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柏市の外壁塗装に助成金は出る?——出ません。ただし耐震の対象は、よその市より20年ぶん広いです
柏市に、外壁塗装そのものへの助成金はありません。——市は課の名前まで出して答えています。「Q 外壁や屋根の塗装に関する補助金はありますか。」→「ゼロカーボンシティ推進課では実施していません」。ただし柏市には、ほかの市に無いものがいくつもありました。耐震の対象が平成12年5月31日以前——多くの市が使う昭和56年より20年ぶん広い。補助金を立て替えなくていい代理受領制度。そして市が国土交通省のシステムを使った業者の探し方を、手順つきで書いています。
このページの内容
- はじめに——8月の豪雨で被害を受けた方へ
- 先に結論——塗装への助成金はありません
- 市が課の名前を出して答えています。しかも予算残額が見えます
- エコ窓改修なら1/4・8万円——塗装と一緒にやるなら
- 耐震の対象は「平成12年5月31日以前」——昭和56年ではありません
- 上部構造評点1.0未満が条件——判定の表を市が載せています
- ツーバイフォーは対象外——木造でも外れる家があります
- 代理受領制度——115万円を立て替えなくていい
- 市が業者の探し方を、検索手順で教えています
- 補助は平成12年、税の優遇は昭和56年——ここがズレています
- 耐震診断は4/5・8万円・25件——先に受けないと改修に進めません
- 助成が無い前提で、費用を下げる
- よくある質問
- 参考にした情報
はじめに——8月の豪雨で被害を受けた方へ
令和8年8月13日から14日にかけての千葉豪雨で、柏市も被害を受けました。——このページは外壁塗装の助成金についてまとめたものですが、豪雨で家が傷んだ方には、先に見ていただきたい制度があります。柏市は「【令和8年8月千葉豪雨】被災された方に向けた支援情報まとめ」というページを出していて、令和8年9月1日12時00分に更新されています。
| 制度 | 内容 | 窓口 |
|---|---|---|
| 罹災証明書・被災届出証明書 | ほかの支援を受けるための入口になります。まずこれ | 資産税課 04-7167-1125 |
| 住宅の応急修理制度 | 床上浸水等が対象。修理費用を市が直接修理業者に支払う制度。令和8年8月27日から受付 | 住宅政策課 04-7167-1147 |
| 災害見舞金 | 一般住家(床上浸水)30,000円(一世帯あたり)/非住家(事業所・営業所・店舗等)30,000円(1事業所あたり) | 福祉政策課 04-7167-1131 |
| ごみ処理手数料の減免 | 罹災証明書の発行を受けた方が対象になる場合があります。事前に各クリーンセンターへ確認 | 各クリーンセンター |
| 総合窓口 | 災害時コールセンター | 04-7168-1003 |
応急修理制度は「修理費用を市が直接修理業者に支払う」形です。——いったん全額を自分で払って、あとから返ってくるのを待つ必要がありません。ここが大きい制度です。ただし受けるには罹災証明書か被災届出証明書が要りますので、順番としては証明書が先になります。
そして、片付けのあとの消毒と臭いについて。——浸水したあとは細菌が増えて、独特のにおいが残ることがあります。厚生労働省と日本環境感染学会は、消毒薬として「10%塩化ベンザルコニウム(逆性石けん)」を挙げていて、薄め方は100倍(原液5mLを水500mLに)です。ただし普通の石けんと一緒に使うと効果が消え、屋内での噴霧は避けるよう書かれています(浸水した家の消毒と臭い——逆性石けんの薄め方とやってはいけない使い方)。
災害のあとは、点検を装った訪問が増えます。——「市から来ました」「保険で直せます」と言われても、その場で契約しないでください。市の窓口は上の表のとおりで、市が業者を派遣して契約を取ることはありません(点検商法の見分け方)。迷ったら災害時コールセンター(04-7168-1003)に、その業者の話が本当か聞いてください。
ここから下は、災害と関係のない、通常の外壁塗装の助成金の話になります。
先に結論——塗装への助成金はありません
①柏市に、外壁塗装そのものへの助成金はありません——市が課の名前を出して答えています
