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横須賀市の外壁塗装に助成金は出る?——出ます。ただし「同じ色で塗り直す」だけでも届出が要ります

横須賀市の助成は、外壁塗装が正面から対象です。——対象工事の一覧に「6 外壁の張替え工事又は塗装工事」とそのまま書いてあります。税抜20万円以上の工事に、一律10万円。ここまでなら、ほかの市とそう変わりません。横須賀が違うのは、その先です。——「※外壁を同じ色で塗りなおす場合も対象になります。」これは補助の対象という意味ではありません。景観法の届出の対象という意味です。色を変えなくても、書類を出さないと塗り始められない。しかも工事着手の40日前までに。当サイトが全国を同じ手順で調べてきたなかで、この形は横須賀市が初めてでした。

このページの内容

先に結論——横須賀は「出る市」です。ただし条件は3つ

①外壁塗装は正面から対象です——対象工事一覧の6番が「外壁の張替え工事又は塗装工事」
②金額は一律10万円——税抜20万円以上なら、工事費がいくらでも10万円
③申請できるのは65歳以上と同居している持ち家の方——申請者本人が65歳以上でも可
④施工店の本店・本社が横須賀市内にあること——支店や営業所ではダメ
⑤そして塗装には、補助とは別に景観法の届出が要ります——同じ色に塗り直すだけでも

この5番目が、横須賀を読み解くうえでいちばん大事なところです。——補助の条件をすべて満たしていても、景観の手続きを知らないまま足場を組むと、そこで止まります。しかも補助金の担当課と、景観の担当は別です。補助のページだけを読んでいると、気づかないまま進んでしまいます。

まず補助のほうから見て、そのあと景観の話に入ります。

高齢者住宅リフォーム補助金——一律10万円・抽選300件

横須賀市で外壁塗装に使える中心の制度が、これです。正式には「令和8年度高齢者住宅リフォーム補助金」といいます。

補助額税抜き20万円以上の対象工事に対して、一律10万円
件数抽選で300件を予定
受付期間令和8年4月1日(水)〜令和8年5月29日(金)(郵送は消印有効)
抽選会令和8年6月15日(月)/申請が300件を超えたため実施済み
交付決定令和8年6月下旬
工事完了・実績報告令和9年2月26日(金)まで
担当課都市部まちなみ景観課 企画・住まい活用担当 046-822-8077

金額が工事費に比例しないところが、この制度の特徴です。——「税抜き20万円以上の対象工事に対して、一律10万円を補助」。20万円の工事でも、150万円の外壁塗装でも、出るのは10万円で同じです。つまり外壁塗装のような大きい工事では、補助率としては小さくなります。それでも10万円は10万円ですから、使えるなら使うという位置づけになります(外壁塗装の費用相場)。

財源は市の単独予算ではありません。——市は「この補助金は、国の『物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金』を活用して、実施します」と書いています。国の交付金を使った単年度の事業だということです。ボイスバンク(市民の声)への回答でも「この制度は物価高騰に対する経済対策の単年度事業として実施するもので…令和8年度以降の実施は未定となっております」と説明されていました。毎年あるとは限らない制度です。

令和8年度の受付は終わっています。——市のページには「※令和8年度高齢者住宅リフォーム補助金の受付及び抽選会は終了しました。」と出ています。次の年度があるかどうかは、市の発表を待つことになります。市は「令和8年度に実施する場合は、広報よこすか4月号に掲載されますので、そちらをご確認ください」という案内の仕方をしてきました。毎年4月号を見る、が横須賀での構えです。

申請できる人の条件は、市のチラシがいちばん分かりやすく書いています。

「・申請日時点で65歳以上で、その住宅の所有者かつ居住している方
・住宅の所有者は65歳未満だが、申請日時点で65歳以上の方が居住(同居)している方」
(令和8年度 横須賀市 高齢者住宅リフォーム補助金リーフレット)

ここは読み方に注意が要ります。——申請するのはあくまで「住宅の所有者」です。所有者が64歳でも、親が同居していて65歳以上なら対象になります。逆に、65歳以上の親が住んでいても、その家を持っているのが別居している子で、その子が住んでいないなら対象外です。市は「申請者(=住宅所有者)が対象住宅に自ら居住し」と書いています。

