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和歌山市の外壁塗装に助成金は出る?——出ます。市の対象工事に「外壁などの塗装工事」と書いてあります
和歌山市には、外壁塗装が対象になる制度が2つあります。——ひとつは三世代ファミリー助成金で、対象工事の例に「・屋根、雨どい、柱、外壁などの修繕、塗装工事」とそのまま書かれています。上限30万円。もうひとつは耐震改修と同時に行うリフォーム工事で、工事費の2分の1・上限20万円です。そしてその耐震改修本体が、最大131万6千円。当サイトが全国を調べたなかでいちばん多いのは115万円ですから、和歌山市はそれを16万円ほど上回っています。木造の耐震診断は無料です。
このページの内容
- 先に結論——2つあります。ただし性格がまったく違います
- 三世代ファミリー助成金——「外壁などの修繕、塗装工事」と書いてあります
- ただし条件は重め——転入・中学生以下の子・直線2km
- フラット35の金利引下げまで付いてきます
- 耐震改修と同時のリフォーム——2分の1・上限20万円
- 着手していても申請できます。完了していたらできません
- 耐震改修本体は最大131万6千円——標準の115万円を超えています
- 市が算定例を3つ載せています
- 木造の耐震診断は無料です
- 「1階改修型補強」が令和7年度から加わりました
- 市内に本店か支店がある業者と契約すること
- 2つの制度は、併用できません
- 「土砂災害対策改修」については確認できませんでした
- どちらも使えない場合の、費用の下げ方
- よくある質問
- 参考にした情報
先に結論——2つあります。ただし性格がまったく違います
①三世代ファミリー助成金——対象工事の例に「屋根、雨どい、柱、外壁などの修繕、塗装工事」。上限30万円(費用の10分の1)
②耐震改修と同時に行うリフォーム工事——工事費の2分の1・上限20万円
③その耐震改修本体が最大131万6千円——当サイトが調べたなかで多いのは115万円。それを超えています
④木造の耐震診断は無料
⑤どちらの制度も、市内に本店か支店がある業者との契約が条件
「無い」と書く市が多いなかで、和歌山市は塗装が正面から書かれています。——ただし①と②は、狙っている人がまったく違います。①は市外から子ども家族が引っ越してくる家、②は耐震改修をする家です。自分がどちらに当てはまるかで、話が変わります。順に見ていきます。
三世代ファミリー助成金——「外壁などの修繕、塗装工事」と書いてあります
まず、市の言葉をそのまま引きます。
「【対象となる工事の例】
三世代が同居するために必要な住宅本体の工事が主な対象となります。
・居住部分の増築・改築
・屋根、雨どい、柱、外壁などの修繕、塗装工事
・床、内壁、天井、雨戸、戸、サッシ、ふすま、畳などの外装や内装の取替工事
・電気やガスの設備工事
・便所、風呂、台所などの水を使用する設備の修繕工事」
(和歌山市三世代ファミリー助成金 パンフレット/令和8年度)
「屋根、雨どい、柱、外壁などの修繕、塗装工事」。——屋根と外壁だけでなく、雨どいまで名前が挙がっています。外壁塗装をするときは足場を組むついでに雨どい・破風・軒天といった付帯部も一緒に塗るのがふつうですから、この書き方は実際の工事のしかたに合っています(付帯部の塗装とは)。
| 補助金額 | 1戸あたり30万円(上限)/住宅取得又はリフォーム工事に要した費用の10分の1 |
|---|---|
| 対象工事の下限 | 1万円以上(消費税等相当額を含む) |
| 申請受付 | 令和8年4月1日(水)から予算の範囲内まで(土日祝日及び12月29日〜1月4日を除く) |
| 受付場所 | 和歌山市役所 東庁舎2階 子育て支援課/午前8時30分〜午後5時15分 「申請書類等の確認をするため、直接持参してください」 |
| 申請期限 | リフォームの場合、リフォーム工事請負代金の支払日または転入をした日のうちいずれか遅い日から30日以内 |
| 問い合わせ | 福祉局 こども未来部 子育て支援課 073-435-1329 |
10分の1という補助率は、外壁塗装と相性がいい形です。——100万円の工事なら10万円、200万円なら20万円、300万円で上限の30万円。工事費が大きくなるほど戻る額も増えます。屋根と外壁を一緒に、付帯部も含めてやるなら、上限に届く可能性が出てきます(外壁塗装の費用相場/条件を入れて概算を出す)。
