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【2026年度】山形県の外壁塗装に助成金は出る?——塗装は要件工事ではありませんが、「10点」を集めれば工事ごと対象になります

塗装だけでは出ません。10点を集めれば対象です一般世帯24万円(工事費の1/5)/移住・新婚・子育て世帯30万円(工事費の1/3)+やまぽっかリノベなら最大20万円加算

県の制度は「10点」で決まります
対象工事は「下表のいずれか一つ以上を含み基準点が10点以上となる工事」要件工事を1つ入れれば、工事全体が対象工事費になります
要件工事は4つ。外壁塗装は入っていません
やまぽっかリノベバリアフリー化克雪化県産木材使用(0.4立方メートル以上)塗装はこの4つのどれでもありません
いちばん相性がいいのは克雪化です
克雪化の例に「雪止め設置、雪割板設置、融雪設備設置など」雪止めも外壁塗装も足場を組む工事なので、同じ足場でまとめられます
令和8年度から名前と基準が変わりました
令和7年度の「寒さ対策・断熱化」が、令和8年度は「やまぽっかリノベ」に。国の断熱義務化基準を上回る県独自の断熱性能基準です
やまぽっか基準の外壁は、熱抵抗値3.3以上
部分断熱改修の基準=屋根6.6/天井5.7/外壁3.3/床3.3/土間床等の外周部分の基礎壁3.5(以上)断熱材の話で、塗料では届きません
県に申し込むことはできません
県が「県補助金を含む住宅リフォーム支援の申請及び問合せ窓口は、各市町村となります。」と明記。「山形県 リフォーム 補助金」で調べても、行き先は市町村です
35市町村のうち30に制度があります
県のサイト「タテッカーナ」で数えました。14市町村は制度名に【県支援事業活用】、飯豊町は【県協調事業活用】と書いています
塗装が名指しで出るのは2つの町
金山町「外観塗装工事も対象拡充。(1/3、上限15万円以内)」大江町屋根の塗替え(ただし赤や青等の明るい色から黒または濃灰色へ塗り替える場合)

山形県の住宅リフォーム補助は、他県とかなり違う作りをしています。——「この工事にいくら出す」ではなく、「10点集めたら、その工事全体が対象」という仕組みです。県の令和8年度の資料には、こう書かれています。「対象工事 下表のいずれか一つ以上を含み基準点が10点以上となる工事」。——つまり外壁塗装そのものは点数の付く工事ではないけれど、点数の付く工事と一緒にやれば、塗装の費用も対象工事費に入るということです。そして、その点数をいちばん現実的に稼げるのが「雪止め」でした。山形らしい制度です。この記事では、県の資料の原文で仕組みを確かめたうえで、県内35市町村の状況まで数えます。

山形県内の5市を、1件ずつ市の公式情報で調べています。——同じ県の制度を使っていても、市ごとに条件の足し方が違いました。

山形市天童市米沢市鶴岡市酒田市

金額の目安を先に知りたい方は——30坪だといくらか業者を自分で調べる4つの方法

このページの内容全14項目

先に結論——塗装は要件工事ではありませんが、外されてもいません

山形県の住宅リフォーム補助は、「この工事にいくら出す」という作りではありません。

「対象工事 下表のいずれか一つ以上を含み基準点が10点以上となる工事」——山形県(令和8年度 山形県住宅支援制度について ④住宅リフォーム支援)

