広告当サイトはアフィリエイト広告を利用しています
イノセンス(INNOCENCE W-NEO)の見積もりが出たら——公式が公開していることと、していないこと
訪問や紹介で「イノセンス」という塗料をすすめられ、見積もりの金額が想像より高くて調べている——という方へ。このページは、INNOCENCE JAPAN株式会社の公式サイトに書いてあることだけを、原文で並べます。そのうえで、当サイトが公式サイトを見た範囲で見つけられなかった項目も、同じように並べます。良い塗料か悪い塗料かは書きません。書けるのは「何が公開されていて、何が公開されていないか」までです。そのうえで、見積もりを判断するために聞ける質問を3つ挙げます。
このページの内容全8項目
公式が自ら名乗っているのは「水性アクリル塗料」です。アクリルが、シリコンやフッ素や無機と比べてどのあたりに置かれる樹脂なのかは塗料の種類と違いの値段の階段でご確認ください。
先に結論
1. 製品の位置づけは公式に書かれています。——「水性アクリル塗料」で「ピュアアクリル塗料」、そして「仕上げ塗り塗料」。つまり下塗りは別に必要だと公式自身が書いています。
2. 年数は公式に掲げられています。トップに「30年後まで『家』を守り彩る」、全ページの説明文に「ピュアアクリルによる30年超の耐久性」。ただし当サイトが公式サイトを見た範囲では、その年数の根拠になる試験名・試験機関・耐用年数の数字は見つけられませんでした(2026年9月12日確認)。
3. 資料の配布は行われていません。公式のよくあるご質問に「セキュリティ等の観点から、データや冊子の配布はしておりません」と書かれています。だから施主が手元で比べる材料が、そもそも出てきません。
このページは、良し悪しを決めるためのものではありません。——高い買い物を、公開されている情報だけで判断できるかどうかを確かめるためのものです。
公式が言っていること(原文)
INNOCENCE JAPAN株式会社の公式サイトから、そのまま引用します。
| 項目 | 公式の記載(原文) |
|---|---|
| 製品名 | 「日本向けに企画・開発された次世代多機能塗料『INNOCENCE W-NEO(イノセンス ダブリューネオ)』は、米国老舗企業の技術を応用し、性能を改良して国産化に成功しました。」 |
| 塗料の種類 | 「イノセンスは水性アクリル塗料です。」「特殊な樹脂配合技術により、アクリル自体の質を極限まで高めたピュアアクリル塗料です。」 |
| 使う場所 | 「イノセンスはその中で最も外側に用いられる『仕上げ塗り塗料』です。サイディングなどの下地に対し、指定の下塗り材を施工した上で塗装します。」 |
| 年数の表現 | 「30年後まで『家』を守り彩る」(トップページ) 公式サイト全ページの説明文(検索結果に出る一文)は「ピュアアクリルによる30年超の耐久性で家を蘇らせます。」 |
| 成分 | 「純白で不純物を含まないカルシウムサンドと純度100%のアクリルポリマーという、こだわりの最高級素材」 |
| 耐久の考え方 | 「一般的なアクリル樹脂の塗り壁材は…薬品(可塑剤)を混ぜ…しかし、可塑剤は紫外線で劣化しやすく…ひび割れを起こしてしまいます。『INNOCENCE』は、可塑剤を混ぜない、独自の樹脂配合技術により、アクリル本来の耐久性を維持したまま、塗料化を実現。」 |
| 色 | 「カラーバリエーションは40色以上です。」「非光沢の上品な仕上がり」 |
| 売り方 | 「特定認定施工店をひとつの業者に限る完全なる独占契約に基づく一元管理を行なっています。」「協力業者に対して特定の製品(イノセンス)を『完全材料支給』により、施工現場を管理しています。」 |
出典:INNOCENCE JAPAN株式会社 公式サイト(トップ/イノセンスについて/特徴/ポリシー/企業情報/理念の各ページ。2026年9月12日確認)。当サイトは同社およびその販売会社と取引関係はありません。
