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プレマテックスとは——このメーカーだけ、無機より上に「有機HRC」を置いています

見積書に「タテイルα」「ウルトラSi」「グランデ有機HRC」と書かれていて、メーカー名を調べてこられた方へ。先に、いちばん役に立つことを書きます。このメーカーの製品は3階層に分かれていて、「うちの近くで頼めますか」の答えが製品名によって変わります。誰でも扱える通常製品、地域で限られた施工店だけが扱えるプレミアムライン、そして完全招待制のグラステージ。もうひとつ、他社の説明に慣れている方がつまずくところがあります。このメーカーは「無機」を頂点にしていません。無機の上に「有機HRC」という区分を置き、価格もそこがいちばん高いです。当サイトは塗装をしていないので、持ち上げも叩きもしません。公式サイトと公式PDFに書いてあることだけを並べ、書いていないことは「書いていない」と書きます。

このページの内容全12項目

先に結論——3つだけ

プレマテックスを調べてこられた方への答え

  1. 製品が3階層に分かれています。だから「うちの近くで頼めますか」の答えは、製品名によって変わります。誰でも扱える通常製品と、地域で限られた施工店だけが扱えるプレミアムライン、そして完全招待制のグラステージがあります。
  2. このメーカーは「無機がいちばん上」だと書いていません。3つのシリーズすべてで、無機より上に有機HRCという区分を置き、価格もそこがいちばん高くなっています。他社の説明に慣れているほど、ここで混乱します。
  3. 材工設計参考価格と仕様書を、施主でも落とせます。ただし価格は300㎡以上が基準で、戸建てはそれより割高になると公式が明記しています。足場代・下地調整代も含まれていません。

当サイトは塗装工事をしていません。この会社を持ち上げも叩きもしませんし、特定の製品を勧めることもありません。以下は公式サイトと公式PDFに書かれていることだけです。書いていないことは「書いていない」と書きます。

まず会社——塗料メーカーなのに、工事側にも立っています

公式の会社概要から、施主が知っておくと話が早いところを抜き出します。

項目公式の記載読み方
会社名プレマテックス株式会社(PREMATEX Co., Ltd.)見積書では「プレマテックス」と略されます
創業・設立創業1999年4月/設立2000年3月塗料メーカーとしては新しい側です。知名度が低いのはこれが理由で、品質の話ではありません
本社・工場本社=東京都江東区有明/工場=埼玉県和光市自社工場を持っています。公式は「企画設計から研究開発、製造・品質管理まで」の一貫生産と書いています
加盟団体一般社団法人 日本塗料工業会 正会員塗料の色番(日塗工番号)を出している団体です。ここの正会員かどうかは、施主でも1分で確かめられます
認証ISO9001(品質)・ISO14001(環境)製造の管理体制の話で、塗った後のもちの話ではありません
建設業許可東京都知事許可(般-7)第152082号塗料メーカーが建設業の許可を持っています。次の行とセットで読んでください
事業内容建築用塗料の開発・製造・販売/技術管理サービス/各種建築資材販売/住宅塗装工事の仲介事業及び施工管理事業ここが他の塗料メーカーとの一番の違いです。塗料を売る会社が、工事の仲介と施工管理も事業として掲げています

「仲介事業」が事業内容に入っていることの意味。——塗料メーカーが施工店を紹介する窓口を持っている、ということです。悪い話ではありません。むしろ「この塗料を扱える会社が近くにあるか」をメーカーに直接聞けるという意味になります。ただし紹介された1社だけで決めると金額の妥当性が分からなくなるので、そこは他社と並べてください。塗料メーカーが施工店を選ぶ仕組みはアステックペイントのページでも扱っていて、そちらは「業界唯一の直販体制」という別の形です。

製品が3階層——「うちの近くで頼めますか」の答えが、製品名で変わります

ここがこのメーカーでいちばん混乱する場所です。公式サイトは製品を「製品情報(PRODUCTS)」と「特別製品情報(special products)」に分けて並べています。そして特別製品の側に、扱える施工店の条件が書かれています。