点数の付く工事を含んでいれば、その工事全体が対象になる。外壁塗装そのものは点数の付く工事ではありませんが、対象外の工事として名指しされてもいません。

図1 山形県では「10点を作れるか」で結論が変わります

山形県で外壁塗装に補助が届くかどうかの分かれ道 山形県の住宅リフォーム総合支援事業は、やまぽっかリノベ、バリアフリー化、克雪化、県産木材使用の4つの要件工事のいずれか一つ以上を含み基準点が10点以上となる工事が対象である。外壁の塗り替えだけを行う場合はこの4つのどれにも当たらないため0円である。克雪化には雪止め設置、雪割板設置、融雪設備設置などが含まれ、これらを含めて10点を作れば工事全体が対象工事費に入る。補助上限は一般世帯が24万円で工事費の5分の1、移住世帯と新婚世帯と子育て世帯が30万円で工事費の3分の1である。金山町の街並み景観形成助成事業は景観条例に合致している建物等の外観塗装工事が対象で3分の1の上限15万円以内、大江町の優良景観形成事業は屋根の塗替えが対象で改修工事費の4分の1から2分の1以内かつ10万円から50万円以内である。 山形県で、外壁の塗り替えにお金が届くか 2026年9月13日に県と市町村の公式情報で確認 塗り替えだけをする 要件工事4つの どれにも当たらず、 基準点が10点に 届かない 0円 雪止めなどと一緒にやる 克雪化で10点を 作れば、工事全体が 対象工事費に入る。 足場も共通 一般24万円・子育て30万円 金山町か大江町で景観に合わせる 金山町は外観塗装、 大江町は屋根の塗替え が名指し。ただし色と 基準の指定がある 1/3・15万円/1/4〜1/2・10〜50万円
出典:山形県および金山町・大江町の公式情報(2026年9月13日確認)

この記事で押さえることは3つです。

  • 要件工事は4つ。そのうち克雪化が、外壁塗装といちばん組みやすい
  • 令和8年度から「やまぽっかリノベ」に変わりました。ただし外壁の基準は熱抵抗値3.3以上で、塗料では届きません
  • 県には申し込めません。県が「申請及び問合せ窓口は、各市町村となります」と書いています

山形県のリフォーム補助金——県の制度を、資料の原文で確かめます

まず、県が何を持っているのかを整理します。県は令和8年度の住宅支援制度の資料を公開していて、その④住宅リフォーム支援が今回の本体です。

資料の最初に、注意事項が3つ書かれています。

「住宅リフォーム支援の内容は、県補助金に関する事項に限定しています。」
「市町村ごとに、募集期間、補助率・補助金額が異なる場合や、交付要件が追加される場合があります。」
「県補助金を含む住宅リフォーム支援の申請及び問合せ窓口は、各市町村となります。」——山形県

県が書いているのは「県のお金の部分だけ」だということです。実際に使う人が向き合うのは、そこに市町村の条件が足された状態になります。

要件工事は、この4つです。

要件工事概要(県の資料の書き方)
やまぽっかリノベ全体断熱改修工事、部分断熱改修工事、窓断熱改修工事
バリアフリー化段差解消、手すり設置、便器を座便式のものに交換、開戸を引戸に交換など
克雪化雪止め設置、雪割板設置、融雪設備設置など
県産木材使用0.4立方メートル以上の県産木材を使用

この4つのどこにも、外壁の塗り替えはありません。ただし「対象外」の一覧もありません。だから10点を作れるかどうかが、この県のすべてになります。

「10点」の仕組み。ここが山形県のいちばんの特徴です

制度の作りを、もう一度ゆっくり読みます。

  • 「下表のいずれか一つ以上を含み」——要件工事が1つ入っていればよい
  • 「基準点が10点以上となる工事」——その要件工事の内容で、点数が10点に届くこと

条件を満たした工事は「その工事」全体が補助の対象になります。つまり雪止めを付けるついでに外壁を塗るのではなく、雪止めと外壁塗装を1つの工事として申請する——という考え方です。

図3 山形県の住宅リフォーム総合支援事業を使うまでの順番

山形県の住宅リフォーム総合支援事業を使う順番 山形県の住宅リフォーム総合支援事業を使うには、まずやまぽっかリノベ、バリアフリー化、克雪化、県産木材使用のいずれか一つ以上を工事に含める。次に基準点が10点以上になるかを確認する。10点以上になれば、要件工事以外の工事も対象工事費に含めることができるため、外壁の塗り替えの費用も対象に入る。申請は県ではなく市町村に行う。県は県補助金を含む住宅リフォーム支援の申請及び問合せ窓口は各市町村となりますと明記している。市町村ごとに募集期間、補助率、補助金額が異なる場合や交付要件が追加される場合がある。 要件工事を1つ入れる 雪止め・断熱・手すりなど 基準点10点以上 ここが関門です 工事全体が対象工事費に 塗装の費用も入る 市町村に申請 県には申し込めません 申請と問合せの窓口は市町村です
出典:山形県「令和8年度 山形県住宅支援制度について ④住宅リフォーム支援」(2026年9月13日確認)