②耐震改修は4/5・上限115万円——ただしリフォーム工事費等は対象外なので、塗装分は出ません
③対象は「平成12年5月31日以前に着工」——多くの市の昭和56年より20年ぶん広い
④代理受領制度があります——115万円を立て替えなくていい
⑤市が業者の探し方を検索手順で書いています——国交省のシステムを使う方法
「無い」で終わる市はたくさんあります。柏市が違うのは、無い理由の書き方と、代わりにある制度の作り込みでした。——ただし外壁塗装そのものの費用は、制度では下がりません。先に相場感だけ持っておきたい方は、条件を入れて概算を出すところから始めてください。
市が課の名前を出して答えています。しかも予算残額が見えます
柏市の「令和8年度柏市ゼロカーボンシティ促進総合補助制度(家庭向け)」のページには、Q&Aが付いています。そこにこの項目があります。
「Q 外壁や屋根の塗装に関する補助金はありますか。
ゼロカーボンシティ推進課では実施していません。」
(柏市 環境部ゼロカーボンシティ推進課/04-7168-0703)
この書き方は、正確です。——「柏市にはありません」ではなく「ゼロカーボンシティ推進課では実施していません」。つまり「うちの課ではやっていない」という意味で、市全体の話はしていません。実際、耐震の補助は建築指導課、高齢者の住宅改造は福祉の部署と、柏市の制度は課ごとに分かれています(助成金は「塗装のための枠」ではなく、目的別の制度の中にある)。
だからこのページでは、ほかの課の制度も見ました。——結論として、柏市で外壁塗装そのものに出る補助は見当たりませんでした。耐震の枠に入れば工事の一部として補助が動きますが、それも「リフォーム工事費等は対象外」と書かれています。
柏市のこの制度で、ひとつ珍しいことをしています。——予算の残額を公開しているのです。
予算額 33,250,000円 → 予算残額 26,041,000円(令和8年9月1日時点)
受付は令和8年5月1日から令和9年2月26日までの先着順。4か月たって使われたのは約720万円、残りは約7割8分です。先着順の制度で「まだあるのか」が事前に分かるのは、申し込む側にはありがたい作りです。ただし数字は日々動くので、申請の前に市のページで最新を見てください。
エコ窓改修なら1/4・8万円——塗装と一緒にやるなら
塗装には出ませんが、窓には出ます。ゼロカーボンシティ促進総合補助制度の中身はこうです。
| 対象 | 補助額 |
|---|---|
| エコ窓改修 | 補助対象経費の1/4(上限80,000円) |
| エネファーム | 上限100,000円 |
| 蓄電池 | 上限70,000円 |
| V2H充放電設備 | 補助対象経費の1/10(上限250,000円) |
| 電気自動車・PHEV | 上限100,000〜150,000円 |
| 集合住宅用充電設備 | 上限500,000〜1,000,000円 |
外壁塗装のついでに窓を、という組み方はよくあります。——足場が要らない工事なので同時にやる必然性は薄いのですが、「まとめて頼んだほうが安くなる」と提案されることがあります。その場合、窓の分だけは補助の対象になります。——ただし「まとめたから安い」が本当かは、分けた金額を見ないと分かりません。窓と塗装それぞれの金額を出してもらい、別の会社の見積もりと並べて確かめてください。
Q&Aから拾える条件はこうです。——工事着手日は令和8年4月1日以降が対象。工事完了後に申請。国の補助金を受け取るときは、その分を対象経費から差し引く。施工業者の指定なし。予算確保の事前予約は不可。来年度の制度は未定。
「工事完了後に申請」という点に注意してください。——耐震の補助は契約前に申請、ゼロカーボンの補助は工事完了後に申請。同じ市の制度でも、申請のタイミングが正反対です。両方を使う予定なら、それぞれの手引きを読んでください。
そしてゼロカーボンのほうは「施工業者の指定なし」です。——耐震の補助が「柏市内に本店・支店または営業所」と縛っているのとは対照的で、窓なら市外の会社に頼んでも出ます。制度ごとに条件が違うということです。
耐震の対象は「平成12年5月31日以前」——昭和56年ではありません
ここが、柏市でいちばん覚えて帰ってほしいところです。
「1.対象となる木造住宅
次のすべてに該当する柏市内の住宅
ア 平成12年5月31日以前に着工している
