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3階建ての外壁塗装は高い?——同じ延べ床でも、壁は約1.2倍、屋根は約0.7倍になります
3階建ての相場を調べると、金額の目安は出てくるのに「なぜ2階建てと違うのか」が書かれていません。「高い」とだけ言われても、判断のしようがないと思います。——そこで同じ延べ床面積で、2階建てと3階建ての塗る面積を実際に計算してみました。結果は壁が約1.2倍、屋根が約0.7倍、足場が約1.2倍。30坪でも40坪でも、同じ比率になります。この数字が分かると、見積書の読み方が変わります。
※本ページはプロモーション(広告)を含みます。
このページの内容
- 先に結論
- 計算してみます
- なぜこうなるのか
- 屋根は、逆に減ります
- 足場——高さが上がると何が変わるか
- 「3階建て料金」は、会社によって対応が違います
- 3階建ての色選び
- 見落とされやすい部分
- 木造・鉄骨・RC造で変わること
- 見積書で見る行と、聞く質問
- よくある質問
先に結論
①同じ延べ床なら、3階建ては壁が約1.2倍になります
②屋根は約0.7倍に減ります——1階の面積が小さくなるからです
③足場も約1.2倍——外周は短くなりますが、高さが1.5倍になります
④だから「3階建てだから高い」ではなく「壁が増えて、屋根が減る」です
⑤坪数から金額を出そうとすると、合いません——相場表の多くは2階建てを前提にしています
そして、いちばん実用的なのはここです。——3階建ての見積もりを比べるときは、坪数ではなく「壁の㎡数」をそろえてください。
計算してみます
条件をそろえないと比べられないので、前提を先に書きます。——上から見て正方形、階高は1階あたり約2.8mとして計算した概算です。
| 延べ床30坪(約99㎡) | 2階建て | 3階建て |
|---|---|---|
| 1階の広さ | 15.0坪 | 10.0坪 |
| 1辺の長さ | 約7.04m | 約5.75m |
| 外周 | 約28.2m | 約23.0m(短くなる) |
| 建物の高さ | 約5.6m | 約8.4m(1.5倍) |
| 壁のおおよその面積 | 約158㎡ | 約193㎡ |
| 屋根(上から見た面積) | 約50㎡ | 約33㎡ |
| 延べ床40坪(約132㎡) | 2階建て | 3階建て |
|---|---|---|
| 外周 | 約32.5m | 約26.6m |
| 壁のおおよその面積 | 約182㎡ | 約223㎡ |
| 屋根(上から見た面積) | 約66㎡ | 約44㎡ |
どちらの坪数でも、比率は同じになりました
壁 約1.22倍
屋根 約0.67倍
足場 約1.2倍
※上から見て正方形、階高2.8mとした場合の概算です。実際の家は凹凸があり、窓の分も引かれます。ここで見てほしいのは絶対値ではなく「どちらに増えて、どちらに減るか」です(塗装面積の出し方)。
なぜこうなるのか
3階建てにすると、2つのことが同時に起きます。
1. 1階の面積が小さくなる → 外周が短くなる
同じ延べ床を3層に分けるので、1層あたりは小さくなります
2. 高さが1.5倍になる
2階建ての約5.6mに対して、3階建ては約8.4m
壁の面積は「外周 × 高さ」で決まります。——外周は減るのに、高さの増え方がそれを上回る。だから壁は増えます。
この関係は、平屋のときの逆です。——平屋は外周が伸びて、高さが低いので、壁が減って屋根が増えました(平屋の外壁塗装)。
| 同じ延べ床で比べると | 壁 | 屋根 |
|---|---|---|
| 平屋 | 少ない(約0.7倍) | 多い(約2倍) |
| 2階建て | 基準 | 基準 |
| 3階建て | 多い(約1.2倍) | 少ない(約0.7倍) |
つまり、階数は「壁と屋根の配分」を決めています。——延べ床が同じでも、塗る場所の内訳が入れ替わるということです。
