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コロニアルNEOの塗装——メーカーの資料に書いてあること、書いていないこと。見分け方と直し方まで

「コロニアルNEO」は、ケイミューの前身のクボタがつくっていた化粧スレートの屋根材です。ケイミューの資料では2001年4月から製造された、石綿を使わない製品として載っています。ひび割れや欠けが出やすく、「塗装できない屋根材」と説明する屋根工事会社が多い屋根です。ところが、メーカー自身の塗替え塗料のカタログを開くと、コロニアルNEOは推奨色の表に載っています。このページは、ケイミューの資料に「書いてあること」と「書いていないこと」を分けて、うちの屋根はNEOか、塗るか・かぶせるか・葺き替えるかを確かめる順に並べます。

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このページで確かめること全10項目

先に結論

ケイミューの公開資料から分かること
  • ケイミューの「石綿(アスベスト)に関する見解書(第7版)」は、コロニアルNEOを法規制を受けない(石綿を使わない)屋根材の一覧に「コロニアル NEO (H13.4~)」と載せています。ひとつ前の世代の「ニューコロニアル」は、石綿を含む側の一覧です。
  • メーカーの専用塗替え塗料「リフレッシュコート」のカタログには、コロニアルNEOが「2002年1月から発売」の列で推奨色の表に載っています。ケイミューの資料の中に、コロニアルNEOを「塗装できない」と書いたものは見つかりませんでした。
  • ただし同じカタログの前提は「基材に損傷等なければ」です。割れや欠けが広がっている屋根は、この前提から外れます。屋根工事会社の多くが塗装を勧めないのは、ここです。
  • 塗らない場合の分かれ目は下地です。ケイミューは重ね葺きを「下地までは傷んでいない場合におすすめ」と書いています。

コロニアルNEOとは——ケイミューの資料で確かめられること

ケイミューは、2003年12月にクボタと松下電工(現パナソニック)の住宅外装建材の事業を引き継いで設立された会社です。見解書は冒頭で「H15年12月に、㈱クボタと松下電工㈱(現パナソニック㈱)の住宅外装建材事業部門を事業承継し設立いたしました」と書いています。コロニアルNEOは、その前のクボタ時代の製品で、見解書の「当社設立以前に…製造販売していた建材一覧」に載っています。

項目ケイミューの資料に書かれていることどの資料か
製造期間「コロニアル NEO (H13.4~)」=平成13年(2001年)4月から。終わりの年月は書かれていません石綿に関する見解書(第7版)2-1-2「法規制を受けない屋根材」
石綿法規制を受けない屋根材の一覧に入っています。証明書にも「品名に…NEOがどれかひとつ、又は複数入っている物(ケイミュー設立以前の商品も適用可です)」は「原材料に石綿を使用していません」とあります見解書/石綿不使用製品証明書
塗替え資料での区分「2002年1月から発売」の列リペイント塗料カタログ(リフレッシュコート)
「NEO」が付く兄弟製品セイバリーNEO(H13.12~)・スペリアルNEO(H13.12~)・ミュータスNEO(H13.12~H17.3)・グリシェイドNEO(H13.9~)見解書 2-1-2
ひとつ前の世代「ニューコロニアル(S54~H13) [10~15%]」——[ ]は石綿含有率見解書 2-1-1「法規制を受ける屋根材」
次の世代コロニアルクァッドは「2008年1月以降に発売」の列リペイント塗料カタログ

並べると、コロニアルNEOがどういう位置の製品かが見えます。石綿を10〜15%含んでいたニューコロニアルが平成13年(2001年)まで、石綿を使わないコロニアルNEOが同じ年の4月から。見解書の上では、ここが石綿を含む側から含まない側への切り替わりです。スレート屋根で「ノンアスベストの移行期」と呼ばれる時期にあたります(スレート屋根のページ)。

※見解書は「製造期間」、カタログは「発売時期」で区切っているので、月がそろっていません(製造は2001年4月から、カタログの区分は2002年1月から)。いつまで製造されていたかは、今回見たケイミューの資料には書かれていません。屋根工事会社の解説では2008年ごろまでとされています。