点数の付け方そのものは、県の資料には載っていません。市町村が工事点数算出表として公表しています。当サイトで調べた範囲では、鶴岡市酒田市が算出表を公開していました。

自分の工事が何点になるかは、市町村に聞くのがいちばん早いです。「この工事で10点になりますか」——この一言で話が進みます。

令和8年度から「やまぽっかリノベ」に変わりました

要件工事の1番目が、今年度から変わっています。県の資料は見直し内容として、こう並べています。

令和7年度 要件工事令和8年度 要件工事
1 寒さ対策・断熱化1 やまぽっかリノベ
2 バリアフリー化2 バリアフリー化
3 克雪化3 克雪化
4 県産木材使用4 県産木材使用

名前だけの変更ではありません。県はこう定義しています。

「国の断熱義務化基準を上回る、県独自の断熱性能基準『やまぽっか基準』を満たす断熱改修工事」——山形県

基準は2つに分かれています。

窓改修の基準——外窓交換・内窓設置で熱貫流率1.5以下。県は「先進的窓リノベ2026のS区分相当」と書き添えています。

部分断熱改修の基準——熱抵抗値で、部位ごとに決まっています。

部位熱抵抗値(平方メートル・ケルビン毎ワット)
屋根6.6以上
天井5.7以上
外壁3.3以上
3.3以上
土間床等の外周部分の基礎壁3.5以上

ここで「外壁」が出てきます。ただし熱抵抗値3.3以上という数字は、断熱材の厚みで作る値です。断熱塗料や遮熱塗料の塗膜では、桁が違って届きません。

やまぽっかリノベを狙うなら、外壁の内側か外側に断熱材を入れる工事になります。外張り断熱と塗装を同時にやる、という選択はありますが、費用の規模が変わることは先に知っておいてください。

なお県の資料には【全体断熱改修】(壁、床、天井、窓など)【部分断熱改修】(「生活空間」に限定した断熱改修)の2種類が示されています。家じゅうをやるか、居間や寝室など使う部屋だけにするかで、加算の額が変わります。

雪止めが、外壁塗装といちばん相性がいい理由

要件工事4つのうち、外壁塗装と組み合わせやすいのは克雪化です。県が挙げている例は「雪止め設置、雪割板設置、融雪設備設置など」

理由は単純で、雪止めも外壁塗装も足場を組む工事だからです。

  • 足場が1回で済みます。別々にやると、足場代を2回払うことになります
  • 職人が屋根まわりに入る工程が重なります。工期が足し算になりにくい
  • 塗り替えの時期は、雪止めを付け替える時期でもあります。古い雪止めが錆びていれば、塗装の前に判断が要ります

バリアフリー化(段差解消・手すり・引戸)や県産木材使用(0.4立方メートル以上)は、家の中の工事になりがちで、外壁の工事とは別々に動きます。組み合わせる意味では、克雪化がいちばん自然です。

ただし雪止めを付ければ必ず10点になる、とは県の資料に書かれていません。点数は市町村の算出表で決まります。鶴岡市のように「雪止めを5メートル以上で10点」と読める市もありますが、長さや仕様で変わるので必ず確認してください。

いくら出るか——24万円と30万円、それに加算

県の補助率と上限額は、世帯で2つに分かれます。

対象世帯補助上限額
一般世帯24万円(工事費の1/5)
移住世帯・新婚世帯・子育て世帯30万円(工事費の1/3)

そこに、やまぽっかリノベの加算が乗ります。

やまぽっかリノベの種類加算額
全体断熱改修+20万円
部分断熱改修+10万円

図2 山形県の住宅リフォーム総合支援事業の補助上限額(万円)