公式のよくあるご質問に、そのまま書かれていること
ここが、このページでいちばん大事な部分です。4つとも原文です。
Q. イノセンスを購入して、自分たちで施工することはできますか?
A.「塗料工事まで一括で請け負っております。塗料のみの販売を行うことはできません。」
Q. イノセンスの塗り板見本をもらうことはできますか?
A.「個別に塗り板見本を提供することは行なっておりません。」
Q. イノセンスのカタログをもらうことはできますか?
A.「個別にカタログ等を提供することは行なっておりません。」
Q. イノセンスの施工概要書、成分表が欲しい。
A.「(販売会社)のお客様は、営業ご担当者に閲覧をお申し込み下さい。セキュリティ等の観点から、データや冊子の配布はしておりません。」
読み取れることは1つです。——塗料だけを買うことも、カタログを手元に置くことも、塗り板見本を借りることもできません。施工概要書と成分表は「閲覧」まで。つまり、家に持ち帰って他社の資料と並べる、という比べ方ができない仕組みになっています。
当サイトが公式サイトで見つけられなかったもの
ここは慎重に書きます。「公開していない」と断定するのではなく、当サイトが2026年9月12日に公式サイトの6ページ(トップ/イノセンスについて/特徴/ポリシー/企業情報/理念)を確認した範囲で、見つけられなかったということです。
| 探したもの | 結果 |
|---|---|
| 耐用年数・期待耐用年数の数字 | 見つかりませんでした(「30年後まで」という表現はあります) |
| 試験の名前・試験機関・試験結果 | 見つかりませんでした |
| 促進耐候性試験(キセノン/サンシャイン)の時間や光沢保持率 | 見つかりませんでした |
| JISなどの規格番号 | 見つかりませんでした |
| SDS(安全データシート) | 見つかりませんでした |
| 保証の年数・保証書の内容 | 見つかりませんでした |
| 標準塗布量・膜厚・希釈率 | 見つかりませんでした |
| 価格・設計価格 | 見つかりませんでした |
※見つけられなかったことは、存在しないことの証明ではありません。販売会社の営業担当者に申し込めば閲覧できる、と公式のよくあるご質問に書かれています。ここで言えるのは「一般に公開されている情報からは確認できない」ということまでです。
ほかの塗料は、何を公開しているか
比べるための材料として、当サイトが原文で確認している例を挙げます。——「年数を言う塗料は、たいてい根拠になる数字も一緒に出している」という話です。
| メーカー・製品 | 公開している内容(当サイト確認済み) |
|---|---|
| 関西ペイント アレスダイナミックTOP | 期待耐用年数15年を図で公表(製品ページ) |
| ロックペイント ハイパーユメロック | 耐用年数12〜15年(製品ページ) |
| プレマテックス タテイルα | 約18〜20年(製品ページ) |
| エスケー化研 | 設計価格表を公開し、製品ごとの材工単価を㎡で公表(平米単価) |
逆に、年数を出さないメーカーもあります。日本ペイントは自社の高耐候製品について耐用年数の数字を出さず、代わりにキセノンランプ法の光沢保持率のグラフを載せています(無機塗料のページ)。数字を出さないこと自体は、めずらしくありません。
だから当サイトの立場はこうです。——「年数を公開していないから悪い」ではありません。ただし「30年」という年数を掲げるなら、それを確かめる材料が要るというだけです。数字を出さない日本ペイントは、代わりに試験のグラフを出しています。年数も試験も見当たらない場合、施主が確かめる手段がありません。
「超弾性」を、自分の家の外壁材に当てはめる
公式は特徴の筆頭に「超弾性」を挙げ、「建物の激しい動きや防水コーキング材の収縮に追随するため、クラックや剥離の発生を最小限に抑えます」と書いています。
弾性の塗料については、別のメーカーが注意を公表しています。日本ペイントは公式のよくあるご質問で、こう答えています。
「弾性塗料で塗り替えると、次回塗り替えの際、塗膜の膨れが生じやすいためです。」
