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【2026年度】天草市の外壁塗装に使える助成金
出ます要綱の別表に「外壁の張替、塗装」と書かれています
- 天草市物価高騰対策住宅リフォーム助成事業
- 対象工事一覧表の外装の欄が「外壁の張替、塗装、その他の外装工事」。屋根も「ふき替え、防水、塗装」が対象です
- いくら出るか
- 初めてなら対象工事費の2割・上限20万円、2回目は1割・上限10万円。同一年度に1回限りです
- もらえるのは現金ではありません
- 原則としてデジタル地域通貨「天草のさりー」で交付。使用期限は発行日から5か月後の月末です
- 条件は3つ
- 税抜10万円以上の工事/市内に本社・支店・営業所がある業者に依頼/交付決定の通知を受けた日以降に着工
- 﨑津・今富の文化的景観地区なら、別の制度もあります
- 建築物のデザイン・色・材料を周囲と調和させる工事に2分の1・上限120万円
- 耐震は最大157.5万円
- 対象が平成12年5月31日以前の着工まで拡充され、令和8年度まで増額中。代理受領制度も使えます
「天草市 外壁塗装 助成金」で調べてこられた方へ。天草市には、外壁の塗装がはっきり対象に入っている助成があります。——天草市物価高騰対策住宅リフォーム助成事業。その要綱に付いている「対象工事一覧表」を開くと、外装の欄に「外壁の張替、塗装、その他の外装工事」と書かれています。ここまで明確な市は多くありません。初めての申請なら対象工事費の2割・上限20万円。ただし受け取り方に特徴があります。順に見ていきます。
補助が出ても出なくても、次に気になるのは総額です。——30坪だといくらか/熊本県の外壁塗装 悪質業者リスト
このページの内容全12項目
要綱の別表に「外壁の張替、塗装」と書いてあります
まず、根拠から見てください。天草市が公開している「天草市住宅リフォーム助成事業 対象工事一覧表(別表)」のPDFに、こう書かれています。
外部工事|外装
屋根のふき替え、防水、塗装、その他の屋根工事
外壁の張替、塗装、その他の外装工事
「外壁の張替」と「塗装」が並んで書かれています。塗り替えだけの工事でも対象になる、という書き方です。市の本文のほうも「屋根のふき替えや外壁の張替え、浴槽の取替えなど住宅の機能や維持向上のためのリフォーム」と説明しています。
外壁の塗装は、天草市の助成対象です
使うための条件は3つです
金額の前に、条件を押さえてください。ここを外すと、いくら工事をしても出ません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 工事の金額 | 税抜10万円以上の工事であること |
| 施工業者 | 市内に本社、支店、営業所などがある法人や個人で、市内における施工体制が整備されている事業者 |
| 着工の時期 | 申請後、交付決定の通知を受けた日以降に着工すること。事前着工は対象外 |
| 対象住宅 | 個人(生計を一にする親族を含む)が所有する市内の専用住宅、店舗併用住宅、分譲マンションの居住専有部分。賃貸借契約がある住宅は対象外 |
| 申請者 | 対象住宅に居住する(完了後1年以内に居住予定を含む)リフォームの依頼主/市内に住所/世帯全員に市税等の滞納がないこと |
| 回数 | 同一年度内に1回限り |
| 他制度との関係 | 原則として併用できません。ただし対象となる工事の内容を区分できる場合は申請できます(例:浄化槽設置整備事業補助金) |
ここでいちばん実務的に効いてくるのが施工業者の条件です。市は「市内に本社、支店、営業所などがある」だけでなく「市内における施工体制が整備されている事業者」という言い方をしています。看板だけの連絡所では通らない、という趣旨です。
天草は島です。市外・県外から来る業者も少なくありません。見積もりを取る段階で「天草市のリフォーム助成を使いたい。市内の施工体制はありますか」と聞いてください。これは値段の話より先に確認することです。
そして着工のタイミング。市は冒頭に「交付決定前の事前着工は対象となりません」と書いています。契約より前ではなく、交付決定の通知が届いてから足場を組む。ここを間違えると全額自己負担になります。
いつまでに何をするか
| 順番 | やること | 期限・注意 |
|---|---|---|
