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【2026年度】甲斐市の外壁塗装に使える助成金
出ます要綱に「外壁の塗装又は吹付け工事」と書かれています
- 木造住宅耐震リフォーム工事費補助事業
- 「リフォームの種類」に「外壁の張替え、外壁の塗装又は吹付け工事」が明記。工事費の5分の1以内・上限20万円
- ただし耐震改修と同時であることが条件です
- 市は「単独でリフォーム工事のみを行うものは対象になりません」と書いています。塗装だけでは出ません
- 耐震診断は無料です
- 昭和56年5月31日以前に着工した木造住宅なら、「耐震診断費用は市の補助で行いますので、個人の費用負担はありません」
- 耐震改修は最大143万7,500円
- 総合評点1.0未満と診断されたら、耐震改修工事費(設計費を含む)に上限1,437,500円。建替えも同額です
- 立て替えなくて済みます
- 市は受領委任払請求書(様式第17号)を用意しています。補助金を業者が直接受け取る形にできます
- 空き家バンクの物件なら、けた違いです
- 空き家バンクリフォーム補助金は2分の1・上限100万円。市内施工業者による居住部分のリフォームが対象です
「甲斐市 外壁塗装 助成金」で調べてこられた方へ。甲斐市には、要綱に「外壁の塗装」と書かれた補助があります。——木造住宅耐震リフォーム工事費補助事業。その「リフォームの種類」に「外壁の張替え、外壁の塗装又は吹付け工事」が並んでいます。ただし条件がひとつ。耐震改修工事と同時に行うことです。そしてその入口である耐震診断は無料です。順に見ていきます。
山梨県内の4市を、1件ずつ市の公式情報で調べています。——甲斐市で出なくても、隣の市では条件が違うことがあります。県が持っている制度と、27市町村を1枚にした一覧表は山梨県のまとめにあります。
補助が出ても出なくても、次に気になるのは総額です。——30坪だといくらか/業者を自分で調べる4つの方法
このページの内容全12項目
要綱に「外壁の塗装又は吹付け工事」と書いてあります
甲斐市の建築住宅課が出している木造住宅耐震リフォーム工事費補助事業のページに、対象になるリフォームの種類が9つ並んでいます。
| 種類 |
|---|
| 既存住宅の増築および改築工事 |
| 給排水衛生設備工事、換気設備工事、電気設備工事及びガス設備工事 |
| オール電化工事 |
| 屋根の葺き替え、防水工事 |
| 外壁の張替え、外壁の塗装又は吹付け工事 |
| 部屋の間仕切りの新設や変更工事 |
| 床、壁、窓、天井、屋根の断熱改修工事 |
| 雨どいの取替えや修理 |
| 建具、開口部等の取替えや修理 |
「外壁の塗装又は吹付け工事」。——ここまで具体的に書いている自治体は多くありません。しかも屋根の葺き替え・防水、雨どいの取替えも同じ枠にあります。外壁・屋根・雨樋をまとめて頼む、という一般的な組み方がそのまま対象になります。
外壁の塗装は対象です。ただし耐震改修と同時に
ただし、条件があります。市の説明はこうです。
「木造住宅耐震改修工事と同時に市内の施工業者が施工するリフォーム工事で、補助対象工事に要する経費が20万円以上のもの。単独でリフォーム工事のみを行うものは対象になりません。」
——塗装だけでは出ません。耐震改修工事とセットであることが条件です。補助額はリフォーム工事費の5分の1以内(上限20万円)。100万円の外壁塗装なら20万円が上限に届く計算です。
「じゃあ自分には関係ない」と思う前に、次の節を読んでください。その耐震改修の入口が、無料だからです。
耐震診断は無料。すべてはそこから始まります
甲斐市はこう書いています。
「甲斐市では大地震に備えるために昭和56年5月31日以前の旧建築基準法で建てられた木造住宅を対象に無料で耐震診断を行っています。……耐震診断費用は市の補助で行いますので、個人の費用負担はありません。」
診断の結果総合評点が1.0未満と出れば、耐震改修工事・建替え工事・耐震シェルター設置工事・耐震リフォーム工事の補助が使えるようになります。外壁の塗装が対象になるのは、この4つ目です。
甲斐市でいちばん大きいのは耐震改修の143万7,500円