ほかの条件はこうです。市税を滞納していないこと。暴力団員ではないこと。令和4年度〜令和7年度に市の高齢者住宅リフォーム補助金を受けた住宅でないこと(補助金の交付は一住宅につき1回限り)。対象になる住宅は一戸建て住宅、共同住宅(マンション)の専有部分、併用住宅の住宅部分です。

対象になる工事15・ならない工事13(市の表そのまま)

市は対象と対象外を、番号付きの表で公開しています。ここに塗装がどう入っているかを見てください。

対象になる工事(15項目)
1 増築工事又は減築工事 景観手続きが必要です
2 台所、浴室、洗面所又はトイレの修繕工事等
3 住宅内の機械設備工事(給排水、給湯、換気、電気、ガス設備工事)
4 オール電化住宅工事
5 屋根のふき替え工事、塗装工事又は防水工事 景観手続きが必要です
6 外壁の張替え工事又は塗装工事 景観手続きが必要です
7 部屋の間仕切りの変更工事
8 床材、内壁材又は天井材の張替え工事、塗装工事等の内装工事
9 床、壁、窓、天井又は屋根の断熱改修工事
10 ふすま紙若しくは障子紙の張替え又は畳の取替え
11 雨どい等の取替え工事又は修理工事
12 建具又は開口部の取替え工事又は新設工事(窓格子、網戸を含む) 景観手続きが必要です
13 耐震改修工事 / 14 防音工事 / 15 バリアフリー改修工事(敷地内のバリアフリー改修工事を含む)

5番と6番が、屋根と外壁の塗装です。——「塗装工事」という言葉が、対象工事の表に二度出てきます。これは全国的にはむしろ少数派で、多くの市では塗装は「耐震」「省エネ」の付随工事としてしか入りません。横須賀は塗装単独でよい、という書き方をしています。

11番の雨どいも見逃せません。——外壁塗装をするときは、足場を組むついでに雨どい・破風・軒天といった付帯部も一緒に塗るのがふつうです(付帯部の塗装とは)。雨どいの取替えや修理は、それ単体でも対象に入っています。

対象にならない工事(13項目・抜粋)
1 住宅以外(車庫、物置、倉庫、店舗、工場、事務所等)の工事
2 門扉、フェンス、ブロック塀などの外構工事、植樹・剪定等の植栽工事
3 防犯ライト、防犯カメラ、インターフォンなどの設置工事
4 エアコン、照明器具等電気電化製品、乾燥機、ガス・石油暖房器具、家具等の設置工事
6 ハウスクリーニング、排水管清掃等作業
9 太陽光発電、太陽熱高度利用設備の設置工事
11 シロアリ駆除、その他の防虫・消毒等の薬剤散布・塗布作業
12 事業者に依頼しないで、住宅所有者自身が施工(DIY)する修繕工事等
13 カーテン、ブラインドの取替、温水洗浄便座のみの交換工事

塗装で引っかかりやすいのは1番と2番です。——車庫や物置を一緒に塗っても、そこは対象外。ブロック塀の塗装も、外構なので対象外です。見積書が「外壁塗装一式」でまとめられていると、市がどこまでを対象と見るか判断できません。母屋の外壁・屋根と、車庫や塀を別の行に分けてもらってください同じ条件で複数社に見積もりを出してもらう)。

12番のDIYが対象外なのも、はっきり書かれています。——自分でローラーを持って塗った分は出ません。そもそもこの制度は「市内経済活性化を図るため」の事業ですから、市内の業者に発注することが目的に組み込まれています。

「支店・営業所が市内」ではダメ——本店か本社が横須賀に

「・市内に本拠(本店や本社)を置く工事業者に依頼して行う住宅のリフォーム工事…で、工事代金が 20 万円(消費税抜き)以上のもの
・『支店』や『営業所』が市内にあっても、『本店』や『本社』が市内にない事業者が工事を行う場合は対象外です。」
(令和8年度 高齢者住宅リフォーム補助金リーフレット)

ここは業者選びに直接ひびきます。——「横須賀支店」「横須賀営業所」を構えている広域のリフォーム会社は少なくありません。登記上の本店がどこかで判定されます。「横須賀で長くやってます」という言い方は、本店の所在地の説明にはなっていません。

確かめ方は簡単です。——見積書や名刺の会社所在地を見て、そこが本店かどうかを聞いてください。あいまいな返事なら、国税庁の法人番号公表サイトで会社名を引けば、登記上の本店所在地が出ます。ここが横須賀市内でなければ、その会社で工事しても10万円は出ません。

