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【2026年度】越前市の外壁塗装に使える助成金

条件つきで出ますただし市は「補助金はありません」とはっきり書いています

市の回答が、そのまま答えです
越前市はよくある質問で「越前市では、ご自宅の外壁や屋根を改修する場合の補助金はありません」と答えています
しかも「塗替え」まで名指しです
市は外壁や屋根の改修を「外壁材や屋根材の張替えや塗装の塗替えのこと」と定義したうえで、そう答えています
例外は伝統的民家です
市は「ただし、伝統的民家の外観を改修する場合には補助が出る可能性があります」と続けています。外観の改修工事に2分の1以内・上限100万円
対象になる区域が決まっています
四町地区・五箇地区(伝統的民家群保存活用推進地区)景観形成地区。地区外の伝統的民家は対象になりません
耐震なら、金額は大きいです
木造住宅の耐震改修は10分の8・最大140万円、伝統的古民家なら最大190万円代理受領制度があるので立て替えも要りません
中古住宅リフォームは「これから買う人」の制度です
基本額50万円+加算で最大140万円ですが、対象はおうちナビに登録された中古住宅を購入した子育て・新婚・移住者など。いま住んでいる家には使えません

「越前市 外壁塗装 助成金」で調べてこられた方へ。越前市は、この質問に自分のサイトで答えています。——建築住宅課のよくある質問に「外壁改修や屋根改修で利用できる補助金があるとインターネットにありました。詳細を教えてください」という項目があり、市の回答は「越前市では、ご自宅の外壁や屋根を改修する場合の補助金はありません」。しかも「塗装の塗替え」まで含めて定義したうえでそう書いています。例外は伝統的民家だけです。そこから順に見ていきます。

福井県内の5市を、1件ずつ市の公式情報で調べています。——越前市で出ても出なくても、同じ質問への答えが市ごとに違いました。県の県産材の支援と伝統的民家の13市町一覧は福井県のまとめにあります。

福井県のまとめ福井市鯖江市坂井市敦賀市

補助が出ても出なくても、次に気になるのは総額です。——30坪だといくらか業者を自分で調べる4つの方法

このページの内容全12項目

市が「補助金はありません」と書いています

越前市のウェブサイトには、建築住宅課が管理する「よくある質問」があります。その一項目のタイトルが、これです。

「外壁改修や屋根改修で利用できる補助金があるとインターネットにありました。詳細を教えてください。」

質問の立て方が正確です。インターネットにあった、と書いてある。つまり市は、外壁塗装の補助金があるという情報が出回っていることを知ったうえで、それに答えるページを置いています。回答はこうです。

「越前市では、ご自宅の外壁や屋根を改修する場合の補助金はありません。

※外壁や屋根の改修とは、外壁材(サイディングやKスパン、その他の外壁材全て)や屋根材(瓦、折板、その他屋根材全て)の張替えや塗装の塗替えのことを言います。

ただし、伝統的民家の外観を改修する場合には補助が出る可能性があります。

ここまで書いている市は、そう多くありません。「塗装の塗替え」という言葉を自分から定義に入れているので、「塗り替えだけなら別扱いでは」という逃げ道もありません。

市が「外壁や屋根の改修に補助金はありません」と書いています

越前市で外壁塗装に補助が出るかの分かれ目 越前市の建築住宅課はよくある質問で、外壁改修や屋根改修で利用できる補助金はないと回答している。市は外壁や屋根の改修を、外壁材や屋根材の張替えや塗装の塗替えのことと定義している。ただし伝統的民家の外観を改修する場合は、越前市伝統的民家普及促進事業で外観の改修工事に要する費用の2分の1以内、1戸あたり上限100万円の補助が出る可能性がある。 越前市で、外壁の塗り替えに補助は出るか 市の「よくある質問」がそのまま答えを書いています 伝統的民家である 四町・五箇地区/景観形成地区 伝統的民家普及促進事業 外観の改修工事に 2分の1以内 上限100万円 伝統的民家ではない 市内のふつうの住宅 市の回答: 「ご自宅の外壁や屋根を 改修する場合の補助金は ありません」 補助なし
市は「外壁や屋根の改修とは、外壁材や屋根材の張替えや塗装の塗替えのこと」と定義したうえで、「補助金はありません」と答えています。例外は伝統的民家だけです。