診断の対象になる住宅の条件です。
| 条件 | 補足 |
|---|---|
| 昭和56年5月31日以前に着工されたもの | 旧耐震基準の住宅です |
| 木造在来軸組工法で建築されたもの | ツーバイフォー等は対象外 |
| 2階建て以下の住宅 | — |
| 延床面積が300㎡以下 | 診断事業のみの条件 |
| 長屋および共同住宅以外の個人所有の住宅 | 貸家は一戸建てであっても対象外 |
| 併用住宅は延床面積の過半が住宅 | 診断事業のみの条件 |
| 複数棟所有の場合は主に居住している1棟 | 診断事業のみの条件 |
申込者側の条件は2つだけです。甲斐市の住民基本台帳に記載されており、かつ既存木造住宅を所有していること。市税を滞納していないこと。
流れも市が5段階で示しています。①事前相談 → ②耐震診断の申込 → ③診断士が訪問して診断 → ④結果の通知 → ⑤必要なら耐震改修等を検討。診断日は通知のあとに診断士と相談して決めます。
お金がかからないので、まず①をやってしまうのが合理的です。昭和56年5月より前の家に住んでいて、そろそろ外壁を塗ろうかと考えているなら、塗る前に診断を受けてください。評点1.0未満だった場合、耐震改修と同時に塗ることで補助が乗ります。順番を逆にすると、塗り直しになるうえ補助も消えます。
申請と工事の段取りが決まったら、次に出てくるのは「工事が始まってからのこと」です。——ご近所への挨拶はどこまで/臭いはいつまで続くか/洗濯物・窓・車・ペット/足場があるあいだの戸締まり。
耐震改修は最大143万7,500円
診断で評点1.0未満と出たあとに使える補助は4本あります。
| 補助事業 | 対象となる工事 | 補助上限額 |
|---|---|---|
| 耐震改修工事費補助 | 総合評点1.0未満を1.0以上にする耐震改修工事(過去に耐震改修設計費補助金の交付を受けていない住宅に限る) | 1,437,500円(耐震改修設計費を含む) |
| 建替え工事費補助 | 建替え工事(建替えの設計費を含む) | 1,437,500円※ |
| 耐震シェルター設置工事費補助 | 総合評点0.7未満の住宅に一部屋型またはベッド型の耐震シェルターを設置 | 360,000円 |
| 木造住宅耐震リフォーム工事費補助 | 耐震改修工事と同時に市内施工業者が行うリフォーム(20万円以上) | 200,000円(工事費の5分の1以内) |
※建替え工事費については、耐震改修工事費に相当する費用と建替え工事費の見積価格を比較して、安価なほうを補助対象とします。
甲斐市はもうひとつ、費用を下げる選択肢を案内しています。低コスト工法です。
「低コスト工法とは、既存の壁や床、天井の撤去部分を最小限に抑えて補強する工法のことで、工事費を抑えたり、工期を短くすることができます。」
山梨県が低コスト工法を習得した事業者と研修会修了者を公表しているので、市はそれを見るよう案内しています。外壁塗装と組み合わせるなら、壁の撤去が少ない工法のほうが相性がいい——これは実務として大きい話です。見積もりのときに「低コスト工法でできますか」と聞いてみてください。
そして市の注意書き。「補助事業の交付決定を受けないで、契約、着手(着工)または完了したものは、補助事業の対象になりません。」——見積もりのあと、契約の前に市へ行ってください。
市内業者の定義が、名簿まで決まっています
耐震リフォーム工事費補助を使うには、施工業者の条件を満たす必要があります。甲斐市の定義はこうです。
「市内の施工業者……市内に本社又は本店を有し、甲斐市入札参加資格者名簿又は甲斐市小規模工事等契約希望者名簿に登録した法人又は個人で耐震化工事等を施工する者」
2段構えです。①市内に本社または本店があること。②市の名簿に登録していること。——支店や営業所では足りませんし、市内の業者であっても名簿に載っていなければ対象外です。
これは業者選びの実務にそのまま効きます。見積もりを取るときに「甲斐市の入札参加資格者名簿か小規模工事等契約希望者名簿に登録していますか」と聞いてください。答えが曖昧なら、建築住宅課(055-268-2336)で確認できます。
