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【2026年度】倉吉市の外壁塗装に助成金は出るのか——打吹地区なら9分の7。その前に許可か届出です
確かめてください打吹地区の修景なら7/9・最大116.6万円。市全体のリフォーム助成は無し
- 市全体の助成はありません
- 市が意見への回答で「現在、住宅リフォーム助成金事業は実施していない状況です」と明記しています
- 打吹地区なら補助率9分の7
- まちなみ修景施設整備事業費補助金。対象経費に「色彩修景整備費」という区分があります
- ただし修景基準があります
- 「外壁は、極力漆喰、板張等の自然素材を使用する」——ふつうの塗料での塗り替えが当たるかは市の判断です
- 塗り替えの前に手続きが要ります
- 白壁土蔵群の中は許可、その外の打吹地区は届出。色彩の変更が対象です
- 耐震と一緒でも塗装は出ません
- 市が「リフォーム費用分は補助対象外」と注記。耐震改修の175万円には入りません
- まず電話するのはここ
- 打吹地区の修景と届出は管理計画課 0858-22-8174、保存地区の許可は文化財課 0858-22-4419
「倉吉市 外壁塗装 助成金」で調べてこられた方へ。倉吉市には、市内全域を対象にした住宅リフォーム助成がありません。市が意見への回答で「現在、住宅リフォーム助成金事業は実施していない状況です」と書いています。——ただし倉吉打吹地区なら話が変わります。まちなみ修景施設整備事業費補助金の補助率は9分の7、対象経費に「色彩修景整備費」という区分があります。そして塗り替えの前に、許可か届出が要ります。そこがこのページの本題です。
鳥取県内の4市を、1件ずつ市の公式情報で調べています。——倉吉市で出ても出なくても、隣の市では条件が違うことがあります。県の10割補助と屋根瓦の制度は鳥取県のまとめにあります。
補助が出ても出なくても、次に気になるのは総額です。——30坪だといくらか/業者を自分で調べる4つの方法
このページの内容全13項目
打吹地区なら7/9・最大116.6万円。ただし「修景基準」があります
倉吉市にはまちなみ修景施設整備事業費補助金があります。補助率は9分の7——当サイトが調べたなかでも高いほうです。
図1 倉吉市で外まわりにお金が出る3つの道
この補助金の説明を、市の手引き「遥かなまちなみ」からそのまま引きます。
この補助金は、倉吉打吹地区内の住宅などの建物を、修景基準に従い修景整備される町区ごとのまちづくり協定締結者等に対し、別表の事業区分ごとの経費限度額に7/9を乗じた額を合計した額を交付する。
金額の表はこうなっています。
| 事業区分 | 経費限度額 | 補助率 | 補助限度額 |
|---|---|---|---|
| 修景施設整備事業 | 150万円 | 7/9 | 116万6千円 |
| 建築工事設計事業 | 30万円 | 7/9 | 23万3千円 |
そして補助対象経費は4つに分かれています。外壁の話に関わるのは1番目と4番目です。
| 区分 | 市の書きかた |
|---|---|
| ア 外観整備費 | 建築工事に係る費用のうち外観の整備に係るもの、または敷地の整備・改修に係る費用 |
| イ 建築設備等整備費 | 屋外に露出している給排水設備、空調設備、電気設備、看板その他工作物の除去、隠ぺい又は改善 |
| ウ 外構整備費 | 門、塀、さく、生垣、街灯その他工作物のうち道路又は公的空間に面する部分 |
| エ 色彩修景整備費 | 周辺地域と著しく不調和な修景施設の外観の色彩修景整備に係る費用 |
「エ 色彩修景整備費」という区分が独立して立っているのが、この市の特徴です。外壁の色を変える工事にお金を出す枠が、名前を持って存在しています。