伝統的民家なら、外観の改修に2分の1・100万円

市が唯一の例外として挙げたのが、越前市伝統的民家普及促進事業です。都市計画課が担当しています。

伝統的民家というのは、市が勝手に決めるものではありません。福井県の「福井県伝統的民家認定制度」で認定された民家か、越前市の補助対象建築物基準を満たす民家のどちらかです。県の審査委員会が「地域固有の伝統的民家」と認めたもの、という言い方を市はしています。

越前市伝統的民家普及促進事業 補助金の額
区分対象工事補助率限度額(1戸あたり)
推進地区内伝統的民家の新築等(外装の仕上げ工事)2分の1以内100万円
推進地区内伝統的民家の外観の改修2分の1以内100万円
推進地区内土蔵を地域の景観と調和するように改修する工事2分の1以内100万円
推進地区内門、塀を景観と調和するように改修する工事2分の1以内50万円
景観形成地区内一般建築物の修景工事(道路等の公共空間から望見できる部分)2分の1以内100万円

注目してほしいのは、いちばん下の行です。景観形成地区の中なら、伝統的民家でなくても「一般建築物の修景工事」が対象になります。条件は「景観街づくりを推進する団体から推薦を受けて所有者等が行う、景観形成基準を満たした修景工事」であること。つまり地区のまちづくり協議会の推薦がいります。

もうひとつ。新築等には「使用する木材の体積の50パーセント以上または20立方メートル以上の県産材を使用したものに限る」という条件が付きます。外観の改修にはこの条件は書かれていません。

そして市は、太字でこう書いています。「希望される方は、必ず工事契約前にご相談ください。申請前に契約・工事着手した場合は、補助対象となりませんのでご注意ください。」——色を決めて、業者と契約してから相談に行くと間に合いません。

募集件数は「予算の範囲内において実施」。年度の後半だと枠が残っていない可能性があります。窓口は都市計画課(0778-22-3012)です。

対象は四町地区・五箇地区、そして景観形成地区

この補助は、越前市のどこでも使えるわけではありません。区域が決まっています。

越前市伝統的民家普及促進事業の対象区域
区域範囲対象になる工事
四町地区(推進地区)本町、元町、若松町、平和町(地域街づくり計画で定めた区域)伝統的民家の新築等・外観の改修、土蔵・門・塀の改修
五箇地区(推進地区)大滝町、岩本町、新在家町、定友町の一部、不老町(同)同上
景観形成地区市が指定した範囲(第1号は四町地区)一般建築物の修景工事

五箇地区は越前和紙の産地、四町は旧武生の中心部で古い町屋や蔵、路地、寺社群が残る地区です。市は四町地区について、平成25年9月1日に越前市景観条例第10条に基づく景観形成地区(指定第1号)に指定したと書いています。

そこで一点、気をつけることがあります。越前市は市の全域を景観計画区域に指定しています。ふつうの住宅の塗り替えは届出の対象外です(届出が必要なのは、外観の変更に係る部分の面積が400平方メートルを超える場合など)。ただし市は四町地区についてこう書いています。

「今後、四町地区の景観協定区域においては、建築確認申請を必要とする全ての建築物が、景観形成行為の届出対象となります。

塗り替えだけなら建築確認申請は要りませんが、地区内で足場を組む前に都市計画課へ一本電話を入れておくほうが安全です。地区には「四町地区景観形成基準」というPDFがあり、色の考え方もそこに書かれています。

施工業者は「越前市内に営業所」——4つの条件まで決まっています

伝統的民家普及促進事業には、施工業者についての条件があります。「工事施工者は越前市内に営業所を有すること」。ここまでは他の市にもよくある条件ですが、越前市はその「営業所」の中身を4つに分けて定義しています。

越前市が定める「越前市内の営業所」の条件(すべて満たすこと)
番号条件
(1)事務所として形態を整えていること
(2)営業活動を行い得る人的配置がなされていて、責任者が存在し常駐していること
(3)常時連絡がとれる体制になっていること
(4)営業所名で契約ができること

「責任者が常駐」「営業所名で契約ができる」。——看板だけ出した連絡所では通らない、という書き方です。市外の会社に頼みたい場合は、その会社が越前市内にこの条件を満たす営業所を持っているかを、契約前に確認してください。

