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【2026年度】一関市の外壁塗装に使える助成金
出ます対象工事の例に「屋根や外壁などの外装改修工事」/後期の受付は9月25日から
- 市の案内に、外壁が書かれています
- 住宅環境改善リフォーム補助金の「補助対象となる経費」の例に、「屋根や外壁などの外装改修工事」——対象外を並べた別表にも、塗装は出てきません
- いくら出るか
- 工事費の10分の1・上限8万円。子育て・高齢者・多世代同居のどれかに当たれば、同じ計算でもう1回上限8万円が乗ります
- いつ申し込むか
- 前期は予算に達して終了。後期は令和8年9月25日(金)からで、予算に達した時点で締め切りです
- 工事費30万円以上、業者は市内
- 税込30万円以上で、市内に本店を持つ法人か、市内に住む個人事業主との契約が条件。交付決定より先に着工すると受け付けてもらえません
- 一度使うと、その家はもう使えません
- 令和3年度以降にこの補助を受けた人、または受けた住宅は申請できません。中古で買った家も、前の所有者が使っていれば対象外です
- 空き家バンクなら桁が変わります
- 市外から空き家を買う・借りるなら別制度で3分の2・上限200万円(40歳以上は100万円)。修繕・補修が対象で、外構だけが除かれています
「一関市 外壁塗装 助成金」で調べてこられた方へ。答えは「出ます」です。——一関市の住宅環境改善リフォーム補助金は、市が配っている案内PDFの「補助対象となる経費」の例に「屋根や外壁などの外装改修工事」と書いています。対象外を並べた別表にも、塗装は出てきません。ただしこの制度は前期の受付がすでに終わっていて、次は9月25日(金)からです。しかも予算に達したら締め切り。順に見ていきます。
補助が出ても出なくても、次に気になるのは総額です。——業者を自分で調べる4つの方法
このページの内容全17項目
- 市の案内に「屋根や外壁」と書いてあります
- 1割で8万円、条件が合えばもう8万円
- 9月25日という日付が、この制度のすべてです
- 30万円・市内業者・交付決定前の着工はだめ
- 「その住宅は使えません」——人ではなく家に付く縛り
- 対象外の別表に、犬走りと耐震が並んでいます
- 空き家バンクなら3分の2・上限200万円
- 新婚なら、婚姻の1年前のリフォームまで遡れます
- 省エネ改修は上限70万円、ただし募集1件
- 一関の補助は、どれも枠が数件です
- 色を変えるのに、届出は要りません
- 10月24日・25日、30社が集まります
- 一関の家で、塗る前に見るところ
- 結婚新生活支援事業——新婚なら最大70万円
- 国の補助金なら使えますか
- よくある質問
- 参考にした情報
市の案内に「屋根や外壁」と書いてあります
一関市の住宅環境改善リフォーム補助金は、令和3年度から続いている制度です。市のページには制度の骨格しか載っていませんが、「事業案内・申請様式など」の欄にある案内PDFを開くと、対象になる工事が例つきで並んでいます。
そこに、こう書かれています。
「(1) 住宅性能を高める工事(例)・クロスや床の張り替えなどの内装改修工事/・屋根や外壁などの外装改修工事/・建具などの改修工事 など」
「屋根や外壁などの外装改修工事」。ここまで書いている市は、そう多くありません。ほかの市では「その他の改修工事」「リフォーム工事」とだけ書かれていて、塗装が入るかどうかを電話で聞くしかない、ということがよくあります。
対象になる工事は、次の4つの区分のどれかに当たるものです。
| 区分 | 案内PDFに載っている例 |
|---|---|
| (1) 住宅性能を高める工事 | 内装改修/屋根や外壁などの外装改修/建具の改修 |
| (2) 居住性の向上や生活支援 | 手すり・滑り止め・段差解消などのバリアフリー化/玄関や台所の改修/間取り変更や増改築 |
| (3) 衛生環境を向上させる工事 | トイレ・浴室の改修/抗菌素材の内装/自動水栓化/センサー式照明 |
| (4) 環境負荷低減に資する工事 | 住宅の各種断熱施工/二重サッシ取り付け |
外壁塗装は(1)に入ります。屋根の塗り替えを一緒にやる場合も、同じ区分です。