| 1 | 申請書と添付書類を提出 | 工事着工前に。受付は令和8年4月1日から |
| 2 | 交付決定の通知を受け取る | — |
| 3 | 工事の着工・完了 | 決定通知の日以降に着工 |
| 4 | 完了報告書兼請求書を提出 | 工事完了から30日以内、または令和9年3月15日のいずれか早い日 |
| 5 | 助成金の交付 | 4・5月に提出した人は6月に交付。月末提出は翌々月になることも |
工事額が増えた場合は変更申請書が要りますが、交付決定額がすでに上限(初めて20万円、2回目10万円)に達している場合は提出不要です。減額の場合も不要です。
もらえるのは現金ではなく「天草のさりー」です
この制度で、いちばん注意してほしいのがここです。
「住宅をリフォームする場合、原則として助成金をデジタル地域通貨『天草のさりー』(スマートフォンアプリまたはマイナンバーカード)で交付する天草市物価高騰対策住宅リフォーム助成事業を実施します。」
振り込みではありません。市内で使える地域通貨としてチャージされます。
| 申請 | 補助率 | 助成上限額 | 交付方法 |
|---|---|---|---|
| 初めて | 2割 | 20万円 | ①「天草のさりー」スマートフォンアプリ ②「天草のさりー」マイナンバーカード ③天草宝島商品券(紙)※ |
| 2回目 | 1割 | 10万円 | 同上 |
※の紙の商品券は「やむを得ない理由がある方のみ交付可能」です。スマホもマイナンバーカードも使えない、という事情があるときは相談してください。
そして期限です。「①から③の使用期限は、発行日から5カ月後の月末です。」——20万円分がチャージされて、5か月で使い切る必要があります。期限を過ぎると使えなくなります。
「天草のさりー」は1円単位で使えて、チャージされるので受け取りに行く必要はありません。紙の商品券のほうは、交付確定通知日以降に商工団体へ受け取りに行く必要があり、1枚1,000円でお釣りが出ません。
100万円の外壁塗装をした場合で考えてみます。初めての申請なら2割で20万円。これが現金ではなく、5か月で使い切る地域通貨として戻ってきます。——工事代金そのものが安くなるわけではないので、資金計画は工事費の全額で立ててください。
対象になる工事、ならない工事
対象工事一覧表は細かく書かれています。塗装まわりだけでなく、いっしょにやると10万円を超えやすい工事も並べておきます。
| 区分 | 工事等内容 |
|---|---|
| 外部工事・外装 | 屋根のふき替え、防水、塗装、その他の屋根工事/外壁の張替、塗装、その他の外装工事 |
| 外部工事・樋 | 雨樋の取替、その他の樋工事 |
| 外部工事・構造物 | ベランダ、バルコニー、ウッドデッキ、外付け階段など住宅と一体になっているもの |
| 外部工事・建具 | サッシ及びガラスや網戸の取付け・取替 |
| 内部工事・内装 | 床材、壁材、天井材の張替/床材、壁材及び天井材の塗装、左官工事 |
| その他工事・構造 | 基礎、土台、柱、壁、その他構造部分の耐震等補強工事 |
| その他工事・解体 | 対象工事に関連して行う解体工事(リフォームに伴う部分であれば対象) |
外壁と屋根と雨樋をまとめてやる、というのがいちばん自然な組み方です。ベランダの防水も「住宅と一体になっているもの」として対象に入ります。
逆に、対象外がはっきりしています。
| 区分 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 外構 | 建物本体以外の外部廻りの工事 | 舗装、排水、門、塀、造園植栽工事など |
| 物置 | 車庫、物置、倉庫の工事 | 居住空間とみなされないもの |
| 浄化槽 | 浄化槽に関する工事 | 下水道課の補助を受けない場合は対象 |
塀の塗り替えは対象外です。外壁と一緒に塀も塗ってもらうことはよくありますが、見積書で分けてもらってください。混ざっていると審査で削られます。同じ理由で、カーポートや物置の塗装も出ません。
もうひとつ。リフォーム工事により固定資産税額に変動が生じる可能性があると市は注意しています。増築すれば増加部分が新規課税の対象、減築すれば税額が減る可能性があります。塗り替えだけなら床面積は変わらないので、この心配は要りません。気になる場合は課税課固定資産税係へ。
﨑津・今富の文化的景観地区なら、色を整える工事に120万円
