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ベルアートの塗り替え——メーカーが「塗り替え用」を別に用意しています

おうちの外壁が「ベルアート」だと言われた方へ。——これは塗料ではなく、こてやローラーで模様をつけた塗り壁材です。だから塗り替えのとき、普通の外壁塗料で塗ると凹凸が埋まって、別の壁になります。ただ、あわてなくて大丈夫です。メーカーのエスケー化研が、ベルアート専用の塗り替え材を用意しています。——製品ページの「適用下地」の欄に、「ベルアート」と名指しで書いてあるのです。公式の数字とあわせて整理しました。

このページの内容全12項目

ベルアートは塗り壁の仕上げ材の名前で、その下はモルタルやサイディングです。下地が何かで工程が変わるので、外壁の種類の見分け方を先に見てください。

ベルアートは塗料ではありません

まず、ここを押さえてください。——エスケー化研はベルアートの一般名称を「アクリル樹脂系多意匠装飾仕上塗材」としています。「塗料」ではなく「仕上塗材」。厚みをつけて模様を作る材料です。

公式の説明はこうです。

「各種デザインローラー、ガン、こて、刷毛などそれぞれの作業方法により幅広い仕上がりパターンを形成することが可能です」(エスケー化研 ベルアート 製品ページ)

ローラー・ガン・こて・刷毛。——道具を変えて模様をつけるのがこの材料の性格です。だから同じベルアートでも、家によって表情が違います。

項目公式の記載
一般名称アクリル樹脂系多意匠装飾仕上塗材
主要構成成分アクリル樹脂
艶の状況艶消し
塗装方法吹付、こて、ローラー(パターンによる)
期待耐用年数6〜9年
設計価格(材工共・下塗材込)フラット仕上げ4,150円/㎡/スタッコ仕上げ5,310円/㎡

ひび割れへの強さも書かれています。——「塗膜は微弾性を示すため、下地の微細なひび割れに追従し、雨水の浸入を防止します」。塗り壁調の見た目だけでなく、動きに追いつく性格を持たせてあるということです(外壁のひび割れの見方)。

なぜ普通の塗料で塗ると「別の壁」になるのか

理由は単純で、厚みです。——ベルアートは凹凸で表情を作っています。そこへ普通の外壁塗料をローラーで乗せると、谷が埋まっていきます。3回塗れば3回ぶん埋まります。

「塗り替えたら、のっぺりした」という後悔は、ここから起きます。——色を変えたわけでも、業者が手を抜いたわけでもありません。材料の性格が違うだけです。

これはジョリパットで起きることと同じ構造です。塗り壁材には塗り壁材の受け皿がある、ということです。

もうひとつ、見た目以外の問題があります。——透湿性です。塗り壁材は壁の中の水蒸気を通す性格を持っているものがあり、そこに通しにくい塗膜をかぶせると、逃げ場を失った水蒸気が塗膜を押し上げることがあります。膨れです。

この点はメーカーも意識していて、塗り替え材の説明にはっきり書かれています。——後の節で引きます。

なお、この話は「業者が悪い」という話ではありません。——塗り壁材を扱ったことがあるかどうかの差です。だからこそ何社かに見てもらうと、答えが揃うか割れるかで判断できます。

メーカーが名指しで用意している塗り替え材——アートフレッシュ

エスケー化研は「アートフレッシュ」という塗り替え専用の材料を出しています。——一般名称は「特殊セラミックシリコン樹脂系塗り替え用仕上塗材」。名前に「塗り替え用」と入っています。

決め手は、製品ページの「適用下地」の欄です。

「各種砂壁状、土壁調、スタッコ調、砂岩調などの既存塗膜(活膜)の塗り替え [当社適用下地] ベルアート※、ベルアートSi※、ベルアートF※、弾性ベルアート※、ソフトリシン、ソフトスタッコ、セラミソフトリシン、セラミソフトスタッコなど」

「ベルアート」と名指しで書いてあります。——迷う必要がありません。メーカーが「この壁にはこれ」と決めているのです。

そして、質感についても明言しています。——「既存のパターン、質感を維持したまま、新設時の美観を表現することができます」。凹凸を埋めずに塗り替えることを目的に作られた材料だ、ということです。