逆に言えば、この制度を狙うなら見積もりを取る相手は最初から横須賀市内の会社に絞れます。——比較する相手を減らす条件ではありますが、比較しなくていい理由にはなりません。市内の業者だけでも複数社から取ってください。同じ家でも会社によって足場代・塗料・㎡数の出し方が変わります(塗装面積の出し方概算を先に見ておく)。

横須賀だけの関門——同じ色で塗り直しても景観の届出が要る

ここからが、横須賀市を全国のほかの市と分ける部分です。

「高齢者住宅リフォーム補助金 を利用し、外観(屋根や外壁)の工事 をする場合は工事着手前までに景観に関する手続きが必要です
本市では、『横須賀市景観計画』において建築物等の色彩基準を定め、秩序ある美しい色彩景観を創出するよう、事前に景観協議を行っています。
高齢者住宅リフォーム補助金を利用し、下記『景観協議・景観法の届出の対象行為』を行う方は、色彩基準に適合する計画とし、工事着手の 40 日前までに景観協議書を提出してください。
※色彩基準に適合している場合、手続きに要する時間は短縮される可能性があります。」
(横須賀市「景観に関する手続きについて」)

そして、その対象行為の定義がこれです。

「■ 景観協議・景観法の届出の対象行為
増築工事や外観に関する修繕、色彩の変更(塗装工事や外壁の張り替え等)
※外壁を同じ色で塗りなおす場合も対象になります。」

「同じ色で塗りなおす場合も対象になります」。——ふつう「景観の届出」と聞くと、派手な色に変えるときの話だろうと思います。横須賀は違います。今と同じ色に塗り直すだけでも、書類を出さないと着手できません。様式の記入方法にも、色分けでこう書かれています——「青色 外壁や屋根の塗装の場合(既存の色と同じ色に塗る場合も含みます。)」。念押しの書き方です。

そして期限が「工事着手の40日前まで」です。——ここが一番の落とし穴です。補助の交付決定が6月下旬に届いて、そこから業者と工程を決めて…と進めると、40日はあっという間に足りなくなります。市が「※7月以降に実施するリフォーム工事のご計画をお願いいたします」と書いているのは、この40日を織り込んだ言い方だと読めます。

出す書類は、工事の前に5点、あとに2点です。

時期提出するもの
工事着手前1 景観協議書(第7号様式
2 景観計画区域内行為届出書(第13号様式
3 景観チェックシート(色彩計画)(第15号様式
4 工事箇所が分かる写真(工事範囲と内容が分かるように書き込む)
5 着手届(第16号様式
工事完了後
(すみやかに)
1 完了届(第20号様式
2 工事箇所の完了状況が分かる写真

提出先はまちなみ景観課 景観担当で、郵送か窓口(分館3階)です。市は「〒238-8550(郵便番号だけで市役所に届きます。)」と書いています。電話は046-822-8377、メールは [email protected]補助金の担当(企画・住まい活用担当 046-822-8077)とは別の担当なので、電話をかける先を間違えないでください。

もうひとつ、あとから変える場合の注意も書かれています。——「※ 協議等終了後に計画を変更しようとする時は、変更の手続きが必要となりますので、ご相談ください。」色を決めて出したあとに「やっぱりこっちの色に」となると、もう一度手続きが要ります。色決めは、届出を出す前に済ませておくべきだということです(外壁の色選びで後悔しないためにツートンにする場合の境目)。

色はマンセル値で申告する——市の記入例はN4と10YR 7 0.5

景観チェックシート(第15号様式)には、色を「マンセル値」で書きます。

「屋根・外壁など建物外観の色彩について、材料の種類と色彩(マンセル値)を記入(施工会社に確認し、記入してください) ※裏面 色彩基準 参照」
記入例:瓦葺 → N 4 / リシン吹付け → 10YR 7 0.5
(横須賀市 景観チェックシート 記入方法)

マンセル値は、色を「色相・明度・彩度」の3つの数字で表す方式です。——10YR 7 0.5なら、色相が10YR(黄赤系)、明度が7、彩度が0.5。彩度0.5はほとんど無彩色に近い、落ち着いたベージュ系です。N4のNは無彩色(Neutral)で、明度4のグレー。市が例に挙げている2色とも、地味な色です。これが横須賀の色彩基準の空気感を表しています。