山形県の住宅リフォーム総合支援事業の補助上限額 山形県の住宅リフォーム総合支援事業の補助上限額は、一般世帯が24万円で工事費の5分の1、移住世帯と新婚世帯と子育て世帯が30万円で工事費の3分の1である。やまぽっかリノベに該当する場合は加算があり、全体断熱改修で20万円、部分断熱改修で10万円が上限額に加わる。したがって移住・新婚・子育て世帯が全体断熱改修を行う場合の上限は50万円、一般世帯が全体断熱改修を行う場合は44万円となる。部分断熱改修の場合はそれぞれ40万円と34万円である。参考として、金山町の街並み景観形成助成事業における外観塗装工事は3分の1で上限15万円以内である。 50 移住・新婚・子育て+全体断熱 44 一般世帯+全体断熱 40 移住・新婚・子育て+部分断熱 34 一般世帯+部分断熱 30 移住・新婚・子育て世帯 24 一般世帯 15 金山町 外観塗装(町の制度) 補助上限額(万円)/市町村が独自に上乗せする場合があります
出典:山形県「令和8年度 山形県住宅支援制度について ④住宅リフォーム支援」および金山町(2026年9月13日確認)

補助率にも注意してください。一般世帯は工事費の5分の1です。24万円を受け取るには、対象工事費が120万円必要になります。外壁塗装と雪止めを合わせて120万円という規模は、30坪程度の家なら現実的な範囲ですが、上限額だけを見て期待すると差が出ます。

移住・新婚・子育て世帯は3分の1なので、30万円を受け取るには90万円。こちらのほうが率は良いです。

県には申し込めません。窓口は市町村です

「山形県 リフォーム 補助金」で調べてこのページに来られた方に、いちばん先にお伝えしたいのがここです。

「県補助金を含む住宅リフォーム支援の申請及び問合せ窓口は、各市町村となります。」——山形県

県庁に電話しても、申請はできません。県は制度とお金を用意していて、配るのは市町村、という分担です。

この形なので、同じ県の制度を使っていても、市町村ごとに見え方が変わります。

  • 募集期間が違う——山形市は年4回・各5日間だけ。期間を外すと、その回は動けません
  • 補助率・補助金額が違う——市が独自に上乗せしている場合があります
  • 交付要件が追加される——市内業者の条件や、所得の条件が足されることがあります

県の資料が「市町村ごとに、募集期間、補助率・補助金額が異なる場合や、交付要件が追加される場合があります。」と最初に断っているのは、このためです。

35市町村のうち30に、住宅リフォームの制度がありました

山形県は住宅情報総合サイト「タテッカーナ」を運営していて、支援策サーチで市町村ごとの支援策を調べられます。目的(新築・リフォーム・その他)と市町村を選ぶと、支援内容・対象要件・支援額まで表示されます。

当サイトで35市町村ぶんを数えました。

項目
掲載されている支援策856
住宅リフォームの制度がある市町村30/35
制度名に【県支援事業活用】と付けている市町村14
制度名に【県協調事業活用】と付けている市町村1(飯豊町)

制度の名前に「県支援事業活用」と書く——この書き方は、他県ではあまり見ません。市町村が「これは県のお金です」と名前で示しているということです。

【県支援事業活用】と付けているのは、山形市・天童市・東根市・河北町・西川町・大江町・金山町・真室川町・戸沢村・小国町・白鷹町・酒田市・三川町・遊佐町の14市町村でした。

制度名がそれぞれ違うので、探すときは「住宅リフォーム総合支援事業」だけでなく「住宅リフォーム支援事業」「リフォーム補助金」でも探してください。寒河江市は「SAGAECOリフォーム補助金」飯豊町は「いいで住まいるリフォーム支援事業」のように、独自の名前を付けている市町もあります。

塗装が名指しで出てくるのは、2つの町だけでした

856の支援策の説明文を検索したところ、「塗装」という語が出てくるのは2つの町でした。どちらもリフォームの制度ではなく、景観の制度です。

金山町 街並み景観形成助成事業

「住宅の新築や増改築で外観に要する費用の1/3、100万円以内、その他建築物では40万円以内。ただし、色彩変更は15万円以内。」
「※景観条例に合致している建物等(金山住宅等)の外観塗装工事も対象拡充。(1/3、上限15万円以内)」——金山町