ただし、ここに落とし穴があります。この補助金は「修景基準に従い修景整備される」ことが条件で、その修景基準の3番目がこう書かれています。——「外壁は、極力漆喰、板張等の自然素材を使用するものとし、意匠上の工夫に努める。」
つまり市が想定しているのは、漆喰や板張りに変える工事です。ふつうのシリコン塗料で今の壁を塗り替えるだけの工事が、この基準に当たるかどうかは市の判断になります。金額の話をする前に、管理計画課(0858-22-8174)に工事の中身を伝えて確かめてください。
修景基準は全部で9項目あります。外まわりに関係するところを並べます。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| (1)建物 | 八橋往来(旧街道)のまちなみが似合うような和風を基本とする |
| (2)屋根 | 日本瓦とし、形状は道路方向に流れる平入り切妻を基本。屋根勾配・軒高は極力統一 |
| (3)外壁 | 極力漆喰、板張等の自然素材を使用し、意匠上の工夫に努める |
| (5)駐車スペース | 塀、生垣等により隠蔽するなどして、まちなみの連続性の確保と景観向上に努める |
| (8)室外機・電気計量器 | 木製の囲いを設けるなど、建物の一部分と感じるよう隠蔽するか、調和させる |
(8)は塗装の見積書には出てこない話ですが、足場を建てるついでにやると安く済む種類の工事です。補助の対象経費「イ 建築設備等整備費」に、まさに空調設備の隠ぺいが入っています。
対象の区域は倉吉打吹地区の全域で、面積は31.7ヘクタール。市は「社会資本総合整備事業として国から承認を受けた」区域だと説明しています。そして助成の対象は「道路から見える外観部分」です。裏側の壁は入りません。
実際に使われた例も市が公開しています。「K邸西外壁面改修工事」「M町自治公民館屋根・外壁改修工事」「K店店舗外壁黒漆喰塗替工事」——3件のうち2件が外壁、1件は黒漆喰の塗り替えです。
塗り替えの前に、許可か届出が要るエリアがあります
お金の話より先に、こちらを知っておいてください。倉吉には、外壁の色を変えるのに市の手続きが要る区域が2種類あります。
図2 打吹地区で外壁を塗り替えるときの順番
| 区域 | 手続き | 対象になる行為 | 窓口 |
|---|---|---|---|
| 打吹玉川伝統的建造物群保存地区(白壁土蔵群) | 許可 | 建築物の新築、増築、改築、取り壊し又は修繕等で外観を変更することとなるもの/工作物の設置、修繕、模様替え又は色彩の変更 | 文化財課 0858-22-4419 |
| 倉吉打吹地区(上の保存地区を除く) | 届出 | 住宅等の新築、増築、改築、移転又は除去/住宅等の外観を変更することとなる修繕、模様替え又は色彩若しくは材質の変更 | 管理計画課 0858-22-8174 |
保存地区のほうは「許可」です。市は「保存地区内のすべての建築物等において、その外観を変える行為を行う場合は、あらかじめ市に申請の上、許可を受けていただく必要があります」と書いています。届出は出せば進めますが、許可は出してもらえるまで進めません。
打吹玉川伝統的建造物群保存地区は国が選んだ重要伝統的建造物群保存地区で、全国に129か所。鳥取県内では倉吉市・大山町・若桜町の3か所だけです。白壁土蔵群と本町通りの商家の町並みが、その中身です。
市は「まずは文化財課へ事前の相談を」と書いています。——「許可から着手までの手続きをスムーズに行うため」という理由まで添えられています。着手後に計画が変わった場合も相談とあるので、色を途中で変えるときも連絡が要ります。工事が終わったら完了・中止届出書(様式第3号)を提出します。
許可が要らない場合も決められています。非常災害時の応急措置、仮設の工作物、水道管・下水道管、枝打ちなどの通常の伐採、法令等の処分による義務の履行、道路標識等の設置など。「隣が塗ったからうちも」は理由になりません。
市全体のリフォーム助成は、いまありません
