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一条工務店の外壁塗装は不要?——「30年保証」の条件は、15年目の有償工事です
「うちはタイルだから、塗り替えはいらない」——塗装については、そのとおりです。公式も「タイル外壁は塗り直しが不要。メンテナンス費を大幅に抑えられます」と書いています。ただし、公式のアフターサポートには、こう書かれています。——「防水について当社がメンテナンス工事が必要と判断した場合の有償補修工事を受けること」。そして「15年目の無償点検時に有償メンテナンスが必要と認められる工事を受けられると、最長30年目までの保証延長が可能」。塗装は不要でも、15年目に防水の出費があります。
※本ページはプロモーション(広告)を含みます。
このページの内容
- 先に結論
- 🔑まず「うちはタイルなのか」を確認してください
- 「塗り直しが不要」は、公式の言葉です
- 汚れが落ちる仕組み——公式の説明
- 🚨「60年で740万円」の※注記を読んでください
- 🔑30年保証の条件は「15年目の有償工事」です
- タイルでも、防水は別の話です
- 屋根は太陽光パネル——塗るという選択肢がありません
- 足場を組むなら、一緒に見ておく部位
- 一条に頼むのか、他社に頼むのか
- 点検を受けていない場合、今からどうするか
- よくある質問
先に結論
①ハイドロテクトタイルの塗り替えは、原則として不要です——公式が「タイル外壁は塗り直しが不要」と書いています
②ただし、すべての一条工務店の家がタイルではありません——公式の「対応商品」はグラン・スマート、グラン・セゾン、アイ・スマート、アイ・キューブの4つです
③30年保証を続けるには「防水について当社がメンテナンス工事が必要と判断した場合の有償補修工事」を受けることが条件と公表されています
④「60年間で約740万円コスト節約」の試算は、2016年の物価に基づく概算で、公式が「保証するものではありません」と明記しています
つまり「塗らなくていい」は正しいのですが、「お金がかからない」ではありません。——一条工務店自身が、防水の補修工事を保証の条件にしています。ここを読み違えると、15年目に想定していなかった出費が来ることになります。
💡このページは一条工務店の公式サイトに書かれている内容だけで構成しています。2026年8月29日に確認した時点の記載です。制度や仕様は変わることがあるので、実際の判断はお手元の保証書と、担当窓口への確認でお願いします。
まず「うちはタイルなのか」を確認してください
ここを飛ばすと、あとの話が全部ずれます。
一条工務店の公式サイトで、ハイドロテクトタイルのページには「対応商品」という欄があります。そこに書かれているのは、この4つです。
対応商品
グラン・スマート、グラン・セゾン、アイ・スマート、アイ・キューブ
(一条工務店 公式「ハイドロテクトタイル」/2026年8月29日確認)
一方、公式の商品ラインアップにはナチュリア、セゾン、セゾンA、ブリアール、百年といったシリーズも並んでいます。これらは「対応商品」に挙げられていません。
🔑「一条工務店だからタイル」ではない、ということです。
⚠️ここで断定を避けます。対応商品に載っていないシリーズが「絶対にタイルではない」とまでは、公式の記載から読み取れません。オプションでの採用や、年度による仕様変更もあり得ます。確実なのは、ご自宅の仕様書を見ることです。
調べ方は3つあります
- ①引き渡しのときの仕様書・図面を見る——外壁材の品名が書かれています。いちばん確実です
- ②一条工務店に問い合わせる——公式にオーナー様専用アプリとコールセンターが用意されています。「この住所の建物の外壁仕様を知りたい」で通ります
- ③触って、見て、確かめる——タイルは目地に沿って割れ目があり、叩くと硬い音がします。サイディングは板の継ぎ目にゴム状のシーリングが入っていて、表面は塗装されています
③で見分けがつかないときは、無理に判断しないでください。タイル調のサイディングもあるからです(タイル外壁のページ)。①か②で確かめるのが確実です。
🔴ここで話が分かれます。
タイルだった➡️塗り替えは原則不要。読むべきは保証の条件と防水の章です
タイルではなかった➡️一般的な外壁と同じで、塗り替えの検討対象になります。塗り替えの時期と見積もりの内訳をご覧ください