ここで大事なのは、自分で調べなくていい、ということです。——市は「施工会社に確認し、記入してください」と書いています。塗料メーカーの色見本には、日本塗料工業会の色番号やマンセル値が載っています。塗装店にとってはふだん扱っている情報です。「マンセル値を出してください」と頼めば済みます。逆に、これを聞いて話が通じない相手だと、横須賀での景観手続きに慣れていない可能性があります。

色を選ぶ順番は、こうなります。——①候補の色を数点にしぼる → ②その色のマンセル値を塗装店に出してもらう → ③市の色彩基準(チェックシート裏面)に合うか確かめる → ④協議書を出す → ⑤着手可能になってから足場。「先に色を決めてから40日を数える」ということです。

色彩基準に合わない色を選んだ場合どうなるかは、市の資料からは読み取れませんでした。——ただし「色彩基準に適合している場合、手続きに要する時間は短縮される可能性があります」という書き方から、基準から外れた色は協議に時間がかかると考えるのが自然です。40日前という数字も、そこを見込んだものでしょう。具体的な色を決める前に、まちなみ景観課(046-822-8377)に相談するのが確実です。

写真の撮り方まで指定されている——「雨戸を閉めた状態で」

横須賀市のリーフレットには、添付写真の撮り方が絵入りで載っています。ここまで細かい市は、そう多くありません。

対象市の指示(原文)
戸建の外観「一戸建ての外観写真はなるべく家全体が写るように
マンションの外観「マンションの外観写真はエントランス部分を撮影してください」
雨戸の塗装・取替え「雨戸の塗装や取替え工事の際は雨戸を閉めた状態で写真を撮影してください」
壁紙・天井・床の張替え「工事箇所が分かるように遠方から撮影してください ※傷んだ箇所のアップ画像は必要ありません
畳・襖の取替「リフォーム箇所全体が写るようになるべく遠景から撮影してください」
給湯器交換「本体に加え室内のリモコンの写真も撮影してください」

「雨戸を閉めた状態で」——この一行が、外壁塗装をする人には効きます。雨戸は開けっぱなしだと戸袋に収まって見えません。閉めて、塗る面が写るようにする。言われてみれば当たり前ですが、撮り直しになると足場が無くなったあとでは撮れません。

「傷んだ箇所のアップ画像は必要ありません」も、覚えておく価値があります。——訪問販売ではひび割れのアップ写真を見せて不安をあおる手口がよく使われます(点検商法の見分け方)。市が申請で求めているのは「どこを工事したか分かる遠景」であって、劣化のアップではありません。目的が違うのです。

施工前の写真は、足場が組まれる前に押さえてください。——市は屋根について「屋根の上など、申請前に撮影することが難しい場合は、事前に提出していただく必要はありませんが、施工業者に施工前の写真撮影を依頼し、交付決定を受けた後、なるべく速やかにご提出ください」としています。屋根だけは業者に頼んでよいという緩和です。裏を返せば、外壁は自分で撮れる前提です。実績報告のときにも「申請時にリフォーム前の写真撮影が困難で、提出していない方は、忘れずに撮影し、リフォーム後の写真と一緒に提出してください」と念を押されています。

申請から入金まで——職員が家に来ることがあります

市が示している流れは6段階です。

01 申請R8年4月1日〜5月29日(消印有効) 必ず工事を行う前に
02 抽選R8年6月15日(予定)
03 交付決定R8年6月下旬 交付決定通知書を受領する前に工事着工した場合は、補助金を受け取ることができません
04 工事実施交付決定通知書 受領後 ※景観の届出は着手の40日前まで
05 実績報告工事完了日(工事代金支払日)から30日以内/R9年2月26日までに提出
06 完了確認・振込実績報告書の提出から約3週間程度

実績報告で出すのは5点です。——①実績報告書(第4号様式)②請求書(第5号様式・申請者名義の口座)③利用者アンケート ④リフォーム完了後のカラー写真(リフォームをしたすべての箇所)⑤リフォーム費用を支払ったことが確認できる書類の写し(領収書など)。

領収書の宛名でつまずく人がいます。——市は「※宛名(フルネームの記載)が補助金申請者と同一のもの」と指定しています。「上様」ではダメ、苗字だけでもダメ、家族の名前でもダメということです。工事代金を払うときに、領収書の宛名を申請者のフルネームでと業者に伝えておいてください。

