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水性セラタイトSi——見積書にこの名前があったら、確かめること

見積書に「水性セラタイトSi」と書かれていたら、それはエスケー化研の超低汚染型の水性アクリルシリコン樹脂塗料です。主剤と硬化剤を混ぜて使う2液型で、メーカーが公表する期待耐用年数は12〜15年——同じ会社の1液の水性セラミシリコンと同じ年数です。つまり上乗せぶんで買っているのは、長持ちより汚れにくさ。このページは、製品ページ・カタログ・設計価格表2026の数字だけで、見積書を読むときに確かめることを並べます。

※本ページはプロモーション(広告)を含みます。

このページの内容全11項目

先に結論

①エスケー化研の超低汚染型・水性・2液のアクリルシリコン樹脂塗料です
②期待耐用年数は公表値で12〜15年——1液の水性セラミシリコンと同じ。上乗せぶんで買うのは「汚れにくさ」です
③設計価格3,010円/㎡は「複層塗材の上塗りに用いる場合」の数字。改修仕様(薄付け)なら4,340円/㎡と、仕様ごとの価格は設計価格表にあります
④艶は艶有り・半艶・3分艶の3つ——艶消しは選べません
⑤外壁120㎡なら、上塗り2回でおよそ30〜36kg——16kgセットで2〜3セットが目安です

このページの数字は、エスケー化研の製品ページ「水性セラタイトSi」、カタログ「水性セラタイトシリーズ」、「設計価格表2026年度版」から引いています(2026年9月11日確認)。

どんな塗料か——公式の仕様

一般名称超低汚染型水性アクリルシリコン樹脂塗料
区分水性塗料/二液/シリコン樹脂系/超低汚染性/防かび・防藻性
主要構成成分アクリルシリコン樹脂
期待耐用年数12〜15年(次の塗り替え時期の目安・参考値)
設計価格3,010円/㎡(複層塗材の上塗りに用いる場合)
艶有り、半艶、3分艶
適用下地コンクリート、セメントモルタル、押出成形セメント板、スレート板、ALCパネル、各種乾式ボード、各種旧塗膜など
荷姿主剤:15kg石油缶・4kg缶/硬化剤:0.75kg缶・0.2kg缶
標準塗坪45〜64㎡/16kg缶、12〜16㎡/4kg缶
希釈・塗り方清水/吹付・ローラー・刷毛
ホルムアルデヒド放散等級F☆☆☆☆

出典:エスケー化研 製品ページ「水性セラタイトSi」。公式は期待耐用年数について「地域、立地条件、方角等により異なりますので、参考値としてお考えください」と注記しています。

公式が挙げる特長は4つです。超低汚染性(塗膜の表面が低帯電性で排気ガスや粉塵が付きにくく、付いても親水性のため雨で徐々に落ちる)、超耐久性(アクリルシリコン樹脂)、安全性(完全水性の塗装システム)、防かび・防藻性。名前の「セラタイト」は、この汚れにくさのシリーズの名前です。

カタログの性能試験成績表では、JIS A 6909(建築用仕上塗材)耐候形1種の試験項目に、水性セラタイトSiも「合格」と載っています。ただし、認証を取得していると注記されているのは水性セラタイトF・水性弾性セラタイトF(艶有り)の2製品です。見積書に「JIS認証品」と書かれていたら、どの製品のことかを確かめてください。

同じ会社の似た名前と、何が違うか

エスケー化研には、名前の似た水性の上塗材がいくつもあります。見積書で取り違えやすい4つを、製品ページの数字で並べます。

製品名樹脂・液設計価格期待耐用年数
水性セラミシリコンセラミックシリコン・1液2,710円/㎡12〜15年艶有り〜艶消しの4段階
水性セラタイトSiアクリルシリコン・2液(超低汚染)3,010円/㎡12〜15年艶有り・半艶・3分艶
水性弾性セラタイトSi弾性アクリルシリコン・2液(超低汚染)3,430円/㎡12〜15年艶有り・半艶・3分艶
水性セラタイトFふっ素・2液(超低汚染)3,800円/㎡15〜20年艶有り・半艶・3分艶

出典:エスケー化研 各製品ページ(2026年9月11日確認)。水性セラミシリコン・水性セラタイトSi・水性セラタイトFの設計価格は「複層塗材の上塗りに用いる場合」の数字です。設計価格は条件がそろわないと単純に比べられません(水性セラミシリコンのページで詳しく書きました)。

ここで見てほしいのは、水性セラミシリコンと水性セラタイトSiの期待耐用年数が同じ12〜15年だということです。年数を延ばしたいならふっ素の水性セラタイトF(15〜20年)の側で、Siを選ぶ理由は汚れにくさと2液の塗膜のほうにあります。