階層公式の説明(原文)頼めるかどうか
通常製品
ウルトラペイント/グランデ/ケイセラⅡ/ラジセラpro/パルフェTOPなど
——(条件の記載はありません) 取引のある塗装店なら扱えます。公式サイトにオンラインショップもあります
プレミアムライン
タテイル/タテイルアクア
「プレミアムラインは地域で限られた施工店のみが取り扱える製品です」/「私たちはパートナーショップ制度を取り入れ信頼のおける施工店と共にお客様へ安心をお届けします」 近くに扱う会社が無い可能性があります。「扱っていません」は不誠実な答えではありません
グラステージ
エクストラカラー/フレックスカラー/エコルーフ/クリスタルコート
「完全招待制のインビテーションペイント」/「全国のパートナーショップ(特約施工店)の中でもひときわ優良であると認められる施工店を厳選し、招待をもって取り扱い及び施工が行える」 施工店の側から選べません。頼みたくても、招待されていない会社には扱いがありません

公式はパートナーショップ(特約施工店)制度について「審査・研修を必須とする」と書いています。つまり、通常製品→プレミアムライン→グラステージと上がるにつれて、塗料の性能ではなく「誰が塗れるか」の条件が厳しくなっていく構造です。

見積書にこの名前があったときの、いちばん実用的な使い方。——「この製品は、御社はどの階層で扱っていますか」と聞いてください。プレミアムラインやグラステージだと答えたなら、その会社はメーカーの審査を通っているということです。ただし、それは塗料についての審査であって、その会社の工事全部の保証ではありません。保証書が誰の名前で出るかは別に確かめてください(メーカー保証のページ)。

メーカーが「優良な施工店」の条件を3つ公開しています——これは業者選びに使えます

グラステージのページに、招待の条件が書かれています。塗料の話ではなく、塗装店の見方の話なので、そのまま読者の物差しとして使えます。

公式が挙げている3条件(グラステージのページより)

  1. 無機塗料の豊富な施工実績
  2. 極めて低いクレーム及びトラブル率
  3. 迅速かつ的確なサービス体制

塗料メーカーが自社の最上位製品を託す相手を選ぶときに見ているのが、この3つだということです。読者が業者を選ぶときにも、同じ順番で聞けます。

  • 1つめ(実績)=「うちと同じ外壁材で、この塗料を塗った家を見せてください」。施工写真ではなく、下地が同じ事例かどうかを見ます
  • 2つめ(トラブル率)=数字は外から見えません。代わりに「直近で手直しになった工事はありますか。何が原因でしたか」と聞きます。答えられる会社のほうが信用できます
  • 3つめ(サービス体制)=「塗り終わったあと、何年目に誰が来ますか」。点検の予定が言葉で出てくるかどうかで分かります(保証と点検はセットで見る

注意。——この3条件はプレマテックスの基準であって、法律や公的な認定ではありません。「グラステージの施工店だから安心」とは当サイトは書きません。書けるのは「メーカーが何を見ているかは公開されている」というところまでです。会社の選び方全体は業者選びのページにまとめています。

無機がいちばん上ではありません——3シリーズすべてで、有機HRCが上に置かれています

他社のカタログや解説記事に慣れていると、グレードは「アクリル→ウレタン→シリコン→ラジカル→フッ素→無機」の順で上がると覚えます。プレマテックスの並べ方は、その先にもう1段あります。

公式のグランデ有機HRCのページは、特長の1つめ(超耐候性)にこう書いています。

グランデ有機HRC 製品ページ(原文)

「3つの製法設計技術が無機塗料をしのぐ新しい耐候性を創造。塗膜のあらゆる劣化要因を解明し、さまざまな塗料グレードの中で最も優れた超耐候性を有しています」

有機HRCの説明ではこうも書いています。「無機塗料を超える耐候性を実現するために組み立てられた」「建築用塗料として国内随一の耐候性と塗膜強度を実現した次の時代の塗料」

言葉だけなら、どのメーカーも自社製品を最上位と書きます。そこで、同社が公開している材工設計参考価格表(2026年9月)で、値段の順番も同じになっているかを確かめました。