屋根は、逆に減ります
ここは見落とされがちですが、金額にははっきり効きます。——屋根の面積は、1階の面積とほぼ同じだからです。
3階建ては1階が小さいので、屋根も小さくなります。——先ほどの計算では、30坪で約50㎡ → 約33㎡。3分の2です。
だから、屋根も一緒に塗る場合はこうなります
壁が増える分と、屋根が減る分が、いくらか相殺されます。
——「3階建てだから全部が高くなる」ではありません。
逆に、外壁だけを塗る場合は、増えた分がそのまま出ます。——見積もりを比べるときは、屋根が入っているかどうかを先にそろえてください(この金額は妥当か)。
💡屋根の面積は、上から見た面積より少し大きくなります。——傾いているからです。住宅で多い4〜5寸勾配なら1.08〜1.12倍程度です(屋根の勾配と面積)。
足場——高さが上がると何が変わるか
足場は、家の周りを囲む面積で決まります。——外周は短くなるのに、高さが1.5倍。だから壁と同じく、足場も増えます。
先ほどの計算では、足場も約1.2倍でした。——ただし足場については、面積以外にも効いてくる要素があります。
| 3階建てで変わること | 中身 |
|---|---|
| 段数が増える | 高さが上がるぶん、足場の層が増えます |
| 組み立て・解体の時間 | 部材が増えるので、その日の作業も長くなります |
| 材料の運搬 | 高い位置まで運び上げる手間が増えます |
| 安全対策 | 高所での作業になります。労働安全衛生規則でも、高さ2m以上の箇所での作業には足場等による作業床が求められています |
| 敷地の条件 | 隣家との隙間が狭いと、組み方が変わります |
⚠️「3階建てだから足場が組めない」ということは、まずありません。——ただし敷地の条件によっては、組み方の工夫が要ることがあります。現地調査のときに「うちは足場を組めますか」と聞いておくと確実です(現地調査で見られること)。
足場は、施主がいちばん検算しやすい項目です
見積書の足場の行に、数量(㎡)と単価が書かれているか。
——2社の見積書で㎡数が大きく違うなら、どちらかが家の形を正しく見ていない可能性があります(見積書の内訳)。
「3階建て料金」は、会社によって対応が違います
ここは正直に書いておきます。——3階建ての扱いは、業界で統一されていません。
| よくある対応 | 考え方 |
|---|---|
| 2階建てと同じ平米単価 | ㎡数が増えるので、総額は自然に上がるという考え方 |
| 平米単価に少し上乗せ | 高所作業の手間を単価に反映する考え方 |
| 足場だけ割増 | 段数と手間の増加を、足場の項目で見る考え方 |
どれが正しい、という話ではありません。——問題なのは、どの考え方なのかが見積書から読み取れないことです。
だから、こう聞いてください
「3階建てということで、2階建てと変わる項目はありますか。あるなら、どこですか。」
——「単価に乗せています」「足場で見ています」「変わりません」。どれでも構いません。答えられることが大事です。
そして、この質問は会社選びにそのまま使えます。——2〜3社に同じことを聞くと、考え方の違いがはっきり出ます。金額の差が、どこから来ているのかも見えるようになります。
3階建ての色選び——見上げる形になります
これは金額の話ではありませんが、3階建てならではの論点です。——建物が高いぶん、道路からは見上げる形になります。
見上げると、こうなります
・空を背景にして見える——明るい色は、より明るく見えます
・面積が大きく見える——色の印象が強く出ます
・1階部分は、近くで見られる——質感や汚れが目に入りやすい
色見本は手元で、水平に見て選びます。——ところが実際は、見上げた状態で見ることになります。この差が、仕上がりの印象を変えます。
💡だから、サンプルは外で、離れて見てください。——できれば道路に立って、家を見上げる位置から。手元で見るのと、印象がかなり変わります(色の決め方)。
