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一宮市の外壁塗装に助成金は出る?——市が公式に「補助は行っておりません」と回答しています

「一宮市 外壁塗装 助成金」で調べてこられた方へ、先に答えを書きます。一宮市は、公式のよくある質問で「一宮市では、戸建て住宅の外壁塗装工事に対しての補助は行っておりません」と回答しています。市が自分の言葉で書いているので、ここは推測ではありません。では何があるのか——一宮市の住宅補助は「窓」と「耐震」の2つに絞られています。しかも断熱窓のほうは国の制度を使った人にしか出ない上乗せの補助で、耐震のほうは予定戸数15戸と枠まで公表されています。外壁を触るタイミングで関係してくるのはどれか、期限と順番つきで整理します(2026年8月31日に市公式で確認)。

このページの内容

先に答え——市が「行っておりません」と書いています

助成金の記事は「無いかもしれない」と濁して書かれることが多いのですが、一宮市についてははっきりしています。市の公式サイトのよくある質問に、そのままの答えが載っています。

一宮市 よくある質問「外壁塗装工事をする場合、補助は出ますか。」への回答

「一宮市では、戸建て住宅の外壁塗装工事に対しての補助は行っておりません。」

問い合わせ先として住宅政策課 対策グループが示されています。

市が自分の言葉で書いているので、ここは他人の推測を挟む余地がありません。ただし、この回答が載ったのは2023年10月です。そこで、2026年度の制度も1件ずつ確認しました。結果は次の章のとおりで、いまも外壁塗装は対象になっていません。

※制度は年度ごとに変わります。ここに書いた内容は2026年8月31日に市公式ページで確認したものです。申請の前には必ず市の窓口でご確認ください。

一宮市の住宅補助は「窓」と「耐震」の2つだけです

2026年度に動いている、住宅に関係する市の補助を並べます。

制度補助額外壁塗装は
断熱窓への改修費用の補助国の先進的窓リノベ2026事業の交付確定額の1/2(上限10万円)対象外。窓ガラス・サッシの改修が対象です
民間木造住宅 耐震改修費補助金戸当り115万円を限度(予定戸数15戸)対象外。ただし壁を触る工事なので時期が重なります
民間木造住宅 簡易耐震改修工事戸当り30万円を限度(予定戸数1戸)同上
民間木造住宅 耐震改修設計費補助金設計費の一部対象外(設計への補助)

このほかに、要安全確認計画記載建築物の耐震改修等補助金、木造住宅解体工事費補助金などがありますが、いずれも塗装とは別の工事に対するものです。

ここで大事なのは、「窓」と「耐震」という区切り方です。一宮市の住宅補助は、省エネなら窓、防災なら耐震という形に整理されていて、外壁の仕上げは、どちらの枠にも入っていません。

断熱窓の補助は、国の制度を使った人だけが対象です

断熱窓の補助(ページID 1074948)は、金額の決め方が少し変わっています。

一宮市「【2026年度予算】断熱窓への改修費用を補助します」より

補助額=環境省「先進的窓リノベ2026事業」の交付確定額の1/2(上限10万円)(1,000円未満切り捨て)

補助対象者の条件のひとつ=「環境省『先進的窓リノベ2026事業』の交付を受けた方(国補助事業における共同事業者)」

読み解くと、こうです。市の補助は、国の窓リノベを使った人への上乗せという設計になっています。国の制度に入れなければ、市の10万円にも届きません。

そして国の先進的窓リノベが対象にしているのは窓ガラス・サッシ等の断熱改修です。外壁塗装は、そもそも入口に入れません。

申請期間は2026年5月1日から2027年2月26日まで(必着)。ただし「申請期間内であっても、予算の上限に達し次第、受付を終了します」と明記されています。ほかに、2026年4月1日以降にリフォーム工事の請負契約を締結していること市税に滞納がないことが条件です。

※このページには市自身による「お詫びと訂正」(申請期間の記載に誤りがあった旨)も掲示されています。制度のページは更新されるものだという前提で、申請直前にもう一度見てください。