シリーズ下から上へ(材工設計参考価格・円/㎡)いちばん上は
グランデ
水溶性2液 溶剤形
シリコン 3,550 → 無機 3,950 → 有機HRC 4,350 有機HRC(無機より400円高い)
ウルトラペイント
水性・1液中心
Si 2,550 → フッ素 3,100 → MUKI 3,150 → 有機HRC 3,400 有機HRC(無機より250円高い)
タテイル
プレミアムライン・特別製品
αサンクール 3,350 → α 3,500 → アクア 4,000 → タテイル 4,900 → T2(タテイル2) 5,500 T2=油性2液弱溶剤形 有機HRC樹脂塗料

3つとも、いちばん高いのが有機HRCでした。言葉と値段の順番が一致しているので、「このメーカーの中では有機HRCが最上位」という理解で読み進めて問題ありません。当サイトが検証できないのは「他社の無機より本当にもつのか」で、これは同じ物差しの試験結果が各社から出ていないため比べられません。

ついでに気づいたこと。ウルトラペイントシリーズでは、フッ素3,100円と無機(MUKI)3,150円の差が50円/㎡しかありません。「無機はフッ素よりずっと高い」と説明されることがありますが、少なくともこのシリーズでは当たりません。外壁120㎡なら差は6,000円です。グレードの階段と値段の関係は塗料の種類とグレードに、シリコンとフッ素の差額の読み方はシリコン塗料のデメリットにまとめています。

なお「有機HRC」はプレマテックスの呼び名で、公式は3つの製法設計技術(High Resin Combine=樹脂の複合/High Radical Control=ラジカル制御/High Regulation Color)の頭文字だと説明しています。ラジカル制御そのものは他社にもある技術で、グレードの名前ではありません(この誤解は塗料の種類のページで扱っています)。

年数は書いていません——「何倍もつか」で書いています

「タテイルαは何年もつのか」を探して来られた方が多いと思います。公式の製品ページに年数はありません。代わりに、他のグレードとの倍率で書いてあります。

タテイルα プレミアムエディション 製品ページ(原文)

「超促進耐候性試験(スーパーUV)における光沢保持率80%以上を長期間持続する『タテイルアルファ』。その年数は、ウレタン樹脂塗料の約2.9倍、シリコン樹脂塗料の約2倍、フッ素樹脂塗料の約1.3倍です」

この書き方から読み取れることを、順に分けます。

  • 基準にしているのは「光沢保持率80%以上」です。塗料の耐候性試験では60%や30%を区切りに使うことが多く、80%はかなり厳しい側の線です。同じ製品でも、線の引き方で「もつ年数」は変わります。他社の年数と並べるときは、何%で切った数字かを先に確かめてください
  • 倍率の相手が具体的に書かれています。ウレタン・シリコン・フッ素の3つ。つまり「うちのシリコンの約2倍」ではなく「一般的なシリコン樹脂塗料の約2倍」という意味です
  • それでも年数は出せません。倍率だけでは、元になるシリコンの年数が分からないと計算できません。公式が年数を書いていないものを、当サイトが掛け算で作ることはしません

試験の数字と、家の寿命は別です。——スーパーUVは実験室の装置で、実際の家では向き、立地、下地の状態、施工の質で変わります。促進試験の時間を年数に読み替える方法の限界は外壁塗装は何年ごと?に書きました。塗り替えの時期は、年数ではなく壁に出ている症状で決めるほうが外れません(チョーキングひび割れ)。

低汚染についても、仕組みまで公開されています。タテイルαはシラノール親水技術で塗膜の表層に親水層をつくり、ハイドロクリーニング効果——親水性の塗膜面と汚れの間に雨水が入り込んで汚れを浮かせ、流し落とす——という説明です。つまり雨が当たる面でしか働きません。軒下や庇の下、ベランダの内側のように雨がかからない場所は、低汚染をうたう塗料でも汚れます。ここは製品の欠点ではなく、原理です。

公式が公開しているもの公式が書いていないもの
光沢保持率80%以上を保つ年数の倍率(ウレタン約2.9倍・シリコン約2倍・フッ素約1.3倍)年数そのもの(「◯年」という数字)
低汚染の仕組み(シラノール親水技術・ハイドロクリーニング効果)汚れにくさが何年もつか
試験の準拠規格(JIS K 5660・JIS K 5600の各項目に全項合格)他社製品との同条件の比較データ
材工設計参考価格(全製品・1枚のPDF)と仕様書実際の工事の見積金額(施工店が決めます)