上下で色を分けるとき
3階建てで2色に分ける場合、どこで分けるかが問題になります。——2階建てなら「1階と2階の境」で自然ですが、3階建てには境目が2つあります。
| 分け方 | 見え方 |
|---|---|
| 1階/2・3階 | 下が重く見えて、安定した印象になりやすい |
| 1・2階/3階 | 上が軽く見えます。建物が高く見える方向 |
| 建物の作りに沿って分ける | 出っ張りや素材が変わるところで分ける。いちばん自然になります |
色より先に「境目」を決めるのは、2階建てと同じです(ツートンの決め方)。ただし3階建ては選択肢が増えるぶん、迷いやすくなります。
3階建てで、見落とされやすい部分
高さがあることで、数量が増える部分があります。——見積書に行が立っているか、確認してください。
| 部分 | 3階建てだとどうなるか |
|---|---|
| 竪樋(たてどい) | 縦に下りる樋が長くなります。塗る長さも、傷んだときの交換範囲も増えます(雨樋の修理) |
| ベランダ | 階ごとにある場合、防水の対象が増えます(ベランダ防水の費用) |
| 手すり・笠木 | ベランダの数だけ増えます |
| 破風・軒天 | 屋根が小さくなるので、ここは減る方向です |
| 換気フード・配管 | 階数が増えると、外壁に出ている部材も増えます |
「付帯部一式」とだけ書かれている場合は、何が入っているかを聞いてください。——3階建てでは、付帯部の量そのものが2階建てと違います(付帯部とは)。
木造・鉄骨・RC造で、変わること
3階建てには、木造以外の構造も多くあります。——面積の考え方は同じですが、外壁の作りが変わります。
| 構造 | 外壁に多いもの | 塗装で変わるところ |
|---|---|---|
| 木造 | 窯業系サイディング、モルタル | 目地(シーリング)の打ち替えが本題になります |
| 鉄骨造 | ALCパネル、金属サイディング | ALCは吸い込みやすく、下塗りの考え方が変わります(ALC外壁) |
| RC造 | コンクリート、タイル | ひび割れの補修方法が変わります(タイル外壁) |
だから、最初に聞くのはこれです。——「うちの構造と外壁材で、施工の経験はありますか。」木造の3階建てと、鉄骨造の3階建てでは、必要な知識が違います。
⚠️ALCの3階建ては、とくに確認してください。——ALCは水を吸いやすい材料で、下塗りの選び方と回数が仕上がりを左右します。2〜3社に見てもらうときに、「ALCですが、下塗りは何を使いますか」と全社に聞いてみてください。
見積書で見る行と、聞く質問
3階建ての見積もりで、いちばん大事なのは「㎡数」です。
| 見る行 | 読み取れること |
|---|---|
| 外壁塗装の数量(㎡) | ここをそろえないと比較になりません。2社で大きく違うなら、どちらかが実測していない可能性 |
| 足場の数量(㎡)と単価 | 施主がいちばん検算しやすい項目です |
| 屋根の有無と数量 | 3階建ては屋根が小さくなります。入っているかで総額が動きます |
| 高所作業の割増 | 行として立っているか、単価に含まれているか |
| 付帯部 | 雨樋・破風・軒天。3階建ては雨樋が長くなります |
聞くのは、この3つです
1.「外壁の㎡数は、どうやって出しましたか。」
——実測か、図面か、坪数からの概算か
2.「3階建てということで、2階建てと変わる項目はありますか。」
——単価か、足場か、変わらないか
3.「うちは足場を組めますか。」
——敷地の条件で組み方が変わることがあります
💡1がいちばん効きます。——坪数から概算した㎡数だと、3階建てでは合いません。相場表の坪単価は、多くが2階建てを前提にしているからです(坪単価が合わない理由)。
よくある質問
3階建ての外壁塗装は、2階建てより高いですか?
