広告当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

雨漏り診断士とは——全国に1,366人。3年更新制で、資格証は見せてもらえます

見積書や名刺に「雨漏り診断士」と書いてあって、調べに来られたのだと思います。結論から言うと、国家資格ではありません。ですが「民間資格だから意味がない」で終わらせるのはもったいない——理由は数字にあります全国で1,366人。そして3年ごとに費用を払って更新しないと失効します。さらに調査のときは資格証を見せることが規定されています。この3つを知っていると、目の前の相手の見え方が変わります。

※本ページはプロモーション(広告)を含みます。

このページの内容

結論——民間資格。ただし「数が少ない」ことに意味があります

先に、はっきりさせておきます。

  • 雨漏り診断士は、国家資格ではありません。NPO法人 雨漏り診断士協会が認定する民間資格です
  • 持っていない人が雨漏りを調べてはいけない、という決まりもありません。資格がなくても雨漏りの修理はできます
  • ただし「雨漏り診断士」という名前は商標登録されています。公式サイトに商標登録番号 第5045191号と明記されています

ここまでは、他のページにも書いてあることです。このページで書きたいのは、その先です。

🔑「民間資格だから意味がない」という読み方は、この資格に関しては当たりません。理由は3つあって、どれも協会の公式サイトに数字や規定として書かれています

事実そこから言えること
有資格者は全国で1,366名(2026年8月1日現在)持っている人のほうが、はるかに少数派
3年ごとに13,200円の更新が必要取っただけでは維持できない。名刺にある人は払い続けている
調査のときは資格証の提示が規定されている施主は、本当に持っているか確かめられる

この3つを知っているかどうかで、目の前の「雨漏り診断士です」という一言の重みが変わります。順に見ていきます。

全国に1,366人しかいません

協会の公式サイト(協会概要のページ)に、こう書かれています。

認定登録雨漏り診断士 有資格者 1,366名(2026年8月1日現在)(NPO法人 雨漏り診断士協会 公式サイト)

🔑全国で1,366人です。都道府県で単純に割れば、1県あたり30人ほど。工事会社の数と比べれば、有資格者がいる会社は明らかに少数派だと分かります。

ここから、2つのことが言えます。

  1. 「有資格者がいないから駄目な会社」とは言えません。いない会社のほうが圧倒的に多いからです。地元で長くやっている腕のいい会社が、資格を取っていないことは普通にあります
  2. 逆に、いるなら珍しいことです。受験料も更新料もかかる資格をわざわざ取って維持している——その分野に力を入れている一つの表れではあります

協会がどういう団体かも、公式に書かれています。正式名称は特定非営利活動法人 雨漏り診断士協会、所在地は東京都新宿区。理事長は一級建築士・宅地建物取引士の方で、技術研究顧問には工学博士が入っています。推薦参考図書として『雨仕舞のしくみ-基本と応用-』などが挙げられていて、「雨仕舞」という分野の研究と教育を掲げた団体であることが読み取れます。

協会は目的をこう書いています。

雨漏り診断士協会は、多様化する瑕疵を抑えるべく、『技術者の職業能力開発』の一環として、雨漏りに関する機序研究、及び、教育研修を実施すると共に、公正な立場で診断を行う『雨漏り診断士』の資格を付与し、雨漏り診断業務の適正化を目的に活動しております。(同 協会概要)

「公正な立場で診断を行う」——ここが、この資格の狙いです。雨漏りは調べる人と直す人が同じになりやすく、そうすると「直す工事が増えるように診断する」余地が生まれます。そこに公正さを持ち込もう、という趣旨だと読めます。

💡同じ考え方は、国の制度にも出てきます。協会は「国土交通省の政策においても、『構造耐力上主要な部分』と並び『雨水の浸入防止に関する部分』が枢要とされています」と書いていますが、これは住宅の品質確保の促進等に関する法律の話です。新築から10年、外壁や屋根は「雨水の浸入を防止する部分」として法律上の責任の対象になっています。詳しくは外壁の穴のページで条文を引いて説明しました。