ひとつ補足しておきます。遮熱塗料や断熱塗料を使うと(4)にも見えますが、区分がどちらであっても補助率と上限は同じなので、金額は変わりません。断定はできません。判断するのは市です。迷ったら都市整備課 住まい環境係(0191-21-8541)に、見積書を手元に置いて聞いてください。
1割で8万円、条件が合えばもう8万円
補助額の作りは単純です。
| 計算 | 上限 | |
|---|---|---|
| 基本額 | 補助対象経費の10分の1(1,000円未満切り捨て) | 8万円 |
| 加算額 | 同じく10分の1(1,000円未満切り捨て) | 8万円 |
加算がつくのは、次のどれかに当たる世帯です。2つ以上に当たっても、加算は1回だけです。
- 子育て世帯——令和8年4月1日時点で18歳未満の子どもがいる
- 高齢者世帯——申請日時点で65歳以上の人がいる
- 多世代同居世帯——同居が始まって世代の数が1つ以上増える
市の案内には計算例が4つ載っています。金額の感覚をつかむのに、そのまま使えます。
| 工事費(税込) | 加算なし | 加算あり |
|---|---|---|
| 100万円 | 8万円(上限) | 16万円 |
| 55万5,000円 | 5万5,000円 | 11万円 |
| 30万円(下限) | 3万円 | 6万円 |
ここで一つ、市が案内でわざわざ注意を書いている点があります。
「補助対象工事費(総額)×2/10 とはなりませんので、注意してください。」
基本額と加算額はそれぞれ別々に上限8万円で頭打ちになります。だから工事費が100万円でも200万円でも、もらえるのは16万円です。100万円を超えたところから先は、補助の対象という意味がなくなります。
30坪の家の外壁塗装は、おおむね80万〜120万円です(30坪の外壁塗装の費用)。ちょうど上限に届くか、その手前という金額帯です。屋根も一緒にやるなら、まず超えます。
9月25日という日付が、この制度のすべてです
一関市のこの補助は、1年に2回、受付の窓が開きます。そして予算に達した時点で、その期は終わりです。
| 受付開始 | 状況 | |
|---|---|---|
| 前期 | 令和8年5月13日(水) | 予算額に達したため受付終了 |
| 後期 | 令和8年9月25日(金) | 開始前(2026年9月8日時点) |
前期はもう埋まっています。市は「前期に申請できなかった場合は、後期の受付期間に改めて申し込んでください」と書いています。つまり前期で漏れた人も、9月25日に並び直すことになります。
受付は午前8時30分から午後5時15分まで。場所は市役所本庁の都市整備課(4階)と、各支所の産業建設課です。
ただし初日だけ場所が違います。市はこう書いています。
「後期申請受付開始日(令和8年9月25日)のみ、市役所本庁での受付については会議室棟第一会議室にて行う予定です(各支所においては産業建設課が窓口です)」
初日に本庁へ行く人は、4階ではなく会議室棟です。わざわざ会議室を用意しているということは、市も初日に人が来ることを見込んでいる、ということでもあります。
そして市は、受付についてもう一つ書いています。
「申請の受付は、申請に必要な書類全てが揃ってからの受付となります。」
これが効きます。当日に書類が1枚足りなければ、その日は受け付けてもらえません。見積書は事前に取っておく必要があります。しかも見積書は、工事の内容が分かる形で作ってもらわなければなりません。9月25日から準備を始めるのでは、間に合いません。
30万円・市内業者・交付決定前の着工はだめ
工事の側の条件は3つです。
| 条件 | 中身 |
|---|---|
| 金額 | 補助対象工事に要する経費が30万円(税込)以上 |
| 業者 | 市内に本店を有する法人、または市内に住所を有し事業を営む個人事業主との契約 |
| 時期 | 交付決定を受けた後に着工し、申請年度内に完了報告などができること |
市は3つ目に、枠で囲んだ注意書きを付けています。
「補助金の交付決定を受ける前に工事に着手した場合は、申請の受付はできません。」
対象外を並べた別表にも、「補助金交付決定前に着手したリフォーム工事に要する経費」が明記されています。2か所で言っている、ということです。契約は結んでも構いませんが、足場を組んだらそこで終わりです。
