広告当サイトはアフィリエイト広告を利用しています
付帯部(軒天・鉄部)の塗装単価——なぜ外壁より高いのか、メーカーの数字で説明します
見積書を開いて、「外壁 2,800円/㎡」の下に「鉄部 6,000円/㎡」と書いてあった。同じ塗装なのに、なぜ細かい部分のほうが高いのか——手元に見積書がある方は、たいていここで止まります。答えは「面積が小さいから」で、しかもそれはメーカー自身が数字で公表しています。エスケー化研の設計価格表は、同じ製品について「50㎡の場合、◯◯円/㎡となります」という注記を何か所にも付けていて、その倍率はどれも1.80倍です。このページでは、その仕組みと、公表されている部位別の単価、そして見積書での確かめ方を並べます。
このページの内容全10項目
先に結論——付帯部の単価が高いのは、面積が小さいからです
エスケー化研の設計価格表(2026年度版)は、いくつもの製品にこういう注記を付けています。
「50㎡の場合、5,620円/㎡となります」(セラミガードNEO・基礎巾木用/表の設計価格は3,120円/㎡)
同じ製品なのに、面積が小さいと単価が上がる。この注記は表全体で8か所あり(全37ページを数えました)、倍率はどれも1.80倍でした。下の表は、そのうち用途の違う7件です。
| 製品(用途) | 表の設計価格 | 50㎡の場合 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| セラミガードNEO(基礎巾木用) | 3,120円/㎡ | 5,620円/㎡ | 1.80倍 |
| ベースプロテクト(基礎巾木専用) | 3,730円/㎡ | 6,710円/㎡ | 1.80倍 |
| サンドプロテクト(基礎巾木専用意匠性) | 6,460円/㎡ | 11,630円/㎡ | 1.80倍 |
| サビフィックス(さび面浸透型プライマー) | 1,590円/㎡ | 2,860円/㎡ | 1.80倍 |
| ミラクNTエポ(さび止め) | 3,600円/㎡ | 6,480円/㎡ | 1.80倍 |
| SKシルバーフレッシュ(鉄柱・避雷針) | 3,800円/㎡ | 6,840円/㎡ | 1.80倍 |
| ミラクプライマーSR(FRP製貯水槽外面) | 1,310円/㎡ | 2,360円/㎡ | 1.80倍 |
出典:エスケー化研「設計価格表2026年度版」(2026年9月12日確認)。表の設計価格は、巻末の注記により「新築下地で同一淡彩色300m²以上を(特に指定がない場合)基準とする材工共の価格」です。
つまり基準は300㎡以上で、50㎡まで下がると1.80倍。——ここに、当サイトが以前から確かめている数字を並べると、段になります。
| 塗る面積 | 単価の倍率 | 根拠 |
|---|---|---|
| 300㎡以上 | 1.00(基準) | 設計価格表の巻末注記 |
| 100㎡ | 1.30倍 | 同表で100㎡の列を持つ3シリーズ(平米単価のページ) |
| 50㎡ | 1.80倍 | 同表の「50㎡の場合」の注記8か所 |
ここで自分の家を当てはめてみてください。30坪前後の戸建てなら、外壁はおおむね100〜150㎡です。ところが軒天や鉄部は、それよりずっと小さい面積です。雨樋の金具、手すり、霧除け、シャッターボックスを全部足しても、外壁1面にも届きません。自宅の数字は、見積書に書かれた㎡数で確かめてください(書かれていなければ、それ自体が最初の確認事項です)。
50㎡で1.80倍なら、数㎡の部位がそれ以上になるのは、値段の付け方として自然です。付帯部の単価が外壁より高いこと自体は、ぼったくりのしるしではありません。
軒天の単価——公表値は2,120〜2,990円/㎡
軒天(のきてん)は、屋根が外壁から張り出した部分の裏側です。エスケー化研は軒天部を独立した用途として設計価格を公表しています。
| 製品名 | 設計価格 | 品種・特徴(メーカー表記) |
|---|---|---|
| 水性エコファイン | 2,120円/㎡ | 耐久性・透湿性/ウールローラー仕上げ |
| ノキフレッシュ | 2,710円/㎡ | 耐久性・透湿性/ウールローラー仕上げ |