イ 地上2階以下である
ウ 柱・梁等の構造部が木材である
エ 在来工法で建てられている
オ 一戸建ての住宅または住宅部分の床面積が延べ面積の1/2を超える兼用住宅である
カ 集団規定に違反していない
キ 耐震診断を実施済みである
ク 上部構造評点が1.0未満である」
(柏市木造住宅耐震改修費補助金パンフレット/令和8年4月改訂版)
「平成12年5月31日以前」。——当サイトが全国の市を同じ手順で調べてきたなかで、耐震の補助の多くは「昭和56年5月31日以前」を境目にしています。1981年の新耐震基準の日付です。柏市はそこから約19年あとの2000年を境目にしています。
2000年5月31日というのは、建築基準法が木造住宅の基準をもう一段強めた日の前日にあたります。——地盤に応じた基礎の仕様、柱脚・柱頭の金物、耐力壁の配置バランス。いわゆる「2000年基準」です。昭和56年から平成12年のあいだに建った家は、新耐震ではあるけれど2000年基準は満たしていないという位置にあります。柏市はそこまで補助の対象にしている、ということです。
これは、対象になる家がぐっと増えることを意味します。——1981年から2000年のあいだに建った家は、今ちょうど築26年から45年。外壁塗装を2回目・3回目と考える時期の家が、そのまま入ってきます(築20年の家の外壁/築30年の家の外壁)。「うちは昭和56年より新しいから関係ない」と思っていた方は、もう一度、着工の年を確かめてください。
ただし、ただし書きがあります。——「平成12年6月1日以後に同一棟増築(既存部分と接続する増築)をしているものは対象外」。2000年6月以降に増築して、それが既存の建物とつながっている場合は外れます。離れを建てた場合は「同一棟」ではないので、状況によります。建築指導課(04-7167-1145)に確認してください。
補助の中身はこうです。
| 補助額 | 設計費・監理費・工事費の合計の4/5(上限115万円)/千円未満の端数は切り捨て |
|---|---|
| 受付件数 | 15件 |
| 受付期間 | 令和8年6月1日(月)〜11月30日(月) |
| 対象費用 | 耐震改修設計費・耐震改修工事監理費・耐震改修工事費 「設計、工事監理、工事の3つすべてを行う場合にのみ補助金が交付されます」 「リフォーム工事費等は対象外です」 |
| 実績報告 | 締切は2月15日 |
| 問い合わせ | 柏市 都市部 建築指導課 04-7167-1145 |
「リフォーム工事費等は対象外」——ここが塗装との分かれ目です。市はさらに「耐震改修とリフォーム工事等を同時に行う場合は各々の経費を分けてください」とも書いています。耐震と一緒に外壁を塗るのは問題ありませんが、見積書で金額を分けなければなりません(見積書のチェック項目)。「工事一式」でまとめられていると、市が耐震分だけを取り出せません。
ほかの条件も見ておきます。——市税を滞納していないこと。本補助金の利用歴がないこと(共有者も同じ)。改修後の住宅を5年間は所有すること。共有の家は共有者の委任が必要です。「増築を伴う耐震改修には補助できません」という注意も付いています。
上部構造評点1.0未満が条件——判定の表を市が載せています
補助を受けるには、診断で「上部構造評点1.0未満」と出ている必要があります。この評点が何を表すのか、柏市はパンフレットに判定表を載せています。
| 上部構造評点 | 判定 |
|---|---|
| 1.5以上 | 倒壊しない |
| 1.0以上〜1.5未満 | 倒壊する可能性が低い |
| 0.7以上〜1.0未満 | 倒壊する可能性がある |
| 0.7未満 | 倒壊する可能性が高い |
補助の対象は「1.0未満」なので、下の2段に入っている家です。——1.0以上と出た家は、市の基準では「倒壊する可能性が低い」ので、補助の対象になりません。これは制度がケチだという話ではなく、危険な家から順に直すという設計です。
そして改修の目標も決まっています。——「上部構造評点を1.0以上にする工事」が対象となる耐震改修です。1.5を目指す必要はありません。1.0を超えればよい。ここを知らずに「どうせなら最高等級で」と言われると、補助の枠を超えた工事になります。