天草市には、もうひとつ外観に効く制度があります。文化的景観形成事業です。
平成24年9月に「﨑津・今富の文化的景観」が国の重要文化的景観に選定されました(﨑津集落は世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産でもあります)。この地区では、市がこう書いています。
「建築物や生け垣などのデザイン、色、材料などを周囲と調和させ、まちなみをより良くする工事に対し助成を行います。また、地域を特徴づける景観に配慮した美化活動に対しても助成を行います。」
「色」がはっきり書かれています。補助率は2分の1など、上限は120万円など(市が代理受領制度のページで示している例では、240万円の工事に120万円)。リフォーム助成の20万円とは桁が違います。
ただし、この制度は事前協議が前提です。市は様式として「景観形成事業事前協議書」と「景観形成事業全体計画協議書」を用意しています。色を決めて契約する前に、文化課に相談してください。地区の外では使えません。
窓口は観光文化部 文化課です。この事業も代理受領制度が使えます。
耐震は最大157.5万円。平成12年5月まで拡充されました
天草市の戸建て木造住宅耐震化支援事業は、令和8年度の受付を開始しています(予算の範囲内で先着順)。
設計と工事をまとめて申請すると157.5万円まで
市が太字で書いているのは、対象の拡大です。「補助対象が、昭和56年5月31日以前に着工したものから、平成12年5月31日以前に着工したものに拡充されました。」——2000年5月までに建てた家なら、まず対象に入る可能性があります。熊本地震で被害を受けた住宅も対象です(り災証明書の写しなどが必要)。
| 区分 | 補助事業 | 補助率 | 上限(1戸あたり) |
|---|---|---|---|
| イ | 耐震診断 | 10分の9 | 15.8万円 |
| ロ | 耐震改修設計 | 3分の2 | 20万円 |
| ハ | 耐震改修工事 | 2分の1 | 60万円 |
| ニ | 建替え工事 | 23% | 60万円 |
| ホ | 耐震シェルター工事 | 2分の1 | 20万円 |
| ヘ(1) | 耐震改修設計工事(一括補助)/昭和56年5月31日以前着工または高齢者等が居住 | 10分の9 | 157.5万円 |
| ヘ(2) | 耐震改修設計工事(一括補助)/昭和56年6月1日〜平成12年5月31日着工 | 60分の53 | 132.5万円 |
| ト(1)(2) | 建替え設計工事(一括補助) | ヘと同じ2区分 | 157.5万円/132.5万円 |
「イ、ヘ、トは令和8年度まで増額中」と市は明記しています。つまり診断と一括補助が、いまいちばん条件が良い時期です。高齢者等とは65歳以上、直近年度の住民税が課税されていない世帯、障がいのある方などを指します。
ハ・ニ・ヘ・トは耐震診断の結果、倒壊の危険があると判断されたものだけが対象です。まず診断から始めることになります。
外壁塗装との関係で大事なのは、順番です。耐震改修は筋交いや金物を入れるために壁を開けます。先に塗ってしまうと、塗り直しになります。診断だけでも受けるつもりがあるなら、塗装の見積もりを取る段階でその話を業者に伝えてください。
なお、リフォーム助成の対象工事一覧表には「基礎、土台、柱、壁、その他構造部分の耐震等補強工事」も入っています。ただしリフォーム助成は「当該リフォームについて、他制度による補助金等を受けていないこと」が条件なので、同じ工事費に両方を重ねることはできません。工事の内容を区分できる場合は分けて申請できますので、建築住宅課と産業政策課の両方に確認してください。
代理受領制度——用意するお金が減ります
補助金の困るところは、先に全額を払って、あとから戻ってくるという仕組みです。天草市はそこに手を打っています。
「申請者の金銭的な負担の軽減を目的として、天草市が直接、事業を行った業者(申請者から代理受領の委任を受けているもののみ)へ補助金を支払う【代理受領制度】の運用をはじめました。」
市自身が挙げている例が分かりやすいので、そのまま引きます。
| 事業 | 補助率・上限 | 例 |
|---|---|---|
| 危険ブロック塀等安全確保支援事業 | 3分の2・除却20万円+設置10万円 | 除却30万円+設置15万円=費用45万円に対し補助30万円。用意するのは15万円 |