業者の条件も、外壁塗装では実務的な意味を持ちます。本店が市内にあるかどうかです。営業所や支店が一関にある県内の会社は、この書き方だと該当しません。訪問してきた業者に見積もりを頼む前に、本店の所在地を聞いてください。会社の登記上の所在地です。
ほかに、次の2つも条件に入っています。
- 国・県・市の他の補助を受けていない、または受けようとしていないこと
- 保険・共済などの保険金を受けていない、または受けようとしていないこと
2つ目は、台風や雪で壊れた箇所を火災保険で直す場合に関わります。保険で直す部分と、補助を使う部分は分けて考えることになります。市の案内は「これらに該当しない工事に要する経費については、補助金申請が可能です」と書いているので、同じ工事の中でも切り分けられるという読み方になります。ここは見積書の作り方の問題なので、業者と市の両方に確認してください。
「その住宅は使えません」——人ではなく家に付く縛り
この制度でいちばん見落とされやすいのが、ここです。市の書き方はこうです。
「令和3年度以降に住宅環境改善リフォーム補助金を受けたことがある者、または、補助金を受けたことがある住宅は、申請することができません。」
「者」だけでなく「住宅」にも縛りが付いています。令和3年度から令和7年度までのあいだに、その家で誰かがこの補助を使っていれば、いま住んでいるのが別の人でも申請できません。
中古で買った家、相続した家、親から譲り受けた家——このどれかに当てはまるなら、前の所有者がこの補助を使っていないかを市に確認してください。制度が始まったのが令和3年度なので、対象になるのは直近5年ぶんです。
逆に、市は過去の別制度なら申請できるとも書いています。
- 緊急経済対策住宅リフォーム助成事業(平成22〜29年度に実施)
- 子ども・高齢者いきいき住宅支援補助金(平成30〜令和2年度に実施)
この2つを使った家は、いまの補助を申請できます。10年ほど前に一関でリフォーム補助を使った記憶がある方は、それがどちらだったかを確かめる価値があります。
申請する人の側の条件も並べておきます。
- 一関市内に住所がある
- リフォームする住宅に住んでいて、かつその住宅の所有者であること(所有者が民法725条の親族である場合を含む)
- 市税などを滞納していない
- 暴力団員または暴力団と密接な関係を有する者でない
住宅の側は「申請者が所有する家屋で自己の居住の用に供している住宅」。店舗や事務所と一緒になっている併用住宅も、床面積の2分の1以上を住まいに使っていれば対象です。ただし後で見るとおり、非住宅部分の工事費は落とされます。
対象外の別表に、犬走りと耐震が並んでいます
案内PDFの「7 補助対象とならない経費」は、別表1(第4関係)という一覧表になっています。外壁塗装をする人に関係する行だけ抜き出します。
| 区分 | 対象にならないもの |
|---|---|
| 外構工事 | 門、塀、舗装、擁壁、犬走り、スロープ等に係る工事/造園、植樹、剪定等の植栽に係る工事 |
| 取り外し可能な製品 | 消耗品・備品/空調設備/通信回線/畳・襖・障子/電球・蛍光灯/家具・電気製品/浴槽・風呂釜/給湯器(浴室または台所改修と一体で行うものを除く)/新エネルギーによる発電設備 |
| 住宅以外の建物 | 住宅と別棟の車庫、物置、納屋などの建設・改修/併用住宅の非住宅部分/住宅以外の浄化槽・下水道接続 |
| 解体工事 | 住宅または附属建物の解体(補助対象工事に伴う部分解体は除く) |
| 他の補助との併用 | 国・県・市の他の補助金の交付を受け、または受けようとしている工事 |
| その他 | 保険・共済の保険金を受ける工事/補助金交付決定前に着手した工事/耐震診断に要する経費および耐震化に係る工事/ハウスクリーニング・排水管の清掃等(補助対象工事に伴うものを除く)/官公庁申請費用等の各種申請手数料 |
ここから、外壁塗装の見積書に直接効く点が3つ出てきます。
1つ目——「犬走り」が名指しで対象外です。外壁塗装の見積書には、犬走りのひび割れ補修や打ち直しが一緒に載ることがあります。建物の周りを歩くコンクリートの帯のことです。ここは外構工事として落とされます。塀の塗り替えも同じです。見積書で、建物本体と犬走り・塀を行を分けて書いてもらってください。混ざっていると、対象経費の計算でもめます。
2つ目——物置と車庫は別棟なら対象外です。母屋の外壁と一緒に物置も塗る、という見積もりはよくあります。くっついていれば住宅の一部ですが、離れていれば落とされます。これも行を分けます。