ほかに、申込者は市税を滞納していないこと、国や地方公共団体が実施する他の補助金と重複しないことが条件です。国の住宅省エネ関係のキャンペーンなどと組み合わせたい場合は、先に都市計画課で確認してください。

なお、この「市内業者」条件は危険ブロック塀除却事業にも付いています(こちらは通学路に面した高さ80cm以上の塀が対象で、除却は3分の2または見付面積×1万円の低いほうで最大20万円、県産材の木塀に建て替えるなら最大40万円の加算)。

中古住宅リフォームは、これから買う人の制度です

越前市には中古住宅リフォーム事業補助金があり、金額は最大140万円と大きいです。ただし、いま住んでいる家の塗り替えには使えません。「これから中古住宅を買って住む人」あるいは「空き家を貸し出す大家」のための制度だからです。

越前市中古住宅リフォーム事業補助金の額
区分要件金額
基本額申請年度または前年度に購入し、おうちナビに登録されていた中古一戸建て住宅であること/所有権2分の1以上/居宅の床面積70㎡以上ほか50万円
まちなか居住まちなか居住区域にある住宅であること70万円
子ども3人以上申請書提出時に3人以上の子どもと同居(大家を除く)20万円

実際にもらえる額は、「リフォーム費用×3分の1」と「上の合計額(最大140万円)」のうち少ないほうです。300万円の工事なら100万円が上限、というかたちで効いてきます。

対象になる人も決まっています。子育て世帯/新婚世帯/パートナーシップ宣誓/移住者(県外から・進学者)/就農者/伝統産業就労者/大家のいずれか。伝統産業就労というのは越前和紙・越前打刃物・越前指物の組合に属する事業所に就労した人で、就労から3年以内が条件です。越前市らしい区分です。

肝心の対象工事はこう書かれています。「空家の全部又は一部の修繕、補修、模様替え、補強工事又は更新工事」。——外壁の塗り替えは「修繕・補修」に読めます。対象外として並んでいるのは、解体のみの工事、カーテンや家具、家電、太陽光発電設備、CATV・電話・インターネットの配線、維持管理工事、障子やふすまの張替え・畳の表替えなどの軽微な修繕、付属建築物の修繕。塗装は出てきません。

ただし、判断するのは市です。建築住宅課(0778-22-3074)に、購入する住宅と工事の内容を伝えて確認してください。

手続きの順番は独特で、「事前相談 → 事前確認書の提出 → 結果通知(約1週間)→ 契約」です。市は「結果通知前に契約すると補助対象外」と明記しています。しかも期限が二段構えで、住民登録は申請年度の2月15日まで、交付申請兼実績報告兼請求書は2月末日まで。年明けに動き出すと間に合いません。

居住要件は「10年以上越前市に居住すること」(大家を除く)。長く住む前提の制度です。

耐震は10分の8。古民家なら190万円

越前市で金額がいちばん大きいのは、耐震です。令和8年度分の受付はすでに始まっています。

越前市でいちばん大きいのは、古民家の耐震改修です

越前市の住宅関係の補助 上限額の比較 越前市の住宅関係の補助金の上限額は、耐震診断の自己負担が1万円、危険ブロック塀除却が20万円、伝統的民家普及促進事業の外観改修が100万円、中古住宅リフォームが最大140万円、木造住宅耐震改修促進事業が最大140万円、伝統的古民家耐震改修促進事業が最大190万円。 1 耐震診断 20 ブロック塀 100 伝統的民家 140 中古リフォーム 140 木造耐震 190 古民家耐震 単位:万円(耐震診断のみ自己負担額)
耐震改修の補助率は10分の8で、しかも代理受領制度が使えます。補助金を除いた分だけ用意すれば足ります。
越前市の木造住宅の耐震関係(令和8年度)
事業対象補助率上限/自己負担
木造住宅耐震診断等促進事業昭和56年5月31日以前に着工した3階建て以下の一戸建て木造住宅自己負担10,000円(本来費用は最大198,000円)
木造住宅耐震改修促進事業診断評点1.0未満で補強プランを作成した住宅10分の8最大140万円
伝統的古民家耐震改修促進事業伝統的構法または「ふくいの伝統的民家」の認定を受けた住宅10分の8最大190万円
危険ブロック塀除却事業通学路に面する高さ80cm以上のブロック塀3分の2最大20万円(県産材の木塀に建替えなら最大40万円加算)