試験の中身——実務経験は要りません

ここは正確に押さえておく価値があります。公式の実施要項から引きます。

項目内容
🔑受験資格試験当日に満20歳以上であること
受験料33,000円(税込)/講習費・専用テキスト代を含む。再受験は26,400円
実施回数毎年度3回を予定
実施地🔑東京のみ(協会FAQに「試験は東京での実施となります」)
当日の流れ講習 9:45〜15:00(試験内容に準拠)→ 試験 15:10〜16:00
回答方式主に語群選択
定員120名
試験範囲①雨漏り診断業務の基礎 ②構造別の基礎 ③雨仕舞の基礎 ④防水・塗装の基礎 ⑤雨漏り診断の手順

🔑いちばん大事なのは、受験資格が「満20歳以上」だけだということです。実務経験は求められていません。つまり、現場を知らない人でも取れる資格です。

これは欠点を指摘したいのではありません。協会は「技術者の職業能力開発」を掲げているので、これから学ぶ人にも門戸を開いているという設計です。ただし施主の側は、「資格がある=経験がある」ではないと知っておく必要があります。

もう1つ、当日の流れも特徴的です。朝から夕方まで講習を受けて、そのあと同じ日に試験を受けます。過去問題集は発行されておらず、受験者には試験日の50日前までに専用テキストが送られると公式FAQにあります。「講習で学んだことを、その日のうちに確認する」形だと読めます。

3年ごとに、13,200円で更新します

ここは、他のページであまり書かれていないところです。協会のFAQに、はっきり書かれています。

Q 雨漏り診断士資格登録更新費用を教えてください。
A 3年毎に更新費用13,200円(年間4,400円)が必要です。※更新費用は予告なく変更される場合があります。(協会FAQ)

更新手続きのページには「登録更新料 13,200円(税込)※有効期間3年間」と明記され、受付期間・振込先・期限厳守まで案内されています。

🔑つまり、放っておくと失効します。名刺やホームページに「雨漏り診断士」と書いてある人は、取っただけでなく、3年ごとにお金を払って維持しているということです。

ここから、施主として読み取れることを書きます。

  • 維持している=その分野を続けるつもりがある。年間4,400円は大きな額ではありませんが、使っていない資格の更新料は、普通は払いません
  • ⚠️ただし「更新している=技術が上がった」ではありません。更新の中身は、公式を読むかぎり申請と費用の支払いが中心です。試験を受け直すわけではありません
  • 💡登録者一覧の掲載内容を変えるにも費用がかかります(変更の作業料5,500円)。所属会社が変わった人は、そこも更新しているかもしれません

だから、「今も有効ですか」と聞くのは失礼ではありません。むしろ制度を理解している質問です。

「雨漏り鑑定士」は、別の団体の別の資格です

ここで混乱しやすい話をひとつ。よく似た名前の資格が、もう1つあります。

雨漏り診断士雨漏り鑑定士
認定している団体NPO法人 雨漏り診断士協会一般社団法人 雨漏り鑑定士協会
🔑受験資格試験当日に満20歳以上であること(実務経験は不要)「どなたでも受験できますが」としたうえで、建設業または不動産業での実務経験3年以上、あるいは建築士・宅地建物取引主任者の資格保有者を対象として挙げている
実施地東京のみ回によって東京・大阪・名古屋
更新3年ごと13,200円公式サイトで確認できた範囲では記載を見つけられず
公表している有資格者数1,366名(2026年8月1日現在)認定者一覧は公開。人数の明示は確認できず

🔑いちばん大きい違いは、受験資格の設計です。診断士が年齢だけなのに対し、鑑定士は実務経験や建築士等の資格を持つ人を想定していると書いています。ただし「どなたでも受験できますが」という前置きがあるので、必須要件ではありません。ここは正確に読んでください。