金額のズレにも指示があります——「申請時に提出した見積書と領収書の金額が異なる場合は、領収金額の内訳が分かる請求書・内訳書等を一緒に提出してください」。外壁塗装では、足場を組んでから下地の傷みが見つかって追加工事になることがよくあります(ひび割れの補修)。そのときは内訳書をもらっておく、と覚えておいてください。

そして、これは他市であまり見ない一文です。——「提出いただいた写真などで確認できない場合は、職員がお家に訪問してリフォーム箇所の確認をさせていただくことがあります。」写真が不十分だと、市の職員が現地を見に来る。写真をきちんと撮っておく理由が、ここにもあります。

工事の内容を途中で変えるときも届け出が要ります。——「工事内容を変更・中止する場合は、別途手続きが必要となりますので、速やかに、まちなみ景観課までお知らせください。」市は資材の入手難にも触れていて、「国際情勢等の影響により資機材の入手が困難となり、工事が予定どおり進まない可能性があります。できるだけリフォーム工事の早期着工をご検討ください」と書いています。2月26日という締切がある以上、後ろ倒しは効きません。

もうひとつの制度——2世帯住宅リフォーム等補助金(先着10件)

横須賀市には、外壁塗装が対象になる制度がもうひとつあります。こちらは高齢者向けではなく、市外から子ども家族が引っ越してくることが条件です。

補助額リフォーム費用の2分の1(最大30万円)
件数先着10件 ※予算上限額に達し次第、受付期間中でも締め切る場合があります
ねらい住宅の良質化による空き家発生の未然防止と、市外に住む子ども家族の市内転入の促進
条件(要旨)市内に一戸建てを所有し居住する親世帯と、令和8年1月1日時点で市外に住所がある子ども家族が、申請日以後に同居または近居すること
申請の時期リフォーム開始2週間前まで
問い合わせ都市部まちなみ景観課 企画・住まい活用担当 046-822-8077

対象工事の表は、高齢者住宅リフォーム補助金とほとんど同じです。——「5 屋根のふき替え工事、塗装工事または防水工事 ※景観手続きが必要です」「6 外壁の張替え工事または塗装工事 ※景観手続きが必要です」が、そのまま入っています。補助率が2分の1なので、外壁塗装のような大きい工事では、こちらのほうが金額は大きくなります(100万円の工事なら30万円まで)。ただし先着10件という枠の小ささと、転入という条件が壁です。

令和6年4月から「近居」も対象に入りました。——親世帯と同居しなくても、市内に中古の戸建を買って近くに住む場合が加わっています。ただしこの場合は、購入する住宅が中古家屋であることが分かる書類や、売買契約書の写し(特約を含むすべてのもの)が要ります。

2世帯のほうも、景観の説明がついています。——しかもこちらのほうが踏み込んだ書き方です。「※景観の記載がある工事:建物の外観を変更する修繕や色彩の変更(塗装工事や外壁の張り替え等)を伴う工事は、工事を始める前に景観協議・景観法の届出が必要です。また、外観に使用する色彩は、色彩基準に適合させる必要があります。届出をし、『着手可能日に関する通知書』の交付を受けてから工事を始めてください。」

「着手可能日に関する通知書」——この通知が来るまで、塗り始められません。横須賀で外壁塗装をするうえで、いちばん覚えておくべき言葉かもしれません。

この制度は「ご好評につき上限に達している」年があります。——市民の声への回答では「なお、令和7年度の本補助金はご好評につき、申請の上限に達しているため、今年度の申請はできません」と説明されていました。先着10件は、思っている以上に早く埋まります。

市が「なぜ横須賀には無いのか」に答えた記録が残っています

横須賀市には「ボイスバンク」という仕組みがあります。市民から届いた意見と、市の回答を公開しているものです。そこに、外壁塗装の助成金についてのやりとりが残っています。

【市民の声・VOICE NO.9361/2026年1月15日受付】
「私の自宅は10年が経ち、いわゆる10年点検ということで、この度屋根及び外壁塗装工事を行うこととなりました。他の市などでは外壁塗装工事に市から助成金が出ているところがあるのですが、なぜ横須賀市では無いのでしょうか。外壁塗装工事は金額もかかり、横須賀市の各家々が綺麗になれば街も魅力的になり、移住する人も増えて人口増加に繋がると思います。」