3つ目——耐震化に係る工事が対象外です。一関市には木造住宅の耐震診断・耐震改修の制度が別にあります(後述)。耐震改修とリフォーム補助は、同じ工事では併用できません。耐震補強を機に外壁を張り替える場合、どちらの制度で申請するかを先に決める必要があります。
なお塗装を除外する行は、この別表のどこにもありません。対象の例に「屋根や外壁などの外装改修工事」と書かれていて、対象外の表に塗装が出てこない——この2つが揃っているので、一関の判定は「出ます」になります。ただし最終的に決めるのは市です。
空き家バンクなら3分の2・上限200万円
いま住んでいる家の補助は上限16万円ですが、市外から一関の空き家に移ってくる場合は、桁がひとつ変わります。
一関市空き家バンク登録住宅改修等補助金です。窓口は都市整備課ではなく交流推進課 移住定住係(0191-21-8194)。市のホームページの「住宅・建築」を見ていても出てこない場所にあります。「移住・定住」の中の「補助制度」に入っています。
| 中身 | |
|---|---|
| 補助率 | 改修工事などに要した経費の3分の2(1,000円未満切り捨て) |
| 上限 | 申請者または配偶者が40歳未満なら200万円/いずれも40歳以上なら100万円 |
| 加算 | 改修の請負契約を市内施工業者と結んだ場合/同一世帯に18歳以下または出生予定の子がいる場合 |
| 下限 | 交付対象経費の総額が10万円未満なら交付されません |
対象になる経費の書き方が、外壁塗装には都合よくできています。
「住宅の機能維持または機能向上のために行う空き家の改築、増築、修繕、補修または模様替えなどに要する経費」
「修繕、補修」。外壁の塗り替えは、まさにこれです。除外として書かれているのは家具などの処分費の扱いくらいで、リフォーム補助のような長い別表はありません。断定はできません。判断するのは市です。
使える人は3通りです。
- 所有者——空き家バンク登録物件の所有者で、入居者と賃貸借契約を結んで貸す人
- 入居者——所有者と賃貸借契約を結んで借りる人(契約日の前日に市外に住所があった人に限る)
- 取得者——空き家を買った人(同じく契約日の前日に市外)
ここが分かれ目です。入居者と取得者は「契約日の前日に市外に住所があった」ことが条件なので、いま一関に住んでいる人が市内の空き家を買っても使えません。ただし所有者として貸す側なら、市内在住でも対象になります。二地域居住も一定の要件で対象になると書かれています。
申請の時期は、リフォーム補助と同じ考え方です。
「申請書は、賃貸借契約または売買契約の締結後、改修工事などの着工前に提出してください(着工後の申請は受付できません)。」
必要書類には「工事着工前の写真」が入っています。請求時には「改修の写真(着工前・完成時)」です。塗り始めてしまうと、着工前の写真はもう撮れません。足場を組む前に、外壁の全面を撮っておいてください。
新婚なら、婚姻の1年前のリフォームまで遡れます
もうひとつ、外壁塗装に使える可能性のある制度があります。一関市新婚夫婦生活支援補助金です。対象経費に「住宅リフォーム費用」が入っています。
| 条件 | 中身 |
|---|---|
| 婚姻 | 令和8年1月1日〜令和9年3月31日に婚姻届が受理された(パートナーシップ宣誓も含む) |
| 年齢 | 婚姻日にどちらも39歳以下 |
| 所得 | 2人の所得の合計が500万円未満(貸与型奨学金の年間返還額は差し引ける) |
| その他 | 市税の滞納がない/過去に受けていない/2人とも県または市指定のライフプランセミナーを1回以上受講 |
| 金額 | どちらも29歳以下なら上限60万円+県の上乗せ10万円/どちらかが30〜39歳なら上限30万円 |
この制度で特徴的なのは、時期の取り方です。市のチラシにこう書かれています。
「婚姻日以前、1年以内に取得した住宅または実施した住宅リフォームも対象になります。」
結婚する前に済ませた外壁塗装でも、1年以内なら遡れるということです。ただし支払いが令和8年4月1日から令和9年3月31日までの間である必要があります。
もうひとつ、チラシのQ&Aに釘が刺してあります。
「Q 夫婦、パートナー以外の名義で契約した住居費用やリフォーム工事、引越しは対象になるの?
