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仙台市の外壁塗装に助成金は出る?——2つの制度で、申請の順番が真逆でした

仙台市には住宅の補助が2つあります。そして申請の順番が正反対でした。——省エネのほうは「申込書提出日までに、工事が完了していることが要件」。耐震のほうは「交付決定前に工事契約または工事着手してしまうと、補助金が受けられなくなります」知らずに動くと、どちらか一方は必ず外します。外壁塗装が対象になるのかを含めて、市の公式情報で確かめました。

このページの内容

先に結論——2つの制度で、申請の順番が真逆です

①仙台市に、外壁塗装そのものへの補助はありません
②ただし「せんだい健幸省エネ住宅補助金」があります——壁・屋根・天井の断熱改修で上限30万円。ただし断熱材の工事で、塗装は入りません
③その省エネ補助は「工事が完了していること」が申込の条件です——先に工事、あとから申込
④耐震補助は逆です——交付決定前に契約・着手すると受けられません
⑤耐震は工事費144万円(税抜)までの5分の4、限度額115万円。令和8年度から平成12年5月31日以前の住宅まで対象が広がりました

「工事してから申し込む」制度と「申し込んでから工事する」制度

ここを取り違えると、補助が受けられません。仙台市の2つの制度は、順番が正反対です。

制度市の記載順番
せんだい健幸省エネ住宅補助金「申込書提出日までに、工事が完了していることが要件です。対象となる工事が申込書提出日までに完了していない場合、補助金の交付はできません。」工事 → 申込
戸建木造住宅耐震改修工事補助金「工事契約及び工事着手前に、区役所街並み形成課までご連絡下さい。補助金の交付決定前に工事契約または工事着手してしまうと、補助金が受けられなくなりますのでご注意ください。」申込 → 交付決定 → 契約・工事

当サイトは13の市を同じ手順で調べてきましたが、「工事完了後に申し込む」型はここだけでした。——ほかの市の助成金は、ほぼ例外なく「交付決定前に着手すると対象外」です(申請の順番)。

だから、仙台市では「どちらの制度を使うか」を先に決める必要があります。——耐震のつもりで工事を始めてしまうと、耐震補助は受けられません。逆に、省エネ補助を狙って申込を先にしても、工事が終わっていなければ受け付けられません。

せんだい健幸省エネ住宅補助金——壁の断熱で30万円

「健幸」という名前のとおり、断熱と健康を結びつけた制度です。令和8年度の予算は4,000万円

改修部位要件上限額
熱貫流率1.5以下となる改修工事(国の先進的窓リノベ事業における窓の性能区分S以上)100,000円
床、壁、屋根・天井既存の断熱材は含めず、平均熱抵抗値2.0以上の改修工事(床は1.0以上、基礎断熱は0.5以上)300,000円
LED照明交換工事上記いずれか一つ以上の断熱改修工事に併せて実施する電気工事。電球または照明器具の交換のみは対象外50,000円

外壁塗装は対象になりません。——「壁」の要件は「平均熱抵抗値2.0以上」です。これは断熱材を入れる工事の数値で、塗料で届く値ではありません(遮熱塗料・断熱塗料に効果はあるのか)。「壁の改修に30万円出る」という部分だけを読むと、勘違いが起きます。

ほかの条件も確認しておいてください。——市内に住所があること/市税を滞納していないこと/同一年度内に申請を行っていないこと/市が実施する他の補助金の交付決定を受けていないこと。そして令和8年4月1日以降に工事着手したものが対象です。

第2回の申込が、9月1日から10日まで出ています

この補助は、年3回に分けて募集されます。そして各回で抽選です。

期間予算額申込額
第1回令和8年6月1日〜6月10日12,000,000円15,971,000円(予算超過)
第2回令和8年9月1日〜9月10日13,000,000円
第3回令和8年12月1日〜12月10日15,000,000円

第1回は予算1,200万円に対して申込が1,597万1,000円。——3割ほど超過して、抽選になっています。市は補欠の繰上げも行ったと書いています。

そして「申請は1回限り」です。——市は「抽選で落選となった場合も、次の回での再申請はできません」と明記しています。1回勝負です。どの回に出すかを選べますが、外れたらそれで終わりになります。

申込は郵送か電子申請(せんだいオンラインシステム)。受付期間のみ受け付けで、各回締め切り日必着。市は「受付期間前の提出はしないでください」とも書いています。問い合わせ先はせんだいエコトク補助金事務局(022-393-7951/平日9時〜17時)です。