ちなみに空き家バンクリフォーム補助金のほうも「市内施工業者による居住部分に係るリフォーム工事であること」が条件です。甲斐市の住宅補助は、どれも地元業者を前提に設計されています。
受領委任払いで、立て替えが要りません
補助金でいちばん困るのが、先に全額を払って、あとから戻ってくる仕組みです。143万円の補助でも、工事のときは全額を用意しなければなりません。
甲斐市は、耐震改修等の補助金の様式として2種類の請求書を用意しています。
| 様式 | 名称 | 意味 |
|---|---|---|
| 様式第16号 | 耐震改修等補助金支払請求書 | 本人が受け取る、通常の形 |
| 様式第17号 | 耐震改修等補助金受領委任払請求書 | 業者が代わりに受け取る形。自己資金は補助額を引いた分で足ります |
市がわざわざ様式を用意しているということは、使える制度だということです。ただし業者側から見ると入金が市からになり、時期も遅れます。見積もりの段階で「受領委任払いを使いたい」と伝えて、対応できるかを確認してください。あとから言うと断られることがあります。
手続きの流れとしては、交付申請 →(交付決定)→ 着工届(様式第13号)→ 工事 → 完了実績報告書(様式第14号)→ 請求という順です。着工届があるのが甲斐市の特徴で、工事を始めるときにも市へ届け出ます。
空き家バンクの物件なら2分の1・100万円
金額だけを見れば、耐震リフォームの20万円よりずっと大きい制度があります。甲斐市空き家バンクリフォーム補助金です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助額 | 補助対象経費の2分の1・上限100万円(1つの住宅または1人に対して1回限り) |
| 申請できる方 | 空き家バンクの物件登録者または利用登録者(所有者・入居者・入居予定者)/空き家の所有者の3親等以内の親族でない方/市税等の滞納がない方/実績報告までに住民票を移せる方(入居者・入居予定者) |
| 対象経費 | 空き家バンク制度により売買・賃貸借契約を行う物件/市内施工業者による居住部分に係るリフォーム工事/総額20万円以上で申請年度の3月10日までに終える工事/国・県・市の他の住宅改修補助の対象に含まれていないこと |
| 申請できる期間 | 所有者=空き家バンク登録後/入居者=契約日から1年/入居予定者=書面で同意を得た日から1年 |
| 実績報告 | 工事完了から30日以内、または交付決定があった年度の3月31日のどちらか早い日まで |
「所有者の3親等以内の親族でない方」という条件に注意してください。実家を親族間でやりとりする場合には使えません。空き家バンクを通した第三者への売買・賃貸が前提の制度です。
もうひとつ、金融の話が付いています。市はフラット35地域連携型を案内していて、この補助金を利用する方で一定の要件を満たす場合、住宅金融支援機構の特別金利による住宅ローンが使えます。市のページにチラシと申請書があります。
なお、老朽化した空き家を壊すほうの制度もあります。甲斐市空家等除却費用補助金で、除却工事費の2分の1・上限50万円。市の判定で「構造一般の程度及び構造の腐朽又は破損の程度の評点の合計が100点以上」とされた住宅が対象です。特定空家等に認定されていないものが条件なので、悪化する前に動く必要があります。
ブロック塀の取壊しは18万円。生け垣に替えても18万円
外壁を塗るときに一緒に相談されやすいのが、ブロック塀です。甲斐市には制度が2本あり、担当課が違います。
| 項目 | ブロック塀等安全確保対策支援事業 | 生け垣・花壇設置補助 |
|---|---|---|
| 担当課 | 建築住宅課 | 都市計画課 |
| 目的 | 危険なブロック塀の除却 | ブロック塀等から生け垣・花壇へのつくりかえ |
| 対象 | 避難路等に面し、道路面または敷地地盤面から高さ1mを超える危険性の高いブロック塀等 | 住宅や事業所の公道に面した部分に生け垣・花壇を新設(延長3m以上) |
| 補助額 | 1㎡あたり9,000円×3分の2、上限180,000円 | 取壊し経費 1㎡あたり9,000円×3分の2、上限180,000円/樹木の購入 1mあたり9,500円×3分の2、上限190,000円 ほか |