先ほどの透湿性についても、こう書かれています。

「有機系サーフェーサーをはじめ、汎用の下塗材(シーラー)と比較して高い水蒸気透過性を示しますので、塗膜の膨れを抑制します」(アートフレッシュ 製品ページ)

ふっ素樹脂系のアートフレッシュFでは、さらに具体的です。——「改修用サーフェーサーや上塗材(シーラー+トップコート)による塗り替えと比較しても高い水蒸気透過性を示し、塗り替え後の塗膜の膨れを抑制します」

「普通の塗り替え(サーフェーサー+上塗り)と比べて」と、比較対象を名指ししています。——メーカー自身が、一般的な塗り替えとの違いを説明しているわけです。

アートフレッシュで「ムラ」が出るのは、どんな壁か

「アートフレッシュ ムラ」もよく検索されています。メーカーのカタログには、どういう壁でムラが出やすいかが書かれています。

エスケー化研「アートフレッシュシリーズ」カタログ(原文)

ゆず肌仕上げ等の比較的フラットなパターンに対して施工した場合、むらを生じることがあります。

※パターンの種類により、仕上がりの雰囲気が若干既存パターンと異なることがあります。試し塗りにより確認の上、本施工に入ってください。

ムラが出やすいのは、凹凸が浅い壁のほうです。アートフレッシュは既存の凹凸を残したまま塗り替えるための材料なので、凹凸が浅いと、塗った厚みの差がそのまま見えてしまう——と読めます。

そして同じカタログに、ベルアートのパターン名ごとに、使うローラーと塗る量が載っています。

既存パターンの例(ベルアート)ローラー(毛の長さ)所要量(kg/㎡)
リシン/ジュラク/ウェーブ中毛(10〜14mm)0.6〜0.8
トラバーチン/プロヴァンス/プレスL中毛・中長毛(14〜20mm)0.7〜0.9
スタッコ/シラスL/キャニオン長毛(20mm〜)0.8〜1.0

同カタログ「既存パターン別の推奨ローラー及び所要量」より。所要量は「被塗物の形状、素地の状態、塗装方法、気象条件、希釈率等の各種条件により増減します」と注記されています。

だから、自分の壁のパターン名が分かると、聞けることが増えます。——「うちはトラバーチンですが、ローラーは何mmのものを使いますか」「試し塗りはしてもらえますか」。パターン名は新築時の仕様書に書かれていることが多く、分からなければ見積もりのときに一緒に見てもらえます。

補修用に、同じ塗料を少し残してもらう

同じカタログは、「補修用に使用塗料の控えを必ずとっておき、同一ロット、同一塗装方法で補修塗装をしてください」「補修塗りの際、仕上がり肌の違いにより、色目に若干の差を生じる場合があります」とも書いています。工事のあとに傷がついたときのために、使った塗料の残りと製品名・ロットを控えておいてもらう——これは頼んでおいて損がない一言です。

数字で並べると、逆転しています

公表されている数字を並べると、意外なことが分かります。

製品樹脂期待耐用年数設計価格(材工共・下塗材込)
ベルアート(いまの壁)アクリル樹脂6〜9年フラット4,150円/㎡
スタッコ5,310円/㎡
アートフレッシュ(塗り替え用)セラミックシリコン樹脂10〜12年3,600円/㎡
アートフレッシュF(同・ふっ素)ふっ素樹脂14〜16年4,790円/㎡

エスケー化研の各製品ページより(2026年9月3日確認)。同社は「設計価格は、300㎡以上を基準とする材工共の価格であり、下地調整費は含んでおりません」「期待耐用年数は、次の塗り替え時期の目安です。地域、立地条件、方角等により異なりますので、参考値としてお考えください」と注記しています。

読めることが2つあります。

①塗り替え材のほうが長持ちする。——ベルアート6〜9年に対し、アートフレッシュ10〜12年、Fなら14〜16年。樹脂のグレードが上がるからです。アクリル→セラミックシリコン→ふっ素、という順です(塗料の種類と期待耐用年数)。