「塗り直しが不要」は、公式の言葉です
ここは、誤解のないように書きます。「塗らなくていい」というのは、外部のサイトが言っているのではなく、一条工務店の公式サイトに書かれていることです。
通常、外壁は住んでからもメンテナンスが必要です。しかしコストの面から後回しになり、キレイを保てないことも少なくありません。その点、タイル外壁は塗り直しが不要。メンテナンス費を大幅に抑えられます。
理由は、材料そのものが仕上げになっているからです。
一般的な外壁は、塗装が防水と見た目の両方を担っています。だから塗膜が劣化すれば塗り直す。ところがタイルは、焼き固めた材料そのものが表面です——塗膜がないので、塗膜の劣化も起きません。
公式は、タイルの強さを6つの項目で説明しています。
| 項目 | 公式の説明(要点) |
|---|---|
| 汚れに強い | 釉薬(ゆうやく)が焼き上がった時にガラスの膜となり、タイル表面を覆う |
| 変色に強い | 天然素材が原料で、自然界の岩や石と同じように変色しにくい |
| 劣化に強い | 「サイディングや外壁塗装は、酸性雨などのダメージを受けやすいですが、タイルなら安心」酸やアルカリの影響を最小限に |
| キズに強い | 石などと同じ性質で高い硬度。砂ぼこりの小さなキズもほとんどつかない |
| 水・寒さに強い | 🔑吸水率3.0%以下。水分をほとんど吸わないため凍害にも強く、寒冷地でも安心 |
| 火・熱に強い | 陶磁器と同じく高温で長時間かけて焼き固められるため火に強い |
🔑「吸水率3.0%以下」は、数字として意味があります。外壁材が水を吸うと、冬に凍って膨らみ、材料を壊します(凍害)。吸わなければ、凍害も起きにくい——寒い地域では、これが効きます。
そして公式は、耐震の実験結果も公表しています。「実物大の家を建てて、東日本大震災や熊本地震クラスの揺れを与えて実験。タイルがはがれ落ちることはなく、優れた耐震性を実証しました。」——タイルの剥落を心配する声への答えになっています。
汚れが落ちる仕組み——公式の説明
ハイドロテクトタイルの特徴は「タイルであること」だけではありません。公式によれば、TOTOの光触媒技術「ハイドロテクト」をタイルに加えたものです。
パネル貼りのサイディング外壁はもちろん、一般的なタイル外壁でも、経年変化による汚れは落ちにくくなるものです。TOTOの光触媒技術「ハイドロテクト」をタイルにプラスした一条の高性能な「ハイドロテクトタイル」なら、太陽の光で汚れを分解して雨で洗い流す「セルフクリーニング効果」を発揮。
仕組みは3段階で説明されています。
| 公式の説明 | |
|---|---|
| POINT 1 ちり・ホコリの吸着を抑える | 「親水性」により空気中の水分がタイルの表面に広がって水膜をつくり、静電気によるちりやホコリの付着を抑えます |
| POINT 2 油汚れを落ちやすくする | 光触媒に紫外線が当たることで発生する「活性酸素」が、排気ガスなどの油汚れを分解し、落ちやすくします |
| POINT 3 雨の力で洗い流す | 「親水性」によって雨水がタイルの表面に広がり、汚れを浮かせて洗い流します |
🔑読み取っておくべきことが1つあります。この仕組みは「紫外線」と「雨」がそろって働きます。公式の説明そのものが、太陽の光と雨水を前提にしています。
💡ということは、条件によって効き方に差が出る可能性があります。——北面や、軒が深くて雨がかからない面、隣家に接して日が当たらない面。ここは日当たりのよい南面と同じようにはいかないかもしれない、という見方ができます。
⚠️これは当サイトの読み取りであって、一条工務店が「北面は汚れます」と書いているわけではありません。気になる面があるなら、点検のときに「この面の汚れはどうですか」と実際に見てもらってください。
なお色は7色から2色まで選んで組み合わせが可能と説明されています(※モルトベージュ、ミストグレーはグラン・スマート、グラン・セゾンにおいて対応可能という注記つき)。同じ光触媒の外壁材は他社にもあり、考え方は共通です(光セラのページ)。
「60年で740万円」の※注記を読んでください
ここが、このページでいちばん注意して読んでほしいところです。
公式には「60年間で約740万円もコスト節約!」という大きな数字が出ています。タイルにすれば、サイディングの家に比べて60年でこれだけ違う、という試算です。