| 老朽危険家屋等除却促進事業 | 2分の1・上限50万円 | 解体80万円 → 補助40万円 |
| 戸建て木造住宅耐震診断補助事業 | 3分の2・上限8.9万円 | 診断9万円 → 補助6万円 |
| 狭あい道路拡幅整備補助事業 | 3分の2・上限40万円または48万円 | 立会いおよび分筆登記36万円 → 補助24万円 |
| ユニバーサルデザイン建築物整備促進事業 | 3分の2・上限50万円 | 多機能トイレなど75万円 → 補助50万円 |
| 文化的景観形成事業 | 2分の1など・上限120万円など | 景観の形成上必要と認める工事240万円 → 補助120万円 |
使い方は簡単で、補助金交付申請書または実績報告書に「代理受領委任状」を添付するだけです。様式は事業ごとに決まっています。
ただし、住宅リフォーム助成は代理受領の対象に入っていません。あちらは地域通貨で本人に交付される制度なので、性質が違います。代理受領が使えるのは、建築住宅課の5事業と文化課の文化的景観形成事業です。
実務上のポイントをひとつ。代理受領は業者の同意が要ります。業者から見ると入金が市からになり、時期も遅れます。見積もりの段階で「代理受領を使いたい」と伝えておいてください。
令和8年熊本地震の応急修理と緊急修理
令和8年熊本地震で被害を受けた住宅には、災害救助法に基づく制度が2つ動いています。窓口はどちらも建築住宅課 建築係(0969-32-6797 直通)です。市は「窓口にお越しの際は、なるべく被災状況が確認できる写真をお持ちいただくようお願いします」と書いています。
| 項目 | 住宅の応急修理支援制度 | 住宅の緊急修理支援制度 |
|---|---|---|
| 対象 | り災証明で全壊・大規模半壊・中規模半壊・半壊・準半壊の交付を受けた住宅 | 損傷した住宅の被害拡大を防ぐための緊急修理 |
| 対象部分 | 居室(居間・寝室)・台所・トイレ・浴室またはこれらをつなぐ廊下など日常生活に必要不可欠な最小限度の部分 | 屋根、外壁、建具(窓・玄関)など、雨漏りや風雨の侵入を防ぐための必要な部分 |
| 限度額 | 全壊・大規模半壊・中規模半壊・半壊は75万7,000円(税込)/準半壊は36万7,000円(税込) | 1世帯あたり5万6,400円(税込)以内 |
| 支払い | 市が業者に依頼し、修理費用を限度額内で直接工事業者に支払う | 市から業者へ支払い。または資材のみ支給してDIY・ボランティアで修理 |
外壁塗装を考えている方に、正確にお伝えしておくべきことがあります。応急修理のほうの対象部分に「外壁」は出てきません。市の書き方は「居室(居間・寝室)・台所・トイレ・浴室またはこれらをつなぐ廊下など」で、室内側から数えた書き方です。一方で緊急修理のほうには「屋根、外壁、建具」と外壁が明記されています。
同じ制度でも、市によって書き方がここまで違います。八代市は応急修理を「被災した住宅の屋根・外壁など」と説明し、合志市は「屋根等の基本部分、ドア等の開口部、上下水道等の配管・配線、トイレ等の衛生設備」としています。天草市は工事例のPDFとQ&AのPDFを公開しているので、それを見たうえで建築住宅課に確認してください。
緊急修理のほうで目を引くのは、「(1)資材のみを支給し、DIYまたはボランティアで修理」という選択肢があることです。ブルーシートとロープを市からもらって自分で張る、という道が用意されています。ただし「申請者自身が購入した資材の購入費は対象となりません」——先に自分で買ってしまうと出ません。住家のみが対象で、物置・倉庫・車庫は対象外です。
そして両制度に共通する一文。「制度の申請前に修理業者への支払いを済ませてしまうと、支援制度の対象となりませんのでご注意ください。」——払う前に相談。これが原則です。すでに業者に依頼している場合も相談するように、と市は書いています。
写真についても手当てがあります。応急修理の様式に「証拠写真代替資料(施工前・施工中の写真がない場合)(様式第9号)」が用意されています。撮り忘れても道はありますが、あくまで代替です。片付ける前に撮ってください。り災証明の申請にも同じ写真が使えます。
天草で塗るなら、いつか——そして塩害のこと
天草市内には気象庁のアメダス本渡があるので、市内の数字がそのまま使えます。