ここまで読んで「打吹地区じゃない家はどうなるのか」と思われたと思います。倉吉市には、市内全域を対象にした住宅リフォーム助成はありません。
これは推測ではありません。市が「外壁塗装と屋根の修繕助成金について」という件名で、市民からの意見に回答しています。令和6年度の「寄せられた提案・意見等」のページです。
意見:新築住宅を建てても屋根や外壁の劣化で補修が15年後からやってきてしまいます。材料の高騰により物価も上がっていますので、以前あった助成金を復活させてもらいたいです。
回答:以前、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を財源として、地域経済の活性化を目的に「倉吉市住宅リフォーム助成金事業」を実施した実績はありますが、現在、住宅リフォーム助成金事業は実施していない状況です。今後の住宅リフォーム助成金事業の実施については、国や他市町村の動向を参考にしながら、財源確保を条件に検討いたします。
読み取れることが3つあります。
| 市の言葉 | 意味 |
|---|---|
| 「実施した実績はあります」 | 昔はあった。「倉吉市にはそんな制度は無い」と言われた記憶がある方の勘違いではありません |
| 「コロナ対応地方創生臨時交付金を財源として」 | 市の恒常的な予算ではなく、国の臨時のお金で回していた。だから続かなかった |
| 「財源確保を条件に検討いたします」 | やらないとは言っていない。復活の可能性は残っているので、大きな工事を急がないなら市の新着情報を見ておく価値はあります |
担当所属は建築住宅課(0858-22-8175)と書かれています。リフォーム助成の窓口はこの課です。復活したかどうかを聞くなら、ここです。
耐震は最大175万円。ただし「リフォーム費用分は補助対象外」
倉吉市の震災に強いまちづくり促進事業は、金額だけ見ると市内でいちばん大きな制度です。令和8年度版のパンフレットから、一戸建て住宅の分を並べます。
図3 倉吉市の制度の上限額(千円)
| メニュー | 補助率 | 1戸あたりの上限 |
|---|---|---|
| 耐震診断(市が建築士を派遣) | —— | 無料 |
| 耐震診断(所有者実施) | —— | 17万円(図面有り)/20万4千円(図面無し) |
| 改修設計 | —— | 32万円 |
| 耐震改修 | —— | 175万円 |
| 建替え | 5分の4 | 140万円 |
| 除却(解体) | 23% | 97万9千円 |
| 居室単位耐震改修 | —— | 125万円 |
| 耐震シェルター(部屋型) | 23% | 83万8千円(高齢者等が住む住宅は100万円) |
| 耐震ベッド | —— | 62万5千円 |
ここが外壁塗装との分かれ目です。市はパンフレットの耐震改修の欄に、こう注記しています。——「リフォーム等を併せて工事する場合、リフォーム費用分は補助対象外。」
耐震改修と一緒に外壁を塗っても、塗装の費用はこの175万円には入りません。「耐震のついでに塗ればまとめて補助が出る」という読み方はできません。
対象になる建物は平成12年5月31日以前に建築された木造一戸建て住宅(非木造は昭和56年5月31日以前)。耐震改修・建替え・除却などは、耐震診断の結果「倒壊の危険性がある」と判断されたものが対象です。
無料の耐震診断は、市が民間の建築士を派遣する形です。条件は市内の木造一戸建て、2階建て以下、延べ床面積280平方メートル以内。店舗併用住宅も、店舗部分が延べ床の2分の1未満なら含まれます。
この診断は時間がかかります。市が「耐震診断の申請から結果報告までに、最大3ヶ月〜6ヶ月程かかります」と書いています。塗り替えを考えている家が旧い基準の家なら、足場の話より先に診断を申し込んでおくと、順番で困りません。