そして、その数字には※注記がついています。そこに書かれているのが、こちらです。
「一条工務店の家」全面ハイドロテクトタイル貼り(i-シリーズⅡ、45.31坪):2016年の物価に基づき算出した概算です。算出した金額やメンテナンス時期は目安であり、数値や期間を保証するものではありません。建物の大きさや仕様、建築地域等により異なります。「一般的な住宅」サイディング貼り(延床面積45坪):住宅産業協議会「住まいのメンテナンススケジュール」を参考に算出した概算です。
🔑3つ、押さえてください。
- 🚨「2016年の物価に基づき算出した概算」——10年前の物価です。この間に、塗料も足場も人件費も上がっています。いまの金額とは違います
- 🚨「数値や期間を保証するものではありません」——会社自身が、そう書いています
- 比較の相手は「45坪のサイディングの家」で、その前提は住宅産業協議会の「住まいのメンテナンススケジュール」という業界団体の資料です
誤解のないように書きますが、この試算がおかしい、という話ではありません。前提を全部公開したうえで出している、むしろ誠実な書き方です。
🔑問題は、この数字が独り歩きすることです。「一条なら60年で740万円得する」という言い方だけが伝わると、「だから将来お金はかからない」という結論になってしまいます。そうではありません。次の章が、その理由です。
💡※注記は、いつも読む価値があります。大きい数字の下に小さく書かれているのは、たいていその数字が成り立つ条件です。他社のカタログでも同じで、当サイトはここを見る癖をつけることをおすすめしています(見積書・カタログの見方)。
30年保証の条件は「15年目の有償工事」です
ここが、このページの本題です。
一条工務店の公式サイト「アフターサポート」には、30年保証についてという項目があります。そこに書かれている継続条件を、そのまま引きます。
「無料点検」「無償シロアリ予防工事」「防水について当社がメンテナンス工事が必要と判断した場合の無償補修工事」を実施すること
「無料点検」「防水について当社がメンテナンス工事が必要と判断した場合の有償補修工事」を受けること
※15年目の無償点検時に有償メンテナンスが必要と認められる工事を受けられると、最長30年目までの保証延長が可能
「無料点検」「無償シロアリ予防工事」を受けること
🔑ゆっくり読んでください。ここに「有償」という言葉が2回出てきます。
読み解くと、こうなります
| 公式の言葉 | 意味していること |
|---|---|
| 「防水について」 | 対象は防水です。外壁の塗り替えではなく、水を入れないための部分の話 |
| 🔑「当社がメンテナンス工事が必要と判断した場合」 | 必要かどうかを判断するのは一条工務店です。施主が「まだいい」と思っても、会社が必要と判断すれば、それが条件になります |
| 🚨「有償補修工事を受けること」 | 費用は施主の負担です。そして「受けること」が保証継続の条件——受けなければ、保証は続きません |
| 🔑「15年目の無償点検時に…最長30年目までの保証延長が可能」 | タイミングは15年目。そして「延長が可能」——最初から30年が確定しているのではなく、15年目に条件を満たして初めて延びるという構造です |
つまり、こういうことです。
🔑「塗り替えは不要」。これは本当です。
🚨ただし「15年目に、防水の有償工事があるかもしれない」。そしてそれを受けないと、保証は30年まで延びない。
➡️「タイルだから、将来お金はかからない」ではありません。
➡️かかるとしたら塗装ではなく、防水です。
⚠️誤解しないでください。これは一条工務店に限った話ではありません。長期保証を出しているハウスメーカーは、たいてい「定期点検+必要な補修を受けること」を条件にしています。他社も同じ形です(ヘーベルハウス/セキスイハイム/住友林業)。むしろ条件を明記しているのは、誠実な部類です。
🔑大事なのは「知らないまま15年目を迎えないこと」です。予定に入っていれば、準備できます。入っていないと、突然の出費に感じられます。——差はそれだけです。
短期保証は「商品によって違う」と書かれています
公式には、長期保証とは別に【短期保証】の記載もあります。
短期保証は商品によって保証期間が異なります。