診断そのものにも決まりがあります。——『木造住宅の耐震診断と補強方法(改訂版)』(国土交通省住宅局建築指導課監修、一般財団法人日本建築防災協会発行)による一般診断または精密診断で、A:柏市木造住宅耐震診断士/B:一般財団法人日本建築防災協会主催の木造耐震診断資格者講習の課程を修了した者/C:千葉県既存建築物耐震診断・改修の講習会の課程を修了した者のいずれかが行ったものに限られます。
ツーバイフォーは対象外——木造でも外れる家があります
「木造なら対象」と思っていると外れます。柏市のパンフレットは、対象外をはっきり書いています。
「枠組壁工法(ツーバイフォー工法)及び木質プレハブ工法(パネル工法)は対象外」
「混構造・スキップフロア等は対象外」
「建物内で往来できない多世帯住宅は対象外」
(柏市木造住宅耐震改修費補助金パンフレット)
対象は「在来工法」——柱・梁等で建物を支える工法です。市はそう定義しています。ツーバイフォーは壁で支える工法なので、診断の方法自体が違います。木質プレハブ(パネル工法)も同じ理由で外れます。
混構造というのは、1階が鉄筋コンクリートで2階が木造、といった建て方です。——スキップフロアは、床の高さが半階ずつずれている作りのこと。どちらも一般的な木造の診断方法では評価できないため、対象から外れています。
自分の家がどれに当たるか分からない場合、確認方法があります。——建てたときの図面(確認申請の副本)に構造の種別が書いてあります。手元に無ければ、建築指導課(04-7167-1145)に相談すれば要件の確認ができます。市のパンフレットも、耐震改修の流れの1番目を「補助要件確認——建築指導課に補助要件を確認します」から始めています。まず電話、が市の想定する順番です。
代理受領制度——115万円を立て替えなくていい
補助金は、ふつう後払いです。——工事代金を全額払って、実績報告を出して、確認が済んでから振り込まれます。つまり一度は全額を用意する必要があります。
柏市には、それをしなくていい仕組みがあります。
「市が補助金を直接工事業者等へ支払い、申請者は差額を設計者等へ支払う制度です。補助金分の支払いがなくなるため、初期費用の負担を軽減できます。」
市の例:耐震改修費が200万円で補助金115万円の場合——申請者は差額を支払い、市が事業者等に115万円を支払う
(柏市木造住宅耐震改修費補助金パンフレット「改8.代理受領制度」)
200万円の工事で、用意するのは差額だけになります。——耐震改修は金額が大きくなりやすい工事なので、この差は小さくありません。外壁塗装と同時に考えている方にとっては、手元に残る現金が変わってきます(リフォームローンを使う場合)。
ただし条件があります。——「※ ご利用の際には,申請者と請負事業者で十分な合意が必要です。」市が勝手に決められる話ではなく、業者側が同意している必要があります。そして手続きも変わります。診断士を選ぶ段階で「代理受領制度を利用したいと話をしてください」と市は書いています。あとから言い出すのでは間に合いません。
使う場合の流れは、市がチェックリスト形式で示しています。——①建築指導課に補助要件を確認 → ②柏市木造住宅耐震診断士名簿から診断士を選び、その際に代理受領を使いたいと伝える → ③契約前に補助金交付申請【様式第1号】と「代理受領届出書」を提出 → ④交付決定通知書と代理受領届出確認通知を受け取る → ⑤契約(書面による)・耐震改修実施 → ⑥工事完了前に立会い検査申請【様式第7号】 → ⑦工事監理報告書等の受理 → ⑧補助金額を除いた費用を支払う → ⑨実績報告【様式第9号】(締切2月15日) → ⑩確定通知書の受理 → ⑪補助金交付請求【様式第11号】と代理受領に係る委任状を提出 → ⑫受任者の口座に振込。
市はこのチェックリストに、こう添えています。——「★ 完了した手続きの□に✓することで進捗を確認できます。」紙に印をつけながら進める前提で作られている、ということです。
市が業者の探し方を、検索手順で教えています
柏市には「木造住宅耐震改修工事・施工業者の探し方の例」というページがあります。——行政が業者の探し方を具体的な操作手順で書いているのは、めずらしいことです。
| 手順 | 市の指示 |
|---|---|
| 1 | 国土交通省「建設業者・宅建業者等企業検索システム」を開く |
| 2 | 建設業者タブを選択 |
| 3 | 千葉県を指定 |