対象にならない工事も、はっきり書かれています。——「・敷地造成、門、塀などの外構工事」「・物置、車庫、家具、家庭用電気機械器具などの設置等の工事」。塗装で引っかかりやすいのはここです。ブロック塀や門扉を一緒に塗っても、そこは出ません。物置や車庫も対象外です。見積書で母屋と、塀・物置・車庫を別の行に分けてもらってください(見積書のチェック項目)。
そして「申請書類等の確認をするため、直接持参してください」という一文にも注意してください。——郵送では受け付けていません。平日の日中に、東庁舎2階まで行く必要があります。期限が「支払日から30日以内」と短いので、支払いのタイミングと、市役所に行ける日を合わせて考えてください。
ただし条件は重め——転入・中学生以下の子・直線2km
金額の話をしたので、次は条件です。ここがこの制度のいちばんの壁になります。
| 誰について | 市が求めていること |
|---|---|
| 転入する子世帯 | 申請日において市外から転入し、住民登録していること。同居又は近居する前に1年以上継続して市外に居住・住民登録していたことが必要 |
| 受入親世帯 | 申請日において3年以上継続して和歌山市内に居住し、住民登録していること |
| 子ども | 中学生以下の子(出産予定を含む)とその親が同居していること |
| 世帯の構成 | 親世帯にその親の父母又は祖父母が含まれていること |
| 税 | 子世帯と親世帯の全員が市税等を滞納していないこと |
つまり「もともと和歌山市に住んでいる三世代」は対象になりません。——市外から子ども家族が新しく入ってくることが、この制度の目的だからです。市は「子世帯が市外から転入して三世代で新たに同居又は近居するための住宅を取得する場合や同居するための住宅をリフォームする場合に、費用の一部を助成します」と書いています。
近居の定義も具体的です。——「近居:和歌山市内に子世帯と親世帯が直線2km以内の距離にある異なる住宅に居住すること」。直線で2kmという線が引かれています。
ただし、リフォームの場合は「同居」が前提です。——市の対象工事の見出しは「対象工事(リフォーム(同居))」となっていて、要件にも「リフォームした住宅に子世帯と親世帯が同居し、住民登録していること」と書かれています。近居が使えるのは住宅取得のほうだと読めます。外壁塗装で使いたい場合は、同居する家のリフォームということになります。ご自身のケースが当てはまるかは、子育て支援課(073-435-1329)に先に確認してください。
住宅の要件も見ておきます。——中古住宅の場合は「新築当時に建築基準法による確認済証の交付を受けた住宅であること」。さらに「昭和56年5月31日以前に着工された住宅については、建築基準法に基づく新耐震基準を満たしていることが建築士等により証明された住宅であること」が必要です。古い家を買って直す場合は、耐震の証明が要るということです。
もうひとつ、順番の縛りがあります。——「子世帯が市外に居住している際に、住宅の売買契約又は工事請負契約(当初契約)を締結又は住宅リフォーム工事請負契約(当初契約)を締結していること」。つまり引っ越してきてから契約したのでは、条件を外れます。市外に住んでいるあいだに契約を結ぶ必要があります。
フラット35の金利引下げまで付いてきます
これは、ほかの市であまり見ない仕組みです。
「また、和歌山市三世代ファミリー助成金(住宅取得に限る)と併せて、【フラット35】地域連携型による一定期間金利引下げを利用することができます。」
「【フラット35】地域連携型を利用するためには、本市から【フラット35】地域連携型利用対象証明書の交付を受ける必要があります。」(和歌山市)
助成金30万円に加えて、住宅ローンの金利が一定期間下がる、ということです。——ただし「住宅取得に限る」とあるので、リフォームだけの場合は対象外です。中古住宅を買って、そのあと外壁を塗るという組み方なら、両方が視野に入ります。
問い合わせ先も市とは別です。——独立行政法人住宅金融支援機構近畿支店地域営業第二グループ(06-6281-9281)または各金融機関の窓口、と市は案内しています。証明書は市が出しますが、ローンの話は機構と金融機関という切り分けです(リフォームローンを使う場合)。
耐震改修と同時のリフォーム——2分の1・上限20万円
三世代の条件に当てはまらない方には、こちらがあります。正式には「令和8年度和歌山市住宅耐震改修事業補助金(リフォーム工事)」です。