鑑定士協会の側は、資格を作った理由をこう説明しています。

家は、建築士が設計し、施工管理技士が監理をし、各専門工種の技能士が創っているはずです。なのに雨漏りする家が増え続けるのは、雨漏りさせないための専門知識はこれまでの一般的な資格では対応できていないということです。(一般社団法人 雨漏り鑑定士協会 公式サイト)

これは説得力のある説明です。建築士も施工管理技士も国家資格ですが、「雨漏りを止める」ことに特化した資格ではありません。だから専門の資格を作った——という理屈です。診断士協会も鑑定士協会も、そこは同じ問題意識を持っています。

⚠️当サイトは、どちらが優れているかを判定しません。両方とも民間資格で、それぞれ別の団体が運営しています。ここに書いたのは、両方の公式サイトに書かれている内容を並べた結果です。名刺に「鑑定士」とあるのを「診断士」と読み違えないでください——それだけでも十分に役に立ちます。

資格証は、見せてもらえます

ここが、このページでいちばん実用的なところです。協会の公式サイトのトップページに、こう書かれています。

雨漏り診断士は、雨漏りの調査診断を実施する場合、事前に「雨漏り診断士資格証」を提示することが規定されています。また、調査の規模に応じて「雨漏り診断重要事項説明」に添った業務内容の確認を行います。(NPO法人 雨漏り診断士協会 公式サイト)

🔑「提示することが規定されています」——つまり見せるのが決まりごとだということです。施主からお願いするまでもありません。

だから、こうなります。

  • 調査の前に、資格証が出てくるのが本来の形。出てこなければ、「資格証を見せていただけますか」と聞いて構いません。規定なので、失礼にはなりません
  • 「雨漏り診断重要事項説明」という手順もあります。調査の規模に応じて、何をどこまでやるかを事前に確認するという設計です。調査の範囲が曖昧なまま始まらないための仕組みと読めます
  • 登録番号を控えておくと、あとで照らせます。協会サイトには登録者一覧があります

雨漏りの調査は、有料になることがあります。金額の話をする前に「誰が、どんな資格で、どこまで調べるのか」がはっきりしているほうが、後の話が早くなります。調査と見積もりの費用については雨漏りの修理窓口のページにも書きました。

協会自身が「悪質な訪問調査にご用心」と書いています

これは珍しいことなので、書いておきます。先ほどの資格証の規定は、実はこの一文のすぐ後に置かれています。

雨漏り診断をご依頼の場合、悪質な訪問調査、訪問販売等にご用心ください(NPO法人 雨漏り診断士協会 公式サイト トップページ)

🔑資格を出している団体が、自分のトップページで訪問販売への注意を呼びかけている。そしてその対策として資格証の提示を挙げている——という構成です。

つまり、こういう使い方が想定されています。

  1. 突然の訪問には、まず資格証を求める。本物なら出てきます
  2. その場で契約しない。屋根に上らせるのも、話を聞いてからで構いません
  3. 「無料で診断します」に飛びつかない。無料自体は悪いことではありませんが、訪問のきっかけとして使われることがあります

訪問販売のトラブルには、クーリング・オフという制度があります。起算日が「法定書面を受領した日」であることなど、知っておくと効く話はトラブルのページ契約解除のページにまとめました。屋根に上らせてから「大変なことになっています」と言われる——この流れは、雨漏りでも塗装でも同じです。

有資格者の探し方

探す方法は2つあります。

方法やり方注意
①協会の登録者一覧から探す協会の公式サイトに登録者一覧があり、都道府県名・所属法人名・リンク先URLが掲載されています掲載内容の変更には作業料がかかるため、所属が古いままの場合があります
②候補の会社に直接聞くすでに見積もりを取っている会社に「雨漏り診断士の方はいらっしゃいますか」と聞く🔑「会社にいる」と「今回来る人が持っている」は違います