※詳しくは引き渡し後に保証書をお届けいたしますので、必ずご確認ください。保証期間内に保証書に定める自然故障・不具合が発生した場合、弊社にて無償で点検・修理を行います。保証期間外、および保証適用除外事項(免責事項)による故障・不具合は有償工事となります。(一条工務店 公式)
🔑「商品によって保証期間が異なります」——だからネットで見た他人の保証年数は、そのままご自宅に当てはまりません。
💡やることは1つです。お手元の保証書を出してきてください。公式が「必ずご確認ください」と書いているのは、そこに正解があるからです。見るのは、この3つです。
- 保証の対象部位と、それぞれの年数(外壁・防水・構造で違うのが普通です)
- 保証が続く条件(点検を受けること、補修を受けること)
- 🔑免責事項——「保証適用除外事項による故障・不具合は有償工事」と公式が書いています。何が除外なのかは、保証書にしか書いてありません
なお公式には、オーナー様専用アプリとコールセンターが用意されていること、10年分の換気システムのフィルターを無償でお渡しすることも記載されています。問い合わせ先で困ることはなさそうです。
タイルでも、防水は別の話です
「防水について」と保証条件に書かれている以上、防水がどこを指すのかを知っておく必要があります。公式の「一条の防水対策」ページから、実際に手が入る可能性のある部分を拾います。
| 部位 | 公式の記載 | なぜ点検の対象になるか |
|---|---|---|
| 外壁と屋根の接合部 | 「防水シートを二重にして十分に立ち上げ、その上には両端を折り返した板金を水切りとして施工」 | 板金は屋外にあります。留め具のゆるみや変形は、年数とともに起こり得ます |
| 🔑バルコニー | 「水が溜まりやすいバルコニーの床にはFRP防水を施し、工場で隙間なくユニット化」「ジョイント部分にも入念なFRP処理」 | 🚨FRP防水は塗膜防水です。公式も注釈で「ガラス繊維と樹脂を組み合わせた、防水性に優れた耐久性の高い塗膜防水」と書いています——塗膜である以上、年数で切れます |
| サッシ | 水密性は最高等級「W-5」をクリア。※開き窓はW-5等級、引き違い窓はW-3等級 | 性能は高いものの、等級は窓の種類で違います。四周のおさまりは、点検で見る部分です |
🚨いちばん重要なのはバルコニーです。外壁がタイルで塗り替え不要でも、バルコニーの床は塗膜防水——これは外壁とはまったく別の周期で寿命が来ます(ベランダ防水のページ)。
そして公式は、雨漏りの怖さも自ら書いています。
雨漏りによる湿気や水分が原因で、雨漏りした箇所以外にまでダメージがおよんでしまう「雨漏り二次災害」。天井にシミができたり、壁の内部で腐食が進んだりして、建物寿命が短くなってしまうことがあります。二次被害は目に見えないため、起こらないように防水対策を徹底することが大切です。
🔑この一文が、保証条件とつながります。「防水の補修工事を受けること」が条件になっているのは、会社としても雨漏りを起こしたくないからです。15年目の有償工事は、その予防にあたると読むのが自然です。
💡だから、こう考えてください。15年目に防水の工事をすすめられたとき、「保証を続けるための出費」であると同時に「雨漏りを起こさないための出費」でもある——そう理解できていれば、判断しやすくなります。雨漏りが起きてからの修理は、場所の特定から難しくなります。そして「すすめられた工事が本当に今必要か」を確かめたいなら、同じ箇所を別の会社にも見てもらうのがいちばん早い方法です。2人が同じ場所を指すなら、それは本当に必要な工事です。
⚠️一条工務店の公式サイトに「シーリングの打ち替えが何年で必要」という記載は、当サイトでは確認できませんでした。ここは推測で書きません。ご自宅で何がいつ必要になるかは、点検で実際に見てもらうのが唯一の答えです。
屋根は太陽光パネル——塗るという選択肢がありません
一条工務店を語るとき、屋根の話は外せません。公式のテクノロジー一覧に、こう書かれています。
塗り替えいらずの屋根(太陽光パネル)
大容量太陽光発電——「屋根全体の太陽光パネルで、たっぷり発電。屋根材としても優れた性能を発揮します。」(一条工務店 公式)
🔑「屋根材としても」という表現がポイントです。パネルを屋根の上に載せているのではなく、パネルが屋根そのものになっているという考え方です。
外壁塗装の観点で言うと、これは大きな違いを生みます。
- 屋根塗装という工事が、そもそも発生しません——塗る面がないからです(屋根塗装のページ)