耐震改修は115万円。対象が平成12年5月まで広がりました

仙台市戸建木造住宅耐震改修工事補助金交付事業です。令和8年度に対象が拡充されました。

項目内容
補助額対象工事費(144万円・税抜まで)の5分の4。限度額115万円(【リ・バース60】利子補給を利用する場合は575,000円)
建築時期平成12年5月31日以前に建てられたもの(令和8年度より拡充
規模・構造2階建て以下の木造の個人住宅。ツーバイフォー構法・丸太組構法・プレハブ構法は対象外。用途がアパート、長屋も対象外
診断結果耐震診断の結果、上部構造評点が1.0未満のもの、または地盤・基礎に重大な注意事項の指摘があったもの
申込受付期限令和8年12月15日

115万円という数字は、他市とも揃っています。——当サイトが調べた13市のうち10市が上限115万円でした。国の交付金の枠組みが共通しているためだと考えられます。

「144万円(税抜)まで」という書き方に注目してください。——144万円×0.8=115.2万円。つまり工事費が144万円を超えても、補助は115万円で頭打ちになります。静岡市は同じことを「143万7,500円以上で上限に届く」と下から書いていました。言い方が違うだけで、中身は同じです。

国の制度との併用に注意。市は「同一の工事で本市の補助制度を利用する場合は、国の補助制度との併用は原則できません」と書いています(長期優良住宅化リフォーム推進事業)。ただし「工事箇所を明確に区分することで併用が可能となる場合もある」とも。

「耐震以外の工事」に10万円が上乗せできる枠があります

ここが、外壁塗装を考えている方にいちばん関係するかもしれません。仙台市には、耐震改修に上乗せできる別の補助があります。

仙台市戸建木造住宅耐震改修工事促進補助金交付事業
「耐震改修工事以外の、工事費が10万円以上の工事を行う場合」
【対象工事費(144万円(税抜)まで)の115分の8(限度額:10万円)】

「耐震改修工事以外の工事」——ここに何が入るかが問題です。——市のページには、この一文以上の説明がありません。外壁塗装が含まれるかどうかは、要綱を確認するか、区役所の街並み形成課に聞く必要があります。

当サイトは「外壁塗装も対象です」とは書きません。——確認できていないからです。ただし「耐震改修と一緒に、10万円以上の別の工事をするなら、最大10万円が上乗せできる枠がある」ことは事実です。耐震改修を検討していて、外壁も塗る予定があるなら、事前相談のときに「外壁塗装はこの促進補助の対象になりますか」と聞いてみる価値があります。

問い合わせ先は、お住まいの区の街並み形成課です。——青葉区022-225-7211/宮城野区022-291-2111/若林区022-282-1111/太白区022-247-1111/泉区022-372-3111(いずれも代表番号)。市は「補助金の交付申請にあたっては、各区街並み形成課と事前相談をお願いします」と書いています。

写真を撮る習慣が、この市では制度側にもあります

仙台市の省エネ補助は、申請の流れに写真が組み込まれています。市が示している手順はこうです——契約を締結 → 工事着手前写真撮影 → 工事着手・完了後写真撮影 → 申込書提出。市は撮影例「悪い例」のPDFまで用意しています。

これは補助を使わない方にも、そのまま役に立つ考え方です。——工事の前と後を撮っておけば、あとで何をどう直したかが残ります。

とくに、雹や強風のあとに塗り替える場合は効きます。——凹みも割れも、塗ってしまえば塗膜の下に隠れます。あとから「これは雹の痕だったのか、経年なのか」を確かめる方法が無くなります。地上からスマホのズームで撮るだけで十分です。屋根には登らないでください雹が降ったあと、家はどこを見るか)。

撮る側のコツも、市の資料が教えてくれます。——市が「悪い例」を用意しているということは、どこを撮ったか分からない写真が実際に多いということです。建物全体が入った写真と、その部位に寄った写真を、両方撮っておいてください。

塗装だけなら、補助は無い前提で

やること効き方
平成12年5月以前の木造なら、耐震診断から評点が分かれば、115万円の枠に届くかどうかが決まります。令和8年度から対象が広がりました
耐震をやるなら、促進補助(10万円)も聞く「耐震以外の工事」に上乗せできる枠です。外壁が対象になるかは、区の街並み形成課へ
窓の断熱を考えているなら、第3回(12月1日〜10日)を狙うただし工事完了後に申し込む制度です。順番を間違えないでください
塗装のほうは、同じ条件で2〜3社に出してもらう面積の数え方も付帯部の範囲も会社ごとに違います(見積もりを並べるこの金額は妥当か

よくある質問

仙台市の外壁塗装助成金は、いくらですか?

外壁塗装そのものへの補助はありません。——「せんだい健幸省エネ住宅補助金」は断熱改修が対象で、壁は平均熱抵抗値2.0以上という断熱材の基準です。塗料では届きません。

「壁の改修で30万円」と書いてありました

それは断熱材を入れる工事です。——「既存の断熱材は含めず、平均熱抵抗値2.0以上の改修工事であること」が要件。外壁塗装は該当しません。

省エネ補助は、いつ申し込めますか?