| ノキフレッシュセラ | 2,990円/㎡ | 低汚染性・耐久性・透湿性/ウールローラー仕上げ |
出典:エスケー化研「設計価格表2026年度版」軒天部の欄。いずれも下塗材は「−」(指定なし)で掲載されています。
3製品とも「透湿性」が書かれているのが、軒天の特徴です。軒天は湿気の逃げ道になる場所なので、水蒸気を通す塗料が用意されている——外壁用をそのまま塗る部位ではない、ということです。
そしてこの2,120〜2,990円/㎡は、300㎡以上を基準にした数字です。戸建ての軒天は、50㎡よりさらに小さい側になります。見積書の軒天が4,000円台や5,000円台でも、それ自体は不自然ではありません。——確かめるのは金額ではなく、何㎡で見ているかです。
※軒天は、塗膜より先に下地(板そのもの)が傷むことがあります。剥がれ・たわみ・雨染みが出ている場合は、塗るのではなく張り替えの話になります。部位の見分け方は付帯部のページにまとめました。
鉄部の単価——1行では終わりません。積み上げです
鉄部がいちばん誤解されます。見積書に「鉄部 6,000円/㎡」とあったとき、それは1種類の塗料の値段ではありません。さび止めと上塗りを足した数字です。
エスケー化研の設計価格表は、鉄部用塗料を「さび止め」と「上塗り」で別の表にしています。そして表の欄外に、こう書かれています。
「注)2回塗り時は価格は2倍になります。」
| 工程 | 製品名(抜粋) | 設計価格 |
|---|---|---|
| さび止め | 水性エポサビアンダー | 1,070円/㎡ |
| マイルドサビガード/エスケーエポサビα | 1,170円/㎡ | |
| SKマイルドボーセイ | 1,230円/㎡ | |
| ミラクボーセイM(JIS K 5551 A種・B種) | 1,380円/㎡ | |
| 上塗り | 水性エコファイン | 1,890円/㎡ |
| エスケー一液NADウレタン | 2,060円/㎡ | |
| クリーンマイルドウレタン | 2,320円/㎡ | |
| クリーンマイルドシリコン | 2,910円/㎡ | |
| クリーンマイルドフッソ | 3,790円/㎡ | |
| さび止め兼用上塗り | ワンツーマイルドU/ワンツーマイルドSi | 3,260/4,000円/㎡ |
出典:エスケー化研「設計価格表2026年度版」鉄部用塗料の欄。JIS K 5659(鋼構造物用耐候性塗料)の認証品は「ST」が付き、中塗材ST(1,700円/㎡)を含む価格として別に掲載されています。
だから、鉄部の単価はこう組み上がります
いちばん一般的な「さび止め1回+シリコン2回」で計算してみます。
マイルドサビガード 1,170円/㎡ + クリーンマイルドシリコン 2,910×2=5,820円/㎡ = 6,990円/㎡
これが300㎡以上を基準にした数字です。戸建ての鉄部は数㎡なので、実際の見積書がこれを上回ることは普通にあります。
逆に言えば、鉄部が2,000円台で書かれていたら、それは1工程分の値段です。さび止めが入っていないのか、上塗りが1回なのか——どちらなのかを聞いてください。行が分かれていない見積書では、そこが見えません(見積書の付帯部の行を数える)。
※塗り替えの鉄部は「素地ごしらえ」ではなく「下地調整」です。新しい鉄に塗るときの基準(さびも旧塗膜も全部落とす)と、塗り替えの基準(傷んだ所とさびを落とし、生きている塗膜は残す)は別物です。ケレンの等級については鉄部の塗装のページで扱っています。
基礎(巾木)の単価——1.80倍がいちばんはっきり出ます
基礎の立ち上がり部分も、専用の塗材があります。ここは3製品とも50㎡の注記が付いているので、面積で単価が動くことがいちばんはっきり読めます。
| 製品名 | 品種(メーカー表記) | 設計価格 | 50㎡の場合 |
|---|---|---|---|
| セラミガードNEO | 超撥水超耐候形 特殊シリコン変性樹脂塗料 | 3,120円/㎡ | 5,620円/㎡ |
| ベースプロテクト | 基礎巾木専用塗料 | 3,730円/㎡ | 6,710円/㎡ |
| サンドプロテクト | 基礎巾木専用意匠性塗材 | 6,460円/㎡ | 11,630円/㎡ |