補助率10分の8。——これは全国的に見てもかなり高いほうです。200万円の耐震改修なら160万円が補助され、自己負担は40万円という計算になります(上限140万円に届くのは175万円の工事から)。

診断のほうも安く、自己負担は10,000円です。市は「耐震診断・補強プラン作成の本来費用最大198,000円のうち、自己負担額以外を国・県・市が補助します」と書いています。補強プラン作成のみなら5,000円。申込期限は令和8年12月25日までですが、予算額に達すると早く締め切られます。

そして注意点。「工事請負契約前に、交付申請書を提出してください。申請前に工事契約された場合は、補助の対象となりません」。耐震改修の工事完了期限は令和9年2月15日です。

外壁塗装との関係で大事なのは、順番です。耐震改修は筋交いや金物を入れるために壁を開けます。先に塗ってしまうと、塗り直しになります。耐震診断を受けるつもりがあるなら、塗装の見積もりを取る段階でその話を業者に伝えてください。

もうひとつ。市は「補助対象事業費が国若しくは県の補助金又は市の他の補助金を受けていないこと」を条件にしています。伝統的民家普及促進事業と耐震改修を同じ工事費に重ねることはできません。

代理受領制度——立て替えなくて済みます

補助金でいちばん困るのが、「先に全額払って、あとから戻ってくる」という仕組みです。140万円の補助でも、工事のときは全額を用意しなければなりません。

越前市は令和3年度から代理受領制度を導入しています。市の説明はこうです。

「越前市から支払う補助金を、申請者(建物所有者、委任者)の委任を受けることにより、工事請負・施工業者(受任者)が代理で受領できる制度です。この制度を利用することで、申請者は補助金額を除いた工事費のみを用意すればよくなるため、当初の費用負担が軽減されます。」

代理受領制度が使える補助と、使うときの手順
項目内容
対象の補助越前市木造住宅耐震改修促進事業補助金/越前市伝統的古民家耐震改修促進事業補助金
必要なこと申請者と工事施工業者の合意
提出のタイミング補助金の交付申請書を提出してから、実績報告書を提出する前まで
提出するもの代理受領に係る委任状(様式第1号)

気をつけるのは「業者の合意が要る」という点です。業者側から見ると、入金が市からになり、時期も遅れます。見積もりを取る段階で「代理受領を使いたい」と伝えて、対応できるかを確認してください。あとから言うと断られることがあります。

なお、伝統的民家普及促進事業や中古住宅リフォームは、この制度の対象に入っていません。

空き家は、解体10万円+家財処分5万円

越前市には空き家向けの補助が2本あります。実家をどうするか考えている方向けです。

越前市の空き家関係の補助(令和8年度)
事業対象金額状況
空家等対策早期決断支援事業空家になってから3年以内(居住者の死亡・施設入所・子ども宅へ転居で生じたもの)解体10万円/家財処分5万円/相続について弁護士に相談していれば+5万円令和8年7月1日から受付
老朽危険空家解体撤去事業事前調査で老朽危険空家・準老朽危険空家と判定された建物3分の1で老朽危険空家は最大70万円、準老朽危険空家は最大50万円(条件により+30万円)令和8年度は予算額に達しています

老朽危険空家のほうは、市が「令和8年度の補助金の交付は予算額に達しています。ただし、キャンセルが出た場合や来年度のための事前調査は受付けています(※この補助金が来年度も継続されるか決定されていません)」と書いています。事前調査には申込期限がありません。いま調査だけ受けておく手はあります。

早期決断支援事業のほうは名前のとおり、傷む前に決めた人に出す制度です。市は「空家が傷まない早い段階で自主的に対策を行う方を応援します」と書いています。金額は小さいですが、解体・家財処分ともに事前確認から6か月以内に完了、家財処分の場合はおうちナビへの登録も6か月以内という速さが条件になっています。