屋根の話もひとつあります。屋根瓦耐風改修という別メニューがあり、令和3年12月31日以前に建築された市内の住宅で、屋根が瓦(粘土瓦、セメント瓦)ぶきのものが対象。瓦屋根診断技士等の有資格者が点検表で基準を満たしていないと判断したもので、基準に適合しない瓦屋根の全部を一定の耐風性のある屋根(金属ぶき等を含む)にふき替える工事が対象です。塗り替えではなく、ふき替えです。
耐震のメニューは予算の執行状況によって、順番待ちまたは翌年度になる可能性があると市が明記しています。また住宅の耐震診断(所有者実施)・改修設計・耐震改修・居室単位耐震改修は、県内に本店または主たる事務所を有する事業所が実施するものが対象です(令和10年度末まで)。
空き家を買って直すなら、2分の1・最大100万円
空き家利活用流通促進事業補助金は、いま住んでいる家の塗り替えには使えませんが、空き家を手に入れて直す場合には外まわりの工事にも届きます。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 補助率・上限 | 2分の1・最大100万円 |
| 対象になる経費 | ①空き家の利活用に必要な改修工事費用/②設計費用、家財道具撤去費用、外構整備費用(②は①に附帯する場合に限り、②の合計は①の2分の1が上限) |
| 建物の条件 | 一戸建て住宅または店舗併用住宅。①建築後30年以上で1年以上利用がない、②建築後30年未満で2年以上利用がない、③空き家になって連続5年以上——のいずれか |
| 業者の条件 | 市内に本店・営業所等を有する業者と工事請負契約を締結すること(個人の事業者を含む) |
| そのあとの縛り | 改修後、10年以上利活用に供すること。自ら居住するか、入居しない場合は空き家バンクに登録 |
| 申請の時期 | 改修工事等を行う前の申請が必要(申請前に必ず相談) |
インスペクション(既存住宅状況調査)の費用も最大5万円まで対象になりました。買う前に壁と屋根の状態を見てもらう費用が出る、ということです。窓口はしごと定住促進課(0858-27-0501・第二庁舎3階)。
結婚新生活支援——リフォームが対象。着工前の写真が要ります
もう1本、住宅のページからは探せない制度があります。結婚新生活支援補助金です。窓口も住宅の部署ではありません。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 補助上限 | お二人とも29歳以下 最大60万円/39歳以下 最大30万円 |
| 対象になる費用 | 住宅の建物購入費/リフォーム費用(住宅の機能の維持又は向上を図るために行う修繕、増築改築、設備更新等の工事費用)/賃借費用/引越費用 |
| 対象外 | 倉庫、車庫及び植栽等の外構に係る工事費用/エアコン・洗濯機等の家電購入・設置/家財・産廃処分費や清掃費用 |
| 婚姻日 | 令和8年1月1日から令和9年3月31日までに婚姻届を提出し受理された夫婦 |
| 年齢 | 婚姻日における年齢が夫婦ともに39歳以下 |
| 申請期間 | 令和8年6月1日から令和9年2月26日(申請前に必ず相談) |
リフォームで申請するときの必要書類に、こう書かれています。——「住宅のリフォーム工事契約書 又は 請書、見積もり書、工事着工前・着工後の写真」。
着工前の写真は、塗ってしまったら二度と撮れません。足場が建つ前に、業者へ撮影を頼んでおいてください。
市は外壁塗装を名指ししていませんが、対象外の一覧にも入っていません。対象外に挙がっているのは倉庫・車庫・植栽等の外構・家電・家財処分費です。外壁の塗り替えは「住宅の機能の維持又は向上を図るために行う修繕」に当たると読めますが、市が「対象です」と書いているわけではありません。交付を受けた日から5年以上倉吉市に定住する意思があること、という条件も付きます。
県の制度は「塗る」ではなく「県産材で仕上げる」なら出ます
鳥取県にはとっとり住まいる支援事業があります。改修は最大50万円。ただし中身をよく見ると、塗装とは向きが違います。