| 4 | 業種は「建」または「大」を選択 |
| 5 | 「一般建設業」または「特定建設業」を選択 |
| 6 | 営業所キーワードに「柏市」と入力して検索 |
| 7 | 商号をクリックして連絡先を確認 |
| 8 | 各社に「耐震改修工事ができるか」を直接確認 |
この方法の値打ちは、耐震以外にも使えるところにあります。——「建」は建築工事業、「大」は大工工事業です。外壁塗装だけを頼む場合は業種が変わりますが、「国が持っている許可業者のデータベースで、営業所の所在地から探す」という考え方はそのまま使えます(業者の許可・処分を公的に調べる方法)。
そして市は、業者一覧の扱いにも気をつかっています。
市は参考として「補助事業の活用実績がある事業者一覧」を公開していますが、「これに限定されるものではなく、要件を満たす事業者に依頼するのであれば申請は可能」と明記しています。
つまり、その一覧は「市のお墨付き」ではありません。——過去にこの補助を使った実績がある、というだけの意味です。逆に、載っていないから頼めないわけでもありません。市が要件として挙げているのは3つです——事前に耐震診断を実施すること/柏市内に本店・支店・営業所のいずれかを開設している施工業者を選ぶこと/耐震診断士に設計と工事監理を依頼すること。
「本店・支店・営業所のいずれか」という書き方に注目してください。——市によっては本店が市内にあることまで求めるところがあります。柏市は営業所でもよい。選べる会社の数がそのぶん多くなります。制度の条件は市ごとに違うので、「よその市ではこうだった」を持ち込まないでください(条件を確かめたうえで、複数社から見積もりを取る)。
補助は平成12年、税の優遇は昭和56年——ここがズレています
柏市のパンフレットには、補助金とは別に税の優遇の案内が載っています。そしてそこだけ、基準になる日付が違います。
| 基準になる日付 | 内容 | |
|---|---|---|
| 市の耐震改修費補助金 | 平成12年5月31日以前に着工 | 4/5・上限115万円 |
| 所得税の控除 | 昭和56年5月31日以前に建てられた居住用家屋 | 耐震改修に要した費用の一部がその年の所得税額から控除 |
| 固定資産税の減額 | 昭和57年1月1日以前から所有する家屋 | 固定資産税が減額 |
つまり、こういうことが起こります。——平成5年(1993年)に建った家は、柏市の補助金115万円は使えます。でも所得税の控除と固定資産税の減額は使えません。市の制度と国の税制で、線の引き方が違うからです。
これは柏市が悪いのではありません。——税の優遇は国の制度で、市が決められる部分ではないからです。柏市は補助のほうだけを2000年基準まで広げた、と読むのが正しい理解です。
問い合わせ先も分かれています。——所得税は柏税務署(〒277-8522 柏市あけぼの二丁目1番30号/04-7146-2321)、固定資産税は柏市 財政部 資産税課(04-7167-1125)。補助金の建築指導課(04-7167-1145)とは別です。
耐震診断は4/5・8万円・25件——先に受けないと改修に進めません
改修の補助を受ける条件に「耐震診断を実施済みである」が入っています。——つまり、順番は診断が先です。その診断にも補助があります。
| 補助額 | 耐震診断費の5分の4(上限8万円)/1,000円未満の端数は切り捨て |
|---|---|
| 受付件数 | 25件 |
| 受付期間 | 令和8年5月7日(木)〜令和8年12月25日(金) |
| 対象住宅 | 平成12年5月31日以前に着工/地上2階以下/柱・梁等の構造部が木材/在来工法/一戸建てまたは住宅部分が延べ面積の1/2超の兼用住宅 |
| 実績報告 | 令和9年2月15日まで |
診断が25件、改修が15件。——診断を受けた人の全員が改修に進むわけではないという前提の枠組みです。診断の受付が5月7日から12月25日、改修が6月1日から11月30日と、診断のほうが早く始まって遅く終わるのも同じ理由でしょう。
診断も、契約前に申請します。——市の流れは「補助金交付申請書を提出(診断契約前に必須)」から始まります。診断を受けてから「補助があると知った」では遅いということです。改修のほうも同じで、「耐震改修の契約前に補助金の交付申請をしてください」「契約後の申請は不可」と明記されています。