A 対象になりません。この場合、仮に支払者がご夫婦、パートナーのいずれかでも対象にはなりません。」
親の名義で契約した工事は、お金を出したのが本人でも通りません。実家の外壁を塗るときに起こりがちな話です。契約書の名義を先に決めてください。窓口は交流推進課(0191-21-8872)で、利用する場合は事前相談が必要です。
省エネ改修は上限70万円、ただし募集1件
一関市には住まいの省エネルギー改修推進事業補助金もあります。金額だけ見ると、市の住宅系でいちばん大きい制度です。
| メニュー | 補助率 | 上限 |
|---|---|---|
| 住宅の省エネ診断 | 3分の2 | 15万円/戸 |
| 省エネ改修(省エネ基準) | 10分の4 | 30万円/戸 |
| 省エネ改修(ZEH水準) | 10分の8 | 70万円/戸 |
ただし、この制度は外壁塗装には届きません。基準が断熱等性能等級と熱貫流率で決められているからです。部分改修でも「仕様基準(熱貫流率)に適合」が条件で、これは断熱材やサッシの性能を数字で示す世界です。遮熱塗料や断熱塗料を塗っても、この基準の証明にはなりません。
それでも、この制度の資料には外壁塗装をする人が知っておくとよいことが3つ載っています。
1つ目——一関市は、市内で断熱の地域区分が2つに分かれています。
| 地域区分 | 該当する地域 |
|---|---|
| 3地域(寒い側) | 大東地域、千厩地域、東山地域、室根地域、藤沢地域 |
| 4地域 | 一関地域、花泉地域、川崎地域 |
同じ一関市でも、東側は3地域、西側は4地域です。3地域は北海道の一部と同じ区分です。断熱の話をするときに業者が「一関は4地域だから」と言ったら、それはどの地域の話か確かめてください。
2つ目——この制度は、見積もりを2社から取ることが決められています。提出書類の一覧に、こう書かれています。
「建築業者以外の見積もり(事業費の算出にあたっては、建築業者のほか1者から見積もりを徴収し、2者のうち最低額とするものです。)」
市が制度として相見積もりを求めている、ということです。補助を使わない外壁塗装でも、考え方は同じです。1社だけの見積もりでは、その金額が妥当かどうか誰にも分かりません。
3つ目——募集件数がきわめて少ないことです。令和8年度は省エネ診断1件、省エネ改修1件。市内全域で各1件です。令和9年度に使いたい場合は令和8年9月末日までに事前相談と書かれています。
一関の補助は、どれも枠が数件です
いま出てきた「1件」という数字は、一関の住宅系の制度に共通しています。並べてみます。
| 制度 | 令和8年度の枠 | 締切の目安 |
|---|---|---|
| 住宅環境改善リフォーム補助金 | 予算額(件数の公表なし) | 前期は終了。後期は9月25日開始 |
| 木造住宅耐震診断事業 | 13戸 | 令和9年1月末日 |
| 木造住宅耐震改修工事助成事業 | 2戸 | 11月末日 |
| ブロック塀等安全確保事業 | 10件 | 令和8年11月末日 |
| 住まいの省エネルギー改修推進事業 | 診断1件・改修1件 | 令和8年11月末日 |
耐震改修は市内で2戸、省エネ改修は1件です。いずれも「募集件数に達した時点で締め切り」と書かれています。一関の補助は、条件に当てはまるかどうかより枠が残っているかどうかで決まる面があります。
参考までに、耐震の2つはこういう制度です。木造住宅耐震診断事業は、昭和56年5月31日以前に新築されその後増築していない、在来軸組工法または伝統的工法の2階建て以下の一戸建てが対象。県が認定した耐震診断士が派遣され、自己負担は3,000円(税込)です。診断の結果、上部構造評点が1.0未満だった住宅などは、木造住宅耐震改修工事助成事業に進めます。窓口はどちらも都市整備課 建築指導係(0191-21-8543)です。
ブロック塀等安全確保事業は、倒れて通行を妨げるおそれのある塀の除却への補助です。塗り替えではありません。ただし外壁塗装のついでに塀をどうするか考えている方には、選択肢のひとつになります。
色を変えるのに、届出は要りません
市によっては、外壁の色を変えるだけで景観の届出が必要になります。一関市では、住宅の塗り替えに届出は要りません。
一関市に届出の制度があるのは地区計画の区域内だけで、その区域は前堀地区(一関)の1か所です。しかも届出が必要なのは「土地の区画形質の変更」と「建築物の新築、増築、改築、移転や工作物の建設」で、着手の30日前まで。塗り替えは、この対象に入っていません。
一関市には景観まちづくり賞という表彰があり、外構や屋外広告物まで含めて優れた景観を表彰しています(第14回まで実施)。ただしこれは表彰であって、規制ではありません。色を選ぶのは自由です。
とはいえ、色は近所との関係を長く残します。迷ったときは失敗しやすい色を先に見てください。
10月24日・25日、30社が集まります