6月と7月を外せば、天草は塗りやすい土地です
| 項目 | 数値 | 塗装への影響 |
|---|---|---|
| 年降水量 | 2,106.3mm | 全国平均より多い土地です |
| 6月の降水量 | 405.3mm | 年間で最も多い月です |
| 7月の降水量 | 340.5mm | 6月と合わせて年間の3分の1以上 |
| 最も少ない月 | 1月83.1mm・12月91.6mm・2月96.1mm・11月108.4mm・10月111.9mm | 秋から冬が狙い目です |
| 1月の日最低気温 | 2.1℃ | 氷点下になりません |
| 1月の日最高気温 | 10.7℃ | 塗料の施工条件5℃を上回ります |
| 年間日照時間 | 1,915.7時間 | 南面・西面の劣化が早く進みます |
数字をまとめると、天草は冬に塗れる土地です。——10月から2月は月83〜112mmしか降らず、しかも1月の日最低気温が2.1℃。海に囲まれているので朝でも氷点下になりません。同じ熊本県でも内陸の合志市周辺は1月の日最低がマイナス1.0℃なので、条件がまるで違います。
逆に外すべきは6月と7月。この2か月で年間降水量の3分の1以上が降ります。足場が立ったまま雨待ちになります。
島だからこその、塩害
天草で外壁を見るときに、内陸の家と違うところがあります。海からの塩分です。
海沿いの家では、風に乗った塩分が外壁やサッシ、手すり、給湯器の外装に付きます。塩分は空気中の水分を吸って濡れた状態を保つので、鉄部のさびが内陸より早く進みます。塗膜のほうも、塩分が塗膜の隙間から入って下地との密着を弱めます。見た目に出るのは、鉄部の点さび、サッシまわりの白い粉、破風や雨樋の留め金具のさびあたりからです。
対策は難しいことではありません。
| やること | 理由 |
|---|---|
| 高圧洗浄のあと、塩分をしっかり流したか確認する | 塩分が残ったまま塗ると、下からふくれます |
| 鉄部(手すり、雨戸、庇の裏、留め金具)の見積もりを別に出してもらう | 海沿いでは鉄部の傷みが先行します。ケレンの手間が変わります |
| 給湯器・エアコン室外機の外装も見てもらう | 助成の対象外ですが、傷みは同じように進みます |
| 南面・西面と、海側の面を分けて診てもらう | 年間日照1,915.7時間に加え、海側は塩分も受けます |
「海の近くだから10年もたない」と言われることがありますが、それは下地処理と洗浄の話であって、塗料の値段の話ではありません。高い塗料に変えるより、洗浄とケレンにどれだけ手間をかけるかを見積書で確認するほうが効きます。費用の目安は外壁塗装の費用相場、見積書の見方は見積書のチェック項目にまとめています。
国の補助金なら使えますか
市の制度が使えると分かったあと、次に気になるのが国の制度だと思います。先に答えを書きます。外壁塗装そのものに出る国の補助金は、ありません。
よく名前が挙がるみらいエコ住宅2026事業も、対象は窓などの開口部の断熱改修、躯体の断熱改修、給湯器といった設備です。塗り替えは対象工事に入っていません。
まぎらわしいのが「躯体の断熱改修」です。これは壁・天井・床に断熱材を入れる工事のことで、断熱塗料や遮熱塗料を塗ることではありません。「外壁が対象」という説明だけを見て、塗り替えも入ると思ってしまう方がいます。
窓の断熱や給湯器の交換を同時にやるなら、その部分は対象になり得ます。ただし申請には「住宅省エネ支援事業者」に登録した業者が工事を請け負う必要があり、予算の上限に達した時点で受付が終わります。くわしくは国の制度と外壁塗装の関係にまとめました。
よくある質問
天草市で、外壁塗装に助成は出ますか。
出ます。天草市物価高騰対策住宅リフォーム助成事業の対象工事一覧表(別表)に、外装の区分として「外壁の張替、塗装、その他の外装工事」と明記されています。屋根も「ふき替え、防水、塗装」が対象です。初めての申請なら対象工事費の2割・上限20万円、2回目は1割・上限10万円です。
いくらの工事から対象になりますか。
税抜10万円以上の工事が対象です。外壁塗装は通常これを超えます。ただし市内に本社・支店・営業所などがあり、市内における施工体制が整備されている事業者に依頼することが条件です。同一年度内に1回限りで、対象住宅は個人が所有し自分で住んでいる専用住宅・店舗併用住宅・分譲マンションの居住専有部分(賃貸借契約がある住宅は対象外)です。