②塗り替え材のほうが安い。——アートフレッシュ3,600円/㎡は、ベルアートのフラット仕上げ4,150円/㎡より下です。新設は模様をつける手間がかかり、塗り替えはローラーで塗るからと考えると腑に落ちます。

ただし、この数字をそのまま見積書と比べないでください。——「300㎡以上を基準」「下地調整費は含まない」と公式が書いています。戸建ての外壁は120〜180㎡ほどなので前提が違いますし、ひび割れの補修やシーリングの打ち替えは別勘定です。

使い道は「製品どうしの差」を見ることです。——アートフレッシュとFの差は1,190円/㎡。150㎡なら約18万円。耐用年数の差(10〜12年と14〜16年)に、その額を出す価値があるかという判断材料になります。

シリコンとふっ素、どちらを選ぶか

アートフレッシュFの説明に、色に関する記述があります。

「超耐候性を示すふっ素樹脂と光安定剤との相乗効果により、長期に亘り超耐久性を発揮します。また、独自の表面処理技術により無機顔料を保護することで、ラジカルの発生を抑制し、色褪せに強い塗膜を形成します」(アートフレッシュF 製品ページ)

「色褪せに強い」と書かれているのはF(ふっ素)のほうです。——濃い色や、日射の強い南面・西面が気になるなら、判断材料になります(色あせと塗り替え時期の関係)。

こういう場合考え方
次の塗り替えまでできるだけ延ばしたいF。14〜16年と10〜12年で、4年前後の差
濃い色にしたい/西日が強いF。公式が「色褪せに強い」と書いているのはFのみ
予算を抑えたいアートフレッシュ。差は1,190円/㎡
あと1回で建て替え・売却を考えているアートフレッシュで足ります

どちらにも共通して書かれている性能もあります。——低汚染性・微弾性・防かび防藻性・透湿性。塗り壁調の壁で困りやすい「汚れ」「ひび割れ」「カビや藻」に、両方とも手当てがされています(外壁のコケとカビ)。

ジョリパットとの違い——別の会社の、同じ構造

ベルアートを調べていると、必ず「ジョリパット」の名前が出てきます。——どちらも塗り壁材ですが、作っている会社が違います。

ベルアートジョリパット
メーカーエスケー化研アイカ工業
塗り替え用の材料アートフレッシュ/アートフレッシュFジョリパットフレッシュ ほか
構造どちらも「メーカーが塗り替え専用の材料を用意している」という点は同じです

見分けがつかないことがあります。——どちらも砂壁調・土壁調の仕上げができるので、見た目だけで判断するのは難しい。新築時の書類(仕様書・引き渡し資料)に製品名が書かれていることが多いので、まずそこを探してみてください。

分からないままでも、進める方法はあります。——現地調査に来た業者に、両方の可能性を伝えて見てもらうことです。職人は模様のつき方や表面の硬さである程度あたりを付けます。

そのうえで「メーカーに確認してもらえますか」と頼んでいい場面です。——エスケー化研もアイカ工業も、営業所への問い合わせを案内しています。ジョリパットの塗り替えについては別ページにまとめました。

どちらの材料でも、いちばん避けたいのは同じです。——塗り壁材と知らないまま、普通の外壁塗料で塗ってしまうこと。凹凸が埋まったあと、元に戻すには削るしかありません。

費用は「面積×単価」で自分でも検算できます

公式が㎡単価を出しているので、おおよその材工費は自分でも出せます。——ただし前提の確認が先です。

エスケー化研の注記を、もう一度そのまま引きます。

「設計価格は、300㎡以上を基準とする材工共の価格であり、下地調整費は含んでおりません」

①300㎡以上が前提。戸建ての外壁は120〜180㎡ほどなので、この単価より高くなるのが普通です。
②下地調整費は別。ひび割れの補修、シーリングの打ち替え、洗浄は入っていません。
③足場も別。設計価格は塗る作業の話です。

それでも、桁を確かめる役には立ちます。

外壁面積アートフレッシュ(3,600円/㎡)アートフレッシュF(4,790円/㎡)
120㎡約43万円約57万円約14万円
150㎡約54万円約72万円約18万円
180㎡約65万円約86万円約21万円

