可児市の外壁塗装|助成金・費用相場・業者選び

可児市は、外壁塗装を考えるうえで岐阜県内では恵まれた市です。市の助成制度が使える可能性があり、そのぶん業者選びの考え方が他の市とは変わります。順番に整理していきます。

このページの内容

可児市は「助成金が使える可能性がある市」

岐阜県内の多くの市には、外壁塗装に使える市独自の助成金がありません(岐阜市・各務原市にはありません)。そのなかで可児市は、「住宅新築リフォーム助成事業」という市独自の制度があり、令和8年度も実施中という点で恵まれています。

助成額工事費の5%(上限10万円)
上乗せ18歳以下の子ども・妊婦1人につき5万円(人数の上限なし)
もらえるもの現金ではなく地域通貨「Kマネー」(市内の指定店舗で使える商品券)
大前提市内に本社がある業者に依頼契約後30日以内かつ着工前に申請/工事50万円以上(税抜)

対象工事は「住宅の新築・増築・改築・修繕・模様替え」とされ、除外リストに外壁塗装は含まれていません。ただし個別の可否は市の判断になるため、契約前に商工振興課への確認が必要です。条件や申請の流れは可児市の助成金ページで詳しく解説しています。

助成金を使うなら、業者選びの順番が変わる

ここが可児市ならではのポイントです。この助成金には「市内に本社を有する法人、または市内に住民票のある個人事業者」という条件があります。市内に支店や営業所があっても、本社が市外なら対象外です。

つまり、可児市で助成金を使いたい場合、業者選びは次のどちらかになります。

選び方メリットデメリット
市内業者に絞る助成金(最大10万円+子育て上乗せ)を受けられる選択肢が狭まる。相見積もりの母数が減る
市外も含めて選ぶ候補が増え、価格・技術で比較しやすい助成金は受けられない

どちらが得かは一概には言えません。外壁塗装は同じ工事でも会社によって数十万円の差が出ることがあるため、助成金10万円のために選択肢を狭めた結果、かえって高くついたということも起こり得ます。おすすめは、市内業者・市外業者の両方から見積もりを取って、助成金を含めた最終的な支払額で比べることです。

子育て世帯の場合は上乗せがあります。子ども2人なら10万円+10万円で最大20万円相当になるため、市内業者を優先する価値は高くなります。

可児市の気候と外壁の傷み方

可児市は岐阜県の中南部、内陸の盆地状の地形に位置し、北部はおおむね平坦、南部は丘陵地が広がります。内陸のため夏と冬、朝と昼の寒暖差が大きいのが特徴です。隣接する多治見市が国内有数の高温を記録する地域として知られるとおり、夏の暑さは厳しくなります。

可児市の外壁でいちばん効いてくるのは寒暖差です。隣接する多治見の平年値を見ると、8月の日最高気温は33.2℃、1月の日最低気温は−0.8℃。年間で34℃以上の差があり、しかも1日のなかでも朝晩と日中の差が大きくなります。

外壁材はこの温度差で膨張と収縮を繰り返します。その動きを最初に受け止めるのが、ボードとボードの間を埋めているシーリング(目地)です。寒暖差の大きい土地では、外壁の色より先にシーリングが痩せたり切れたりします。

ご自宅を見るときは、まず縦の目地を指で押してみてください。硬くなっていたり、ひび割れて隙間ができていたりしたら、塗り替えを考える時期です。ここが切れていると、外壁の内側に雨水が回ります。塗装より先に、シーリングの打ち替えが必要かどうかを見てもらってください。

出典:気象庁「過去の気象データ検索」多治見(岐阜県)の平年値(統計期間1991〜2020年)。可児市には気象庁の観測地点がないため、隣接する多治見の値を参考にしています。

可児市の外壁塗装の費用相場

外壁塗装の費用は、地域よりも「工事の範囲」と「塗料のグレード」で決まります。30坪前後の2階建てで、下地処理から3回塗りまできちんと行った場合の目安です。

工事の範囲・塗料費用の目安(税込)助成金(5%)の目安
外壁のみ・シリコン/ラジカル約100〜130万円約5〜6.5万円
外壁+屋根・ラジカル約130〜160万円約6.5〜8万円
外壁+屋根・フッ素/無機約160〜200万円上限10万円に到達

助成金の額は工事費(税抜)の5%で計算され、上限は10万円です。上の表は目安であり、実際の交付額・対象可否は市の審査によります。

表を見ると分かるとおり、助成金だけで工事費が劇的に安くなるわけではありません。工事の範囲や塗料のグレードを一段変えるほうが、金額へのインパクトは大きくなります。内訳の見方、2026年の値上がり事情、塗料グレード別の耐用年数は相場・費用ガイドで解説しています。

塗装に向く季節

塗料メーカーは気温5℃以下・湿度85%以上では塗装しないことを仕様書で定めています。可児市の場合、春(4〜5月)と秋(10〜11月)が気温・湿度とも安定していて工事しやすい時期です。梅雨時は雨で工程が止まりやすく、真夏は猛暑で作業効率が落ち、冬は朝の冷え込みで着手が遅れる日が出ます。

ただし、助成金を使う場合は時期よりも申請のタイミングのほうが重要です。契約から30日以内かつ着工前に申請する必要があるため、「良い季節に工事したい」なら、その1〜2か月前から業者選びと契約を進める段取りになります。予算がなくなり次第終了する制度でもあるため、年度の後半になるほど残額のリスクが上がります。

可児市ならではの、業者への質問

業者選びの一般的なチェック項目(清潔感、見積書の見方、契約を急がせないかなど)は業者選びガイドにまとめています。ここでは可児市で聞いておくと差が出る質問を挙げます。

  • 「助成金の申請もお願いできますか」:可児市の制度では、申請書類の提出を施工業者が代行できます。市内業者なら制度に慣れていることが多く、この質問への答え方で経験値が分かります。「毎年やっています」と即答する業者は、市内で実績を積んでいる証拠です
  • 「御社の本社は可児市内ですか」:助成の条件は「市内に本社がある法人、または市内に住民票のある個人事業者」です。営業所が市内にあっても本社が市外なら対象外になるため、最初に確認しておくと後で困りません
  • 「契約から着工まで、どのくらい空けられますか」:申請は契約後30日以内・着工前に出す必要があります。すぐ着工したがる業者だと申請が間に合わないおそれがあります

周辺の町にお住まいの方へ

可児市の周辺(御嵩町・坂祝町・川辺町・八百津町など)にお住まいの場合、可児市の助成金は使えません。助成金は住んでいる市町村の制度が適用されるためです。お住まいの町の制度については、各町の公式サイトでご確認ください。

一方、気候の条件や費用相場、業者選びの考え方はこのページの内容がそのまま当てはまります。可児市内の業者は周辺の町も営業範囲に入れていることが多いため、見積もりを取るときは出張費が別途かかるかを最初に確認しておくと安心です。

参考にした情報

  • 可児市公式ウェブサイト「可児市住宅新築リフォーム助成事業の申請受付について」および事業案内
  • 可児市公式ウェブサイト「可児市の概要」(地形に関する記述)
  • 気象庁「過去の気象データ検索」岐阜(岐阜県)の平年値(統計期間1991〜2020年)
  • 外壁塗装の費用相場に関する複数の公開資料および業界調査(2026年時点)

費用・助成額はいずれも目安です。助成金の対象可否や交付額は可児市の審査によります。最終確認日:2026年8月15日。