価格表の読み方——「300㎡以上が基準」と公式が書いています

材工設計参考価格表(2026年9月版)の1ページ目に、注記が4行あります。金額の数字より、この4行のほうが大事です。

プレマテックス「製品一覧」注記(原文)

  • 「材工設計価格は目安としてご利用ください」
  • 「材工設計価格は300㎡以上の場合の参考価格です。平米数の少ない場合は割高になります」
  • 「足場代・下地調整代等は含まれていません」
  • 「この材工設計参考価格は2026年9月のものです」

戸建ての外壁はおおむね100〜150㎡です。300㎡に届く家はまずありません。つまり価格表の数字は、戸建てではそのまま使えない——公式がそう書いています。「カタログでは3,500円なのに、見積書は4,000円だった」は、水増しではなく注記どおりの動きです。

そして足場代と下地調整代が入っていません。ここが総額のかなりの部分を占めます。「材工◯◯円/㎡」という数字だけで見積書の高安を判断すると、必ず読み違えます。設計価格が300㎡基準になっているのはこの会社だけではなく、複数のメーカーで共通です(メーカー横断の単価は平米単価表にまとめました)。

荷姿から缶数を数えてみる——見積書の材料費が桁で合っているかは、自分で確かめられます

価格表には荷姿(1セット・1缶が何kgか)と塗布面積/回、そして塗装工程(回)が並んでいます。この3つがあれば、外壁の面積から必要な数量を出せます。外壁120㎡の家で試します。

製品荷姿と塗布面積/回外壁120㎡・上塗り2回=240㎡ぶん材工設計参考価格×120㎡
ウルトラSi15㎏缶=100〜125㎡/回240÷125=1.9缶/240÷100=2.4缶15㎏缶を2〜3缶2,550円×120=約30.6万円
タテイルα PE16㎏セット=106〜133㎡/回(+4㎏セットあり)240÷133=1.8セット/240÷106=2.3セット16㎏を2セット+小口1つ3,500円×120=約42万円
グランデ有機HRC12.8㎏セット=80〜106㎡/回240÷106=2.3セット/240÷80=3.0セット12.8㎏を3セット4,350円×120=約52.2万円

この数字の使い方を間違えないでください。——右端の列は材料費ではなく「材工」、つまり材料と手間の合計です。しかも300㎡基準なので戸建てでは上がり、さらに足場と下地調整が別に乗ります。ここで確かめられるのは「見積書の数量が、塗る面積と合っているか」だけです。たとえば外壁120㎡なのに上塗り材が1缶しか積まれていなければ、2回塗りの量が足りません。数量の行の読み方は見積書のチェック項目に。

いちばん下のグレードと上のグレードの差も出しておきます。ウルトラSi(2,550円)と有機HRC(3,400円)の差は850円/㎡で、120㎡なら約10万円。グランデのシリコンと有機HRCも800円/㎡差=約9.6万円です。足場は1回組むのに15〜20万円かかります。つまり上のグレードにして塗り替えの回数が1回減るなら、差額は足場1回ぶんより小さい——という計算になります。この「効くのは足場の回数」という見方はシリコン塗料のデメリットで詳しく検算しました。

仕様書が80本、誰でも落とせます——招待制の製品のものまで

公式の「各種資料」にはパンフレット仕様書のページがあり、施主でもそのまま開けます。2026年9月時点で仕様書のページに置かれているPDFを数えると80本で、そこには材工設計価格表も含まれています。

数えていて、少し意外なことがありました。完全招待制のグラステージの仕様書も、招待されていない人が落とせます。「扱える施工店は限る、でも中身は隠さない」という形です。裏を返せば、読者は自分が頼めない製品の仕様書まで読めてしまうので、見積書に無い製品名を持ち出して「これにしてください」と言っても、扱いのない会社では実現しません。