実績報告の締切は、診断も改修も2月15日でそろっています。——年度末ではなく2月15日です。年明けに工事をすると、報告が間に合わない可能性が出てきます。
助成が無い前提で、費用を下げる
外壁塗装そのものには、柏市の補助は出ません。だから費用は自分で下げることになります。
いちばん効くのは、同じ条件で複数社に見積もりを出してもらうことです。——「外壁塗装一式 90万円」としか書かれていない見積書では、2社を並べても比べられません。外壁◯㎡、屋根◯㎡、付帯部◯m、足場◯㎡。数量が入っているかどうかを見てください(塗装面積の出し方/同じ条件で複数社に出してもらう)。
柏市には、塗装の業者に市内という縛りがありません。——耐震の補助を使う場合は「柏市内に本店・支店・営業所」が要りますが、塗装だけなら制度に縛られないので、声をかける先は自由です。柏は常磐線・つくばエクスプレス・東武アーバンパークラインが通るので、松戸・流山・我孫子・野田や、東京側の業者も現実的な範囲に入ります。
柏市域は関東ローム層の台地と、利根川・手賀沼側の低地に分かれます。——手賀沼の周りや低地の家では、湿気によるカビ・コケが北面に出やすい傾向があります(コケとカビが生える面)。見積書に高圧洗浄と下地処理の行があるか、そこを見てください。塗る前の洗いが甘いと、何を塗っても持ちません。
塗料のグレードでも変わります。——シリコンとフッ素では初期費用も持ちも違います。「一番いいものを」ではなく、あと何年その家に住むかから逆算するのが現実的です(塗料の選び方/条件を入れて概算を出す)。
「柏市の助成金が使えます」と言われたら、制度名を聞いてください。——市に外壁塗装への助成金はありません。耐震の名前が出た場合は、平成12年5月31日以前の着工で、在来工法で、診断で上部構造評点1.0未満と出ていることが前提です。しかも設計・工事監理を柏市木造住宅耐震診断士が行う必要があり、塗装分は「リフォーム工事費等」として対象外です。この説明ができない相手の「助成金」は、話が違っている可能性があります。
よくある質問
柏市に、外壁塗装の助成金はありますか?
ありません。市のゼロカーボンシティ促進総合補助制度のQ&Aに「Q 外壁や屋根の塗装に関する補助金はありますか。」という項目があり、回答は「ゼロカーボンシティ推進課では実施していません」です。ほかの課の制度も見ましたが、塗装単独に出るものは見当たりませんでした。
リフォーム補助金は柏市にありますか?
リフォーム全般に使える補助金はありません。柏市にあるのは目的が決まった制度です。ゼロカーボンシティ促進総合補助制度(省エネ設備)、木造住宅耐震診断費・耐震改修費補助金、要介護高齢者等住宅改造費補助制度など、それぞれ別の課が別の目的でやっています。
耐震改修の補助はいくらですか?
設計費・監理費・工事費の合計の5分の4で、上限115万円です。千円未満の端数は切り捨てになります。受付件数は15件、受付期間は令和8年6月1日から11月30日までです。
耐震の対象になるのは、いつ建てられた家ですか?
平成12年5月31日以前に着工している住宅です。多くの市が使う昭和56年5月31日より20年ほど新しい家まで入ります。ただし平成12年6月1日以後に同一棟増築(既存部分と接続する増築)をしているものは対象外です。
うちはツーバイフォーですが、耐震の補助は使えますか?
使えません。市は「枠組壁工法(ツーバイフォー工法)及び木質プレハブ工法(パネル工法)は対象外」と書いています。対象は在来工法、つまり柱・梁等で建物を支える工法です。混構造・スキップフロア等も対象外です。
耐震改修と一緒に外壁塗装をしたら、塗装分も補助が出ますか?
出ません。市は「リフォーム工事費等は対象外です」「耐震改修とリフォーム工事等を同時に行う場合は各々の経費を分けてください」と書いています。同時にやること自体は問題ありませんが、見積書で経費を分ける必要があります。
115万円を先に立て替える必要がありますか?
ありません。代理受領制度があります。市が補助金を直接工事業者等へ支払い、申請者は差額を支払う仕組みです。市の例では、耐震改修費が200万円で補助金115万円の場合、市が事業者に115万円を支払います。ただし「申請者と請負事業者で十分な合意が必要です」とされています。
市外の業者に頼んでも耐震の補助は出ますか?