| 補助金額 | 耐震改修工事と同時に行うリフォーム工事費の1/2(上限20万円)/千円未満切捨て リフォーム工事費の合計が10万円以上のものに限る |
|---|---|
| 予定戸数 | 170戸程度(PDFでは「改修件数と同数」) |
| 受付期間 | 令和8年4月17日(金)〜12月11日(金)(土日祝は除く) |
| 対象住宅 | 平成12年5月31日以前に建築(着工)/延べ面積400㎡以下/木造は2階建て以下 |
| 業者 | 市内に本店、支店がある業者(市内に住所がある個人)と契約すること |
| 完了報告 | 事業完了後30日以内かつ令和9年2月10日(水)まで |
| 問い合わせ | 都市建設局 建築住宅部 耐震・空家対策課(本庁舎8階)073-435-1091 |
補助率2分の1は、三世代の10分の1より高い数字です。——ただし上限が20万円なので、40万円の工事で上限に届きます。外壁塗装は40万円を超えることがほとんどですから、実質は20万円が出る制度と考えてよいでしょう。
前提として、耐震改修の補助を受けている必要があります。——市は「耐震改修事業補助金(住宅の耐震改修費の一部補助)の交付決定を受けていること。(同時に申請できます。)」としています。リフォームだけを単独で申請することはできません。そして「※耐震改修の申請とは別に、申請が必要です」——耐震の申請書を出したから自動で付いてくる、というものでもありません。2本立てで出します。
もうひとつ、報告の順番にも決まりがあります。——「(注)耐震改修工事の完了報告前にリフォーム工事のみの完了報告はできません。(同時に報告できます。)」耐震が終わっていないと、リフォームだけ先に精算する形にはできない、ということです。
提出書類のなかに、塗装で気をつけるものがあります。——「リフォーム工事を行う箇所の施工前の写真」と「リフォーム工事を行う箇所及び工事の内容がわかる書類(図面)」です。足場が組まれる前に、塗る面の写真を撮っておいてください。あとから撮ろうとしても、足場が無くなってからでは撮り直せません。
そして、諸経費の扱いです。——市の記入例(耐震改修事業計画及び収支予算書)を見ると、収支予算の内訳に「諸経費等」の行があり、そこに「※ここは記入しないでください。」と注記が入っています。諸経費は補助の計算に乗せない、という作りだと読めます。見積書の「諸経費」が大きいと、その分は対象から外れる可能性があるので、内訳の出し方を業者と相談してください。
着手していても申請できます。完了していたらできません
これは、ほかの市ではあまり見ない緩和です。——多くの市が「交付決定の前に着工したら対象外」と書くなかで、和歌山市のリフォーム補助はこう書いています。
「耐震改修と同時に工事を行っていることが確認できれば、リフォーム工事に着手していても補助金の申請はできます。
ただし、工事が完了している場合は申請できません。」
(和歌山市住宅耐震改修事業補助金 申請手続の流れ リフォーム編)
つまり「工事中でも間に合う」ということです。——耐震改修をしている最中に「外壁も塗ろう」となった場合でも、完了する前に申請すれば拾える可能性があります。ただし完了してしまうと、そこで終わりです。足場を解体する前に手を打ってください。
ただし、耐震改修の本体のほうは違います。——そちらは「当該補助に係る事業(契約の締結、着手金の支払い等含む。)に着手していない」ことが条件で、「未契約・未着手で、申請者が市の補助金の交付決定通知後に契約・着手し」と書かれています。契約はもちろん、着手金の支払いも「着手」に含まれます。耐震のほうは、必ず申請が先です。
審査にかかる時間も示されています。——市の流れ図には「審査(3週間程度)」とあります。申請してから交付決定まで3週間を見ておいてください。そして完了報告は「事業完了後30日以内 かつ 令和9年2月10日まで 厳守!!」——市が「厳守!!」と書いています。
耐震改修本体は最大131万6千円——標準の115万円を超えています
ここが和歌山市のいちばん大きい数字です。
「次の(1)+(2)(最大131万6千円)
(1)「耐震改修工事費」の5分の2(上限57万5千円、千円未満切捨て)
(2)「耐震補強設計費+耐震改修工事費」-(1)(上限74万1千円、千円未満切捨て)」
(和歌山市 住宅耐震改修事業)