一関市は毎年、住宅祭を開いています。令和8年は10月24日(土)・25日(日)、会場は一関ヒロセユードーム(一関市狐禅寺字石ノ瀬25-3)。テーマは「未来のくらしへ、住まいアップデート展」です。
塗り替えを考えている人にとって、意味があるのは次の2つです。
- 住宅関連企業30社以上が出展します。1日で複数の会社を見比べられます
- 「住宅なんでも相談」コーナーと「景観」コーナーがあります。市の制度についてその場で聞けます
実行委員会の事務局は本庁都市整備課内(0191-21-8541)——リフォーム補助金と同じ課です。時間の並びを見ておいてください。
| 日付 | できること |
|---|---|
| 9月25日(金) | リフォーム補助金の後期受付が始まる(書類が全部揃っていること) |
| 10月24日(土)・25日(日) | 住宅祭。30社を見比べる/市の相談コーナー |
| 11月末 | 耐震改修・ブロック塀・省エネ改修の締切の目安 |
補助を取りに行くなら、住宅祭より先に9月25日が来ます。逆に、まだ業者を決めていないなら住宅祭で見比べてから、という順番もあります。ただしその場合、後期の予算が残っているかは分かりません。
一関の家で、塗る前に見るところ
一関の気候を、気象庁の平年値で見ておきます(アメダス一関)。
| 平均気温 | 日最低気温 | 降雪量合計 | |
|---|---|---|---|
| 12月 | 2.1℃ | -1.4℃ | 40cm |
| 1月 | -0.1℃ | -3.6℃ | 57cm |
| 2月 | 0.6℃ | -3.3℃ | 52cm |
| 3月 | 4.1℃ | -0.8℃ | 15cm |
| 年 | 11.7℃ | 7.5℃ | 166cm |
ここから読めることが2つあります。
1つ目——冬は塗れる日が限られます。塗料の多くは気温5℃以上が施工の条件です。一関の12月から3月は、日中でも5℃に届かない日が続きます。1月は平均が氷点下です。後期の受付が9月25日に始まって、交付決定を待って着工すると、10月から11月が現実的な工期になります。12月に入ると、天気待ちで工程が伸びます。
2つ目——凍害です。昼に溶けた水が夜に凍ると、体積が増えて外壁を内側から押します。一関は冬の日最低気温が氷点下、日最高気温は3〜6℃——つまり1日のうちで凍結と融解を繰り返す条件がそろっています。モルタルやサイディングの表面がぼろぼろと剥がれていたら、それは塗膜ではなく下地が傷んでいます。塗るだけでは止まりません。下地の補修費が別に必要になります(ひび割れの見方)。
年間の降水量は1,211.6mm、日照は1,643.5時間。雨が特別多い土地ではありません。足場を組んでからの天気待ちで工期が延びる、というタイプの心配は、太平洋側の平野部としては小さいほうです。問題はやはり気温です。
もうひとつ、雪の量が地域で違います。市の省エネ制度が大東・千厩・東山・室根・藤沢を3地域、一関・花泉・川崎を4地域と分けているとおり、市内でも寒さが違います。アメダス一関の数字は4地域側のものなので、東側にお住まいなら、これより寒いと考えてください。
費用の目安です。30坪の家でおおむね80万〜120万円(30坪の外壁塗装の費用)。補助が使えれば、加算ありで最大16万円が戻ります。それ以外は自己負担です。見るのは総額ではなく㎡単価・塗料の製品名・塗る回数・足場の面積(見積書の内訳の見方/塗装面積の出し方)。寒冷地なので、凍害が出ていると下地の補修費が別にかかります。
結婚新生活支援事業——新婚なら最大70万円
一関市には、外壁塗装に使える可能性のある制度がもう1本あります。住宅のページを探しても出てきません。結婚・子育てのカテゴリにあり、窓口も住宅の部署ではないからです。
| 補助上限 | お二人とも29歳以下 70万円/それ以外 30万円 |
|---|---|
| 対象になる費用 | この市での名前は「一関市新婚夫婦生活支援補助金」です。令和8年4月1日から令和9年3月31日までに出費した、新居の購入費用/新居の賃料・敷金・礼金・共益費・仲介手数料/住宅リフォーム費用/引越費用(引越業者または運送業者への支払額の実費)。上限は夫婦とも29歳以下で60万円+岩手県独自の上乗せ10万円=70万円、一方または双方が30歳以上39歳以下なら30万円。県または市が指定するライフプランに関するセミナーを1回以上受講していることが要件です。 |
| 対象外 | 市はリフォームのどの工事が対象になるかを公表していません。ページにも案内チラシにも、定義や対象外の一覧が載っていません |
| 所得 | お二人の合計所得が500万円未満 |
| 年齢 | 婚姻日時点でお二人とも39歳以下(パートナーシップ宣誓をし受領証の交付を受けた方も対象) |
| 申請期間 | 令和9年3月31日まで。市は「本補助金を利用する場合には、事前にご相談ください」としています |
