以内)/多子世帯(同居する18歳以下の子が3人以上)/移住定住世帯(転入後5年以内に住宅を取得、夫婦のいずれかが満43歳未満) |
もうひとつ、賃貸向けの制度もあります。移住推進住宅支援事業補助金=月額10,000円(最大36か月)、小高区に住むなら月額5,000円を加算。こちらも家賃への補助なので、塗り替えとは関係ありません。ただし窓口が「空き家と住まいの相談窓口『ミライエ』」で、空き家の話とまとめて相談できます。
福島県多世代同居・近居推進事業も、市のページから案内されています。最大40万円の県の制度ですが、県のよくあるご質問が「同居しなくても必要な工事」を線引きに使っていて、塗り替えはそちら側に落ちます(福島県のまとめに原文を引いています)。
外壁の色を変えるとき、窓口は市ではなく県です
福島県では、11の市町村が自分で景観行政をやっていて、それ以外は県の景観計画区域に入ります。南相馬市は県の区域のほうです。
窓口=相双地方振興局 県民環境部 県民生活課(0244-26-1144)。市役所ではありません。「外壁の色を変えるので届出が要りますか」と聞くなら、ここです。
戸建てでも、面積の線は低いところに引かれています。県の条例は、外観の色彩の変更について「10平方メートル以下」なら届出不要としています。外壁を塗り替えれば、この面積はすぐ超えます。同じ色で塗り直す場合の扱いを含め、条文の詳しい読み方は福島県のまとめに書きました。着工前に振興局へ電話で確かめてください。
届出書には色番号まで書きます。県の様式はマンセル値(表色系)の記入を求めています。塗装会社に、日本塗料工業会の色見本の番号だけでなくマンセル値も出してもらってください。
どこにも当てはまらないとき
いま住んでいる家を、そのまま塗り替える。——南相馬市でいちばん多いのは、たぶんこの形です。そしてこの形に当たる公的なお金は、市にも県にもありませんでした。
そうなると金額を動かせるのは見積書の中だけです。南相馬なら、この5行を見てください。
- 鉄部のケレンが分かれて書いてあるか——太平洋に面した土地です。雨戸・手すり・霧除け・面格子のさびは、塗る前にどこまで落とすかで持ちが変わります。「付帯部一式」で終わっている見積書は、そこを聞いてください
- 棟板金の釘の浮きを見たかどうか——市に瓦屋根の耐風改修の補助があるくらい、風の強い土地です。塗装の前に板金を留め直す行があるかどうか
- 瓦のずれと割れを見たかどうか——ずれているなら塗装ではなく葺き替えの話になり、補助が付く可能性が出てきます
- シーリングが「打ち替え」か「増し打ち」か——冬の凍結と融解で、目地に入った水が表面を押し出します
- 数量が「一式」で終わっていないか——外壁が何平方メートル、屋根が何平方メートル。数字が無ければ他社と比べられません
この5行が書かれているかどうかで、会社の見方が分かります。2〜3社を横に並べれば、金額の差がどこから来ているのかも読めます。一括見積もりサービスなら、同じ条件でそろえて出してもらえます。
図2 南相馬市で見かける上限額(万円)
国の補助金なら使えますか
市の制度に条件が付くと分かると、次に出てくるのがこの質問です。先に答えを書きます。外壁塗装そのものに出る国の補助金は、ありません。
よく名前が挙がるみらいエコ住宅2026事業も、対象は窓などの開口部の断熱改修、躯体の断熱改修、給湯器といった設備です。塗り替えは対象工事に入っていません。
まぎらわしいのが「躯体の断熱改修」です。これは壁・天井・床に断熱材を入れる工事のことで、断熱塗料や遮熱塗料を塗ることではありません。「外壁が対象」という説明だけを見て、塗り替えも入ると思ってしまう方がいます。
窓の断熱や給湯器の交換を同時にやるなら、その部分は対象になり得ます。ただし申請には「住宅省エネ支援事業者」に登録した業者が工事を請け負う必要があり、予算の上限に達した時点で受付が終わります。くわしくは国の制度と外壁塗装の関係にまとめました。
よくある質問
南相馬市に、外壁塗装の助成金はありますか。