出典:同表 基礎巾木用塗材の欄。いずれもシーラー・プライマー込みの価格として掲載されています。備考欄の機能表記は、セラミガードNEOが「撥水性・透湿性・超耐候性・防かび、防藻」、ベースプロテクトとサンドプロテクトが「中性化抑制・透湿性・防かび、防藻」。
「中性化抑制」は、コンクリートの基礎に固有の話です。外壁用の塗料には出てこない言葉で、基礎には基礎の塗材がある——見積書に「基礎 塗装」と1行だけある場合、何を塗るのかを聞く価値があります。
※基礎は塗らない選択もある部位です。湿気の逃げ道をふさぐと、かえって傷むという考え方もあります。「うちの基礎は塗ったほうがいいですか」と、理由つきで答えてもらってください。
破風・雨戸・手すり——「1枚いくら」で書かれる理由と、その中身
この3つは、㎡単価が出てこないことがあります。見積書に「雨戸 4枚」「手すり 1式」「破風 18m」と書かれていて、比べようがない——という声がいちばん多い部分です。
破風(はふ)——まず「何でできているか」で単価が変わります
破風板は素材が3通りあり、使う塗料の系統がまるごと変わります。
| 破風の素材 | 使う塗料の系統 | 公表値の目安 |
|---|---|---|
| 木 | 木部用の下塗材+上塗り | SK木部用下塗材 1,300円/㎡(弱溶剤形木部用下塗材)+上塗り |
| 窯業系 | 外壁と同じ系統 | 外壁の平米単価と同じ表で読めます |
| 金属(ガルバリウム等) | さび止め+上塗り | 上の鉄部の表と同じ積み上げ |
出典:エスケー化研「設計価格表2026年度版」下塗材の欄。いずれも300㎡以上を基準とした材工価格です。
だから、破風で最初に聞くのはこれです。——「うちの破風は、木ですか、窯業系ですか、金属ですか」。ここが決まらないと単価も決まりません。見積書に素材が書かれていない場合、その会社は現地で見分けていない可能性があります。
雨戸・戸袋——国の基準が「係数でよい」と認めています
雨戸が「1枚いくら」で書かれるのには、根拠があります。公共建築数量積算基準は、塗装の数量についてこう書いています。
「建具類、鉄骨等の塗装材による表面処理についての計測・計算は、適切な統計値又は係数値によることができる。」
——国土交通省「公共建築数量積算基準(令和5年改定)」第5編 仕上(12)塗装・吹付材
雨戸は建具です。桟の凹凸まで展開して面積を出すのは現実的でないので、統計値や係数で換算してよい——だから「1枚いくら」になります。つまりこれは手抜きの表記ではありません。
比べ方は1つだけです。枚数をそろえてください。——雨戸が何枚あるか、戸袋も塗るのか。枚数が違う見積書は、1枚の単価が同じでも総額が変わります。そして「雨戸の裏面も塗りますか」——ここは会社で分かれます。
手すり(見積書では「手摺」)——素材と、さび止めの有無で決まります
ベランダの手すりも、上と同じく「鉄骨等」として係数で扱われることがあります。ここで見るのは金額より工程です。
- 素材を聞く——「うちの手すりは鉄ですか、アルミですか」。素材によって使える塗料も、そもそも塗るかどうかも変わります
- 鉄なら、ケレンとさび止めが行として入っているか——手すりは上向きの面があるので水が乗ります。上の鉄部の表のとおり、さび止めと上塗りは別の単価です
- 1式なら、何が含まれるかを聞く——「手すり 1式」の中に、支柱・笠木・格子のどこまで入っているか
※塗り替えの鉄部で行う下地処理は、新しい鉄に塗るときの「素地ごしらえ」とは別の基準です(鉄部の塗装)。
単位が「㎡」「m」「箇所」で割れるのは、国の基準がそう認めているからです
ここまで㎡の単価を並べてきましたが、実際の見積書では、付帯部の単位がそろいません。「雨樋 15m」「庇 3箇所」「雨戸 4枚」——会社ごとにバラバラです。
これは会社がいい加減なのではなく、国の基準がそれを認めているからです。
「塗装改修は、塗装の仕様ごとに区分し、その数量は設計寸法による面積、長さ及び箇所数とする」
——国土交通省「公共建築数量積算基準(令和5年改定)」第7編 改修/第3章 仕上改修(5)塗装改修