同じ仕様の中で上塗りだけ替えると、差は300円/㎡

設計価格表には、下塗りと主材を同じにして、上塗りだけを替えた価格が並んでいる表があります。アクリル系吹付タイル(複層塗材E)の仕様です。

上塗り吹放し仕上げローラー仕上げ
水性セラミシリコン4,710円/㎡5,260円/㎡
水性セラタイトSi5,010円/㎡5,560円/㎡
水性セラタイトF5,800円/㎡6,350円/㎡

出典:エスケー化研「設計価格表2026年度版」>アクリル系吹付タイル(レナラック/レナラックローラー用)、下塗材は水性ミラクシーラーエコ。JIS A 6909 複層塗材E。

吹付でもローラーでも、水性セラミシリコンから水性セラタイトSiへの差は300円/㎡です。外壁120㎡に当てはめると、設計価格の上では3.6万円の差になります(設計価格は300㎡以上が基準なので、戸建ての見積もりでは差の額も動きます)。吹付タイルの仕上げについてはリシン・スタッコ・吹付タイルの違いにまとめています。

「超低汚染」が効く場所、効きにくい場所

汚れにくさは、雨で汚れが流れ落ちることが前提の仕組みです。カタログは「超低汚染機能の発揮条件」として、効きにくい場所を具体的に挙げています。

  • 雨がかからない部位——雨で流すしくみなので、当たらなければ働きません
  • 傾斜壁の下端部、笠木など水切のない部位、水切りが不十分な窓廻り
  • 汚れが溜まりやすい目地の下部
  • 鉄さびやシーリング材が原因の汚れ——カタログはシーリング材にノンブリードシーリングを使うよう求めています

さらに、乾く前に雨に当たると所定の低汚染機能が出ない場合があり、施工当日に雨・雪・結露が予想されるときは中止、とも書かれています。自分の家に当てはめるなら、雨の当たらない面が多い家ほど、上乗せの効き目は小さくなるということです。どの面に汚れが出ているかを見てから選ぶと、話がかみ合います。

2液型——混ぜる比率と、使い切る時間

水性セラタイトSiは、主剤と硬化剤を混ぜてから塗ります。カタログの条件は次のとおりです。

調合主剤100に対して硬化剤5(重量比)。電動ミキサーなどで2分以上撹拌
可使時間塗料温度5℃で7時間、23℃で5時間、35℃で3時間
守らないと比率が不適切、他の材料と混ぜる、硬化剤を入れない——いずれも「低汚染機能が発揮されません」
乾燥上塗りの最終養生は24時間以上。乾く前の雨にはシート養生

出典:エスケー化研 カタログ「水性セラタイトシリーズ」(施工仕様・注意事項)。

施主が混ぜ方を見張ることはできません。できるのは2つです。工事が終わったら、主剤と硬化剤の空き缶を見せてもらうこと(主剤の缶と一緒に硬化剤の缶もあるかは、2液として使われたかの手がかりになります)。そして、上塗りの日の天気予報を気にしておくこと。雨の予報の日に上塗りをしていたら、理由を聞いてかまいません。

外壁120㎡なら何缶か——検算のしかた

カタログの施工仕様では、水性セラタイトSiの上塗りは2回塗りで所要量0.25〜0.30kg/㎡です(新築・平滑仕様)。ここから、外壁120㎡(延べ30坪の目安)の量が出ます。

必要な量120㎡ × 0.25〜0.30kg/㎡ = 30〜36kg
セット数16kgセット(主剤15kg+硬化剤0.75kg)で、およそ2〜3セット
標準塗坪からの検算45〜64㎡/16kg缶 → 120㎡で1.9〜2.7缶

2つの計算がほぼ同じ幅に収まります。見積書に缶数や塗布量が書かれていれば、この幅と比べられます。極端に少なければ、何回塗りなのかを聞いてください。

ただし、この所要量は新築の平らな下地の数字です。塗り替えでは、既存の模様の凹凸や下地の吸い込みで増えることがあります。多いこと自体は不自然ではありません。下塗りも別に要り、カタログの平滑仕様では水性ミラクシーラーエコクリヤーを0.10〜0.13kg/㎡としています。