当サイトはこれまで、全国の市の耐震改修の上限額を集めてきました。——いちばん多いのは115万円で、船橋市・千葉市・柏市・宮崎市など、多くの市がこの額です。和歌山市の131万6千円は、そこを16万6千円上回っています。
計算の形も、ほかの市とは違います。——115万円の市はたいてい「費用の5分の4で上限115万円」という一本の式です。和歌山市は2階建てになっていて、工事費の5分の2をまず出し、そこから設計費を含めた総額との差額を足すという組み方です。設計費も補助の対象に入るのがポイントです。
過去に設計の補助を受けている場合は、率が変わります。——市は「平成29年度以前に設計に対して補助金の交付を受けている場合は、『耐震改修工事費』の11.5パーセント(上限48万9千3百円、千円未満切捨て)となります」としています。(2)のほうも「耐震改修工事費」の3分の2(上限67万3百円)に変わります。昔に設計の補助を使った記憶がある方は、金額が変わるので窓口で確認してください。
長屋・共同住宅には床面積による補助限度額(3万9千9百円/平方メートル)が別途あります。
市が算定例を3つ載せています
式だけ見ても分かりにくいので、市が例を出しています。そのまま引きます。
| 例 | 工事の内容 | 計算 | 補助額 |
|---|---|---|---|
| 1 | 耐震補強設計費20万円 +耐震改修工事費100万円 | (1) 100万×0.4=40万 (2) (20万+100万)−40万=80万 | 114万1千円 |
| 2 | 耐震改修工事費100万円 (工事のみ) | (1) 100万×0.4=40万 (2) 100万−40万=60万 | 100万円 |
| 3 | 耐震改修工事費144万円 (工事のみ) | (1) 144万×0.4=57万6千(上限57万5千) (2) 144万−57万5千=86万5千 | 131万6千円 |
例3が上限に届いた形です。——144万円の工事で131万6千円が出る。自己負担は12万4千円という計算になります。例2は、100万円の工事に対して補助額も100万円という計算になっています。——ただしこれは市が示した算定例で、補助の対象になる費用だけを入れた場合の数字です。実際の見積書には対象にならない費用(諸経費、耐震と関係のない工事など)が入るので、そのまま「自己負担ゼロ」になるとは限りません。どこまでが補助対象かは、設計者と耐震・空家対策課(073-435-1091)に確認してください。
ここを誤解しないでください。——これは「耐震改修工事」に対する補助です。外壁塗装がこの131万6千円に入るわけではありません。塗装は、その横で走る「リフォーム工事」のほう(1/2・上限20万円)です。両方使えば、耐震で最大131万6千円+リフォームで最大20万円という形になります。
木造の耐震診断は無料です
耐震改修の補助を受けるには、先に診断が要ります。そしてその診断が無料です。
「木造住宅耐震診断——平成12年5月以前に着工された木造住宅は、無料で耐震診断を受けることができます。」(和歌山市「暮らし・住まいに関する支援制度」)
「自己負担◯千円」という市が多いなかで、無料は強い部分です。——そして補助の条件は「市の無料耐震診断の結果、上部構造評点が1.0未満の住宅」となっています。市の診断を受けるのが、そのまま補助への入口になっている作りです。
市の診断によらない診断でも道はあります。——ただし「市の耐震診断事業の住宅の要件を満たしているもので、耐震診断結果について、第三者機関での判定を受けたものに限ります」という条件が付きます。まずは市の無料診断を受けるほうが早いでしょう。
外壁塗装を考えている方には、順番の提案があります。——先に無料の耐震診断を受けてください。評点が1.0未満と出れば、耐震改修で最大131万6千円、同時のリフォームで最大20万円という道が開きます。塗装だけを先にやってしまうと、その20万円は使えません(同時であることが条件のため)。診断はタダなので、受けてから決めても損はありません。
「1階改修型補強」が令和7年度から加わりました
耐震改修というと「家全体を直す大工事」を思い浮かべますが、和歌山市には選択肢が3つあります。
| 補強の型 | 目標 | 条件 |
|---|---|---|
| 一般型補強 | 評点1.0未満を1.0以上に | — |
| 避難重視型 | 評点0.7未満を0.7以上1.0未満に | — |
| 1階改修型補強 | 1階の評点1.0未満を1.0以上に | 2階建て木造住宅に限る/令和7年度から追加 |