- 🔑その代わり、パネルまわりの点検が屋根の点検になります——固定部、パネル間、周辺の板金
- ⚠️そして、屋根に載っているものがある家の足場は、扱いが変わります(太陽光パネルと屋根のページ)
💡他社に何かを頼むとき、ここは必ず先に伝えてください。「屋根全体が太陽光パネルです」。この一言があるかないかで、見積もりの前提が変わります。パネルの扱いに慣れていない会社なら、その場で分かります。
⚠️太陽光パネルの保証やメンテナンスは、建物の保証とは別の話です。パネルにはパネルの保証があります。期間も条件も別なので、こちらも書類で確認してください。
足場を組むなら、一緒に見ておく部位
外壁がタイルで、屋根がパネルでも、家の外まわりはそれだけではありません。
| 部位 | なぜ見るか |
|---|---|
| 🔑バルコニーの床 | FRP塗膜防水。外壁とは別の周期で切れます(ベランダ防水) |
| サッシまわり | 窓の四周は水が入りやすい場所です。公式も水密性の等級を公表しています |
| 雨樋 | 樹脂製なので紫外線で劣化します。割れ・外れ・詰まり(雨樋) |
| 破風・軒天 | 🔑ここは塗装されている部位です。タイルの家でも、塗り替えの対象になり得ます(付帯部) |
| 外壁と屋根の取り合いの板金 | 公式が「水切り」と説明している部分。屋外の金属です |
🔑ここが費用の現実です。「外壁を塗らない」ことと、「足場を組む工事が一切いらない」ことは、別です。
足場代は、外壁を塗らなくてもかかります。30坪で15〜25万円が公開されている水準です(見積もりの内訳)。バルコニー防水だけ、付帯部だけ、で足場を組むと、費用の効率が悪くなります。
💡だから判断はこうなります。
足場を組む機会は、まとめて使う。
15年目の点検で防水の工事をすることになったら、そのときに「ほかに足場が要る工事はありますか」と聞く。——足場代を二重に払わないための、唯一の方法です(足場を共用する考え方)。
💡そのとき、複数社に同じ条件で見積もりを頼んでおくと、「足場を組むなら、ついでにここも」の範囲が会社ごとに違うことが見えます。——その差が、そのまま提案力の差です。
⚠️当サイトは、一条工務店の家のメンテナンス費用の相場金額を出しません。建物の大きさ、バルコニーの面積、パネルの載り方で変わるためです。「一式」ではなく、部位ごとに数量と単価が書かれた見積書をもらってください——それが比べる前提になります(見積書の見方)。
一条に頼むのか、他社に頼むのか
ここは、はっきり書きます。
🔑保証を続けたいなら、一条工務店に頼むのが前提です。保証の継続条件が「当社がメンテナンス工事が必要と判断した場合の…補修工事を受けること」と書かれている以上、他社で工事をして保証がどうなるかは、一条工務店に確認しないと分かりません。
⚠️「他社に頼むと保証が切れる」と、当サイトは断定しません。公式の文面からはそこまで読み取れないからです。ただし、確認せずに他社で工事をするのは危険です。——順番は①一条工務店に聞く ②答えを聞いてから決める。これだけは守ってください。
それでも、他社の見積もりを取る意味はあります
「頼まないのに見積もりを取るのは失礼では」と思われるかもしれません。そんなことはありません。
🔑理由は、判断材料が1つだと比べようがないからです。
- 金額の水準が分かります——同じ工事を他社がいくらで見るか。安いほうを選ぶためではなく、提示された金額が妥当かを知るためです
- 🔑「本当に今やる必要があるか」の第二の意見が得られます——複数の人が同じ箇所を指摘するなら、それは本当に必要な工事です(現地調査で見るところ)
- 工事の中身の説明を、別の言葉で聞けます——同じ内容を2人から聞くと、理解が深まります
そのうえで「やはり一条に頼む」と決めるなら、それは納得のある選択です。——比べたうえでの結論だからです。
💡他社に相談するときの伝え方も書いておきます。この3つを最初に言ってください。話が早く、正確になります。
①「一条工務店の家で、外壁はハイドロテクトタイルです」(またはタイルではない場合はその旨)
②「屋根は全体が太陽光パネルです」
③「保証の関係があるので、まずは状態を見て意見をいただきたいです」
③まで言っておくと、無理な営業になりにくくなります。そしてタイル外壁と太陽光屋根を扱ったことがある会社かどうかも、返事で見えます(どこに頼むかの違い)。