耐震改修は115万円。ただし予定戸数は15戸です

金額がいちばん大きいのが、民間木造住宅の耐震改修費補助金(ページID 1002208)です。

耐震改修工事簡易耐震改修工事
補助限度額戸当り115万円戸当り30万円
予定戸数15戸1戸
対象の建築物昭和56年5月31日以前に着工/市の無料耐震診断で判定値1.0未満/改修で+0.3かつ1.0以上になると認められたもの同じく昭和56年5月31日以前/判定値0.7未満/改修で0.7以上1.0未満になると認められたもの

「予定戸数15戸」という数字が公表されているのは、実務的にかなり大きい情報です。年度あたりの枠が15戸だということなので、早く動いた人から埋まっていくと考えるのが自然です。

もうひとつ条件があります。「同一敷地内において、過去に一宮市の木造住宅耐震改修費補助金、木造住宅解体工事費補助金又は耐震シェルター等設置補助金を受けていないこと」——つまり1敷地につき1回という設計です。

なお一宮市は「安価な耐震改修工法」の普及にも触れていて、愛知建築地震災害軽減システム研究協議会(減災協議会)で開発・評価を受けた工法を紹介しています。市の説明は「住宅の耐震改修は、工夫次第で工事費が安くなり、短期間での施工が可能となります」耐震=大がかりで高い、と決めつける前に見ておく価値があります。

判定値——自分の家がどこにいるかを表で見る

耐震の話に出てくる判定値は、市のページに意味まで書かれています。「震度6強から震度7クラスの大規模な地震に対する倒壊の可能性を数値化したもの」です。

判定値市の説明補助との関係
1.5以上倒壊しない対象外
1.0以上1.5未満一応倒壊しない対象外
0.7以上1.0未満倒壊する可能性がある耐震改修(115万円)の対象になり得る
0.7未満倒壊する可能性が高い耐震改修に加え、簡易耐震改修(30万円)の対象にもなり得る

この数字は、市の無料耐震診断を受けないと出ません。そして補助の対象は「市が実施する無料耐震診断の結果」と書かれているので、民間で受けた診断では代わりになりません。

昭和56年5月31日以前に着工された木造住宅にお住まいなら、塗り替えの検討と同時に無料診断を申し込んでおく——これがいちばん無駄のない順番です。診断の結果しだいで、外壁を触る工事の内容そのものが変わる可能性があるからです。

期限が2つあります。工事完了は2月10日まで

耐震改修の補助でつまずきやすいのが、期限が「申請」と「完了」の2か所にあることです。

  • 申請の受付=2026年4月1日から12月15日まで(2026年度の場合)
  • 工事の完了=当該年度の2月10日まで(閉庁日なら翌開庁日)。ここに間に合う見込みがあることが条件に含まれています
  • 完了実績報告=完了から30日以内、または2月10日までのいずれか早い期日

そして交付決定には申請から2〜3週間かかります。市の説明は「工事の契約及び着手の前に補助金交付申請が必要です。申請前に契約及び着手をすると、補助金を交付することができませんのでご注意ください」——ここは太字で覚えてください。先に契約すると、その時点で対象外です。

逆算すると、12月15日ぎりぎりに申請すると、決定は年明け、そこから工事をして2月10日までに完了——かなり厳しい日程になります。耐震を考えるなら、年度の前半に動くのが現実的です。

中間検査があります——市の職員が現地に来ます

一宮市の耐震改修補助には、他の補助であまり見かけない工程が入っています。

補助金交付申請から交付までの流れより

「中間検査——補助対象工事の途中に市職員が現地に伺い、中間検査を実施します。」

工事の途中で市の人が見に来るということです。施主にとってはむしろ安心材料で、第三者が工程を見る機会があるという意味になります。

ここで外壁塗装の話とつながります。塗装は、工程が終わると中身が見えなくなる工事です。下塗りを何回塗ったかは、乾いてしまえば分かりません。だからこそ工程の写真を残してもらうことが効くのですが——耐震改修のように第三者が見に来る仕組みは、塗装にはありません。その代わりになるのが、手抜き工事の見分け方契約書で見ておくところで書いた、施主側の確認です。工程ごとの写真を出してもらえるか、契約の前に聞いておいてください。これを嫌がらない会社かどうかは、何社かに同じ質問をしてみると比べられます。