うちの屋根はコロニアルNEOか——確かめる順番

書類の探し方や、ほかのメーカーの屋根材まで含めた見分け方は屋根材の種類と見分け方で扱っています。コロニアルNEOで迷うのは、次の4か所です。

  • ①まず書類——建てたときの仕上表・仕様書・図面——屋根の欄に「コロニアルNEO」とあれば、それが答えです。「カラーベスト」とだけ書かれていたら、その後ろの商品名まで確かめます。セイバリーNEO・スペリアルNEOなど「NEO」が付く兄弟製品も、同じ世代です。
  • ②建てた年と、屋根をやり直した年——見解書の製造開始は2001年4月(兄弟製品は2001年9月〜12月)、次の世代のコロニアルクァッドは2008年1月以降の発売です。この間に新築か屋根工事をした家が当たりの範囲です。ただし、年だけでNEOと決めることはできません。
  • ③「ニューコロニアル」と取り違えない——名前は似ていますが、ニューコロニアルはひとつ前の、石綿を含む側の製品です(見解書では平成13年まで)。どちらかで、撤去するときの扱いが変わります。書類の名前は最後の文字まで読みます。
  • ④屋根の上の見た目は、点検の写真で——屋根工事会社は、方向のそろわないひび割れ、欠け、反り、色あせのむらをNEOの目印として挙げています。メーカーが公表している見分け方ではないので、これだけで決めず、写真で割れの出方を見せてもらいます。

書類があっても油断はできません。検索結果の1ページ目には、「図面の材料と実際の材料が違うことはよくあります」という見出しを立てた屋根工事会社の記事もありました(2026年9月11日確認)。書類で当たりを付けて、屋根の上で確かめる——この2段で見るのが確実です。

コロニアルとは、何が違う?

コロニアルNEOは、「コロニアル」という商品の流れの中の一世代です。ケイミューの見解書で並べると、こうなります。

名前見解書・カタログでの位置
コロニアル「(S36~H6) [10~25%]」——石綿を含む側
ニューコロニアル「(S54~H13) [10~15%]」——石綿を含む側
コロニアルNEO「(H13.4~)」——法規制を受けない(石綿を使わない)側
コロニアルクァッドカタログで「2008年1月以降に発売」の列

「コロニアル」は、屋根材そのものの呼び名として使われるほど広まった商品名です(スレート屋根のページ)。業者が「コロニアルですね」と言ったら、どの世代かまで聞いてください。塗装の話も、石綿の話も、世代で変わります。

パミールとは、何が違う?

つくっている会社が違います。パミールはニチハの屋根材で、ニチハは2010年に付属の釘についてのお詫びを公表しています。コロニアルNEOについては、今回見たケイミューの資料(見解書・石綿不使用製品証明書・リペイント塗料カタログ・屋根リフォームのページ・メンテナンスのページ)に、お詫びや告知は見当たりませんでした(2026年9月11日確認)。

塗装していいのか——メーカーの塗替え資料に書いてあること

ケイミューは、自社のスレート屋根(カラーベスト)専用の塗替え塗料「リフレッシュコート」を出していて、カタログを公開しています。このカタログの推奨色の表に、コロニアルNEOが載っています

表は、屋根材を発売時期で3つ(2008年1月以降/2002年1月から/2001年12月まで)に分け、屋根材の元の色ごとに、どの色の塗料で塗り替えるかを決めています。コロニアルNEOは「2002年1月から発売」の列の先頭です。一部を抜き出します。

コロニアルNEOの元の色(カタログの表記)グラッサ・リフレッシュコートの推奨色リフレッシュコートPSの推奨色
ニュースレート・ブラックグラッサ・ピュアブラック(KLGRC552)スレート・ブラック
ネオ・ブラック/レバリー・ブラックグラッサ・ブラック(KLGRC562)ネオ・ブラック
ココナッツ・ブラウングラッサ・ココナッツブラウン(KLGRC521)ココナッツ・ブラウン