| 窓口 | 一関市 まちづくり推進部 交流推進課 電話0191-21-8194 |
市はリフォーム費用を対象に挙げていますが、どの工事が入るのかの定義も、対象外の一覧も公表していません。外壁の塗り替えが入るかどうかは、市の資料からは読み取れません。申請の前に窓口で確認してください。
この制度はこども家庭庁の地域少子化対策重点推進交付金を使った単年度の事業です。年度が変われば金額も条件も変わります。予算の上限に達すると期間内でも受付を終えることがあるので、申請の前に必ず市の最新のページを見てください。
国の補助金なら使えますか
市の制度が使えると分かったあと、次に気になるのが国の制度だと思います。先に答えを書きます。外壁塗装そのものに出る国の補助金は、ありません。
よく名前が挙がるみらいエコ住宅2026事業も、対象は窓などの開口部の断熱改修、躯体の断熱改修、給湯器といった設備です。塗り替えは対象工事に入っていません。
まぎらわしいのが「躯体の断熱改修」です。これは壁・天井・床に断熱材を入れる工事のことで、断熱塗料や遮熱塗料を塗ることではありません。「外壁が対象」という説明だけを見て、塗り替えも入ると思ってしまう方がいます。
窓の断熱や給湯器の交換を同時にやるなら、その部分は対象になり得ます。ただし申請には「住宅省エネ支援事業者」に登録した業者が工事を請け負う必要があり、予算の上限に達した時点で受付が終わります。くわしくは国の制度と外壁塗装の関係にまとめました。
よくある質問
外壁塗装だけでも補助の対象になりますか
市の案内PDFは、対象になる経費の例として「屋根や外壁などの外装改修工事」を挙げています。対象外を並べた別表にも塗装は出てきません。ただし工事費が税込30万円以上で、市内に本店がある業者との契約であることが必要です。最終的に判断するのは市なので、見積書を持って都市整備課 住まい環境係(0191-21-8541)に確認してください。
いくらもらえますか
工事費の10分の1・上限8万円です。子育て世帯・高齢者世帯・多世代同居世帯のどれかに当たれば、同じ計算でもう上限8万円が加算され、最大16万円になります。市は「補助対象工事費(総額)×2/10とはなりません」と注意しています。工事費が100万円を超えても、16万円で頭打ちです。
いつ申し込めばいいですか
令和8年度の前期は予算に達して終了しています。後期は令和8年9月25日(金)から、午前8時30分〜午後5時15分。初日だけ市役所本庁の受付場所が会議室棟第一会議室になります(各支所は産業建設課)。予算に達した時点で締め切りなので、書類を先に揃えておいてください。
もう業者と契約してしまいました。間に合いますか
契約だけなら大丈夫です。着工していなければ申請できます。市は「補助金の交付決定を受ける前に工事に着手した場合は、申請の受付はできません」と書いており、対象外の別表にも「補助金交付決定前に着手したリフォーム工事に要する経費」が入っています。足場を組む前に止めてください。
市外の業者に頼みたいのですが
この補助は使えません。条件は「市内に本店を有する法人」または「市内に住所を有し事業を営む個人事業主」です。一関に営業所や支店がある県内の会社は、この書き方には当てはまりません。見積もりを頼む前に、本店の所在地を確認してください。
前に一関でリフォーム補助を使ったことがあります
令和3年度以降にこの住宅環境改善リフォーム補助金を受けていれば、申請できません。しかも縛りは人だけでなく住宅にも付きます。中古で買った家は、前の所有者が使っていないか市に確認してください。ただし緊急経済対策住宅リフォーム助成事業(平成22〜29年度)と子ども・高齢者いきいき住宅支援補助金(平成30〜令和2年度)を使った家は、申請できます。
塀や犬走りも一緒に直したいのですが
その部分は対象になりません。対象外の別表に「門、塀、舗装、擁壁、犬走り、スロープ等に係る工事」と書かれています。別棟の車庫・物置・納屋も同じく対象外です。工事はできますが、その分は補助対象経費から外れるので、見積書で建物本体と行を分けて書いてもらってください。
火災保険で直す部分があります
保険金を受ける工事は対象外です。ただし市の案内は「これらに該当しない工事に要する経費については、補助金申請が可能です」と書いているので、保険で直す部分と補助を使う部分を分けられるかが論点になります。見積書の作り方の問題なので、業者と市の両方に確認してください。
耐震補強と一緒にやりたいのですが
同じ工事では併用できません。対象外の別表に「耐震診断に要する経費及び耐震化に係る工事に要する経費」が入っています。一関市には木造住宅耐震診断(自己負担3,000円・令和8年度13戸)と耐震改修助成(2戸)が別にあります。どちらの制度で申請するかを先に決めてください。窓口は都市整備課 建築指導係(0191-21-8543)です。