| 共通の注意 | 事前に現地立会いが必要。着工済み・完成済みのものは対象外 | |
「避難路等」の意味も市が定義しています。甲斐市地域防災計画に定める緊急輸送路、甲斐市耐震改修促進計画で定める避難路または通学路。——自宅の前の道がこれに当たるかどうかは、建築住宅課で確認できます。
そして市の案内が親切です。「ブロック塀の取り壊しのみ行う場合は、建築住宅課の補助金(ブロック塀等安全確保対策支援事業)をご検討ください」と、都市計画課のページに書いてあります。塀を撤去するだけなら建築住宅課、生け垣にするなら都市計画課。迷ったらどちらに電話しても案内してもらえます。
生け垣のほうは推薦樹種まで挙がっています。カナメモチ・ネズミモチ・サンゴジュ・ドウダンツツジ・シラカシ・キンモクセイ・サザンカ・イヌツゲなど。避けたい樹種として「毛虫の発生や刈り込みに問題があるカラマツ・マサキ・ムクゲ、赤星病が発生するカイヅカイブキ」も書かれています。
いずれも工事は申請年度の2月末日までに完了させる必要があります。外壁塗装と同時期に段取りするなら、秋のうちに立会いを済ませてください。
ほかに甲斐市住宅取得支援事業もあります。新婚世帯・子育て世帯が対象で、中古住宅なら最大90万円(婚姻時29歳以下の子育て世帯)。申請書類に「住宅リフォームの請負契約書及びその支払いを証する領収書等の写し」が挙がっているので、中古住宅を買って直して住む場合は、そちらも一緒に相談してください。世帯の所得合計が500万円未満、申請日から10年以上市内に居住する意思があること、などの条件があります。
甲斐で塗るなら、いつか——雨1,160mm・日照2,225時間の土地
甲斐市内には気象庁の観測地点がないので、隣接する甲府地方気象台(東へ約7km)の平年値を使います。
甲府盆地は雨が少ない。年1,160mmは全国平均の7割です
| 項目 | 数値 | 塗装への影響 |
|---|---|---|
| 年降水量 | 1,160.7mm | 全国平均のおよそ7割。雨で止まる日が少ない土地です |
| 最も少ない月 | 12月37.6mm・1月42.7mm・2月44.1mm・11月52.7mm | 冬はほとんど降りません |
| 最も多い月 | 9月178.7mm・10月158.5mm・7月148.8mm | 秋の長雨と台風。梅雨より秋のほうが降ります |
| 1月の日最低気温 | -2.1℃ | 朝は氷点下。作業開始が遅くなります |
| 2月/12月の日最低気温 | -0.7℃/0.3℃ | 同上 |
| 8月の日最高気温 | 33.0℃ | 塗料が乾きすぎて、刷毛目やムラが出やすくなります |
| 年間日照時間 | 2,225.8時間 | 全国有数の多さ。紫外線で塗膜が早く傷みます |
| 年平均湿度 | 64%(1月55%・2月52%) | 乾燥しています。塗料の乾きは早いほうです |
| 年間降雪量 | 23cm(最深積雪15cm) | 多くはありませんが、まれに大雪があります |
数字をまとめると、こうです。甲斐市で外壁を塗るなら、4月〜5月と、11月。
雨で止まる日が少ないのは大きな利点です。年1,160.7mmは全国平均のおよそ7割。阿南市や鳥栖市のような2,000mm超の土地と比べると、工期が読みやすいということです。足場のレンタル日数がそのまま費用に効くので、これは金額にも跳ね返ります。
ただし気温の振れ幅が大きい。1月の日最低はマイナス2.1℃で、朝いちばんから作業できる日が減ります。冬は雨が少ないので「冬に塗れば安い」と言われがちですが、甲府盆地の冬は気温のほうで止まります。逆に8月は日最高33.0℃。塗料が塗った先から乾いてしまい、刷毛やローラーの跡が残りやすくなります。
日照2,225.8時間が意味すること
この土地でいちばん効いてくるのが日照です。年間2,225.8時間——全国的に見ても最上位クラスです。日射が強いということは、紫外線を浴びる時間が長いということです。
| 症状 | 見方 |
|---|---|
| チョーキング(白亜化) | 外壁を手でこすると白い粉がつく。塗り替えの一番わかりやすい合図です |