同じ基準は、塗装改修を「塗装の新設並びに既存塗装面に塗装をする塗替えをいう」と定義しています。つまり私たちがやる塗り替えは、ここに当てはまります。そして数量の単位は面積・長さ・箇所数の3つが並んでいて、どれか1つに決められていません。
だから、比べるのは「単価」ではなく「仕様と数量」です
上の条文で先に来ているのは、「塗装の仕様ごとに区分し」という部分です。数量の話はその後ろ。順番どおりに読めば、やることは決まります。
- 仕様をそろえる——製品名と塗る回数。「鉄部 一式」ではなく「さび止め◯◯+上塗り◯◯×2回」まで
- 数量をそろえる——㎡なら何㎡、mなら何m、箇所なら何箇所。単位が違う会社どうしは、単価では並べられません
- そのうえで総額で比べる——仕様と数量がそろっていれば、残るのは会社の値付けだけです
※庇(ひさし)のように、単位がとくに割れやすい部位があります。その数え方は付帯部のページで詳しく扱っています。
自分の見積書で確かめる4つの手順
ここまでの数字を、手元の見積書に当てるだけです。
| 手順 | 見るところ | そろっていないときに聞くこと |
|---|---|---|
| 1. 部位が並んでいるか | 軒天・破風・雨樋・雨戸・水切り・庇・基礎・手すりが行として書かれているか | 「付帯部一式の中身を教えてください」 |
| 2. 数量が入っているか | 各行に㎡・m・箇所のどれかが書いてあるか | 「軒天は何㎡で見ていますか」 |
| 3. 鉄部の工程が分かれているか | さび止めと上塗りが別の行か。上塗りが何回か | 「さび止めの製品名と、上塗りは何回ですか」 |
| 4. 製品名が書いてあるか | 部位ごとの製品名。上の表と照らせる | 「軒天に使う製品名を教えてください」 |
4つそろえば、あとは他社の見積書と横に並べるだけです。——ここまで書いてくる会社と、「付帯部一式 15万円」で終わる会社では、そもそも比べる土台が違います。同じ家について複数社に出してもらうと、その差がそのまま見えます。
この表を使ってはいけない場面
メーカーの公表値を「相場」として使うのは、間違いです。理由は、メーカー自身が巻末に書いています。
- 「設計価格には、法定福利費、下地調整費、足場代、養生費、運搬費、諸経費は含まれておりません」——付帯部でも同じです。ケレンや洗浄は、この単価の外側です
- 「改装の場合は下地の状況や仕様により割高になりますので予めご了承ください」——塗り替えは「改装」です。新築下地を基準にした数字より高くなる、とメーカーが言っています
- 「淡色をベースに積算しています。濃色及び特殊鮮明色については割高となる場合があります」——破風や雨樋を濃い色にする家は多いので、ここも効きます
- 「設計価格には、消費税は含まれておりません」
出典:エスケー化研「設計価格表2026年度版」巻末注記。同表は「設計価格は、2026年5月に算出しております」とも書いています。
だから、この表は「自分の見積書が説明できる形かどうか」を確かめる物差しです。金額そのものの正解表ではありません。——正解は、同じ条件で何社かに出してもらったときに、はじめて自分の家の数字として出てきます。
よくある質問
軒天の塗装単価の相場はいくらですか?
メーカーの公表値では2,120〜2,990円/㎡です。——エスケー化研の設計価格表で、軒天部として載っているのが水性エコファイン2,120円/㎡、ノキフレッシュ2,710円/㎡、ノキフレッシュセラ2,990円/㎡。ただしこれは300㎡以上を基準にした材工価格です。同じ表が「50㎡の場合は1.80倍」と示していて、戸建ての軒天はそれよりさらに小さいので、見積書がこれより高いこと自体は不自然ではありません。
鉄部の塗装単価はいくらですか?
1つの数字では出ません。さび止めと上塗りの積み上げです。——エスケー化研の公表値でいえば、さび止めが1,070〜1,380円/㎡、上塗りが1,890〜3,790円/㎡。表の欄外に「2回塗り時は価格は2倍になります」と書かれているので、さび止め1回+シリコン2回なら1,170+2,910×2=6,990円/㎡という積み上げになります。
なぜ付帯部のほうが外壁より単価が高いのですか?