点検を受けていない場合、今からどうするか
「引っ越してから一度も点検を受けていない」——これは珍しくありません。案内が来ていても、忙しくて流してしまうものです。
🔑やることは、順番に3つです。
| やること | なぜ | |
|---|---|---|
| 1 | 保証書を探す | 公式が「必ずご確認ください」と書いています。年数・条件・免責が、そこにしかありません |
| 2 | 一条工務店に連絡して、点検の履歴を聞く | 「これまでどの点検を受けていて、次はいつか」を確認します。オーナー様専用アプリとコールセンターが公式に案内されています |
| 3 | 現状を見てもらう | 年数だけでは、家の状態は分かりません。特にバルコニー防水は、見れば分かります。複数社に見てもらうと、判断が揃うかどうかも確認できます |
⚠️「もう手遅れかもしれない」と思って連絡をためらう方がいます。——そのまま放っておくほうが、状況は悪くなります。公式自身が「二次被害は目に見えない」と書いているとおりです。まず状態を知ることが先です。
💡中古で購入された方は、もう一段ややこしくなります。前の所有者が点検を受けていたかどうかが分からないうえに、保証が引き継がれているかも契約次第だからです。当サイトが「引き継げます」と一律に言うことはできません。それでも、聞く価値はあります。——一条工務店は自社グループの工場で部材を作っている会社なので、建てた家の仕様は記録として残っているはずだからです。🔑問い合わせるとき、聞くのはこの3つです。「外壁の仕様(ハイドロテクトタイルかどうか)」「これまでの点検履歴」「保証が今どうなっているか」。この3つが分かれば、次に何をすべきかは自然に決まります。
よくある質問
一条工務店の家は、外壁塗装が一生不要ですか?
外壁がハイドロテクトタイルなら、塗り替えは原則不要です。公式が「タイル外壁は塗り直しが不要」と書いています。ただし「メンテナンスが一切不要」ではありません。30年保証の継続条件には「防水について当社がメンテナンス工事が必要と判断した場合の有償補修工事」を受けることが挙げられており、15年目の点検が節目とされています。かかるとしたら塗装ではなく、防水の費用です。
うちはセゾンですが、タイルではないのでしょうか?
公式のハイドロテクトタイルのページに書かれている「対応商品」は、グラン・スマート、グラン・セゾン、アイ・スマート、アイ・キューブの4つです。セゾン、セゾンA、ブリアール、百年、ナチュリアは、この欄に挙げられていません。ただし「絶対にタイルではない」とまでは公式の記載から読み取れません。オプション採用や年度による仕様変更もあり得ます。確実なのは、引き渡し時の仕様書を見るか、一条工務店に問い合わせることです。
「60年で740万円お得」は本当ですか?
公式が出している試算ですが、注記を読む必要があります。「2016年の物価に基づき算出した概算です。算出した金額やメンテナンス時期は目安であり、数値や期間を保証するものではありません」と明記されています。2016年は約10年前で、その後、塗料も足場も人件費も上がっています。また比較の相手は「延床面積45坪のサイディング貼りの一般的な住宅」で、住宅産業協議会「住まいのメンテナンススケジュール」を参考にした概算とされています。試算として不誠実なのではなく、前提を全部公開したうえでの数字です。前提ごと読んでください。
15年目に、いくらくらいかかりますか?
当サイトでは金額を出しません。公式にも金額の記載はなく、建物の大きさ、バルコニーの面積、実際の劣化状況で変わるためです。分かっているのは、「防水について当社がメンテナンス工事が必要と判断した場合の有償補修工事」を受けることが保証継続の条件だということ。点検のときに見積書をもらってください。そして「一式」ではなく、部位ごとに数量と単価が書かれたものを求めてください。
他社で工事をすると、保証はどうなりますか?
一条工務店に確認してください。公式の継続条件は「当社がメンテナンス工事が必要と判断した場合の…補修工事を受けること」という書き方で、他社施工の扱いまでは読み取れません。当サイトは「切れます」とも「切れません」とも断定しません。順番として、①一条工務店に聞く ②答えを聞いてから決める——これを守ってください。確認せずに他社で工事をするのは、いちばん避けたい進め方です。
屋根の点検はどうなりますか?