外観塗装工事が名指しで対象になっています。条件は「街並み形成基準に合致すること」。金山町は金山住宅という町並みの様式を持つ町で、その基準に合う色や仕様であることが前提になります。

大江町 優良景観形成事業

「一定の要件を満たした屋根塗装や板塀の設置または修繕及び生垣の設置、土蔵の補修に対する補助」
「※屋根の塗替えの改修は、赤や青等の明るい色から黒または濃灰色へ塗替えする場合」——大江町

こちらは屋根で、しかも色の方向まで決まっています。赤や青の屋根を黒か濃灰色にする——町並みを落ち着かせる方向の塗り替えだけが対象です。改修工事費の4分の1から2分の1以内かつ10万円から50万円以内で、町内の業者に依頼することも条件です。

この2つから分かることが1つあります。山形県で塗装にお金が出るのは、「家を直す」文脈ではなく「町並みを整える」文脈です。住宅の補助金のページだけを見ていると、どちらも出てきません。

一覧の説明文に出てこないからといって、対象外とは限りません。山形市は一覧の概要文に塗装の語がありませんが、制度の詳細を開くと対象工事の1番目が「屋根(雨樋を含む)、外壁、軒天井の塗装及び修繕工事」です。一覧に出ないことと、対象でないことは別です。

どこにも当てはまらないとき

雪止めを付ける予定もなく、断熱までは考えていない、金山町でも大江町でもない——という方も多いはずです。

そのときは、見積書の作り方だけ先に決めておいてください。山形の制度から逆算すると、確かめる順番はこうなります。

  1. 雪止めの状態を見てもらう。塗り替えの足場があるうちにしか触れない部分です。錆びて効かなくなっている雪止めは、塗装と同時が最も安く済みます。結果として要件工事にもなり得ます
  2. 外壁と屋根の面積が、それぞれ平方メートルで書いてあるか。「一式」の見積書は、制度に出す以前に他社と比べられません
  3. 塗料の商品名と缶数。商品名がないと、寒冷地で何年もつ塗料なのか判断できません

山形は、凍結と融解が繰り返される地域です。ひび割れに水が入って凍れば、塗膜は内側から押し上げられます。塗る前の下地処理をどこまでやるかが、他県よりも効いてきます。見積書に下地処理の行があるかどうかを、必ず見てください。

そのうえで、一括見積もりサービスで2社以上の紙をそろえてください。同じ家の工事なのに、雪止めを見ている会社と見ていない会社で、見積書の中身が変わります。

国の補助金なら使えますか

市の制度に条件が付くと分かると、次に出てくるのがこの質問です。先に答えを書きます。外壁塗装そのものに出る国の補助金は、ありません。

よく名前が挙がるみらいエコ住宅2026事業も、対象は窓などの開口部の断熱改修、躯体の断熱改修、給湯器といった設備です。塗り替えは対象工事に入っていません。

まぎらわしいのが「躯体の断熱改修」です。これは壁・天井・床に断熱材を入れる工事のことで、断熱塗料や遮熱塗料を塗ることではありません。「外壁が対象」という説明だけを見て、塗り替えも入ると思ってしまう方がいます。

窓の断熱や給湯器の交換を同時にやるなら、その部分は対象になり得ます。ただし申請には「住宅省エネ支援事業者」に登録した業者が工事を請け負う必要があり、予算の上限に達した時点で受付が終わります。くわしくは国の制度と外壁塗装の関係にまとめました。

よくある質問

山形県から外壁塗装の助成金は出ますか。

外壁塗装だけでは出ません。県の住宅リフォーム総合支援事業は「下表のいずれか一つ以上を含み基準点が10点以上となる工事」が対象で、その要件工事はやまぽっかリノベ・バリアフリー化・克雪化・県産木材使用の4つです。外壁塗装はこの4つに入っていません。ただし要件工事を含んで10点を満たせば、その工事全体が対象工事費になるので、塗装の費用も含められます。

その「10点」というのは何ですか。

要件工事の内容ごとに基準点が決まっていて、合計で10点以上になることが条件です。点数の付け方は市町村が工事点数算出表として公表しています。当サイトで調べた範囲では、鶴岡市と酒田市が算出表を公開していました。自分の工事が何点になるかは、市町村の担当課か算出表で確かめてください。