助成金は振り込まれますか。
いいえ。原則としてデジタル地域通貨「天草のさりー」で交付されます(スマートフォンアプリまたはマイナンバーカード)。やむを得ない理由がある場合のみ、紙の「天草宝島商品券」も選べます。使用期限は発行日から5か月後の月末で、期限を過ぎると使えません。「天草のさりー」は1円単位で使え、チャージされるので受け取りに行く必要はありません。
先に工事を始めてもいいですか。
だめです。市は冒頭に「交付決定前の事前着工は対象となりません」と書いています。工事着工前に申請書と添付書類を提出し、交付決定の通知を受けた日以降に着工してください。完了報告書兼請求書は工事完了から30日以内、または令和9年3月15日のいずれか早い日までに提出します。
塀やカーポートも一緒に塗ってもらえますか。
工事はできますが、助成の対象外です。対象外工事として外構(舗装、排水、門、塀、造園植栽工事など)と車庫、物置、倉庫が明記されています。見積書で外壁部分と分けてもらってください。混ざっていると審査で削られます。
﨑津や今富に住んでいます。ほかに使える制度はありますか。
文化的景観形成事業があります。平成24年9月に「﨑津・今富の文化的景観」が国の重要文化的景観に選定されており、市は「建築物や生け垣などのデザイン、色、材料などを周囲と調和させ、まちなみをより良くする工事」に助成すると書いています。市が示す例では補助率2分の1など・上限120万円など。事前協議書の提出が前提なので、色を決める前に文化課へ相談してください。
耐震の補助はいくらですか。
耐震診断は10分の9で15.8万円、改修設計は3分の2で20万円、改修工事は2分の1で60万円。設計と工事の一括補助なら、昭和56年5月31日以前着工または高齢者等が居住する住宅で10分の9・最大157.5万円(昭和56年6月1日〜平成12年5月31日着工は60分の53・132.5万円)。対象が平成12年5月31日以前の着工まで拡充され、診断と一括補助は令和8年度まで増額中です。予算の範囲内で先着順です。
補助金を先に立て替えなくて済む方法はありますか。
代理受領制度があります。市が直接、工事業者へ補助金を支払う仕組みで、補助金交付申請書または実績報告書に「代理受領委任状」を添付すれば使えます。対象は狭あい道路拡幅整備/危険ブロック塀等安全確保支援/民間建築物の耐震/ユニバーサルデザイン建築物整備促進/老朽危険家屋等除却促進と、文化課の文化的景観形成事業。住宅リフォーム助成は対象外です(地域通貨で本人に交付されるため)。
地震で外壁が傷みました。応急修理は使えますか。
り災証明で準半壊以上の交付を受けていれば対象になり得ますが、天草市が示す応急修理の対象部分は「居室(居間・寝室)・台所・トイレ・浴室またはこれらをつなぐ廊下など」で、外壁は出てきません。一方、緊急修理支援制度のほうは「屋根、外壁、建具(窓・玄関)など」と外壁を明記しており、こちらは1世帯あたり5万6,400円以内です。市が工事例とQ&AのPDFを公開しているので、建築住宅課(0969-32-6797)で確認してください。
天草市で外壁を塗るなら、いつがいいですか。
10月から2月です。アメダス本渡の平年値では6月405.3mm・7月340.5mmで、この2か月に年間降水量2,106.3mmの3分の1以上が集中します。逆に10〜2月は月83〜112mm。しかも1月の日最低気温が2.1℃で氷点下になりません(日最高は10.7℃)。天草は冬に塗れる土地です。ただし助成を使うなら、完了報告の期限(令和9年3月15日)から逆算してください。
塗り替えで固定資産税は上がりません。下がりもしません。上がるのはどんな工事なのかを、外壁塗装と固定資産税で条文から確かめています。
参考にした情報
天草市の公式ページと市が公開しているPDFを2026年9月8日に直接開いて確認しました。助成は予算の範囲内で行われ、年度によって条件が変わります。申請前に必ず担当課へ確認してください。
- 天草市「令和8年度天草市物価高騰対策住宅リフォーム助成事業」(2026年3月31日更新)および対象工事一覧表(別表)・助成内容・実施要領(いずれもPDF)——「外壁の張替、塗装、その他の外装工事」「屋根のふき替え、防水、塗装」、対象外工事(外構・車庫物置倉庫・浄化槽)、初めて2割20万円/2回目1割10万円、デジタル地域通貨「天草のさりー」で交付・使用期限は発行日から5か月後の月末、税抜10万円以上、市内に本社・支店・営業所があり市内の施工体制が整備された事業者、交付決定前の事前着工は対象外、同一年度1回限り、完了報告は30日以内または令和9年3月15日の早いほう、固定資産税への影響