塗る面積が小さいからです。——エスケー化研の設計価格表は、同じ製品について「50㎡の場合、◯◯円/㎡となります」という注記を8か所に付けていて、倍率はどれも1.80倍です。基準は300㎡以上で、戸建ての軒天や鉄部はそれよりはるかに小さい面積です。単価が上がるのは値段の付け方として自然です。高いこと自体は、ぼったくりのしるしではありません。
見積書の「付帯部一式」は、そのままで大丈夫ですか?
中身を聞いてください。——嫌がる会社はまずいませんし、聞いた内容は書面に残せます。確かめるのは4つです。部位が行として並んでいるか/各行に数量(㎡・m・箇所)があるか/鉄部のさび止めと上塗りが分かれているか/製品名が書いてあるか。この4つがそろうと、他社の見積書と横に並べられます。
会社によって「㎡」「m」「箇所」と単位が違います。おかしいですか?
おかしくありません。国の基準がその3つを認めています。——公共建築数量積算基準(令和5年改定)は、塗装改修の数量を「設計寸法による面積、長さ及び箇所数とする」と定めています。ただし単位が違う見積書どうしは、単価では比べられません。その場合は、仕様(製品名と回数)と数量をそろえてから総額で比べてください。
基礎(きそ)は塗ったほうがいいですか?
塗らない選択もあります。——基礎には専用の塗材があり、エスケー化研の公表値でセラミガードNEO3,120円/㎡、ベースプロテクト3,730円/㎡、サンドプロテクト6,460円/㎡(いずれも300㎡以上の基準・50㎡なら1.80倍)。備考には「中性化抑制」「透湿性」と書かれていて、外壁用とは狙いが違います。湿気の逃げ道をふさぐことを避ける考え方もあるので、「うちの基礎は塗ったほうがいいですか」と理由つきで答えてもらってください。
メーカーの単価×面積で、付帯部の金額を計算できますか?
できません。——同じ表に「設計価格には、法定福利費、下地調整費、足場代、養生費、運搬費、諸経費は含まれておりません」と書かれています。付帯部で大きいのは下地調整費で、鉄部のケレン(さび落とし)はここに入ります。さらに「改装の場合は下地の状況や仕様により割高になります」とも書かれています。
濃い色にすると高くなりますか?
メーカーが「割高となる場合があります」と書いています。——設計価格表の巻末に「淡色をベースに積算しています。濃色及び特殊鮮明色については割高となる場合があります」とあります。破風や雨樋を濃い色で締めるのは定番の組み合わせなので、色を決めるときに追加があるかを確認してください。
付帯部だけ後から塗ってもらえますか?
できますが、高い所は足場がもう一度必要になります。——足場代は面積ではなく1回ごとにかかるので、付帯部だけのために組み直すと割に合いません。外壁の工事と同時に決め切るのがいちばん安く済みます(足場代の考え方)。
参考にした情報
- エスケー化研「設計価格表2026年度版」(2026年9月12日確認)——軒天部(水性エコファイン2,120円/㎡・ノキフレッシュ2,710円/㎡・ノキフレッシュセラ2,990円/㎡)、鉄部用塗料のさび止めと上塗りの各設計価格および「注)2回塗り時は価格は2倍になります。」の欄外注記、基礎巾木用塗材3製品と「50㎡の場合、◯◯円/㎡となります」の注記、巻末の「設計価格は、新築下地で同一淡彩色300m²以上を(特に指定がない場合)基準とする材工共の価格です」「設計価格には、法定福利費、下地調整費、足場代、養生費、運搬費、諸経費は含まれておりません」「改装の場合は下地の状況や仕様により割高になりますので予めご了承ください」「淡色をベースに積算しています。濃色及び特殊鮮明色については割高となる場合があります」「設計価格には、消費税は含まれておりません」「設計価格は、2026年5月に算出しております」の各注記
- 国土交通省「公共建築数量積算基準(令和5年改定)」——第7編 改修 第3章 仕上改修(5)塗装改修「塗装改修とは、塗装の新設並びに既存塗装面に塗装をする塗替えをいう」「塗装改修は、塗装の仕様ごとに区分し、その数量は設計寸法による面積、長さ及び箇所数とする」
単価はいずれもメーカーの公表値で、そのまま見積もりの金額になるものではありません。実際の金額は建物の状態・形状・立地・依頼する会社によって変わります。最終確認日:2026年9月12日。