いま住んでいる家の塗り替えを対象にした補助は、見つかりませんでした(2026年9月13日時点)。市の「支援・給付金>個人向け>住宅」に並んでいるのは、空き家利活用推進事業補助金、住宅購入等世帯定住促進事業奨励金、耐震診断のチェック、福島県多世代同居・近居推進事業、木造住宅耐震改修支援事業補助金、ブロック塀等安全対策促進事業補助金の6つです。
空き家なら出るというのは、どういうことですか。
空き家利活用推進事業補助金の対象事業に「内外装や台所、トイレ、浴室、洗面所等の水廻りを対象とした一般的な改修、リフォーム等」と書かれています。外装が名指しで入っているので、外壁の塗り替えもここに含まれ得ます。ただし対象外として「増築、改築又は外構工事等の居住と関わらない工事」が挙げられているので、塀や門扉の塗装は入りません。
市の空き家補助は、いくらもらえますか。
基礎額が最大100万円で、補助率は6分の1です。30万円以上の改修工事であることが条件になります。加算金が4つあり、特定区域加算・多子加算・新婚加算・就農加算がそれぞれ最大25万円(補助率12分の1)。ほかに家財処分費が最大20万円(実費5万円以上が対象)です。
補助率6分の1というのは、どういう意味ですか。
工事費の6分の1しか戻らない、ということです。基礎額の100万円を満額もらうには600万円の工事が必要になります。外壁塗装だけなら工事費は100万円前後のことが多いので、その場合に戻るのは16万円ほどです。金額の大きさだけを見て決めないでください。
福島県12市町村空き家改修等補助金と、どちらが得ですか。
金額だけなら県のほうが大きくなります。県は補助対象経費から自己負担額30万円を引いた額で上限250万円。率での減額がないので、たとえば200万円の改修なら170万円が戻る計算です。市の6分の1と比べると差は大きいです。ただし県には入口の条件があります。
県の制度の条件は何ですか。
令和8年4月1日以降に12市町村へ転入したこと、転入する直前に連続して3年以上12市町村外に居住していたこと、平成23年3月11日時点で12市町村外に居住していたこと、実績報告の日から5年以上その空き家に住むことを誓約すること。3親等以内の親族から買った・借りた空き家は対象外です。
市と県、両方もらうことはできますか。
できません。市が自分のページに「南相馬市空き家利活用推進事業補助金との併用はできません」と書いています。どちらか一方を選びます。迷ったら、ふくしま12市町村移住支援補助金コンタクトセンター(050-2018-6498)と市の住宅政策室の両方に、同じ工事内容で聞いてみてください。
耐震改修と一緒に塗り替えたら、対象になりますか。
なりません。市が「耐震改修工事に関連しない工事費用は補助の対象外となりますので、同時に行う場合は見積書の金額を分けて作成してください。」と書いています。福島県の耐震化支援事業には「リフォーム工事」の枠があって、県のQ&Aには塗装工事も例として挙がっているのですが、県自身が「補助の有無や上限額等は市町村により異なります」と断っています。南相馬市はこの枠を使っていない、という読み方になります。
耐震改修はいくらもらえますか。
一般耐震改修と現地建替えが工事費の5分の4以内かつ115万円以内、簡易耐震改修と部分耐震改修が5分の4以内かつ69万円以内です。加えて耐震改修工事と現地建替え工事には、工事費用の10分の1(上限20万円)が加算されます。ただし【リバース60】耐震改修利子補給制度を使う場合は、交付額が上記の2分の1になります。
耐震の受付はいつまでですか。
受付戸数は5件(うち利子補給制度利用が1件)で、受付期間は令和8年6月1日から6月30日まででした。ただし市のページに「令和8年6月30日(火曜日)までに申込件数が受付戸数に達しなかったため、受付期間を延長しました」とあります(2026年6月30日更新)。受付戸数に達した時点で終了するので、電話で残りを確かめてから動いてください。
耐震診断は無料ですか。
無料ではありません。木造住宅耐震診断者派遣事業の自己負担金は1診断につき7,000円で、診断作業の終了時に耐震診断者へ直接支払います。受付件数は6戸で、市のページには「今年度の受付は終了しました」と書かれていました(2025年4月1日更新)。