いちばん現実的に点数を作る方法は何ですか。

克雪化です。県の資料は克雪化の例として「雪止め設置、雪割板設置、融雪設備設置など」を挙げています。雪止めの設置は外壁塗装と同じく足場を組む工事なので、同じ足場でまとめられます。工期も費用も足し算になりにくい組み合わせです。

やまぽっかリノベというのは何ですか。

令和8年度から始まった呼び方です。県の資料には「国の断熱義務化基準を上回る、県独自の断熱性能基準『やまぽっか基準』を満たす断熱改修工事」と書かれています。令和7年度までは「寒さ対策・断熱化」という要件工事でしたが、令和8年度から名前と基準が変わりました。

やまぽっか基準は、どのくらいの性能ですか。

2つに分かれます。窓改修は熱貫流率1.5以下(外窓交換・内窓設置)で、県は「先進的窓リノベ2026のS区分相当」と書いています。部分断熱改修は熱抵抗値で、屋根6.6以上、天井5.7以上、外壁3.3以上、床3.3以上、土間床等の外周部分の基礎壁3.5以上です。

外壁の熱抵抗値3.3以上というのは、断熱塗料でも届きますか。

届きません。熱抵抗値3.3という数字は断熱材の厚みで作る値で、塗膜の厚さでは桁が違います。やまぽっかリノベを狙うなら、外壁の内側または外側に断熱材を入れる工事が必要です。塗装と同時に外張り断熱をするなら話が別ですが、費用の規模が変わります。

いくら出ますか。

一般世帯が24万円(工事費の5分の1)、移住世帯・新婚世帯・子育て世帯が30万円(工事費の3分の1)です。やまぽっかリノベに該当する場合は加算があり、全体断熱改修で20万円、部分断熱改修で10万円が上限額に足されます。移住・新婚・子育て世帯が全体断熱改修をすれば、上限は50万円になります。

県に申し込めばいいのですか。

申し込めません。県の資料に「県補助金を含む住宅リフォーム支援の申請及び問合せ窓口は、各市町村となります。」と明記されています。「山形県 リフォーム 補助金」で調べても、実際の行き先はお住まいの市町村です。

市町村で条件が変わることはありますか。

あります。県自身が「市町村ごとに、募集期間、補助率・補助金額が異なる場合や、交付要件が追加される場合があります。」と書いています。県の資料は「県補助金に関する事項に限定しています」とも断っているので、実際に使うときは市町村の要綱を読む必要があります。

県内で、リフォームの補助がある市町村はいくつありますか。

当サイトが県のサイト「タテッカーナ」の支援策サーチで数えたところ、35市町村のうち30に住宅リフォームの制度がありました。そのうち14市町村は制度名に【県支援事業活用】と付けていて、飯豊町は【県協調事業活用】と書いています。県の事業を市町村が使っている構造が、制度名に出ています。

外壁塗装が名指しで対象になっている市町村はありますか。

当サイトが調べた範囲では2つの町にありました。金山町の街並み景観形成助成事業は「景観条例に合致している建物等(金山住宅等)の外観塗装工事も対象拡充。(1/3、上限15万円以内)」と書いています。大江町の優良景観形成事業は屋根塗装が対象です。どちらも景観の制度で、リフォームの制度ではありません。

金山町の制度は、どんな条件ですか。

街並み形成基準に合致することが条件です。住宅の新築や増改築で外観に要する費用の3分の1・100万円以内、その他の建築物では40万円以内。ただし色彩変更は15万円以内で、外観塗装工事も同じく3分の1・上限15万円以内です。金山町は金山住宅という町並みの様式を持つ町です。

大江町の屋根塗装は、どんな色でもいいのですか。

よくありません。町が「※屋根の塗替えの改修は、赤や青等の明るい色から黒または濃灰色へ塗替えする場合」と条件を書いています。色を落ち着かせる方向の塗り替えだけが対象です。改修工事費の4分の1から2分の1以内で、10万円から50万円以内。町内の業者に依頼することも条件です。