——理由として、ALCパネルや窯業系サイディングのように断熱性が高い外壁は夏の直射日光で表面温度が上がり、壁内の湿気が水蒸気になりやすいこと、弾性塗料の上に塗り重ねるとその水蒸気が逃げにくくなることを挙げています(引用の全文は弾性塗料とサイディングのページ)。
これに対して、イノセンス側も公式のよくあるご質問で答えています。——「アクリル塗料はサイディング壁との相性が悪いと聞きました」という質問に対し、「イノセンスは防水と通気を兼ねた塗膜構造を持っているため、サイディングの帯熱による脹れなどに強いため心配ありません。事実、施工物件の9割方はサイディングボードで、何万棟もの実績(弊社旧製品も含む実績)もあります」と書かれています。
つまり、両社の公式見解が並んでいる状態です。当サイトは「サイディングに弾性は使えない」とも「心配ない」とも書きません。書けるのは、この2つが公開されているという事実までです(弾性塗料とサイディングのページ)。
ただし、聞けることがあります。日本ペイントが挙げている膨れは「次回塗り替えの際」に出るものです。つまり今回の仕上がりではなく、次に塗る人の条件になります。——「10年後・15年後に塗り替えるとき、上から何を塗れますか」。これは今のうちに書面で確認しておく価値があります。
見積もりが出たときに聞ける3つ
評判を調べるより、この3つを書面でもらうほうが早く決まります。
- 「SDS(安全データシート)を見せてください」——SDSは、化学物質を含む製品を事業者間で譲渡・提供するときに交付が求められる文書です(労働安全衛生法第57条の2)。塗料を受け取る施工業者の手元にはあるはずの書類なので、施主が「見せてください」と頼むことはできます。公式のよくあるご質問も、成分表は営業担当者に閲覧を申し込むよう案内しています
- 「30年の根拠になる試験の名前と結果を教えてください」——促進耐候性試験(キセノンランプ法など)の時間と光沢保持率、または第三者機関の試験成績。「実績が何万棟」は使用実績であって、試験の数字ではありません
- 「同じ面積・同じ工程数で、他社の塗料だといくらですか」——これがいちばん効きます。1社の見積書だけでは高いか安いか判断できません。同じ条件で2〜3社に出してもらってください
当サイトの結論はこうです。——イノセンスが良い塗料か悪い塗料かは、公開されている情報だけでは判断できません。だから「30年」を前提にした金額を、いま払うかどうかを決める材料が足りない、というのが事実の整理です。上の3つへの答えが書面で出てくるなら、そのうえで判断してください。出てこないなら、年数の根拠を公開している塗料での見積もりと並べてから決めるのが安全です。
※訪問や紹介で話が来た場合は、その場で契約しないことが大前提です。契約してしまったあとの対応はトラブルとクーリングオフのページにまとめています。
よくある質問
イノセンスとはどんな塗料ですか?
公式によれば「水性アクリル塗料」で「ピュアアクリル塗料」です。——INNOCENCE JAPAN株式会社が提供する塗料ブランドで、製品名は「INNOCENCE W-NEO」。公式は「米国老舗企業の技術を応用し、性能を改良して国産化に成功しました」と説明しています。位置づけは「仕上げ塗り塗料」で、公式自身が「サイディングなどの下地に対し、指定の下塗り材を施工した上で塗装します」と書いています。
本当に30年もちますか?
当サイトでは判断できません。——公式サイトには「30年後まで『家』を守り彩る」、全ページの説明文には「ピュアアクリルによる30年超の耐久性で家を蘇らせます。」という表現がありますが、当サイトが2026年9月12日に公式サイトの6ページを確認した範囲では、その年数の根拠になる試験名・試験機関・試験結果・耐用年数の数字を見つけられませんでした。「もたない」という証拠も当サイトにはありません。確かめたいなら、施工会社に試験の名前と結果を書面で求めてください。
カタログや成分表をもらえますか?
公式は「配布はしておりません」としています。——よくあるご質問の原文は「個別にカタログ等を提供することは行なっておりません」、成分表については「セキュリティ等の観点から、データや冊子の配布はしておりません」(営業担当者への閲覧の申し込みは案内されています)。塗り板見本も「個別に提供することは行なっておりません」と書かれています。
SDS(安全データシート)は見せてもらえますか?