エスケー化研の設計価格(材工共・下塗材込)に面積を掛けた単純計算です。同社の注記どおり300㎡以上を基準とする価格なので、戸建てではこれより高くなります。足場・下地調整・シーリングは含みません。見積書の金額そのものではなく、製品の差を見るための数字としてお使いください。

この表の使い方は1つです。——「FとFでないもので、いくら違うのか」を知ること。150㎡で約18万円。耐用年数の差は10〜12年と14〜16年なので、4年前後。

1年あたりに直すと、判断しやすくなります。——18万円÷4年で年4万5千円ほど。これを高いと見るか安いと見るかは、家に住み続ける年数で変わります(塗り替えの時期の考え方概算シミュレーター)。

そして、面積が分からないと何も始まりません。——見積書に「◯㎡」と数量が入っているかを、まず確かめてください。「外壁塗装一式」では、単価が高いのか安いのかを判断できません(外壁面積の出し方)。

アートフレッシュ以外の道もあります

メーカーが用意しているものが唯一の正解、というわけではありません。——実際の現場では、次のような選び方もあります。

中身注意
アートフレッシュ/Fメーカーが適用下地に「ベルアート」と明記した塗り替え材パターンによっては推奨されないものがある(後述)
他社の塗り壁用 塗り替え材アイカ工業のジョリパットフレッシュなど、同種の材料下塗りは上塗りと同じメーカーで揃えるのが基本
普通の外壁塗料で塗るシリコン・ふっ素などで塗りつぶす凹凸が埋まる。質感を捨てる判断になる
超低汚染仕様の上塗りエスケー化研はベルアートの備考に「超低汚染仕様:SKセラミファイントップ(上塗りオプション)」と記載新設時のオプション。塗り替えでの扱いは要相談

いちばん大事な注記を引いておきます。

「※パターンの種類により、推奨できないものがあります。詳しくは最寄りの各営業所まで別途お問い合わせください」(アートフレッシュ 適用下地の注記)

ベルアートなら何でも塗り替えられる、とは書かれていません。——凹凸が深い仕上げや、特殊なパターンは対象外のことがあります。ここは、業者からメーカーの営業所に確認してもらうのが確実です。「メーカーに聞いてもらえますか」と頼んでいい場面です。

塗り替えの前に——汚れなら、洗うだけで済むことがあります

ベルアートで最初に気になるのは、たいてい汚れです。——凹凸があるぶん、平らな壁より汚れが溜まりやすい。とくに雨だれの筋と、北面の緑がかった汚れが目立ちます。

ここで大事なのは、汚れと劣化を分けて考えることです。

汚れ=表面に付いているもの。洗えば落ちることがあります
劣化=塗膜そのものが痩せてきた状態。洗っても戻りません

見分け方は単純です。——目立つところを、水を含ませた布で軽く拭いてみてください。色が戻るなら汚れ、変わらないなら劣化のほうです。手に白い粉がつくなら、塗膜が痩せてきている合図です(チョーキングの見方)。

ただし、自分で高圧洗浄機を当てるのはおすすめしません。——塗り壁材は表面に厚みで模様を作っています。近づけすぎると模様の山が削れます。削れた場所は、洗った跡としてはっきり残ります。

やるなら、柔らかいブラシと水で、こすらずに流す程度までにしてください(高圧洗浄で気をつけることコケ・カビの落とし方)。

カビや藻が出ている場合は、少し話が変わります。——ベルアートもアートフレッシュも「防かび・防藻性」を持たせた設計になっていますが、その効きが落ちてきたということでもあります。エスケー化研はアートフレッシュについて「特殊設計により、かびや藻類などの微生物に対して強い抵抗性を示し、衛生的な環境を維持します」としています。

日当たりや風通しが悪い面で繰り返し出るなら、塗り替えのときに考えることが2つあります。——①防かび防藻の効く材料に更新する。②水はけの悪い納まり(雨だれの出やすい形)を直せないか相談する。材料だけでは解決しないことがあるからです。

塗り替えの判断は、年数だけで決めなくていいと考えています。——エスケー化研も「期待耐用年数は、次の塗り替え時期の目安です。地域、立地条件、方角等により異なりますので、参考値としてお考えください」と書いています。