屋根の補助はありますか。
屋根耐風改修事業補助金があります。ただし対象は瓦屋根の全面葺き替えで、塗装は入りません。補助額は改修に要する費用の23%(上限69万円)に、加算金として1平方メートルあたり1,000円(上限10万円)を足した額です。
屋根耐風改修の「改修に要する費用」に上限はありますか。
あります。市は「改修に要する費用は、屋根面積に1平方メートル当たり3万円を乗じた額又は300万円のいずれか低い額を限度とする」としています。たとえば屋根が60平方メートルなら180万円が計算上の限度で、その23%の41万4千円が本体の補助額になります。
屋根耐風改修は、いま申し込めますか。
市のページには「本年度の受付は終了しました」とあります。ただし更新日が2025年11月28日で、対象要件には「令和8年12月25日(金曜日)までに工事が完了するもの」と書かれていて、年度の表示が食い違って見えます。申し込めるかどうかは、都市計画課 建築営繕係に電話で確かめてください。
ブロック塀の補助はありますか。
あります。撤去・改修・建替えの経費と、取り壊した廃棄物の運搬・処分の経費の2分の1で、上限17万5千円です。対象は道路面からの高さが1メートル以上で、公衆用道路等に面し、地震等により倒壊のおそれがあるもの。門扉と門柱は対象外です。受付件数は7件で、こちらも受付を延長しています。
家を買うときの補助はありますか。
住宅購入等世帯定住促進事業奨励金があります。多世代同居世帯・近居世帯・多子世帯・移住定住世帯が対象で、新築も中古も基礎額100万円。旧避難指示区域で取得した場合の特定区域加算25万円、移住定住加算25万円が付きます。ただしこれは住宅の取得への奨励金なので、塗り替えには使えません。
外壁の色を変えるとき、届出は要りますか。
南相馬市は福島県景観計画区域に入っています。窓口は市ではなく、相双地方振興局 県民環境部 県民生活課(0244-26-1144)です。福島県景観条例の別表では、高さ13メートル以下かつ建築面積1,000平方メートル以下の建築物について、色彩の変更は「当該行為に係る床面積又は面積の合計が10平方メートル以下」なら届出不要とされています。外壁を塗り替えると10平方メートルはすぐ超えるので、着工前に電話で確かめてください。
南相馬の家で、塗り替えのときに気をつけることはありますか。
潮風と風です。太平洋に面していて、市には瓦屋根の耐風改修の補助まであります。鉄部(雨戸・手すり・霧除け)のさびが早く出るので、見積書でケレンの行が分かれているかを見てください。屋根は、塗る前に棟板金の釘の浮きと瓦のずれを見てもらってください。ずれていれば、塗装ではなく葺き替えの話になります。
参考にした情報
南相馬市と福島県の公式ページを2026年9月13日に直接開いて確認しました。補助は予算と件数の範囲内で、年度によって条件が変わります。申請の前に、担当課へ確認してください。
- 南相馬市「空き家利活用推進事業補助金」(2024年4月1日更新・2026年9月13日確認)——対象事業=「内外装や台所、トイレ、浴室、洗面所等の水廻りを対象とした一般的な改修、リフォーム等であること(増築、改築又は外構工事等の居住と関わらない工事を除く)」/基礎額最大100万円(補助率1/6)・30万円以上の改修工事/加算金=特定区域・多子・新婚・就農 各最大25万円(補助率1/12)/家財処分費 最大20万円/「(注意)南相馬市空き家利活用推進事業補助金との併用はできません。」(福島県12市町村空き家改修等補助金と)/交付申請は「空き家の改修工事着手前(契約日前)まで」/「改修及び家財処分については市内業者を利用すること」