出典:ケイミュー「グランネクスト/カラーベスト 周辺部材 リペイント塗料」(リフレッシュコートのカタログ)の推奨色表。当サイトが表の画像で列の対応を確かめて抜き出しました(2026年9月11日確認)。

つまりメーカーは、コロニアルNEOを専用塗料で塗り替える対象として、色まで決めています。「コロニアルNEOは塗装できない」と一言で言い切ると、この表と食い違います。

ただし、同じカタログの冒頭と注意書きには、塗る前の前提と注意が並んでいます。

リフレッシュコートのカタログの冒頭と「ご注意」(原文)
  • 「ケイミュー屋根材の表面の色が薄くなった場合でも基材に損傷等なければ防水性などの屋根材基本性能に問題はありません。リフレッシュコートは美観の回復・向上を図るための塗料です。」
  • 「市販の塗料の場合、種類によっては再塗装後、数年で剥離することがあります。再塗装には専用塗料であるリフレッシュコートをご使用ください。」
  • 「水切り部に塗料がたまると雨漏れにつながりますので、必ず『縁切り』をしてください。ただし、差し込み型の縁切り補助部材は割れの原因になるため使用しないでください。」
  • 「遮熱グラッサリフレッシュコートおよびグラッサ・リフレッシュコートは、再塗装された屋根材には適用外となります。」

読み取れることは3つです。

ひとつめ。塗装の役目は「美観の回復・向上」で、前提は「基材に損傷等なければ」。割れや欠けを直す塗料ではありません。割れや欠けが広がっている屋根は、メーカーが想定している状態の外にあります。検索結果の1ページ目に並んだ屋根工事会社の記事にも、「コロニアルNEOへ塗装ができない理由」「コロニアルNEOの塗装はNG」といった見出しがありました(2026年9月11日確認)。割れや欠けが多い屋根を見てきた立場からの結論として、読むのが妥当です。

ふたつめ。塗るなら、塗料の種類で結果が変わりうる。メーカーは市販の塗料について「数年で剥離することがあります」と書き、専用塗料を指定しています。見積書に書かれた塗料の名前を確かめてください。

みっつめ。縁切りのやり方に、メーカーの指定がある。屋根塗装では、重なり目が塗料でふさがらないように縁切りをします。そのとき板の間に差し込む部材を使うことがありますが、メーカーは差し込み型は「割れの原因になるため使用しないでください」と書いています。割れが気になるコロニアルNEOでは、特に聞いておきたい点です(縁切りとタスペーサーのページ)。

当サイトは「コロニアルNEOだから塗れない」とも、「NEOでも塗れる」とも断定しません。リペイント塗料カタログ・石綿に関する見解書・石綿不使用製品証明書・屋根リフォームのページ・メンテナンスのページを2026年9月11日に確かめ、コロニアルNEOを塗装できないとした記述はありませんでした。塗れるかどうかを分けるのは、割れと欠けが「基材に損傷等なければ」の範囲に収まっているかどうかです。

「塗れます」「塗れません」と言われたら

  • 「割れと欠けは、屋根のどの面に、何枚ありますか」——塗る・塗らないの結論より、この数字と、それを撮った写真のほうが判断の材料になります。
  • 「使う塗料は何ですか」——リフレッシュコートか、市販の塗料か。市販なら、メーカーの「数年で剥離することがあります」をどう考えているかを聞きます。
  • 「縁切りは、どうやりますか」——差し込み型の部材を使うなら、メーカーの注意書きとの関係を聞きます。
  • 「割れた板は、どう直しますか」——塗装の前に割れを直す工程が見積書にあるかを見ます。

塗装とカバー工法の両方の見積もりを取って、何社かの説明を並べるのが確実です。塗ったあと数年で割れが進み、かぶせ直すことになれば、足場代を二重に払う計算になります。