どちらも「必ず契約前にご相談ください。事前確認前に契約・着工した場合は補助対象となりません」。越前市の補助は、全部この形です。

越前で塗るなら、いつか

補助が出ないと決まったら、次に効いてくるのは時期の選び方です。越前市には気象庁のアメダス武生があるので、市内の数字がそのまま使えます。

越前は冬がいちばん降ります。12月353mm・1月260mm

アメダス武生の月別降水量 平年値 気象庁のアメダス武生の平年値では、年降水量2296.5ミリのうち12月が352.9ミリで最も多く、1月260.4ミリ、7月248.5ミリ、9月223.4ミリと続く。最も少ないのは5月の135.9ミリ、次いで8月137.3ミリ、6月146.3ミリ、4月147.3ミリ。降雪は1月114センチ、2月89センチ、12月40センチで年間262センチ。 260 1月 雪114cm 169 2月 雪89cm 166 3月 147 4月 136 5月 146 6月 249 7月 137 8月 223 9月 164 10月 177 11月 353 12月 雪40cm 単位:mm(アメダス武生の平年値)
越前市の年降水量は2,296.5mm、年間の降雪は262cm。12月と1月だけで年間の4分の1以上が降ります。7月と9月も雨が多く、塗れる月は限られます。
越前市の気候(気象庁アメダス武生/気温は福井地方気象台の平年値)
項目数値塗装への影響
年降水量(武生)2,296.5mm全国平均より4割ほど多い土地です
12月の降水量352.9mm年間で最も多い月です
1月の降水量260.4mm12月と合わせて年間の4分の1以上
7月/9月の降水量248.5mm/223.4mm梅雨明け後と秋の長雨。工期が読めません
最も少ない月5月135.9mm・8月137.3mm・6月146.3mm・4月147.3mmここが狙い目です
年間降雪量(武生)262cm(1月114cm・2月89cm・12月40cm)11〜3月は足場が組めない日が出ます
最深積雪(武生)47cm(1月・2月とも36cm)
1月の日最高気温(福井)6.7℃塗料の施工条件5℃を割る日が続きます
2月/12月の日最高気温7.8℃/9.8℃同上

数字を一つにまとめると、こうです。越前市で外壁を塗れる月は、4月・5月・6月・8月・10月。——7月と9月は雨が多く、11月から3月は気温と雪で止まります。

雪の話をもう少し。越前市の年間降雪は262cmで、これは同じ福井県でも多いほうです(福井地方気象台は186cm)。1月だけで114cm降ります。足場を組んだまま雪を待つことになると、その分だけ工期も費用も伸びます。

そして冬は乾きません。塗料が乾かなくなる目安は気温5℃・湿度85%ですが、福井の1月は日最高気温6.7℃、平均湿度82%。日中でも条件を割る日が続きます。「冬は工事が空いていて安い」と言われても、越前では品質のほうが心配です。

逆に狙い目は春から初夏(4〜6月)と、8月、10月。ただしこの時期は業者も混みます。2〜3か月前に見積もりを取り始めるのが現実的です。

雪国特有の傷み方も知っておいてください。雪が積もる高さ(地面から1m前後)の外壁は、他の面より先に傷みます。雪解け水を長時間吸うためです。見積もりを取るときは、「下のほうだけ傷みが早い」ことを前提に見てもらってください。費用の目安は外壁塗装の費用相場、見積書の見方は見積書のチェック項目にまとめています。

国の補助金なら使えますか

市の制度に条件が付くと分かると、次に出てくるのがこの質問です。先に答えを書きます。外壁塗装そのものに出る国の補助金は、ありません。

よく名前が挙がるみらいエコ住宅2026事業も、対象は窓などの開口部の断熱改修、躯体の断熱改修、給湯器といった設備です。塗り替えは対象工事に入っていません。

まぎらわしいのが「躯体の断熱改修」です。これは壁・天井・床に断熱材を入れる工事のことで、断熱塗料や遮熱塗料を塗ることではありません。「外壁が対象」という説明だけを見て、塗り替えも入ると思ってしまう方がいます。

窓の断熱や給湯器の交換を同時にやるなら、その部分は対象になり得ます。ただし申請には「住宅省エネ支援事業者」に登録した業者が工事を請け負う必要があり、予算の上限に達した時点で受付が終わります。くわしくは国の制度と外壁塗装の関係にまとめました。

よくある質問

越前市に、外壁塗装に使える助成金はありますか。

市自身が「ありません」と答えています。建築住宅課のよくある質問に「越前市では、ご自宅の外壁や屋根を改修する場合の補助金はありません」とあり、市は外壁・屋根の改修を「外壁材や屋根材の張替えや塗装の塗替えのこと」と定義しています。ただし同じ回答に「伝統的民家の外観を改修する場合には補助が出る可能性があります」と続きます。