仕様書には、製品ごとに下塗り材との組み合わせ標準施工仕様(外壁用・屋根用・屋根用耐候性強化色・屋根用遮熱色などの別)が分かれて置かれています。ここを見ると、屋根と外壁で同じ製品名でも別の仕様書になっていることが分かります。「屋根も外壁も同じ塗料で」と言われたときは、屋根用の仕様が用意されている製品かどうかを聞いてください。

製品名で引きたい方へ。当サイトには、このメーカーの製品を個別に扱ったページが3つあります。それぞれ公式の数字で確かめたことが違うので、見積書にある名前から入ってください。

見積書にある名前価格表での位置ページ
タテイルα/タテイルアルファ3,500円/㎡・16㎏セット・2回塗りタテイルαの評判と価格(「塗るタイル」の位置を公式価格表で確かめています)
ウルトラSi2,550円/㎡・15㎏缶・2回塗りウルトラSiの価格と耐用年数
グランデ有機HRC4,350円/㎡・12.8㎏セット・2回塗りグランデ有機HRCの価格と耐用年数(仕様書に下塗りの行が無い理由まで)

ウルトラペイントシリーズについて1つだけ補足します。製品名の「ウルトラ」は、ウルトラマンから来ています。公式の製品ページに「本製品の魅力を最大限にお伝えするため、地球の平和を守るヒーローの象徴、ウルトラマンを起用しました」と書かれており、ページ下部に円谷プロの著作権表記が入っています。性能の話ではありませんが、「聞いたことのない名前だから怪しい」と思って調べに来た方には、正体が分かるほうがいい情報だと判断して書きました。

見積もりのときに確かめる5つ

  1. 「この製品は通常製品ですか、プレミアムラインですか、グラステージですか」——同じ会社の製品でも、扱える条件が3段に分かれています。ここで他社にも同じ製品で見積もりを頼めるかが決まります
  2. 「同じグレードで、他のメーカーの製品だといくらになりますか」——プレミアムラインやグラステージは同じ製品での相見積もりが取れません。だからグレードをそろえて別メーカーで出してもらうのが現実的な比べ方です。扱う塗料の違う会社を集める手段は一括見積もりサービスの比較にまとめました
  3. 「上塗り材は何缶(何セット)積んでいますか」——荷姿と塗布面積は公開されています。外壁の面積と2回塗りで、桁が合っているかは確かめられます
  4. 「屋根も同じ製品名ですが、屋根用の仕様書はありますか」——同じ製品名でも、外壁用と屋根用で仕様書が分かれています
  5. 「保証書は、誰の名前で何年出ますか」——メーカー名ではなく、書面を出す主体を聞いてください(保証期間のページ

よくある質問

プレマテックスは、どこの国のメーカーですか?

日本の会社です。——本社は東京都江東区有明、工場は埼玉県和光市。創業1999年4月、設立2000年3月で、一般社団法人 日本塗料工業会の正会員です。塗料メーカーとしては新しい側なので知名度が低く、それで「聞いたことがない」という不安につながっています。

近くの塗装店に頼めますか?

製品によって答えが変わります。——通常製品(ウルトラペイント・グランデなど)は取引のある塗装店なら扱えます。タテイルなどのプレミアムラインは公式が「地域で限られた施工店のみが取り扱える製品」と書いており、グラステージは「完全招待制」です。「扱っていません」と言われたら、それは不誠実ではありません。

タテイルαは何年もちますか?

公式は年数を書いていません。——書いてあるのは倍率で、「超促進耐候性試験(スーパーUV)における光沢保持率80%以上を長期間持続する。その年数は、ウレタン樹脂塗料の約2.9倍、シリコン樹脂塗料の約2倍、フッ素樹脂塗料の約1.3倍」です。元になるシリコンの年数が示されていないので、掛け算で年数を出すことは当サイトではしません。塗り替えの時期は年数より壁の症状で決めてください。

無機塗料なのに、有機HRCのほうが上なのですか?