塗らないなら、重ね葺きか葺き替えか——下地で分かれる

塗装が向かない屋根で残る道は2つです。ケイミューは一般向けの「屋根リフォーム」のページで、工法ごとの向き不向きをこう書いています。

工法ケイミューの説明(原文)
重ね葺き・重ね貼り「屋根は経年で劣化しているが、下地までは傷んでいない場合におすすめです。」「現在の屋根材がスレートのような平板であれば施工可能です。」/デメリットの欄に「屋根部分の重さが増える分、耐震性に悪影響が出る可能性があります。」
葺き替え「今ある屋根材を撤去し、屋根の下に敷かれている防水シートも一緒に交換します。」/メリットの欄に、軽い屋根材に替えると建物の負荷を減らせることと、「屋根下地(野地板)の点検調整ができます。」

出典:ケイミュー「屋根リフォームについて 工法別の特徴をご紹介」(2026年9月11日確認)。

コロニアルNEOは平らなスレート屋根なので、重ね葺きの対象の形です。分かれ目は、ほかのスレート屋根と同じく下地(野地板)です。ケイミューの工法比較でも、カバー工法は「屋根下地(野地板)の点検・修繕はできない」とされています(カバー工法で直せる範囲)。重ねてしまえば、下地の状態は次の工事まで誰にも確かめられません。

  • 天井のしみ、雨の日の音、屋根の波打ち——下地まで水が回っているサインです。重ね葺きではなく、剥がして直す側の話になります。
  • 割れた板の多さ——割れの隙間から入った雨が、防水シートより下まで届いていないか。重ねる前に、どこをめくって確かめたかを聞きます。
  • 重ねる屋根材の重さ——ケイミュー自身がデメリットに「耐震性に悪影響が出る可能性」を挙げています。提案された製品の1㎡あたりの重さを書面で出してもらいます。

石綿(アスベスト)は——NEOとニューコロニアルを取り違えない

コロニアルNEOは、見解書で「法規制を受けない屋根材」の側です。ケイミューは、石綿を使っていないことを書いた「石綿不使用製品証明書」を、会社名を入れればPDFで発行できる形で公開しています。証明書には「品名にグラッサ、クァッド、グランデ、NEOがどれかひとつ、又は複数入っている物(ケイミュー設立以前の商品も適用可です)」の屋根材は「原材料に石綿を使用していません」とあります。

ただし証明書には、「上記各製品への該当性については、お客様の責任にてご判断頂くものとし」という断り書きも付いています。あなたの屋根が本当にNEOかどうかは、証明書は決めてくれません。ひとつ前のニューコロニアルなら、見解書では石綿含有率10〜15%の側です。取り違えると、撤去するときの扱いと費用が変わります。

証明書があっても、工事前の石綿の事前調査そのものは省けません。元請業者の義務で、屋根材の種類を問わないからです。「誰が調べるのか」「NEOだとどう確かめたのか」「結果を書面でもらえるか」——この3つを契約の前に確かめます。調査の手順と法律の原文は産廃処分費と石綿の事前調査にまとめました。

いくらかかるか——メーカーの試算と、公開相場

ケイミューは、屋根リフォームのページに「リフォーム費用の目安」を載せています。条件がはっきり書かれた試算です。

ケイミューの試算(税込・付帯工事費は別)金額
リフレッシュコートで塗り替え(スレート屋根〔カラーベスト〕の場合)約130万円〜
リフォーム専用金属屋根材「リコロニー」を重ね貼り約225万円〜
スマートメタルを重ね葺き約305万円〜
スレート屋根材からカラーベスト(グラッサ)へ葺き替え約295万円〜
スレート屋根材からスマートメタルへ葺き替え約325万円〜

出典:ケイミュー「屋根リフォームについて 工法別の特徴をご紹介」。試算の条件は「積算資料ポケット版リフォーム編2023」の単価と、モデル住宅(屋根面積101㎡・寄棟)。「運搬費・処分費・付帯工事費等は含んでいません」「当社でリフォーム費用を保証するものではありません」と書かれています。