頼む価値はあります。——SDSは、化学物質を含む製品を事業者間で譲渡・提供するときに交付が求められる文書です(労働安全衛生法第57条の2)。塗料を受け取る施工業者の手元にはあるはずの書類なので、「見せてください」と頼むこと自体は自然な依頼です。断られた場合は、その理由を聞いてください。
アクリル塗料なのに高いのはなぜですか?
当サイトは価格の妥当性を判断できません。——公式サイトに価格の記載は見当たらず(2026年9月12日確認)、比べる材料がないためです。アクリルという樹脂の分類だけで高い・安いは決まりません。公式は「可塑剤を混ぜない」「純度100%のアクリルポリマー」と、一般的なアクリル塗料との違いを説明しています。金額の判断は、同じ家について他社の見積もりと並べるのが確実です。
塗料だけ買って、いつもの業者に塗ってもらえますか?
できません。——公式のよくあるご質問に「塗料工事まで一括で請け負っております。塗料のみの販売を行うことはできません」と書かれています。また「特定認定施工店をひとつの業者に限る完全なる独占契約」とも公表されており、この塗料で塗れる会社は限られます。
うちはサイディングです。弾性の塗料で大丈夫ですか?
メーカーによって書いていることが違います。——日本ペイントは公式FAQで、弾性塗料をALCパネルや窯業系サイディングに使うと「次回塗り替えの際、塗膜の膨れが生じやすい」と注意喚起しています。一方イノセンス側は公式FAQで「防水と通気を兼ねた塗膜構造を持っているため、サイディングの帯熱による脹れなどに強いため心配ありません」と答えています。当サイトはどちらとも断定しません。ただし膨れが出るのは「次回塗り替えの際」なので、「10年後・15年後に上から何を塗れますか」を今のうちに書面で確認しておくのが実際的です。
他社の評判を調べたほうがいいですか?
評判より、書面で出る答えのほうが役に立ちます。——ネット上の評価は、書いた人がどの家をどう見たのかが分かりません。それより「SDS」「試験の名前と結果」「他社の同条件の見積もり」の3つを求めてください。この3つは、返ってくるか返ってこないかがそのまま判断材料になります。
参考にした情報
- INNOCENCE JAPAN株式会社 公式サイト(2026年9月12日確認)——トップページ(「30年後まで『家』を守り彩る」、全ページ共通の meta description「ピュアアクリルによる30年超の耐久性で家を蘇らせます。」、特徴の見出し語、独占供給の記載、よくあるご質問4問の原文)/「イノセンスについて」(製品名INNOCENCE W-NEO、水性アクリル塗料・ピュアアクリル塗料、「仕上げ塗り塗料」と下塗り材の記載、ブランド名の由来)/「特徴」(超弾性・環境適応性・透湿防水性・壁面付着性・美観性・超耐久耐候性の各説明、40色以上、非光沢、可塑剤を混ぜない旨、純度100%のアクリルポリマー)/「ポリシー」(完全材料支給、特定認定施工店制度)/「企業情報」/「理念」。当サイトが上記6ページを確認した範囲では、耐用年数の数字・試験名・試験機関・促進耐候性試験の結果・規格番号・SDS・保証年数・標準塗布量・価格は見つかりませんでした。
- 日本ペイント 公式よくあるご質問「弾性塗料はALCパネルや窯業系サイディングの外壁塗り替えに適さないといわれたがなぜですか?」——引用の全文と当サイトの読み方は弾性塗料とサイディングのページに掲載しています
- 労働安全衛生法第57条の2(文書の交付等)——化学物質等を譲渡・提供する際の文書交付の定め
- 当サイトの製品別ページ——アレスダイナミックTOP/ハイパーユメロック/タテイルα/無機塗料/塗料の平米単価
当サイトは INNOCENCE JAPAN株式会社およびその販売会社と取引関係はありません。このページは同社の公開情報を引用して整理したもので、同社の監修は受けていません。製品の良し悪しについての評価は書いていません。公開情報は変わることがあるため、判断の前に必ず最新の公式情報と、見積もりを出した会社にご確認ください。最終確認日:2026年9月12日。