一条工務店の屋根は、公式が「塗り替えいらずの屋根(太陽光パネル)」と説明しているとおり、屋根全体が太陽光パネルになっている仕様があります。「屋根材としても優れた性能を発揮します」とも書かれています。つまり屋根塗装という工事そのものが発生しません。代わりにパネルの固定部やまわりの板金が点検の対象になります。また、太陽光パネルの保証は建物の保証とは別なので、書類を分けて確認してください。
北側の壁だけ汚れている気がします。セルフクリーニングは効いていないのでしょうか?
公式のセルフクリーニングの説明は「太陽の光で汚れを分解して雨で洗い流す」というものです。紫外線と雨水がそろって働く仕組みとして説明されています。そのため、日が当たりにくい面や雨がかかりにくい面で効き方に差が出る可能性は、理屈のうえでは考えられます。ただし一条工務店が「北面は汚れます」と書いているわけではありません。気になる面があるなら、点検のときに実際に見てもらってください。汚れの正体が藻やカビなら、洗浄で落ちることもあります。
タイルが割れています。保証されますか?
保証書の記載によります。公式は「保証期間内に保証書に定める自然故障・不具合が発生した場合、弊社にて無償で点検・修理を行います。保証期間外、および保証適用除外事項(免責事項)による故障・不具合は有償工事となります」としています。つまり「何が免責か」は保証書にしか書かれていません。まず写真を撮って、点検のときに見てもらってください。物がぶつかった跡なのか、経年によるものなのかで、扱いが変わる可能性があります。
タイルの上から塗装することはできますか?
できるとしても、おすすめはしません。タイルは無塗装の仕上げで、そこに価値があります。塗ってしまえば以後は塗り替えが必要な外壁になり、「塗り直しが不要」という利点を手放すことになります。さらにハイドロテクトタイルは光触媒によるセルフクリーニングが特徴なので、表面を塗料で覆えば、その機能も働かなくなると考えるのが自然です。色を変えたい理由が「汚れが目立つ」なら、まず洗浄で落ちるかを確認するほうが先です。そして塗装を検討する前に、保証への影響を一条工務店に確認してください。
バルコニーの防水は、外壁とは別ですか?
別です。公式は、バルコニーの床にFRP防水を施し、注釈で「ガラス繊維と樹脂を組み合わせた、防水性に優れた耐久性の高い塗膜防水」と説明しています。塗膜である以上、年数で寿命が来ます。外壁がタイルで塗り替え不要でも、バルコニーは別の周期で手を入れる部位だと考えてください。ここは、点検で必ず見てもらう場所です。
点検の案内が来ていましたが、受けていません。今からでも大丈夫ですか?
まず連絡してください。公式にはオーナー様専用アプリとコールセンターが案内されています。「これまでどの点検を受けていて、次はいつか」を確認するところから始まります。保証の条件を満たせているかどうかも、そこで分かります。ためらって時間が経つほど、状況は良くなりません。一条工務店自身が「雨漏り二次災害」について「二次被害は目に見えない」と書いています。まず状態を知ることが先です。
塗らなくていい。でも、15年目は予定に入れてください
このページで確認したことを、もう一度まとめます。
①ハイドロテクトタイルなら、塗り替えは原則不要——公式が「タイル外壁は塗り直しが不要」と明記
②ただし対応商品は4シリーズ——グラン・スマート、グラン・セゾン、アイ・スマート、アイ・キューブ
③30年保証の継続には「防水の有償補修工事を受けること」が条件——判断するのは一条工務店
④節目は15年目——「15年目の無償点検時に有償メンテナンスが必要と認められる工事を受けられると、最長30年目までの保証延長が可能」
⑤740万円の試算は2016年の物価ベースで、公式が「保証するものではありません」と明記
一条工務店の家は、外壁塗装の心配をしなくていい家です。これは本当です。ただし「家の外まわりに一切お金がかからない」ではありません。——かかるのは塗装ではなく、防水です。
🔑そして、それが分かっていれば、慌てずに済みます。15年目に案内が来たとき、「そういう仕組みだったな」と思えるかどうか。差はそれだけです。
いまできることは2つあります。①保証書を出して、年数と条件と免責を読む。②次の点検がいつかを確認する。——どちらも今日できます。