【市の回答/都市部まちなみ景観課】
「外壁塗装工事など個人住宅のリフォーム・改修に対する本市の助成制度につきましては、基本的には市が行う様々な政策の目的に応じて各種あり、補助金の交付要件がそれぞれ異なります。外壁や屋根を塗装したら無条件で補助金が出るという制度ではありませんが、以下のような助成制度があります。

この回答は、助成金の探し方そのものを説明しています。——「市が行う様々な政策の目的に応じて各種あり」。つまり塗装のための補助金という枠はなく、高齢者施策・空き家対策・省エネ・耐震といった目的の制度の中に、たまたま塗装が対象工事として含まれている、という構造です。これは横須賀に限った話ではなく、全国どこでも同じです全国の助成金の探し方)。

そして回答の最後に、いちばん大事な一文があります。——「なお、本市の補助金は、原則として事前申請となっており、申請・交付決定前に工事に着手していた場合は、対象外になりますのでご注意ください。」市が繰り返し書いていることです。先に契約して、あとから補助を探す——この順番だと、横須賀ではまず間に合いません。

併用できないもの——介護保険・住宅省エネ2026キャンペーン

高齢者住宅リフォーム補助金には、はっきりした併用制限があります。

「介護保険住宅改修費、重度障害者住宅設備改良費、その他、市が行う他の補助制度等との併用はできません。」
「国が行う『住宅省エネ2026キャンペーン』との併用はできません。」
(横須賀市 高齢者住宅リフォーム補助金)

国の住宅省エネキャンペーンと併用できない、という点は確認しておく価値があります。——外壁塗装そのものは省エネキャンペーンの対象ではありませんが、窓の断熱改修(内窓など)を一緒にやる計画だと、どちらを使うかを選ぶことになります。窓の補助は金額が大きくなりやすいので、10万円と比べてどちらが得かを先に計算してください。

手すりの取り付けや段差解消を同時に考えている場合も注意です。——それらは介護保険の住宅改修費(上限20万円・自己負担1〜3割)の対象になることがあります。同一の工事では両方使えません。ただし「同一の工事」でなければ切り分けられると読めるので、外壁塗装は市の補助、浴室の手すりは介護保険という組み方ができるかどうかは、担当課に確認してください。

なお2世帯住宅リフォーム等補助金のほうは、書き方が少し違います。——「※介護保険住宅改修費・介護予防住宅改修費、重度障害者住宅設備改良費の支給対象となる工事と同一の工事は対象になりません」。こちらは「同一の工事は」と限定されています。制度ごとに文言が違うので、その制度の要項を読んでください。

落とし穴は4つ——事前申請・7月以降・本店・領収書の宛名

ここまで読んできた内容を、失敗しやすい順に並べ直します。

落とし穴市の言い方どうするか
①先に工事を始めてしまう「市の交付決定を受ける前に実施(着手)した工事は対象外です」4〜5月に申請 → 6月下旬の交付決定通知書を受け取ってから契約・着工
②景観の40日を数え忘れる「工事着手の40日前までに景観協議書を提出してください」色を先に決める。交付決定を待つ間に色とマンセル値を用意しておく
③市外に本店のある業者に頼む「『支店』や『営業所』が市内にあっても…対象外です」見積もりを取る段階で本店所在地を確認する
④領収書の宛名が違う「宛名(フルネームの記載)が補助金申請者と同一のもの」支払い時に申請者のフルネームでと業者に伝える

②が横須賀に特有の落とし穴です。——市は「※7月以降に実施するリフォーム工事のご計画をお願いいたします。」と書いています。交付決定が6月下旬、そこから景観の40日を足すと、実際に足場が組めるのは8月以降という計算になります。外壁塗装は真夏と真冬を避けたい工事ですから、秋(9〜11月)を狙うのが横須賀では現実的です(外壁塗装に向いている季節)。

逆算するとこうなります。——4月に申請 → 6月15日抽選 → 6月下旬に交付決定 → 7月上旬に色を確定してマンセル値をもらう → 7月中旬に景観協議書を提出 → 8月下旬に着手可能 → 9月に施工 → 10月に実績報告 → 11月に入金。ここまでで7か月です。横須賀の補助を使うというのは、そういう時間軸の話だと思っておいてください。