伝統的民家の補助は、いくら出ますか。

越前市伝統的民家普及促進事業で、伝統的民家の外観の改修は工事費の2分の1以内・1戸あたり上限100万円です。土蔵の改修も100万円、門・塀は50万円。景観形成地区の中なら、まちづくり団体の推薦を受けた一般建築物の修景工事も2分の1以内・上限100万円です。窓口は都市計画課(0778-22-3012)。

自分の家が伝統的民家かどうかは、どう調べますか。

越前市の補助対象建築物基準を満たす民家か、福井県の「福井県伝統的民家認定制度」で地域固有の伝統的民家と認められた民家のどちらかです。県の審査委員会が判断します。まず都市計画課に住所と築年を伝えて相談してください。対象区域は四町地区(本町・元町・若松町・平和町)と五箇地区(大滝町・岩本町・新在家町・定友町の一部・不老町)、そして景観形成地区です。

市外の業者に頼んでも補助は出ますか。

伝統的民家普及促進事業は「工事施工者は越前市内に営業所を有すること」が条件です。しかも市は営業所を、(1)事務所として形態を整えている (2)責任者が常駐している (3)常時連絡がとれる (4)営業所名で契約ができる——の4つすべてを満たすものと定義しています。市外の会社に頼む場合は、その営業所が条件を満たすかを契約前に確認してください。

中古住宅リフォーム補助金は、いま住んでいる家に使えますか。

使えません。対象はおうちナビに登録されていた中古一戸建て住宅を申請年度または前年度に購入した人と、空き家を貸し出す大家です。さらに子育て・新婚・パートナーシップ宣誓・移住者・就農者・伝統産業就労者のいずれかに当てはまる必要があります。金額は基本額50万円+まちなか居住70万円+子ども3人以上20万円で最大140万円、ただしリフォーム費用の3分の1との低いほうです。

耐震の補助はいくらですか。

耐震診断は自己負担10,000円(本来費用は最大198,000円、補強プランのみなら5,000円)。耐震改修は補助率10分の8で最大140万円、伝統的構法または「ふくいの伝統的民家」の認定を受けた住宅なら最大190万円です。対象は昭和56年5月31日以前に着工した3階建て以下の一戸建て木造住宅で、診断評点1.0未満であること。診断の申込期限は令和8年12月25日、改修の工事完了期限は令和9年2月15日です。

補助金を先に立て替えなくて済む方法はありますか。

代理受領制度があります。令和3年度から使えるようになったもので、補助金を工事業者が代理で受け取るため、申請者は補助金額を除いた工事費だけを用意すれば足ります。対象は木造住宅耐震改修促進事業と伝統的古民家耐震改修促進事業の2つ。業者との合意が必要なので、見積もりの段階で相談してください。

越前市で外壁を塗るなら、いつがいいですか。

4月・5月・6月・8月・10月です。アメダス武生の平年値では12月352.9mm・1月260.4mmと冬がいちばん降り、年間降雪は262cm(1月だけで114cm)。福井の1月は日最高気温6.7℃・平均湿度82%で、塗料の施工条件(多くは5℃以上)を割る日が続きます。7月248.5mm・9月223.4mmも雨が多いので、この2か月も外れます。

先に工事を始めてもいいですか。

だめです。越前市の補助はどれも同じで、伝統的民家普及促進事業は「申請前に契約・工事着手した場合は、補助対象となりません」、耐震改修は「工事請負契約前に、交付申請書を提出してください」、中古住宅リフォームと空き家の補助は「結果通知前に契約すると補助対象外」。色を決めて契約する前に、担当課へ電話をしてください。