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参考にした情報
- 一条工務店 公式サイト「ハイドロテクトタイル(テクノロジー/経年耐久)」——「対応商品:グラン・スマート、グラン・セゾン、アイ・スマート、アイ・キューブ」「TOTOの光触媒技術『ハイドロテクト』をタイルにプラス」「親水性により空気中の水分がタイルの表面に広がって水膜をつくり、静電気によるちりやホコリの付着を抑えます」「光触媒に紫外線が当たることで発生する『活性酸素』が、排気ガスなどの油汚れを分解し、落ちやすくします」「親水性によって雨水がタイルの表面に広がり、汚れを浮かせて洗い流します」「タイル外壁は塗り直しが不要。メンテナンス費を大幅に抑えられます」「吸水率3.0%以下」「実物大の家を建てて、東日本大震災や熊本地震クラスの揺れを与えて実験。タイルがはがれ落ちることはなく」「7色のタイルから、お好みの色を2色まで選んで組み合わせることが可能」「※モルトベージュ、ミストグレーはグラン・スマート、グラン・セゾンにおいて対応可能」との記載
- 同ページの試算と※注記——「60年間で約740万円もコスト節約!」および「※『一条工務店の家』全面ハイドロテクトタイル貼り(i-シリーズⅡ、45.31坪):2016年の物価に基づき算出した概算です。算出した金額やメンテナンス時期は目安であり、数値や期間を保証するものではありません。建物の大きさや仕様、建築地域等により異なります。『一般的な住宅』サイディング貼り(延床面積45坪):住宅産業協議会『住まいのメンテナンススケジュール』を参考に算出した概算です」との注記
- 一条工務店 公式サイト「アフターサポート」——【長期保証・保証継続条件】「無料点検」「無償シロアリ予防工事」「防水について当社がメンテナンス工事が必要と判断した場合の無償補修工事」を実施すること/「無料点検」「防水について当社がメンテナンス工事が必要と判断した場合の有償補修工事」を受けること/※15年目の無償点検時に有償メンテナンスが必要と認められる工事を受けられると、最長30年目までの保証延長が可能/【短期保証】「短期保証は商品によって保証期間が異なります」「※詳しくは引き渡し後に保証書をお届けいたしますので、必ずご確認ください。保証期間内に保証書に定める自然故障・不具合が発生した場合、弊社にて無償で点検・修理を行います。保証期間外、および保証適用除外事項(免責事項)による故障・不具合は有償工事となります」/オーナー様専用アプリとコールセンター、10年分の換気システムのフィルターを無償でお渡しする旨の記載
- 一条工務店 公式サイト「一条の防水対策(テクノロジー/経年耐久)」——「外壁と屋根の接合部には、防水シートを二重にして十分に立ち上げ、その上には両端を折り返した板金を水切りとして施工」「一条の『高性能樹脂サッシ』の水密性は、最高等級の『W-5』をクリア」「※開き窓はW-5等級、引き違い窓はW-3等級をクリア」「水が溜まりやすいバルコニーの床にはFRP防水を施し、工場で隙間なくユニット化」「※ガラス繊維と樹脂を組み合わせた、防水性に優れた耐久性の高い塗膜防水」「雨漏りによる湿気や水分が原因で、雨漏りした箇所以外にまでダメージがおよんでしまう『雨漏り二次災害』」「二次被害は目に見えないため、起こらないように防水対策を徹底することが大切です」との記載
- 一条工務店 公式サイト「テクノロジー(経年耐久)」一覧——「塗り替えいらずの屋根(太陽光パネル)」「大容量太陽光発電:屋根全体の太陽光パネルで、たっぷり発電。屋根材としても優れた性能を発揮します」との記載。および商品ラインアップ(グラン・スマート/グラン・セゾン/アイ・スマート/アイ・キューブ/ナチュリア/セゾン/セゾンA/ブリアール/百年/平屋/3階建て)
最終確認日:2026年8月29日。掲載した内容は一条工務店公式サイトの公表時点のものであり、保証の期間・内容・条件は対象部位、商品、建築地、契約時期によって異なります。外壁の仕様および保証の適用については、必ずお手元の保証書と建てた会社にご確認ください。当サイトは一条工務店との取引関係はありません。本ページは公式サイトの記載を引用・整理したもので、一条工務店が監修したものではありません。