| 色あせ | 南面・西面だけ色が薄くなる。北面と並べると差が出ます |
| シーリングの割れ | サッシまわりや目地のゴムがひび割れる。紫外線に最も弱い部分です |
| 屋根の色あせ | 真上から日を受けるので、外壁より先に来ることがあります |
だから甲斐市では、「北面がまだきれいだから大丈夫」という判断が当てになりません。見積もりを取るときは面ごとに分けて診てもらい、シーリングの打ち替えが入っているかを確認してください。ここを省いた見積もりは安く見えますが、日射の強い土地では数年で差が出ます。
費用の目安は外壁塗装の費用相場、見積書の見方は見積書のチェック項目にまとめています。
結婚新生活支援事業——新婚なら最大60万円
甲斐市には、外壁塗装に使える可能性のある制度がもう1本あります。住宅のページを探しても出てきません。結婚・子育てのカテゴリにあり、窓口も住宅の部署ではないからです。
| 補助上限 | お二人とも29歳以下 60万円/それ以外 30万円 |
|---|---|
| 対象になる費用 | 令和8年4月1日から令和9年3月31日の間に支払いが完了した住宅取得費用/住宅賃借費用(賃料と共益費は夫婦が同居を始めた月以後の2か月分まで)/引越費用/リフォーム費用(婚姻を機に新たに住宅の機能の維持又は向上を図るために行う修繕、増築、改築、設備更新等の工事費用)です。 |
| 対象外 | 引越費用のうち不用品処分料など一部/リフォームは内容によって対象外になる場合があるため、市は事前の相談を求めています |
| 所得 | お二人の合計所得が500万円未満 |
| 年齢 | 婚姻日時点でお二人とも39歳以下 |
| 申請期間 | 令和9年3月31日まで(予算額に達した場合は年度途中で締め切る可能性あり。市は2月末までの申請への協力を求めています) |
| 窓口 | 甲斐市 市民協働推進課 市民協働係 電話055-278-1704 |
甲斐市は外壁塗装を名指ししていませんが、対象外の一覧にも入っていません。リフォーム費用として市が書いているのは「婚姻を機に新たに住宅の機能の維持又は向上を図るために行う修繕、増築、改築、設備更新等の工事費用」です。塗り替えを修繕として見るかどうかは、担当課の判断になります。申請より先に確認してください。
この制度はこども家庭庁の地域少子化対策重点推進交付金を使った単年度の事業です。年度が変われば金額も条件も変わります。予算の上限に達すると期間内でも受付を終えることがあるので、申請の前に必ず市の最新のページを見てください。
国の補助金なら使えますか
市の制度が使えると分かったあと、次に気になるのが国の制度だと思います。先に答えを書きます。外壁塗装そのものに出る国の補助金は、ありません。
よく名前が挙がるみらいエコ住宅2026事業も、対象は窓などの開口部の断熱改修、躯体の断熱改修、給湯器といった設備です。塗り替えは対象工事に入っていません。
まぎらわしいのが「躯体の断熱改修」です。これは壁・天井・床に断熱材を入れる工事のことで、断熱塗料や遮熱塗料を塗ることではありません。「外壁が対象」という説明だけを見て、塗り替えも入ると思ってしまう方がいます。
窓の断熱や給湯器の交換を同時にやるなら、その部分は対象になり得ます。ただし申請には「住宅省エネ支援事業者」に登録した業者が工事を請け負う必要があり、予算の上限に達した時点で受付が終わります。くわしくは国の制度と外壁塗装の関係にまとめました。
よくある質問
甲斐市で、外壁塗装に助成は出ますか。
出ます。木造住宅耐震リフォーム工事費補助事業の「リフォームの種類」に「外壁の張替え、外壁の塗装又は吹付け工事」と明記されています。補助額はリフォーム工事費の5分の1以内・上限20万円。ただし木造住宅耐震改修工事と同時に行うことが条件で、市は「単独でリフォーム工事のみを行うものは対象になりません」と書いています。
耐震改修をしないと、塗装の補助は使えませんか。
使えません。ただし入口の耐震診断は無料です。昭和56年5月31日以前に着工した木造在来軸組工法の2階建て以下の住宅なら、市が診断士を派遣し、費用は市が負担します。診断で総合評点が1.0未満と出れば、耐震改修と同時に外壁を塗ることで補助が乗ります。塗る前に診断を受けてください。