市外から空き家を買って直す場合はどうなりますか
金額が大きく変わります。一関市空き家バンク登録住宅改修等補助金は3分の2・上限200万円(申請者または配偶者が40歳未満の場合。いずれも40歳以上なら100万円)。対象は「改築、増築、修繕、補修または模様替え」です。契約日の前日に市外に住所があることが条件で、着工前の申請と着工前の写真が要ります。窓口は交流推進課 移住定住係(0191-21-8194)です。
遮熱塗料なら省エネの補助が使えますか
使えません。住まいの省エネルギー改修推進事業補助金は断熱等性能等級や熱貫流率で判定するため、塗料では基準を満たせません。しかも令和8年度の募集は省エネ診断1件・省エネ改修1件です。遮熱・断熱塗料を使う場合も、リフォーム補助のほうで申請することになります。補助率と上限は同じです。
色を変えるのに届出は必要ですか
要りません。一関市で届出が必要なのは前堀地区の地区計画区域だけで、対象も「土地の区画形質の変更」と「建築物の新築・増築・改築・移転や工作物の建設」です。塗り替えは入っていません。
いつ工事をするのがいいですか
塗料の多くは気温5℃以上が条件です。一関は12月から3月まで日最低気温が氷点下で、1月は平均気温が-0.1℃。後期の受付が9月25日に始まり、交付決定を待って着工すると、10月〜11月が現実的な工期になります。12月以降は天気待ちで工程が伸びます。
塗り替えで固定資産税は上がりません。下がりもしません。上がるのはどんな工事なのかを、外壁塗装と固定資産税で条文から確かめています。
参考にした情報
一関市の公式ページと、市が公開している案内PDFを2026年9月8日に直接開いて確認しました。補助は予算と募集件数の範囲内で、年度によって条件が変わります。申請前に必ず担当課へ確認してください。
- 一関市「一関市新婚夫婦生活支援補助金について」(更新日 2026年4月1日・令和8年度補助金概要/対象経費に「住宅リフォーム費用」/補助金額は「夫婦、パートナーとも29歳以下=上限60万円」「一方または双方が30歳以上39歳以下=上限30万円」に、夫婦とも29歳以下なら10万円(岩手県独自上乗せ補助)を加算/パートナーシップ宣誓者も対象/婚姻日以前でも1年以内に取得・実施した住宅リフォームは対象/市のページにも「新婚夫婦生活支援補助金チラシ」PDFにも、リフォームの定義や対象外の一覧は書かれていない)
- 一関市「令和8年度住宅環境改善リフォーム補助金[都市整備課]」(2026年8月28日更新)——受付期間・受付会場・補助対象者・補助対象工事・補助金の額
- 一関市「住宅環境改善リフォーム補助金のご案内【令和8年度版】」(PDF)——補助対象となる経費の例、別表1(第4関係)補助対象経費としない経費、補助金の計算方法、加算の要件
- 一関市「一関市空き家バンク登録住宅改修等補助金」(交流推進課)——交付対象経費、補助率と上限、申請時期、必要書類
- 一関市「一関市新婚夫婦生活支援補助金について」および同チラシ(PDF)——対象経費、補助金額、遡れる期間、Q&A
- 一関市「住まいの省エネルギー改修推進事業補助金」および「改修別早見表」(PDF)——地域区分、省エネ性能の要件、募集件数、提出書類
- 一関市「木造住宅耐震診断事業」——募集戸数、対象住宅の要件、所有者負担額、耐震改修助成の戸数
- 一関市「一関市ブロック塀等安全確保事業について」——募集件数と締切
- 一関市「地区計画の区域内における行為の届出について」——対象区域と対象行為
- 一関市「一関市景観まちづくり賞」——表彰の部門
- 一関市「『住宅祭2026』を開催します!」(2026年9月4日更新)——開催日時、会場、出展規模、相談コーナー
- 一関市「令和7年度住宅支援事業等説明会を開催しました」(説明会資料PDF)——市の住宅系補助21制度の一覧
- 気象庁「過去の気象データ検索」アメダス一関の平年値——月別の平均気温・日最低気温・降雪量合計
- 一関市「一関市新婚夫婦生活支援補助金について」を開く——金額と受付状況は年度で変わります。申請の前に、必ずここで最新の内容を確かめてください
問い合わせ先
住宅環境改善リフォーム補助金:一関市 都市整備課 住まい環境係 電話 0191-21-8541(FAX 0191-21-8800)
木造住宅耐震診断・耐震改修/ブロック塀等安全確保/住まいの省エネルギー改修:都市整備課 建築指導係 0191-21-8543
空き家バンク登録住宅改修等補助金:交流推進課 移住定住係 0191-21-8194(〒021-8501 岩手県一関市竹山町7-2)
新婚夫婦生活支援補助金:まちづくり推進部 交流推進課 0191-21-8872
住宅祭2026:住宅祭実行委員会事務局(本庁都市整備課内) 0191-21-8541
後期の受付は令和8年9月25日(金)から。書類が全部揃ってからの受付です。交付決定の前に着工すると対象外になります。