第2回が令和8年9月1日〜9月10日、第3回が12月1日〜12月10日です。——ただし「申込書提出日までに、工事が完了していること」が要件。これから工事する方は、第3回に間に合うかどうかで考えることになります。

抽選に落ちたら、次の回に出せますか?

出せません。——市が「抽選で落選となった場合も、次の回での再申請はできません」と明記しています。申請は1回限りです。

第1回はどのくらいの倍率でしたか?

予算1,200万円に対して、申込額が1,597万1,000円でした。——金額ベースで約1.3倍です。市は補欠の繰上げも行ったと書いています。

うちは平成8年築です。耐震補助は使えますか?

令和8年度から対象になりました。——平成12年5月31日以前に建てられた木造の個人住宅で、2階建て以下。ただしツーバイフォー構法・丸太組構法・プレハブ構法は対象外です。まず耐震診断を受けてください。

耐震改修と一緒に外壁を塗ったら、補助されますか?

「耐震改修工事以外の、工事費が10万円以上の工事」に上乗せできる枠(限度額10万円)はあります。——ただし外壁塗装が対象になるかは、当サイトでは確認できていません。区の街並み形成課に事前相談のうえ、直接確認してください。

工事費が200万円なら、いくら出ますか?

耐震改修の補助は115万円が上限です。——対象工事費は144万円(税抜)までとされていて、144万円×5分の4=115.2万円それ以上いくら工事費が上がっても、補助額は変わりません。

国の補助と両方使えますか?

同一の工事では原則できません。——市が「同一の工事で本市の補助制度を利用する場合は、国の補助制度との併用は原則できません」と書いています。ただし「工事箇所を明確に区分することで併用が可能となる場合もある」ともあるので、事務局か国土交通省住宅生産課に確認してください。

市税を滞納しています

どちらの制度も使えません。——省エネ補助は「本市の市税を滞納していないこと」、耐震補助は「建物所有者が市税を滞納していないことが条件」と、両方に書かれています。

参考にした情報

  • 仙台市「せんだい健幸省エネ住宅補助金(部分改修向け)」(令和8年度/予算額40,000,000円を3回に配分/補助対象者の要件=市内に住所、市税を滞納していないこと、同一年度内に申請を行っていないこと、本市が実施する他の補助金の交付決定を受けていないこと等/補助対象事業の要件=窓は熱貫流率1.5以下(国の先進的窓リノベ事業における窓の性能区分S以上)、床は平均熱抵抗値1.0以上(基礎断熱は0.5以上)、壁・屋根・天井は既存の断熱材は含めず平均熱抵抗値2.0以上、LED照明交換工事は断熱改修に併せて実施する電気工事/補助金額=窓100,000円、床・壁・屋根天井300,000円、LED照明50,000円/申込受付は3回・各回で抽選、第1回 令和8年6月1日〜10日 予算12,000,000円に対し申込額15,971,000円、第2回 令和8年9月1日〜9月10日 予算13,000,000円、第3回 令和8年12月1日〜12月10日 予算15,000,000円/「申込書提出日までに、工事が完了していることが要件です」/「抽選で落選となった場合も、次の回での再申請はできません」/問い合わせ=せんだいエコトク補助金事務局 022-393-7951)
  • 仙台市「戸建木造住宅耐震改修工事」(令和8年度の申込受付期限は12月15日/令和8年度より対象となる建築物を拡充/【リ・バース60】耐震改修利子補給制度が令和8年度より利用可/対象=耐震診断の結果 上部構造評点が1.0未満、または地盤・基礎に重大な注意事項の指摘があったもの、木造の個人住宅(ツーバイフォー構法・丸太組構法・プレハブ構法、アパート・長屋は対象外)、2階建て以下、平成12年5月31日以前に建てられたもの/補助額=対象工事費(144万円(税抜)まで)の5分の4・限度額115万円、リ・バース60利用時は575,000円/仙台市戸建木造住宅耐震改修工事促進補助金交付事業=耐震改修工事以外の工事費が10万円以上の工事を行う場合、対象工事費(144万円(税抜)まで)の115分の8・限度額10万円/「工事契約及び工事着手前に、区役所街並み形成課までご連絡下さい。補助金の交付決定前に工事契約または工事着手してしまうと、補助金が受けられなくなります」/国の長期優良住宅化リフォーム推進事業との併用は原則不可/各区街並み形成課の連絡先)
  • 最終確認日:2026年9月1日。制度は年度で変わり、募集回ごとに抽選があります。申し込む前に、必ず市の公式ページと担当窓口でご確認ください。