🔑②の注意点が、実は大きいです。「うちには有資格者がいます」と言われても、あなたの家に来る担当者が持っているとは限りません。だから聞き方はこうなります。

「今回、調査に来られる方は雨漏り診断士ですか」

これで、会社単位の話から個人の話に切り替わります。持っていなければ「持っていません」と返ってくるだけで、それも情報です。持っていない人が来ることは、まったく普通のことです——全国に1,366人しかいないのですから。

そして、この質問は複数社にするほど意味が出ます。1社だけに聞いても「持っています」「持っていません」で終わりますが、何社かに同じ症状を見てもらうと、資格の有無と、説明の分かりやすさが一致しないことに気づきます。そこが、この資格の限界と使いどころを同時に教えてくれます。

正直に書きます——資格は腕の証明ではありません

ここまで資格の中身を細かく書いてきましたが、最後に前提をひっくり返しておきます。

🔑雨漏り診断士を持っているからといって、雨漏りが必ず直るわけではありません。理由は、この資格の性格そのものにあります。

  • 受験資格に実務経験がありません。だから「資格がある=現場を知っている」ではない
  • 更新は費用の支払いが中心です。だから「更新している=腕が上がった」でもない
  • 試験は講習と同じ日で、回答は主に語群選択です。知識の確認としては意味がありますが、現場で原因を当てる能力を測るものとは性格が違います

そして、雨漏りという工事の性質がこれに拍車をかけます。雨漏りは水の入口と、室内に出てくる場所が離れていることが多く、原因を当てられるかどうかで結果が変わります同じ金額を払っても、直る会社と直らない会社があるのが雨漏りです。この話は雨漏りのページに詳しく書きました。

だから、資格の正しい使い方はこうなります。

❌ こう使わない⭕ こう使う
資格があるから任せる資格の話をきっかけに、何を勉強した人かを知る
資格がないから断る資格がなくても、原因の説明ができるかで判断する
資格の有無だけで会社を比べる同じ症状に対して、各社がどこを原因と見たかを比べる

もう1つの選択肢——建築士に相談する

ここまで「雨漏りの資格」の話をしてきましたが、資格は診断士と鑑定士だけではありません。雨漏りの相談先としては、建築士という選択肢もあります。

性格の違いを整理します。

雨漏り診断士・鑑定士建築士
資格の種類民間資格国家資格
専門雨漏りに特化(雨仕舞・防水・診断の手順)建物の設計と工事監理の全般
多くの場合の立場工事をする会社の人であることが多い設計する側。工事とは別の立場に立てる
頼めること原因の調査と、その先の修理🔑第三者として、状況を見てもらう

🔑いちばん大きいのは、立場の違いです。雨漏り診断士の多くは工事会社に所属しています。調べる人と直す人が同じという構造は、便利である一方、「直す工事が増えるように診断される」余地を残します。診断士協会が「公正な立場で診断を行う」を掲げているのは、まさにここへの答えです。

それでも、まったく別の人に見てもらいたい場面はあります。「業者の説明に納得できない」「金額が妥当か分からない」「そもそも雨漏りなのか結露なのか分からない」——そういうときです。

国土交通大臣が指定した相談窓口があります

公的な相談先が用意されています。公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターが運営する「住まいるダイヤル」です。

住まいるダイヤルは 住まいの「困った」を相談できる 国土交通大臣指定の相談窓口です。(中略)電話で相談したい——建築士が対応(住まいるダイヤル 公式サイト)

できること内容
電話相談🔑建築士が対応します。03-3556-5147/受付 10:00〜17:00(土日祝・年末年始を除く)。固定電話からは全国どこからでも市内通話料と案内されています
専門家相談対面でアドバイス。WEB相談も用意されています
🔑見積書のチェック「リフォームの見積をチェックしてほしい」というメニューがあります。契約前の不安を解決と案内されています
紛争処理住宅紛争審査会の手続き(裁判外での解決)