耐震診断は本当に無料ですか。
市は「耐震診断費用は市の補助で行いますので、個人の費用負担はありません」と書いています。対象は昭和56年5月31日以前に着工/木造在来軸組工法/2階建て以下/延床面積300㎡以下/長屋・共同住宅以外の個人所有(貸家は一戸建てでも対象外)。申込者は市の住民基本台帳に記載があり、市税を滞納していないことが必要です。まず事前相談から始まります。
耐震改修の補助はいくらですか。
耐震診断で総合評点1.0未満と診断された場合、耐震改修工事費(耐震改修設計費を含む)に上限1,437,500円。建替え工事費も同額ですが、耐震改修工事費に相当する費用と建替え工事費の見積価格を比較して安価なほうが補助対象になります。評点0.7未満なら耐震シェルター設置に上限36万円も選べます。
工事費を抑える方法はありますか。
低コスト工法があります。市は「既存の壁や床、天井の撤去部分を最小限に抑えて補強する工法のことで、工事費を抑えたり、工期を短くすることができます」と説明しています。山梨県が低コスト工法を習得した事業者と研修会修了者を公表しているので、見積もりのときに「低コスト工法でできますか」と聞いてみてください。壁の撤去が少ないほど、外壁塗装との組み合わせもしやすくなります。
市外の業者に頼んでも補助は出ますか。
出ません。耐震リフォーム工事費補助の「市内の施工業者」は、「市内に本社又は本店を有し、甲斐市入札参加資格者名簿又は甲斐市小規模工事等契約希望者名簿に登録した法人又は個人」と定義されています。支店・営業所では足りず、名簿への登録も必要です。見積もりのときに登録の有無を確認してください。
補助金を先に立て替えなくて済む方法はありますか。
受領委任払いがあります。市は耐震改修等補助金の様式として、支払請求書(様式第16号)と受領委任払請求書(様式第17号)の2種類を用意しています。後者を使えば補助金を工事業者が代わりに受け取るので、自己資金は補助額を引いた分だけで足ります。業者の同意が要るので、見積もりの段階で相談してください。
空き家を買って直す場合はどうなりますか。
甲斐市空き家バンクリフォーム補助金が使えます。補助対象経費の2分の1・上限100万円(1つの住宅または1人に1回限り)。条件は空き家バンクの物件登録者または利用登録者であること、空き家の所有者の3親等以内の親族でないこと、市内施工業者による居住部分のリフォームで総額20万円以上、申請年度の3月10日までに工事を終えること。フラット35地域連携型の特別金利も案内されています。
ブロック塀の撤去に補助はありますか。
あります。ブロック塀等安全確保対策支援事業(建築住宅課)で、1㎡あたり9,000円の3分の2・上限18万円。対象は避難路等(緊急輸送路・避難路・通学路)に面し、高さ1mを超える危険性の高い塀です。生け垣や花壇につくりかえるなら都市計画課の生け垣・花壇設置補助(取壊し経費も同額の上限18万円、樹木の購入は上限19万円)。どちらも事前の現地立会いが必要で、着工済みは対象外です。
甲斐市で外壁を塗るなら、いつがいいですか。
4月〜5月と11月です。甲府地方気象台の平年値では年降水量が1,160.7mmと全国平均の7割ほどしかなく、雨で止まる日は少ない土地です。ただし1月の日最低気温がマイナス2.1℃で冬は朝が使えず、8月は日最高33.0℃で塗料が乾きすぎます。9月178.7mm・10月158.5mmと秋の長雨も外したいので、春と11月が残ります。
塗り替えで固定資産税は上がりません。下がりもしません。上がるのはどんな工事なのかを、外壁塗装と固定資産税で条文から確かめています。
参考にした情報
甲斐市の公式ページを2026年9月8日に直接開いて確認しました。補助は予算の範囲内で行われ、年度によって条件が変わります。申請前に必ず担当課へ確認してください。
- 甲斐市「令和8年度甲斐市結婚新生活支援事業補助金」(更新日 2026年8月19日/対象経費の4つ目がリフォーム費用で「婚姻を機に新たに住宅の機能の維持又は向上を図るために行う修繕、増築、改築、設備更新等の工事費用」/ただし「リフォームの内容によって対象外となる場合がございますので、事前にご相談ください。」と市が明記している/上限は夫婦とも29歳以下60万円・39歳以下30万円/賃料と共益費は同居開始月以後の2か月分まで/山梨県「令和8年度 市町村結婚支援事業一覧表」にも甲斐市の実施が載っている)