この試算で目を引くのは、専用塗料での塗り替えにも約130万円〜という金額が付いていることです。屋根面積101㎡のモデルで、しかも自社の塗料と屋根材の価格を使った試算なので、当サイトが別のページで並べた各社の公開値より高く出ています。

その公開値は、30坪クラスの家で、屋根だけの塗装が足場込みで40万円台から80万円ほど(屋根塗装の費用と相場)、カバー工法は1ページ目の各社が80万円台から150万円ほどで書いていて(屋根カバー工法の費用)、葺き替えは110万〜220万円の帯に多くの値が集まります(屋根の葺き替え費用)。どちらが正しいかではなく、見積書を当てる物差しが2本ある、と考えてください。屋根面積が分かれば、自分の家がどちらに近いかが見えてきます(屋根の形と面積)。

見積もりの前に、業者へ投げる5つの質問

業者への質問この質問で分かること
「うちの屋根は、コロニアルNEOだと何で判断しましたか」書類か、屋根の上で見たか。ニューコロニアルと取り違えると、石綿の扱いが変わります
「割れと欠けは、何枚・どの面に出ていますか」メーカーの塗り替えの前提「基材に損傷等なければ」に当たるかの材料です。写真をもらいます
「塗るなら、塗料と縁切りのやり方は」メーカーは市販塗料の剥離と、差し込み型の縁切り部材による割れに注意を書いています
「重ねるとしたら、下地のどこを見て大丈夫と判断しましたか」重ね葺きか葺き替えかは、ここで決まります。重ねたあとでは確かめられません
「石綿の調査は、証明書だけで済ませますか」証明書は該当性を判断してくれません。事前調査を誰がどう行い、結果をもらえるかまで聞きます

工程ごとの行や面積の書き方など、見積書の中身の読み方は屋根塗装の見積もりで扱っています。

※同じ「製品名を確かめてから工法を決める」型のページが、ほかに3枚あります——コロニアルNEO(旧クボタ)、グリシェイドNEO(旧クボタ)、アーバニー(旧クボタ・3世代で石綿の量が違います)、パミール(ニチハ)。

コロニアルNEOについて、よくある質問

コロニアルNEOは塗装できますか?

メーカーの塗替え塗料のカタログには、コロニアルNEOの推奨色が載っています。——ケイミューのリフレッシュコートのカタログは、コロニアルNEOを「2002年1月から発売」の列に置き、元の色ごとに塗り替えの色を決めています。ただし前提は「基材に損傷等なければ」です。割れや欠けが広がっている屋根はこの前提から外れるので、屋根の状態しだいです。

なぜ「塗装できない」と言われるのですか?

割れや欠けが出やすいと、多くの屋根工事会社が説明しているからです。——メーカーのカタログは、塗装を「美観の回復・向上を図るための塗料」と位置づけ、前提を「基材に損傷等なければ」としています。割れや欠けを塗装で直すことはできないので、傷みが広がった屋根では塗装は向きません。ケイミューの資料の中に、コロニアルNEOを塗装できないとした記述は見つかりませんでした(2026年9月11日確認)。

コロニアルNEOにアスベストは入っていますか?

ケイミューの見解書では、石綿の法規制を受けない屋根材の側に載っています。——石綿不使用製品証明書にも、品名に「NEO」が入っている屋根材は「原材料に石綿を使用していません」とあります。ただし、ひとつ前のニューコロニアルは石綿を含む側なので、屋根が本当にNEOかを確かめることが前提です。

コロニアルNEOとコロニアルの違いは何ですか?

コロニアルNEOは、「コロニアル」という商品の流れの中の一世代です。——ケイミューの見解書では、コロニアル(S36~H6)とニューコロニアル(S54~H13)は石綿を含む側、コロニアルNEO(H13.4~)は含まない側です。次の世代のコロニアルクァッドは、2008年1月以降の発売です。

コロニアルNEOは、いつからいつまで作られていましたか?

ケイミューの見解書では、製造は平成13年(2001年)4月からです。——終わりの年月は、今回見たケイミューの資料には書かれていません。塗替えのカタログでは次の世代のコロニアルクァッドが「2008年1月以降に発売」の列にあり、屋根工事会社の解説でも2008年ごろまでとされています。

割れが多いコロニアルNEOに、カバー工法はできますか?