山形市はどうですか。

山形市は住宅リフォーム総合支援事業の対象工事の1番目が「屋根(雨樋を含む)、外壁、軒天井の塗装及び修繕工事」です。市補助タイプなら工事費の50パーセント・20万円限度ですが所得400万円以下という条件があり、県市補助タイプは所得制限なしで一般20パーセント・24万円です。募集は年4回・各5日間で、先着順ではなく公開抽選です。

鶴岡市や酒田市はどうですか。

両市とも10点を集める仕組みで、工事点数算出表を公表しています。鶴岡市は一般世帯で工事費の5分の1・上限24万円、断熱を入れると34万円から44万円。酒田市は耐震改修が50パーセント・140万円に引き上げられています。くわしくはそれぞれのページにまとめました。

米沢市はどうですか。

米沢市も要件工事は4つで、断熱か克雪なら現実的だと当サイトでは書いています。20パーセント+加算で最大50万円、予算の残額が公表されていて、市内に本社のある業者に限られます。

工事を頼む会社に条件はありますか。

市町村によります。金山町は「県内又は町内に所在地を有する個人事業者または県内に本店を有する法人事業者に工事を発注すること」、米沢市は市内に本社のある業者、大江町は町内の業者。県の資料は市町村ごとに交付要件が追加される場合があると書いているので、この条件も市町村ごとに確かめてください。

県のサイトで制度を探せますか。

探せます。山形県住宅情報総合サイト「タテッカーナ」に支援策サーチがあり、目的(新築・リフォーム・その他)と市町村を選ぶと、その市町村で使える支援策が支援内容・対象要件・支援額まで表示されます。当サイトが35市町村ぶんを数えたところ、掲載されている支援策は856ありました。

その856の中に、塗装の制度はもっとありませんか。

一覧の概要文で「塗装」という語が出てくるのは大江町と金山町の2つだけでした。ただし山形市のように、一覧の概要文には出ないけれど詳細を開くと対象工事の1番目が外壁塗装、という市もあります。一覧に出ないことと、対象でないことは別です。

結局、何から始めればいいですか。

3つの順番です。1つめ、自分の工事に要件工事を1つ足せるかを考える(雪止めがいちばん現実的です)。2つめ、市町村の担当課に「この工事で10点になりますか」と聞く。3つめ、市町村の募集期間を確かめる。山形市のように年4回・各5日間しか受け付けない市もあるので、期間を外すとその年は動けません。