固定資産税の減額措置——「補助金」ではないが戻るお金

一宮市には、補助金とは別に固定資産税の減額措置が3種類あります。

種類内容
省エネ改修一定の省エネ(熱損失防止)改修工事を行った場合、工事完了の翌年度分に限り減額。対象家屋は2014年4月1日以前から現存する住宅
耐震改修現行の耐震基準に適合した改修を行った場合、翌年度分に限り減額
バリアフリー改修高齢の方・障害のある方等が居住する住宅で一定の改修を行った場合、翌年度分に限り減額

いずれも「翌年度分に限り」という点が共通しています。ずっと安くなるわけではありません。

そして外壁塗装だけでは、どれにも当てはまりません。省エネ改修は熱損失防止(断熱)の工事が前提だからです。ただし、外壁工事と一緒に窓の断熱や耐震をやるなら、この減額が視野に入ります。制度の一般的な仕組みは外壁塗装と固定資産税のページに書きました。

補助が出ない一宮で、金額を下げるためにできること

「補助が無い」で終わると、読んだ側は困ります。一宮市で外壁を触る人が実際に使える手を、効果の大きい順に並べます。

1. 耐震・窓と時期を合わせて、足場を1回にする

これが一宮ではいちばん現実的な節約です。外壁塗装の足場代は、30坪前後の2階建てで15〜25万円ほどが公開相場です(1㎡あたり600〜1,000円)。耐震改修も、窓の交換も、外側から触る工事です。別々の年にやれば足場代を2回払うことになります。

ただし順番に注意してください。耐震補助は交付決定の前に契約・着手すると対象外で、決定までに2〜3週間かかります。「塗装を先に契約してしまい、あとから耐震を思いついた」が最悪の順番です。耐震の申請 → 交付決定 → まとめて契約、この順を守れば足場は1回で済みます。

2. 台風・雹の被害なら、火災保険を先に確認する

補助金より確実にお金が出る可能性があるのが火災保険です。経年劣化は対象外ですが、風災・雹災による破損は対象になり得ます。台風や強風のあとの棟板金の浮き・雨樋の変形は、火災保険のページで挙げた対象になり得る例のひとつです。

塗装の見積もりを取る前に、火災保険が使える条件を確認しておいてください。屋根の上は自分で見に行かないこと。業者に撮ってもらう写真で判断します。

3. 「補助金が使えます」という営業には注意する

一宮市に外壁塗装の補助はありません。それでも「助成金が使えるので今なら安くなります」と言ってくる会社があります。その場合は「一宮市のどの制度か、ページを見せてください」と聞いてください。市の公式ページには、はっきり「補助は行っておりません」と書いてあります。

ここで話をそらしたり、国の制度と混ぜて説明したりする会社は、その一点だけでも、説明の正確さを測る材料になります。悪質な訪問営業の見分け方にも同じ話を書きました。

4. 同じ条件で複数社に出してもらう

補助が無い市では、金額の妥当性を決めるのは相場ではなく、比べた結果になります。同じ家・同じ塗料・同じ範囲で2〜3社に出してもらうと、何にいくらかかっているのかが初めて見えます。

1社だけでは、比べる相手がいないので判断のしようがありません。一括見積もりサービスの比較相見積もりの取り方を先に読んでおくと、余計なやりとりが減ります。

一宮で塗り替えを考えている人が、いま確認すること

あなたの状況やること
塗り替えだけを考えている補助金は気にしなくて大丈夫です。市が「行っておりません」と書いています。その金額が妥当かどうかを確かめるほうに時間を使ってください。複数社に同じ条件で出してもらうのが、いちばん早い確認方法です
昭和56年5月31日以前に着工された木造住宅市の無料耐震診断を申し込む。民間の診断では補助の対象になりません。枠は15戸なので、動くなら年度の前半に
窓の断熱も考えているまず国の先進的窓リノベ2026事業に入れるかを確認。国が通って初めて市の上乗せ(上限10万円)が使えます
すでに契約してしまった耐震・窓とも「申請前に契約すると対象外」です。次の工事のときに順番を守ってください

窓口は住宅政策課(耐震・住宅補助)です。断熱窓は環境政策の担当ページで案内されています。

そして塗装の見積もりを取るときは、「耐震も考えている」と最初に伝えてください。診断から交付決定まで時間がかかるので、段取りを組める会社かどうかで工程が変わります。何社かに同じことを伝えて、返ってくる段取りを比べるのがいちばん早い——補助金が絡む工事で差が出るのは、金額より順番の管理です。

よくある質問

一宮市に外壁塗装の助成金はありますか?