塗り替えで固定資産税は上がりません。下がりもしません。上がるのはどんな工事なのかを、外壁塗装と固定資産税で条文から確かめています。

参考にした情報

越前市の公式ページを2026年9月8日に直接開いて確認しました。補助金は年度ごとに条件も予算も変わります。申請前に必ず担当課へ確認してください。

  • 越前市 建築住宅課「外壁改修や屋根改修で利用できる補助金があるとインターネットにありました。詳細を教えてください。」(よくある質問・2024年7月18日更新)——「越前市では、ご自宅の外壁や屋根を改修する場合の補助金はありません」、外壁・屋根の改修の定義(外壁材・屋根材の張替えや塗装の塗替え)、伝統的民家の例外
  • 越前市 都市計画課「越前市伝統的民家普及促進事業に係る補助金について」(2026年6月18日更新)——対象区域(四町地区:本町・元町・若松町・平和町/五箇地区:大滝町・岩本町・新在家町・定友町の一部・不老町)、補助金の額(外観の改修=2分の1以内・100万円、土蔵100万円、門・塀50万円、景観形成地区の一般建築物の修景100万円)「越前市内の営業所」の4条件、県産材50%以上、市税滞納なし、他の補助との重複不可、工事契約前の相談が必須、募集は予算の範囲内
  • 越前市 都市計画課「四町地区を景観形成地区に指定しました。(指定第1号)」——平成25年9月1日指定、「四町地区の景観協定区域においては、建築確認申請を必要とする全ての建築物が、景観形成行為の届出対象となります」、四町地区景観形成基準(PDF)
  • 越前市 都市計画課「景観に関する届出について(景観形成行為)」——市の全域が景観計画区域、届出対象(修繕・模様替え・色彩の変更は外観の変更に係る部分の面積400平方メートル超)、着手30日前までの提出
  • 越前市 建築住宅課「越前市中古住宅リフォーム事業補助金」(2026年5月21日更新)——基本額50万円+まちなか居住70万円+子ども3人以上20万円(最大140万円)/リフォーム費用×3分の1との低いほう、対象者7区分(子育て・新婚・パートナーシップ宣誓・移住・進学・就農・伝統産業就労=越前和紙、越前打刃物、越前指物・大家)、対象工事「空家の全部又は一部の修繕、補修、模様替え、補強工事又は更新工事」と対象外の列挙、事前確認→結果通知→契約の順、2月15日/2月末日の期限、10年以上居住
  • 越前市 建築住宅課「越前市木造住宅耐震改修促進事業補助金」「越前市伝統的古民家耐震改修促進事業補助金」「木造住宅耐震診断等促進事業」(いずれも令和8年度受付中)——補助率10分の8、上限140万円/190万円耐震診断の自己負担10,000円(本来費用最大198,000円)・補強プランのみ5,000円、対象住宅(昭和56年5月31日以前着工・3階建て以下・診断評点1.0未満)、診断の申込期限 令和8年12月25日工事完了期限 令和9年2月15日、工事請負契約前の交付申請、他の補助との重複不可
  • 越前市 建築住宅課「越前市耐震改修関連事業における代理受領制度について」——令和3年度から、対象は耐震改修の2事業、「申請者は補助金額を除いた工事費のみを用意すればよくなる」、業者との合意と委任状(様式第1号)
  • 越前市 建築住宅課「危険ブロック塀除却事業」——通学路に面する高さ80cm以上、除却は3分の2または見付面積×1万円の低いほうで最大20万円、県産材の木塀に建替えで最大40万円加算、越前市内に営業所を有する者が施工すること
  • 越前市 建築住宅課「越前市空家等対策早期決断支援事業」「越前市老朽危険空家解体撤去事業補助金」——解体10万円・家財処分5万円・相続相談加算5万円、空家になってから3年以内、6か月以内の完了/老朽危険空家は3分の1で最大70万円(準老朽50万円)・加算30万円、令和8年度は予算額に達しています、事前調査に申込期限なし
  • 気象庁「過去の気象データ検索」アメダス武生の平年値(降水量・降雪・最深積雪)および福井地方気象台の平年値(気温・湿度)

問い合わせ先
伝統的民家普及促進事業/景観の届出・景観形成地区:越前市役所 建設部 都市計画課 電話 0778-22-3012
耐震診断・耐震改修/中古住宅リフォーム・中古住宅取得/空き家/危険ブロック塀建設部 建築住宅課 電話 0778-22-3074
受付時間はいずれも月曜から金曜の8時30分〜17時15分(祝日を除く)。市役所代表:0778-22-3000(〒915-8530 越前市府中一丁目13-7)
越前市の補助はすべて「契約前・着工前の相談」が条件です。色や仕様を業者と決める前に、まず電話をしてください。

福井県内のほかの市も調べています。——福井市坂井市市がQ&Aで「外壁塗装・改修について一部補助しています」と明記)/鯖江市塗装につながる制度は今年度分が締切)。同じ福井県でも、市が変わればここまで違います助成金ガイド業者の選び方外壁塗装の費用相場)。