設計価格3,010円/㎡を、見積書とどう比べるか

製品ページの3,010円/㎡は、複層塗材の上塗りとして使う場合の、上塗りだけの数字です。下塗りや下地づくりを含めた仕様ごとの価格は、設計価格表に載っています。

仕様(設計価格表の区分)設計価格備考
改修仕様(薄付け)4,340円/㎡改修仕様のサーフェーサーはエスケー弾性プレミアムフィラー
吹放し仕上げ・複層塗材RE5,520円/㎡下塗材は水性ミラクシーラーエコ、主材はレナキャスト
凸部処理仕上げ吹放し仕上げに+300円/㎡

出典:エスケー化研「設計価格表2026年度版」>超低汚染型塗料。いずれもシーラー・プライマー込みの価格です。

そして、設計価格表の巻末には前提が書かれています。基準は「新築下地で同一淡彩色300㎡以上」の材工共の価格で、法定福利費・下地調整費・足場代・養生費・運搬費・諸経費は含まれていません。「改装の場合は下地の状況や仕様により割高になります」とも書かれています。

戸建ての塗り替えは、改装で、面積も300㎡に届かず、色も1色とは限りません。だから見積書の㎡単価が設計価格より高くても、それだけでは高すぎる根拠になりません。逆に、設計価格より大きく安いときは、何回塗りか・下塗りが入っているかを確かめてください。見積書の組み立ては見積もりの内訳、設計価格表そのものの読み方はエスケー化研の設計価格表のページにあります。

艶消しは選べません

水性セラタイトSiの艶は、艶有り・半艶・3分艶の3つです。1液の水性セラミシリコンにある艶消しは、この製品にはありません。見積書や打ち合わせで「水性セラタイトSi・艶消し」となっていたら、どちらかが食い違っています。落ち着いた見た目にしたいなら、3分艶が一番近い選択肢です。艶の違いはつや有り・つや消しのページへ。

見積書にこの名前があったら、確かめる4つ

  1. 「弾性」が付いているか——水性セラタイトSiと水性弾性セラタイトSiは別の製品で、設計価格も違います(3,010円と3,430円/㎡)。弾性なら、ひび割れへの対策としてなのかを聞いてください
  2. 下塗り・主材に何を使うか——設計価格表の仕様では、改修仕様(薄付け)ならエスケー弾性プレミアムフィラー、複層塗材REなら水性ミラクシーラーエコとレナキャストです。上塗りの名前だけで、仕様は決まりません
  3. 何回塗りで、缶数(または塗布量)はいくつか——上の章の検算がそのまま使えます
  4. 艶と色番号——艶は3つから。色は「SR-163」のような番号で決まります(エスケー化研の標準色

同じ家を2〜3社に見てもらうと、各社がどの塗料を選ぶかが並びます。全社が同じ塗料なのか、1社だけ違うのか。違うなら、そこに理由があるはずなので聞いてみる価値があります(塗料の種類)。何社かの見積もりをまとめて取るなら、一括見積もりサービスの比較から選べます。

同じ「見積書に出てきた塗料名を確かめる」型のページとして、イノセンス(INNOCENCE W-NEO)もあります。公式が公開していることと、当サイトが確認した範囲で見つけられなかったことを並べたページです。

よくある質問

水性セラタイトSiの耐用年数は何年ですか?

メーカーの公表値は12〜15年です。——製品ページの期待耐用年数で、公式は「次の塗り替え時期の目安」「地域、立地条件、方角等により異なりますので、参考値としてお考えください」と注記しています。同じ会社の1液の水性セラミシリコンも同じ12〜15年です。

水性セラミシリコンと、どちらがいいですか?

年数ではなく、汚れにくさで選ぶ差です。——期待耐用年数はどちらも12〜15年。水性セラタイトSiは2液の超低汚染型で、同じ吹付タイルの仕様で上塗りだけ替えた設計価格は、水性セラミシリコンより300円/㎡高くなります。雨で汚れを流す仕組みなので、雨の当たらない面が多い家では上乗せの効き目が小さくなります。

水性弾性セラタイトSiとは何ですか?

水性セラタイトSiの弾性タイプです。——一般名称は「超低汚染型水性弾性アクリルシリコン樹脂塗料」で、公式は防水形複層仕上仕様で下地のひび割れに追従すると説明しています。設計価格は3,430円/㎡、期待耐用年数は同じ12〜15年です。見積書で「弾性」が付いていたら、ひび割れへの対策として選んだのかを聞いてください。

艶消しにできますか?

できません。——艶は艶有り・半艶・3分艶の3つです。落ち着いた見た目にしたいなら3分艶がいちばん近い選択肢です。見積書に「水性セラタイトSi・艶消し」とあったら、製品名か艶のどちらかが食い違っています。

30坪(外壁120㎡)なら、何缶くらい使いますか?