出ません。施工者は「柏市内に本店・支店または営業所を開設しているものに限る」です。支店や営業所でもよいところが、市によっては本店に限る場合もあるので、柏市はゆるいほうです。工事費が500万円以上の場合は、加えて建設業の許可が必要です。
設計者や工事監理者も指定がありますか?
あります。柏市木造住宅耐震診断士に限られます。市は「設計、工事監理、工事の3つすべてを行う場合にのみ補助金が交付されます」と書いています。工事だけを頼んで補助を受ける、という形はできません。
業者はどうやって探せばいいですか?
市が探し方を書いています。国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業検索システム」で、建設業者タブ→千葉県→業種は「建」または「大」→一般建設業または特定建設業→営業所キーワードに「柏市」と入力して検索する手順です。そのうえで各社に「耐震改修工事ができるか」を直接確認するよう案内しています。
市が出している業者一覧に載っている会社でないとダメですか?
そうではありません。市は「補助事業の活用実績がある事業者一覧」を参考として公開していますが、「これに限定されるものではなく、要件を満たす事業者に依頼するのであれば申請は可能」と明記しています。
耐震診断の補助はいくらですか?
耐震診断費の5分の4で、上限8万円です。千円未満の端数は切り捨てです。受付件数は25件、受付期間は令和8年5月7日から12月25日までです。改修の補助を受けるには、先に診断を受けている必要があります。
契約してから申請できますか?
できません。市は「耐震改修の契約前に補助金の交付申請をしてください」「契約後の申請は不可」と書いています。診断のほうも、診断契約の前に交付申請書を出す流れです。
省エネの補助で外壁の断熱は対象になりますか?
柏市のゼロカーボンシティ促進総合補助制度の対象は、エコ窓改修・エネファーム・蓄電池・V2H充放電設備・電気自動車等です。外壁の断熱改修は入っていません。窓の改修は補助対象経費の1/4(上限8万円)が出ます。
ゼロカーボンの補助はまだ予算が残っていますか?
市が残額を公表しています。予算額33,250,000円に対して、令和8年9月1日時点の残額は26,041,000円でした。受付は令和8年5月1日から令和9年2月26日までの先着順です。ただし残額は日々変わるので、申請の前に市のページで最新の数字を確認してください。
ゼロカーボンの補助に業者の指定はありますか?
ありません。市のQ&Aで「施工業者の指定なし」とされています。耐震の補助とはここが違います。
8月の豪雨で家が傷みました。修理に使える制度はありますか?
あります。柏市は床上浸水等による応急修理制度を実施していて、令和8年8月27日から受付が始まっています。修理費用を市が直接修理業者に支払う仕組みです。住宅政策課(04-7167-1147)が窓口です。まず罹災証明書または被災届出証明書を取ってください(資産税課 04-7167-1125)。
「柏市の助成金が使えます」と言われました
制度名を聞いてください。柏市に外壁塗装への助成金はありません。耐震の名前が出た場合は、平成12年5月31日以前の着工で、在来工法で、診断で上部構造評点1.0未満と出ていることが前提です。工事だけでなく設計・工事監理も柏市木造住宅耐震診断士が行う必要があります。
参考にした情報
- 柏市「令和8年度柏市ゼロカーボンシティ促進総合補助制度(家庭向け)」(環境部ゼロカーボンシティ推進課/04-7168-0703)
- 柏市「柏市木造住宅耐震改修費補助金」パンフレット(令和8年4月改訂版・PDF)
- 柏市「木造住宅耐震診断費補助金の交付」(都市部建築指導課/04-7167-1145)
- 柏市「木造住宅耐震改修工事・施工業者の探し方の例」
- 柏市「【令和8年8月千葉豪雨】被災された方に向けた支援情報まとめ」(令和8年9月1日12時00分更新)
本ページは2026年9月2日時点で柏市が公開している情報をもとにまとめたものです。制度は年度ごとに変わり、予算残額や受付状況は日々動きます。申請の前に、必ず市の最新のページと要項をご確認ください。豪雨の被害に関するお問い合わせは災害時コールセンター(04-7168-1003)へ。