形としては対象です。分かれ目は、割れの下の下地です。——ケイミューは重ね葺きを「下地までは傷んでいない場合におすすめです」と書き、スレートのような平板なら施工できるとしています。割れた隙間から入った雨が防水シートや野地板まで傷めていれば、剥がして直す葺き替えの側になります。重ねる前に、下地をどう確かめたかを聞いてください。

もう塗装してしまいました。どうすればいいですか?

次に塗るときの塗料が限られることを、先に知っておいてください。——メーカーのカタログは、グラッサ・リフレッシュコートなどを「再塗装された屋根材には適用外」としています。いま割れや剥がれが出ているなら、前回の塗料の名前と施工会社の保証書を手元にそろえ、割れの範囲を写真に残してから、重ね葺きか葺き替えかを相談します。

名前、割れ、下地の順に確かめる

コロニアルNEOで迷ったら、見る順番は決まっています。まず本当にNEOか(書類と屋根の上。ニューコロニアルと取り違えない)。次に割れと欠けがどれだけか(枚数と写真)。最後に下地が傷んでいないか(屋根に上がった人の説明)。

メーカーの資料は「NEOは塗れない」とは書いていません。書いているのは、塗るなら「基材に損傷等なければ」、かぶせるなら「下地までは傷んでいない場合」という条件です。自分の屋根がどの条件に当てはまるかが分かれば、工法は自然に絞れます。

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証明書があっても、調査は省けない

参考にした情報

  • ケイミュー株式会社「石綿(アスベスト)に関する見解書(第7版)」——ケイミューの設立(H15年12月に㈱クボタと松下電工㈱の住宅外装建材事業部門を事業承継)、2-1-1 法規制を受ける屋根材(コロニアル (S36~H6) [10~25%]、ニューコロニアル(S54~H13) [10~15%] ほか。(年)は製造期間、[%]は石綿含有率)、2-1-2 法規制を受けない屋根材(コロニアル NEO (H13.4~)、セイバリーNEO (H13.12~)、スペリアル NEO (H13.12~)、ミュータス NEO (H13.12~H17.3)、グリシェイド NEO (H13.9~) ほか。(年・月)は製造期間)
  • ケイミュー株式会社「石綿不使用製品証明書」(石綿に関する見解書のページから発行するPDF)——品名にグラッサ、クァッド、グランデ、NEOがどれかひとつ、又は複数入っている屋根材(ケイミュー設立以前の商品も適用可)は原材料に石綿を使用していない旨、および該当性の判断はお客様の責任とする免責事項
  • ケイミュー株式会社「グランネクスト/カラーベスト 周辺部材 リペイント塗料」(リフレッシュコートのカタログ)——冒頭の説明(基材に損傷等なければ屋根材基本性能に問題はない/美観の回復・向上を図るための塗料/市販塗料は数年で剥離することがある)、ご注意(縁切り・差し込み型の縁切り補助部材・再塗装された屋根材への適用外)、グラッサ・リフレッシュコートとリフレッシュコートPSのカラーベスト推奨色表(「2002年1月から発売」の列にコロニアルNEO)
  • ケイミュー株式会社「屋根リフォームについて 工法別の特徴をご紹介」——工法ごとの説明・メリット・デメリット、リフォーム費用の目安(「積算資料ポケット版リフォーム編2023」の単価およびモデル住宅(屋根面積101㎡・寄棟)で試算、運搬費・処分費・付帯工事費等は含まない)
  • 厚生労働省「石綿総合情報ポータルサイト」——工事前の石綿の事前調査の義務と方法(原文の引用は産廃処分費のページ

最終確認日:2026年9月11日。当サイトとケイミューに取引関係はありません。ケイミューの公開資料を引用して整理したページで、ケイミューの監修は受けていません。割れの数え方や工法の判断は、屋根に上がって確かめた施工会社によって変わります。