| 支援項目 | 中身 | 上限 |
|---|---|---|
| 県産材に関する支援(必須) | (1)構造・下地材として県産材を0.3立方メートル以上使用=1立方メートルあたり2万円/(2)県産材を使用した内装仕上げ材または外装仕上げ材で含水率20%以下のもの(木塀含む)=見付面積1平方メートルあたり2千円 | 25万円 |
| 地域建築技能活用 | 建築大工技能、左官仕上げ、木製建具のうち2つ以上を活用 | 15万円 |
| 子育て世帯等 | 18歳までの子を養育する世帯、または婚姻後10年以内の夫婦を含む世帯 | 定額10万円 |
| 三世代同居等世帯 | 直系尊属・直系卑属の世帯と同居または近居 | 定額10万円 |
外装仕上げ材が名前で入っています。ただし「県産材を使用した」外装仕上げ材です。つまり塗料ではなく、県産の木で仕上げる工事が対象になります。
ここで倉吉の話がつながります。打吹地区の修景基準は「外壁は、極力漆喰、板張等の自然素材を使用する」。県の住まいる支援事業は「県産材を使用した外装仕上げ材」に1平方メートルあたり2千円。そして地域建築技能の加算に「左官仕上げ」が入っています。
——倉吉で外まわりにお金が出るのは、塗るときではなく、自然素材に変えるときです。この向きを知っておくと、見積もりの取り方が変わります。
条件は鳥取県内に本拠を置く建設業者の施工で、自ら所有・居住する戸建住宅または共同住宅であること。改修の場合は算出された補助金額の合計と工事費の2分の1のどちらか低い額が支援されます。交付申請の受付は令和8年4月1日から令和9年3月19日まで。県の窓口は0857-26-7398です。
業者の条件が、制度ごとに違います
倉吉で使える制度は、どれも業者に条件が付きます。そして条件の範囲がそろっていません。
| 制度 | 業者の条件 |
|---|---|
| 空き家利活用流通促進事業 | 市内に本店・営業所等を有する業者(個人の事業者を含む) |
| 耐震(診断・設計・改修) | 県内に本店または主たる事務所を有する事業所(令和10年度末まで) |
| とっとり住まいる支援事業 | 鳥取県内に本拠を置く建設業者の施工 |
空き家は市内、耐震と県の制度は県内。営業所でよいのか本店でなければならないのかも、制度で書きぶりが違います。「市内の会社ならどれでも通る」とは限りません。使う制度が決まってから、その条件で業者を絞ってください。
窓口が5つに分かれています
倉吉市は、外まわりの工事に関わる制度が課をまたいで散っています。住宅の課に電話して「無い」と言われても、それはその課の制度が無いという意味です。
| 聞きたいこと | 窓口 | 電話 |
|---|---|---|
| 打吹地区の修景補助・届出 | 建設部 管理計画課(本庁舎3階) | 0858-22-8174 |
| 白壁土蔵群の中の許可 | 経済観光部 文化財課(第2庁舎3階) | 0858-22-4419 |
| 耐震・リフォーム助成の有無 | 建設部 建築住宅課(本庁舎3階) | 0858-22-8175 |
| 空き家の改修 | しごと定住促進課(第二庁舎3階) | 0858-27-0501 |
| 県のとっとり住まいる支援事業 | 鳥取県 | 0857-26-7398 |
倉吉市役所の代表は0858-22-8111です。制度名が分からないときは、工事の中身(外壁の塗り替え)と家の場所(打吹地区かどうか)を先に伝えると、つないでもらいやすくなります。
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塗り替えだけでは上がりません。耐震改修で減額される仕組みと、増改築等工事証明書のことも
鳥取県内のほかの市も調べています。——鳥取市/米子市。同じ県でも、市が変わればここまで違います(助成金ガイド/業者の選び方/外壁塗装の費用相場)。