参考にした情報

この記事は、山形県と県内市町村の公式情報をもとにしています。制度の内容は年度の途中でも変わるため、申請の前に必ず公式ページと窓口でご確認ください。

  • 山形県「令和8年度 山形県住宅支援制度について ④住宅リフォーム支援」2026年9月13日確認)——「対象工事 下表のいずれか一つ以上を含み基準点が10点以上となる工事」/要件工事=やまぽっかリノベ(全体断熱改修工事、部分断熱改修工事、窓断熱改修工事)/バリアフリー化(段差解消、手すり設置、便器を座便式のものに交換、開戸を引戸に交換など)/克雪化(雪止め設置、雪割板設置、融雪設備設置など)/県産木材使用(0.4立方メートル以上)/補助上限は一般世帯24万円(工事費の1/5)・移住世帯・新婚世帯・子育て世帯30万円(工事費の1/3)、やまぽっかリノベの加算は全体断熱改修20万円・部分断熱改修10万円/やまぽっかリノベ=「国の断熱義務化基準を上回る、県独自の断熱性能基準『やまぽっか基準』を満たす断熱改修工事」/窓改修は熱貫流率1.5以下(先進的窓リノベ2026のS区分相当)、部分断熱改修は屋根6.6/天井5.7/外壁3.3/床3.3/土間床等の外周部分の基礎壁3.5(熱抵抗値・以上)/注意事項=「住宅リフォーム支援の内容は、県補助金に関する事項に限定しています。」「市町村ごとに、募集期間、補助率・補助金額が異なる場合や、交付要件が追加される場合があります。」「県補助金を含む住宅リフォーム支援の申請及び問合せ窓口は、各市町村となります。」/令和7年度の要件工事1は「寒さ対策・断熱化」で、令和8年度から「やまぽっかリノベ」に変更
  • 山形県すまい情報センター「タテッカーナ」支援情報2026年9月13日確認)——県が運営する住宅情報総合サイト。支援策サーチで目的(新築・リフォーム・その他)と市町村を選ぶと、支援内容・対象要件・支援額まで表示されます。当サイトが35市町村ぶんを数えたところ、掲載されている支援策は856、住宅リフォームの制度がある市町村は30/制度名に【県支援事業活用】と付けているのは14市町村(山形市・天童市・東根市・河北町・西川町・大江町・金山町・真室川町・戸沢村・小国町・白鷹町・酒田市・三川町・遊佐町)、【県協調事業活用】飯豊町/問合せは山形県 県土整備部 建築住宅課 023-630-2154
  • 山形県 支援策サーチ「金山町 街並み景観形成助成事業」ほか金山町の支援策2026年9月13日確認)——「住宅の新築や増改築で外観に要する費用の1/3、100万円以内、その他建築物では40万円以内。ただし、色彩変更は15万円以内。」「※景観条例に合致している建物等(金山住宅等)の外観塗装工事も対象拡充。(1/3、上限15万円以内)」/対象要件は「街並み形成基準に合致すること」/同じ町の金山町住宅リフォーム総合支援事業【県支援事業活用】「県内又は町内に所在地を有する個人事業者または県内に本店を有する法人事業者に工事を発注すること」で、一般リフォームは県内業者で1/5・24万円以内、人口減少対策分は1/3・30万円以内
  • 山形県 支援策サーチ「大江町の住宅支援策」2026年9月13日確認)——大江町優良景観形成事業「一定の要件を満たした屋根塗装や板塀の設置または修繕及び生垣の設置、土蔵の補修に対する補助」「町内にある住宅・店舗・土蔵及びブロック塀・板塀の所有者が改修工事を町内の業者に依頼した場合 ※屋根の塗替えの改修は、赤や青等の明るい色から黒または濃灰色へ塗替えする場合」改修工事費の1/4〜1/2以内かつ10〜50万円以内/町のリフォーム補助は補助率20%・上限24万円(やまがた省エネ健康住宅の認証を受ける改修は上限44万円、基準を満たす断熱材を使用する改修は上限34万円)、世帯要件を満たす場合は1/3・上限30万円(同50万円・40万円)/耐震改修は補助率80%・上限120万円
  • 各市の一次情報は、それぞれのページにまとめています——山形市対象工事の1番目が「屋根(雨樋を含む)、外壁、軒天井の塗装及び修繕工事」市補助タイプは工事費の50%・20万円限度だが所得400万円以下県市補助タイプは所得制限なしで一般20%・24万円「公開で抽選を行い、補助予定者を決定します。先着順ではありません」募集は年4回・各5日間)/米沢市(要件工事は4つ・20%+加算で最大50万円予算の残額を公表市内に本社のある業者に限る)/鶴岡市10点を集める仕組み雪止めを5メートル以上で10点外壁塗装は「対象にできないもの」の一覧にも入っていない・一般世帯で5分の1・上限24万円、断熱を入れると34〜44万円)/酒田市工事点数算出表を公表・「点数がつく工事」と「お金の対象になる工事」は別耐震改修は50%・140万円に引き上げ
  • 山形県「タテッカーナ」の支援情報を開く——県の令和8年度の資料も、市町村ごとの支援策サーチもここから辿れます。申請の前に、必ずこことお住まいの市町村の窓口で最新の内容を確かめてください

最終確認日:2026年9月13日。受付状況や金額は年度の途中でも変わります。申請の前に必ず最新の公式ページと窓口でご確認ください。

問い合わせ先
申請と問合せは、お住まいの市町村の住宅リフォーム支援制度担当課へ(県には申し込めません)
制度そのものの問合せ=山形県 県土整備部 建築住宅課 023-630-2154
金山町の街並み景観形成=金山町/大江町の優良景観形成=大江町(どちらも町内業者の条件があります)

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