抽選に外れた年の、費用の下げ方

300件の抽選です。令和8年度は申請が300件を超えたため抽選会が行われました——つまり申し込んでも外れた人がいます。そのうえ令和8年度の受付は、もう終わっています。補助が無い前提でも、費用は下げられます。

いちばん効くのは、同じ条件で複数社に見積もりを出してもらうことです。——「外壁塗装一式 90万円」としか書かれていない見積書では、2社を並べても比べられません。外壁◯㎡、屋根◯㎡、付帯部◯m、足場◯㎡。数量が入っているかどうかを見てください塗装面積の出し方同じ条件で複数社に出してもらう)。

横須賀は海に近い市です。——三浦半島の東側は東京湾、西側は相模湾に面していて、沿岸部では塩害と潮風による劣化を考える必要があります(塩害地域の外壁塗装)。高台や谷戸(やと)の斜面地が多いのも横須賀の地形の特徴で、足場の組み方が平地より難しくなる敷地があります。見積書の足場代が他社と大きく違うときは、その理由を聞いてください。単に高いのか、その敷地では実際に手間がかかるのか、で意味が変わります(費用の内訳と足場代)。

塗料のグレードで大きく変わります。——シリコンとフッ素では、初期費用も持ちも違います。「一番いいものを」ではなく、あと何年その家に住むかから逆算するのが現実的です塗料の選び方条件を入れて概算を出す)。

そして、訪問販売には市が名指しで注意喚起をしています。——「横須賀市では、電話や訪問によるリフォームの勧誘・勧誘の委託などは一切行っておりません。突然の訪問業者や点検商法には十分ご注意ください。突然訪問してきたリフォーム業者には安易に点検させないようにしましょう。」

市はさらに相談窓口も用意しています。住宅相談は毎週金曜13時〜16時、市役所本庁舎1階市民ホール横(黄色いのぼりが目印)で予約不要、地元の工務店等が所属する建築組合などが答えます(建築指導課 046-822-8319)。契約でもめたときは消費生活センター(相談専用 046-821-1314)で、毎月第2・第4水曜日に「住宅関連の消費者トラブル相談会」(予約制)も開かれています。

「横須賀市の助成金が使えます」と言われたら、聞くことは3つです。——①制度名は何か ②御社の本店は横須賀市内か ③景観協議はそちらで用意してもらえるか。この3つに具体的に答えられない相手なら、その話は置いておいてください。

よくある質問

横須賀市で、外壁塗装に助成金は出ますか?

出ます。高齢者住宅リフォーム補助金の対象工事一覧に「6 外壁の張替え工事又は塗装工事」「5 屋根のふき替え工事、塗装工事又は防水工事」がそのまま載っています。税抜20万円以上の工事に一律10万円で、令和8年度は抽選300件でした。

いくらもらえますか?工事費に比例しますか?

比例しません。「税抜き20万円以上の対象工事に対して、一律10万円を補助」です。20万円の工事でも300万円の工事でも10万円で同じです。

誰が申請できますか?

横須賀市内に自ら所有する住宅に住んでいて、申請日時点で65歳以上の方と同居している方です。申請者自身が65歳以上の場合も含みます。市のチラシでは「住宅の所有者は65歳未満だが、申請日時点で65歳以上の方が居住(同居)している方」も対象と書かれています。

令和8年度はまだ申請できますか?

できません。受付は令和8年4月1日から5月29日までで、申請が300件を超えたため6月15日に抽選会が行われ、すでに終了しています。次があるかは市の発表待ちです。市は「広報よこすか4月号に掲載されます」と案内しています。

外壁を今と同じ色で塗り直すのですが、景観の届出は要りますか?

要ります。市の資料に「※外壁を同じ色で塗りなおす場合も対象になります。」と明記されています。様式の記入方法でも、塗装の場合は「既存の色と同じ色に塗る場合も含みます」と注記されています。

景観の届出はいつまでに出しますか?

工事着手の40日前までです。市は「色彩基準に適合する計画とし、工事着手の40日前までに景観協議書を提出してください」と書いています。「色彩基準に適合している場合、手続きに要する時間は短縮される可能性があります」とも書かれています。

景観の届出には何を出しますか?