上塗り2回で、16kgセットがおよそ2〜3セットです。——カタログの所要量0.25〜0.30kg/㎡から、120㎡で30〜36kg。製品ページの標準塗坪(45〜64㎡/16kg缶)で検算しても1.9〜2.7缶になります。塗り替えでは下地の凹凸で増えることがあります。下塗りは別に要ります。

窯業系サイディングにも塗れますか?

製品ページの適用下地に「サイディング」という語は書かれていません。——書かれているのは「コンクリート、セメントモルタル、押出成形セメント板、スレート板、ALCパネル、各種乾式ボード、各種旧塗膜など」です(2026年9月11日確認)。サイディングの家で提案されたら、どの下塗材を使う仕様なのかと、適合をどう確かめたのかを業者に聞いてください。

見積もりの㎡単価が、設計価格より高いのはなぜですか?

設計価格の前提が、戸建ての塗り替えと違うからです。——設計価格表の基準は「新築下地で同一淡彩色300㎡以上」の材工共の価格で、法定福利費・下地調整費・足場代・養生費・運搬費・諸経費は含まれず、改装は割高になると書かれています。高いこと自体は不自然ではなく、何が上乗せされているかを内訳で確かめるのが確実です。

名前が分かれば、確かめられることは多い

見積書に製品名が書いてあれば、公式の資料で確かめられることがたくさんあります。水性セラタイトSiなら、期待耐用年数は12〜15年、上乗せぶんは汚れにくさ、艶は3つ、120㎡で2〜3セット。この4つが分かっていれば、業者の説明が合っているかを自分で判断できます。

逆に「シリコン塗装一式」としか書かれていない見積書では、ここまでの確認ができません。製品名を書いてもらうところから始めてください。

あわせて読みたい

水性セラミシリコン

期待耐用年数は同じ12〜15年の、1液のシリコン

リシン・スタッコ・吹付タイル

複層塗材の上塗りとして使うときの仕上げ

エスケー化研の設計価格表

「新築下地で同一淡彩色300㎡以上」という前提

つや有り・つや消し

この製品は3分艶まで

見積もりの内訳

下地調整費と足場代は、設計価格の外

塗料の種類

シリコン・フッ素・無機の位置関係

参考にした情報

  • エスケー化研 製品ページ「水性セラタイトSi」——一般名称「超低汚染型水性アクリルシリコン樹脂塗料」、区分(水性塗料・二液・シリコン樹脂系・超低汚染性・防かび・防藻性)、主要構成成分、適用下地、荷姿、標準塗坪「45~64m2/16kg缶、12~16m2/4kg缶」、設計価格「3,010円/m2(複層塗材の上塗りに用いる場合)」、艶の状況、希釈、塗装方法、期待耐用年数「12~15年」、備考(設計価格は300m2以上を基準とする材工共の価格であり、下地調整費は含んでおりません/期待耐用年数は次の塗り替え時期の目安)
  • エスケー化研 製品ページ「水性弾性セラタイトSi」(設計価格3,430円/m2・期待耐用年数12~15年・防水形複層仕上仕様でのひび割れ追従性)、「水性セラタイトF」(設計価格3,800円/m2・期待耐用年数15~20年)、「水性セラミシリコン」(設計価格2,710円/m2・期待耐用年数12~15年)
  • エスケー化研 カタログ「水性セラタイトシリーズ」——施工仕様(水性セラタイトSi仕上げ:上塗り2回・所要量0.25〜0.30kg/㎡・主剤100に対し硬化剤5・工程間2時間以上・最終養生24時間以上、下塗り水性ミラクシーラーエコクリヤー0.10〜0.13kg/㎡)、ポットライフ(5℃7hr・23℃5hr・35℃3hr)、超低汚染機能の発揮条件(硬化剤を投入しなかった場合は低汚染機能が発揮されない/雨がかからない部位などは注意/ノンブリードシーリングの使用)、性能試験成績表(JIS A 6909 耐候形1種の試験項目)
  • エスケー化研「設計価格表2026年度版」——超低汚染型塗料(水性セラタイトSi:改修仕様(薄付け)4,340円/m2、吹放し仕上げ複層塗材RE 5,520円/m2、凸部処理は300円/m2加算)、アクリル系吹付タイル(上塗り別の設計価格)、巻末の基準(新築下地で同一淡彩色300m2以上・法定福利費、下地調整費、足場代、養生費、運搬費、諸経費は含まない・改装は割高)

最終確認日:2026年9月11日。製品の仕様・価格はメーカーの判断で変更されることがあります。当サイトはエスケー化研との取引関係はなく、本ページは公開資料を引用・整理したものです。エスケー化研が監修したものではありません。