「1階改修型」は、家全体ではなく1階だけを対象にする形です。——地震で潰れやすいのは1階なので、そこを先に固める考え方です。工事の範囲が絞れるぶん、費用も抑えやすくなります。
「避難重視型」は、目標そのものを下げた型です。——0.7未満を0.7以上1.0未満にする。1.0まで届かなくてもよい、という設定です。「1.0以上にするには費用がかかりすぎる」という家でも、まず逃げられる状態にするための選択肢だと読めます。
3つの型があるということは、見積もりも変わるということです。——「うちは工事費が高すぎて無理」と諦める前に、どの型なら手が届くかを設計者と相談してください。そして型が変われば、同時にやるリフォームの範囲も変わります。1階だけの補強なら、足場の掛け方も変わってきます(費用の内訳と足場代)。
市内に本店か支店がある業者と契約すること
リフォーム補助の条件に、業者の縛りがあります。
「④市内業者と契約するものに限る。(市内に本店、支店がある業者(市内に住所がある個人)と契約すること。)」
(令和8年度和歌山市住宅耐震改修事業補助金(リフォーム工事) 補助申請のご案内)
「本店、支店」と書かれています。——支店でもよいということです。本店に限る市もあるので、和歌山市はゆるいほうです。選べる会社の数が、そのぶん多くなります。
証明も求められます。——提出書類に「市内に本店、支店(個人の場合は住所)があることを証する書類(法人登記簿、住民票等)」があります。法人登記簿を出してもらう必要があるので、見積もりの段階で「補助を使いたいので登記簿を出してもらえますか」と聞いておくとスムーズです。
記入例にも念押しがあります。——収支予算書の記入例には「和歌山市内に本店又は支店がある業者(市内に法人登録)と工事請負契約を結ぶ必要があります」という吹き出しが付いています。市が何度も書くということは、そこで外れる人がいるということです。
市内の会社に絞られるからこそ、複数社から取ってください。——比較する相手が減る条件ではありますが、比較しなくていい理由にはなりません。同じ家でも会社によって足場代・塗料・㎡数の出し方が変わります(塗装面積の出し方/同じ条件で複数社に出してもらう)。
2つの制度は、併用できません
三世代ファミリー助成金の「対象とならない工事の例」に、こう書かれています。
「・国、和歌山県又は本市の住宅改修に関して他の補助金等の対象となった工事」
(和歌山市三世代ファミリー助成金 パンフレット)
つまり、耐震改修と同時のリフォーム補助を受けた工事に、三世代の助成金を重ねることはできません。——どちらかを選ぶことになります。
| 三世代ファミリー助成金 | 耐震改修と同時のリフォーム | |
|---|---|---|
| 補助率 | 10分の1 | 2分の1 |
| 上限 | 30万円 | 20万円 |
| 上限に届く工事費 | 300万円 | 40万円 |
| 前提 | 市外からの転入・中学生以下の子 | 耐震改修の交付決定 |
| 担当課 | 子育て支援課 073-435-1329 | 耐震・空家対策課 073-435-1091 |
選び方の目安はこうです。——工事費が200万円を超えるなら三世代のほう(20万円を超えて出るため)、200万円未満なら耐震リフォームのほう(40万円で20万円の上限に届くため)。ただしこれは「両方の条件を満たしている場合」の話です。実際には、条件に当てはまるほうが1つしかない、という方がほとんどでしょう。
そして耐震のほうを使う場合は、耐震改修本体の131万6千円が別に出ます。——そこまで含めれば、金額は圧倒的にこちらが大きくなります。三世代の30万円と比べる相手は、リフォーム分の20万円ではなく「131万6千円+20万円」のほうです。
「土砂災害対策改修」については確認できませんでした
正直に書きます。——外壁塗装の情報サイトのなかには、和歌山市の制度として「土砂災害対策改修補助事業 補助対象工事費の23%(補助限度額77万2,000円)」を挙げているところがあります。
当サイトは、この制度を和歌山市の公式ページで確認できませんでした。——市の「暮らし・住まいに関する支援制度」の一覧にも、この名前は載っていませんでした(掲載されているのは太陽光・電気自動車・災害見舞金・合併処理浄化槽・水洗便所等改造・防災ハザードマップ・家具転倒防止・感震ブレーカー・防災ラジオ・木造住宅耐震診断・住宅耐震改修補助・ブロック塀等耐震対策・狭あい道路拡幅整備・不良空家の除却・空き家の地域交流拠点化・学生専用シェアハウスです)。