6〜9年はあくまで目安。——ひび割れが増えた、拭いても戻らない、手に粉がつく。この3つが揃ってきたら、見てもらう時期です(塗り替えは何年ごとか)。

業者が洗うときも、水圧に上限があります

アートフレッシュの標準施工仕様(改装)では、最初の水洗いについてこう指定されています——「水圧を7MPa(70kgf/cm²)以下に調整し、作業を行ってください(圧力を上げすぎないように注意してください)」「洗浄後は十分に乾燥させてください(目安:夏期1日以上、春期・秋期2日以上、冬期3日以上)」。

同じ会社の一般的な外壁用塗料(クリーンマイルドシリコン)の仕様では、高圧水洗は5〜15MPaです。塗り壁材の塗り替えは、上限が低く決められているということです。

聞き方は2つです。——「洗浄は何MPaくらいでやりますか」「洗ったあと、何日あけてから塗りますか」。冬に洗った翌日に塗り始める工程表になっていたら、そこは聞いてください。

見積書の、どこを見るか

ベルアートの塗り替えでは、見積書に見るところが3つあります。

見るところ何を確かめるか
上塗りの製品名「アートフレッシュ」なのか、普通のシリコン・ふっ素なのか。「外壁塗装一式」では分かりません
下塗りの製品名エスケー化研はアートフレッシュの適用下塗材を「水性ミラクシーラーエコ」としています。書かれているか
数量(㎡)設計価格は㎡単価なので、数量が入っていないと検算できません面積の出し方

この3つが書いてある見積書は、そう多くありません。——だからこそ、複数社に出してもらうと差がはっきり出ます。1社は「外壁塗装一式」、もう1社は「アートフレッシュ ◯㎡ 下塗り:水性ミラクシーラーエコ」。どちらが自分の壁を分かっているかは、読めば分かります(見積もりの取り方)。

もうひとつ、聞いておくといいことがあります。——「板見本を大きめに作ってもらえますか」。塗り壁調の仕上げは、小さな色見本と実際の壁で印象が変わりやすいからです。凹凸に影ができるぶん、平らな見本より暗く見えることがあります(色見本の見方)。

よくある質問

アートフレッシュで塗り替えると、ムラになりますか?

壁のパターンによります。エスケー化研のカタログは「ゆず肌仕上げ等の比較的フラットなパターンに対して施工した場合、むらを生じることがあります」と書き、「試し塗りにより確認の上、本施工に入ってください」と指示しています。

同じカタログにはベルアートのパターン名ごとの推奨ローラーと所要量が載っているので、パターン名が分かれば、ローラーの毛の長さと試し塗りの有無を見積もりのときに聞けます。

ベルアートの塗り替え時期はいつですか?

エスケー化研はベルアートの期待耐用年数を6〜9年としています。ただし同社は「期待耐用年数は、次の塗り替え時期の目安です。地域、立地条件、方角等により異なりますので、参考値としてお考えください」と注記しています。

ベルアートは普通の外壁塗料で塗れますか?

塗れますが、こてやローラーでつけた凹凸が埋まって質感が変わります。エスケー化研は塗り替え用にアートフレッシュを用意していて、その製品ページには「既存のパターン、質感を維持したまま、新設時の美観を表現することができます」と書かれています。

アートフレッシュとは何ですか?

エスケー化研の塗り替え専用の仕上塗材です。一般名称は「特殊セラミックシリコン樹脂系塗り替え用仕上塗材」。適用下地に「ベルアート、ベルアートSi、ベルアートF、弾性ベルアート」と名指しで書かれています。

アートフレッシュの耐用年数は?

エスケー化研の公表値で、アートフレッシュが期待耐用年数10〜12年、ふっ素樹脂系のアートフレッシュFが14〜16年です。

元のベルアートより長持ちするのですか?

公表値の上ではそうなります。ベルアートが6〜9年、アートフレッシュが10〜12年、アートフレッシュFが14〜16年です。塗り替え材のほうが樹脂のグレードが上だからです。

費用はいくらですか?