国の補助金なら使えますか
市の制度に条件が付くと分かると、次に出てくるのがこの質問です。先に答えを書きます。外壁塗装そのものに出る国の補助金は、ありません。
よく名前が挙がるみらいエコ住宅2026事業も、対象は窓などの開口部の断熱改修、躯体の断熱改修、給湯器といった設備です。塗り替えは対象工事に入っていません。
まぎらわしいのが「躯体の断熱改修」です。これは壁・天井・床に断熱材を入れる工事のことで、断熱塗料や遮熱塗料を塗ることではありません。「外壁が対象」という説明だけを見て、塗り替えも入ると思ってしまう方がいます。
窓の断熱や給湯器の交換を同時にやるなら、その部分は対象になり得ます。ただし申請には「住宅省エネ支援事業者」に登録した業者が工事を請け負う必要があり、予算の上限に達した時点で受付が終わります。くわしくは国の制度と外壁塗装の関係にまとめました。
よくある質問
倉吉市に、外壁塗装そのものの補助金はありますか。
市内全域を対象にした住宅リフォーム助成はありません。市が「外壁塗装と屋根の修繕助成金について」という件名の回答で、「現在、住宅リフォーム助成金事業は実施していない状況です」と書いています。ただし倉吉打吹地区(31.7ha)のまちづくり協定を結んだ町区なら、まちなみ修景施設整備事業費補助金の対象経費に「色彩修景整備費」があり、補助率は9分の7・上限116万6千円です。
まちなみ修景の補助は、ふつうの塗料で塗り替えても使えますか。
市の修景基準(3)は「外壁は、極力漆喰、板張等の自然素材を使用するものとし、意匠上の工夫に努める。」です。市が想定しているのは漆喰や板張りに変える工事なので、一般的な塗料で塗り替えるだけの工事が基準に当たるかは市の判断になります。工事の中身を伝えて、管理計画課(0858-22-8174)に確かめてください。
白壁土蔵群の中で外壁を塗り替えるとき、届出だけで足りますか。
足りません。打吹玉川伝統的建造物群保存地区の中は「許可」です。市は「保存地区内のすべての建築物等において、その外観を変える行為を行う場合は、あらかじめ市に申請の上、許可を受けていただく必要があります」と書いています。届出は出せば進められますが、許可は受けるまで進められません。窓口は文化財課(0858-22-4419)です。
打吹地区だけど保存地区ではない場合は、どうなりますか。
倉吉打吹地区まちづくり要綱の第9条により、市長への届出が要ります。対象は「住宅等の外観を変更することとなる修繕、模様替え又は色彩若しくは材質の変更」。色を変えない塗り直しでも、材質が変われば当たります。管理計画課(0858-22-8174)に事前に相談してください。
自分の家が打吹地区に入っているか、どうやって調べますか。
市が事業区域図をPDFで公開しています(倉吉打吹地区街なみ環境整備事業のページ)。手引き「遥かなまちなみ」にも整備方針図が載っています。地図で見て境目が微妙なときは、住所を伝えて管理計画課に聞くのが確実です。
耐震改修と一緒に外壁を塗れば、まとめて補助が出ますか。
出ません。市は耐震改修の欄に「リフォーム等を併せて工事する場合、リフォーム費用分は補助対象外」と注記しています。耐震改修の上限175万円に、塗装の費用は入りません。見積書は耐震部分と塗装部分を分けて作ってもらってください。
無料の耐震診断は、すぐ受けられますか。
市が「耐震診断の申請から結果報告までに、最大3ヶ月〜6ヶ月程かかります」と書いています。対象は市内の木造一戸建てで2階建て以下・延べ床面積280平方メートル以内。旧い基準の家で塗り替えを考えているなら、足場の話より先に申し込んでおくと順番で困りません。
空き家を買って直す場合は、外壁も対象になりますか。