- 天草市「耐震診断、耐震改修などにかかる費用の一部を補助(令和8年度まで増額中)」(2026年4月1日更新)——戸建て木造住宅耐震化支援事業の区分イ〜トと補助率・上限(診断15.8万円/設計20万円/工事60万円/建替え60万円/シェルター20万円/一括157.5万円・132.5万円)、対象が平成12年5月31日以前着工まで拡充、高齢者等の定義、予算の範囲内で先着順、緊急輸送道路沿道建築物耐震診断事業(3分の2・62万8,000円)
- 天草市「補助金に係る代理受領制度」(2026年4月2日更新)——対象事業6つと、市が示す代理受領の具体例(危険ブロック塀45万円→補助30万円で自己資金15万円、老朽危険家屋80万円→40万円、耐震診断9万円→6万円、狭あい道路36万円→24万円、ユニバーサルデザイン75万円→50万円、文化的景観形成事業240万円→120万円)
- 天草市「「﨑津・今富の文化的景観」地区内の景観に配慮した工事や活動に助成します」(文化課)——平成24年9月に国の重要文化的景観に選定、「建築物や生け垣などのデザイン、色、材料などを周囲と調和させ、まちなみをより良くする工事」、事前協議書・全体計画協議書、代理受領の様式
- 天草市「【り災証明を受けた方へ】住宅の応急修理費用を市が支援します」(建築住宅課・2026年8月7日更新)——対象部分(居室・台所・トイレ・浴室またはこれらをつなぐ廊下など)、限度額75万7,000円/36万7,000円(税込)、提出書類、「制度の申請前に修理業者への支払いを済ませてしまうと、支援制度の対象となりません」、証拠写真代替資料(様式第9号)、工事例・手続きの流れ・Q&AのPDF
- 天草市「令和8年熊本地震に伴う住宅の緊急修理支援制度」(建築住宅課・2026年8月7日更新)——対象部分「屋根、外壁、建具(窓・玄関)など」、限度額5万6,400円(税込)、「(1)資材のみを支給し、DIYまたはボランティアで修理」、住家のみ対象(物置・倉庫・車庫は対象外)、申請者自身が購入した資材費は対象外、悪徳修理業者への注意PDF
- 天草市「老朽危険家屋の解体費用を補助(老朽危険家屋等除却促進事業)」(2026年4月1日更新)——2分の1以内・上限50万円(手壊し解体は60万円)、市の調査で老朽危険家屋と判定されたもの、令和8年度の予定は70戸程度、家具の撤去・立木の伐採・塀の撤去は対象外
- 天草市「り災証明書・被災証明書の発行」「令和8年熊本地震に伴う建築確認などの手数料の減免措置」「令和8年熊本地震の被災者への市営住宅と教職員住宅の一時提供」
- 気象庁「過去の気象データ検索」アメダス本渡の平年値——月別の降水量・気温・日照時間
- 天草市の公式ページを開く——令和8年度 物価高騰対策住宅リフォーム助成事業のページ。対象工事一覧表(別表)もここからダウンロードできます。申請の前に、必ずここで最新の内容を確かめてください
問い合わせ先
住宅リフォーム助成事業:天草市役所 産業政策課 電話 0969-32-6786(各支所でも受付:牛深支所・産業振興課 0969-73-2114/有明 0969-53-1111/御所浦 0969-67-2111/倉岳 0969-64-3111/栖本 0969-66-3111/新和 0969-46-2111/五和 0969-32-1111/天草 0969-42-1111/河浦 0969-76-1111)
耐震・応急修理・緊急修理・危険ブロック塀・老朽危険家屋・代理受領:建設部 建築住宅課 電話 0969-32-6797(建築係 直通)
﨑津・今富の文化的景観形成事業:観光文化部 文化課
天草市役所代表:0969-23-1111
どの制度も、交付決定前の着工・業者への支払い済みは対象外です。動く前に電話をしてください。
熊本県内のほかの市も調べています。——熊本市/八代市(妙見宮周辺地区なら「外壁の塗替え等」に2分の1・50万円)/合志市(住宅リフォームの補助制度そのものがありません)。同じ県で同じ地震でも、市が変わればここまで違います(助成金ガイド/業者の選び方/外壁塗装の費用相場)。