工事着手前に5点です。景観協議書(第7号様式)、景観計画区域内行為届出書(第13号様式)、景観チェックシート(色彩計画)(第15号様式)、工事箇所が分かる写真、着手届(第16号様式)。工事完了後に完了届(第20号様式)と完了状況が分かる写真を提出します。

マンセル値は自分で調べるのですか?

市は「材料の種類と色彩(マンセル値)を記入(施工会社に確認し、記入してください)」と書いています。施工会社に聞く前提です。市の記入例は瓦葺が「N 4」、リシン吹付けが「10YR 7 0.5」です。

市外の塗装店に頼んでも補助は出ますか?

出ません。「横須賀市に本店(本拠地)のある事業者に依頼」が条件です。市のチラシは「『支店』や『営業所』が市内にあっても、『本店』や『本社』が市内にない事業者が工事を行う場合は対象外です」とはっきり書いています。

見積書をもらう前に工事を始めてしまいました

対象外になります。市は「市の交付決定を受ける前に実施(着手)した工事は対象外です」と繰り返し書いています。市民の声への回答でも「本市の補助金は、原則として事前申請となっており、申請・交付決定前に工事に着手していた場合は、対象外になります」と答えています。

工事はいつから始められますか?

交付決定が6月下旬なので、それ以降です。市のリーフレットは「※7月以降に実施するリフォーム工事のご計画をお願いいたします。」と書いています。

過去に同じ補助を受けたことがあります

同一の住宅1戸につき1回限りです。令和4年度から令和7年度にこの補助金を受けてリフォームを行った住宅は対象外になります。

国の住宅省エネキャンペーンと一緒に使えますか?

使えません。市は「国が行う『住宅省エネ2026キャンペーン』との併用はできません」と書いています。介護保険住宅改修費、重度障害者住宅設備改良費、市が行う他の補助制度との併用もできません。

補助金はいつ振り込まれますか?

実績報告書の提出から約3週間程度が見込みです。提出期限は工事完了日(工事代金支払日)から30日以内で、30日を経過する前に令和9年2月26日が来る場合はその日までです。

工事後に市の人が家に来ることはありますか?

あります。市は「提出いただいた写真などで確認できない場合は、職員がお家に訪問してリフォーム箇所の確認をさせていただくことがあります」と書いています。

見積書と領収書の金額がずれてしまいました

内訳が分かる書類を添えます。市は「申請時に提出した見積書と領収書の金額が異なる場合は、領収金額の内訳が分かる請求書・内訳書等を一緒に提出してください」と書いています。領収書の宛名はフルネームで申請者と同一である必要があります。

2世帯住宅リフォーム等補助金でも外壁塗装は対象ですか?

対象です。対象工事の表は高齢者住宅リフォーム補助金とほぼ同じで、「6 外壁の張替え工事または塗装工事 ※景観手続きが必要です」が入っています。リフォーム費用の2分の1、最大30万円で、先着10件です。

「横須賀市の助成金が使えます」と電話がありました

市は「電話や訪問によるリフォームの勧誘・勧誘の委託などは一切行っておりません」と明言しています。制度名と、その業者の本店が横須賀市内にあるかを確認してください。市の住宅相談は毎週金曜13時から16時、市役所本庁舎1階市民ホール横(予約不要)です。

参考にした情報

  • 横須賀市「高齢者の住宅リフォームに補助します(令和8年度高齢者住宅リフォーム補助金)」(更新日:2026年6月25日/ページID:84083)
  • 横須賀市「令和8年度 横須賀市 高齢者住宅リフォーム補助金」リーフレット(PDF)
  • 横須賀市「景観に関する手続きについて」(PDF)/景観チェックシート(色彩計画)記入方法
  • 横須賀市「高齢者住宅リフォーム補助金 交付までの流れ」(PDF)
  • 横須賀市「2世帯住宅リフォーム等補助金~市外から転入する子ども家族を応援!~」(更新日:2026年4月17日/ページID:49092)
  • 横須賀市 ボイスバンク「一般住宅外装塗装工事の補助について」VOICE NO.9361(2026年1月15日受付/都市部まちなみ景観課)

本ページは2026年9月2日時点で横須賀市が公開している情報をもとにまとめたものです。制度は年度ごとに変わります。申請の前に、必ず市の最新のページと要項をご確認ください。お問い合わせは都市部まちなみ景観課(補助金:046-822-8077/景観:046-822-8377)へ。