同じ延べ床なら、外壁は高くなります。——計算では壁が約1.2倍です。ただし屋根は約0.7倍に減るので、屋根も一緒に塗るなら、増えた分と減った分がいくらか相殺されます。「3階建てだから全部が高い」ではありません。
坪数から金額を計算できますか?
3階建てでは合いません。——相場表の坪単価は、多くが2階建てを前提にしているからです。同じ30坪でも、3階建ては壁が約1.2倍あります。実測した壁の㎡数で見てください(塗装面積の出し方)。
足場代はどれくらい変わりますか?
計算では約1.2倍です。——外周は短くなりますが、高さが1.5倍になるからです。加えて段数が増え、組み立て・解体の時間と、材料の運搬の手間も増えます。見積書の足場の行に、数量(㎡)と単価が書かれているか見てください。
「3階建て料金」を取られました。妥当ですか?
取り方は会社によって違います。——単価に乗せる/足場で見る/変わらない、どれもあります。問題は金額そのものより、どの考え方なのかが説明されているかどうかです。「2階建てと変わる項目はどこですか」と聞いてみてください。
3階まで足場を組むと、近所に迷惑になりませんか?
高くなるぶん、圧迫感は出ます。——だから工事前の挨拶が、2階建て以上に効きます。いつからいつまで、音が出る日はいつか。先に伝えておくだけで、苦情はかなり減ります(ご近所への挨拶)。
隣の家との隙間が狭いのですが、足場は組めますか?
組める場合と、工夫が要る場合があります。——狭いと組み方が変わり、作業効率が落ちるぶん費用に影響することがあります。足場が隣の敷地にかかる場合は、お隣の了承が要ります。現地調査のときに確認してください。
3階部分だけ塗ることはできますか?
技術的にはできますが、足場は結局必要です。——足場は家の周りに組むので、塗る範囲を減らしても足場代はあまり減りません。減るのは塗料代と手間の分です(一部だけ塗る)。
工期は長くなりますか?
塗る面積が増えるぶん、長くなります。——足場の組み立て・解体にも時間がかかります。ただし日数は天候にも左右されます。工程表をもらって、足場を組む日・高圧洗浄の日・足場をばらす日を確認しておいてください(工事の流れと工期)。
3階の窓は、どうなりますか?
塗る面の窓は、一定期間開けられなくなります。——3階建てでは、生活の中心が2階・3階にあることも多いので、影響が大きくなります。いつ、どの窓が使えないのかを工程表で確認してください(工事中の暮らし)。
RC造(鉄筋コンクリート)の3階建てですが、同じ考え方でいいですか?
面積の考え方は同じですが、外壁の作りが違います。——コンクリートの外壁は、下地の処理も塗料の選び方も木造とは変わります。「うちはRC造ですが、施工の経験はありますか」と先に聞いてください。
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この金額は妥当か
判定の手順を3ステップで
現地調査の当日
足場が組めるかを聞く場面
足場なしでできる?
2m以上で必要になります
参考にした情報
当サイトによる概算——上から見て正方形、階高を1階あたり約2.8mと仮定し、延べ床30坪(約99.2㎡)および40坪(約132.2㎡)について、2階建てと3階建ての外周・壁面積・屋根の水平投影面積を算出。壁面積は「外周×建物高さ」、屋根は「延べ床面積÷階数」として計算した。結果は30坪・40坪のいずれでも、3階建ては2階建てに対して壁が約1.22倍、屋根が約0.67倍、足場が約1.2倍となった。実際の建物は凹凸があり開口部の控除もあるため、絶対値ではなく増減の方向を見るための数字である。
労働安全衛生規則第518条——墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのある高所(高さ2メートル以上)での作業について、足場の組立て等の方法により作業床を設ける義務が事業者にある旨
最終確認日:2026年8月28日。実際の金額は、建物の形状・立地・傷み具合・使用する塗料によって変わります。最終的には現地を確認した施工会社の見積もりでご判断ください。