空き家利活用流通促進事業補助金は「空き家の利活用に必要な改修工事費用」が対象で、2分の1・最大100万円です。外壁の改修が利活用に必要かは市が判断します。市内に本店・営業所等を有する業者との請負契約が条件で、改修後10年以上利活用すること、工事を行う前に申請することが要ります。しごと定住促進課(0858-27-0501)へ。
結婚新生活支援補助金は、外壁塗装に使えますか。
市は外壁塗装を名指ししていませんが、対象外の一覧にも入っていません。対象は「住宅の機能の維持又は向上を図るために行う修繕、増築改築、設備更新等の工事費用」で、対象外は倉庫・車庫・植栽等の外構・家電・家財処分費です。使えるかは窓口で確認してください。リフォームで申請するときは工事着工前・着工後の写真が要ります。
着工前の写真は、誰が撮るのですか。
決まりはありませんが、足場が建つ前でないと撮れないので、見積もりの段階で業者に頼んでおくのが確実です。塗ってしまってから「着工前の写真がない」と分かっても、やり直しはできません。
県の「とっとり住まいる支援事業」で塗装は対象になりますか。
塗料は対象になりません。改修の必須項目は県産材に関する支援で、外装については「県産材を使用した内装仕上げ材または外装仕上げ材で含水率20%以下のもの」に見付面積1平方メートルあたり2千円です。塗るのではなく、県産の木で仕上げる工事が対象になります。
業者は市内の会社なら、どの制度でも大丈夫ですか。
制度で範囲が違います。空き家の改修は「市内に本店・営業所等を有する業者」、耐震は「県内に本店または主たる事務所を有する事業所」、県のとっとり住まいる支援事業は「鳥取県内に本拠を置く建設業者」。使う制度が決まってから、その条件で業者を絞ってください。
倉吉市の住宅リフォーム助成は、復活する見込みはありますか。
市は「今後の住宅リフォーム助成金事業の実施については、国や他市町村の動向を参考にしながら、財源確保を条件に検討いたします」と回答しています。やらないとは言っていません。工事を急がないなら、建築住宅課(0858-22-8175)に聞くか、市の新着情報を見ておく価値はあります。
補助金の申請は、工事を始めてからでも間に合いますか。
間に合いません。倉吉の制度はどれも着工前の申請です。空き家は「改修工事を行う前の申請が必要」、耐震は「必ず工事業者等との契約や工事に着手する前に」、結婚新生活支援も「申請前に必ずご相談ください」。外壁塗装は足場が建った時点で工事が始まっているので、見積もりを取る段階で窓口に連絡してください。
参考にした情報
2026年9月10日時点で、倉吉市と鳥取県の公式ページ・手引き・パンフレットを直接開いて確認した内容です。予算の残りのように毎月動く数字もあります。申請の直前には、必ず担当課に最新の状況を聞いてください。
- 倉吉市「倉吉打吹地区街なみ環境整備事業」と、同ページで公開されている手引き「遥かなまちなみ」(令和7年2月)(P18の別表=修景施設整備事業は経費限度額150万円・補助率7/9・補助限度額116.6万円、建築工事設計事業は30万円・7/9・23.3万円/補助対象経費は「ア 外観整備費」「イ 建築設備等整備費」「ウ 外構整備費」「エ 色彩修景整備費=周辺地域と著しく不調和な修景施設の外観の色彩修景整備に係る費用」の4区分/修景基準(3)「外壁は、極力漆喰、板張等の自然素材を使用するものとし、意匠上の工夫に努める。」/街なみ環境整備促進区域=倉吉打吹地区全域31.7ha、助成は「道路から見える外観部分が対象」/P20の倉吉打吹地区まちづくり要綱第9条=伝統的建造物群保存地区を除く区域で「住宅等の外観を変更することとなる修繕、模様替え又は色彩若しくは材質の変更」はあらかじめ市長に届け出る)
- 倉吉市「まちなみ修景施設整備事業の実施例」(K邸西外壁面改修工事/M町自治公民館屋根・外壁改修工事/K店店舗外壁黒漆喰塗替工事/M店店舗改装工事。「自然素材(石、木、漆喰)の使用、まちなみにあった配色(白、黒、茶、来待色)、屋根勾配・軒高の統一」)