エスケー化研の設計価格(材工共・下塗材込)は、アートフレッシュ3,600円/㎡、アートフレッシュF4,790円/㎡です。ただし同社は「300㎡以上を基準とする材工共の価格であり、下地調整費は含んでおりません」と注記しています。戸建て1棟はこれより高くなります。

元のベルアートより安いのですか?

設計価格だけを見るとそうなります。ベルアートはフラット仕上げ4,150円/㎡、スタッコ仕上げ5,310円/㎡。アートフレッシュは3,600円/㎡です。新設は模様をつける手間がかかり、塗り替えはローラーで塗るためです。

どんなパターンでも塗り替えできますか?

できないものがあります。エスケー化研は適用下地の注記で「パターンの種類により、推奨できないものがあります。詳しくは最寄りの各営業所まで別途お問い合わせください」としています。

ベルアート以外にも使えますか?

アートフレッシュの適用下地には「各種砂壁状、土壁調、スタッコ調、砂岩調などの既存塗膜(活膜)の塗り替え」とあり、当社適用下地としてソフトリシン、ソフトスタッコ、セラミソフトリシン、セラミソフトスタッコも挙げられています。

ジョリパットとは違うのですか?

別の会社の製品です。ジョリパットはアイカ工業、ベルアートはエスケー化研。どちらも塗り壁材で、それぞれのメーカーが塗り替え用の材料を用意しているという構造は同じです。

下塗りは何を使いますか?

エスケー化研はアートフレッシュの適用下塗材を「水性ミラクシーラーエコ」としています。見積書に下塗りの製品名が書かれているか確かめてください。

ひび割れているのですが塗れますか?

アートフレッシュは「塗膜は微弾性を示し、下地のひび割れに追従します」とされています。ただし追従できる幅には限りがあるので、幅の広いひび割れは先に補修します。

色は自由に選べますか?

エスケー化研は色目を「各色」としています。ただし塗り壁調の仕上げは面積が大きくなると印象が変わりやすいので、板見本を大きめに作ってもらうことをおすすめします。

艶を出せますか?

出せません。ベルアートもアートフレッシュも、艶の状況は「艶消し」です。塗り壁調の質感を保つための設計です。

業者がベルアートを知らない場合は?

塗り壁材の塗り替えは、普通の外壁塗装とは材料も手順も違います。ベルアートやアートフレッシュを扱ったことがあるかを、はっきり聞いてください。

参考にした情報

  • エスケー化研「アートフレッシュシリーズ」カタログ(製作年月 2024年5月)——標準施工仕様(改装・23℃)の水洗い(水圧7MPa以下・洗浄後の乾燥の目安)、既存パターン別の推奨ローラー及び所要量、「比較的フラットなパターンに対して施工した場合、むらを生じることがあります」「試し塗りにより確認の上、本施工に入ってください」、補修塗りは同一ロット・同一塗装方法で、の各注記
  • エスケー化研株式会社「ベルアート」製品ページ——主要構成成分(アクリル樹脂)、艶の状況(艶消し)、塗装方法、期待耐用年数6〜9年、設計価格(材工共・下塗材込)フラット仕上げ4,150円/㎡・スタッコ仕上げ5,310円/㎡、および「塗膜は微弾性を示すため、下地の微細なひび割れに追従し、雨水の浸入を防止します」の記載
  • エスケー化研株式会社「アートフレッシュ」「アートフレッシュF」製品ページ——一般名称「特殊セラミックシリコン樹脂系塗り替え用仕上塗材」、適用下地に「ベルアート、ベルアートSi、ベルアートF、弾性ベルアート」と名指しされている記載、「既存のパターン、質感を維持したまま、新設時の美観を表現することができます」、期待耐用年数10〜12年(Fは14〜16年)
  • 同社の注記——「設計価格は、300㎡以上を基準とする材工共の価格であり、下地調整費は含んでおりません」「期待耐用年数は、次の塗り替え時期の目安です。地域、立地条件、方角等により異なりますので、参考値としてお考えください」

塗料の仕様・設計価格はメーカーおよび製品ごとに異なります。実際に使用する製品の仕様は、製品名を確認のうえメーカーの公開資料および施工業者にご確認ください。最終確認日:2026年9月8日。