相談事例も公開されていて、そこには実際に雨漏りの話が並んでいます。「(設備を)設置しようとしたところ、雨漏りが見つかった」といった具体的な相談と、それに対する専門家の回答が読めます。当サイトでも、この事例集を何度か引用しています——外壁の穴のページでは、太陽光パネルを付けたあとに天井へ染みが出た事例を扱いました。

⚠️利用条件は公式サイトでご確認ください。相談の種類によって対象や手続きが違います。ここに書いたのは「建築士に相談できる公的な窓口が存在する」という事実までです。雨漏りの調査そのものを代わりにやってくれる場所ではありません——調べるのは、現地に来られる人の仕事です。

🔑使い分けは、こうなります。

  • まず原因を突き止めて直したい——雨漏り診断士のいる工事会社。現地に来て、調べて、直すところまで進みます
  • 業者の説明や金額に納得できない——住まいるダイヤル。第三者の建築士に、状況を話して意見を聞けます
  • すでに揉めている——同じく住まいるダイヤル。トラブルのページに、相談先の使い分けを書きました

一級塗装技能士とは、性格が逆です

当サイトには、塗装の資格についてのページもあります。並べると、この2つはちょうど逆の性格をしていることが分かります。

一級塗装技能士雨漏り診断士
種類国家資格(名乗れる人が法律で決まっている)民間資格(NPO法人が認定)
試験実技と学科の両方講習+学科(主に語群選択)
受験資格実務経験が必要満20歳以上のみ
持っている人塗装の職人には比較的多い全国1,366人と少ない
よく言われること「意味がない」「民間資格でしょ」

🔑面白いのは、どちらも「意味がない」と言われがちなのに、理由が正反対だということです。塗装技能士は持っている人が多いから差がつかないと言われ、雨漏り診断士は民間資格だからと言われる。どちらも、資格だけで会社を選べないという点では同じです。

塗装技能士の詳しい話は塗装の資格のページに書きました。そこでも結論は同じで、いちばん大事な質問は「誰が持っているか」です。会社ではなく、現場に来る人の話。

結局、何を聞けばいいのか

資格の話を入口にして、3つだけ聞いてください。

聞くことそこで分かること
「今回来られる方は、雨漏り診断士ですか」会社単位ではなく、担当者個人の話に切り替わります
「どこから入って、どこに出ていると考えていますか」🔑ここが本題。道筋で説明できるかどうか
「これで止まらなかったら、次はどこを疑いますか」外れる可能性を前提に考えているか

1つ目は入口、2つ目と3つ目が本体です。資格があってもなくても、この2つに答えられる人が、雨漏りを直せる人です。

そして、この3つは複数社に聞いてください。全社が同じ場所を指すなら、そこが答え。割れたときは、それぞれの根拠を聞く——そこで差が見えます。複数社に見てもらう方法は比較ページにまとめました。

最終確認日:2026年8月29日。参考:NPO法人 雨漏り診断士協会 公式サイト(トップページ/協会概要/雨漏り診断士資格認定試験 実施要項/雨漏り診断士登録更新/よくある質問)、一般社団法人 雨漏り鑑定士協会 公式サイト(トップページ/雨漏り鑑定士試験について/試験申込みフォーム・受験資格)、公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター「住まいるダイヤル」公式サイト(相談サービスのご案内)。試験の日程・費用・有資格者数は変わります。受験や依頼を検討される場合は、必ず各協会の公式サイトで最新の情報をご確認ください。当サイトはどちらの協会とも関係がなく、どちらの資格が優れているかを判定する立場にもありません。

よくある質問

雨漏り診断士は国家資格ですか?

国家資格ではありません。NPO法人 雨漏り診断士協会が認定する民間資格です。持っていない人が雨漏りの調査や修理をしてはいけない、という種類のものでもありません。ただし「雨漏り診断士」は商標登録されていて(商標登録番号第5045191号)、協会の認定を受けていない人が名乗ることは想定されていません。「民間資格だから意味がない」ではなく、「何を勉強した人か」を示す目印として使うのが正しい読み方です。

雨漏り診断士は何人いますか?