- 甲斐市 建築住宅課「木造住宅耐震化支援事業について」(2026年3月31日更新)——「耐震診断費用は市の補助で行いますので、個人の費用負担はありません」、対象住宅の要件(昭和56年5月31日以前着工/木造在来軸組工法/2階建て以下/延床300㎡以下/貸家は対象外ほか)、耐震診断の流れ5段階、耐震改修工事費・建替え工事費 上限1,437,500円、耐震シェルター設置工事費 上限36万円(総合評点0.7未満)、木造住宅耐震リフォーム工事費補助(工事費の1/5以内・上限20万円、耐震改修と同時、20万円以上、単独は対象外)、リフォームの種類9項目(「外壁の張替え、外壁の塗装又は吹付け工事」を含む)、市内の施工業者の定義(市内に本社又は本店+甲斐市入札参加資格者名簿または小規模工事等契約希望者名簿に登録)、低コスト工法、受領委任払請求書(様式第17号)、着工届(様式第13号)、「不審な電話や訪問にご注意を!」
- 甲斐市 建築住宅課「空き家バンクリフォーム補助金」(2026年4月17日更新)——補助対象経費の2分の1・上限100万円、申請できる方(空き家バンクの物件登録者または利用登録者、所有者の3親等以内の親族でない方ほか)、対象経費(市内施工業者による居住部分に係るリフォーム/総額20万円以上/申請年度の3月10日まで)、申請できる期間、実績報告の期限、フラット35地域連携型
- 甲斐市 建築住宅課「甲斐市空家等除却費用補助金」(2026年3月10日更新)——除却工事費の2分の1・上限50万円、対象(評点の合計が100点以上と市が判定/所有権以外の権利が登記されていない/特定空家等に認定されていない)、交付決定前に着手した工事は対象外
- 甲斐市 建築住宅課「ブロック塀等安全確保対策支援事業について」(2026年3月10日更新)——1㎡あたり9,000円×3分の2・上限180,000円、対象(避難路等に面し高さ1mを超える危険性の高いブロック塀等)、避難路等の定義(緊急輸送路・避難路・通学路)、事前の現地立会いが必要、工事は申請年度の2月末日まで
- 甲斐市 都市計画課「生け垣・花壇設置補助」(2026年3月10日更新)——ブロック塀等の取壊し経費 1㎡9,000円×3分の2・上限180,000円、樹木の購入経費 1m9,500円×3分の2・上限190,000円ほか、設置基準(延長3m以上、樹高1m以上ほか)、推薦樹種と避けたい樹種、必ず事前の立会い
- 甲斐市 建築住宅課「甲斐市住宅取得支援事業(補助制度)」(2026年4月1日更新)——新婚世帯・子育て世帯向け、中古住宅は最大90万円(婚姻時29歳以下の子育て世帯)、所得合計500万円未満、10年以上の居住意思、提出書類に「住宅リフォームの請負契約書及びその支払いを証する領収書等の写し」
- 気象庁「過去の気象データ検索」甲府地方気象台の平年値——月別の降水量・気温・湿度・日照時間・降雪(甲斐市内に観測地点がないため)
- 甲斐市「令和8年度甲斐市結婚新生活支援事業補助金」を開く——金額と受付状況は年度で変わります。申請の前に、必ずここで最新の内容を確かめてください
問い合わせ先
木造住宅耐震化支援事業(診断・改修・シェルター・耐震リフォーム)/空き家バンクリフォーム補助金/空家等除却費用補助金/ブロック塀等安全確保対策支援事業/住宅取得支援事業:甲斐市役所 まちづくり振興部 建築住宅課 電話 055-268-2336(〒400-0192 山梨県甲斐市篠原2610)
生け垣・花壇設置補助:都市計画課(同代表)
どの制度も、交付決定前の契約・着工は対象外です。ブロック塀と生け垣は事前の現地立会いが必要です。動く前に電話をしてください。
山梨県内のほかの市も調べています。——甲府市/富士吉田市(山並み地域なら戸建ての塗り替えも景観の届出。色はマンセル値で指定)。同じ県でも、市が変わればここまで違います(助成金ガイド/業者の選び方/外壁塗装の費用相場)。