- 倉吉市「倉吉市打吹玉川伝統的建造物群保存地区」(「保存地区内のすべての建築物等において、その外観を変える行為を行う場合は、あらかじめ市に申請の上、許可を受けていただく必要があります」/許可を必要とする行為に「建築物の新築、増築、改築、取り壊し又は修繕等で外観を変更することとなるもの」「工作物の設置、修繕、模様替え又は色彩の変更で外観を変更することとなるもの」/重要伝統的建造物群保存地区は全国129か所、鳥取県内は倉吉市・大山町・若桜町の3か所/文化財課0858-22-4419)
- 倉吉市「外壁塗装と屋根の修繕助成金について」(寄せられた提案・意見等/令和6年度)(市の回答=「以前、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を財源として、地域経済の活性化を目的に『倉吉市住宅リフォーム助成金事業』を実施した実績はありますが、現在、住宅リフォーム助成金事業は実施していない状況です。今後の住宅リフォーム助成金事業の実施については、国や他市町村の動向を参考にしながら、財源確保を条件に検討いたします。」/担当所属=建築住宅課0858-22-8175)
- 倉吉市「建物の耐震診断・設計・耐震改修などの補助制度」(更新日2026年8月31日)と令和8年度版パンフレット(耐震診断=市が建築士を無料派遣・市内の木造一戸建て・2階建て以下・延べ床280㎡以内・申請から結果報告まで最大3〜6か月/所有者実施の診断17万円(図面有り)・20万4千円(図面無し)/改修設計32万円/耐震改修175万円・「リフォーム等を併せて工事する場合、リフォーム費用分は補助対象外」/建替え5分の4・140万円/除却23%・97万9千円/居室単位耐震改修125万円/耐震シェルター23%・83万8千円、高齢者等は100万円/耐震ベッド62万5千円/対象は平成12年5月31日以前の木造一戸建て、非木造は昭和56年5月31日以前/診断・設計・改修は県内に本店または主たる事務所を有する事業所が実施するものが対象・令和10年度末まで/屋根瓦耐風改修は令和3年12月31日以前建築で瓦ぶき、瓦屋根診断技士等が点検表で判断、全部を耐風性のある屋根にふき替える工事)
- 倉吉市「空き家を改修等して利活用する」とパンフレット(2分の1・最大100万円/対象=空き家の利活用に必要な改修工事費用、附帯する設計費・家財道具撤去費・外構整備費/インスペクション費用最大5万円/市内に本店・営業所等を有する業者と工事請負契約/改修後10年以上利活用/改修工事を行う前の申請が必要/しごと定住促進課0858-27-0501)
- 倉吉市「結婚新生活支援補助金」(29歳以下60万円・39歳以下30万円/対象に「婚姻を機に実施したリフォームに関する費用で、住宅の機能の維持又は向上を図るために行う修繕、増築改築、設備更新等の工事費用」/対象外は「倉庫、車庫及び植栽等の外構に係る工事費用、エアコン・洗濯機等の家電購入・設置に係る費用、家財・産廃処分費や清掃費用」/申請は令和8年6月1日から令和9年2月26日/リフォームの場合の必要書類に「工事着工前・着工後の写真」)
- 鳥取県「とっとり住まいる支援事業 令和8年度申請分」(改修は最大50万円で、算出額と工事費の2分の1の低いほう/県産材に関する支援(必須)最大25万円=構造・下地材は1立方メートルあたり2万円、県産材を使用した内装仕上げ材または外装仕上げ材で含水率20%以下のもの(木塀含む)は見付面積1平方メートルあたり2千円/地域建築技能活用は建築大工技能・左官仕上げ・木製建具から2つ以上で最大15万円/子育て世帯等・三世代同居等世帯は各定額10万円/鳥取県内に本拠を置く建設業者の施工/受付は令和8年4月1日から令和9年3月19日)
- 倉吉市「倉吉打吹地区街なみ環境整備事業」を開く——金額と受付状況は年度で変わります。申請の前に、必ずここで最新の内容を確かめてください