このメーカーではそうです。——公式は有機HRCを「無機塗料をしのぐ」「さまざまな塗料グレードの中で最も優れた超耐候性」と書いています。価格表でも、グランデ・ウルトラ・タテイルの3シリーズすべてで有機HRCがいちばん高い位置にあります。ただし他社の無機と比べた同条件のデータは公開されていないので、「他社の無機より上」とは当サイトは書きません。

カタログの単価と、見積書の単価が違います

公式の注記どおりの動きです。——価格表には「材工設計価格は300㎡以上の場合の参考価格です。平米数の少ない場合は割高になります」と書かれています。戸建ての外壁はおおむね100〜150㎡なので、そのまま当てはまりません。加えて「足場代・下地調整代等は含まれていません」。この2行を読んでから、金額の高安を判断してください。

メーカーの保証は付きますか?

製品を使えば自動で付くものではありません。——保証書を出すのは基本的に施工した会社です。「保証書は誰の名前で、何年、何を対象に出ますか」と聞いてください。メーカーが関わる保証には条件が付くのが一般的です。

この会社は工事もしているのですか?

事業内容に「住宅塗装工事の仲介事業及び施工管理事業」と書かれています。——建設業許可も持っています(東京都知事許可(般-7)第152082号)。塗料メーカーが工事の仲介と施工管理を事業として掲げているのは珍しい形です。「この塗料を扱える会社が近くにあるか」をメーカーに聞ける、という意味では施主に有利です。ただし紹介された1社だけでは金額の妥当性が分からないので、他社と並べてください。

仕様書は施主でも見られますか?

見られます。——公式の「各種資料」に仕様書のページがあり、2026年9月時点で80本のPDFが置かれています。材工設計価格表も同じページにあります。完全招待制のグラステージの仕様書も落とせます。見積書に書かれた製品名で検索して、下塗り材の組み合わせと標準施工仕様を確かめるのがいちばん確実です。

低汚染と書いてありますが、本当に汚れませんか?

雨が当たる面だけの話です。——公式の説明は、塗膜の表層にシラノールの親水層をつくり、親水性の面と汚れの間に雨水が入り込んで浮かせて流す(ハイドロクリーニング効果)という仕組みです。雨がかからない場所では働きません。軒下、庇の下、ベランダの内壁は、低汚染をうたう塗料でも汚れます。これは製品の欠点ではなく原理です。

「ウルトラ」という名前は何ですか?

ウルトラマンです。——公式の製品ページに「地球の平和を守るヒーローの象徴、ウルトラマンを起用しました」と書かれており、円谷プロの著作権表記が入っています。性能とは関係ありませんが、名前の正体が分からず調べに来た方には先に知っていただいたほうがよい情報です。

他のメーカーと比べたいのですが、どう比べればいいですか

製品名ではなく、グレードと工程の回数でそろえてください。——シリコンかフッ素か無機か、上塗りが2回か、下塗りに何を使うか。ここがそろっていない見積書は金額を比べても意味がありません。メーカーごとに公開している情報の量が違うので、「価格を公開しているか」自体も比べる材料になります(メーカーの比べ方)。

参考にした情報

  • プレマテックス株式会社 公式サイト「会社情報」(会社概要・建設業許可・加盟団体・事業内容・工場所在地)
  • 同「製品情報(PRODUCTS)」上塗り材・上塗り保護コート・中塗り材・下塗り材・シーリング材・その他の各一覧
  • 同「特別製品情報(special products)」> PREMIUM LINE/GLASTAGE/TATEIL 2 の各ページ(取り扱い条件の原文)
  • 同「製品情報」> タテイルα プレミアムエディション 製品ページ(特長・5つのステージコントロール技術・シラノール親水技術・超促進耐候性試験の倍率・準拠規格)
  • 同「製品情報」> グランデ有機HRC 製品ページ(有機HRCの3つの製法設計技術・水溶性溶剤の説明)
  • 同「製品情報」> ウルトラSi 製品ページ
  • 同「各種資料」> 仕様書のページ(掲載PDF 80本を2026年9月13日に計数)
  • 同 材工設計価格表「プレマテックス製品一覧」(2026年9月版・PDF。注記4行と全製品の荷姿・塗布面積/回・材工設計参考価格・塗装工程)

上記はいずれも2026年9月13日に確認したものです。価格表は月ごとに更新されるため、見積書の金額と比べるときはその月の版を公式で開き直してください。当サイトは施工を行っておらず、特定のメーカー・製品・施工店を推奨する立場にありません。