- 南相馬市「南相馬市木造住宅耐震改修支援事業補助金」(2026年6月30日更新・2026年9月13日確認)——「(注意)耐震改修工事に関連しない工事費用は補助の対象外となりますので、同時に行う場合は見積書の金額を分けて作成してください。」/一般耐震改修・現地建替え=5分の4以内かつ115万円以内、簡易・部分=5分の4以内かつ69万円以内/加算金=工事費用の10分の1(上限20万円)/「【リバース60】耐震改修利子補給制度を利用する場合の交付額は上記の2分の1の額」/受付戸数5件(うち利子補給1件)・受付期間 令和8年6月1日〜6月30日で「申込件数が受付戸数に達しなかったため、受付期間を延長しました」/令和9年1月末までに完了
- 南相馬市「屋根耐風改修事業補助金のご案内」(2025年11月28日更新・2026年9月13日確認)——対象は瓦屋根の全面葺き替え/改修に要する費用×23%(上限額69万円)/「改修に要する費用は、屋根面積に1平方メートル当たり3万円を乗じた額又は300万円のいずれか低い額を限度とする」/加算金=1,000円/平方メートル×屋根面積(上限額10万)/「本年度の受付は終了しました」とある一方、対象要件は「令和8年12月25日(金曜日)までに工事が完了するもの」
- 南相馬市「ブロック塀等安全対策促進事業補助金」(2026年6月30日更新・2026年9月13日確認)——経費の2分の1(上限17.5万円)/道路面からの高さが1メートル以上/「なお、門扉、門柱は対象外になります。」/受付件数7件で受付期間を延長中/令和9年1月末までに完了
- 南相馬市「南相馬市木造住宅耐震診断者派遣事業」(2025年4月1日更新・2026年9月13日確認)——自己負担金は一診断につき7,000円/受付件数6戸/「今年度の受付は終了しました」/昭和56年6月1日以降に増築していない住宅
- 南相馬市「住宅購入等世帯定住促進事業奨励金」(2026年4月1日更新・2026年9月13日確認)——新築住宅100万円/中古住宅100万円、特定区域加算25万円(旧避難指示区域)、移住定住加算25万円。対象は多世代同居世帯・近居世帯(約1,000メートル以内)・多子世帯(18歳以下の子が3人以上)・移住定住世帯(満43歳未満)
- 南相馬市「移住推進住宅支援事業補助金」(2026年4月6日更新・2026年9月13日確認)——賃貸の家賃に月額10,000円(最大36か月)、移住推進エリア(小高区)加算 月額5,000円。窓口は空き家と住まいの相談窓口「ミライエ」
- 福島県「福島県12市町村空き家改修等補助金」(避難地域復興課/2026年8月1日更新・2026年9月13日確認)——改修は上限250万円(自己負担額30万円を控除)/対象経費に「内外装」/問い合わせは050-2018-6498。要件と対象外の一覧は福島県のまとめに整理しました
- 福島県「『外壁・屋根の塗装工事に補助金がでる』というネット広告に注意してください」(建築指導課/2026年4月8日更新・2026年9月13日確認)——「相馬市、南相馬市及び新地町では、屋根耐風改修事業として、瓦屋根の葺き替え工事(瓦屋根を新たな瓦屋根に替える工事)に補助制度があります」
- 福島県「福島県景観行政の概要と景観関係法令」(自然保護課/2026年1月7日更新・2026年9月13日確認)——南相馬市は県の景観計画区域で、届出先は相双地方振興局 県民環境部 県民生活課(0244-26-1144)
- 南相馬市「支援・給付金>個人向け>住宅」の公式ページを開く——住宅の補助はここに全部並んでいます。申請の前に、必ずここと窓口で最新の内容を確かめてください
最終確認日:2026年9月13日。受付状況や金額は年度の途中でも変わります。申請の前に必ず最新の公式ページと窓口でご確認ください。
問い合わせ先
南相馬市 建設部 都市計画課/〒975-8686 南相馬市原町区本町二丁目27(本庁舎2階)
直通電話:0244-24-5251/ファクス:0244-24-6151
空き家・定住=住宅政策室/耐震・屋根・ブロック塀=建築営繕係
県の12市町村空き家改修等補助金=ふくしま12市町村移住支援補助金コンタクトセンター 050-2018-6498/景観の届出=相双地方振興局 県民生活課 0244-26-1144
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