「無い」と断定はしません。——当サイトが見つけられなかっただけかもしれず、名前が変わっている可能性もあります。紹介しているサイト自身が「市の案内では補助限度額に『要確認』と付記されている」と書いていました。気になる方は、耐震・空家対策課(073-435-1091)に制度名を伝えて聞いてみてください。
これは和歌山市に限った話ではありません。——ポータルサイトに載っている制度名を、そのまま業者や市役所に伝えても通じないことがあります。制度は年度で名前が変わったり、統合されたり、終わったりするからです。最後は市の公式ページか、担当課への電話で確かめてください(助成金の探し方)。
どちらも使えない場合の、費用の下げ方
三世代の条件にも当てはまらず、耐震の対象でもない——という方のほうが多いはずです。その場合、費用は自分で下げることになります。
いちばん効くのは、同じ条件で複数社に見積もりを出してもらうことです。——「外壁塗装一式 90万円」としか書かれていない見積書では、2社を並べても比べられません。外壁◯㎡、屋根◯㎡、付帯部◯m、足場◯㎡。数量が入っているかどうかを見てください(塗装面積の出し方/同じ条件で複数社に出してもらう)。
和歌山市は、海と山の両方を抱えた市です。——紀伊水道に面した西側は、塩害と潮風による劣化を考える必要があります。金属部(雨樋の金具、手すり、シャッターボックス)の錆が外壁より先に出るので、見積書で付帯部の範囲を確認してください(塩害地域の外壁塗装/付帯部の塗装)。年間の日射が多い土地でもあるので、南面の色あせが早く出ます(外壁の劣化サインの見方)。
塗料のグレードでも変わります。——シリコンとフッ素では初期費用も持ちも違います。「一番いいものを」ではなく、あと何年その家に住むかから逆算するのが現実的です(塗料の選び方/条件を入れて概算を出す)。
そして「和歌山市の助成金が使えます」と言われたら、制度名を聞いてください。——三世代ファミリー助成金なら、市外からの転入と中学生以下の子が前提です。耐震のほうなら、平成12年5月31日以前の着工で、市の無料耐震診断で評点1.0未満と出ていることが前提になります。どちらにも当てはまらないのに「使える」と言われたら、その話は置いておいてください。
よくある質問
和歌山市で、外壁塗装に助成金は出ますか?
出ます。和歌山市三世代ファミリー助成金の「対象となる工事の例」に「・屋根、雨どい、柱、外壁などの修繕、塗装工事」とそのまま書かれています。1戸あたり上限30万円で、リフォーム工事に要した費用の10分の1です。もうひとつ、耐震改修と同時に行うリフォーム工事なら工事費の2分の1・上限20万円が出ます。
三世代ファミリー助成金は、誰でも使えますか?
使えません。子世帯が市外から転入して、市内の親世帯と同居または近居することが前提です。子世帯には中学生以下の子(出産予定を含む)とその親が同居していること、親世帯は申請日において3年以上継続して和歌山市内に居住していることが必要です。
近居でも対象になりますか?
住宅取得の場合は近居も対象です。市は近居を「和歌山市内に子世帯と親世帯が直線2km以内の距離にある異なる住宅に居住すること」と定義しています。ただしリフォームの場合の対象工事は「リフォーム(同居)」と書かれているため、同居が前提です。
いくら出ますか?
1戸あたり30万円が上限で、住宅取得又はリフォーム工事に要した費用の10分の1です。100万円の外壁塗装なら10万円、300万円なら上限の30万円になります。
いくらからの工事が対象ですか?
1万円以上です。市は「対象工事に要する費用の合計額(消費税等相当額を含む)が、1万円以上の工事であること」としています。外壁塗装なら問題なく超えます。
申請はいつまでにしますか?
リフォーム工事の場合、リフォーム工事請負代金の支払日または転入をした日のうち、いずれか遅い日から30日以内です。住宅取得の場合は、所有権保存登記日もしくは所有権移転登記日または転入をした日のうち最も遅い日から30日以内になります。
三世代の申請は郵送できますか?
できません。市は「申請書類等の確認をするため、直接持参してください」としています。受付場所は和歌山市役所 東庁舎2階 子育て支援課、受付時間は午前8時30分から午後5時15分です。
耐震改修と同時のリフォームは、いくら出ますか?