協会の公式サイトによると、認定登録雨漏り診断士の有資格者は1,366名です(2026年8月1日現在)。全国の数字なので、多くはありません。工事会社の数と比べれば、有資格者がいる会社のほうが少数派だと考えたほうが現実的です。だから「有資格者がいないから駄目な会社」という判断はできません。逆に、いるなら珍しいことだ、という受け取り方になります。

資格を持っているか、どうやって確かめられますか?

見せてもらえます。協会の公式サイトには「雨漏り診断士は、雨漏りの調査診断を実施する場合、事前に『雨漏り診断士資格証』を提示することが規定されています」と書かれています。つまり提示は決まりごとで、施主から頼むまでもありません。出てこなければ聞いてください。また協会のサイトには登録者一覧が公開されているので、そちらで探すこともできます。

「雨漏り鑑定士」とは違うのですか?

別の団体の、別の資格です。雨漏り診断士はNPO法人 雨漏り診断士協会、雨漏り鑑定士は一般社団法人 雨漏り鑑定士協会が認定しています。名前が似ているので混同されますが、試験も費用も別です。受験資格にも違いがあり、診断士は「試験当日に満20歳以上であること」だけ。鑑定士は「どなたでも受験できますが」としたうえで、建設業・不動産業での実務経験3年以上、または建築士・宅地建物取引主任者の資格保有者を対象として挙げています。

雨漏り診断士の資格は更新が必要ですか?

必要です。協会のFAQによると3年ごとに更新費用13,200円(年間4,400円)がかかります。有効期間は3年間です。つまり名刺に書いてある人は、取っただけでなく費用を払って維持しているということになります。ただし更新は費用の支払いが中心なので、更新しているから技術が上がっている、という意味ではありません。

試験は難しいですか?誰でも取れますか?

受験資格は「試験当日に満20歳以上であること」だけで、実務経験は求められていません。受験料は33,000円(税込・講習費と専用テキスト代を含む)、再受験は26,400円。試験は年3回、東京のみで実施され、当日は9時45分から15時まで講習を受けたあと、15時10分から16時までの試験を受ける流れです。回答方式は主に語群選択と公式に書かれています。「実務経験なしでも取れる資格」だという前提で見てください。

有資格者に頼めば、雨漏りは必ず直りますか?

そうとは限りません。資格は「勉強した内容の証明」であって、腕の証明ではありません。雨漏りは水の入口と室内に出てくる場所が離れることが多く、原因を当てられるかどうかで結果が変わる工事です。だから資格の有無より、どこを原因と見たか、その根拠は何か、外れたときはどうするか——この3つに答えられるかで判断してください。資格は入口の目印として使うのが現実的です。

「無料で診断します」と訪問してくる業者は大丈夫ですか?

協会自身が注意を呼びかけています。公式サイトのトップページに「雨漏り診断をご依頼の場合、悪質な訪問調査、訪問販売等にご用心ください」と書かれていて、そのすぐ後に資格証の提示が規定されていることが説明されています。訪問してきた相手には、まず資格証を見せてもらってください。そして、その場で契約しないこと。屋根に上らせるのも、話を聞いてからで構いません。

業者の説明に納得できません。誰かに相談できますか?

公的な窓口があります。公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターが運営する「住まいるダイヤル」は、公式サイトで「国土交通大臣指定の相談窓口」と説明されていて、電話相談には建築士が対応します(03-3556-5147/受付10:00〜17:00・土日祝と年末年始を除く)。「リフォームの見積をチェックしてほしい」というメニューもあり、対面やWEBでの専門家相談も用意されています。⚠️利用条件は相談の種類によって違うので、公式サイトでご確認ください。なお、雨漏りの調査そのものを代わりにやってくれる場所ではありません——調べるのは現地に来られる人の仕事です。

あわせて読みたい