ありません。市の公式のよくある質問に「一宮市では、戸建て住宅の外壁塗装工事に対しての補助は行っておりません」と明記されています。2026年度に動いている住宅補助も窓(断熱窓)と耐震だけで、外壁の仕上げはどちらの枠にも入っていません。

遮熱塗料や断熱塗料なら対象になりませんか?

一宮市ではなりません。省エネ側の補助は断熱窓に限定されていて、しかも国の先進的窓リノベ2026事業の交付を受けた人が条件です。塗料は国の制度の対象になっていないため、市の上乗せにも届きません。

耐震改修の115万円で、外壁もきれいになりますか?

補助の対象は耐震改修工事の費用です。ただし壁を触る工事なので、外壁の仕上げをやり直す場面は出てきます。その部分が補助対象になるかは工事の内容によるので、設計の段階で市と業者の両方に確認してください。足場を1回で済ませられるかどうかも、あわせて相談する価値があります。

予定戸数15戸というのは、先着ですか?

市のページには予定戸数として15戸(簡易は1戸)と書かれています。受付は2026年4月1日から12月15日までで、交付決定には申請から2〜3週間かかります。枠の埋まり方は市に直接確認するのが確実です。ただ、年度の前半に動いたほうが安全なのは間違いありません。

申請の前に工事を契約してしまいました。

耐震改修補助については、市が「申請前に契約及び着手をすると、補助金を交付することができません」と明記しています。順番が逆になった時点で対象外です。断熱窓の補助も、国の交付決定が前提なので同じ考え方になります。

最終確認日:2026年8月31日。制度の内容・金額・受付状況は変更されることがあります。申請の前に必ず一宮市の公式ページと窓口でご確認ください。

参考にした情報(一宮市公式)

  • 一宮市 よくある質問「外壁塗装工事をする場合、補助は出ますか。」——「一宮市では、戸建て住宅の外壁塗装工事に対しての補助は行っておりません。」/問い合わせ先 住宅政策課 対策グループ
  • 一宮市「一宮市民間木造住宅耐震改修費補助金について」(ページID 1002208・更新2026年4月9日)——受付2026年4月1日〜12月15日/耐震改修工事 戸当り115万円限度・予定戸数15戸/簡易耐震改修工事 戸当り30万円限度・予定戸数1戸/対象は昭和56年5月31日以前着工かつ市の無料耐震診断で判定値1.0未満(簡易は0.7未満)/同一敷地内での重複受給不可/交付決定は申請から2〜3週間/中間検査/完了実績報告は完了から30日以内または2月10日のいずれか早い期日/判定値の区分表/減災協議会の「安価な耐震改修工法」
  • 一宮市「【2026年度予算】断熱窓への改修費用を補助します」(ページID 1074948・更新2026年7月30日)——補助額は環境省「先進的窓リノベ2026事業」の交付確定額の1/2(上限10万円・1,000円未満切り捨て)/対象者は同事業の交付を受けた方(国補助事業における共同事業者)/申請期間2026年5月1日〜2027年2月26日必着/予算上限に達し次第終了/2026年4月1日以降のリフォーム工事請負契約/市税の滞納がないこと/申請期間についての「お詫びと訂正」
  • 一宮市「省エネ改修に伴う固定資産税の減額措置について」「住宅耐震改修に伴う固定資産税の減額措置について」「バリアフリー改修に伴う固定資産税の減額措置について」——いずれも工事完了の翌年度分に限る/省エネは2014年4月1日以前から現存する住宅が対象