リフォーム工事費の2分の1で、上限20万円です。千円未満は切り捨てになります。ただしリフォーム工事費の合計が10万円以上の場合に限られます。
耐震改修の補助を受けていないと、リフォームの補助は使えませんか?
使えません。「耐震改修事業補助金(住宅の耐震改修費の一部補助)の交付決定を受けていること」が条件です。ただし同時に申請することはできます。
もう工事を始めてしまいました。申請できますか?
リフォームのほうは、条件つきでできます。市の流れ図には「耐震改修と同時に工事を行っていることが確認できれば、リフォーム工事に着手していても補助金の申請はできます。ただし、工事が完了している場合は申請できません。」と書かれています。耐震改修本体のほうは未契約・未着手が条件なので、こちらは着手前に申請してください。
耐震改修の補助はいくらですか?
最大131万6千円です。「耐震改修工事費」の5分の2(上限57万5千円)と、「耐震補強設計費+耐震改修工事費」からその額を引いたもの(上限74万1千円)の合計になります。当サイトが調べたなかでいちばん多い115万円を上回る額です。
耐震の対象になるのは、いつ建てられた家ですか?
平成12年5月31日以前に建築(着工)された住宅です。多くの市が使う昭和56年5月31日より20年ほど新しい家まで入ります。延べ面積が400平方メートル以下、木造住宅については2階建て以下という条件も付きます。
耐震診断はお金がかかりますか?
木造住宅は無料です。市は「平成12年5月以前に着工された木造住宅は、無料で耐震診断を受けることができます」としています。耐震改修の補助を受けるには、市の無料耐震診断で上部構造評点が1.0未満と出ていることが条件です。
「1階改修型補強」とは何ですか?
1階部分の評点1.0未満を1.0以上にする補強です。令和7年度から追加されました。2階建て木造住宅に限られます。家全体ではなく1階だけを直す形なので、工事の範囲を絞れます。
市外の業者に頼んでも補助は出ますか?
出ません。リフォームの補助は「市内に本店、支店がある業者(市内に住所がある個人)と契約すること」が条件です。支店でもよいので、本店に限る市よりはゆるい条件です。
2つの制度は一緒に使えますか?
使えません。三世代ファミリー助成金の「対象とならない工事の例」に「国、和歌山県又は本市の住宅改修に関して他の補助金等の対象となった工事」と書かれています。どちらかを選ぶことになります。
受付はいつまでですか?
耐震改修と、耐震改修と同時のリフォームは、令和8年4月17日から12月11日まで(土日祝を除く)です。予定戸数は170戸程度で先着順です。三世代ファミリー助成金は令和8年4月1日から予算の範囲内までで、期限は示されていません。
「和歌山市の助成金が使えます」と言われました
制度名を聞いてください。三世代ファミリー助成金なら、市外からの転入と中学生以下の子が前提です。耐震のほうなら、平成12年5月31日以前の着工で、市の無料耐震診断で評点1.0未満と出ていることが前提になります。どちらも該当しないのに「使える」と言われたら、話が違っている可能性があります。
参考にした情報
- 和歌山市「和歌山市三世代ファミリー助成金」(ページ番号1012174/更新日 令和8年6月22日/子育て支援課 073-435-1329)およびパンフレット(PDF)
- 和歌山市「住宅耐震改修事業(耐震改修と同時に行うリフォーム工事)の一部補助)」(ページ番号1018935/更新日 令和8年4月1日)
- 令和8年度和歌山市住宅耐震改修事業補助金(リフォーム工事)「補助申請のご案内」「申請手続の流れ リフォーム編」「【記入例】耐震改修事業計画及び収支予算書」(PDF)
- 和歌山市「住宅耐震改修事業(住宅の耐震改修費の一部補助)」(ページ番号1001902/更新日 令和8年4月13日/耐震・空家対策課 073-435-1091)
- 和歌山市「暮らし・住まいに関する支援制度」(ページ番号1044148)
本ページは2026年9月2日時点で和歌山市が公開している情報をもとにまとめたものです。制度は年度ごとに変わり、先着順のものは受付状況が日々動きます。申請の前に、必ず市の最新のページと要項をご確認ください。お問い合わせは、三世代ファミリー助成金が子育て支援課(073-435-1329)、耐震関係が耐震・空家対策課(073-435-1091)です。